JP2001137644A - 焼結機主排ガスの処理システム及び処理方法 - Google Patents

焼結機主排ガスの処理システム及び処理方法

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JP2001137644A
JP2001137644A JP32388899A JP32388899A JP2001137644A JP 2001137644 A JP2001137644 A JP 2001137644A JP 32388899 A JP32388899 A JP 32388899A JP 32388899 A JP32388899 A JP 32388899A JP 2001137644 A JP2001137644 A JP 2001137644A
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Japan
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exhaust gas
sintering machine
main exhaust
dust collector
raw material
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JP32388899A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Tomimatsu
一隆 富松
Morio Kagami
守男 加賀見
Katsuzo Nakada
勝三 中田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結機主排ガスの処理システム及び処理方法
並びに焼結設備において、焼結機から排出される主排ガ
スから有害物質を確実に除去すると共に、産業廃棄物の
発生を抑制する。 【解決手段】 焼結機本体19の主排ガス排出路32に
電気集塵機29及び濾過集塵機30を接続し、この濾過
集塵機30にリグナイトコークスを供給するコークス槽
37と石灰石を供給する石灰石槽38とを接続する一
方、濾過集塵機30から払い落とされたダストとリグナ
イトコークス及び石灰石を分離するサイクロン38と、
分離したリグナイトコークス及び石灰石の一部を焼結機
本体19に焼結原料として回収する回収路69を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の焼結原料か
らなる疑似粒子を焼結する焼結機から排出された主排ガ
スを浄化処理する焼結機主排ガスの処理システム及び処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粉鉱石を塊状化する方法として、焼結法
やペレタイジング法等がある。この焼結法を用いた焼結
設備では、−5mm程度の粒度の鉄鉱石の粉鉱と石灰石と
コークスなどの粒子を混合造粒して疑似粒子を形成し、
装入装置によって焼結機のエンドレス状のパレットに装
入し、点火炉にて疑似粒子の表面のコークスに着火し、
焼結機内で焼結鉱を生成する。一方、焼結機内の主排ガ
スは主排風機によって排出され、電気集塵機にて主排ガ
ス中のダストが除去される。
【0003】このような焼結設備において、焼結機に
は、焼結原料として、高炉装入鉱石の予備処理で発生す
る粉鉱や工場内で発生する含鉄原料(ミルスケール、高
炉ダストなど)が供給されており、焼結機から排出され
る主排ガス中には、ダイオキシンなどの有害物質が含ま
れている虞がある。そのため、電気集塵機の下流側にバ
グフィルタを設けると共に粉末活性炭を吹き込み、この
バグフィルタの表面に活性炭層を設けて有害物質を吸着
させることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
焼結設備における主排ガスの処理方法にあっては、前述
したように、工場内で発生する含鉄原料が焼結機に供給
されるため、この含鉄原料に油分が含まれていたときに
は、電気集塵機の火花により火種が生じて下流側のバグ
フィルタに至る可能性がある。すると、バグフィルタで
は、この火種が有害物質吸着する活性炭に引火し、バグ
フィルタ自体を燃焼させてしまうという課題がある。
【0005】また、このような主排ガスの処理方法にあ
っては、バグフィルタの表面に付着した活性炭により焼
結機から排出される主排ガス中の有害物質を吸着できる
ものの、活性炭の吸着能力が低下したときは、新しい活
性炭に交換するが、有害物質を吸着した活性炭を産業廃
棄物として処理する場合、輸送する運送費や処分そのも
のの費用が多大なものとなり、施工コスト全体が上昇し
てしまうという問題が生じる。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、焼結機から排出される主排ガスから有害物質を確
実に除去すると共に、産業廃棄物の発生を抑制した焼結
機主排ガスの処理システム及び処理方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の焼結機主排ガスの処理システム
は、焼結機から排出された主排ガスを浄化処理する焼結
機主排ガスの処理システムであって、前記焼結機の主排
ガス排出路に接続された電気集塵機と、該電気集塵機の
