JP2001140619A - エンジン - Google Patents

エンジン

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JP2001140619A
JP2001140619A JP32333699A JP32333699A JP2001140619A JP 2001140619 A JP2001140619 A JP 2001140619A JP 32333699 A JP32333699 A JP 32333699A JP 32333699 A JP32333699 A JP 32333699A JP 2001140619 A JP2001140619 A JP 2001140619A
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 オイルポンプがクランク軸に連動して駆
動されているエンジンにおいて、潤滑オイル供給異常の
警告の誤報を極力防止している。 【解決手段】 エンジン(2)は、クランク軸(3)に
連動して駆動されているオイルポンプ(28)が潤滑オ
イルを供給しているとともに、制御装置(91)が、こ
のオイルポンプの供給流路(77a)の油圧が予め設定
されている警告圧(K)よりも低くなると警告装置(9
6)に警告信号を出力している。そして、前記制御装置
は、エンジン回転数が予め設定されている即警告回転数
(R)よりも高い時に、油圧が警告圧よりも低くなると
警告信号を略即時に出力する手段と、エンジン回転数が
前記即警告回転数よりも低い時に、予め設定されている
判断時間の間、油圧が警告圧よりも低い状態を略維持し
ている際に警告信号を出力している手段とを具備してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランク軸に連動
して駆動されているオイルポンプが潤滑オイルを供給し
ているエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】オイルポンプから潤滑オイルがエンジン
に必要量供給されないと、エンジンが焼きつくことがあ
る。そこで、油圧センサ、制御装置および警告装置が設
けられている。この油圧センサはスイッチ構造で、オイ
ルポンプの供給流路の油圧が予め設定されている警告圧
よりも低くなると、ONまたはOFFしている。この油
圧センサからのON/OFF信号が制御装置に入力され
ている。そして、制御装置は、ON/OFF信号が入力
されると、ランプや警報機などの警告装置に警告信号を
出力している。この警告信号を受けて警告装置は作動
し、オイルの供給が不調であることを警告している。前
記警告圧は、一番過酷な条件であるスロットル弁が略全
開の際に、エンジンが焼きつかない値に設定されてい
る。また、警告装置は、オイルポンプの供給流路の油圧
が警告圧よりも低くなっている時のみ作動している。し
たがって、警告装置は一旦作動しても、供給流路の油圧
が警告圧よりも高くなると、即座に停止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に図示
するように、オイルポンプの吐出圧は、上側変動ライン
と下側変動ラインとの間の範囲を変動しており、両ライ
ンはエンジン回転数が増大するにつれて吐出圧が高圧と
なるように傾斜しているとともに、両ラインの間隔は、
エンジン回転数が増大するにつれて小さくなっている。
そして、船外機などの小型船舶用エンジンなどにおいて
は、トローリングなどに使用されることがあるが、この
様なエンジン回転数が低い(たとえば、約 1000rpm以
下)際には、オイルポンプの吐出圧の変動率が大きくな
っているとともに、オイルポンプの吐出効率が低下して
いる。したがって、オイルポンプの吐出量が正常でも、
吐出圧が警告圧Kよりも瞬間的に低下することがある。
すると、潤滑オイルの供給は正常であるにもかかわら
ず、警告装置が作動して警告を発する。そのため、潤滑
オイル供給異常の警告の誤報(すなわち、正常であるに
もかかわらず異常であると警告すること)が発生する。
通常、この誤報の発生は瞬間的であるので、警告が断続
