JP2001139332A - 酸化鉄の製造装置 - Google Patents

酸化鉄の製造装置

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JP2001139332A
JP2001139332A JP31552599A JP31552599A JP2001139332A JP 2001139332 A JP2001139332 A JP 2001139332A JP 31552599 A JP31552599 A JP 31552599A JP 31552599 A JP31552599 A JP 31552599A JP 2001139332 A JP2001139332 A JP 2001139332A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 級外品の酸化鉄を1級品として救済する。 【解決手段】 ホッパ63に投入された級外品の酸化鉄
は、蒸気で予熱された後、スクリュコンベア64に送ら
れ、スクリュコンベア64によってふるい分け機65に
定量供給される。ふるい分け機65に供給された級外品
の酸化鉄は異物を排除された後、第4インジェクタ10
0に送られる。第4インジェクタ100に送られた級外
品の酸化鉄は、ロータリキルン28の燃焼排ガスによっ
て加熱された圧送用空気によって空気輸送され、圧送管
101を介して焙焼炉14内に吹込まれる。焙焼炉14
内に吹込まれた級外品の酸化鉄は加熱されて塩素分を除
去される。これによって、級外品の酸化鉄は異物および
塩素分を除去されるので、1級品として救済される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所の塩酸酸洗
設備から発生する塩化鉄を含む廃酸を処理して磁性材料
の原料である粉状の酸化鉄を製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱間圧延鋼帯の脱スケール
は、主として塩酸酸洗設備において行われており、塩酸
酸洗設備から発生する塩化鉄を含む廃酸は、塩酸廃酸処
理設備において主として噴霧焙焼法によって処理されて
いる。この方式の塩酸廃酸処理設備は、塩酸回収装置
と、焙焼炉を備える酸化鉄製造装置とから成る。
【0003】塩化鉄を含む廃酸は、高温に加熱された焙
焼炉において、粉状の酸化鉄と塩化水素を含む排ガスと
に分解される。塩化水素を含む排ガスは、塩酸回収装置
に導かれ、塩酸として回収される。焙焼された酸化鉄
は、ロータリキルンに投入され、加熱によって残留した
塩素分を除去される。このように、従来の酸化鉄製造装
置は焙焼炉とロータリキルンとを含んで構成される。
【0004】特開平4−240119号公報には、焙焼
炉の排ガス中から粉状の酸化鉄を回収するサイクロン等
の集塵機と、回収した酸化鉄を外部に取出すことなく再
度リターン管を介して焙焼炉内に循環供給するブロワと
をさらに備える酸化鉄製造装置が開示されている。通常
集塵機で回収した酸化鉄は基準値を超える塩素含有量を
有しているけれども、このような循環処理によって基準
値以上の塩素含有量を有する酸化鉄が外部に取出されな
いことになり、製造される酸化鉄の品位を向上すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記粉状の酸化鉄は、
冷却後、塩素含有量等の品質検査によって1級品および
級外品(2級品、産廃品)に格付けされている。級外品
のうち、2級品は1級品と比較して売値が安価であり、
産廃品は処分するのにコストがかかる。したがって、従
来から級外品の発生を低減する種々の検討が多方面から
進められている。しかしながら、実操業においては、焙
焼炉およびロータリキルンの炉況の変動が避けられない
ので、級外品の発生を皆無にすることは困難である。し
たがって、現実的な対応としては発生した級外品を1級
品として救済することのできる手段の開発が要望されて
いる。前記従来の酸化鉄製造装置には、このような級外
品を救済する手段が全く設けられていない。
【0006】本発明の目的は、級外品に格付けされた酸
化鉄を1級品として救済することのできる酸化鉄製造装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉状の酸化鉄
を定量供給する定量供給手段と、定量供給された酸化鉄
を分級する分級機と、分級された粒径の小さい酸化鉄を
輸送する輸送手段と、輸送手段からの酸化鉄を加熱して
酸化鉄に含まれる塩素分を除去する加熱手段とを含むこ
とを特徴とする酸化鉄の製造装置である。
【0008】本発明に従えば、粉状の酸化鉄は定量供給
手段によって分級機に定量供給されて分級され、分級さ
れた粒径の小さい酸化鉄は輸送手段によって加熱手段に
供給されて塩素分を除去される。これによって、たとえ
ば塩素含有量の多い級外品の酸化鉄が発生してもそれを
加熱して塩素分を除去することができるので、級外品を
1級品として救済することができる。