下流側に接続された濾過集塵機と、該濾過集塵機に炭素
系吸着剤を供給する吸着剤供給手段と、前記濾過集塵機
に発火防止剤を供給する発火防止剤供給手段とを具えた
ことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2の発明の焼結機主排ガスの
処理システムでは、前記濾過集塵機のフィルタ表面の付
着物を払い落とす払い落とし手段と、該払い落とし手段
により払い落とされた付着物中のダストと前記炭素系吸
着剤及び前記発火防止剤とを分離する付着物分離手段
と、該付着物分離手段により分離された前記炭素系吸着
剤及び前記発火防止剤を前記濾過集塵機に戻す循環手段
とを設けたことを特徴としている。
【0009】また、請求項3の発明の焼結機主排ガスの
処理システムでは、前記付着物分離手段により分離され
た前記炭素系吸着剤及び前記発火防止剤の一部を前記焼
結機に前記焼結原料として回収する原料回収手段を設け
たことを特徴としている。
【0010】また、請求項4の発明の焼結機主排ガスの
処理システムでは、焼結機から排出された主排ガスを浄
化処理する焼結機主排ガスの処理システムであって、前
記焼結機の主排ガス排出路に接続された電気集塵機と、
該電気集塵機の下流側に接続された濾過集塵機と、該濾
過集塵機に炭素系吸着剤を供給する吸着剤供給手段と、
前記濾過集塵機のフィルタ表面の付着物を払い落とす払
い落とし手段と、該払い落とし手段により払い落とされ
た付着物のうち少なくとも前記炭素系吸着剤を前記焼結
機に前記焼結原料として回収する原料回収手段とを具え
たことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項5の発明の焼結機主排ガスの
処理システムでは、前記濾過集塵機に発火防止剤を供給
する発火防止剤供給手段を設け、前記原料回収手段は前
記払い落とし手段により払い落とされた付着物のうち前
記炭素系吸着剤及び前記発火防止剤を前記焼結機に前記
焼結原料として回収することを特徴としている。
【0012】また、請求項6の発明の焼結機主排ガスの
処理システムでは、前記原料回収手段により前記焼結機
に前記焼結原料として回収される前記炭素系吸着剤ある
いは前記発火防止剤の回収量に応じて、各原料槽から前
記焼結機に供給される各焼結原料の供給量を調整制御す
る供給量制御手段を設けたことを特徴としている。
【0013】また、請求項7の発明の焼結機主排ガスの
処理システムでは、前記払い落とし手段により払い落と
された付着物中の前記炭素系吸着剤と前記発火防止剤と
を分離する原料分離手段を設け、前記原料回収手段は該
原料分離手段により分離された前記炭素系吸着剤と前記
発火防止剤をそれぞれ前記焼結機の各原料槽に回収する
ことを特徴としている。
【0014】また、請求項8の発明の焼結機主排ガスの
処理システムでは、前記発火防止剤は、前記焼結機にて
塩基度を調整するために用いられる原料であることを特
徴としている。
【0015】また、請求項9の発明の焼結機主排ガスの
処理方法は、焼結機から排出された主排ガスを浄化処理
する焼結機主排ガスの処理方法であって、まず、前記主
排ガスを電気集塵機に導入して該主排ガス中のダストの
粗粒子を捕集し、次に、前記主排ガスを濾過集塵機に導
入して該主排ガス中のダストの微粒子を捕集すると共
に、該濾過集塵機に供給された炭素系吸着剤により該主
排ガス中の有害物質を吸着することで前記主排ガスを浄
化処理する一方、前記有害物質を吸着した前記炭素系吸
着剤を前記濾過集塵機から払い落として前記焼結機に前
記焼結原料として供給することを特徴とするものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1に本発明の第1実施形態に係る焼結機
主排ガスの処理システムを表す概略構成、図2に焼結機
主排ガスの処理システムが適用された焼結設備を表す概
略構成を示す。
【0018】本実施形態の焼結設備において、図2に示
すように、複数の焼結原料を貯蔵する原料槽としては、
返鉱槽11と、コークス槽12と、石灰石槽13と、雑
原料槽14と、鉄鉱石槽15とが設けられており、各原
料槽11〜15は一次混和機16及び二次混和機17を
介して配合原料装入装置18が接続されている。返鉱槽
11は、焼結鉱焼成後の粉砕やふるい分け過程で発生す
る細粒焼結鉱を戻して貯蔵している。コークス槽12
は、焼結鉱の焼成時の燃料として用いるものである。石
灰石槽13は、焼結鉱焼成後に高炉に投入した際に高炉
から取り出すスラグの詰まり防止の塩基度を調整するた
めの副主原料の造滓材として用いられる石灰石CaCo
3 (消石灰CaO でもよい。)を貯蔵している。雑原料槽
14は、工場内で発生する含鉄原料(ミルスケール、高
炉ダストなど)を貯蔵している。鉄鉱石槽15は、主原
料として用いる粉鉄鉱石を貯蔵している。そして、一次
混和機16及び二次混和機17を介して配合原料装入装
置18が接続されている。
【0019】焼結機本体19は、エンドレス状のパレッ
ト20が移動自在に支持されてなり、点火炉21が設置
されている。また、配合原料装入装置18に隣接して床
敷槽22が設置されている。即ち、一次混和機16及び
二次混和機17は各原料槽11〜15から配分供給され
た所定量の焼結原料を混合造粒して疑似粒子を形成し、
焼結機本体19の各パレット20に対して、配合原料装
