JP2001137340A - 携帯型静注装置 - Google Patents

携帯型静注装置

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JP2001137340A
JP2001137340A JP32757999A JP32757999A JP2001137340A JP 2001137340 A JP2001137340 A JP 2001137340A JP 32757999 A JP32757999 A JP 32757999A JP 32757999 A JP32757999 A JP 32757999A JP 2001137340 A JP2001137340 A JP 2001137340A
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intravenous injection
injection device
slider
storage case
soft bag
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Hideya Sato
英哉 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液や輸液の入ったソフトバック全体を機械
的に横向き扁平に押圧して連続的に精度良く定量注入で
きるようにした携帯型静注装置を提供する。 【解決手段】 ソフトバック37を横向き収納するソフ
トバック収納ケース2を一側方に備え、他側方にソフト
バック全体を押圧する駆動装置11を収納する駆動装置
収納ケース3を備えた携帯用取手7及び吊垂用バンド8
付静注装置本体ケース1と、ソフトバック全体を押圧す
る駆動装置11とより成る。駆動装置11はソフトバッ
ク全体を扁平に押圧する押圧体12と、押圧体12を支
持してソフトバック収納ケース2内を進退させる支持機
構と、支持機構の一側に連繋して支持機構を後退させる
ラチェット機構付引張り装置と、支持機構の他側に連繋
して支持機構を前進させる定荷重ばね23とより成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の体に装着し
たカテーテルなどに接続して、薬液を定量的に連続注入
する点滴装置として、また、栄養剤、生理食塩水、リン
ゲル液等の輸液を定量的に連続注入する装置としても利
用できる携帯型の静脈内注入装置、所謂静注装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、患者の体に装着したカテーテル
などに接続して、薬液や輸液を定量的に連続注入するに
は、薬液や輸液の入ったボトル又はソフトバックの注出
口を上にしてその注出口のゴム栓に輸液セットの瓶針を
刺入の上、ボトル又はソフトバックの注出口を下にして
支持台に吊し、輸液セットの注入針をカテーテルなどに
接続して、薬液や輸液を重力滴下により静脈内に連続注
入している。
【0003】ところで、上記の連続注入装置は、患者が
ベッドに寝たまま2〜3時間で注入が終る場合は良い
が、長時間にわたる注入の場合、例えば患者が排尿、排
便のためにトイレットに通う際には、支持台を走行させ
て移動しなければならない。その為、連続注入装置が不
安定となり、とりわけ長い輸液セットが障害物に引っ掛
かったりして不測の事態が生じる恐れがある。また、上
記の重力滴下による連続注入装置では、小児、高齢者、
重症患者の輸液、及び作用の強い薬液を微量に持続注入
する場合、輸液速度及び輸液量を厳格に守ることができ
ないので、定量輸液セットを用いることが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、重力
滴下による静脈内への薬液や輸液の連続注入の代わり
に、薬液や輸液の入ったソフトバックを横向き状態にし
て機械的に扁平に一定スピードで押圧して連続的に薬液
や輸液を患者の体内に精度良く安定して定量注入できる
ようにした携帯型の静注装置を提供し、ボトル又はソフ
トバックを吊る支持台を用いることなく患者への注入レ
ベルで使用でき、また気圧に関係なく大気中で1mの落
