JP2001138275A - ロボットの制御装置 - Google Patents

ロボットの制御装置

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JP2001138275A
JP2001138275A JP31823199A JP31823199A JP2001138275A JP 2001138275 A JP2001138275 A JP 2001138275A JP 31823199 A JP31823199 A JP 31823199A JP 31823199 A JP31823199 A JP 31823199A JP 2001138275 A JP2001138275 A JP 2001138275A
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axis
interpreter
substrate
axes
board
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JP31823199A
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English (en)
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Satoshi Sakakibara
聡 榊原
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸の同期,非同期に起因するサイクルタイム
の延長等の不具合を防止し、各軸を効率的に駆動する。 【解決手段】 制御装置(ホストCPUボード)は、マ
ンマシンインタフェース部、インタプリタ管理部、イン
タプリタ1,2…、軌道計算部としての機能を備え、ユ
ーザプログラムをインタプリタにより解釈しながらチッ
プマウンタ本体の各軸を制御して部品組付作業を実行さ
せる。このとき、ユーザプログラム中で、どの軸をどの
インタプリタが制御するのかを動的に指定することを可
能に構成する。同期区間では、インタプリタ管理部が全
軸に対して1つのインタプリタを割付け、インタプリタ
1が全軸の動作指令を生成して軌道計算部に送り、全軸
が同期して制御される。非同期区間では、インタプリタ
管理部が各軸グループ毎にインタプリタを割付け、各イ
ンタプリタが夫々の軸グループの動作指令を生成して軌
道計算部に送り、各軸グループが並行して(非同期で)
制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット本体の動
作手順を記述したユーザプログラムを、インタプリタに
より解釈しながらロボット本体の複数の軸を制御して一
連の作業を実行させるロボットの制御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ロボット例えば基板上
にチップ部品を自動で実装するチップマウンタは、チッ
プマウンタ本体とそれを制御する制御装置とを備えて構
成される。図5に示すように、チップマウンタ本体1
は、基板供給部8と基板排出部9との間を基板3をY2
軸(Y軸)方向に自在に移動させる基板搬送アーム7を
備えると共に、前記基板搬送アーム7上の基板3に対す
るチップ部品の実装作業などを行なう部品実装アーム6
とを備えている。
【0003】この部品実装アーム6は、Y1軸(Y軸)
方向に移動されるトラバース15、このトラバース15
のガイド部15aに沿ってX軸方向に移動される移動体
16、この移動体16の下面部にZ軸方向及びT軸(回
転)方向に移動される手首部17を有し、その手首部1
7には、チップ部品を吸着するチャックが設けられると
共に、基板3の検査(チェック)用のカメラ18が設け
られている。前記各軸(Y2軸、Y1軸、X軸、Z軸、
T軸)は夫々サーボモータにより駆動されるようになっ
ている。
【0004】そして、マイコン等から構成される制御装
置は、チップマウンタ本体1の動作手順を記述したユー
ザプログラムをインタプリタにより解釈しながら、各軸
モータを制御し、基板3を基板搬送アーム7によってY
2軸方向に移動させながら、部品実装アーム6によっ
て、部品供給部5からチップ部品を取得して前記基板3
にその部品を組付ける作業を実行するようになってい
る。
【0005】また、チップ部品の組付けが完了すると、
基板搬送アーム7を基板排出部9に移動させて基板3を
排出し、次いで部品実装アーム6を基板供給部8を移動