入装置18が疑似粒子を供給し、点火炉21にて疑似粒
子の表面のコークスに着火される。
【0020】そして、焼結機本体19における焼結鉱の
排出口に隣接してクラッシャ23が設置され、クラッシ
ャ23に隣接して冷却機24が設置され、この冷却機2
4にはコンベヤ25を介して高炉26が接続されてい
る。
【0021】一方、焼結機本体19の下方には主排風機
27が設けられ、空気送風機28により点火炉21を介
して焼結機本体19内に空気が供給され、内部の主排ガ
スが主排風機27により排出される。そして、主排風機
27には電気集塵機29が接続されるが、更に有害物質
を除去するために濾過集塵機30が接続され、更に、集
合煙突31が接続されている。
【0022】従って、各原料槽11〜15からは焼結原
料(細粒焼結鉱、コークス、石灰石、含鉄原料、粉鉄鉱
石)が所定量配分され、一次混和機16及び二次混和機
17にて所定量の焼結原料が混合造粒されて疑似粒子が
形成される。配合原料装入装置18は疑似粒子を焼結機
本体19の各パレット20に供給し、点火炉21にて疑
似粒子の表面のコークスに着火される。すると、疑似粒
子は焼結機本体19内の移動時に焼成されて焼結鉱が生
成され、クラッシャ23にて所定の大きさに破砕されて
から冷却機24にて冷却され、更に、破砕や冷却の各処
理が繰り返されてから、コンベヤ25により高炉26に
投入される。一方、空気送風機28により点火炉21を
介して焼結機本体19内に空気が供給されており、内部
でのコークスの燃焼に寄与しており、主排風機27によ
り排出された主排ガスは、電気集塵機29及び濾過集塵
機30にてダストや有害物質が除去されることで浄化さ
れ、浄化された主排ガスが集合煙突31から大気に開放
される。
【0023】ここで、上述した電気集塵機29及び濾過
集塵機30等から構成される焼結機主排ガスの処理シス
テム及び処理方法について詳細に説明する。
【0024】本実施形態の焼結機主排ガスの処理システ
ムにおいて、図1に示すように、焼結機本体19の主排
ガス排出路32には、電気集塵機29、送風ファン3
3、濾過集塵機30、送風ファン34、集合煙突31が
直列に接続するように配設されており、濾過集塵機30
及び送風ファン34をバイパスするように切換ダンパ3
5及びバイパス通路36が設けられている。なお、送風
ファン33に十分な容量をもたせることにより送風ファ
ン34を省くことができる。
【0025】この電気集塵機29は、詳細な構造を図示
しないが、ケーシング内に集塵電極と放電極と荷電装置
とが配設されると共に、集塵電極に付着したダストを剥
離する槌打装置と、剥離したダストを受け止めるホッパ
が配設されている。一方、濾過集塵機30はバグフィル
タであって、詳細な構造を図示しないが、ケーシング内
に袋状をなす多数のフィルタが多数配設されてなり、フ
ィルタ表面に付着したダストを払い落とすための逆洗装
置(払い落とし手段)が設けられている。
【0026】そして、濾過集塵機30には、ダイオキシ
ンなどの有害物質を吸着する炭素系吸着剤として、例え
ば、リグナイトコークスを供給する吸着剤供給手段と、
電気集塵機29を通過して濾過集塵機30に至る火種に
よりバグフィルタ等の燃焼を阻止する発火防止剤とし
て、たとえば、石灰石を供給する発火防止剤供給手段と
が設けられている。即ち、微粒化したリグナイトコーク
スの粉末を貯蔵するコークス槽37と、微粒化した石灰
石の粉末を貯蔵する石灰石槽38とが設けられ、各貯蔵
槽37,38には供給量を調節する調節バルブ39,4
0及びこの調節バルブ39,40を開閉制御する調節器
41,42が設けられている。そして、空気圧送機43
による供給路44に各貯蔵槽37,38が接続可能であ
って、この供給路44は濾過集塵機30に接続されてい
る。また、電気集塵機29と濾過集塵機30との間の送
給路45には流量計46の検出端46aが取付けられ、
流量計46は換算器47を介して各調節器41,42に
接続されている。なお、このコークス槽37と焼結機側
のコークス槽12とに貯蔵されたものは同質の炭素系物
質であり、また、石灰石槽38と焼結機側の石灰石槽1
3とは同質の石灰石となっている。
【0027】従って、各調節バルブ39,40を開放す
ることで、所定量のリグナイトコークス及び石灰石の粉
末が供給路44を介して濾過集塵機30に供給され、バ
グフィルタの表面に付着する。そして、電気集塵機29
から排出された主排ガスの流量を流量計46が検出し、
換算器47は主排ガスの流量に応じたリグナイトコーク
ス及び石灰石の供給量を算出し、各調節器41,42が
調節バルブ39,40を開閉制御することで、リグナイ
トコークス及び石灰石の供給量を適正な量に制御するこ
とができる。
【0028】また、逆洗装置により濾過集塵機30から
払い落とされた付着物からダストを分離する付着物分離
手段としてのサイクロン48が設けられると共に、この
サイクロン48によりダストが分離されたリグナイトコ
ークス及び石灰石を濾過集塵機30に戻す循環手段が設
けられている。即ち、空気圧送機49による供給路50
に濾過集塵機30のホッパが接続され、供給路50はサ
イクロン48の側部に接線方向に接続されている。そし
て、このサイクロン48の上部には分離したダストを排
出する排出路51が接続され、この排出路51にはバグ
フィルタ52及び送風ファン53が接続され、バグフィ
