JP2001140268A - 高圧気体貯蔵施設 - Google Patents

高圧気体貯蔵施設

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JP2001140268A
JP2001140268A JP32745399A JP32745399A JP2001140268A JP 2001140268 A JP2001140268 A JP 2001140268A JP 32745399 A JP32745399 A JP 32745399A JP 32745399 A JP32745399 A JP 32745399A JP 2001140268 A JP2001140268 A JP 2001140268A
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JP
Japan
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pressure gas
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airtight material
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JP32745399A
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Yoshio Ishizuka
与志雄 石塚
Shigeru Goto
茂 後藤
Sumio Horiuchi
澄夫 堀内
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密材に対してひずみ集中が発生することの
ないような高圧気体貯蔵施設を提供する。 【解決手段】 岩盤R内を掘削して空洞12を形成し、
空洞12の内面を気密材13により覆うことにより、気
密材13の内部を、高圧気体を貯蔵するためのタンク1
4として形成した貯蔵施設において、気密材13と岩盤
Rとの間に、裏込め材15として砂(粒状体材料)を充
填した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤内を掘削して
空洞を形成し、この空洞の内面を気密材により覆うこと
により、気密材の内部を、圧縮空気や天然ガスなどの高
圧気体を貯蔵するためのタンクとして形成した高圧気体
貯蔵施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、岩盤内に空洞を形成し、
この空洞内を圧縮空気や天然ガスなどの高圧気体を貯蔵
するタンクとして利用する施設が、近年実現している。
この種の施設においては、気密材に作用する高圧気体の
圧力を岩盤に良好に伝達するために、気密材と岩盤との
間に、コンクリートからなる裏込め材が充填される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
施設において、気密材に高圧気体の貯蔵圧が作用する場
合、裏込めコンクリートには、周方向の引張応力が作用
する。図6は、岩盤R内に構築された貯蔵施設1におい
て、高圧気体Gの貯蔵圧が気密材2を介して裏込めコン
クリートCに作用することに伴い、裏込めコンクリート
Cに周方向(図中x方向)の引張応力が作用し、ひび割
れ3,3,…が生じた場合の例である。また、このよう
なひび割れ3,3,…は、岩盤Rの初期地圧状態が、岩
盤R内の亀裂を開口させるものであるような場合に、岩
盤R内の亀裂が開口が進行するのに伴って生じることも
想定される。
【0004】このように、裏込めコンクリートCにひび
割れ3,3,…が生じた場合、裏込めコンクリートCと
一体化された気密材2にも、ひび割れ3,3,…に対応
する箇所において、大きなひずみ集中、振幅が発生し、
貯蔵施設1の気密性・安全性に悪影響を与えることが懸
念される。
【0005】また、貯蔵圧および岩盤Rの亀裂に起因す
るひび割れ3,3,…の分布や開口幅を定量的に把握す
るのは難しいため、結果的にひび割れ3,3,…の発生
が想定される範囲で、気密材2の材質、厚さを安全側に
決定する必要があり、このことがコストアップの要因と
なる。
【0006】このような事情に鑑み、本発明において
は、気密材に対してひずみ集中が発生することのないよ
うな高圧気体貯蔵施設を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の発明は、地盤内を掘削して空洞を形成
し、該空洞の内面を気密材により覆うことにより、該気
密材の内部を、高圧気体を貯蔵するためのタンクとして
形成した高圧気体貯蔵施設であって、前記気密材と前記
地盤との間に、粒状体材料が充填されていることを特徴
としている。
【0008】この高圧気体貯蔵施設においては、気密材
と地盤との間に充填された粒状体材料が全体として変形
可能であり、したがって、地盤や気密材が変位したとし
ても地盤と気密材との間の応力伝達を均一に行うことが
できる。
【0009】請求項2記載の発明は、地盤内を掘削して
空洞を形成し、該空洞の内面を気密材により覆うことに
より、該気密材の内部を、高圧気体を貯蔵するためのタ
ンクとして形成した高圧気体貯蔵施設であって、前記気
