JP2001135275A - 蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉 - Google Patents

蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉

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JP2001135275A
JP2001135275A JP31475499A JP31475499A JP2001135275A JP 2001135275 A JP2001135275 A JP 2001135275A JP 31475499 A JP31475499 A JP 31475499A JP 31475499 A JP31475499 A JP 31475499A JP 2001135275 A JP2001135275 A JP 2001135275A
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gas
burner
lamp tube
fluorescent
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Masao Nakayama
正雄 中山
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Narita Mfg Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合理的な熱回収により、炉の大型化やコスト
上昇を抑止しながら高い省エネ効果を得る。 【解決手段】 処理対象のランプ管1を搬送するランプ
管搬送経路Kに沿わせて、搬送ランプ管加熱用のバーナ
4を配設する蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉において、ラ
ンプ管搬送方向で、ランプ搬送経路Kにおけるバーナ配
設部Bの下手側箇所又は中間箇所から経路内の高温ガス
を還送用送風機16により吸入して、その吸入ガスをラ
ンプ搬送経路Kにおけるバーナ配設部Bの上手側箇所へ
還送するガス還送路17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプの製造
において、ランプ管の内面に形成する蛍光膜(蛍光体塗
布膜)の焼成を行なう焼成炉に関し、詳しくは、処理対
象のランプ管を搬送するランプ管搬送経路に沿わせて、
搬送ランプ管加熱用のバーナを配設してある蛍光ランプ
用の蛍光膜焼成炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の焼成炉では、炉の運転
中、バーナでの発生燃焼ガスがランプ管搬送経路に常時
供給されることに対し、経路内の高温ガスはランプ管搬
送経路の出入口部(すなわち、炉におけるランプ管の搬
出入口)から外部に漏出させ、この漏出ガスをフード等
の適当な器具により捕捉して所定の排気箇所へ導くよう
にしていた。
【0003】また、ランプ管搬送方向で搬送経路におけ
るバーナ配設部の下手側箇所に排気口を設け、この排気
口から経路内の高温ガスを排出して所定の排気箇所へ導
くようにしたものもある(例えば、特開昭55−278
55号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如き従
来の蛍光ランプ用蛍光膜焼成炉では、外部への高温ガス
排出に伴う熱ロスが極めて大きい問題があった。
【0005】また、ランプ管搬送経路から排出する高温
ガスを例えば搬送ランプ管の管内に吹き込むサイドブロ
ー空気と熱交換させる熱交換器を付加装備して、排出高
温ガスの保有熱をサイドブロー空気の加熱源として回収
利用する等のことも提案されているが、これだけでは、
排出高温ガスの保有熱の回収率が低くて大きな省エネ効
果は期待できず、むしろ、その回収率を大きくしようと
するほど大型な熱交換器の付加装備が必要になって、装
置が大型化するとともに装置コストが大きく上昇する問
題が生じる。
【0006】この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、
合理的な改良により、装置の大型化や装置コストの上昇
を抑止しながら、大きな省エネ効果を得られるようにす
る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明では、処理対象のランプ管を搬送するランプ管搬送経
路に沿わせて、搬送ランプ管加熱用のバーナを配設する
蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉において、ランプ管搬送方
向で、前記搬送経路におけるバーナ配設部の下手側箇所