ルタ52には分離した微粒ダストを排出する排出路54
が接続されている。また、サイクロン48の下部にはダ
ストが分離されたリグナイトコークス及び石灰石を排出
する排出路55が接続され、この排出路55には一次貯
蔵槽56が接続されている。そして、この一次貯蔵槽5
6の上部にはジェットポンプ57を有する供給路58が
接続され、この供給路58は供給路44に接続される一
方、一次貯蔵槽56の下部には排出路59が接続されて
いる。
【0029】なお、焼結機本体19における各原料槽1
1〜15には、各供給量を調節する調節バルブ60〜6
3及びこの調節バルブ60〜63を開閉制御する調節器
64〜67が設けられている。また、68は電気集塵機
29で捕集したダストを返鉱槽11に戻す返却路であ
る。
【0030】このように構成された焼結機主排ガスの処
理システムにて、焼結機本体19から排出された主排ガ
スは主排ガス排出路32を通って電気集塵機29に導入
される。この電気集塵機29では、集塵電極と放電極と
の間に高電圧が作用することでイオンが発生しており、
帯電した主排ガス中の粒子(ダスト)が電気力によって
集塵電極へ引きつけられ、主排ガス中のダストの粗粒子
が捕集される。そして、電気集塵機29で集塵処理がな
された主排ガスは送給路45を通って濾過集塵機30に
導入される。
【0031】この濾過集塵機30では、導入される主排
ガスの流量が流量計46により検出されて換算器47に
出力されることで、各調節器41,42が調節バルブ3
9,40を開閉制御し、主排ガスの流量に応じたリグナ
イトコークス及び石灰石が貯蔵槽37,38から供給さ
れている。従って、濾過集塵機30にて主排ガス中のダ
ストの微粒子、つまり、電気集塵機29では捕集できな
かったミクロン単位の微小の粒子が捕集される。また、
濾過集塵機30では、主排ガス中に含有するダイオキシ
ンなどの有害物質がバグフィルタに付着したリグナイト
コークスに吸着して浄化される。更に、焼結機本体19
で発生して電気集塵機29を通過してこの濾過集塵機3
0に至る火種は、バグフィルタに付着する石灰石により
消火され、バグフィルタの燃焼を阻止することができ
る。
【0032】そして、濾過集塵機30にて、主排ガス中
のダストの微粒子がある程度捕集されて圧損が大きくな
ると、複数で構成される濾過集塵機30の一部のセグメ
ントの主排ガスの導入を各セグメントの出入り口に設け
られているダンパを操作して停止させ、逆洗装置により
濾過集塵機30のバグフィルタからダスト、リグナイト
コークス、石灰石等の付着物をホッパに払い落とす。払
い落とされた付着物は、空気圧送機49により供給路5
0を通ってサイクロン48に旋回流として供給され、こ
こで、ダストとリグナイトコークス及び石灰石とに分離
される。ここに、ダストは非常に微細なため、サイクロ
ンなどの機械的な除塵装置ではほとんど捕集できず、サ
イクロンでは粒径の大きいリグナイトコークス及び石灰
石のみが回収可能である。そして、ダストは排出路51
から別途灰処理用として設けられたバグフィルタ52に
至り、微粒ダストが分離されて廃棄処分となる一方、浄
化された排ガスは大気に放出される。また、リグナイト
コークス及び石灰石は排出路55から一次貯蔵槽56に
貯蔵される。なお、起動時に温度が低い条件では、濾過
集塵機30の濾過の目詰まり防止のために切換ダンパ3
5により主排ガスの供給路をバイパス通路36に切り換
えることが可能である。
【0033】この一次貯蔵槽56に貯蔵されたリグナイ
トコークス及び石灰石は、まだ有害物質の吸着機能及び
火種の消化機能を有しており、一部は排出路59により
廃棄処分とするが、その他はジェットポンプ57により
供給路58を通し、供給路44、つまり、濾過集塵機3
0に戻すようにしている。即ち、一次貯蔵槽56のリグ
ナイトコークス及び石灰石のうち、例えば、1割を廃棄
処分とし、残りの9割を濾過集塵機30に戻し、コーク
ス槽37及び石灰石槽38から廃棄処分と同量の新しい
リグナイトコークス及び石灰石が濾過集塵機30に供給
されるようになっている。
【0034】このように本実施形態の焼結機主排ガスの
処理システムにあっては、焼結機本体19の主排ガス排
出路32に電気集塵機29と濾過集塵機30を直列に配
設し、濾過集塵機30にリグナイトコークス及び石灰石
を供給したことで、電気集塵機29では主排ガス中のダ
ストの粗粒子が捕集され、濾過集塵機30では主排ガス
中のダストの微粒子が捕集されると共に、主排ガス中に
含有するダイオキシンなどの有害物質がリグナイトコー
クスに吸着されることとなり、主排ガスを確実に浄化す
ることができる。また、焼結機本体19で発生して電気
集塵機29を通過してこの濾過集塵機30に至る火種は
石灰石により消化されることで、バグフィルタやリグナ
イトコークスの燃焼を阻止することができる。
【0035】更に、逆洗装置により濾過集塵機30から
払い落とされた付着物をサイクロン48によりダストと
リグナイトコークス及び石灰石とに分離することで、リ
グナイトコークス及び石灰石を濾過集塵機30に戻すこ
とができ、使用済のリグナイトコークス及び石灰石のリ
サイクルが可能となる。
【0036】以上のように本発明の焼結機主排ガスの処
理システム及び処理方法を上述の第1実施形態として説
