JP2001140363A - コンクリート部材におけるひび割れ制御構造 - Google Patents

コンクリート部材におけるひび割れ制御構造

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JP2001140363A JP2000240404A JP2000240404A JP2001140363A JP 2001140363 A JP2001140363 A JP 2001140363A JP 2000240404 A JP2000240404 A JP 2000240404A JP 2000240404 A JP2000240404 A JP 2000240404A JP 2001140363 A JP2001140363 A JP 2001140363A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート部材としての強度を維持しつ
つ、ひび割れを特定箇所に発生させるコンクリート部材
におけるひび割れ制御構造を提供する。 【解決手段】 コンクリート部材10に設けられた化粧
目地14位置に対応させて柱状部材20をコンクリート
部材内に埋設する。該柱状部材がコンクリート部材とし
て機能する圧縮強度を有するとともに、コンクリート部
12との接合強度が低く設定されている。上記柱状部材
の外周面を少なくとも2つの領域24a,24bに分け
て、いずれかの領域に達するひび割れ12aを他の領域
に対して遮蔽する止水部材16を備える。上記柱状部材
はパイプ24内に無収縮モルタル22が充填されてい
る。上記化粧目地と上記柱状部材との間の鉄筋30に
は、防錆処理18が施されている。また、柱状部材は表
面に絶縁テープが貼り付けられたモルタル部材や剥離剤
が塗布されたモルタル部材でもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート部材
の温度変化や乾燥収縮によるひび割れを所定の位置に発
生させてその表面の美観を保つコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にコンクリートの構造物は、セメン
トの水和熱による温度変化や乾燥収縮によってひび割れ
が生じ易く、このひび割れを完全に防止することは難し
い。このため、人目に触れるようなコンクリート部材、
たとえばコンクリート壁では、このひび割れが壁面の至
る所にランダムに発生しその美観を損なわないように、
ひび割れを壁面の特定箇所に発生させるべく誘発目地が
設けられている。この誘発目地は、壁厚の1/4以上、
望ましくは1/3以上の深さを有する断面欠損部を予め
壁面に備えたもので、温度変化や乾燥収縮によって壁内
に引張応力が発生した場合には、この目地部にひび割れ
を誘発させている。
【0003】殊に、上記コンクリート壁が耐震壁の場合
には、上記のような誘発目地を設けることができなかっ
た。即ち、耐震壁が地震等によって建物の架構から剪断
力を受けると、その内部には圧縮応力が発生し、この圧
縮応力に耐えることによって耐震壁として機能し、建物
としての強度を維持する。従って、耐震壁には上記の圧
縮応力に耐えるだけの強度を備えることが必須条件であ
り、この耐震壁に上記のような誘発目地を設けることは
できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外壁部
材として用いられ人目に触れる壁は、壁面の至る所にひ
び割れが発生すると壁面の美観を損なわれる。特に、そ
のひび割れから雨水等が入り込み壁内に配筋されている
鉄筋を発錆させるとともに、その錆を含んだ水が壁面に
筋状にしみ出して著しく美観を損なっていた。また、室
内壁面であっても、湿気や結露等による水分がひび割れ
を伝ってしみ出したり、ひび割れ部に位置する鉄筋に錆
が発生し、室内側の壁面が筋状に変色し室内の美観が損
なわれるという課題があった。尚、ここではコンクリー
ト壁を例として挙げたが、屋外廊下、ベランダ床部、庇
等のコンクリート部材においても同様の課題を有してい
る。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、コンクリート部材に発生するひび割
れをその特定箇所に発生させるコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1のコンクリート部材におけるひび
割れ制御構造は、コンクリート部材の少なくとも一表面
に設けられた化粧目地と、該化粧目地位置に対応させて
