JP2001141128A - シリコーンゴムチューブ - Google Patents
シリコーンゴムチューブInfo
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- JP2001141128A JP2001141128A JP32303099A JP32303099A JP2001141128A JP 2001141128 A JP2001141128 A JP 2001141128A JP 32303099 A JP32303099 A JP 32303099A JP 32303099 A JP32303099 A JP 32303099A JP 2001141128 A JP2001141128 A JP 2001141128A
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- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
リコーン系樹脂をバインダーとし、タルク、ポリ四弗化
エチレンの粉末、四弗化エチレンと六弗化プロピレンと
の共重合体の粉末、PFAの粉末のどれか一つ又はそれ
らの混合物を添加したコンパウンドか或いはコーティン
グ材で形成されることにより、チューブに必要な可撓性
を損なうことなく高撥水性に優れる。
Description
動販売機、ディスペンサ等の飲料用に使用する非汚染性
のシリコーンチューブに関する。
要求される特性は、材料に含まれる添加材や架橋残さに
より味や匂いに課題があり、後加熱処理により、この課
題解決可能な材料としてパーオキサイド加硫型シリコー
ンゴムが使用されてきた。このシリコーンゴムは、成形
時に生成する架橋残さが、通常の後加熱処理だけでは除
去しきれないため、この処理技術について研究が進めら
れ、特殊な処理条件により味や匂いが改善され、食品用
シリコーンゴムとして使用されてきた。しかし、シリコ
ーンチューブを量産すると、上記処理では架橋残さを除
去しきれないため、架橋残さの生成しない付加反応型シ
リコーンゴムが研究された。この付加反応型シリコーン
ゴムチューブは、架橋時に生成する架橋残さは無くて無
味無臭であるが、耐熱性に劣り金属等に異常に接着し易
いという欠点があり、更に研究が進められ耐熱向上剤の
添加と熱処理により、この問題は解決されて食品用シリ
コーンゴムチューブとして使われている。
な食品用として使用する付加反応型シリコーンゴムチュ
ーブでは、シリコーンゴムが飲料により汚れが付着し易
いと共に塵芥等も付着し易くて除去し難いという問題が
ある。また、酸性飲料がシリコーンゴムの表面に残存し
た場合には、シリコーンゴムの加水分解を招いて表面に
割れを発生させ、その割れ部分に水分や有機物が残っ
て、カビの発生を招き、非常に不衛生なものになるとい
う問題もある。
を目的としたものである。
ために本発明は、付加反応型シリコーンゴムをべースと
して形成した中間層と、内層及び外層とを積層し、これ
ら内層と外層のどちらか一方か又は両方が、シリコーン
系樹脂をバインダーとし、タルク、ポリ四弗化エチレン
の粉末、四弗化エチレンと六弗化プロピレンとの共重合
体の粉末、PFAの粉末のどれか一つ又はそれらの混合
物を添加したコンパウンドか或いはコーティング材で形
成されたことを特徴とするものである。
の材料構成により、チューブに必要な可撓性を損なうこ
となく高撥水性に優れるものである。
Aは、図1に示す如く付加反応型シリコーンゴムをべー
スとして形成した中間層1と、内層2と外層3とが積層
される。そして、これら内層2及び外層3のどちらか一
方か又は両方は、シリコーン系樹脂をバインダーとし、
タルク、ポリ四弗化エチレン(PTFE;ポリテトラフ
ルオロエチレン)の粉末、四弗化エチレンと六弗化プロ
ピレンとの共重合体(EFP)の粉末、PFA(パーフ
ルオロアルキルエーテルと四弗化エチレンの共重合体)
の粉末のどれか一つ又はそれらの混合物を所定量、好ま
しくは10〜70wt%添加したコンパウンドか或いは
コーティング材で形成される。
ちらか一方又は両方は、チューブに必要な可撓性を損な
うことなく高撥水性に優れる。その結果、汚れ難くて洗
浄し易い。
実施例1の中間層1は、耐熱性を付与した付加反応型シ
リコーンゴムで以下の組成のものを使用し、この配合で
2本ロールで混練りしたものを使用した。
のシリコーン樹脂にポリ四弗化エチレン50 vol%を均
一に分散させた材料からなり、共押し出し成形を行ない
一次加硫を行った。
表面は、汚れ難くて擬水性に優れたポリ四弗化エチレン
を多く含む層で覆われ、中間層1との接着性は相溶性の
良いシリコーン樹脂系材料をべ一スポリマーとしている
ため、非常に良好な密着性が得られた。このことから、
シリコーンチューブに必要な可撓性、耐熱性を損なわ
ず、汚れ難くて撥水性に優れたシリコーンゴムチューブ
Aとすることができる。
同材質のものを使用し、内層2及び外層3には、液状の
シリコーン樹脂にタルク50 vol%を均一に分散させた
材料を使用して、中間層1と内層2及び外層3を共押し
出し成形を行なった。
ついて汚染性比較試験を行い、その結果を表1に示す。
質で単層のものとした。
と汚れ除去の難易度を調べるものであり、その実験装置
を図2に示す。
チューブAの透明な試料を、30度傾斜させて導管Bの
先端に接続し、飲料が溜められた槽C内に上記導管Bの
基端を埋没させる。更に、上記導管Bの途中にはポンプ
Pを配設し、その駆動により、飲料溜槽C内から飲料が
吸い上げられてシリコーンゴムチューブAの試料内に導
入し、これから飲料溜槽Cに戻して循環させるようにし
ている。
レギュラーコーヒーを選び使用した。この飲料は毎日交