的に発生することになる。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、オイルポンプがクランク軸に連動して駆動
されているエンジンにおいて、潤滑オイル供給異常の警
告の誤報を極力防止していることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジン(2)
は、クランク軸(3)に連動して駆動されているオイル
ポンプ(28)が潤滑オイルを供給しているとともに、
制御装置(91)が、このオイルポンプの供給流路(7
7a)の油圧が予め設定されている警告圧(K)よりも
低くなると警告装置(96)に警告信号を出力してい
る。そして、前記制御装置は、エンジン回転数が予め設
定されている即警告回転数(R)よりも高い時に、油圧
が警告圧よりも低くなると警告信号を略即時に出力する
手段と、エンジン回転数が前記即警告回転数よりも低い
時に、予め設定されている判断時間の間、油圧が警告圧
よりも低い状態を略維持している際に警告信号を出力し
ている手段とを具備している。
【0006】また、前記制御装置は、エンジン回転数が
即警告回転数よりも低い時には、警告装置作動後、油圧
センサの検出した油圧が警告圧よりも高くなっても、一
定時間以上警告装置の作動を持続させている手段を具備
している場合がある。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明におけるエンジンの
実施の一形態を図1ないし図5を用いて説明する。図1
は本発明の実施の形態のエンジンを搭載した船外機の基
本構成を示す模式的構成図である。図2は吸気管および
ISCバルブの配置の模式図である。図3は警告装置を
作動させる方法のフローチャートである。図4はオイル
ポンプの吐出圧とエンジン回転数との関係を示すグラフ
である。図5はエンジンコントロールユニット91の機
能の要部ブロック図である。
【0008】船外機1の上部には、内燃機関である燃料
噴射式4サイクル多気筒エンジン2がカウリング内に搭
載されており、このエンジン2のクランク軸3は、縦置
き状態である。また、船外機1の下部には、プロペラ4
が回転可能に設けられている。このプロペラ4は、ドラ
イブシャフト5やプロペラシャフト6などを介して、エ
ンジン2のクランク軸3に連結されており、クランク軸
3により、プロペラ4を回転駆動できる。このエンジン
2はL型4気筒で、各シリンダ7は略水平に配置されて
いるとともに、上下に4段設けられている。各シリンダ
7には、ピストン8が往復動自在に配置され、コンロッ
ド9を介してクランク軸3に連結されている。また、ド
ライブシャフト5により、冷却水ポンプ27が駆動さ
れ、船外機外の水を吸い込んで、エンジン2などに冷却
水として供給している。
【0009】前記シリンダ7が形成されているシリンダ
ボディ29には、エンジン温度センサ32が設けられて
おり、シリンダボディ29の温度すなわちエンジン温度
を検出している。また、クランク軸3の周囲には、パル
ス発生手段としてのパルサコイル36が設けられ、クラ
ンク軸3が回転すると、このパルサコイル36が、クラ
ンク軸3の回転数(すなわちエンジン回転数)に応じた
周波数のパルス信号を出力している。このパルサコイル
36がエンジン回転数センサ40を構成しており、パル
スの数をカウントすることによりエンジン回転数が分か
る。そして、エンジン回転数センサ40から、後述する
エンジンコントロールユニット91にエンジン回転数信
号が出力されている。また、パルスの発生する際のクラ
ンク軸3の回転角度は略一定であるので、パルスが発生
した際には、クランク軸3が特定の回転角度(パルス発
生角度)になったことが分かる。
【0010】シリンダボディ29の燃焼室45側はシリ
ンダヘッド46で覆われている。このシリンダヘッド4
6には、各シリンダ7毎に、シリンダ7に空気を供給す
る吸気流路47と、燃焼室45の燃焼ガスを排気する排
気流路48とが設けられている。吸気流路47の吸気孔
を吸気弁49が開閉し、また、排気流路48の排気孔を
排気弁51が開閉している。吸気弁49は吸気弁用カム
シャフト49aで駆動され、排気弁51は排気弁用カム