密材と前記地盤との間に、高吸水性ポリマーが充填され
ていることを特徴としている。
【0010】この高圧気体貯蔵施設においては、気密材
と地盤との間に充填された高吸水性ポリマーが体積変化
することなく変形可能であるために、地盤や気密材が変
位したとしても地盤と気密材との間の応力伝達を均一に
行うことができる。また、高吸水性ポリマーは、水に比
較して粘性が大きいため、高圧気体の漏洩を抑制するこ
とが可能である。
【0011】請求項3記載の発明は、地盤内を掘削して
空洞を形成し、該空洞の内面を気密材により覆うことに
より、該気密材の内部を、高圧気体を貯蔵するためのタ
ンクとして形成した高圧気体貯蔵施設であって、前記気
密材と前記地盤との間に、スラリーが充填され、該スラ
リーは、水溶性有機溶剤を含有した溶媒とベントナイト
とを混合してなるものであることを特徴としている。
【0012】この高圧気体貯蔵施設においては、気密材
と地盤との間に充填されたスラリーが変形可能であるた
めに、地盤や気密材の変位したとしても地盤と気密材と
の間の応力伝達を均一に行うことができる。また、上述
のスラリーは、地盤内の亀裂に浸透して水により固化す
るため、亀裂開口部を閉塞させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、地中に形成された貯蔵
施設11の概略構成を模式的に示す図である。この貯蔵
施設11は、岩盤R内に高圧気体を貯蔵するためのもの
であり、岩盤R内を掘削して空洞12を形成し、この空
洞12の内面を気密材13により覆うとともに、気密材
13の内部を高圧気体(圧縮空気、天然ガスなど)を貯
蔵するためのタンク14として形成したものとなってい
る。
【0014】また、気密材13と岩盤Rとの間には、裏
込め材15が充填されている。図2は、貯蔵施設11の
壁面の断面を拡大して示した図である。ここでは、裏込
め材15として、砂(粒状体材料)16が用いられてい
る。
【0015】このような構成の貯蔵施設11において
は、気密材13に作用する高圧気体の貯蔵圧が、裏込め
材15を介して岩盤Rに伝達されるが、裏込め材15
が、砂16により形成されていることから、気密材13
や岩盤Rが局所的に変形したとしても、全体としてこれ
に追随して変形可能であり、常に均一に貯蔵圧を伝達す
ることができる。これにより、気密材13において、局
所的なひずみの集中を無くしてひずみを平均的に分布さ
せ、貯蔵施設11の気密性・安全性を向上させることが
できる。また、従来と異なり、裏込めコンクリートのひ
び割れを見込んで気密材13の材質・厚さを安全側に決
定する必要がないため、気密材13のコストダウンを図
ることができる。
【0016】なお、上記実施の形態において、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲内で他の構成を採用するようにし
てもよい。例えば、上記実施の形態においては、裏込め
材15として砂16が用いられているが、これに代え
て、他の粒状体材料(石粉、石炭灰、人工材料など)を
用いるようにしてもよい。
【0017】また、上記実施の形態における裏込め材1
5に代えて、図3に示すように、岩盤Rに吹き付けコン
クリート18を打設するとともに、吹き付けコンクリー
ト18の岩盤Rと反対側の表面に防水シート19を配置
し、さらに、防水シート19と気密材13との間に高吸
水性ポリマー20を充填するようにしてもよい。ここ
で、高吸水性ポリマー20としては、例えば、アクリル
酸重合体などが適用でき、その中でも、塩分の混入によ
っても影響を受けにくいタイプのもの(例えば、商品名
「アクアリック」(株式会社日本触媒製))が好適に用
いられる。
【0018】この場合、高吸水性ポリマー20は、水と
同様に非圧縮性流体の性質を有するために、体積変化す
ることなく、気密材13や岩盤Rの変形に追随して全体
として変形することができるため、常に均一に貯蔵圧を
伝達することができ、上記実施の形態と同様の効果を得
ることができる。
【0019】また、この場合、高吸水性ポリマー20
は、水と比較して粘性が大きいため、高圧気体の外部へ
の漏洩を大幅に減少させることが可能であり、貯蔵施設
11の気密性をさらに向上させることができる。
【0020】また、これとは別に、図4に示す貯蔵施設
21のように、気密材13と、岩盤Rに吹き付けた吹き
付けコンクリート18との間にベントナイトスラリー
(スラリー)22を充填するようにしてもよい。なお、
このベントナイトスラリー22は、予め、エタノールな
どの水溶性有機溶剤を主成分とした溶媒とベントナイト
とをミキサー等で混合することにより形成される。
【0021】この場合においても、ベントナイトスラリ
ー22が、気密材13や岩盤Rの変形に追随して全体と
して変形することができるため、常に均一に貯蔵圧を伝
達することができ、上記実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。また、この場合、図5に示すように、吹
き付けコンクリート18および岩盤Rに亀裂23が生じ
たとしても、ベントナイトスラリー22が亀裂23中に
浸透して地下水Wにより固化し、亀裂23を閉塞するよ
うに作用するため、吹き付けコンクリート18のひび割