明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものでは
なく、以降に他の実施形態を説明する。なお、以降に説
明する各実施形態において、前述した実施形態で説明し
たものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付し
て重複する説明は省略する。
【0037】図3に本発明の第2実施形態に係る焼結機
主排ガスの処理システムを表す概略構成を示す。
【0038】本実施形態の焼結機主排ガスの処理システ
ムでは、図3に示すように、濾過集塵機30には、微粒
化したリグナイトコークスの粉末を貯蔵するコークス槽
37が調節バルブ39及び調節器41を介して接続され
ている。また、逆洗装置により濾過集塵機30から払い
落とされた付着物をサイクロン48によりダストとリグ
ナイトコークス及び石灰石とに分離し、このダストとリ
グナイトコークス及び石灰石の一部を焼結機本体19に
焼結原料として回収する原料回収手段として、一次貯蔵
槽56と返鉱槽11とを接続する回収路69が設けられ
ている。
【0039】従って、この焼結機主排ガスの処理システ
ムにて、焼結機本体19から排出された主排ガスは、ま
ず、主排ガス排出路32を通って電気集塵機29に導入
されてこの主排ガス中のダストの粗粒子が捕集され、次
に、濾過集塵機30に導入されて主排ガス中のダストの
微粒子が捕集されると共に、主排ガス中に含有するダイ
オキシンなどの有害物質がリグナイトコークスに吸着さ
れる。そして、濾過集塵機30の逆洗時には、バグフィ
ルタからダスト、リグナイトコークス、石灰石等の付着
物をホッパに払い落とされ、供給路50を通ってサイク
ロン48に供給されてダストとリグナイトコークス及び
石灰石とに分離され、ダストはバグフィルタ52で微粒
ダストが分離されてから大気に放出される一方、リグナ
イトコークス及び石灰石は一次貯蔵槽56に貯蔵され
る。
【0040】この一次貯蔵槽56に貯蔵されたリグナイ
トコークス及び石灰石は、その一部として、例えば、1
割が図示しないジェットポンプ等により回収路69を通
して返鉱槽11に供給される一方、9割は濾過集塵機3
0に戻すようにしている。この場合、返鉱槽11に回収
されたリグナイトコークスはコークス槽12に貯蔵され
ているコークスと同じ炭素系化合物であり、発熱源とし
て再利用でき、石灰石は石灰石槽13に貯蔵されている
石灰石と同質であるため、他の返鉱と共に焼結機本体1
9に供給されて燃料、あるいは塩基度を調整するための
副主原料として使用することができるため、使用済のリ
グナイトコークス及び石灰石のリサイクルが可能とな
る。また、使用済のリグナイトコークスはダイオキシン
などの有害物質を吸着しているが、焼結機本体19内で
高温焼却することで、この有害物質を熱分解処理するこ
とができ、産業廃棄物の発生を抑制できる。
【0041】図4に本発明の第3実施形態に係る焼結機
主排ガスの処理システムを表す概略構成を示す。
【0042】本実施形態の焼結機主排ガスの処理システ
ムでは、図4に示すように、逆洗装置により濾過集塵機
30から払い落とされた付着物をサイクロン48により
ダストとリグナイトコークス及び石灰石とに分離し、こ
のリグナイトコークス及び石灰石の一部を焼結機本体1
9に焼結原料として回収する原料回収手段として、各原
料槽11〜15に隣接してリサイクル槽71と、一次貯
蔵槽56とリサイクル槽71とを接続する回収路72と
が設けられている。また、回収路72に流量計73の検
出端73aを設けると共に、リサイクル槽71には、焼
結機本体19への供給量を調節する調節バルブ74及び
この調節バルブ74を開閉制御する調節器75が設けら
れている。そして、コントローラ76には流量計73の
検出結果が入力され、且つ、各原料槽11〜15の調節
バルブ60〜63及びリサイクル槽71の調節器75を
制御可能となっている。
【0043】従って、この焼結機主排ガスの処理システ
ムにて、焼結機本体19からの主排ガスは、電気集塵機
29にてダストの粗粒子が捕集され、濾過集塵機30に
てダストの微粒子が捕集されると共に、ダイオキシンな
どの有害物質がリグナイトコークスに吸着される。そし
て、濾過集塵機30の逆洗時にバグフィルタから払い落
とされたダスト、リグナイトコークス、石灰石等の付着
物は供給路50を通ってサイクロン48に供給されて分
離され、ダストはバグフィルタ52で微粒ダストが分離
されてから大気に放出される一方、リグナイトコークス
及び石灰石は一次貯蔵槽56に貯蔵される。
【0044】この一次貯蔵槽56に貯蔵されたリグナイ
トコークス及び石灰石は、その1割が図示しないジェッ
トコンベヤ等により回収路72を通ってリサイクル槽7
1に回収される一方、9割は濾過集塵機30に戻すよう
にしている。リサイクル槽71に回収されたリグナイト
コークス及び石灰石は、調節器75により調節バルブ7
4を全開とすることで回収量と供給量とが同量となって
おり、流量計73が計測した回収路72の流量が供給量
となる。そのため、コントローラ76は流量計73の計
測値(供給量)に応じて調節器65,65に信号を送っ
て調節バルブ61,62を開閉制御し、コークス槽12
及び石灰石槽13からの供給量を調整する。この場合、
コークス槽37及び石灰石槽38から濾過集塵機30に
供給されるコークスと石灰石の割合は予め設定されてお