又は中間箇所から経路内の高温ガスを還送用送風機によ
り吸入して、その吸入ガスを前記搬送経路におけるバー
ナ配設部の上手側箇所へ還送するガス還送路を設ける。
【0008】つまり、この構成であれば、ランプ管搬送
経路から吸入した高温ガスを上記のガス還送路を通じて
再びランプ管搬送経路に戻すことで、その吸入高温ガス
の保有熱を経路内温度(すなわち、炉内温度)の維持に
効果的に寄与させることができ、その分、バーナの必要
燃焼量を低減できて大きな省エネ効果を得ることができ
る。
【0009】また、バーナでの燃焼ガス発生量が低減す
る分、ランプ管搬送経路から外部へ排出するガス量(特
にその保有熱やCO2などの含有成分)も低減されるこ
とで、周囲の作業環境や自然環境を良化する上でも大き
な効果を得ることができる。
【0010】しかも、搬送経路からの吸入高温ガスを搬
送経路へ単に戻すだけのガス還送路、及び、還送用の送
風機を設けるだけで済むから、搬送経路からの排出高温
ガスを他の熱媒流体と熱交換させてガス保有熱を回収す
る先述の如き熱交換器の付加装備により同等の熱回収率
・省エネ効果を得るに比べ、装置の大型化及び装置コス
トの上昇も効果的に抑止することができる。
【0011】そしてまた、ランプ管搬送方向で搬送経路
におけるバーナ配設部の下手側箇所又は中間箇所から経
路内の高温ガスを吸入して、その吸入ガスを搬送経路に
おけるバーナ配設部の上手側箇所へ還送するから、その
還送ガスの保有熱は主に搬送経路におけるバーナ配設部
へ搬入するランプ管の昇温に寄与させて、昇温したラン
プ管は搬送経路におけるバーナ配設部の通過過程でバー
ナにより蛍光膜焼成に適した温度に的確に温度コントロ
ールすることができ、これにより、ランプ管搬送経路か
らの吸入ガスを再び搬送経路に戻す形態を採りながら
も、焼成蛍光膜の品質は高く維持することができる。
【0012】なお、請求項1に係る発明の実施におい
て、ガス還送路の吸入口を、ランプ管搬送方向で搬送経
路におけるバーナ配設部の下手側箇所と中間箇所との両
方に設けるようにすれば、それら吸入口からの経路内ガ
スの吸入により、経路内ガスの流動上でランプ管搬送経
路におけるバーナ配設部を搬送方向に並ぶ複数域に区分
した状態にして、それら区分域夫々の温度コントロー
ル、ひいては、ランプ管搬送経路におけるバーナ配設部
全体としての温度コントロールをより精度良く容易に行
なうことができ、ランプ管搬送方向におけるバーナ配設
部の長さが大きい場合に特に有効となる。
【0013】〔2〕請求項2に係る発明では、請求項1
に係る発明の実施において、前記ガス還送路を前記バー
ナ配設部の背面側に形成する。
【0014】つまり、この構成によれば、バーナ配設部
の背面側を単に断熱材被覆するだけに比べ、バーナ配設
部背面側の上記ガス還送路を通過する高温ガス(ランプ
管搬送経路からの吸入ガス)によりバーナ配設部に対す
る保温効果を高めて、バーナの燃焼効率を向上させるこ
とができ、また、バーナ配設部の背面側からの放熱につ
いては、その放熱量をガス還送路の通過ガスにより捕捉
してランプ管搬送経路に戻すことができ、これらのこと
から、省エネ効果を一層高めることができる。
【0015】〔3〕請求項3に係る発明では、請求項1
又は2に係る発明の実施において、前記バーナへ送る燃
焼用空気の供給管の途中部分を、燃焼用空気予熱用の伝
熱管として、前記ガス還送路の内部に配置する。
【0016】つまり、この構成によれば、ガス還送路の
内部に配置した上記伝熱管部分で、バーナへ送る燃焼用
空気をガス還送路の通過ガス(ランプ管搬送経路からの
吸入ガス)と熱交換させて予熱し、この燃焼用空気の予
熱をもってバーナの燃焼効率を高めることができ、これ
により、省エネ効果を一層高めることができる。
【0017】なお、この構成では、ガス還送路における
通過ガスの保有熱の一部が燃焼用空気の予熱に費やされ
るが、その熱量はバーナの燃焼過程を経てランプ管搬送
経路に回収される。
【0018】また、燃焼用空気の供給管はバーナ配設部
の背面側からバーナに接続されることから、請求項3に
係る発明の実施において、ガス還送路をバーナ配設部の
背面側に形成する請求項2に係る発明を合わせ実施すれ
ば、燃焼用空気供給管とガス還送路との位置関係上、燃
焼用空気供給管の延設経路の長尺化や複雑化を伴なうこ
となく、燃焼用空気供給管の途中部分を上記伝熱管とし
てガス還送路の内部に容易に配置することができ、これ
により、装置の製作を容易にするとともに装置をコンパ
クト化することができる。
【0019】〔4〕請求項4に係る発明では、請求項1
〜3のいずれか1項に係る発明の実施において、搬送ラ
ンプ管の管内に吹き込むサイドブロー空気の供給管の途
中部分を、サイドブロー空気加熱用の伝熱管として、前
記搬送経路における前記ガス還送路の吸入口部分、又