【0009】また本発明で、前記加熱手段は、炉体にバ
ーナが取付けられて構成される焙焼炉であって、炉体の
バーナ付近には前記輸送手段が接続されており、炉体の
上部には鋼帯を塩酸酸洗した後の塩化鉄を含む廃酸を噴
霧する噴霧ノズルが設けられることを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、焙焼炉の炉体にはバーナ
が取付けられており、バーナ付近には粉状の酸化鉄を輸
送する輸送手段が接続されているので、酸化鉄がバーナ
付近に吹込まれ、バーナによって充分に加熱される。し
たがって酸化鉄に含まれる塩素分が効率的に除去され
る。また炉体の上部には噴霧ノズルが設けられており、
噴霧ノズルには塩化鉄を含む廃酸が供給されるので、焙
焼炉内に廃酸を噴霧することができる。したがって、廃
酸はバーナ加熱によって粉状の酸化鉄と塩化水素を含む
排ガスとに効率よく分解される。
【0011】また本発明で、前記定量供給手段は、水平
な回転軸線を有するスクリュコンベアであって、スクリ
ュコンベアは水平軸線まわりに回転するスクリュ羽根が
筒体内に回転可能に設けられ、酸化鉄はスクリュ羽根の
軸線よりも下方で筒体内を輸送され、前記分級機はふる
い分け機であって、スクリュコンベアからの酸化鉄をふ
るい分けして予め定める粒径を超える物体を排除し、さ
らに、前記輸送手段は、酸化鉄を輸送する空気を発生す
るブロワと、ブロワからの空気を加熱する空気加熱器
と、空気加熱器からの加熱空気によってふるい分け機か
らの酸化鉄を吸引して輸送するインジェクタと、インジ
ェクタからの酸化鉄および加熱空気を加熱手段に導く圧
送管とを含むことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、スクリュコンベアは筒体
内で粉状の酸化鉄を輸送するので、酸化鉄を飛散させる
ことなく輸送することができる。また酸化鉄がスクリュ
羽根の軸線よりも下方で筒体内を輸送されるので、小さ
な動力で酸化鉄をふるい分け機に定量供給することがで
きる。したがって、ふるい分け機における酸化鉄の詰ま
りを防止することができる。またふるい分け機は予め定
める粒径を超える物体の通過を阻止することができるの
で、たとえば酸化鉄中に異物が混入していても確実に排
除することができる。また、輸送手段はブロワからの空
気を空気加熱器で加熱し、加熱された空気をインジェク
タに供給してふるい分けされた酸化鉄を吸引し、加熱空
気と酸化鉄とを圧送管を介して焙焼炉に吹込むので、予
熱された粉状の酸化鉄が焙焼炉内に吹込まれることにな
り、炉温の低下を防止することができる。
【0013】また本発明で、前記インジェクタは、内部
空間を有し、内部空間の上方からふるい分けされた酸化
鉄が供給されるケーシングと、ケーシングに設けられ、
水平軸線を有し、加熱空気が供給されるノズルと、ケー
シングに設けられ、ノズルから水平方向に、かつ加熱空
気の噴射方向下流側に間隔をあけて対向配置されるディ
フューザとを含むことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、インジェクタには可動部
がないので、構造を簡素化することができ、故障を少な
くすることができる。したがって簡単な構成で確実に酸
化鉄を輸送することができる。
【0015】また本発明で、前記焙焼炉の炉体は、鉛直
軸線を有する直円筒部を有し、直円筒部にはバーナが周
方向に間隔をあけて複数設けられており、各バーナの火
炎軸線は同一水平面内に存在し、かつ直円筒部の接線方
向に対して鋭角を成して配置されており、前記圧送管は
各バーナよりも上方の直円筒部に配置されており、前記
圧送管の軸線は各バーナの火炎軸線を含む一水平面に平
行であり、さらに前記圧送管の前記一水平面上への投影
軸線は最も近接したバーナの火炎軸線と鋭角を成すこと
を特徴とする。
【0016】本発明に従えば、圧送管の軸線とバーナの
火炎軸線との成す角度が小さいので、粉状の酸化鉄が燃
焼ガスの流れ方向とほぼ同じ方向に投入される。これに
よって、焙焼炉内における燃焼ガスの流れを乱すことな
く酸化鉄を充分に加熱することができる。
【0017】また本発明で、前記焙焼炉の近傍には、焙
焼炉から取出された酸化鉄を間接加熱して塩素分を除去
するロータリキルンが配置されており、前記空気加熱器
は、前記ブロワからの空気をロータリキルンの排ガスに
よって間接加熱することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、酸化鉄輸送用空気はロー
タリキルンの排ガスによって間接加熱された後、インジ
ェクタに供給されるので、ロータリキルンの排ガスの廃
熱を有効に活用することができる。
【0019】また本発明で、前記ふるい分け機は、分級
されるべき酸化鉄が供給されるふるい枠と、ふるい枠に
設けられるふるい部材と、ふるい枠を加振する発振機
と、ふるい部材の下方に配置され、発振機の振動によっ
てふるい部材に衝突する衝突片とを含むことを特徴とす
る。