り、回収路72を通して回収されるリグナイトコークス
は等価な熱量を有する量に、また、石灰石の割合はこれ
と同割合となっている。
【0045】そのため、使用済のリグナイトコークス及
び石灰石を焼結機本体19側に回収し、燃料、あるいは
塩基度を調整するための副主原料として使用すること
で、リグナイトコークス及び石灰石のリサイクルが可能
となり、使用済のリグナイトコークス及び石灰石の回収
量に応じて原料槽12,13からの供給量を調整するこ
とで、焼結機本体19で発生する熱量が変わることはな
く、焼結機を安定して運転することで良好な焼結鉱の焼
成が可能となる。
【0046】図5に本発明の第4実施形態に係る焼結機
主排ガスの処理システムを表す概略構成を示す。
【0047】本実施形態の焼結機主排ガスの処理システ
ムでは、図5に示すように、逆洗装置により濾過集塵機
30から払い落とされた付着物をサイクロン48により
ダストとリグナイトコークス及び石灰石とに分離し、更
に、このリグナイトコークス及び石灰石を供給路81に
より原料分離手段としての静電分離器82に供給して両
者を分離し、このリグナイトコークス及び石灰石の一部
を焼結機本体19に焼結原料として回収する原料回収手
段として、静電分離器82と各原料槽12,13とを接
続する回収路83,84が設けられている。
【0048】従って、この焼結機主排ガスの処理システ
ムにて、焼結機本体19からの主排ガスは、電気集塵機
29にてダストの粗粒子が捕集され、濾過集塵機30に
てダストの微粒子が捕集されると共に、ダイオキシンな
どの有害物質がリグナイトコークスに吸着される。そし
て、濾過集塵機30の逆洗時にバグフィルタから払い落
とされたダスト、リグナイトコークス、石灰石等の付着
物は供給路50を通ってサイクロン48に供給されて分
離され、ダストはバグフィルタ52で微粒ダストが分離
されてから大気に放出される一方、リグナイトコークス
及び石灰石は一次貯蔵槽56に貯蔵される。そして、こ
の一次貯蔵槽56に貯蔵されたリグナイトコークス及び
石灰石は、供給路81を通って静電分離器82に至り、
ここでリグナイトコークスと石灰石とに分離され、リグ
ナイトコークスは回収路83を介してコークス槽12に
回収され、石灰石は回収路84を介して石灰石槽13に
回収される。ここに、リグナイトコークスは炭素系物質
であるため、誘電率が大きく、石灰石との誘電率との差
を利用して容易に静電分離が可能である。そのため、使
用済のリグナイトコークス及び石灰石を焼結機本体19
側に回収し、燃料、あるいは塩基度を調整するための副
主原料として使用することで、リグナイトコークス及び
石灰石のリサイクルが可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の焼結機主排ガスの処理システム
によれば、焼結機の主排ガス排出路に電気集塵機を接続
し、この電気集塵機の下流側に濾過集塵機を接続し、こ
の濾過集塵機に炭素系吸着剤を供給する吸着剤供給手段
と発火防止剤を供給する発火防止剤供給手段とを設けた
ので、電気集塵機にて主排ガス中のダストの粗粒子を捕
集し、濾過集塵機にてダストの微粒子を捕集し、且つ、
炭素系吸着剤によりダイオキシンなどの有害物質を吸着
することとなり、焼結機から排出される主排ガスの清浄
化が可能になると共に、焼結機で発生した火種が濾過集
塵機に至っても、この火種は発火防止剤により消化され
ることとなり、濾過集塵機のフィルタ等の燃焼を阻止す
ることができる。
【0050】また、請求項2の発明の焼結機主排ガスの
処理システムによれば、濾過集塵機のフィルタ表面の付
着物を払い落とす払い落とし手段と、この払い落とし手
段により払い落とされた付着物中のダストと炭素系吸着
剤及び発火防止剤とを分離する付着物分離手段と、付着
物分離手段により分離された炭素系吸着剤及び発火防止
剤を濾過集塵機に戻す循環手段とを設けたので、ダスト
が除去された炭素系吸着剤及び発火防止剤を濾過集塵機
に戻すことで、炭素系吸着剤及び発火防止剤のリサイク
ルが可能となって有効利用を図ることができる。
【0051】また、請求項3の発明の焼結機主排ガスの
処理システムによれば、付着物分離手段により分離され
た炭素系吸着剤及び発火防止剤の一部を焼結機に焼結原
料として回収する原料回収手段を設けたので、炭素系吸
着剤及び発火防止剤を焼結原料として利用することでリ
サイクルが可能となり、産業廃棄物の発生を抑制するこ
とができる。
【0052】また、請求項4の発明の焼結機主排ガスの
処理システムによれば、焼結機の主排ガス排出路に電気
集塵機及び濾過集塵機を接続し、この濾過集塵機に炭素
系吸着剤を供給する吸着剤供給手段を設けると共に、濾
過集塵機のフィルタ表面の付着物を払い落とす払い落と
し手段を設け、原料回収手段によりこの付着物のうち少
なくとも炭素系吸着剤を焼結機に焼結原料として回収す
るようにしたので、電気集塵機にて主排ガス中のダスト
の粗粒子を捕集し、濾過集塵機にてダストの微粒子を捕
集し、且つ、炭素系吸着剤によりダイオキシンなどの有
害物質を吸着することとなり、焼結機から排出される主
排ガスの清浄化が可能になると共に、炭素系吸着剤を焼
結原料として利用することでリサイクルが可能となり、
産業廃棄物の発生を抑制することができる。
【0053】また、請求項5の発明の焼結機主排ガスの
処理システムによれば、濾過集塵機に発火防止剤を供給
