JP2001140186A - 抄紙機のフェルト洗浄装置 - Google Patents

抄紙機のフェルト洗浄装置

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JP2001140186A
JP2001140186A JP2000259132A JP2000259132A JP2001140186A JP 2001140186 A JP2001140186 A JP 2001140186A JP 2000259132 A JP2000259132 A JP 2000259132A JP 2000259132 A JP2000259132 A JP 2000259132A JP 2001140186 A JP2001140186 A JP 2001140186A
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JP
Japan
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felt
foil
paper machine
cleaning
making machine
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Withdrawn
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JP2000259132A
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English (en)
Inventor
Kazuharu Shimanuki
和治 島貫
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Ichikawa Woolen Textile Co Ltd
Original Assignee
Ichikawa Woolen Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、サクションボックスの問題、高圧洗
浄に伴う問題、薬品洗浄に伴う問題を解決する抄紙機の
フェルト洗浄装置を提供するものである。 【解決手段】本発明に係る、抄紙機のフェルト洗浄装置
は、抄紙機のフェルトを洗浄するための装置であつて、
前記フェルトの幅方向に延びるフォイルからなり、前記
フォイルは、前記フェルトに対して平行な面と前記フェ
ルトに対して傾斜した傾斜面とを具え、前記フォイルは
前記フェルトに接触せず、且つ、前記傾斜面が前記フェ
ルトの走行方向前方に位置するように配置されているも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機のフェルト
を洗浄するための装置に関し、特に、高速タイプの抄紙
機に好適なフェルトの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、抄紙機のプレスパートには、
湿紙の水分を脱水することにより湿紙からフェルトに移
行した水分、あるいは脱水された白水の中に混入してい
る薬品やパルプの短繊維などがフェルト表面に付着又は
フェルト中に堆積してフェルトの搾水性を低下させない
ように高圧で洗浄するための洗浄水や、また薬品散布に
よる洗浄水の除去を目的にサクションボックスが設けら
れている。
【0003】これを図5に基づき説明すると、2はサク
ションボックス、3は高圧ニードルシャワー、4はファ
ンシャワー、51はピックアップフェルト、52は1P
ボトムフェルト、53は3Pフェルト、61はサクッシ
ョンロール、62はグルーブドロール、63はセンター
ロール、7はピックアップロール、8はストレッチロー
ル、P1は1番プレス部、P2は2番プレス部、P3は
3番プレス部をそれぞれ示している。
【0004】フェルト51、52、53は、ストレッチ
ロール8に掛けられることにより所定の張力にて抄紙機
に配置される。そして、ピックアップフェルト51は、
サクションロール61とグルーブドロール62から構成
された1番プレス部P1と、センターロール63とグル
ーブドロール62から構成された2番プレス部P2によ
って挟持され、1Pのグルーブドロール62とセンター
ロール63の回転により走行させられる。
【0005】同様に1Pボットムフェルト52は、サク
ションロール61とグルーブドロール62から構成され
る1番プレス部P1にて挟持され、グルーブドロール6
2の回転により走行させられる。
【0006】同様に3Pフェルト53は、センターロー
ル63およびグルーブドロール62とで構成される3番
プレス部P3にて挟持され、センターロール63の回転
により走行させられる。
【0007】抄紙機のワイヤーパート、又は他のプレス
パートから送られた湿紙が、これらのフェルト51、5
2、53上に載置される。これらのフェルト51、5
2、53が、プレス部P1、P2、P3をそれぞれ通過
する際に、湿紙が保有する水分は湿紙からフェルト5
1、52、53へと移行し、さらにプレス部P1、P
2、P3の系外へ排出される。
【0008】この時、これらのフェルト51、52、5
3内に移行した水分は、サクションボックス2によって