上記コンクリート部材内に埋設された柱状部材とを備
え、該柱状部材とコンクリートとの接合強度を低く設定
したことを特徴とする。即ち、上記コンクリート部材の
表面に設けた化粧目地に対応させて柱状部材を埋設した
ので、コンクリート部材内のコンクリート部分には化粧
目地と柱状部材とによってその内部の厚さ方向の断面積
が小さい箇所が形成される。そして、埋設されている柱
状部材はコンクリートとの接合強度を低くしたので、コ
ンクリートに温度変化や乾燥収縮によって引張応力が発
生した場合に、柱状部材には当該応力が作用せず、上記
断面積の小さい化粧目地部分に応力が集中するため、こ
の部分にひび割れが発生する。よって、コンクリート部
材に形成された化粧目地部分にひび割れを誘発させるこ
とができる。
【0007】また、請求項2のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造は、上記柱状部材の外周面をその周
方向に沿って少なくとも2つの領域に分けて、それらい
ずれかの領域に達するひび割れを他の領域に対して遮蔽
する止水部材を柱状部材に備えたことを特徴とする。即
ち、柱状部材の外周面は止水部材によって複数の領域に
分けられているので、いずれかの領域に達するひび割れ
から水が浸入しても、そのひび割れと他の領域とは止水
部材で遮蔽されているため、ひび割れが到達した領域以
外の領域に水が回り込むことはなく、コンクリート部材
の奥部への水の浸入を防止することができる。したがっ
て、譬えコンクリート部材のいくつかの表面からそれぞ
れ異なる領域に達するひび割れが発生しても、そのひび
割れは連通しないので、ある特定の表面のひび割れから
浸入した水が、他の表面にしみ出すことを防止できる。
【0008】また、請求項3のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造は、上記柱状部材がパイプ内に無収
縮モルタルが充填されて形成されていることを特徴とす
る。即ち、上記柱状部材がパイプとその内部に充填され
た無収縮モルタルで構成されているので、パイプを、柱
状部材を形成するための型枠として用いるとともに、コ
ンクリート部材内にそのパイプごと柱状部材としてその
まま埋設することができるので、柱状部材をコンクリー
ト部材内に容易に備えることができる。さらに、パイプ
内に充填するモルタルを無収縮モルタルとしたので、パ
イプ内に空隙が形成されることなく、十分な強度を有す
る柱状部材を形成して、コンクリート部材内に埋設する
ことができる。
【0009】また、請求項4のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造は、上記柱状部材が表面に絶縁テー
プが貼り付けられたモルタル部材でなることを特徴とす
る。即ち、モルタル部材をコンクリート部材とは別に予
め形成し、その表面に絶縁テープを貼り付けて形成する
ので、型枠内にモルタルを注入してモルタル部材を成形
する時に発生しがちなモルタルの回り込み不良による空
隙がないことをコンクリート部材内に埋設する以前に確
認することができるとともに、その表面に絶縁テープを
貼り付けるだけで、容易に且つ確実にコンクリートと柱
状部材との接合強度が低い柱状部材を形成することがで
きる。
【0010】また、請求項5のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造は、上記柱状部材が表面に剥離剤が
塗布されたモルタル部材でなることを特徴とする。即
ち、モルタル部材を予め形成し、その表面に剥離剤を塗
布するので、モルタル部材に空隙がないことをコンクリ
ート部材内に埋設する以前に確認できることは勿論のこ
と、剥離剤を塗布するだけで容易にコンクリートと柱状
部材との接合強度が低い柱状部材を形成することができ
る。さらに、柱状部材の表面に凹凸が形成されてしまっ
た場合であっても、その上から剥離剤を塗布するので剥
離剤がその凹凸部にも入り込むため、剥離しにくい部分
が形成されることなく確実にコンクリートと柱状部材と
を分離することができる。
【0011】また、請求項6のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造は、上記化粧目地と上記柱状部材と
の間に配置される鉄筋に、防錆処理が施されていること
を特徴とする。即ち、コンクリート部材に備えられた化
粧目地と柱状部材とによって、ひび割れが誘発される部
分に配筋されている鉄筋には防錆処理が施されているの
