JP2001140240A - 水質浄化型木工沈床 - Google Patents

水質浄化型木工沈床

Info

Publication number
JP2001140240A
JP2001140240A JP32082899A JP32082899A JP2001140240A JP 2001140240 A JP2001140240 A JP 2001140240A JP 32082899 A JP32082899 A JP 32082899A JP 32082899 A JP32082899 A JP 32082899A JP 2001140240 A JP2001140240 A JP 2001140240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
main body
block main
space
permeable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32082899A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatake Shono
正剛 正野
Hideo Ouchi
英郎 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP32082899A priority Critical patent/JP2001140240A/ja
Publication of JP2001140240A publication Critical patent/JP2001140240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Revetment (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川改修に都合が良く、しかも河川流水中の
汚濁物質を濾過、吸着して河川流水を積極的に浄化する
ことを可能とする新規な構造からなる水質浄化型木工沈
床を提供する。 【解決手段】 角材を組み合わせ、通水可能な格子構造
に組み立てた四周壁部および底部により、平面矩形状で
上方を開放した箱形の沈床ブロック本体2を形成し、該
沈床ブロック本体2を、整地された河床に設置した上、
これら各沈床ブロック本体2毎の収容空間内であって、
少なくとも1/2以上の占拠率で充填されている自然石
4,4,……の集積区画以外の空間内を、透水性袋体
5,5,……に詰められた木炭片で埋め尽くしてなるも
のとしたことを特徴とする水質浄化型木工沈床1であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、河床に設置されて洗堀を防
止すると共に、河川流域動植物の生息域を確保する護岸
施設に関するものであって、特に、高い浄化機能を発揮
して河川流水中の汚濁物質を濾過、吸着することなよ
り、河川流水を積極的に清浄化することを可能とする新
規な構造からなる水質浄化型木工沈床を提供しようとす
るものである。
【0002】
【従来の技術】先の高度経済成長期には、主に合理性と
機能性とを追及する傾向が強ったことから、ビルや道路
等といった大型の建造物の殆どが、経済力にものをいわ
せ、耐久性を有する鉄材やコンクリート材を使って画一
化、無機質化されたものとして建設されてきており、殊
に、河川関連施設の場合、利水、治水のための耐久強度
と施工の効率性といった観点から、大量施工を可能にす
る鉄材やコンクリート材等の無機質素材使った標準設計
によるものが推奨され、それまで放置されたり石積みの
ままとされていた護岸あるいは河川敷が、広い範囲に渡
ってコンクリートブロックや場所打ちコンクリートの法
面堤防や直立壁護岸に作り替えられ、直線河道、水門施
設が作り出され、あるいは川底洗堀防止を兼ね、美観に
も秀れるようにと、河床もコンクリートで固めてなる三
方護岸施工によるものとしてしまう等といった具合に、
大規模且つ大量の施設、建造物で河川流域の改修を進め
てきた。
【0003】このようにコンクリートを多用した護岸施
設は、豪雨による増水した流水、あるいは移動する船舶
や荒天時の風雨による波浪等によって生じる洗堀にも強
く、治水面で秀れた機能を発揮するものとなるが、水環
境管理の観点からすると、河川の縦横断面形の単純化を
招き、特に平坦化された河床は、入り組んだ地形を失わ
せ、魚礁や産卵場を無くしてしまうと共に、充分な水深
を確保できずに回遊路を断たれたり、成長の過程で生息
環境が合わなくなる等して死滅させる減少が引き起こさ
れ、生息可能な小動物や魚の種類を著しく減少させてし
まう虞が極めて高い上、河床に発生して河川の自浄機能
を発揮する筈の細菌や藻類、原生動物、輪虫類等の微生
物によって構成される生物膜が肥厚し過ぎ、嫌気性層を
増大させて水質汚濁を進行させ、次第に悪臭を放つ河川
に変貌してしまうことから、これら河川の極度な人工化
は、生態環境の悪化に繋がるものとして懸念されるよう
になってきている。
【0004】このような経験から、最近では、なんとか
河川に自然の豊かな生態系を取り戻そうとする機運が高
まり、河川が本来有している良好な生物環境に配慮し、
自然景観を保全・創出することが河川事業の新たな目標
として掲げられ、様々な取り組みがなされる中、古くか
ら利用されていた粗朶の枠に石を詰めた粗朶沈床や、木
の枠に石を詰めた木工沈床等が、河岸の自然機能の保全
に秀れているとして再び見直され、一部の河川には既に
設置が始まる一方、現在の河川事情に適合すると共に、
設置効率を高めるようにする等新たな改良工夫を凝らし
た、例えば、実開平7−31926号公報「沈床工」考
案に示される木工沈床や、実公平7−43152号公報
「護岸構築用枠」考案に開示されるもの等が多数、提案
されるようになってきている。
【0005】しかしながら、現行の木工沈床は、木材や