差を維持する必要がないようにし、さらに定量輸液セッ
トを用いる必要がないようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の携帯型静注装置は、ソフトバックを横向きに
収納するソフトバック収納ケースを一側方に備え、他側
方にソフトバック全体を押圧する駆動装置を収納する駆
動装置収納ケースを備えた携帯用取手及び吊垂用バンド
付静注装置本体ケースと、ソフトバック全体を押圧する
駆動装置とより成り、駆動装置はソフトバック全体を扁
平に押圧する押圧体と、該押圧体を支持してソフトバッ
ク収納ケース内を進退させる支持機構と、該支持機構の
一側に連繋して支持機構を後退させるラチェット機構付
引張り装置と、支持機構の他側に連繋して支持機構を前
進させる定荷重ばねとより成るものである。
【0006】上記の携帯型静注装置において、静注装置
本体ケースにおける一側方のソフトバック収納ケースの
外側壁に、透明窓が設けられていることが好ましい。
【0007】上記の携帯型静注装置において、静注装置
本体ケースの一側方のソフトバック収納ケースの一端面
に、ソフトバックの注出栓を外部に露出する切欠が設け
られていることが好ましい。
【0008】上記の携帯型静注装置において、駆動装置
における支持機構の1つとして、押圧体の背面に固設し
た横向き水平な第1レールと、この第1レールに横行可
能に支持した第1スライダーと、この第1のスライダー
に一端が枢支された複数のアームと、この複数のアーム
の他端が枢支され、駆動装置収納ケースの内面に固設し
た横向き水平な第2レールに横行可能に支持せる第2ス
ライダー及び駆動装置収納ケースの内面に固設した水平
棧と、前記第2レールの表面中央の凹部に水平に固設し
たラック及びこれに噛合する第2スライダーの背面中央
に設けたピニオンとより成るものがある。
【0009】上記の携帯型静注装置において、駆動装置
におけるラチェット機構付引張り装置の1つとして、第
2スライダーの一側端に結合され、途中ガイドプーリを
経由して駆動装置収納ケースの外面に設けたセットダイ
ヤル兼残量目盛の軸上に支持したロープホイールに巻き
取られるロープと、前記セットダイヤル兼残量目盛の軸
上に支持したラチェットホイールと係脱するラチェット
爪を軸上に支持した反転摘みと、該反転摘みの軸上に支
持した反転ホイールと駆動装置収納ケースの内面に固設
したピンとの間に設けた引張りばねとより成るものがあ
る。
【0010】上記の携帯型静注装置において、駆動装置
における定荷重ばねの1つとして、第2スライダーの他
側端の上下に繰り出し端を結合し、駆動装置収納ケース
の内面に枢支した上下2個のドラムに夫々巻き取られる
ようになされているものがある。
【0011】上記の携帯型静注装置において、駆動装置
における押圧体と第1スライダー及び第2スライダー
は、自己潤滑性のある高分子樹脂素材より成り、静注装
置本体ケースと第1レール及び第2レールはアルミ素材
より成ることが好ましい。
【0012】上記の携帯型静注装置において、駆動装置
における支持機構の他の1つとして、押圧体の背面に固
設した横向き水平な第1レールと、この第1レールに横
行可能に支持した第1スライダーと、この第1スライダ
ーの背面中間部両側に夫々一端が固定された2枚の板ば
ねと、この2枚の板ばねの内の1枚の板ばねの他端を結
合せる第2スライダーと、この第2スライダーを上下両
面に突設したガイド板を介して横行可能に一側に支持
し、且つ他の1枚の板ばねの他端を他側端に結合せる駆
動装置収納ケース内に固設した上下に対をなすスリット
型第2レールとより成るものがある。
【0013】上記の携帯型静注装置において、駆動装置
におけるラチェット機構付引張り装置の他の1つとし
て、第2スライダーの一側表面に突設した引張り把持具
と、この引張り把持具が駆動装置収納ケース外で摺動で
きるようにソフトバック収納ケース側の端部外側面に穿
設した摺動窓と、前記引張り把持具の端面に設けたフッ
クと、駆動装置収納ケースの端壁に枢支されて前記フッ
クと係脱するばね付勢のラチェット爪と、このラチェッ
ト爪と一体に設けられ、端壁を貫通して外方に突出した
摘子とより成るものである。