で、このひび割れの微小な隙間によって鉄筋が発錆する
ことなく、雨水等の水が入り込み反対側にしみ出したと
しても、その水が錆を含まないためコンクリート部材の
表面が見苦しく変色することはなく、その表面の美観を
損なうことはない。また、鉄筋が錆びないため劣化によ
って強度が低下することもない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、本発明
のコンクリート部材におけるひび割れ制御構造をコンク
リート壁に適用した形態を例にとって説明する。図1〜
図6は本発明にかかるコンクリート壁の各種実施形態を
示し、図1はコンクリート壁の構造の第1実施形態を示
す平断面図、図2はコンクリート壁の構造の第2実施形
態を示す平断面図、図3はコンクリート壁の構造の第3
実施形態を示す平断面図、図4はコンクリート壁の構造
の第4実施形態を示す平断面図、図5は図4の正面断面
図、図6はコンクリート壁の構造の第5実施形態を示す
平断面図である。
【0013】図1に示すように、本発明の第1実施形態
のコンクリート壁の構造では、縦筋30aと横筋30b
とでなる格子状の鉄筋30がコンクリート壁をなす耐震
壁10の内部に壁面に沿って2列に壁厚方向に互いに間
隔を隔てて配筋されて耐震壁10が形成されている。そ
の耐震壁10の両面には高さ方向に延びる化粧目地14
が設けられている。この化粧目地14は、壁厚の1/1
0程度の深さを有し、耐震壁10の表裏面に位置を合わ
せてそれぞれ形成されて対をなし、壁の幅方向に適宜間
隔を隔てて設けられている。
【0014】この対をなす化粧目地14間の壁厚方向の
中央には、上記鉄筋30の間に挟まれて柱状部材20が
埋設される。このとき、縦筋30aと柱状部材20との
位置は一致しないように配置されている。
【0015】そして上記柱状部材20は壁厚の1/4程
度の直径を有し、コンクリートとの界面付着がほとんど
ない塩化ビニル製パイプ24の内部に無収縮モルタル2
2が充填されて形成され、耐震壁10を形成するコンク
リート12の圧縮強度以上の十分な圧縮強度を備えてい
る。
【0016】そして、上記柱状部材20と上記化粧目地
14との間に配置される横筋30bには、化粧目地14
の幅より十分に広い範囲において防錆剤を塗布したりス
テンレス材を巻き付けるなどの防錆処理18が施されて
いる。
【0017】さらに、上記化粧目地14には、非加硫ブ
チルゴム製のシール部材16が充填されている。即ち、
上記耐震壁10は、その表裏面に形成されて対をなす化
粧目地14と上記柱状部材20とが、耐震壁10の壁厚
方向に並ぶように配置され、化粧目地14と柱状部材2
0との間にはそれぞれ横筋30bが配置され、この対を
なす化粧目地14間のコンクリート12の厚さが薄くな
るように形成されている。例えば、耐震壁10の壁厚が
200mmの場合、化粧目地14の深さは各々20m
m、柱状部材20の直径は50mmとされ、この化粧目
地14部分におけるコンクリート12のみの厚さは11
0mmとなり、化粧目地14以外の部分のコンクリート
12の厚さ200mmに対して薄く形成される。
【0018】そして、耐震壁10に埋設されている柱状
部材20の外周部分をなすパイプとして塩化ビニル製パ
イプ24を用いる。この塩化ビニル製パイプ24は界面
付着がほとんどなくコンクリート12との接合強度が低
いので耐震壁10のコンクリート12に温度変化や乾燥
収縮によって引張応力が発生した場合には、柱状部材2
0には当該応力が作用せず、上記断面積の小さい化粧目
地14間に応力が集中するため、この部分にひび割れ1
2aが発生する。
【0019】一方、耐震壁10に埋設した柱状部材20
は耐震壁10に作用する圧縮応力の伝達が可能な圧縮強
度を有するので、地震等によって建物の架構から剪断力
を受けた場合にも、作用する圧縮応力に十分耐えうるだ
けの強度を有し、耐震壁10の必要強度を確保すること
ができる。
【0020】また、上記柱状部材20を塩化ビニル製パ
イプ24の内部に無収縮モルタル22を充填して形成し
たので、塩化ビニル製パイプ24を柱状部材20を形成
するための型枠として用いるとともに、耐震壁10内に
その塩化ビニル製パイプ24ごと柱状部材20としてそ
のまま埋設することができるので、柱状部材20を埋設
した耐震壁10を容易に形成することができる。
【0021】さらに、塩化ビニル製パイプ24内に充填
するモルタルを無収縮モルタル22としたので、モルタ
ルが乾燥しても塩化ビニル製パイプ24内に空隙が形成
されることなく、十分な強度を有する柱状部材20を形
成して、耐震壁10の圧縮強度を確保することができ