【0020】本発明に従えば、衝突片によってふるい部
材に衝撃力を付与することができるので、ふるい部材の
詰まりを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る酸化鉄製造装置1に備えられる酸化鉄供給装置3の構
成を簡略化して示す系統図であり、図2は図1に示す酸
化鉄供給装置3の主要部の構成を簡略化して示す正面図
であり、図3は本発明の実施の一形態である酸化鉄製造
装置1の構成を簡略化して示す系統図である。酸化鉄製
造装置1は、前述のように塩化鉄を含む廃酸から粉状の
酸化鉄を製造する装置であり、塩酸廃酸処理設備に塩酸
回収装置とともに備えられる。塩化鉄を含む廃酸(以
後、廃酸と略称する)は、熱間圧延鋼帯の主たる脱スケ
ール設備である塩酸酸洗設備から発生する。
【0022】廃酸タンク5に貯留された廃酸は、ポンプ
6によって廃酸移送管7に送り出され、フィルタ8を介
して中間ワッシャと呼ばれる濃縮塔9に供給される。濃
縮塔9に供給された廃酸は、塔内で後述する焙焼炉14
から排出される排ガスと向流接触し、排ガス中に含まれ
る微粉の酸化鉄を捕集すると同時に廃酸中の水分が一部
蒸発して濃縮される。濃縮された廃酸は貯留槽10に貯
留された後、噴霧ポンプ11によって昇圧され、フィル
タ12を介して加熱手段である焙焼炉14に圧送され
る。圧送された濃縮廃酸は、焙焼炉14の上部に設けら
れている噴霧ノズル15によって炉内に噴霧される。焙
焼炉14にはバーナ16が設けられており、天然ガスと
空気とを混合して燃焼し、燃焼熱で炉内を高温度に加熱
保持する。焙焼炉14の構成についてはさらに後述す
る。
【0023】前記噴霧ノズル15によって噴霧された濃
縮廃酸の液滴は、炉内を降下中に粉状の酸化鉄と塩化水
素を含む排ガスとに熱分解される。このうち後者の塩化
水素を含む排ガスは、排気ダクト19を介してサイクロ
ン20に送られる。サイクロン20では、前記排ガスを
粗集塵して粉状の酸化鉄を回収する。サイクロン20を
通過した前記排ガスはダクト21を介して濃縮塔9に送
られ、前述のように廃酸と向流接触した後、塩酸回収装
置23に送られる。
【0024】前者の粉状の酸化鉄は、焙焼炉14の底部
に貯留された後、取出され、ホッパ25、可逆式スクリ
ュフィーダ26およびコンベア27を介してロータリキ
ルン28に送られる。ロータリキルン28は、内筒29
と外筒30とを有し、回転駆動される内筒29内に前記
酸化鉄が投入される。外筒30には、バーナ31が設け
られており、バーナ31は内筒29の外周面と外筒30
の内周面とで囲まれる空間において天然ガスと空気とを
混合して燃焼し、内筒29を加熱する。これによって酸
化鉄中の残留塩素分が分解されて除去される。
【0025】ロータリキルン28で加熱された酸化鉄は
クーラ33で冷却され、気密排出手段であるロータリフ
ィーダ34およびY形切換弁35を経て第1および第2
インジェクタ36,37に送られる。第1および第2イ
ンジェクタ36,37には、第1および第2ブロワ3
8,39が送風管路40,T形切換弁41を介して接続
されている。第1および第2インジェクタ36,37に
送られた酸化鉄は、第1および第2ブロワ38,39か
らの圧送用空気によって空気輸送され、第1および第2
サイロ43,44に貯留される。貯留された酸化鉄は、
袋詰装置45によってバグ46に所定重量、たとえば6
50kgずつ袋詰めされる。
【0026】袋詰めされた酸化鉄は、10袋について1
回サンプリングされ、出荷検査と呼ばれる品質検査が施
される。品質検査項目は、たとえば塩素含有量および粒
径であり、試験値が予め定める合格基準値と比較されて
格付けされる。すなわち、全ての試験値が合格基準値を
満たすものは1級品として格付けされて出荷され、いず
れか1つの試験値でも合格基準値を外れたものは級外品
として格付けされる。前記予め定める合格基準値は、た
とえば塩素含有量:0.09%以下,粒径:1.3μm
以下である。
【0027】前記ロータリキルン28およびクーラ33
には、ベントラインと呼ばれる複数のガス管路48が設
けられている。ガス管路48は、塩素分を含むガスを排
出する管路であり、一端部がガス発生源であるロータリ
キルン28およびクーラ33にそれぞれ接続され、他端
部がガス排出先である焙焼炉14、排気ダクト19およ
びダクト21にそれぞれ接続される。各ガス管路48の
両端部には、バルブ49がそれぞれ設けられている。こ
れによって、ロータリキルン28およびクーラ33から
の塩素分を含むガスの排出先は、バルブ49の操作によ
って選択的に切換え可能である。前記塩素分を含むガス
は、その排出先が焙焼炉14の排ガス流れ方向下流側に
なるにつれて塩酸回収装置23に導入されやすくなるの
で、塩酸回収量を増加することができる。
【0028】前記ロータリキルン28のバーナ31の燃
焼排ガスは、排ガス管51を介して煙突53に導かれ
る。煙突53には、空気加熱器54が設けられている。
空気加熱器54は、ロータリキルン28からの燃焼排ガ