させて次に実装作業が行なわれる基板3の検査(チェッ
ク)を視覚認識により行ない、その後、排出が完了した
基板搬送アーム7を基板供給部8に移動させてその基板
3を受取るようになっている。
【0006】ところで、上記したユーザプログラムは、
チップマウンタ本体1の全軸を同期して動作させること
を前提として作成され、従って、前記部品実装アーム6
の各軸と、基板搬送アーム7(Y2軸)とは同期駆動さ
れるようになっている。しかしながら、上記したような
チップマウンタ本体1が実行する作業全体について全軸
を同期駆動することは、サイクルタイムが延びてしまう
ケースを招くことがある。
【0007】即ち、前工程から基板供給部8に基板3が
供給されるタイミングや、基板排出部9に排出された基
板3が次工程に送られるタイミングは、前後の装置の状
況次第で変化する事情がある。もし、前の基板3が基板
排出部9から次工程に送られるタイミングが遅れると、
基板搬送アーム7による次の基板3の排出に遅れが生
じ、これに伴い、部品実装アーム6による更に次の基板
3のチェックが始められなくなってしまうことになる。
また、もし、前工程から基板供給部8への基板3の供給
が遅れると、基板搬送アーム7の基板排出部9側から基
板供給部8側への移動が開始できなくなってしまう。こ
のような事態が生ずると、結果として動作時間が長くか
かってしまうことになる。
【0008】そうかといって、部品実装アーム6のY軸
方向位置(Y1軸)と、基板搬送アーム7(Y2軸)と
を非同期で動作させることを考えると、チップ部品の組
付け時に手首部17(部品)と基板3との相対位置が確
定されなくなり、組付けができなくなる不具合を招く。
この不具合を防止するためには、各組付け点毎に、フラ
グ等を用いてY1軸とY2軸との双方の位置決めが完了
したことを確認し合い、確認がとれるのを待って組付け
を開始し、組付けが完了したことをフラグ等で確認し合
った上で次の位置への移動を開始するといった処理が必
要となり、これでは、ユーザプログラムが徒に複雑とな
ると共に、チェックのための余分なプログラム実行時間
が必要となって、サイクルタイムの短縮とは逆の結果に
つながってしまうことになる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、軸の同期,非同期に起因するサイクル
タイムの延長等の不具合を防止することができ、各軸を
効率的に駆動することが可能なロボットの制御装置を提
供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のロボ
ットの制御装置は、ロボット本体の動作手順を記述した
ユーザプログラム中で、どの軸をどのインタプリタが制
御するのかを動的に指定可能に構成すると共に、そのユ
ーザプログラム中の指定に従ってインタプリタを割付け
るインタプリタ管理手段を設けたところに特徴を有す
る。
【0011】これによれば、ユーザプログラム中で、全
ての軸を一のインタプリタにより制御するように指定さ
れれば、インタプリタ管理手段により全軸が一のインタ
プリタに割付けられ、もってそれら全軸が同期駆動され
るようになる。これに対し、ユーザプログラム中で、互
いに異なる軸又は軸グループを複数のインタプリタによ
り制御するように指定されれば、インタプリタ管理手段
により、異なる軸又は軸グループが夫々別のインタプリ
タに割付けられ、それらが非同期で駆動されるようにな
る。
【0012】このとき、どの軸をどのインタプリタが制
御するのかが動的に指定可能とされているので、ユーザ
は、ユーザプログラム中で、作業の効率化等の観点か
ら、全軸を同期させたり、非同期させたりをその際の軸
の組合わせも含めて自在に指定することができ、その指
定に応じて各軸が制御されるようになる。この結果、軸
の同期,非同期に起因するサイクルタイムの延長等の不
具合を防止することができ、各軸を効率的に駆動するこ
とが可能となるものである。
【0013】より具体的には、ユーザプログラム上で、
同期区間と、各軸グループ間を非同期で動作させる非同
期区間とを自在に指定できるように構成すると共に、非
同期区間では各軸グループ毎の動作手順を記述するよう
に構成し、同期区間では全軸に対して1つのインタプリ
タが割付けられて全軸が同期して制御され、非同期区間
では各軸グループ毎にインタプリタが割付けられてそれ
ら複数のインタプリタにより各軸グループの動作手順が
夫々解釈されながら該各軸グループが並行して制御され
るように構成することができる(請求項2の発明)。こ