る。
【0022】他方、ひび割れ12aを誘発する化粧目地
14部分に配筋されている横筋30bには防錆処理18
を施したので、このひび割れ12aによって微小な隙間
が発生したとしてもこの位置の横筋30bが発錆して劣
化することはない。さらに、湿気や結露等の水分がひび
割れからしみ出したり、梁との接合部分等から耐震壁1
0内部にしみ込んだ水が壁面にしみ出したとしても、そ
の水が錆を含まないので壁面が変色して美観を損ねるこ
とはない。
【0023】また、ひび割れ12aを誘発させる化粧目
地14部分には、シール部材16が充填されているの
で、ひび割れ12aが外部に露出することを防止できる
とともに、この耐震壁10を外壁として用いた場合に
は、このひび割れ12aから耐震壁10内に雨水等が入
り込むことを防止し、内壁として用いた場合には、湿気
や結露等による水分がひび割れを伝ってしみ出すことを
防止して壁面の美観を保つことができる。
【0024】さらに、上記シール部材16を非加硫ブチ
ルゴムとしたので、その特性上、生コンクリートと化学
的に反応接着して確実に接合され、コンクリート12が
温度変化や乾燥よって収縮しても、その弾性によってコ
ンクリート12に伴って変形し剥がれることなく、発生
するひび割れ12aを確実に塞ぎ止水することができ
る。
【0025】ここで本実施形態では、柱状部材20の外
周をなすパイプとして塩化ビニル製パイプ24を用いる
例を示したが、塩化ビニル製パイプ24はそれ自身がコ
ンクリート12との接合強度が低いため、別段の処理を
施す手間がかからないという作用効果を奏する最適形態
であって、パイプは必ずしも塩化ビニル製パイプ24を
用いる必要はない。
【0026】図2〜5は本発明の他の実施形態を示し、
上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複す
る説明を省略して述べる。第2実施形態は、上記第1実
施形態において耐震壁10内に埋設させた柱状部材20
をモルタル部材21で形成しその表面に絶縁テープ28
を貼り付けた形態であり、第3実施形態は柱状部材20
をモルタル部材21で形成しその表面に剥離剤26を塗
布した形態であり、第4実施形態は柱状部材20をなす
モルタル部材21の表面にその高さ方向に沿って互いに
間隔を隔てて多段に環状の溝を形成することによってコ
ッターをなす凸部21aを設け、その表面に剥離剤26
を塗布した形態である。
【0027】即ち、第2,3実施形態は、上記第1実施
形態の塩化ビニル製パイプ24に替えて絶縁テープ28
あるいは剥離剤26を用いた形態であり、第4実施形態
は第3実施形態のモルタル部材21の表面に凸部21a
を設けた形態である。従って、いずれの実施形態の耐震
壁10においても、上記第1実施形態と同様に耐震壁1
0の化粧目地14位置にひび割れ12aを誘発させる作
用、耐震壁10としての圧縮強度を確保する作用、誘発
する化粧目地14位置に配置された横筋30bを発錆さ
せない作用、発生させたひび割れ12aを確実にシール
する作用とそれらに伴う効果が得られることは勿論であ
るが、上記作用効果に加えて、第2実施形態において
は、柱状部材20を予めモルタル部材21で形成し、そ
の表面に絶縁テープ28を貼り付けるので、型枠内にモ
ルタルを注入してモルタル部材21を成形する時に発生
しがちなモルタルの回り込み不良による空隙がないこと
を耐震壁10内に埋設する前に確認できて、柱状部材2
0の強度を確保することができるとともに、その表面に
絶縁テープ28を貼り付けるだけで、容易に且つ確実に
コンクリートと柱状部材20との接合強度が低い柱状部
材20を形成することができる。
【0028】また、第3実施形態においては、柱状部材
20がモルタル部材21の表面に剥離剤26を塗布する
構成なので、剥離剤26を溜めた容器にこのモルタル部
材21を浸した後に乾燥させるような極めて容易な方法
によってコンクリート12と柱状部材20との接合強度
が低い柱状部材20を形成することができる。さらに、
モルタル部材21の表面に凹凸が形成されてしまった場
合であっても、その上から剥離剤26を塗布するので、
剥離剤26が凹凸部にも入り込むため、剥離しにくい部
分が形成されることなく確実にコンクリート12と柱状
部材20とを分離することができる。
【0029】そして、第4実施形態においては、第3実
施形態の作用効果に加えて、耐震壁10のコンクリート
が、柱状部材20に形成された節状の凸部21aに入り
込んでいるので、高さ方向の応力に対しても対抗するこ