する発火防止剤供給手段を設け、原料回収手段が払い落
とされた付着物のうち炭素系吸着剤及び発火防止剤を焼
結機に焼結原料として回収するようにしたので、炭素系
吸着剤及び発火防止剤を焼結原料として利用することで
リサイクルが可能となり、産業廃棄物の発生を抑制する
ことができる。
【0054】また、請求項6の発明の焼結機主排ガスの
処理システムによれば、原料回収手段により焼結機に焼
結原料として回収される炭素系吸着剤あるいは発火防止
剤の回収量に応じて、各原料槽から焼結機に供給される
各焼結原料の供給量を調整制御する供給量制御手段を設
けたので、炭素系吸着剤あるいは発火防止剤の回収量に
応じて原料槽から焼結機への供給量を調整することで、
焼結機で発生する熱量が変わることはなく、焼結機を安
定して運転することで良好な焼結鉱の焼成が可能とな
る。
【0055】また、請求項7の発明の焼結機主排ガスの
処理システムによれば、払い落とし手段により払い落と
された付着物中の炭素系吸着剤と発火防止剤とを分離す
る原料分離手段を設け、原料回収手段が原料分離手段に
より分離された炭素系吸着剤と発火防止剤をそれぞれ焼
結機の各原料槽に回収するようにしたので、炭素系吸着
剤及び発火防止剤を原料槽に回収して焼結原料として利
用することで、特別な設備を用いることなく炭素系吸着
剤及び発火防止剤のリサイクルが可能となり、産業廃棄
物の発生を抑制することができる。
【0056】また、請求項8の発明の焼結機主排ガスの
処理システムによれば、発火防止剤を焼結機にて塩基度
を調整するために用いられる原料としたので、回収した
発火防止剤を塩基度を調整するために使用することがで
き、リサイクルを容易に行うことができる。
【0057】また、請求項9の発明の焼結機主排ガスの
処理方法によれば、まず、主排ガスを電気集塵機に導入
して主排ガス中のダストの粗粒子を捕集し、次に、主排
ガスを濾過集塵機に導入して主排ガス中のダストの微粒
子を捕集すると共に、濾過集塵機に供給された炭素系吸
着剤により主排ガス中の有害物質を吸着することで主排
ガスを浄化処理する一方、有害物質を吸着した炭素系吸
着剤を濾過集塵機から払い落として焼結機に焼結原料と
して供給するようにしたので、電気集塵機にて主排ガス
中のダストの粗粒子を捕集し、濾過集塵機にてダストの
微粒子を捕集し、且つ、炭素系吸着剤によりダイオキシ
ンなどの有害物質を吸着することとなり、焼結機から排
出される主排ガスの清浄化が可能になると共に、炭素系
吸着剤を焼結原料として利用することでリサイクルが可
能となり、産業廃棄物の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る焼結機主排ガスの
処理システムを表す概略構成図である。
【図2】焼結機主排ガスの処理システムが適用された焼
結設備を表す概略構成図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る焼結機主排ガスの
処理システムを表す概略構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る焼結機主排ガスの
処理システムを表す概略構成図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る焼結機主排ガスの
処理システムを表す概略構成図である。
【符号の説明】
12 コークス槽 13 石灰石槽 15 鉄鉱石槽 16,17 混和機 18 配合原料装入装置 19 焼結機本体 21 点火炉 26 高炉 29 電気集塵機 30 濾過集塵機 32 主排ガス排出路 37 コークス槽(吸着剤供給手段) 38 石灰石槽(発火防止剤供給手段) 44 供給路(吸着剤供給手段,発火防止剤供給手段) 48 サイクロン(付着物分離手段) 56 一次貯蔵槽 58 供給路(循環手段) 60〜63 調節バルブ 64〜67 調節器 69 回収路(原料回収手段) 71 リサイクル槽 72 回収路(原料回収手段) 73 流量計 74 調節バルブ 75 調節器 76 コントローラ(供給量制御手段) 82 静電分離器(原料分離手段) 83,84 回収路(原料回収手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 勝三 東京都港区芝五丁目34番6号 三菱重工環 境エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA21 AC02 BA04 BA05 BA14 CA11 DA05 DA16 DA41 EA02 EA07 GA02 GA03 GB01 GB06 4D054 AA02 BA03 4G066 AA04B AA17C AA43C CA33 DA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結機から排出された主排ガスを浄化処
    理する焼結機主排ガスの処理システムであって、前記焼
    結機の主排ガス排出路に接続された電気集塵機と、該電
    気集塵機の下流側に接続された濾過集塵機と、該濾過集
    塵機に炭素系吸着剤を供給する吸着剤供給手段と、前記
    濾過集塵機に発火防止剤を供給する発火防止剤供給手段