れによれば、ユーザプログラムが比較的簡単でユーザに
とって判りやすいものとなり、ユーザプログラムの作成
を容易に済ませることができる。
【0014】またこの場合、本発明を、基板を供給位置
から排出位置まで自在に移動させるための軸と、供給前
の基板のチェックを行なうと共に基板に対して部品を実
装するアームを動作させるための複数の軸とを備えたチ
ップマウンタに適用することができる(請求項3の発
明)。これによれば、部品の実装作業を行なう際には、
全軸を同期させて駆動し、基板の排出や供給前の基板の
チェックを行なう際には、非同期で駆動させることによ
り、各軸を効率的に駆動することが可能となり、効果的
となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、基板上にチップ
部品を組付けるチップマウンタに適用した一実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。まず、図5は、ロ
ボット本体たるチップマウンタ本体1の要部の外観構成
を概略的に示している。ここで、チップマウンタ本体1
は、ベース2上に、基板3が移動される基板移動部4、
チップ部品(図示せず)を供給するための部品供給部
5、チップ部品を組付ける部品実装アーム6、基板3を
移動させる基板搬送アーム7等を備えて構成されてい
る。尚、このチップマウンタ本体1は、固有の三次元直
交座標系(XYZ座標系)を有している。
【0016】前記基板移動部4は、ベース2上のY軸方
向(左右方向)全体に渡って延びて設けられ、その基端
部に基板供給部8が設けられていると共に、先端部に基
板排出部9が設けられている。詳しく図示はしないが、
前記基板供給部8には、図示しない前工程の装置(例え
ば半田ペーストの印刷装置)からコンベア機構によって
基板3が1枚ずつ搬入されてくるようになっている。こ
の基板供給部8には、供給位置に位置された前記基板搬
送アーム7に対し基板3を移載するためのプッシャ(図
示せず)が設けられている。
【0017】前記基板排出部9は、排出位置に位置され
た基板搬送アーム7から、部品実装作業が終了した基板
3を排出するためのプッシャ(図示せず)が設けられる
ようになっており、排出された基板3はコンベア機構を
介して次工程(例えば半田の硬化工程)に送られるよう
になっている。尚、前記基板3移載用の各プッシャは、
ソレノイド10(図4に1個のみ図示)を駆動源として
駆動されるようになっている。
【0018】また、前記部品供給部5は、前記基板移動
部4に沿って片側に設けられ、この場合、周知のテープ
フィーダ11及びトレイフィーダ12を夫々複数個ずつ
備えて構成されている。これにて、前記基板3に対して
組付けるべきICやコンデンサ等のチップ部品を各々所
定の部品取出位置に1個ずつ供給するようになってい
る。
【0019】そして、前記基板移動部4に沿って、前記
部品供給部5の反対側には、Y軸方向(左右方向)に延
びるガイドベース13が設けられ、このガイドベース1
3に、やはりY軸方向に延びて、Y1軸用ラック13a
及びY2軸用ラック13bが平行して設けられている。
前記部品実装アーム6及び基板搬送アーム7は、このガ
イドベース13に沿って移動可能に設けられる。
【0020】即ち、前記基板搬送アーム7は、基板移動
部4上に延びて前記基板3が位置決め状態に固定載置さ
れる基板載置テーブル7aを有し、前記Y2軸用ラック
13bに係合してY軸(Y2軸と称する)方向に移動可
能に設けられていると共に、内蔵するY2軸モータ14
(図4参照)によって自在に移動されるようになってい
る。
【0021】一方、前記部品実装アーム6は、この場合
直交座標型ロボットからなり、前記Y1軸用ラック13
aに係合してY軸(Y1軸と称する)方向に移動可能に
設けられ前方(X軸方向)に延びるX軸ガイド部15a
を有するトラバース15、このトラバース15のガイド
部15aに沿って前後方向(X軸方向)に移動可能に設
けられた移動体16、この移動体16の下面部に該移動
体16に対して上下方向(Z軸方向)に移動可能に設け
られると共に垂直軸(T軸)を中心に回転可能に設けら
れた手首部17を有して構成されている。
【0022】また、前記手首部17には、図示しない吸
着式のチャックが設けられると共に、視覚認識により基
板3の検査(チェック)を行なうためのカメラ18が取
付けられている。尚、前記チャックは、バルブ19(図
4参照)の開閉によって前記チップ部品の吸着及びその
解除を行ない、もってチップ部品を取出して組付ける作