シャフト51aで駆動されている。このカムシャフト4
9a,51aは、クランク軸3とタイミングベルトなど
を介して連動しており、クランク軸3が2回転すると、
カムシャフト49a,51aは1回転している。さら
に、シリンダヘッド46には点火プラグ50が着脱自在
に取り付けられている。
【0011】シリンダヘッド46の吸気流路47には各
々、吸気管52が接続され、この4本の吸気管52の端
部はサイレンサー53に接続されて集合している。吸気
管52には、各々スロットル弁54が設けられ、このス
ロットル弁54が、各気筒への吸気量を調整しており、
所謂独立スロットル形式となっている。また、詳細は後
述するバイパス流路55がスロットル弁54をバイパス
している。そして、スロットル弁54は、互いに連動し
ており、スロットル弁54の開度(すなわち、スロット
ル開度)は、スロットル開度センサ56が検出してい
る。このスロットル開度センサ56は、スロットル弁5
4の開度を正常に検出している際には、出力電圧は0よ
りも大きな値となっており、故障などをした際には、略
0電圧となっている。また、吸気管52の一本には、ス
ロットル弁54の下流側に、吸気圧センサ57が設けら
れており、吸気管52内の気圧を検出している。さら
に、吸気管52には、スロットル弁54の下流側に、各
々インジェクター58が設けられている。
【0012】このインジェクター58への燃料系につい
て説明する。船外機1が搭載されているボート等の船体
59側には主燃料タンク61が設けられており、この主
燃料タンク61の燃料たとえばガソリンなどは、手動式
の第1の低圧ポンプ62によりフィルター63を経て、
第2の低圧ポンプ64に送られている。フィルター63
およびそれよりも下流の部材は、船外機1内に配置され
ている。そして、第2の低圧ポンプ64は、第1の低圧
ポンプ62から送られた燃料を、気液分離装置であるベ
ーパーセパレータータンク65に送る。このベーパーセ
パレータータンク65内には、燃料ポンプ66が配設さ
れ、この燃料ポンプ66が、供給配管67を介してイン
ジェクター58にベーパーセパレータータンク65内の
燃料を供給している。そして、この燃料はインジェクタ
ー58から吸気管52内に噴射されている。また、イン
ジェクター58で余った燃料は戻り配管68を通ってベ
ーパーセパレータータンク65に戻ってきている。
【0013】また、排気流路48には、O2センサ71が
設けられ、燃焼ガスの酸素濃度を検出している。そし
て、クランク軸3やドライブシャフト5と連動して稼働
されるオイルポンプ28は、アッパーケーシング18内
のオイルパン76から潤滑オイルを吸い込み、オイル流
路77の供給流路77aを介してクランク軸3の軸受け
などに供給している。そして、クランク軸3の軸受けな
どを潤滑した潤滑オイルは、オイル流路77の戻り流路
77bを通ってオイルパン76に戻っている。オイル流
路77の供給流路77aには、油温センサ78および油
圧センサ79が設けられており、油温センサ78は潤滑
オイルの温度を検出している。また、油圧センサ79は
スイッチ構造で、オイルパン76からの供給流路77a
の油圧が予め設定されている警告圧Kよりも低くなる
と、ON(またはOFF)している。この油圧センサ7
9のON/OFF信号が、後述するエンジンコントロー
ルユニット91に入力されている。
【0014】ところで、前述のバイパス流路55は、上
流側がサイレンサー53に、下流側が、各吸気管52に
おけるスロットル弁54よりも下流側の部分に接続され
ている。そして、バイパス流路55の中間部には、IS
Cバルブ81が設けられ、このISCバルブ81を駆動
装置としてのステップモーター82が駆動して、開閉し
ている。
【0015】また、船外機1内には、ISCバルブ81
の開度、点火プラグ50の点火時期や、インジェクター
58の燃料噴射量や噴射時期などのエンジン稼働状態を
制御するエンジンコントロールユニット(ECU)91
が設けられている。このエンジンコントロールユニット
91は、内蔵されているプログラムなどで作動するマイ
コンなどの制御装置で、入力側に、エンジン回転数セン
サ40、大気圧センサ92、船外機の傾動の角度を検出