スが通過する空間を有しており、その空間には送風管路
55のジグザグ状の屈曲部55aが配置されている。送
風管路55は、酸化鉄の圧送用空気を導く管路であり、
その一端部は第3ブロワ56に接続されている。送風管
路55は空気加熱器54の下流側で2系統に分岐してお
り、分岐した各送風管路55の他端部は、後述する第3
および第4インジェクタ58,100にそれぞれ接続さ
れている。第3ブロワ56から送風された圧送用空気
は、空気加熱器54においてロータリキルン28の燃焼
排ガスによって間接加熱され、加熱空気となって第3お
よび第4インジェクタ58,100に送風される。これ
によってロータリキルン28の燃焼排ガスの廃熱を有効
に活用することができ、省エネルギを図ることができ
る。
【0029】前記サイクロン20は、図3に示すように
排出管57および気密排出手段であるロータリフィーダ
59を介して第3インジェクタ58に接続されている。
前記サイクロン20によって焙焼炉14の排ガス中から
回収された酸化鉄は、第3インジェクタ58に供給さ
れ、空気加熱器54において加熱された圧送用空気によ
って空気輸送され、戻り管60を介して焙焼炉14に戻
される。前記排気ダクト19、サイクロン20、排出管
57、ロータリフィーダ59、第3インジェクタ58お
よび戻り管60は、酸化鉄循環装置61を形成する。
【0030】このように、加熱空気によってサイクロン
20で回収された酸化鉄が焙焼炉14に空気輸送される
ので、加熱されない圧送用空気によって空気輸送を行う
場合に比べて焙焼炉14の温度低下を防止することがで
きる。また前述のように、塩素含有量の高いサイクロン
20の酸化鉄が外部に取出されることなく、焙焼炉14
に戻されるので、塩素含有量の高い酸化鉄の生産量を低
減することができ、酸化鉄の品位を向上することができ
る。
【0031】本実施の形態では、焙焼炉14の近傍に酸
化鉄供給装置3が設けられている。酸化鉄供給装置3
は、前記級外品として格付けされた酸化鉄を焙焼炉14
に再投入するための装置である。酸化鉄供給装置3は、
図1および図2に示すように級外品の酸化鉄を収納する
ホッパ63と、ホッパ63からの粉状の酸化鉄を定量供
給する定量供給手段であるスクリュコンベア64と、定
量供給された酸化鉄を分級する分級機であるふるい分け
機65と、ふるい分けられた粒径の小さい酸化鉄を輸送
する輸送手段66とを含んで構成される。
【0032】ホッパ63は、鉛直軸線を有する直円筒部
(図示せず)と、その下方に連なる逆円錐台状のレジュ
ーサ68と、その下方に連なる下部ノズル69とを有す
る。レジューサ68の外周面には加熱ジャケット70が
形成されており、下部ノズル69には、スライド式のシ
ャッタ71が設けられている。加熱ジャケット70には
蒸気が供給されており、レジューサ68は蒸気加熱され
ている。バグ46に充填された級外品の酸化鉄は、トロ
リホイスト74で吊上げられ、ホッパ63内に投入され
る。ホッパ63内の酸化鉄は、予熱された後、後続配置
されたスクリュコンベア64へ供給され、その供給量は
スライド式シャッタ71の開度調整によって調整され
る。
【0033】ホッパ63に投入される級外品の酸化鉄
は、前記品質検査の試験値不良品ばかりでなく、前記第
1および第2サイロ43,44の補修後に最初に製造さ
れた酸化鉄も含まれる。これは、補修直後に貯留された
酸化鉄に補修時の熔接カスなどが混入している可能性が
極めて高いと考えられるからである。
【0034】図4は図2に示すスクリュコンベア64の
構成を簡略化して示す正面断面図であり、図5は図4の
右側面図である。スクリュコンベア64は筒体75とス
クリュ76とを備える。筒体75は略円筒形の形状を有
し、その一端部には上方に延びる酸化鉄導入口77が形
成されており、他端部には下方に延びる酸化鉄排出口7
8が形成されている。酸化鉄導入口77は、前記ホッパ
63の下部ノズル69に連結されている。筒体75の外
周面には、ブラケット83が取付けられており、ブラケ
ット83は図2に示すように架台84に固定されてい
る。
【0035】スクリュ76は、スクリュ軸79とスクリ
ュ羽根80とを含む。スクリュ軸79は筒体75内に挿
通され、筒体75の両端部に回転自在に軸支されてい
る。スクリュ軸79は、図2に示すようにモータ81に
よって回転駆動される。スクリュ羽根80は、スクリュ
軸79の外周面にらせん状に取付けられており、スクリ
ュ軸79と一体的に筒体75内を回転する。本実施の形
態では、スクリュ羽根80は、左巻に形成されているけ
れども、酸化鉄排出口78側の最終半巻のみは右巻に形
成されている。
【0036】ホッパ63から酸化鉄導入口77を介して
筒体75の一端部に供給された酸化鉄は、スクリュ羽根
80によって筒体75の一端部から他端部に向って輸送
され、酸化鉄排出口78から排出される。前述のよう
に、スクリュ羽根80の他端部側の最終半巻は反対巻に
形成されているので、この部分で酸化鉄の他端部側への
移動が阻止され、酸化鉄を酸化鉄排出口78から確実に