業を行なうようになっている。
【0023】そして、この部品実装アーム6には、図4
にのみ示すように、トラバース15をY1軸に沿って自
在に移動させるためのY1軸モータ20、前記移動体1
6をX軸に沿って自在に移動させるためのX軸モータ2
1、前記手首部17をZ軸方向に自在に移動させるため
のZ軸モータ22、前記手首部17を自在に回転させる
T軸モータ23が組込まれている。
【0024】以上のように構成されたチップマウンタ本
体1の各機構は、後述するような、本実施例に係る制御
装置24により制御されるようになっている。このと
き、制御装置24は、予め入力(記憶)されたユーザプ
ログラム及び、ティーチングされた部品取出し位置や基
板3上の部品組付け位置等のデータに基づいて、基板3
に対する部品組付けの作業を自動で繰返し実行させるよ
うになっている。
【0025】具体的には、基板3を基板搬送アーム7に
よってY2軸方向に移動させながら、部品実装アーム6
によって、部品供給部5の所定の部品取出し位置から所
定のチップ部品を取得し、前記基板3にそのチップ部品
を組付ける作業を基板3上の複数個の部品組付け位置に
対して実行する。また、1枚の基板3に対するチップ部
品の組付けが完了すると、基板搬送アーム7を基板排出
部9に移動させて基板3を排出すると共に、部品実装ア
ーム6を基板供給部8へ移動させて次に実装作業が行な
われる基板3の視覚認識によるチェック(検査)を行な
い、排出が完了した基板搬送アーム7を基板供給部8に
移動させてチェックが完了した基板3を受取り、上記し
た組付け作業を繰返し実行するものである。
【0026】ここで、本実施例に係る制御装置24につ
いて、図3及び図4を参照して述べる。図4は、制御装
置24を含むシステム全体の電気的構成を概略的に示し
ている。この制御装置24は、CPU,ROM,RAM
等からなるマイコンを主体としたホストCPUボード2
5を中心とし、このホストCPUボード25に、モータ
制御用のサーボボード26、シーケンス用のI/Oボー
ド27、画像処理用のビジョンボード28を、バス29
により相互に接続して構成されている。また、前記サー
ボボード26にはパワーボード30が接続され、前記I
/Oボード27にはI/Oユニット31が接続されてい
る。
【0027】そして、前記ホストCPUボード25は、
サーボボード26及びパワーボード30を介して、前記
チップマウンタ本体1の各軸のモータ14,20〜23
を制御するようになっている。このとき、図示はしない
が、各軸のモータ14,20〜23にはエンコーダが設
けられ、このエンコーダからの信号が前記サーボボード
26に入力されてフィードバック制御がなされるように
なっている。
【0028】また、ホストCPUボード25は、I/O
ボード27及びI/Oユニット31を介して、前記チッ
プマウンタ本体1の各ソレノイド10及びバルブ19を
制御するようになっている。これと共に、前記チップマ
ウンタ本体1には、前記ソレノイド10の動作確認等を
行なう近接センサ32や、基板3の位置確認用の複数の
光電管33が設けられており、それらからの信号がI/
Oユニット31を介して入力されるようになっている。
【0029】さらに、前記ビジョンボード28には、前
記カメラ18が接続されていると共に、そのカメラ18
の取込んだ画像を表示するモニタ装置34が接続されて
いる。前記ホストCPUボード25は、このビジョンボ
ード28の制御も行なう。また、前記I/Oボード27
には、ティーチングデータの入力やチップマウンタ本体
1のマニュアル操作を行なうためのペンダント35が接
続されるようになっている。そして、ホストCPUボー
ド25には、プログラミング用のパソコン36が接続さ
れるようになっている。
【0030】さて、本実施例では、ユーザ(オペレー
タ)は、前記プログラミング用のパソコン36を用い
て、チップマウンタ本体1の動作手順を記述したユーザ
プログラムを作成し、制御装置24に入力するようにな
っている。制御装置24(ホストCPUボード25)
は、そのユーザプログラムをインタプリタにより解釈し
ながらチップマウンタ本体1の各軸のモータ14,20
〜23を制御して一連の作業(基板3への部品組付け作
業)を実行させるようになっている。
【0031】このとき、後の作用説明でも述べるよう
に、前記ユーザプログラム中で、どの軸をどのインタプ
リタが制御するのかを動的に指定することが可能に構成
されている。より具体的には、一連の作業のうち全軸を
同期して動作させる同期区間と、各軸を複数の軸グルー