系外に排出される。なお、湿紙の水分がこれらのフェル
ト51、52、53へ移行する際に、湿紙に含有された
繊維分、薬品類なども同時に移行してしまう。これらの
繊維分、薬品類などはフェルト51、52、53の汚れ
の原因となり、その性能を低下させる。
【0009】湿紙が含有している繊維分や薬品類がフェ
ルト51、52、53に汚れとして蓄積するのを防止す
るために、走行中のフェルト51、52、53に高圧ニ
ードルシャワー3が吹きかけられ、サクションボックス
2によって水分が吸引される。
【0010】同じく、湿紙が含有している繊維分や薬品
類がフェルト51、52、53に汚れとして蓄積するの
を防止するために、走行中のフェルト51、52、53
が適宜間隔を置いて、又は連続して、薬液洗浄されてき
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抄紙機
の運転が高速になると、サクションボックス2の吸引脱
水効果は低くなる。脱水効果を高めるために、水分吸引
用孔部の大きさを変えてみたり、吸引ポンプの吸引力を
変化させることによって調整してきたが、現状では、こ
れらの調整法以外に脱水効果を上げる手段がなかった。
ところが、以上のような対策によると、サクションボッ
クス2の水分吸引用孔部の開口縁部とフェルト51、5
2、53が接触することによってフェルトが摩擦を受
け、摩耗、すなわち脱毛が生じるという問題がある。
【0012】また、高圧ニードルシャワー3で洗浄した
場合、シャワー圧が高すぎると高圧洗浄水の跡がフェル
ト51、52、53に付き、これが紙に転写する恐れが
ある上、フェルトの脱毛の危険性も発生する。逆に高圧
ニードルシャワー3のシャワー圧が低いと、湿紙に含ま
れている繊維分や薬品類がフェルト51、52、53に
汚れとして蓄積するのを未然に防ぐことができなくな
る。
【0013】さらにまた、薬品洗浄を行なった場合、薬
品液を散布した分だけフェルト51、52、53の水分
量が多くなるため、この増加した水分をサクションボッ
クスで脱水することができず、搾水効果が低下するおそ
れがある。また、紙の品質に影響を与えるおそれもあ
る。
【0014】そこで、本発明者は抄紙機のフェルト洗浄
装置について、上記したサクションボックスの問題、高
圧洗浄の問題、薬品洗浄の問題を解決する手段を見出し
たものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の抄紙機のフェル
ト洗浄装置は、フェルトの幅方向に延びるフォイルから
なり、前記フォイルは、前記フェルトに対して平行な面
と前記フェルトに対して傾斜した傾斜面とを具え、前記
フォイルは前記フェルトに接触せず、且つ、前記傾斜面
が前記フェルトの走行方向前方に位置するように配置さ
れていることを特徴とする、抄紙機のフェルト洗浄装置
である。
【0016】前記フォイルは、前記フェルトの走行方向
に沿って複数配設されているのがよい。
【0017】前記フォイルの傾斜面は、フェルトに対し
3〜9°の角度で傾斜しているのがよい。また、前記フ
ォイルのフェルトに対して平行な面は、フェルトとの間
に3mm以下の隙間を有するのがよい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の抄紙機のフェルト洗浄装
置1(以下,[本装置]という)は、図1、2および3に
示すような構成であり、プレス部通過後の湿紙がない状
態のフェルト表面に沿って設置される(図4参照)。フェ
ルトが動くと、本装置1とフェルトとの間の空気の流れ
によって真空状態が出現し、これによりフェルト表面の
水分及び汚れを取ることができる。
【0019】本装置1はフェルトに接触しないため、サ
クションボックスの水分吸引用孔部の開口縁部に接する
ことで発生する、フェルトの摩耗や脱毛なしに、洗浄効
果が得られる特徴がある。さらに、画期的なことは、本
装置1はフェルトとの間に発生する空気の流れを利用し
ているためサクションボックスのような吸引ポンプを必
要としないことである。したがって、動力費の削減とい
う付随効果が得られる。
【0020】本装置1とフェルト間に真空状態を形成す
るためには、フェルトの走行方向前方に位置するように
配置されているフォイルの傾斜面が、フェルトとの間
に、3〜9°の角度(θ)をなすのがよい。実験によれ
ば、この角度(θ)が6°のとき、最も強い真空度が得
られた。なお、真空度は抄速の2乗に比例して上昇する
ことが知られている。本装置1の大きさについて具体的
数字を挙げると、図1における高さHは50乃至100mm程度
であり、フェルトの走行方向での幅Wは70〜100mm程度
である。また、図1に示すように、フェルトの走行方向
に沿って複数のフォイルを設ける場合には、各フォイル
の間に300乃至500mm程度の間隔を空ける。フォイルは、
金属(例えば、ステンレス)、プラスチック(例えば、高
分子ポリエチレン)、セフミックス等の、傾斜面を含む
表面を平滑に加工することができる材料のもので形成さ
れる。
【0021】本装置1は、抄紙機のどのパートのフェル
トにも適するが(特に脱水量の多い1Pボトムフェルト
に使用すれば効果的である)、設置する場所は、ある程