排出させることができる。また、スクリュコンベア64
は筒体75内に回転自在に設けられたスクリュ羽根80
によって酸化鉄を輸送するので、酸化鉄を飛散させるこ
となく輸送することができる。
【0037】本実施の形態では、酸化鉄は図4に示すよ
うに酸化鉄の層厚L1がスクリュ羽根80の軸線80a
よりも下方になるように輸送される。これによって、ス
クリュコンベア64は酸化鉄を小さな動力で輸送するこ
とができ、後続配置されたふるい分け機65に酸化鉄を
確実に定量供給することができる。したがって、ふるい
分け機65における酸化鉄の詰まりを防止することがで
きる。
【0038】図6は図2に示すふるい分け機65の構成
を簡略化して示す正面図であり、図7は図6の平面図で
あり、図8は図6のA部の拡大図である。図6は、右半
分を断面図として示している。ふるい分け機65は、ふ
るい分けられるべき酸化鉄が供給されるふるい枠86
と、ふるい枠86に張架されるふるい部材であるふるい
網87と、ふるい枠86を加振する発振機88と、ふる
い網87に衝突する衝突片89とを備えて構成される。
前記スクリュコンベア64の酸化鉄排出口78は、図2
に示すようにじゃばら91を介してふるい枠86の頂部
の酸化鉄取り入れ口90に接続される。
【0039】酸化鉄取り入れ口90から取入れられた酸
化鉄は、ふるい網87によってふるい分けられる。ふる
い分け中、ふるい枠86は発振機88によって上下方向
に加振されるとともに、ふるい網87にはタッピングゴ
ムと呼ばれる衝突片89が繰返して衝突する。衝突片8
9は、衝突片受皿93に収納されており、衝突片受皿9
3の底面には酸化鉄を通過されるための多数の透孔94
が形成されている。
【0040】これによって、酸化鉄が塊状に固まってい
ても振動によって破砕することができるとともに、衝突
片89の衝撃力によってふるい網87の目詰まりを防止
することができる。本実施形態のふるい網87は、たと
えばふるい目の開き:2.5mm,線径:0.7mmに
設定される。この場合、粒径1.8mm以下の物体が通
過できる。前記ふるい網87を通過した酸化鉄は、傾斜
シュート95を介して排出口96から排出され、後続配
置された輸送手段66の後述する第4インジェクタ10
0に送られる。前記ふるい網87を通過できない粗粒の
物体は、粗粒排出口97を介して粗粒受けドラム98に
排除される。粗粒物体は、たとえば酸化鉄が強固に固化
した固形物、前記熔接カス、バブフィルタの破片および
フィルタ8,12の破片などである。以後、これらを総
称して異物と呼ぶ。
【0041】このように、本実施の形態では粒径1.8
mm以下の物体がふるい網87を通過できるように設定
されているので、酸化鉄をほぼ全量通過させることがで
き、異物を確実に排除することができる。
【0042】図1〜図3を参照して前記輸送手段66
は、前記第3ブロワ56と、前記空気加熱器54と、第
4インジェクタ100と、圧送管101と、前記送風管
路55とを含んで構成される。第4インジェクタ100
は、ふるい分け機65の近傍に設けられ、空気加熱器5
4からの加熱空気によってふるい分け機65からの酸化
鉄を吸引して空気輸送する。圧送管101は、第4イン
ジェクタ100と焙焼炉14とを接続し、第4インジェ
クタ100からの酸化鉄および加熱空気を焙焼炉14に
導く。
【0043】図9は図2に示す第4インジェクタ100
の構成を簡略化して示す正面断面図であり、図10は図
9の切断面線X−Xから見た断面図である。第4インジ
ェクタ100は、水平軸線を有する中空のケーシング1
03と、ケーシングの上部に取付けられるレジューサ1
02と、ケーシング103の内部空間に設けられるノズ
ル104と、ノズル104に同軸に間隔をあけて対向配
置されるディフューザ105とを含む。レジューサ10
2は、鉛直軸線を有し、その上部には前記ふるい分け機
65の排出口96がじゃばら106を介して接続されて
いる。
【0044】ケーシング103は、直円筒状の周壁10
3aと、その両側面を塞ぐ端壁103b,103cとか
ら成り、その内部空間はレジューサ102と連通してい
る。したがって、ケーシング103の内部空間には上方
から前記ふるい網87を通過した酸化鉄がレジューサ1
02を介して供給される。ケーシング103の下部に
は、酸化鉄排出口107が設けられており、排出口10
7にはキャップ108が着脱可能に取付けられている。
前記内部空間に酸化鉄が詰まった場合、酸化鉄は排出口
107から排出される。
【0045】ノズル104は、水平軸線を有し、ノズル
保持管109の先端部に着脱自在に設けられている。ノ
ズル保持管109は、ケーシング103の一方(図9の
左側)の端壁103bに設けられており、その先端部
は、一方の端壁103bを挿通して前記内部空間に突出
している。ケーシング103、ノズル保持管109、ノ
ズル104およびディフューザ105の軸線110は同
軸である。ノズル104の内部には内部流路104aが
ノズル104の軸線110と同軸に形成されており、そ
の内周面の直径は、ノズル104の先端に向かうにつれ