【0014】上記の携帯型静注装置において、駆動装置
における定荷重ばねの他の1つとして、第2スライダー
の他側端の上下に繰り出し端を結合し、上下に対をなす
スリット型第2レールの内側で駆動装置収納ケースの内
面に枢支した上下2個のドラムに夫々巻き取られるよう
になされているものがある。
【0015】上記の携帯型静注装置において、駆動装置
における押圧体と第1スライダー及び第2スライダーは
自己潤滑性のある高分子樹脂素材より成り、静注装置本
体ケースと第1レール及び第2レールはアルミ素材より
成ることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の携帯型静注装置の一実施
形態を図によって説明する。図1及び図2において、1
は静注装置本体ケースで、一側方にソフトバック収納ケ
ース2を備え、他側方にソフトバック全体を押圧する駆
動装置を収納する駆動装置収納ケース3を備えている。
前記ソフトバック収納ケース3はソフトバックを横向き
に上方から挿入するように上面全体が開放されて挿入口
4となっており、一端面にはソフトバックの注出栓を外
部に露出する切欠5が設けられ、外側壁には透明窓6が
設けられている。前記駆動装置収納ケース3の上面には
携帯用取手7が設けられ、その両端には吊垂用バンド8
が取付けられ、一側上部斜面に後述する駆動装置のセッ
トダイヤル兼残量目盛9と反転摘み10が設けられてい
る。尚、静注装置本体ケース1は、強度、軽量化を図る
ためにアルミ素材で作られている。前記駆動装置収納ケ
ース3には駆動装置11が収納され、駆動装置11は図
3に示すようにソフトバック収納ケース2と駆動装置収
納ケース3との境界に、ソフトバック収納ケース2内に
収納されるソフトバック全体を押圧する押圧体12がソ
フトバック収納ケース2内に進退できるように設けら
れ、この押圧体12が支持機構に支持されている。即
ち、押圧体12の背面に図4に示す横向きの水平な第1
レール13が固設され、この第1レール13には第1ス
ライダー14が横行可能に支持されている。この第1ス
ライダー14の上下両端面には図5に示すように夫々3
本のアーム15a、15b、15cの一端が枢支され、
上下のアーム15a、15bの他端は駆動装置収納ケー
ス3の内側面に固設した上下の水平棧16に夫々枢支さ
れ、上下のアーム15cの他端は第2スライダー17の
上下両端面に夫々枢支されている。第2スライダー17
は駆動装置収納ケース3の内側面に固設した横向きの水
平な第2レール18に横行可能に支持されている。前記
第2レール18の表面中央の凹部19にラック20が水
平に固設され、このラック20に噛合するピニオン21
が図6に示すように前記第2のスライダー17の背面中
央に設けられている。かかる支持機構の他側には該支持
機構を前進させる手段が設けられている。即ち、前記第
2スライダー17の他側端の上下には、図2及び図7に
示すように駆動装置収納ケース3の内側面に枢支された
上下2個のドラム22に夫々巻き取られる定荷重ばね2
3の繰り出し端が結合されている。前記支持機構の一側
には該支持機構を後退させるラチェット機構付引張り装
置が連繋されている。即ち、第2スライダー17の一側
端にはロープ24が結合され、該ロープ24は途中駆動
装置収納ケース3内の端部に枢支したガイドプーリ2
5、26を経由して前記セットダイヤル兼残量目盛9の
軸27上に支持したロープホイール28に巻き取られる
ようになっている。セットダイヤル兼残量目盛9の軸2
7上にはさらにラチェットホイール29が支持され、こ
のラチェットホイール29に前記反転摘み10の軸30
上に支持したラチェット爪31が係脱可能に噛合わされ
ている。反転摘み10の軸30上にはさらに図8に示す
ようにストッパーピン32に係合する一定角度範囲の切
欠33を有する反転ホイール34が支持され、この反転
ホイール34と駆動装置収納ケース3の内面に固設した
図9に示すピン35との間に引張ばね36が張設されて
いる。尚、前記押圧体12、第1スライダー14、第2
スライダー17は、スムーズに摺動できるように自己潤
滑性のある高分子樹脂素材により作られ、これに対応し
て第1レール13、第2レール18はアルミ素材で作ら