粗朶等の自然素材や鉄線を編んだ篭等を用いて石塊を河
岸に定着させるものであって、収容された石の隙間が河
川動植物の生息域を形成し、石の表面に自然に付着、成
長する生物膜による自浄機能を期待するものであり、生
活排水や工場排水の流入が多く、水質汚濁が進行し易い
河川環境では、嫌気性層で増殖した微生物が分解され、
生物膜が基盤から脱落してしまい、有効な水質浄化機能
を発揮できなくなる虞れがあり、更に高い浄化機能をも
ち、自然環境に融合させることのできる、新たな護岸施
設技術の開発が待たれるものとなっている。
【0006】この発明は、上記した三方護岸に代表され
る人工の護岸施設が、汚濁物質の希釈、拡散、沈殿、生
物による吸収、分解といった河川の自浄作用を疎外し、
水質の悪化を招いて悪臭を放つようになり、河川動植物
の生息数を減少させ、ひいては自然の景観を損ねてしま
うという危惧すべき事情に疑問を抱き、河川動植物の生
息域を確保すると共に、高い浄化機能を有し、河床に設
置することによって通過流水中の汚濁物質を効果的に清
浄化する護岸施設を実現することはできないものかとの
判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る
試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、
今回、遂に新規な構造の水質浄化型木工沈床を実現化す
ることに成功したものであり、以下では、図面に示すこ
の発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述するこ
ととする。
【0007】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される水
質浄化型木工沈床は、基本的に次のような構成から成り
立っている。即ち、角材または丸太材を組み合わせ、通
水可能な格子構造に組み立てた四周壁部および底部によ
り、平面矩形状で上方を開放した箱形の沈床ブロック本
体を形成し、該沈床ブロック本体を、整地された河床に
設置した上、これら各沈床ブロック本体毎の収容空間内
であって、少なくとも1/2以上の占拠率で充填されて
いる自然石、破砕石等重量塊体の集積区画以外の空間内
を、透水性袋体に詰められた木炭片で埋め尽くしてなる
ようにした構成を要旨とする水質浄化型木工沈床であ
る。
【0008】この基本的な構成の水質浄化型木工沈床
を、より具体的な構成によるものとしてで示すと、角材
または丸太材を組み合わせ、通水可能な格子構造に組み
立てた四周壁部および底部により、平面矩形状で上面を
開放した箱形の沈床ブロック本体を形成し、該沈床ブロ
ック本体を、整地された河床に設置した上、これら各沈
床ブロック本体毎の収容空間内であって、少なくとも1
/2以上の占拠率で充填されている自然石、破砕石等重
量塊体の集積区画以外の空間内に、沈床ブロック本体と
は別体であって、通水可能な格子構造の箱形であり、内
部に木炭片入り透水性袋体を充填してなる篭枠体を配し
てなる水質浄化型木工沈床とすることができる。
【0009】上記したこの発明の基本的な構成からなる
水質浄化型木工沈床には、以下のような構成を包含して
いる。即ち、角材または丸太材を組み合わせ、通水可能
な格子構造に組み立てた四周壁部および底部により、平
面矩形状で上面を開放した箱形の沈床ブロック本体を形
成し、該沈床ブロック本体を、整地された河床に設置し
た上、これら各沈床ブロック本体毎の収容空間内であっ
て、少なくとも1/2以上の占拠率で充填されている自
然石、破砕石等重量塊体の集積区画以外の空間内を、透
水性袋体に詰められた木炭片で埋め尽くすか、あるい
は、同空間内に、沈床ブロック本体とは別体であって、
通水可能な格子構造の箱形であり、内部に木炭片入り透
水性袋体を充填してなる篭枠体を配するかした上、沈床
ブロック本体上面に、通水可能な格子構造であって、木
炭片入り透水性袋体の浮遊、流出防止用の蓋部を開閉も
しくは着脱自在に組み合わせてなるものとした構成を要
旨とする水質浄化型木工沈床である。
【0010】沈床ブロック本体は、自然に優しい環境を
維持して河床に設置されるものであり、所望量の川底用
の重量塊と所定量の木炭片とを受け入れ、河川流中に埋
没、設置可能とする機能を果たすものであって、増水の
際にも容易に流失や破損を来すことがない充分な強度を
有していなければならず、所定大きさの平面矩形状で4
周壁部と底部とからなる上方を開放した通水性箱型構造
のものに形成され、それら複数個を整地された河床に整
然と連続状に配列、設置する外、水流の落差部分の河床
に設置し、落水地点の垂直状の水流中に設置されるよう
にすることもでき、天然木材から加工した角材または丸
太材、特に自然素材の外観を活かせ、経済性にも秀れる
間伐材を有効活用するようにしたものとするのが望まし
く、完成後は開閉不能な構造となるようにしたものの
外、上方開口部に開閉可能な蓋部を組み合わせたものと
なし、所定期間経過後の適宜段階に、当該蓋部を開けて
木炭を交換できるようにしたり、木炭片を収めた籠部だ
けを、木炭片入りのままで河川中から地上に移動し、内
容物を交換できるよう構成することも可能である。
【0011】底部は、上記の如く、沈床ブロック本体の
底面を構成する部分であり、整地された河床上に直接設
置された上、後述の4周壁部を支持して当該沈床ブロッ
ク本体の骨格の一部として機能するものであり、その上
に載置状となる自然石や破砕石等の重量塊体、および木
炭片入り透水性袋の重量によっても破損することのない
強度ならびに構造のものであって、なお且つ、前記重量
塊体および木炭片等を下方に抜け出させてしまわない構
造、例えば、所定断面寸法の角材や丸太材等複数本の天
然木材を、自然石や破砕石等の重量塊体が抜け出してし
まわない程度の所定間隔毎に、平行状あるいは格子状等
となるように組み合わせ、一体化してなる構造のものと