するトリムセンサ93、油温センサ78、油圧センサ7
9、O2センサ71、スロットル開度センサ56、吸気圧
センサ57およびエンジン温度センサ32などが、ま
た、出力側に点火プラグ50の点火回路、インジェクタ
ー58の駆動部、ステップモーター82や、警告装置9
6などが接続されている。この警告装置96はブザー、
警報ランプや表示部などで構成されている。また、エン
ジンコントロールユニット91の内部には、CPU、タ
イマー、およびRAMやROMなどからなる記憶部など
が設けられている。
【0016】そして、エンジンコントロールユニット9
1の記憶部には、警告信号を略即時に出力するエンジン
回転数(たとえば、約 1000rpm以下)が、即警告回転数
Rとして設定されて記憶されており、エンジン回転数が
この即警告回転数R以上で、かつ、油圧センサ79の検
知する吐出圧が警告圧Kよりも低くなった時には、警告
信号が警告装置96に略即時に出力されている。一方、
エンジン回転数が即警告回転数Rよりも低く、かつ、油
圧センサ79の検知する吐出圧が警告圧Kよりも低くな
った時には、判断時間が経過後、警告信号が出力されて
いる。この判断時間は、エンジンコントロールユニット
91の記憶部に予め設定されて記憶されている。また、
警告装置96が作動後、吐出圧が警告圧K以上になった
際に、警告装置96の警告を維持する時間が維持時間と
して、エンジンコントロールユニット91の記憶部に予
め設定されて記憶されている。
【0017】この様に構成されている船外機1のエンジ
ン2が稼働すると、空気がサイレンサー53から吸気管
52を流れ、インジェクター58からガソリンなど燃料
が供給されて混合されている。空気は吸気管52を流れ
ている際に、スロットル弁54で流量が調整されている
とともに、このスロットル弁54をバイパスし、バイパ
ス流路55を通ってスロットル弁54の下流側に流れ込
んでいる。そして、吸気弁49が開いている際に、吸気
流路47を通って、燃焼室45に流入している。ピスト
ン8は上死点と下死点との間を往復動しており、クラン
ク軸3が2回転する間に、略上死点から略下死点への吸
気工程と、略下死点から略上死点への圧縮工程と、次の
略上死点から略下死点への燃焼工程と、略下死点から略
上死点への排気工程との4工程を行っている。この4工
程の間に、カムシャフト49a,51aは1回転してお
り、吸気工程の際に吸気弁49が開き、排気工程の際に
排気弁51が開いている。また、燃焼工程の始めの上死
点付近で点火プラグ50が点火され、吸気工程の初期の
付近で、インジェクター58から燃料が噴射されてい
る。そして、エンジンコントロールユニット91は、入
力側に接続されている種々のセンサから入力される種々
のデータに基づいて、点火プラグ50の点火時期、イン
ジェクター58の噴射時期および噴射時間(すなわち、
燃料噴射量)、並びにISCバルブ81の開度などを決
定し、制御しているとともに、警告装置96に警告信号
を出力している。
【0018】エンジン2の油圧警告装置96の制御方法
は、エンジンコントロールユニット91により図3のフ
ローに基づいて行われている。図3において、ステップ
1で、エンジンコントロールユニット91は、油圧セン
サ79からの信号で、供給流路77aの油圧が警告圧K
以上であるか否かを判断する〔判断手段としての吐出圧
判別部101(図5参照)〕。そして、警告圧K以上の
場合には、ステップ1に戻っている。また、警告圧Kよ
りも低い場合には、ステップ2に行く。ステップ2にお
いて、エンジン回転数センサ40が検出したエンジン回
転数が即警告回転数R以上か否かを判断している〔判断
手段としてのエンジン回転数判別部102(図5参
照)〕。そして、即警告回転数R以上の場合にはステッ
プ9に行き、ステップ9において、エンジンコントロー
ルユニット91は警告装置96に警告信号を出力し、警
告装置96はこの警告信号を受けて作動し、音、光や表
示などで異常を知らせ、エンジン回転数の低下を促す。
一方、即警告回転数R未満の場合にはステップ3に行
く。ステップ3において、記憶部に設定されている判断
時間が経過するのを待ち〔判断時間待ち手段としての判
断時間用タイマ103(図5参照)〕、ステップ4に行