プに自在に分割指定しそれら各軸グループを非同期で動
作させる非同期区間とが自在に指定可能に構成されてい
ると共に、前記同期区間では、全軸による動作手順が記
述され、前記非同期区間では各軸グループ毎の動作手順
が記述されるように構成されている。
【0032】そして、図3に示すように、前記制御装置
24(ホストCPUボード25)は、そのソフトウエア
構成により、ユーザプログラムを入力するマンマシンイ
ンタフェース部、ユーザプログラム中の指定に従ってイ
ンタプリタを割付けるインタプリタ管理手段たるインタ
プリタ管理部、プログラムを解釈して各軸に対する動作
指令を生成する1個あるいは複数のインタプリタ1,2
…、インタプリタからの動作指令に基づいて各軸の軌道
を計算して各軸を動作させる軌道計算部としての機能を
実現するようになっている。
【0033】この場合、前記同期区間では、インタプリ
タ管理部により全軸に対して1つのインタプリタ(イン
タプリタ1)が割付けられ、インタプリタ1が全軸の動
作指令を生成して軌道計算部に送るようになっており、
もって全軸が同期して制御されるようになっている。こ
れに対し、前記非同期区間では、インタプリタ管理部に
より各軸グループ毎にインタプリタが割付けられ、各イ
ンタプリタが夫々の軸グループの動作指令を生成して軌
道計算部に送り、軌道計算部はそれら複数の動作指令に
基づいて各軸の軌道を計算するようになっており、もっ
て各軸グループが非同期で並行して制御されるようにな
っているのである。
【0034】次に、上記構成の作用について、図1及び
図2も参照して述べる。チップマウンタ本体1が実行す
る一連のチップ部品の組付作業は、大きく分けて、基板
搬送アーム7に支持された基板3に対して部品実装アー
ム6によりチップ部品を組付ける部品組付動作、基板搬
送アーム7によりチップ部品の組付けが完了した基板3
を基板排出部9に排出し次の基板3を受取るべく基板供
給部8へ移動する基板排出供給動作、カメラ18を基板
供給部8へ移動させて次に実装作業が行なわれる基板3
を視覚認識によりチェックする基板チェック動作、の3
つに分けることができる。
【0035】そのうち部品組付動作は、部品実装アーム
6の4軸(X軸、Y1軸、Z軸、T軸)及び基板搬送ア
ーム7(Y2軸)を同期して動作させる必要がある。こ
れに対し、基板チェック動作及び基板排出供給動作を行
なっている区間では、部品実装アーム6の4軸(X軸、
Y1軸、Z軸、T軸)と基板搬送アーム7(Y2軸)と
を同期して動作させる必要はない。
【0036】むしろ、同期駆動させると、例えば前の基
板3が基板排出部9から次工程に送られるタイミングが
遅れて基板搬送アーム7による基板3の排出に遅れが生
じた場合に、部品実装アーム6による次の基板3のチェ
ックが始められなくなってしまったり、前工程から基板
供給部8への次の基板3の供給が遅れた場合に、基板搬
送アーム7の基板排出部9側から基板供給部8側への移
動が開始できなくなってしまうといった事態が生じ、サ
イクルタイムが延びてしまう不具合を招く虞がある。
【0037】そこで、本実施例では、基板3に対するチ
ップ部品の組付けが完了してから次の基板3を受取るま
での区間を非同期区間とするように、ユーザプログラム
が記述されるようになっている。図2は、ユーザプログ
ラムの記述例の概略を示している。尚、ここでは、部品
実装アーム6(X軸、Y1軸、Z軸、T軸)及び基板搬
送アーム7(Y2軸)の5軸に、順に1,2,3,4,
5の軸番号が付されている。
【0038】即ち、1行目の「PROGRAM PRO
1」は、インタプリタ1により実行するプログラムであ
るという記述である。次の「JOINT」の命令は、こ
こから先の動作において同期して動作させる軸(軸番
号)を指定する命令であり、この場合、1〜5軸の全軸
を同期して動作させることを示している。この後、詳し
い記述は省略するが、部品組付動作の手順が記述される
ようになっている。
【0039】次の「RUN PRO2」は、ここからは
インタプリタ2(2つのプログラム)を並行して動作さ
せるという記述であり、次の「JOINT 1,2,
3,4」の命令により、以降は1〜4軸つまり部品実装
アーム6のX軸、Y1軸、Z軸、T軸の4軸からなる軸
グループが同期して駆動されるようになる。この後、詳
しい記述は省略するが、基板チェック動作の手順が記述
され、最後に「END」が記述される。
【0040】また、「PROGRAM PRO2」に
は、インタプリタ2により実行するプログラムが記述さ
れ、次の「JOINT 5」の命令により、ここから先