れている。
【0017】上記のように構成された本実施形態の携帯
型静注装置を、点滴装置として使用するには、先ず、図
1、図2に示すセットダイヤル兼残量目盛9を回してそ
の軸27上のラチェットホイール29をラチェット爪3
1と噛合しない方向に回転し、ロープホイール28を回
転してロープ24をガイドプーリ25、26を経由して
巻取り、ロープ24の先端に結合された第2のスライダ
ー17を引張って第2レール18上を摺動させ、これに
伴い第2スライダー17の他側端の上下に結合された定
荷重ばね23をドラム22より引き出す。その結果、第
2スライダー17が摺動し、図3の二点鎖線に示すよう
にアーム15a、15b、15cが回転して引き込ま
れ、駆動装置収納ケース3の内側面側に折り畳まれるの
で、第1スライダー14は第1レール13上を摺動しな
がら第1レール13を引き込み、第1レール13と一体
の押圧体12を駆動装置収納ケース3内に引き込む。そ
してソフトバック収納ケース2内が空になった時点で、
セットダイヤル兼残量目盛9を回すのをやめる。この
時、ラチェットホイール29がラチェット爪31と噛合
するので、セットダイヤル兼残量目盛9はこの位置にセ
ットされる。次に空になったソフトバック収納ケース2
内に図10に示すように薬液の入ったソフトバック37
を横向きにして挿入口4から挿入すると共に、ソフトバ
ック37の注出栓38をソフトバック収納ケース2の一
端面の切欠5に上方から嵌め込んで外部に露出する。そ
して、反転摘み10を反転し、その軸30上の反転ホイ
ール34を引張りばね36に抗して反転して位置決め
し、同じ軸30上のラチェット爪31を反転してラチェ
ットホイール29との噛合を解く。その結果、軸30上
のロープホイール28に巻取ったロープ24の巻取り力
が解除され、ドラム22の巻き取られる定荷重ばね23
の引張り力により第2スライダー17が第2レール18
上を摺動して引き戻され、これによりアーム15a、1
5b、15cが逆転して図3の実線に示すように突き出
され、第1スライダー14が第1レール13上を摺動し
ながら第1レール13を押し出し、これと一体の押圧体
12を図10に示すようにソフトバック収納ケース2側
に押し出してソフトバック37全体を押圧し、定荷重ば
ね23の引張り力をソフトバック37にかけ、ソフトバ
ック37を扁平に保持する。
【0018】上記のように使用準備を調えた携帯型静注
装置は、患者にソフトバック37内の薬液を注入すべ
く、注出栓38に図示せぬ輸液セットの瓶針を刺入し、
輸液セットの注入針を患者の体に装着したカテーテルな
どに接続して、ソフトバック37内の薬液を患者の体内
に注入し始める。この薬液の注入において、ソフトバッ
ク37はソフトバック収納ケース2内に横向きに収納さ
れ、注出栓38が一端面の切欠5に嵌め込まれて外部に
露出した状態で押圧体12により扁平に押圧されて全体
に加圧力が働くので、ソフトバック37は撓むことなく
常に張った状態で収縮し、次第に扁平のまま薄くなって
いく。また、押圧体12のソフトバック37を収縮する
スピードは、図6に示すように第2スライダー17の背
面中央に設けられているピニオン21が図5に示す第2
レール18の表面中央の凹部19に固設されているラッ
ク20と噛合しているので、ソフトバック37内の薬液
が減少していくのにかかわらず一定となる。従って、薬
液の注出流量は一定し、患者の体内へ薬液を安定して連
続的に精度良く定量注入することができる。さらに、ソ
フトバック収納ケース2の外側壁に透明窓6が設けられ
ているので、セットダイヤル兼残量目盛9を見ることな
く、外からソフトバック37の薬液の減量状態が判り、
残量を目視することができるので、至便であり、また、
駆動装置収納ケース3の上面に携帯用取手7、その両端
に吊垂用バンド8が取付けられているので、携帯用とし
てばかりではなく吊垂用としても使用できる。勿論、定
置しても使用できる。
【0019】本発明の携帯型静注装置の他の実施形態を
図によって説明する。この実施形態の携帯型静注装置は
前記の携帯型静注装置とは駆動装置11の一部が異なる
もので、静注装置本体ケース1は左右の向きが異なる