して構成するようにする。
【0012】周壁部は、上記底部と共に沈床ブロック本
体骨格の一部をなし、同本体の囲いとなって自然石や破
砕石等の重量塊体の崩れを阻止すると共に、透水性袋に
詰められた木炭片等の流失を規制する機能を果たす外、
隣接する沈床ブロック本体相互の連結部分としての機能
をも果たす部分であり、河川流の水圧、および収容され
た重量塊体や木炭片等の重量に耐える充分な強度を有す
るものとしなければにらず、上記底部と同様に、主要な
構成部材には天然木材から加工された角材または丸太
材、特に利用価値の少ない間伐材を採用するのが最も望
ましい。
【0013】蓋部は、沈床ブロック本体の上部開口を閉
鎖し、主として沈床ブロック本体内の木炭片入り透水性
袋の流失を阻止する機能を果たすものとして必要に応じ
て沈床ブロック本体に組み合わされ、周壁部や底部同様
に沈床ブロック本体の一部を構成することになるもので
あり、沈床ブロック本体上方開口部に脱着可能に組み合
わされたものに構成するか、あるいは、上記周壁部の適
所に開閉可能に装着されたものとすることもでき、周壁
部や蓋部と同じように、通水構造のものであって、ヒン
ジ構造その他適宜公知の手段で開閉自在になるようにす
ると共に、開放状態にしたままとなるよう折り畳みスタ
ンドを付設してなるものとすることが可能となる外、設
置後に水流を受けて不用意に開放してしまわないよう仮
固定構造を取り入れたものとすることもでき、できるだ
け間伐材を採用してなるものとするのが望ましい。
【0014】区画壁部は、沈床ブロック本体の収容空間
内の流水方向に直交する箇所における空間内全高に渡
り、木炭片入り透水性袋体が詰め込まれるよう、重量塊
体の集積区画部分となる空間との間を仕切る機能を果た
すものであり、通水可能な構造でなければならず、なる
べく間伐材による角材や丸太材等を用い、格子構造その
他の通水可能な構造の仕切りとなるように形成する外、
それらに適宜板材等を組み合わせてなるものとすること
も可能である。
【0015】籠枠体は、内部に所定量の木炭片入り透水
性袋体を収め、沈床ブロック本体内所定箇所、例えば重
量塊体の上や、上記した区画壁部で仕切られた所定箇所
に収容、または取り出し可能に収容する機能を果たすも
のであり、通水性を確保すると共に、収容される木炭片
入り透水性袋体を吊り下げ可能な強度を有するものに構
成しなければならず、自然石や破砕石等の重量塊体の集
積区画を仕切る区画壁部により、同重量塊体の侵入を阻
止した区画内に収容にするのが望ましく、上部付近に吊
り下げ金具やロープ吊り下げ孔等のクレーン用の吊り下
げ構造を設けることができる外、上部に木炭片入り透水
性袋体を出し入れする開口を設け、同開口に開閉可能な
蓋を添設したり、開口縁部に掛け渡して、透水性袋体を
縛り付けるロープを取り回す等して、沈床ブロック本体
への収容および取り出し作業中に、木炭片入り透水性袋
体が抜け出してしまわないようにする適宜手段の講じら
れたものとすることもできる。
【0016】重量塊体は、沈床ブロック本体を河床上に
押付け、固定する機能を果たすものであって、自然環境
に優しい重量物から形成されたものとすべきであって、
自然石や破砕石を採用するようにし、できるだけコンク
リート塊やその破砕片等の採用は避けるべきであり、望
ましくは施工箇所における河川に散在する巨石を適宜破
砕した石材や大きめの玉石等、設置場所と同種の石材を
そのまま利用するようにすれば、調達輸送に掛かる経費
が節約できて経済的である上、周辺の自然環境に違和感
を生じさせることもなく、生態系の保護に有利なものと
することができる。
【0017】木炭片は、河川水を浄化する機能を果たす
ものであり、木炭、あるいはそれと同程度あるいはそれ
以上の浄化機能を発揮する竹炭、椰子殻炭、またはそれ
らの活性炭等を使用すべきであり、期間経過による浄化
性能の低下に伴い、汚濁の激しい河川では2〜3ヵ月、
比較的清浄な河川であれば3〜5年程度の期間を置いた
適宜段階に、沈床ブロック本体内から取り出し、交換し
てメンテナンスできるようにしたものとして沈床ブロッ
ク本体所定収容空間内に収容されたものに構成するのが
望ましく、運搬や交換作業の取扱いを容易にすると共
に、不要な流失を阻止するよう透水性袋体に詰めて利用
するとよく、重量塊体が各沈床ブロック本体の収容空間
内の、下方側空間の少なくとも1/2以上を占拠し、そ
の上方空間に木炭片入り透水性袋体が詰め込まれ、重量
塊体と木炭片入り透水性袋体とが上下に積層配置構造と
なるように組み合わされてなるものとすることが可能で
ある外、沈床ブロック本体の収容空間内の、流水方向に
直交する箇所の空間内全高に渡って詰め込まれるよう、
重量塊体の集積区画部分となる空間との間を予め格子構
造とした区画壁部で仕切り、重量塊体と左右および/ま
たは前後において隣接配置構造となるようにしたものと
することができる。
【0018】透水性袋体は、所望する量の木炭片を通水
可能な状態に収容する機能を果たすものであって、自然
環境に優しい素材を採用すべきであり、その生地自体に
椰子殻繊維や麻等の天然繊維、合成繊維、またはそれら
を組み合わせたもの等のフィルター機能を持つものを採
用し、木炭片と共に浄化性能を高めることができるよう
にし、木炭片を交換する際には十分に洗浄して再利用す
るか、あるいは、木炭片入りのまま廃棄処分とし、木炭
入りの新規な袋体に交換してしまうものとすることがで
きる外、単に通水性に秀れるだけで袋体として機能する
だけのネット素材を用いることもでき、一人の作業員が
容易に運搬可能な程度の重量に収まる容量に設定された
ものを採用するのが望ましく、あるいは、吊り上げ用の
ベルトを装着したものとし、クレーン等の揚上機器を利
用した運搬、設置を可能にしたものとすることもでき、
必要があれば、開閉構造を設けて容易に木炭片を出し入
れできるよう構成したものとすることができる。以下で