換し、1日8時間稼動させて16時間放置させ、これを
繰り返して継続し、1週間後と2週間後において、シリ
コーンゴムチューブAの透明な試料内部の汚れ状態を目
視により観察し、それが完了した後に、洗浄用(軟質ウ
レタン)ブラシで3回ブラッシングして汚れ除去状態を
目視により観察した。なお、上記表1に示す目視による
観察の結果において、汚れが全く付着しなかった状態を
◎と示し、汚れが若干見られた状態を○と示し、汚れが
筋状に付着した状態を△と示し、汚れが全面的に付着し
た状態を×と示した。
実施例1及び実施例2は、1週間後のシリコーンゴムチ
ューブAの内部に汚れは殆どないが、比較例1は筋状の
汚れの付着が見られ、2週間後は、実施例1及び実施例
2が共にほぼ良好な結果であったのに対し、比較例1は
酷い汚れが観察された。
例2は、内部に汚れが殆どなくて、1週間後では洗浄の
必要性がなかった。2週間後は、実施例1及び実施例2
が共に汚れを簡単に除去できたのに対し、比較例1は殆
ど除去できなかった。
内層2及び外層3の両方が、液状のシリコーン樹脂にポ
リ四弗化エチレンか又はタルクを添加したコンパウンド
で形成した場合を示したが、これに限定されず、内層2
の外層3のどちらか一方だけでも同様な結果が得られ
る。更に上記以外の四弗化エチレンと六弗化プロピレン
との共重合体の粉末、PFAの粉末のどれか一つ又はそ
れらの混合物をコンパウンドで形成するか或いはコーテ
ィング材でしても、同様の結果が得られる。
層のどちらか一方又は両方の材料構成により、チューブ
に必要な可撓性を損なうことなく高撥水性に優れるの
で、汚れ難くて洗浄し易くできる。従って、汚れが付着
し易いと共に塵芥等も付着し易くて除去し難い従来のも
のに比べ、シリコーンゴムチューブの可撓性を保持しな
がら汚染性に優れ、洗浄適性もある食品用チューブとし
て非常に優れたものであり、内層だけでなく、外層に適
用した場合には、空気中の汚れ付着についても除去し易
くて衛生的に保持できる。また、撥水性に優れるので、
酸性飲料がシリコーンゴムの表面に残存せず、シリコー
ンゴムの加水分解による表面の割れを防止でき、その割
れ部分に水分や有機物が残ることもない。
ーブの一部切欠斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 付加反応型シリコーンゴムをべースとし
て形成した中間層(1)と、内層(2)及び外層(3)
とを積層し、これら内層(2)と外層(3)のどちらか
一方か又は両方が、シリコーン系樹脂をバインダーと
し、タルク、ポリ四弗化エチレンの粉末、四弗化エチレ
ンと六弗化プロピレンとの共重合体の粉末、PFAの粉
末のどれか一つ又はそれらの混合物を添加したコンパウ
ンドか或いはコーティング材で形成されたことを特徴と
したシリコーンゴムチューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32303099A JP2001141128A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | シリコーンゴムチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32303099A JP2001141128A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | シリコーンゴムチューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001141128A true JP2001141128A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18150343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32303099A Pending JP2001141128A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | シリコーンゴムチューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001141128A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100720147B1 (ko) * | 2005-11-01 | 2007-05-18 | 써모폴코리아 주식회사 | 고온 고압용 공기호스와 그 제조 방법 |
CN1329686C (zh) * | 2002-11-05 | 2007-08-01 | 东洋克斯股份有限公司 | 硅酮软管 |
JP2008039130A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Toyox Co Ltd | 飲料用ホース |
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CN112006915A (zh) * | 2020-08-26 | 2020-12-01 | 乾亨贸易(杭州)有限公司 | 一种吸管、奶瓶 |
CN112762278A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-07 | 湖北本本科技有限公司 | 一种硅胶管及其制备方法 |
-
1999
- 1999-11-12 JP JP32303099A patent/JP2001141128A/ja active Pending
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