が、略同一であるので、その説明を省略する。駆動装置
収納ケース3内の本実施形態における図11に示す駆動
装置11′は、図1のソフトバック収納ケース2と駆動
装置収納ケース3との境界に、ソフトバック収納ケース
2内に収納されるソフトバック全体を押圧する押圧体1
2′がソフトバック収納ケース内に進退できるように設
けられ、この押圧体12′が支持機構に支持されてい
る。即ち、押圧体12′の背面に横向きの水平な第1レ
ール13′が形成され、この第1レール13′には第1
スライダー14′が横行可能に支持されている。この第
1スライダー14′の背面中間部両側に夫々同一寸法で
ばねの復元性に優れる形状記憶合金製の板ばね40の一
端が対称に固定され、この2枚の板ばね40の内の1枚
の板ばね40の他端は第2スライダー17′の表面に突
設せる軸承体41に支持せるピン42に結合されてい
る。第2スライダー17′は上下両端面に突設したガイ
ド板43を介して横行可能に駆動装置収納ケース3内に
固設せる上下対をなすスリット型第2レール44に設け
たスリット45に支持されている。前記2枚の板ばね4
0の内の他の1枚の板ばね40の他端は、前記スリット
型第2レール44の他側端に支持せるピン46に結合さ
れている。かかる支持機構の一側には該支持機構を後退
させるラチェット機構付引張り装置が連繋されている。
即ち、図12に示すように第2スライダー17′の一側
表面に引張り把持具47が突設され、この引張り把持具
47が駆動装置収納ケース3の外から摺動できるように
ソフトバック収納ケース2側の端部外側面に摺動窓48
が穿設されている。そして前記引張り把持具47の外端
面にフック49が固設され、駆動装置収納ケース3の端
壁に前記フック49と係脱するラチェット爪50が枢支
され、このラチェット爪50がばね51にて付勢されて
フック49と係合するようになっており、ラチェット爪
50には駆動装置収納ケース3の端壁を貫通して外方に
突出せる摘子52が一体に設けられている。前記支持機
構の他側には該支持機構を前進させる手段が設けられて
いる。即ち、前記第2スライダー17′の他側端の上下
には、図11に示すように上下に対をなすスリット型第
2レール44の内側で駆動装置収納ケース3の内面に枢
支した上下2個のドラム22′に対称に夫々巻き取られ
る定荷重ばね23′の繰り出し端が結合されている。
尚、押圧体12′、第1スライダー14′、第2スライ
ダー17′は、スムーズに摺動できるように自己潤滑性
のある高分子樹脂素材により作られ、これに対応して押
圧体12´の背面に形成された第1レール13´、スリ
ット型第2レール44はアルミ素材で作られている。
【0020】上記のように構成された他の実施形態の携
帯型静注装置を、点滴装置として使用するには、先ず、
図11に示される引張り把持具47を手で把持して外方
に引張り、これと一体の第2スライダー17′をその上
下両端面に突設したガイド43を介して上下対をなすス
リット型第2レール44のスリット45に沿って摺動
し、第2スライダー17′の他側端の上下に繰り出し端
が結合された定荷重ばね23′を上下2個のドラム2
2′より引き出す。その結果、第2スライダー17′の
表面の軸承体41に支持せるピン42に他端が結合され
ている板ばね40と、前記スリット型第2レール44の
他側端に支持せるピン46に他端が結合されている板ば
ね40とが次第に伸ばされるので、第1スライダー1
4′は押圧体12´の裏面の第1レール13′上を摺動
しながら押圧体12′を駆動装置収納ケース3内に引き
込む。そして、図13に示すように前記2枚の板ばね4
0が平坦となり、ソフトバック収納ケース2内が空にな
ると、引張り把持具47の外端面のフック49が駆動装
置収納ケース3の端壁に枢支され、ばね51により付勢
されたラチェット爪50と係合し、押圧体12′が位置
決めされる。次に空になったソフトバック収納ケース2
内に図10と同様に薬液の入ったソフトバック37を横
向きにして挿入口4から挿入すると共に、ソフトバック
37の注出栓38をソフトバック収納ケース2の一端面
の切欠5に上方から嵌め込んで外部に露出する。そし
て、駆動装置収納ケース3の端壁を貫通して外方に突出