て、すなわちディフューザ105に近接するにつれて先
細状に小さくなるように形成されている。またノズル1
04の外周面の直径も同様にノズル104の先端部に向
かうにつれて先細状に小さくなるように形成されてい
る。ノズル保持管109の基端部は、前記送風管路55
に接続されている。
【0046】ディフューザ105は、ケーシング103
の他方の端壁103cに設けられており、その先端部は
他方の端壁103cを挿通して前記内部空間に突出して
いる。ディフューザ105の内部には内部流路105a
がディフューザ105の軸線110と同軸に形成されて
おり、その内周面の直径はノズル104から離間するに
つれて一旦先細状にくびれた後、末広り状に大きくなる
ように形成されている。ディフューザ105の内周面に
はセラミックス加工が施されており、輸送される酸化鉄
による内周面の摩耗を抑制する。ディフューザ105の
基端部は、前記圧送管101に接続されている。
【0047】送風管路55からノズル104の内部流路
104aに送られた加熱空気は、縮径効果によって加速
され、ディフューザ105の内部流路105aに向って
噴射される。このため、前記内部空間には伴流に伴う負
圧が発生し、前記内部空間に供給された酸化鉄はノズル
104の外周面の曲率に沿ってディフューザ105の内
部流路105aに吸引される。吸引された酸化鉄は、加
熱空気とともに圧送管101内を輸送されて焙焼炉14
内に吹込まれる。焙焼炉14内に吹込まれる加熱空気の
温度は、たとえば120℃である。
【0048】このように級外品の酸化鉄はホッパ63で
予加熱され、さらに空気加熱器54によって加熱された
空気で空気輸送されるので、焙焼炉14内の温度低下を
防止することができる。また第4インジェクタ100に
は可動部がないので、構造を簡素化することができ、故
障を少なくすることができる。したがって、簡単な構成
で確実に酸化鉄を輸送することができる。またノズル1
04およびディフューザ105を消耗部品として定期的
に交換すれば第4インジェクタ100の寿命を延長する
ことができる。前記第1〜第3インジェクタ38,3
9,58の構成は、第4インジェクタ100の構成と同
一である。
【0049】図11は図3に示す焙焼炉14の構成を簡
略化して示す正面図であり、図12は図11の切断面線
XII−XIIから見た断面図である。図11は、右半
分を断面図として示している。図11および図12を参
照して、焙焼炉14の構成を説明するとともに前記圧送
管101および戻り管60の焙焼炉14への接続位置付
近の構成について説明する。焙焼炉14は炉体111を
備えており、炉体111は鉛直軸線を有する直円筒部1
11aと、その下部に連なるレジューサ部111bとを
有する。直円筒部111aの下部にはバーナ16が周方
向に間隔をあけて複数(本実施の形態では4)設けられ
ている。直円筒部111aの上端部には、ノズルヘッダ
113が複数(本実施形態では4)昇降自在に設けられ
ており、ノズルヘッダ113の下端部には噴霧ノズル1
5が取付けられている。ノズルヘッダ113は昇降装置
114によって昇降される。レジューサ部111bの下
部には、開閉弁112が設けられている。レジューサ部
111bに貯留された酸化鉄は、開閉弁112の開度調
整によって後続配置されたホッパ25への供給量が調整
される。
【0050】各バーナ16の火炎軸線116は、同一の
水平面115内に存在しており、火炎軸線116と直円
筒部との交点Tにおける接線と火炎軸線との成す角度θ
1は鋭角、たとえば45°である。したがって、各バー
ナ16の燃焼ガス流は炉内で矢符119で示すような同
一回転方向の旋回流を形成し、炉内を均一に加熱するこ
とができる。
【0051】前記酸化鉄供給装置3の圧送管101は、
各バーナ16の上方に間隔をあけて炉体111の直円筒
部111aに接続されている。圧送管101の軸線11
7は、前記各バーナ16の火炎軸線116を含む一水平
面115に平行であり、さらに圧送管101の軸線を上
方から前記一水平面115に投影した投影軸線117は
前記一水平面115上において最も近接したバーナ16
の火炎軸線116と鋭角を成すように配置されている。
前記投影軸線117と前記火炎軸線116との成す角度
θ2は、たとえば50°である。本実施の形態では、θ
2>θ1に設定されている。このように圧送管101の
投影軸線117とバーナ16の火炎軸線116との成す
角度が鋭角であるので、級外品の酸化鉄は燃焼ガスの流
れ方向とほぼ同じ方向に投入され、前記旋回流に沿って
旋回する。これによって、焙焼炉14内における燃焼ガ
スの流れを乱すことなく、級外品の酸化鉄を効率よく充
分加熱することができる。
【0052】炉体111の直円筒部111aにおける圧
送管101の接続位置と対向する位置には、前記酸化鉄
循環装置61の戻り管60が接続されている。戻り管6
0の軸線118は、圧送管101の軸線117と同一水
平面内に存在しており、圧送管101の接続位置と戻り