は、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その
構造について詳述することとする。
【0019】
【実施例1】図1の底部構造の斜視図、図2の周壁部構
造の斜視図、図3の自然石の収容状態の斜視図、図4の
木炭片の収容状態の斜視図、図5の蓋部の斜視図、およ
び図6の蓋部の取り付け構造の斜視図に示される事例
は、間伐材を利用した角材を格子状に組め合わせて形成
した基本的構成からなるこの発明に包含される水質浄化
型木工沈床における代表的な一実施例を示すものであ
る。
【0020】当該水質浄化型木工沈床1は、間伐材を組
み合わせてなる底部および周壁部によって平面矩形状に
形成された沈床ブロック本体2の上部開口に、蓋部3を
開閉可能に装着したものであり、収容空間内の1/2以
上の空間である下側部分に自然石4,4,……を集積
し、残された上側空間部分に、木炭片を詰め込んだ複数
の透水性袋体5,5,……を収容してなるものである。
【0021】沈床ブロック本体2は、間伐材を所定長に
加工し、両端部に上下に貫通する支柱用ボルト21,2
1,……用の貫通孔を穿孔し、中途部上面には、等間隔
毎にネジ結合用の下穴を複数形成した同一形状の一対の
角材22,22を、所定単位巾寸法を離反して平行状に
配置し、次に、同角材22,22両端の貫通孔の夫々
に、下方から座金、支柱用ボルト21,21,……を鉛
直状に装着すると共に、両端部に上下に貫通する支柱用
ボルト21,21,……用の貫通孔を穿孔した一対の角
材23,23を、各端部間に掛け渡し状に配置し、端部
の夫々を支柱用ボルト21,21,……に装着して平面
矩形状をなすように組み合わせ、更に、両端部に上下に
貫通するネジ結合用下孔が穿孔された複数の底部用角材
24,24,……を各下穴に対応するよう掛け渡し、ス
クリューホイール25,25,……で結合して底部を形
成し、同底部を形成する各角材24,24,……の端部
上には、夫々両端部に支柱用ボルト21,21を装着す
る下孔を穿孔した周壁用角材26,26を配置するよう
組み合わせ、また、同周壁用角材26,26の端部間
に、両端部に支柱用ボルト21,21を装着する下孔を
穿孔した周壁用角材26,26を平面矩形状の配置とな
るよう積み重ね、これを複数段繰り返して格子状の組合
せとなし、最上部に突出状となった支柱用ボルト21,
21,……の各上端部に、座金、ナットを夫々螺着して
上下を一体のものとして沈床ブロック本体2を、通水性
のある篭状に形成したものとなっている。
【0022】沈床ブロック本体2の内部には、底部上の
内部容量の1/2以上を占める高さ範囲に、図3に示す
ように、複数の天然石4,4,……を集積し、更に、同
天然石4,4,……の上部に残された空間には、通過す
る水を浄化するフィルターとしての機能を有する椰子殻
繊維または不織布からなる機能素材を採用した袋状であ
って、内部に木炭片を密に詰め込み、一人の作業員が容
易に運搬可能な程度の寸法、重量に設定され、胴回り部
分に運搬用のベルトを装着してなる複数の透水性袋体
5,5,……を図4に示す如く収容したものとなってい
る。
【0023】図4中に示されるように構成した沈床ブロ
ック本体2の上部開口には、図5中の間伐材を利用して
格子状をなすよう形成された蓋部3が装着されるものと
なっており、当該蓋部3は、左右対をなす固定用枠部の
各基端下縁部が斜めに切り欠かれて開閉に支障のないよ
う形成された上、各端部が、図6中に示すように、水平
状に装着されるボルト・ナット構造31,31,……に
よって軸着、固定されるものとなっている。また、蓋部
3は、図8の複数の蓋を有する蓋部の斜視図に示される
ように、複数の蓋32,32を個別に開閉可能に構成す
ることが可能であり、更に、各蓋32,32を閉鎖状態
で仮固定する固定用金具33,33を設けたものとする
ことができ、必要であれば、開放された蓋32を支持す
る図示しない折り畳み型の支柱を設けることも可能であ
り、閉鎖の際には、折り畳み型の支柱を蓋32の下方に
収納するよう構成することもできる。
【0024】
【実施例2】図10の区画壁部を有する水質浄化型木工
沈床の斜視図、および図11の区画壁部を設けた水質浄
化型木工沈床の側面図に示される事例は、この発明の水
質浄化型木工沈床に包含される他の実施例を示すもので
あり、格子状に組み合わされは矩形箱状の沈床ブロック
本体2の収容空間内の略中央であって、流水方向に直交
する箇所の空間内全高に渡り、木炭片入り透水性袋体
5,5,……を収容する区画と、重量塊体である自然石
4,4,……を収容する区画とを、格子状に形成された
二枚の区画壁部27,27で仕切り、透水性袋体5,
5,……の取り出しを容易にするよう構成されたもので
ある。
【0025】沈床ブロック本体2の周壁部を形成する角
材26,26,……の、互いに対峙する側壁面であっ
て、区画壁部27,27の夫々の端部が結合される位置
には、水平方向に貫通する連結孔を穿孔し、同角材2
6,26,……に形成された各連結孔に、区画壁部2
7,27端部に形成された連結孔を対応するよう配置
し、木釘、またはスクリューホイール等を貫通させて連
結し、沈床ブロック本体2内の内部空間を、ニ枚の区画
壁部27,27で挟まれた中央の透水性袋体5,5,…
…を収容する区画と、これを挟んで水流の前後に配置さ
れる自然石4,4,……の収容区画とに分割したものと
なっている。
【0026】また、区画壁部27,27は、図12の区
画壁部を有する水質浄化型木工沈床の斜視図に示される
ように、周壁部を形成する角材26,26,……の、各
隙間間に格子状に挟み込まれた複数本の支持用角材2
8,28,……によって強固に支持されるものとするこ
とにより、自然石4,4,……から受ける荷重や、水流
によって生じる圧力に対する耐久強度を高めるよう構成
することができる。更にまた、図13の水流の上流側に
透水性袋体を収容した水質浄化型木工沈床の平面図に示