とができる。即ち、地震等によって建物の架構から剪断
力を受けた場合に作用する高さ方向の圧縮応力にも滑る
ことなく対抗するので、さらに大きな剪断力にも耐えう
る強度を有する耐震壁10を形成することができる。
【0030】なお、この柱状部材20としては、表面に
周方向に沿って形成された凸部を有し、防錆処理18が
施されるとともに剥離剤26が塗布された異形鉄筋太型
棒鋼や、表面に剥離剤26を塗布したシース管に無収縮
モルタル22を充填したものでもよく、同様の作用効果
を奏する。
【0031】以上の実施形態において、化粧目地14を
耐震壁10の両面に設けた実施形態を示したが、化粧目
地14は一方の壁面のみに設けられている形態でも構わ
ない。
【0032】図6は、本発明の第5の実施形態を示し、
上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複す
る説明を省略して述べる。第5実施形態の耐震壁構造
は、耐震壁10に埋設される柱状部材20として、塩化
ビニル製パイプ24内に無収縮モルタル22を充填し、
この外周部の全長に亘って非加硫ブチルゴムでなり止水
部材をなすシール部材16を設けた実施形態である。こ
のシール部材16は、塩化ビニル製パイプ24の周面を
半分に区画する位置、即ち壁面と平行をなす直径方向の
2箇所に配置する。このとき、化粧目地14には必ずし
もシール部材16を充填しなくてもよい。
【0033】即ち、本実施形態は、上記第1実施形態の
塩化ビニル製パイプ24の外周部をその周方向に沿って
2つの領域24a,24bに分けて、一方の領域24a
に達するひび割れ12aを他方の領域24bに対して遮
蔽するシール部材16を備えた形態である。
【0034】したがって、本実施形態の耐震壁10にお
いては、上記ひび割れ12aを耐震壁10の化粧目地1
4位置に誘発させる作用、耐震壁10としての圧縮強度
を確保する作用、誘発する化粧目地14部分の横筋30
bに発錆させない作用とそれらに伴う効果が得られるこ
とは勿論であるが、上記作用効果に加えて、塩化ビニル
製パイプ24の外周面はシール部材16によって2つの
領域24a、24bに分けられているので、一方の領域
24aに達したひび割れ12aから水が浸入しても、そ
のひび割れ12aと他方の領域24bとはシール部材1
6で遮蔽されているため、他方の領域24bに水が回り
込むことはなく、耐震壁10の奥部への水の浸入を防止
することができる。したがって、譬え両壁面からそれぞ
れ異なる領域24a,24bに達するひび割れ12aが
それぞれ発生しても、それらのひび割れ12aは連通し
ないので、一方壁面のひび割れ12aから浸入した水
が、他方の壁面にしみ出すことを防止できる。
【0035】そのうえ、シール部材16を取り付けた柱
状部材20を耐震壁10に埋設させるだけでシール構造
を容易に形成することができる。即ち、耐震壁10の構
築時において、コンクリートの硬化を待ってその後に、
化粧目地14にシール部材16を充填する手間がかから
ず施工性が良い。また、このシール部材16は、埋設さ
れているので紫外線によって劣化することなく長期間に
亘って止水効果を得ることができる。
【0036】さらに、シール部材16を非加硫ブチルゴ
ムとしたので、その特性上、生コンクリートと化学的に
反応接着して確実に接合され、コンクリート12にひび
割れ12aが発生しても、ゴムの弾性によってコンクリ
ート12に伴ってシール部材16が変形して剥がれるこ
とがなく、発生するひび割れ12aを確実に塞ぎ止水す
ることができる。従って、反対側壁面に水がしみ出すこ
とを防止して壁面の美観を保つことができる。
【0037】また、非加硫ブチルゴム等の止水部材は非
常に高価であるが、シール部材16を柱状部材20の直
径方向の2箇所に、その柱状部材20に沿わせその全長
に亘って設けたので、従来行われているような止水部材
を外周面の全面に巻き付ける形態より、使用する止水部
材の量が極めて少なく安価に止水性の良い耐震壁を施工
することができる。
【0038】本実施形態では、シール部材16を設ける
位置を壁面と平行をなし柱状部材29の直径方向の2箇
所に配置する例を示したが、シール部材16は、これに
限らず塩化ビニル製パイプ24の外周部をその周方向に
沿って少なくとも2つの領域に分けて、それらいずれか
の領域に達するひび割れ12aを他の領域に対して遮蔽
するように備えられていれば構わない。
【0039】本実施形態においては、耐震壁10に埋設
される柱状部材20として、塩化ビニル製パイプ24内
に無収縮モルタル22を充填した形態を示したが、図7