く。ステップ4において、エンジンコントロールユニッ
ト91は、油圧センサ79からの信号で、供給流路77
aの油圧が警告圧K以上であるか否かを判断する(吐出
圧判別部101)。そして、警告圧K以上の場合には、
潤滑オイルの供給は正常であると判断して、ステップ1
に戻っている。一方、警告圧Kよりも低い場合には、ス
テップ5に行く。ステップ5において、エンジンコント
ロールユニット91は警告装置96に警告信号を出力
し、警告装置96を作動させる。この際には、警告装置
96は自己保持回路などを作動させて、警告解除信号が
入力されるまで警告を持続させる。そして、ステップ6
に行く。ステップ6において、エンジンコントロールユ
ニット91は、油圧センサ79からの信号で、供給流路
77aの油圧が警告圧K以上であるか否かを判断する
(吐出圧判別部101)。そして、警告圧Kよりも低い
場合には、ステップ5に戻っている。一方、警告圧K以
上の場合には、ステップ7に行く。ステップ7におい
て、記憶部に設定されている維持時間が経過するのを待
ち〔維持時間待ち手段としての維持時間用タイマ104
(図5参照)〕、ステップ8に行く。ステップ8におい
て、エンジンコントロールユニット91は警告装置96
に警告解除信号を出力し、警告装置96を停止させる。
そして、ステップ1に戻っている。この様に、エンジン
コントロールユニット91は、各ステップを実行すると
ともに、実質的に図5に図示する括弧書きで示す各種手
段(吐出圧判別部101、エンジン回転数判別部10
2、判断時間用タイマ103および維持時間用タイマ1
04など)を具備している。
【0019】この様に構成されているので、エンジン回
転数が即警告回転数R以上の時には、供給流路77aの
油圧が警告圧Kよりも低下すると、即座に警告装置96
が作動している。一方、エンジン回転数が即警告回転数
Rよりも低い時には、供給流路77aの油圧が警告圧K
よりも低下しても、警告装置96は即座には作動せず、
判断時間の間、供給流路77aの油圧が警告圧Kよりも
低下した状態を略維持している場合に、潤滑オイルの供
給が異常と判断して警告装置96を作動させている。な
お、この実施の形態では、判断時間の開始時と終了時
に、供給流路77aの油圧が警告圧Kよりも低下してい
ることが判明した際に、判断時間の間、供給流路77a
の油圧が警告圧Kよりも低下した状態を略維持している
ことにしている。また、別の実施の形態として、判断時
間の間常時、油圧が警告圧Kよりも低下しているか否か
を判断することも可能である。
【0020】ところで、エンジン回転数の高い状態で
は、オイルポンプ28の吐出能力が高く、油圧が警告圧
Kまで低下することは生じないとともに、オイルポンプ
28や供給流路77aなどの異常で油圧が低下するとエ
ンジン2の焼付けが発生し易い。そこで、この実施の形
態のように、警告装置96は即座に作動することが好ま
しい。
【0021】一方、エンジン回転数の低い状態では、オ
イルポンプ28の吐出能力が低く、かつ、吐出圧の変動
が大きいので、正常な状態でも油圧が警告圧Kまで低下
することがあるとともに、油圧が低下してもエンジン2
の焼付けが直ちに発生することはない。したがって、こ
の実施の形態のように、油圧が警告圧Kよりも低下して
も警告装置96を即座に作動させずに、油圧が警告圧K
よりも低下した状態を略維持している場合に、警告装置
96を作動させることが好ましい。すなわち、油圧が警
告圧Kよりも低下した際に警告装置96を即座に作動さ
せると、正常な場合にも、警告装置96が作動すること
になり、誤報が発生する。
【0022】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)エンジンは、船外機以外の用途たとえば、水上オ
ートバイやスノーモービルなどにも用いることができ
る。また、気筒数は適宜変更可能である。さらに、4サ
イクルエンジンの形式はL型でも、V型でも、また、筒
内噴射式でも可能である。ただし、船外機や船内外機な
どの小型船舶用4サイクルエンジンであることが好まし
い。 (2)油圧センサ79は、供給流路77aの油圧が警告
圧Kよりも低くなると、ONしているが、警告圧Kより