すように、沈床ブロック本体2の約1/3の容積とな
る、矢印で示される水流の上流側を格子状の区画壁部2
7で仕切り、同上流側の区画に複数の透水性袋体を詰め
込み、残された下流側の2/3の容積の区画範囲に、複
数の自然石4,4,……を詰め込んだものとすることも
可能である。
【0027】
【実施例3】図14の四隅側に透水性袋体を収容する水
質浄化型木工沈床の斜視図、および図15の透水性袋体
を四隅に収容した水質浄化型木工沈床の平面図に示す水
質浄化型木工沈床1は、平面矩形状に形成された沈床ブ
ロック本体2の四隅の夫々に平面L字型の区画壁部2
7,27,……を設け、重量塊体である複数の自然石
4,4,……と、木炭片を詰め込んだ複数の透水性袋体
5,5,……とを区画、収容できるよう構成したもので
ある。
【0028】平面矩形状の沈床ブロック本体2の周壁部
を形成する角材26,26,……の、夫々の平面L字型
に枠組みされた格子状の区画壁部27,27,……が接
合される各部分に、連結孔を穿孔する一方、区画壁部2
7,27,……の接合する端縁部にも同様の連結孔を穿
孔し、各区画壁部27,27,……を、沈床ブロック本
体2の内部空間の四隅に、夫々四角柱状の区画空間を形
成するよう配置した上、木釘またはスクリューホイール
等を用いて連結し、同沈床ブロック本体2の中央に平面
十字型に形成された区画範囲に、複数の自然石4,4,
……を収容し、残された四隅の区画範囲に、複数の透水
性袋体5,5,……を収容したものとして形成したもの
である。
【0029】また、同様の区画構造は、図16の角材の
格子状の組合せによって区画壁部を形成した水質浄化型
木工沈床の斜視図に示すように、周壁部を形成する角材
26,26,……に、区画壁部を形成する角材28,2
8,……を挟み込み、四隅側に透水性袋体5,5,……
を、自然石4,4、……から隔離する状態に収容できる
ように構成することも可能である。
【0030】
【実施例4】図17の別体の篭枠体を設けた水質浄化型
木工沈床の斜視図、および図18の篭枠体を水質浄化型
木工沈床に収容する状態の縦断面図に示される事例は、
自然石4,4,……の収容範囲と区画するよう形成され
た透水性袋体5,5,……の収容区画部分に、沈床ブロ
ック本体2とは別体に形成された篭枠体51を収容可能
に形成し、複数の透水性袋体5,5,……を纏めて、取
り扱うことができるように構成された、水質浄化型木工
沈床1の更に他の実施例である。
【0031】平面矩形状に形成された沈床ブロック本体
2の、水流方向の中央部分には、内部容積の約1/3に
相当する範囲を区画する支持用角材28,28が組み込
まれることによって区画壁部が形成されており、同区画
壁部の間には、沈床ブロック本体2とは別体に形成さ
れ、上部に開口を有する筐体状の篭枠体51を、上方か
ら出し入れ可能に装着したものとなっており、図中に矢
印で示される水流方向の上下流側に分割、配置された凡
そ2/3の容積を占める区画範囲には、複数の自然石
4,4,……が収容され、篭枠体51内には、複数の透
水性袋体5,5,……が密に収容されたものとなってい
る。
【0032】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明の水質浄
化型木工沈床1は、図9の設置された水質浄化型木工沈
床の側面図に示すように、整地された河床にクレーンを
用いて設置され、同図中の矢印で示されるように、上流
側から下流に流れる河川水が各水質浄化型木工沈床1,
1に落下し、透水性袋体5,5,……を通過する過程に
おいて、透水性袋体5,5,……の生地自体がもつフィ
ルター機能により、枯葉、ゴミ、埃等が除去されると共
に、内部に詰め込まれた木炭片によって微細な不純物が
吸着され、清浄化される上、下側に詰め込まれた自然石
4,4,……を通過しながら、同自然石4,4,……の
表面に、細菌、藻類、原生動物、輪虫類等の微生物で構
成される生物膜を形成し、河川の自浄能力を確保し、相
乗的な浄化作用がもたらされるものとなり、更に、自然
石4,4,……の隙間が、河川動植物の生息域を形成し
て、多種多様な動植物の生息を可能とするものとなる。
【0033】水質浄化型木工沈床1の組み立ては、河川
敷あるいはその付近、もしくは工場で行うことが可能で
あり、図1ないし図3に示されるように、床部および周
壁部の途中まで組み合わせた時点で自然石4,4,……
を収容すれば、自然石4,4,……を高く持ち上げる危
険な作用を避けることが可能となり、自然石4,4,…
…の収容作業を終えた後に、再度残りの周壁部を組み立
て、沈床ブロック本体2を組み立て、その後、作業員が
一人で運搬可能な寸法、重量に設定されると共に、運搬
の際の把手やクレーンへの吊り下げ部として利用可能
な、運搬用のベルトを装着して形成された複数の透水性
袋体5,5,……を収容し、最後に、図5および図6に
示されるように、蓋部3を取り付けてから整地された河
床に運搬、設置することとなる。また、河川が比較的緩
やかな流れで、安全の確保が可能な場合には、河川敷に
組み立て材料を持ち込み、前述のような組み立て、設置
作業を河川中で行い、河床に直接的に組み立てることも
可能である。
【0034】長期に渡って設置された水質浄化型木工沈
床1は、透水性袋体5,5,……の生地そのものや、内
部に収容された木炭片に、汚泥やゴミ等が厚く付着して
浄化機能が低下してしまい、更にこれを放置すると、自
然石4,4,……表面に付着した生物膜が肥厚し過ぎて
嫌気性層を成長させ、悪臭を発するようになってしまう
ので、3〜5年程度の適当な時間経過した後、透水性袋
体5,5,……を引き出して洗浄するか、あるいは新品
に交換するのが望ましい。
【0035】透水性袋体5,5,……を取り出す際に
は、水質浄化型木工沈床1をクレーンで吊り上げ、河川
敷で作業を行うか、あるいは作業中の安全が確保できる
状態であれば、河床に設置されたままの状態で、一方側