は5軸つまり基板搬送アーム7のY2軸のみを独立して
動作させることを示している。次いで、詳しい記述は省
略するが、基板排出供給動作の手順が記述され、最後に
「END」が記述される。
【0041】さて、上記のように記述されたユーザプロ
グラムを制御装置24が実行することにより、図1に示
す手順でチップマウンタ本体1は動作されるようになっ
ている。即ち、まず、全軸を同期して動作させて(ステ
ップS1)、部品組付動作が実行される。この部品組付
動作は、部品実装アーム6により手首部17をチップ部
品の取出位置へ移動させ(ステップS2)、チャックに
よりチップ部品を取出す(ステップS3)。
【0042】次いで、部品実装アーム6により、手首部
17を、基板搬送アーム7に支持された基板3の部品組
付位置へ移動させ(ステップS4)、基板3に対するチ
ップ部品の組付けを行なうものである(ステップS
5)。この動作は、効率の良い部品組付け作業が行なわ
れるように基板搬送アーム7(基板3)をY2軸方向に
移動させながら行なわれ、基板3の全ての部品組付位置
にチップ部品を組付けるまで繰返される(ステップS
6)。
【0043】基板3の全ての部品組付位置に対するチッ
プ部品の組付けが完了すると(ステップS6にてYe
s)、排出供給タスクが起動され(ステップS7)、ス
テップS8からの基板チェック動作と、ステップS13
からの基板排出供給動作が並行して(非同期にて)行な
われる。そのうち基板チェック動作においては、1〜4
軸つまり部品実装アーム6のX軸、Y1軸、Z軸、T軸
が同期して駆動されるようになっており(ステップS
8)、まず部品実装アーム6が、新たな基板3が搬入さ
れている基板供給部8に移動され(ステップS9)、次
いでカメラ18がその基板3の検査点上へ移動される
(ステップS10)。
【0044】そして、カメラ18が取込んだ画像に基づ
いて、基板3のチェック(半田ペーストの状態や基板3
の欠けのチェック)が行なわれる(ステップS11)。
このチェックは、必要な複数の検査点について繰返し行
なわれる(ステップS12)。チェックの動作が終了す
ると(ステップS12にてYes)、ステップS17に
て、5軸(基板搬送アーム7)が、供給位置(基板供給
部8)まで来ているかどうかが判断され、来ていない場
合には(No)、基板搬送アーム7の供給位置への移動
を待つことになる。
【0045】一方、前記基板排出供給動作では、5軸つ
まり基板搬送アーム7のみが独立して動作され(ステッ
プS13)、まず、チップ部品の組付けが完了した基板
3を支持した基板搬送アーム7が、排出位置(基板排出
部9)まで移動され(ステップS14)、プッシャによ
る基板3の排出(基板排出部9への移載)が行なわれる
(ステップS15)。基板3を排出し終わると、基板搬
送アーム7は、基板供給部8に向かって移動され(ステ
ップS16)、排出供給タスク(基板排出供給動作)が
終了する。
【0046】この後、基板搬送アーム7が供給位置へ到
着すると(ステップS17にてYes)、基板供給部8
上の基板3(チェックが完了したもの)をプッシャによ
り基板搬送アーム7(基板載置テーブル7a)上に供給
する(ステップS18)。そして、再び全軸が同期して
動作される状態に戻され(ステップS19)、部品実装
アーム6及び基板搬送アーム7は、作業原点(例えばガ
イドベース13の中央部分)に移動されるのである(ス
テップS20)。
【0047】これにより、例えば前の基板3が基板排出
部9から次工程に送られるタイミングが遅れて基板搬送
アーム7による次の基板3の排出(ステップS15)に
遅れが生じた場合でも、それに関係なく部品実装アーム
6による次の基板3のチェックを開始することができ、
また、前工程から基板供給部8への基板3の供給が遅れ
てチェックが開始されない場合でも、それに関係なく基
板搬送アーム7の基板排出部9への排出(ステップS1
5)及び基板供給部8側への移動(ステップS16)が
実行されるようになる。この結果、従来のものに比べ
て、トータルでのサイクルタイムの短縮を図ることがで
きるのである。
【0048】このように本実施例によれば、従来のよう
な全軸を同期して動作させることを前提としていたもの
と異なり、ユーザプログラム中で、どの軸をどのインタ
プリタが制御するのかを動的(自在)に指定できるよう
に構成したので、必要に応じて部品実装アーム6と基板
搬送アーム7とを非同期で動作させることが可能となっ
た。
【0049】この結果、全軸を同期させることに起因す
るサイクルタイムの延長等の不具合を未然に防止するこ