も低くなるとOFFする構造でも可能である。また、ス
イッチ構造以外のものでも可能である。ただし、スイッ
チ構造にした方が、構造が簡単となる。 (3)制御装置は、エンジン回転数が即警告回転数より
も低い時には、警告装置作動後、油圧センサの検出した
油圧が警告圧よりも高くなっても、一定時間(すなわ
ち、維持時間)以上警告装置の作動を持続させている
が、少なくとも一定時間継続していれば良く、たとえ
ば、エンジン停止まで継続させることも可能である。 (4)制御装置は、マイコンなどで構成されているが、
他のハードウェア(制御部品)で構成することも可能で
ある。 (5)警告装置96は、操縦者に油圧の低下を警告でき
るならば、その構造は適宜選択可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、エンジン回転数が予め
設定されている即警告回転数よりも高い時には、警告信
号を略即時に出力し、一方、エンジン回転数が前記即警
告回転数よりも低い時には、警告圧よりも低い状態を略
維持している際に警告信号を出力している。したがっ
て、オイルポンプや供給流路などの異常により油圧が低
下するとエンジンの焼付けが発生し易い高回転時には、
警告を速やかに発して注意を促すことができる。一方、
正常な状態でも油圧が警告圧まで低下することがあると
ともに、油圧が低下してもエンジンの焼付けが直ちに発
生することはない低回転時には、油圧が警告圧よりも低
下した状態を略維持している際に警告を発しており、正
常であるにも係わらず警告を発する誤報を極力防止する
ことができる。
【0024】また、エンジン回転数が即警告回転数より
も低い時には、警告装置作動後、油圧センサの検出した
油圧が警告圧よりも高くなっても、一定時間以上警告装
置の作動を持続させている場合がある。この様な場合に
は、警告装置の作動を継続することにより、この警告が
誤報でないことを認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態のエンジンを搭載し
た船外機の基本構成を示す模式的構成図である。
【図2】図2は吸気管およびISCバルブの配置の模式
図である。
【図3】図3は警告装置を作動させる方法のフローチャ
ートである。
【図4】図4はオイルポンプの吐出圧とエンジン回転数
との関係を示すグラフである。
【図5】図5はエンジンコントロールユニット91の機
能の要部ブロック図である。
【符号の説明】
K 警告圧 R 即警告回転数 2 エンジン 3 クランク軸 28 オイルポンプ 77a 供給流路 91 エンジンコントロールユニット(制御装置) 96 警告装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸に連動して駆動されているオ
    イルポンプが潤滑オイルを供給しているとともに、制御
    装置が、このオイルポンプの供給流路の油圧が予め設定
    されている警告圧よりも低くなると警告装置に警告信号
    を出力しているエンジンにおいて、 前記制御装置は、エンジン回転数が予め設定されている
    即警告回転数よりも高い時に、油圧が警告圧よりも低く
    なると警告信号を略即時に出力する手段と、エンジン回
    転数が前記即警告回転数よりも低い時に、予め設定され
    ている判断時間の間、油圧が警告圧よりも低い状態を略
    維持している際に警告信号を出力している手段とを具備
    していることを特徴とするエンジン。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、エンジン回転数が即警
    告回転数よりも低い時には、警告装置作動後、油圧セン
    サの検出した油圧が警告圧よりも高くなっても、一定時
    間以上警告装置の作動を持続させている手段を具備して
    いることを特徴とする請求項1記載のエンジン。
JP32333699A 1999-11-12 1999-11-12 船外機用エンジン Expired - Lifetime JP4269024B2 (ja)

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