のボルト・ナット構造31,31を取り外し、図7中に
示すように、蓋部3を開放して透水性袋体5,5,……
を取り出した上、洗浄あるいは新しい物と交換し、再び
もとのように透水性袋体5,5,……を収容して蓋部3
を閉鎖し、ボルト・ナット構造31,31で仮固定して
作業を終了する。また、図8に示す蓋部3を設けた場合
には、蓋32,32を個別に開放し、透水性袋体5,
5,……を交換することができるので、比較的流速の早
い河川であっても、蓋32,32に受ける水圧を軽減
し、水質浄化型木工沈床1を陸揚げする必要がない。
【0036】沈床ブロック本体2の上側に透水性袋体
5,5,……を配置し、下側に自然石4,4,……を配
置するようにした構造のものは、図9中に示されるよう
に、上方から下方に河川流が通過する場所への設置に適
し、図11、図13および図15に示すように、透水性
袋体5,5,……を、沈床ブロック本体2の収容空間内
の前後、左右の所定の位置に、その全高に渡って収容す
るようにした構造のものについては、河川流が水質浄化
型木工沈床1中を水平方向に通過する場所に適してい
る。
【0037】更に、図18中に示すように、水質浄化型
木工沈床1に別体の篭枠体51を収容し、同篭枠体51
内に収容した複数の透水性袋体5,5,……をまとめて
吊り上げ、移動できるよう構成すれば、河床に設置され
た水質浄化型木工沈床1,1,……はそのままに、取り
出した篭枠体51,51,……だけをまとめて洗浄工場
に運搬、浄化処理することが可能となる外、交換用の透
水性袋体5,5,……を、新たな篭枠体51,51,…
…に詰め込んで河川敷に運び込み、使用済みの篭枠体5
1,51,……と、その場で交換することも可能とな
る。
【0038】
【効果】以上のとおり、この発明の水質浄化型木工沈床
によれば、整地された河床に設置するだけで、沈床ブロ
ック本体内の1/2以上の占拠率で充填された自然石、
破砕石等の重量塊体の集積区画が、その重量によって河
床への定着を確実にし、複雑な集積形状が流水速度を緩
慢化して河床の洗堀を防止できると共に、重量塊体間や
沈床ブロック本体の隙間等に水棲動植物に都合の良い生
息域を形成することになる一方、当該重量塊体の集積区
画以外の空間内を埋め尽くている、透水性袋体に詰めら
れた木炭片が、通過する河川流水の汚濁物質を濾過、吸
着し、河川流水の汚染を積極的に清浄化することによ
り、河川およびその流域は、より一層動植物の生息に適
した環境に作り替えられ、同時に人間社会にとっても蘇
った自然の恩恵が受けられることになるという秀れた特
徴を発揮するものとなる。
【0039】また、透水性袋体に詰められた木炭片を収
容した篭枠体を、沈床ブロック本体内に所定の如く配し
た上、蓋部を開閉もしくは脱着自在に組み合わせるよう
にしたものでは、増水時等のように流水が激流化したと
しても透水性袋体の流失を確実に防ぎ、補修管理を減ら
すことができると共に、長期に渡る設置によって汚濁物
質を吸着、分解する浄化機能が低下してしまった木炭片
を、沈床ブロック本体内から篭枠体毎まとめて取り出
し、交換することが容易になり、それ程の大工事とする
必要もなく、容易に木炭片の交換作業を実施可能とする
ものになることから、長期間に亘って常に高い浄化機能
を維持する上で極めて好都合のものとすることができと
共に、河川維持、管理費用を大幅に削減することも繋が
るという非常に実用的な効果が得られるものとなる。
【0040】特に、実施例に説明した水質浄化型木工沈
床1は、平面矩形状の四隅に夫々支柱用ボルト21,2
1,……を配して、複数の角材26,26,……を必要
な段数分重ねる構造を採用したことにより、水深や河床
条件に応じた多彩な高さ設定が可能であり、図9に示さ
れるように、河床の段差の高さに合わせて自在に設置す
ることが可能な外、平面矩形状に形成した水質浄化型木
工沈床1,1,……の複数を、升目状に配列するよう設
置することも可能であり、図13中に示すように、木炭
片を詰めた透水性袋体5,5,……を沈床ブロック本体
2の一側に配置するようにしたものでは、河川中央側に
設置する際には、透水性袋体5,5,……を川上側に位
置するように設置し、また、河岸に添って設置する場合
には、透水性袋体5,5,……を水際側に位置させるよ
うにする等、流水方向に応じて適切な配置をして高い浄
化作用を得ることができるものとすることがでる。
【0041】また、図18に示すように、沈床ブロック
本体2とは別体に形成された篭枠体51を設けたもので
は、透水性袋体5,5,……の交換作業を効率化するこ
とができる上、透水性袋体5,5,……自体に椰子殻繊
維または不織布等のフィルターの役目を果たす機能性素
材を採用し、内部に詰め込まれた木炭片に到達する汚濁
物質の量や粒子径を小さくすることができ、比較的清冽
な河川であれば、3〜5年という長期に渡り、高い浄化
機能を維持し続けることができるという利点が得られる
ものにすることが可能であり、更に、それら透水性袋体
5,5,……夫々の胴部に運搬用のベルトを装着したも
のでは、作業員の手作業による運搬が容易になるだけで
はなく、クレーンで吊り上げて運搬、移動させる作業に
も好都合のものとなり、効率的な作業の実施が保証され
ることになるという利便性に富むものとすることができ
る。
【0042】叙述の如く、この発明の水質浄化型木工沈
床は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可
能とするものであり、沈床ブロック本体の主要部品の多
くに間伐材を採用し、重量塊体には自然石や破砕石を使
用し、木炭片には、間伐材や木質系廃棄物をリサイクル
利用することも可能になり、殆ど利用価値がないとされ
てきていた間伐材や建設廃材の有効利用に貢献すると共
に、地場産業の活性化や雇用の創出にも繋がり、しかも
製造も容易で経済的であり、設置作業および木炭片を詰
め込んだ透水性袋体の交換作業も効率的に行うことがで