せる摘子52を操作してラチェット爪50をばね51に
抗して回転し、フック49を解放すると、ドラム22′
に巻き取られる定荷重ばね23′の引張力により第2ス
ライダー17′がスリット型第2レール44を摺動して
引き戻され、これにより2枚の板ばね40が次第に湾曲
して突出し、第1スライダー14′が押圧体12´の裏
面の第1レール13′を摺動しながら押圧体12′をソ
フトバック収納ケース2側に押し出してソフトバック3
7全体を押圧し、定荷重ばね23′の引張り力をソフト
バック37にかけ、ソフトバック37を扁平に保持す
る。
【0021】上記のように使用準備を調えた携帯型静注
装置は、患者にソフトバック37の薬液を注入すべく、
注出栓38に図示せぬ輸液セットの瓶針を刺入し、輸液
セットの注入針を患者の体に装着したカテーテルなどに
接続して、ソフトバック37(図10参照)内の薬液を
患者の体内に注入し始める。この薬液の注入において、
ソフトバック37はソフトバック収納ケース2内に横向
に収納され、注出栓38が一端面の切欠5に嵌め込まれ
て外部に露出した状態で押圧体12′により扁平に押圧
されて全体に加圧力が働くので、ソフトバック37は撓
むことなく常に張った状態で収縮し、次第に扁平のまま
薄くなっていく。また、押圧体12′のソフトバック3
7を収縮するスピードは、ソフトバック37が収縮(内
圧が低下)するにつれて2枚の板ばね40の湾曲度が高
まり弾性力が増大するので、ソフトバック37内の薬液
が減少していくのにかかわらず一定となる。従って、薬
液の注出流量は一定し、患者の体内へ薬液を安定して連
続的に精度よく定量注入することができる。
【0022】上記各実施形態の携帯型静注装置は、薬液
を全量患者の体内に注入した後、加圧扁平にされたソフ
トバック37を取り出すには、ソフトバック収納ケース
2内にソフトバック37を収納する時と同様に操作し
て、定荷重ばね23、23′をドラム22、22′より
引き出すことにより、押圧体12、12′がソフトバッ
ク37より離れて駆動装置収納ケース3側に後退するの
で、ソフトバック37は挿入口5より上方に引き上げて
取り出すことができる。
【0023】尚、本発明の携帯型静注装置は、大気圧
(1気圧)で使用するに於いて、定荷重ばね22、2
3′を荷重の高いものに代えることにより、ソフトバッ
ク37内の薬液を2気圧、3気圧の高い圧力で注入する
ことができるので、静脈内への注入のみならず、動脈内
への注入も可能となる。また、ソフトバックはセパレー
トタイプのものでも使用できる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明でも判るように本発明の携帯
型静注装置によれば、薬液や輸液の入ったソフトバック
を横向き状態にして機械的に扁平に一定スピードで押圧
して連続的に薬液や輸液を患者の体内に精度良く安定し
て定量注入できる。従って、従来の重力滴下による静脈
内への薬液や輸液の連続注入と代替でき、ボトルやソフ
トバックを吊る支持台を用いることなく患者への注入レ
ベルで使用でき、また気圧に関係なく大気中で1mの落
差を維持する必要がなく、さらに定量輸液セットを用い
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯型静注装置の一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】図1の携帯型静注装置を示す正面図である。
【図3】図2のA−A線矢視横断面図である。
【図4】第1レールと第1スライダーを示す斜視図であ
る。
【図5】図1の携帯型静注装置における駆動装置の要部
を示す斜視図である。
【図6】第2レールと第2スライダーを示す側面図であ
る。
【図7】図2のB−B線矢視横断面図である。
【図8】セットダイヤル兼残量目盛の軸上の反転ホイー
ルを示す図である。
【図9】セットダイヤル兼残量目盛と反転摘みの関連を
示す側断面図である。
【図10】図1の携帯型静注装置に薬液の入ったソフト
バックを挿入セットした状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の携帯型静注装置の他の実施形態にお