管60の接続位置とは、この同一水平面内において直円
筒部111aの一直径線120上に存在する。また前記
水平面115上において戻り管60の投影軸線118と
バーナ16の火炎軸線116との成す角度θ3は鋭角、
たとえば34°に設定されている。本実施の形態では、
θ3<θ1に設定されている。これによって、圧送管1
01の場合と同様に焙焼炉14の排ガス中から回収した
酸化鉄を効率よく充分加熱することができる。
【0053】次に酸化鉄供給装置3の動作を説明する。
ホッパ63に投入された級外品の酸化鉄は、蒸気で予熱
された後、スクリュコンベア64に送られ、スクリュコ
ンベア64によってふるい分け機65に定量供給され
る。ふるい分け機65に供給された級外品の酸化鉄は、
熔接カスなどの異物を排除された後、第4インジェクタ
100に送られる。第4インジェクタ100に送られた
級外品の酸化鉄は、ロータリキルン28の燃焼排ガスに
よって加熱された圧送用空気によって空気輸送され、圧
送管101を介して焙焼炉14内に吹込まれる。焙焼炉
14内に吹込まれた級外品の酸化鉄は加熱されて塩素分
を除去される。これによって、級外品の酸化鉄は異物お
よび塩素分を除去されるので、1級品として救済され
る。
【0054】次に、図3に示す酸化鉄製造装置1の実操
業結果の1例について説明する。酸化鉄製造装置1を稼
働して廃酸から酸化鉄を製造するとともに、図1および
図2に示す酸化鉄供給装置3を運転して級外品の酸化鉄
の救済処理を行った。級外品の酸化鉄は、酸化鉄の生産
量30袋(1袋650kg)当り1袋の割合で投入し
た。投入した級外品の酸化鉄の塩素含有量および粒径
は、それぞれ塩素含有量:0.225%、粒径:0.8
2μmであった。製造された酸化鉄の品質検査を行った
結果、酸化鉄の塩素含有量および粒径は、それぞれ塩素
含有量:0.032%、粒径:0.72μmであった。
これらは、いずれも問題のないレベルであり、全量1級
品として格付けされた。これによって、本発明の酸化鉄
製造装置1は優れた級外品の酸化鉄の救済処理能力を有
していることが判る。
【0055】以上述べたように、本実施の形態では噴霧
した廃酸をバーナで加熱する焙焼炉14が用いられてい
るけれども流動床式焙焼炉を用いてもよい。また、空送
用空気の加熱にロータリキルン28の燃焼排ガスが用い
られているけれども他の熱源を用いてもよい。また定量
供給手段、分級機および輸送手段としてスクリュコンベ
ア64、ふるい分け機65およびインジェクタ100な
どが用いられているけれども、これらに限定されるもの
ではなく他の手段を用いてもよい。またインジェクタ1
00およびふるい分け機65の構成は、本実施の形態以
外の構成でもよい。また、圧送管101と焙焼炉14と
の接続箇所は、本実施の形態では1箇所であるけれど
も、1箇所に限定されるものではなく、複数箇所におい
て接続するように構成してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、塩素含有量の多い級外品の酸化鉄を加熱して塩素
分を除去することができるので、級外品を1級品として
救済することができる。
【0057】また請求項2記載の本発明によれば、酸化
鉄はバーナ付近に吹込まれ、バーナによって充分に加熱
されるので、酸化鉄に含まれる塩素分を効率的に除去す
ることができる。
【0058】また請求項3記載の本発明によれば、酸化
鉄がふるい分けされるので、酸化鉄中に異物が混入して
いても確実に排除することができる。また加熱された空
気がインジェクタに供給されるので、予熱された粉状の
酸化鉄が焙焼炉内に吹込まれることになり、炉内温度の
低下を防止することができる。
【0059】また請求項4記載の本発明によれば、簡単
な構成で確実に酸化鉄を輸送することができる。
【0060】また請求項5記載の本発明によれば、粉状
の酸化鉄は燃焼ガスの流れ方向とほぼ同じ方向に投入さ
れるので、焙焼炉内における燃焼ガスの流れを乱すこと
なく酸化鉄を充分に加熱することができる。
【0061】また請求項6記載の本発明によれば、ロー
タリキルンの排ガスの廃熱を有効に利用することができ
る。
【0062】また請求項7記載の本発明によれば、衝突
片によってふるい部材に衝撃力を付与することができる
ので、ふるい部材の詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である酸化鉄製造装置1
に備えられる酸化鉄供給装置3の構成を簡略化して示す
系統図である。
【図2】図1に示す酸化鉄供給装置3の主要部の構成を
簡略化して示す正面図である。
【図3】本発明の実施の一形態である酸化鉄製造装置1
の構成を簡略化して示す系統図である。
【図4】図2に示すスクリュコンベア64の構成を簡略
化して示す正面断面図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】図2に示すふるい分け機65の構成を簡略化し
て示す正面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6のA部の拡大図である。