きて工期の短縮化が図られ、施工費や河川維持、管理費
の大幅削減を確実に達成可能にするものとなることか
ら、利水、治水に留まらず、水質浄化および河川生態環
境の保護が強く求められている河川技術者は勿論のこ
と、水産関係者を始めとする河川管理に関わる人々、ひ
いては一般市民にとっても恩恵に浴することができるも
のとなって、各方面から高い評価を博して、広範に渡っ
て利用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の水質浄化型木工沈床の技術的思想を
具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
【図1】沈床ブロック本体の底部構造を示す斜視図であ
る。
【図2】沈床ブロック本体の周壁部の組み立て構造を示
す斜視図である。
【図3】沈床ブロック本体への自然石の収容状態を示す
斜視図である。
【図4】透水性袋体を収容した沈床ブロック本体を示す
斜視図である。
【図5】蓋部の構造を示す斜視図である。
【図6】蓋部を装着する沈床ブロック本体を示す斜視図
である。
【図7】蓋部を開放した沈床ブロック本体を示す斜視図
である。
【図8】蓋部の他の構造を示す斜視図である。
【図9】河床に設置した水質浄化型木工沈床を示す側面
図である。
【図10】区画壁部を設けた沈床ブロック本体を示す斜
視図である。
【図11】区画壁部を設けた沈床ブロック本体を示す正
面図である。
【図12】支持用角材で区画壁部を支持する沈床ブロッ
ク本体を示す斜視図である。
【図13】水流側に透水性袋体を収容する沈床ブロック
本体を示す平面図である。
【図14】四隅に透水性袋体を収容する沈床ブロック本
体を示す斜視図である。
【図15】四隅に透水性袋体を収容した沈床ブロック本
体を示す平面図である。
【図16】角材で区画壁部を形成した沈床ブロック本体
を示す斜視図である。
【図17】篭枠体を設けた沈床ブロック本体を示す斜視
図である。
【図18】篭枠体を装着する沈床ブロック本体を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 水質浄化型木工沈床 2 沈床ブロック本体 21 同 支柱用ボルト 22 同 角材 23 同 角材 24 同 角材(底部) 25 同 スクリューホイール 26 同 角材(周壁部) 27 同 区画壁部 28 同 支持用角材 3 蓋部 31 同 ボルト・ナット構造 32 同 蓋 33 同 固定用金具 4 自然石 5 透水性袋体(木炭片) 51 同 篭枠体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角材または丸太材を組み合わせ、通水可
    能な格子構造に組み立てた四周壁部および底部により、
    平面矩形状で上方を開放した箱形の沈床ブロック本体を
    形成し、該沈床ブロック本体を、整地された河床に設置
    した上、これら各沈床ブロック本体毎の収容空間内であ
    って、少なくとも1/2以上の占拠率で充填されている
    自然石、破砕石等重量塊体の集積区画以外の空間内を、
    透水性袋体に詰められた木炭片で埋め尽くしてなるもの
    としたことを特徴とする水質浄化型木工沈床。
  2. 【請求項2】 角材または丸太材を組み合わせ、通水可
    能な格子構造に組み立てた四周壁部および底部により、
    平面矩形状で上面を開放した箱形の沈床ブロック本体を
    形成し、該沈床ブロック本体を、整地された河床に設置
    した上、これら各沈床ブロック本体毎の収容空間内であ
    って、少なくとも1/2以上の占拠率で充填されている
    自然石、破砕石等重量塊体の集積区画以外の空間内に、
    沈床ブロック本体とは別体であって、通水可能な格子構
    造の箱形であり、内部に木炭片入り透水性袋体を充填し
    てなる篭枠体を配してなるものとしたことを特徴とする
    水質浄化型木工沈床。
  3. 【請求項3】 角材または丸太材を組み合わせ、通水可
    能な格子構造に組み立てた四周壁部および底部により、
    平面矩形状で上面を開放した箱形の沈床ブロック本体を
    形成し、該沈床ブロック本体を、整地された河床に設置
    した上、これら各沈床ブロック本体毎の収容空間内であ
    って、少なくとも1/2以上の占拠率で充填されている
    自然石、破砕石等重量塊体の集積区画以外の空間内を、
    透水性袋体に詰められた木炭片で埋め尽くすか、あるい
    は、同空間内に、沈床ブロック本体とは別体であって、
    通水可能な格子構造の箱形であり、内部に木炭片入り透
    水性袋体を充填してなる篭枠体を配するかした上、沈床
    ブロック本体上面に、通水可能な格子構造であって、木
    炭片入り透水性袋体の浮遊、流出防止用の蓋部を開閉も
    しくは着脱自在に組み合わせてなるものとしたことを特
    徴とする水質浄化型木工沈床。
  4. 【請求項4】 各沈床ブロック本体毎の収容空間内にお
    いて、重量塊体が下方側空間の少なくとも1/2以上を
    占拠し、その上方空間に木炭片入り透水性袋体が詰め込
    まれ、重量塊体と木炭片入り透水性袋体とが上下に積層
    配置構造となるように組み合わされてなるものとした、
    請求項1ないし3何れか記載の水質浄化型木工沈床。
  5. 【請求項5】 各沈床ブロック本体毎の収容空間内にお
    いて、木炭片入り透水性袋体が流水方向に直交する箇所
    の空間内全高に渡って詰め込まれるよう、重量塊体の集
    積区画部分となる空間との間を予め格子構造とした区画
    壁部で仕切り、重量塊体と木炭片入り透水性袋体とが左
    右および/または前後において隣接配置構造となるよう
    に組み合わされてなるものとした、請求項1ないし3何
    れか記載の水質浄化型木工沈床。