ける駆動装置の要部斜視図である。
【図12】図11の駆動装置における引張り装置のラチ
ェット機構を示す側面図である。
【図13】図11に示す駆動装置の押圧体を後退させた
状態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 静注装置本体ケース 2 ソフトバック収納ケース 3 駆動装置収納ケース 4 挿入口 5 切欠 6 透明窓 7 携帯用取手 8 吊垂用バンド 9 セットダイヤル兼残量目盛 10 反転摘み 11、11′ 駆動装置 12、12′ 押圧体 13、13′ 第1レール 14、14′ 第1スライダー 15a、15b、15c アーム 16 水平棧 17、17′ 第2スライダー 18 第2レール 19 凹部 20 ラック 21 ピニオン 22、22 ′ドラム 23、23′ 定荷重ばね 24 ロープ 25、26 ガイドプーリ 27 軸 28 ロープホイール 29 ラチェットホイール 30 軸 31 ラチェット爪 32 ストッパーピン 33 切欠 34 反転ホイール 35 ピン 36 引張ばね 37 ソフトバック 38 注出栓 40 板ばね 41 軸承体 42、46 ピン 43 ガイド板 44 スリット型第2レール 45 スリット 47 引張り把持具 48 摺動窓 49 フック 50 ラチェット爪 51 ばね 52 摘子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトバックを横向きに収納するソフト
    バック収納ケースを一側方に備え、他側方にソフトバッ
    ク全体を押圧する駆動装置を収納する駆動装置収納ケー
    スを備えた携帯用取手及び吊垂用バンド付静注装置本体
    ケースと、ソフトバック全体を押圧する駆動装置とより
    成り、駆動装置はソフトバック全体を扁平に押圧する押
    圧体と、該押圧体を支持してソフトバック収納ケース内
    を進退させる支持機構と、該支持機構の一側に連繋して
    支持機構を後退させるラチェット機構付引張り装置と、
    支持機構の他側に連繋して支持機構を前進させる定荷重
    ばねとより成る携帯型静注装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の携帯型静注装置におい
    て、静注装置本体ケースにおける一側方のソフトバック
    収納ケースの外側壁に、透明窓が設けられていることを
    特徴とする携帯型静注装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の携帯型静注装置に
    おいて、静注装置本体ケースの一側方のソフトバック収
    納ケースの一端面に、ソフトバックの注出栓を外部に露
    出する切欠を設けたことを特徴とする携帯型静注装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の携帯型
    静注装置において、駆動装置における支持機構が、押圧
    体の背面に固設した横向き水平な第1レールと、この第
    1レールに横行可能に支持した第1スライダーと、この
    第1スライダーに一端が枢支された複数のアームと、こ
    の複数のアームの他端が枢支され、駆動装置収納ケース
    の内面に固設した横向き水平な第2レールに横行可能に
    支持せる第2スライダー及び駆動装置収納ケースの内面
    に固設した水平棧と、前記第2レールの表面中央の凹部
    に水平に固設したラック及びこれに噛合する第2スライ
    ダーの背面中央に設けたピニオンとより成ることを特徴
    とする携帯型静注装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の携帯型静注装置におい
    て、駆動装置におけるラチェット機構付引張り装置が、
    第2スライダーの一側端に結合され、途中ガイドプーリ
    を経由して駆動装置収納ケースの外面に設けたセットダ
    イヤル兼残量目盛の軸上に支持したロープホイールに巻
    き取られるロープと、前記セットダイヤル兼残量目盛の