度制約される。設置場所は、フェルトがプレス部を通過
した後、シャワーを浴びせられた後で、かつ、フェルト
ロールがフェルト表面に接触するまでが好ましい(図4
の実線で示した四角の部分)。しかし、設置場所が制限
される場合には、図4の破線で示した四角の部分の位置
でもよい。
【0022】フェルトの走行方向に沿って設ける本装置
1の設置個数は、多ければ多い程よいが、設置するスペ
ースの問題もあり、実際上、1つのフェルトについて、4
〜5個が限界となる。また、フォイルの形状(図2、図3参
照)は、傾斜面の傾斜角度(θ)が3〜9°、特に、6°とさ
れれば特に限定されない。なお、図3のように、傾斜面
の表面は曲面にされてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明の抄紙機のフェルト洗浄装置は、
フェルトの幅方向に延びるフォイルからなり、前記フォ
イルは、フェルトに対して平行な面と前記フェルトに対
して傾斜した傾斜面とを具え、前記フォイルは前記フェ
ルトに接触せず、且つ、前記傾斜面が前記フェルトの走
行方向前方に位置するように配置されていることを特徴
とするから、フェルトが動くことによって本装置とフェ
ルトとの間の空気の流れによって真空状態が出現し、こ
れによりフェルト表面の水分及び汚れを取ることができ
るという効果を奏する。また、抄速が速い程、真空度が
高まり、洗浄効果も高まる。従って、本発明は、高速の
抄紙機のフェルトの洗浄に好適である。
【0024】また、本装置はフェルトに接触しないた
め、サクションボックスの水分吸引用孔部の開口縁部に
接して発生する摩耗や脱毛がなく洗浄効果が得られる。
さらに、本装置はフェルトとの間に発生する空気の流れ
を利用しているため、従来のサクションボックスのよう
な吸引ポンプを必要としないので、動力費の削減という
付随効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抄紙機のフェルト洗浄装置の正面図で
ある。
【図2】本発明のフェルト洗浄装置の一実施例の部分的
正面図である。
【図3】本発明のフェルト洗浄装置の他の実施例の部分
的正面図である。
【図4】本発明の洗浄装置を具えた抄紙機の正面図であ
る。
【図5】従来の洗浄装置を具えた抄紙機の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 抄紙機のフェルト洗浄装置 2 サクションボックス 3 高圧ニードルシャワー 4 ファンシャワー 51 ピックアップフェルト 52 1Pボトムフェルト 53 3Pフェルト 61 サクションロール 62 グルーブドロール 63 センターロール 7 ピックアップロール 8 ストレッチロール W フェルトの走行方向での幅 H フェルトホイルの高さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抄紙機のフェルトを洗浄するための装置で
    あって、前記フェルトの幅方向に延びるフォイルからな
    り、前記フォイルは、前記フェルトに対して平行な面と
    前記フェルトに対して傾斜した傾斜面とを具え、前記フ
    ォイルは前記フェルトに接触せず、且つ、前記傾斜面が
    前記フェルトの走行方向前方に位置するように配置され
    ていることを特徴とする、抄紙機のフェルト洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記フォイルが前記フェルトの走行方向に
    沿って複数配設されている、請求項1記載の抄紙機のフ
    ェルト洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記傾斜面の前記フェルトに対する傾斜角
    が3乃至9°である、請求項1又は2記載の抄紙機のフェル
    ト洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記フォイルの前記フェルトに対して平行
    な面が前記フェルトとの間に3mm以下の隙間を有する、
    請求項1、2、又は3記載の抄紙機のフェルト洗浄装置。
JP2000259132A 1999-08-31 2000-08-29 抄紙機のフェルト洗浄装置 Withdrawn JP2001140186A (ja)

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JP11-246344 1999-08-31
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005092526A1 (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Aoki Machinery Co., Ltd 帯状用具の洗浄装置
JP5505539B1 (ja) * 2013-04-22 2014-05-28 王子ホールディングス株式会社 抄紙機の運転方法及び抄紙機用プレス装置

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Effective date: 20071106