JP32082899A 1999-11-11 1999-11-11 水質浄化型木工沈床 Pending JP2001140240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32082899A JP2001140240A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 水質浄化型木工沈床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32082899A JP2001140240A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 水質浄化型木工沈床

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001140240A true JP2001140240A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18125697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32082899A Pending JP2001140240A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 水質浄化型木工沈床

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001140240A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458720B1 (ko) * 2002-02-27 2004-12-03 주식회사 우일 이알에스 생태 보존형 목재 어초 및 이를 이용한 시공방법
KR100821526B1 (ko) 2007-01-10 2008-04-14 화이젠 주식회사 인공 호소 및 하천의 수질정화를 위한 활성광물 매트 및 그를 이용한 수질정화방법
KR100905416B1 (ko) * 2009-02-26 2009-07-01 대한민국 어초용 목재방틀 및 이를 이용한 호안 제방용 목재방틀
WO2009091175A2 (ko) * 2008-01-14 2009-07-23 생태활성화 블록

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458720B1 (ko) * 2002-02-27 2004-12-03 주식회사 우일 이알에스 생태 보존형 목재 어초 및 이를 이용한 시공방법
KR100821526B1 (ko) 2007-01-10 2008-04-14 화이젠 주식회사 인공 호소 및 하천의 수질정화를 위한 활성광물 매트 및 그를 이용한 수질정화방법
WO2009091175A2 (ko) * 2008-01-14 2009-07-23 생태활성화 블록
WO2009091175A3 (ko) * 2008-01-14 2009-10-22 Cho Eul-Jae 생태활성화 블록
KR100905416B1 (ko) * 2009-02-26 2009-07-01 대한민국 어초용 목재방틀 및 이를 이용한 호안 제방용 목재방틀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8287728B2 (en) Elevated swale for treatment of contaminated stormwater
KR101010048B1 (ko) 우수 처리 장치
KR20140043427A (ko) 하천수와 빗물에 함유된 각종 쓰레기들과 협잡물들을 완벽하게 제거하여 재사용하거나 깨끗하게 처리하는 점 오염원과 비점오염원 정화 친환경 공법과 여기에 적용되는 하천수와 빗물을 저장하여 정수하는 점 오염원과 비점오염원 정수시스템
WO2020103415A1 (zh) 城市河道直接净化装置
JP2001140240A (ja) 水質浄化型木工沈床
JP2003232024A (ja) 護岸および河床用構築材
JPH08331998A (ja) 自然水系の浄水構造
JP2001198593A (ja) 植生箱及び該植生箱を使用した水辺地の浄化方法
KR101671942B1 (ko) 방틀 적층 구조물 및 그 시공방법
KR101238571B1 (ko) 오염하천의 바닥청소에 의한 수질환경개선 방법 및 그 장치
JP3156125B2 (ja) 河川の接触式酸化用処理槽、及び河川の接触式酸化処理装置
KR200408274Y1 (ko) 하상(수중)보호용 식생복원 장치
KR100777597B1 (ko) 하천 바닥 세굴방지용 블록
JP2010188314A (ja) 汚泥回収具
KR101753901B1 (ko) 다지여과망을 이용한 여과부 및 이에 사용되는 천공배수파이프와 이를 이용한 여과시설
KR20170097598A (ko) 다지여과망 및 이를 이용한 여과부
KR102092260B1 (ko) 여울블럭
JP3059192U (ja) 河川水濾過浄水ブロック
JP2000199213A (ja) コンクリ―トブロック護岸構造体
JPH01107884A (ja) 河川の浄化方法
JP2001020252A (ja) 石詰めパネルと、その施工法
KR200377983Y1 (ko) 자연 친화 공간 조성 및 하천인공정화용 구조물
JP3062883B2 (ja) 水質浄化方法及び水質浄化装置
KR101239223B1 (ko) 세굴방지용 목재블록, 목재블록 구조물 및 그 설치방법
KR101800302B1 (ko) 여과포대형 여과망 및 천공배수파이프 세트