    軸上に支持したラチェットホイールと係脱するラチェッ
    ト爪を軸上に支持した反転摘みと、該反転摘みの軸上に
    支持した反転ホイールと駆動装置収納ケースの内面に固
    設したピンとの間に設けた引張りばねとより成ることを
    特徴とする携帯型静注装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の携帯型静注装置に
    おいて、駆動装置における定荷重ばねが、第2スライダ
    ーの他側端の上下に繰り出し端を結合し、駆動装置収納
    ケースの内面に枢支した上下2個のドラムに夫々巻き取
    られるようになされていることを特徴とする携帯型静注
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の携帯型
    静注装置において、駆動装置における押圧体と第1スラ
    イダー及び第2スライダーが、自己潤滑性のある高分子
    樹脂素材より成り、静注装置本体ケースと第1レール及
    び第2レールがアルミ素材より成ることを特徴とする携
    帯型静注装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載の携帯型
    静注装置において、駆動装置における支持機構が、押圧
    体の背面に固設した横向き水平な第1レールと、この第
    1レールに横行可能に支持した第1スライダーと、この
    第1スライダーの背面中間部両側に夫々一端が固定され
    た2枚の板ばねと、この2枚の板ばねの内の1枚の板ば
    ねの他端を結合せる第2スライダーと、この第2スライ
    ダーを上下両面に突設したガイド板を介して横行可能に
    一側に支持し、且つ他の1枚の板ばねの他端を他側端に
    結合せる駆動装置収納ケース内に固設した上下に対をな
    すスリット型第2レールとより成ることを特徴とする携
    帯型静注装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の携帯型静注装置におい
    て、駆動装置におけるラチェット機構付引張り装置が、
    第2スライダーの一側表面に突設した引張り把持具と、
    この引張り把持具が駆動装置収納ケースの外から摺動で
    きるようにソフトバック収納ケース側の端部外側面に穿
    設した摺動窓と、前記引張り把持具の端面に設けたフッ
    クと、駆動装置収納ケースの端壁に枢支されて前記フッ
    クと係脱するばね付勢のラチェット爪と、このラチェッ
    ト爪と一体に設けられ、端壁を貫通して外方に突出した
    摘子とより成ることを特徴とする携帯型静注装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の携帯型静注装置
    において、駆動装置における定荷重ばねが、第2スライ
    ダーの他側端の上下に繰り出し端を結合し、上下に対を
    なすスリット型第2レールの内側で駆動装置収納ケース
    の内面に枢支した上下2個のドラムに夫々巻き取られる
    ようになされていることを特徴とする携帯型静注装置。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載の携
    帯型静注装置において、駆動装置における押圧体と第1
    スライダー及び第2スライダーが自己潤滑性のある高分
    子樹脂素材より成り、静注装置本体ケースと第1レール
    及び第2レールがアルミ素材より成ることを特徴とする
    携帯型静注装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109224187A (zh) * 2018-10-15 2019-01-18 深圳中科生物医疗电子有限公司 一种输液驱动装置
CN117224345A (zh) * 2023-11-10 2023-12-15 中国人民解放军总医院第六医学中心 一种平战时便携式一体分置模块化静脉输液套包

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