    とを具えたことを特徴とする焼結機主排ガスの処理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の焼結機主排ガスの処理シ
    ステムにおいて、前記濾過集塵機のフィルタ表面の付着
    物を払い落とす払い落とし手段と、該払い落とし手段に
    より払い落とされた付着物中のダストと前記炭素系吸着
    剤及び前記発火防止剤とを分離する付着物分離手段と、
    該付着物分離手段により分離された前記炭素系吸着剤及
    び前記発火防止剤を前記濾過集塵機に戻す循環手段とを
    設けたことを特徴とする焼結機主排ガスの処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の焼結機主排ガスの処理シ
    ステムにおいて、前記付着物分離手段により分離された
    前記炭素系吸着剤及び前記発火防止剤の一部を前記焼結
    機に前記焼結原料として回収する原料回収手段を設けた
    ことを特徴とする焼結機主排ガスの処理システム。
  4. 【請求項4】 焼結機から排出された主排ガスを浄化処
    理する焼結機主排ガスの処理システムであって、前記焼
    結機の主排ガス排出路に接続された電気集塵機と、該電
    気集塵機の下流側に接続された濾過集塵機と、該濾過集
    塵機に炭素系吸着剤を供給する吸着剤供給手段と、前記
    濾過集塵機のフィルタ表面の付着物を払い落とす払い落
    とし手段と、該払い落とし手段により払い落とされた付
    着物のうち少なくとも前記炭素系吸着剤を前記焼結機に
    前記焼結原料として回収する原料回収手段とを具えたこ
    とを特徴とする焼結機主排ガスの処理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の焼結機主排ガスの処理シ
    ステムにおいて、前記濾過集塵機に発火防止剤を供給す
    る発火防止剤供給手段を設け、前記原料回収手段は前記
    払い落とし手段により払い落とされた付着物のうち前記
    炭素系吸着剤及び前記発火防止剤を前記焼結機に前記焼
    結原料として回収することを特徴とする焼結機主排ガス
    の処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の焼結機主排ガス
    の処理システムにおいて、前記原料回収手段により前記
    焼結機に前記焼結原料として回収される前記炭素系吸着
    剤あるいは前記発火防止剤の回収量に応じて、各原料槽
    から前記焼結機に供給される各焼結原料の供給量を調整
    制御する供給量制御手段を設けたことを特徴とする焼結
    機主排ガスの処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の焼結機主排ガスの処理シ
    ステムにおいて、前記払い落とし手段により払い落とさ
    れた付着物中の前記炭素系吸着剤と前記発火防止剤とを
    分離する原料分離手段を設け、前記原料回収手段は該原
    料分離手段により分離された前記炭素系吸着剤と前記発
    火防止剤をそれぞれ前記焼結機の各原料槽に回収するこ
    とを特徴とする焼結機主排ガスの処理システム。
  8. 【請求項8】 請求項3または5または7記載の焼結機
    主排ガスの処理システムにおいて、前記発火防止剤は、
    前記焼結機にて塩基度を調整するために用いられる原料
    であることを特徴とする焼結機主排ガスの処理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 焼結機から排出された主排ガスを浄化処
    理する焼結機主排ガスの処理方法であって、まず、前記
    主排ガスを電気集塵機に導入して該主排ガス中のダスト
    の粗粒子を捕集し、次に、前記主排ガスを濾過集塵機に
    導入して該主排ガス中のダストの微粒子を捕集すると共
    に、該濾過集塵機に供給された炭素系吸着剤により該主
    排ガス中の有害物質を吸着することで前記主排ガスを浄
    化処理する一方、前記有害物質を吸着した前記炭素系吸
    着剤を前記濾過集塵機から払い落として前記焼結機に前
    記焼結原料として供給することを特徴とする焼結機主排
    ガスの処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004223349A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Sanki Eng Co Ltd ごみ焼却炉の飛灰処理方法および飛灰処理装置
JP2006298712A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd セメント製造設備の排ガスの処理方法及び処理装置
JPWO2018101030A1 (ja) * 2016-12-02 2019-10-17 日立造船株式会社 排ガス処理装置、焼却設備および排ガス処理方法
JP2020020004A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 日本製鉄株式会社 焼結鉱の製造方法

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