に示すように柱状部材20として、円柱形状のモルタル
部材21の表面に絶縁テープ28を貼り付ける構成でも
構わない。
【0040】また、上記実施形態において柱状部材20
の断面形状を円形状とした形態を示したが、これに限ら
ず、楕円形状や多角形状でも構わず、さらにその材質も
モルタルに限らず合成樹脂や鋼製材でも、圧縮に対して
相当の強度を有するものであれば構わない。
【0041】上記実施形態においては、コンクリート壁
を耐震壁としたが、これに限るものではない。
【0042】図8,9は上記第5実施形態のコンクリー
ト部材におけるひび割れ制御構造をベランダ床部に適用
した第1応用例を示し、図10,11は庇部分に適用し
た第2応用例を示し、上記実施形態と同一構成部分に同
一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0043】第1応用例のベランダ床部32の構造は、
外周部にシール部材16が設けられた塩化ビニル製パイ
プ24内に無収縮モルタル22が充填された柱状部材2
0がベランダ床部32に埋設されている。この柱状部材
20は、床部32内に上下2段に配筋された鉄筋30間
にベランダの張り出し方向に向けられるとともに、建物
34の桁行き方向に適宜間隔を隔てて複数設けられてい
る。
【0044】第2応用例の庇36の構造は、上記ベラン
ダ床部32の構造と同様の柱状部材20が、庇36の鉄
筋30間にその張り出し方向に向けられるとともに、建
物34の桁行き方向に適宜間隔を隔てて複数設けられて
いる。この本応用例に限っては化粧目地14を設けない
場合もある。
【0045】そして、これらの応用例においてシール部
材16は、床面32aまたは庇36と平行をなし塩化ビ
ニル製パイプ24の周面に直径方向の2箇所に配置され
ている。このとき、化粧目地14には必ずしもシール部
材16を充填しなくてもよい。
【0046】したがって、上記応用例のベランダ床部3
2または庇36においては、第5実施形態同様にひび割
れ12aをベランダ床部32または庇36の化粧目地1
4位置に誘発させる作用、ベランダ床部32または庇3
6としての圧縮強度を確保する作用、誘発する化粧目地
14部分の横筋30bに発錆させない作用とそれらに伴
う効果が得られることは勿論である。
【0047】特にその構造上、外壁等と比べて雨水等が
捌けにくい床面32aや庇上面36aの水をそれらの内
部に浸入させたり、その下面にまでしみ出すことを防止
してエフロレッセンスの発生を防止できる。
【0048】また上記応用例では、シール部材16を設
ける位置を床面32aまたは庇36と平行をなし柱状部
材20の直径方向の2箇所に配置する例を示したが、こ
れに限るものではない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1のコンクリ
ート部材におけるひび割れ制御構造では、コンクリート
部材内のコンクリート部分に温度変化や乾燥収縮によっ
て引張応力が発生した場合に、柱状部材には当該応力が
作用しないので、化粧目地と柱状部材とでコンクリート
の厚さ方向の断面積が小さく形成された化粧目地位置に
ひび割れを誘発させることができる。
【0050】また、請求項2のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造では、柱状部材の外周面は止水部材
によって複数の領域に分けられ、上記いずれかの領域に
達するひび割れと他の領域とは止水部材で遮蔽されてい
るので、壁の奥部への水の浸入を防止することができ
る。したがって、譬えコンクリート部材のいずれかの表
面からそれぞれ異なる領域に達するひび割れが発生して
も、特定の表面のひび割れから浸入した水が、他の表面
にしみ出すことを防止できる。
【0051】また、請求項3のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造では、パイプを柱状部材を形成する
ための型枠として用い、そのパイプごとそのまま壁内に
埋設できるので、柱状部材を容易に壁内に備えることが
できる。さらに、パイプ内には無収縮モルタルを充填し
たので、柱状部材内に空隙が形成されることなく、十分
な強度を有する柱状部材をコンクリート部材内に埋設す
ることができる。
【0052】また、請求項4のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造では、予め形成したモルタル部材に
空隙がないことをコンクリート部材内に埋設する前に確
認することができるので、十分な圧縮強度を有する柱状