とができ、各軸を効率的に駆動することが可能となると
いう優れた効果を得ることができる。しかも、必要時に
は全軸を同期して動作させることができるので、部品実
装アーム6と基板搬送アーム7とを全体の作業に関して
非同期とした場合に必要となる複雑な処理が不要とな
り、ユーザプログラムが徒に複雑となったり、チェック
のための余分なプログラム実行時間が必要となることも
ないのである。
【0050】尚、上記実施例では、本発明をチップマウ
ンタに適用するようにしたが、例えば組立用の多関節型
ロボットを、直線移動機構上に乗せて移動させるといっ
たロボットシステムにも本発明を適用することができ、
この場合、多関節型ロボットの各軸と、直線移動機構の
軸との同期、非同期を自在に指定することが可能とな
り、同様の効果を得ることができる。その他、例えばプ
ログラムの記述方法や言語等についても種々の変更が可
能であるなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、チップマウン
タの動作手順を示す流れ図
【図2】ユーザプログラムの記述の要部を示す図
【図3】ホストCPUボードのソフトウエア的構成を示
す機能ブロック図
【図4】全体の電気的構成を概略的に示すブロック図
【図5】チップマウンタ本体の要部の外観構成を示す斜
視図
【符号の説明】
図面中、1はチップマウンタ本体(ロボット本体)、3
は基板、6は部品実装アーム、7は基板搬送アーム、8
は基板供給部、9は基板排出部、14はY2軸モータ、
18はカメラ、20はY1軸モータ、21はX軸モー
タ、22はZ軸モータ、23はT軸モータ、24は制御
装置、25はホストCPUボード(インタプリタ、イン
タプリタ管理手段)、36はパソコンを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F059 AA03 AA14 BA01 BB02 DB09 DC08 DD01 FC07 FC14 5H269 AB17 AB22 AB33 BB05 CC02 CC09 EE07 EE10 EE13 EE30 GG02 GG08 JJ02 KK03 KK08 NN10 NN18 QB02 QB06 QB17 QB19 QC10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット本体の動作手順を記述したユー
    ザプログラムを、インタプリタにより解釈しながら前記
    ロボット本体の複数の軸を制御して一連の作業を実行さ
    せるロボットの制御装置であって、 前記ユーザプログラム中で、どの軸をどのインタプリタ
    が制御するのかを動的に指定することが可能とされてい
    ると共に、 前記ユーザプログラム中の指定に従ってインタプリタを
    割付けるインタプリタ管理手段を備えたことを特徴とす
    るロボットの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ユーザプログラム中で、一連の作業
    のうち全軸を同期して動作させる同期区間と、前記軸を
    複数の軸グループに自在に分割指定しそれら各軸グルー
    プを非同期で動作させる非同期区間とが自在に指定可能
    に構成されると共に、前記非同期区間では各軸グループ
    毎の動作手順が記述されるように構成され、 前記同期区間では、前記インタプリタ管理手段により全
    軸に対して1つのインタプリタが割付けられて全軸が同
    期して制御され、 前記非同期区間では、前記インタプリタ管理手段により
    各軸グループ毎にインタプリタが割付けられ、それら複
    数のインタプリタにより前記各軸グループの動作手順を
    夫々解釈しながら該各軸グループが並行して制御される
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    ロボットの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ロボット本体は、基板を供給位置か
    ら排出位置まで自在に移動させるための軸と、供給前の
    基板のチェックを行なうと共に前記基板に対して部品を
    実装するアームを動作させるための複数の軸とを備えた
    チップマウンタからなることを特徴とする請求項1又は
    2記載のロボットの制御装置。
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