【図9】図2に示す第4インジェクタ100の構成を簡
略化して示す正面断面図である。
【図10】図9の切断面線X−Xから見た断面図であ
る。
【図11】図3に示す焙焼炉14の構成を簡略化して示
す正面図である。
【図12】図11の切断面線XII−XIIから見た断
面図である。
【符号の説明】
1 酸化鉄製造装置 3 酸化鉄供給装置 14 焙焼炉 16 バーナ 20 サイクロン 23 塩酸回収装置 28 ロータリキルン 33 クーラ 36 第1インジェクタ 37 第2インジェクタ 46 バグ 54 空気加熱器 55 送風管路 58 第3インジェクタ 60 戻り管 61 酸化鉄循環装置 63 ホッパ 64 スクリュコンベア 65 ふるい分け機 66 輸送手段 98 粗粒受けドラム 100 第4インジェクタ 101 圧送管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉状の酸化鉄を定量供給する定量供給手
    段と、 定量供給された酸化鉄を分級する分級機と、 分級された粒径の小さい酸化鉄を輸送する輸送手段と、 輸送手段からの酸化鉄を加熱して酸化鉄に含まれる塩素
    分を除去する加熱手段とを含むことを特徴とする酸化鉄
    の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、炉体にバーナが取付け
    られて構成される焙焼炉であって、炉体のバーナ付近に
    は前記輸送手段が接続されており、炉体の上部には鋼帯
    を塩酸酸洗した後の塩化鉄を含む廃酸を噴霧する噴霧ノ
    ズルが設けられることを特徴とする請求項1記載の酸化
    鉄の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記定量供給手段は、水平な回転軸線を
    有するスクリュコンベアであって、スクリュコンベアは
    水平軸線まわりに回転するスクリュ羽根が筒体内に回転
    可能に設けられ、酸化鉄はスクリュ羽根の軸線よりも下
    方で筒体内を輸送され、 前記分級機はふるい分け機であって、スクリュコンベア
    からの酸化鉄をふるい分けして予め定める粒径を超える
    物体を排除し、さらに、 前記輸送手段は、 酸化鉄を輸送する空気を発生するブロワと、 ブロワからの空気を加熱する空気加熱器と、 空気加熱器からの加熱空気によってふるい分け機からの
    酸化鉄を吸引して輸送するインジェクタと、 インジェクタからの酸化鉄および加熱空気を加熱手段に
    導く圧送管とを含むことを特徴とする請求項1または2
    記載の酸化鉄の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記インジェクタは、 内部空間を有し、内部空間の上方からふるい分けされた
    酸化鉄が供給されるケーシングと、 ケーシングに設けられ、水平軸線を有し、加熱空気が供
    給されるノズルと、 ケーシングに設けられ、ノズルから水平方向に、かつ加
    熱空気の噴射方向下流側に間隔をあけて対向配置される
    ディフューザとを含むことを特徴とする請求項3記載の
    酸化鉄の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記焙焼炉の炉体は、鉛直軸線を有する
    直円筒部を有し、直円筒部にはバーナが周方向に間隔を
    あけて複数設けられており、各バーナの火炎軸線は同一
    水平面内に存在し、かつ直円筒部の接線方向に対して鋭
    角を成して配置されており、 前記圧送管は各バーナよりも上方の直円筒部に配置され
    ており、前記圧送管の軸線は各バーナの火炎軸線を含む
    一水平面に平行であり、さらに前記圧送管の前記一水平
    面上への投影軸線は最も近接したバーナの火炎軸線と鋭
    角を成すことを特徴とする請求項3または4記載の酸化
    鉄の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記焙焼炉の近傍には、焙焼炉から取出
    された酸化鉄を間接加熱して塩素分を除去するロータリ
    キルンが配置されており、 前記空気加熱器は、前記ブロワからの空気をロータリキ
    ルンの排ガスによって間接加熱することを特徴とする請
    求項3〜5のいずれかに記載の酸化鉄の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記ふるい分け機は、 分級されるべき酸化鉄が供給されるふるい枠と、 ふるい枠に設けられるふるい部材と、 ふるい枠を加振する発振機と、 ふるい部材の下方に配置され、発振機の振動によってふ
    るい部材に衝突する衝突片とを含むことを特徴とする請
    求項3〜6記載の酸化鉄の製造装置。
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