部材を形成することができ、その表面に絶縁テープを貼
り付けるだけで、容易にコンクリートとの接合強度を低
くすることができる。
【0053】また、請求項5のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造では、予め形成したモルタル部材に
剥離剤を塗布するだけで、コンクリートと柱状部材との
接合強度が低く十分な圧縮強度を有する柱状部材を容易
に形成することができる。さらに、柱状部材の表面に凹
凸が形成されてしまった場合でも、その上から剥離剤を
塗布するので、剥離しにくい部分が形成されることなく
確実に柱状部材をコンクリートと分離することができ
る。
【0054】また、請求項6のコンクリート部材におけ
るひび割れ制御構造では、ひび割れが誘発される部分に
配筋されている鉄筋には防錆処理が施されているので、
このひび割れ部分の鉄筋が発錆しないため劣化せず、そ
の強度を確保することができるとともに、たとえ、ひび
割れに雨水等の水が入り込み反対側にしみ出したとして
も、その水が錆を含まないのでコンクリート部材表面の
美観を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンクリート壁構造の第1実施
形態を示す平断面図である。
【図2】本発明にかかるコンクリート壁構造の第2実施
形態を示す平断面図である。
【図3】本発明にかかるコンクリート壁構造の第3実施
形態を示す平断面図である。
【図4】本発明にかかるコンクリート壁構造の第4実施
形態を示す平断面図である。
【図5】図4の正面断面図である。
【図6】本発明にかかるコンクリート壁構造の第5実施
形態を示す平断面図である。
【図7】図6の変形例を示す平断面図である。
【図8】本発明のコンクリート部材におけるひび割れ制
御構造をベランダ床部に適用した例を示す側断面図であ
る。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】本発明のコンクリート部材におけるひび割れ
制御構造を庇に適用した例を示す側断面図である。
【図11】図10のB−B断面図である。
【符号の説明】
10 耐震壁(コンクリート部材) 12 コンクリート 12a ひび割れ 14 化粧目地 16 シール部材(止水部材) 18 防錆処理 20 柱状部材 21 モルタル部材 21a 突部 22 無収縮モルタル 24 塩化ビニル製パイプ(パイプ) 24a,24b 領域 26 剥離剤 28 絶縁テープ 30 鉄筋 30a 縦筋 30b 横筋

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート部材の少なくとも一表面に
    設けられた化粧目地と、該化粧目地位置に対応させて上
    記コンクリート部材内に埋設された柱状部材とを備え、 該柱状部材とコンクリートとの接合強度を低く設定した
    ことを特徴とするコンクリート部材におけるひび割れ制
    御構造。
  2. 【請求項2】 上記柱状部材の外周面をその周方向に沿
    って少なくとも2つの領域に分けて、いずれかの領域に
    達するひび割れを他の領域に対して遮蔽する止水部材を
    柱状部材に備えたことを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンクリート部材におけるひび割れ制御構造。
  3. 【請求項3】 上記柱状部材がパイプ内に無収縮モルタ
    ルが充填されて形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のコンクリート部材におけるひび割れ制御構
    造。
  4. 【請求項4】 上記柱状部材が表面に絶縁テープが貼り
    付けられたモルタル部材でなることを特徴とする請求項
    1に記載のコンクリート部材におけるひび割れ制御構
    造。
  5. 【請求項5】 上記柱状部材が表面に剥離剤が塗布され
    たモルタル部材でなることを特徴とする請求項1に記載
    のコンクリート部材におけるひび割れ制御構造。
  6. 【請求項6】 上記化粧目地と上記柱状部材との間に配
    置される鉄筋には、防錆処理が施されていることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコンクリー
    ト部材におけるひび割れ制御構造。
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