れ箇所や、岩盤Rの亀裂開口部をベントナイトスラリー
22により閉塞し、吹き付けコンクリート18に沿って
止水域24を形成することができる。これにより、タン
ク14内の高圧気体の漏洩を防止し、貯蔵施設21の気
密性・安全性をさらに向上させることができる。
【0022】なお、ベントナイトスラリー22としてエ
タノールなどの水溶性有機溶媒とベントナイトとを混合
したものを使用したのは、エタノールがベントナイトと
高い親和性を有していることから、水とベントナイトの
みによりスラリーを形成した場合に比較して溶媒量を大
幅に削減することができ、これにより、ベントナイトス
ラリー22を、ベントナイトの密度の高いものとして形
成することができるためである。ここでは、このような
ベントナイト密度の高いベントナイトスラリー22を用
いることにより、高度な止水性を確保することが可能と
なる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高圧気体
貯蔵施設によれば、気密材に発生する局所的なひずみの
集中を無くしてひずみを平均的に分布させ、貯蔵施設の
気密性・安全性を向上させることができる。また、従来
と異なり、裏込めコンクリートのひび割れを見込んで気
密材の材質・厚さを安全側に決定する必要がないため、
気密材のコストダウンを図ることができる。また、請求
項2のように、気密材と地盤との間に高吸水性ポリマー
を充填した場合には、高吸水性ポリマーの粘性を利用し
て、高圧気体の外部への漏洩を大幅に減少させることが
可能であり、気密性をさらに向上させることができる。
さらに、請求項3のように、気密材と地盤との間にスラ
リーを充填した場合には、吹き付けコンクリートのひび
割れ箇所や岩盤の亀裂開口部をスラリーにより閉塞する
ことができるために、タンク内の高圧気体の漏洩を防止
し、気密性・安全性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1 】 本発明の一実施の形態を模式的に示す高圧
気体の貯蔵施設の立断面図である。
【図2 】 図1に示した貯蔵施設の壁面を拡大して示
す立断面図である。
【図3 】 本発明の他の実施の形態を模式的に示す貯
蔵施設の壁面の拡大立断面図である。
【図4 】 本発明のさらに他の実施の形態を模式的に
示す貯蔵施設の立断面図である。
【図5 】 図4に示した貯蔵施設において、吹き付け
コンクリートおよび岩盤に亀裂が生じた際の状況を示す
拡大立断面図である。
【図6 】 従来の高圧気体の貯蔵施設の立断面図であ
る。
【符号の説明】
11,21 貯蔵施設 12 空洞 13 気密材 14 タンク 16 砂(粒状体材料) 18 吹き付けコンクリート 20 高吸水性ポリマー 22 ベントナイトスラリー(スラリー)
フロントページの続き (72)発明者 堀内 澄夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D047 AB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤内を掘削して空洞を形成し、該空洞
    の内面を気密材により覆うことにより、該気密材の内部
    を、高圧気体を貯蔵するためのタンクとして形成した高
    圧気体貯蔵施設であって、 前記気密材と前記地盤との間に、粒状体材料が充填され
    ていることを特徴とする高圧気体貯蔵施設。
  2. 【請求項2】 地盤内を掘削して空洞を形成し、該空洞
    の内面を気密材により覆うことにより、該気密材の内部
    を、高圧気体を貯蔵するためのタンクとして形成した高
    圧気体貯蔵施設であって、 前記気密材と前記地盤との間に、高吸水性ポリマーが充
    填されていることを特徴とする高圧気体貯蔵施設。
  3. 【請求項3】 地盤内を掘削して空洞を形成し、該空洞
    の内面を気密材により覆うことにより、該気密材の内部
    を、高圧気体を貯蔵するためのタンクとして形成した高
    圧気体貯蔵施設であって、 前記気密材と前記地盤との間に、スラリーが充填され、 該スラリーは、水溶性有機溶剤を含有した溶媒とベント
    ナイトとを混合してなるものであることを特徴とする高
    圧気体貯蔵施設。
JP32745399A 1999-11-17 1999-11-17 高圧気体貯蔵施設 Withdrawn JP2001140268A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096763A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Shimizu Corp 水密構造を有する地下施設の構築方法、及び補修方法
JP5997398B1 (ja) * 2016-02-29 2016-09-28 規方 田熊 地下空洞内の空気漏れ防止方法

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JP4687939B2 (ja) * 2001-09-26 2011-05-25 清水建設株式会社 水密構造を有する地下施設の構築方法、及び補修方法
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