は、前記ガス還送路の内部に配置する。
【0020】つまり、蛍光ランプの蛍光膜焼成において
は、ランプ管の加熱に伴い管内で蛍光体塗布膜から溶剤
蒸気が発生するのに対し、ランプ管の加熱状態を損なう
ことのない加熱サイドブロー空気を管内に吹き込んで溶
剤蒸気を管内から排出することが必要であるが、上記構
成によれば、ランプ管搬送経路におけるガス還送路の吸
入口部分又はガス還送路の内部に配置した上記伝熱管部
分において、搬送ランプ管の管内に吹き込むサイドブロ
ー空気を搬送経路からガス還送路へ吸入する高温ガス又
はそれに続くガス還送路の通過ガスと熱交換させて加熱
することができ、これにより、サイドブロー空気を加熱
する専用の発熱源を設けるに比べ、装置構成を簡略にす
るとともに、省エネ効果を一層高めることができる。
【0021】なお、請求項3に係る発明と同様、上記構
成では、ガス還送路へ吸入するガス又はガス還送路にお
ける通過ガスの保有熱のうちの一部がサイドブロー空気
の加熱に費やされるが、その熱量は搬送ランプ管に対す
るサイドブロー空気の吹き込み過程を経てランプ管搬送
経路に回収される。
【0022】また、請求項4に係る発明の実施におい
て、伝熱管とするサイドブロー空気供給管の途中部分
を、ランプ管搬送経路におけるガス還送路の吸入口部分
に配置する形態を採れば、その伝熱管部分での熱交換に
よりランプ管搬送経路におけるバーナ配設部の下手側箇
所の経路内温度を適度に低下させる効果も合わせ得るこ
とができ、このようにバーナ配設部の下手側箇所におけ
る経路内温度を適度に低下させることで、搬送経路にお
けるバーナ配設部の通過過程で加熱焼成した蛍光膜を安
定させて、その焼成蛍光膜の品質を安定化することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図3は蛍光ランプ用の蛍光
膜焼成炉を示し、処理対象のランプ管1を横向き姿勢の
並置状態でその並置方向へ搬送する手段として、多数の
丸棒材2をランプ管1と同じ横向き姿勢で密に並べて回
動コンベア形式の搬送帯3を形成し、この搬送帯3の往
路部分3a(本例では上側の丸棒列部分)に複数のラン
プ管1を載置して、搬送帯3の回動によりそれらランプ
管1を搬送する。
【0024】ランプ管搬送経路Kの上側には、搬送ラン
プ管加熱用の加熱手段として、炎口4aが下向きのバー
ナ4を、ランプ管搬送方向及び搬送経路横幅方向の夫々
について複数並べた状態で搬送経路Kに沿わせて配設
し、これらバーナ4による加熱で搬送ランプ管1の内面
蛍光膜を焼成する。
【0025】また、ランプ管搬送経路Kの一方の横側に
は、搬送ランプ管1の管内にサイドブロー空気を吹き込
むサイドブローノズル5を搬送経路Kに沿わせて列状に
並設し、このサイドブロー空気の吹き込みにより、搬送
ランプ管1の加熱に伴いランプ管内で発生する溶剤蒸気
を管外へ排出する。
【0026】6は搬送帯3の両横に設けた搬送帯回動用
チェーン、7は同じく搬送帯3の両横に設けた丸棒材自
転用チェーンであり、搬送帯回動用チェーン6には、各
丸棒材2を夫々の中心軸心周りでの回転(自転)が自在
な状態で連結し、一方、丸棒材自転用チェーン7には、
各丸棒材2に取り付けたスプロケット2aを咬合させ、
この構造において両チェーン6,7を速度差のある状態
で走行させることにより、搬送帯3を回動させるととも
に、それに併行して各丸棒材2を自転させる。
【0027】つまり、このように搬送帯3の回動に伴い
各丸棒材2を自転させることで、隣合う丸棒材2間に載
せたランプ管1を搬送に伴い自転させ、これにより、ラ
ンプ管内面における蛍光膜の焼成を均一にする。
【0028】8,9は搬送帯回動用チェーン6の駆動ス
プロケット及び従動スプロケット、10,11は丸棒材
自転用チェーン7の駆動スプロケット及び従動スプロケ
ット、12,13は搬送帯3の端部巻回ローラである。
【0029】ランプ管搬送方向で、その搬送経路Kにお
けるバーナ配設部Bの下手側箇所及び中間箇所の夫々に
は、その天井部に、搬送経路Kの横幅方向を長手方向す
るスリット状の吸入口14,15を形成し、また、バー
ナ配設部Bの背面側(本例では上面側)には、それら吸
入口14,15からランプ管搬送経路Kの経路内高温ガ
スを還送用送風機16により吸入して、その吸入ガスを
搬送経路Kにおけるバーナ配設部Bの上手側箇所へ還送
する幅広のガス還送路17を、バーナ4の装備壁である
断熱壁18とその上に設けた断熱壁19とにより囲む断
熱状態で形成してある。
【0030】20はガス還送路17による還送ガスを搬
送経路Kにおけるバーナ配設部Bの上手側箇所へ吹き出
す還送口であり、この還送口20はバーナ4と同様、ラ
ンプ管搬送方向及び搬送経路横幅方向の夫々について複
数並べた配列にし、また、各還送口20には、還送ガス
の吹き出し風量を個別に調整する弁21を装備してあ
る。
【0031】つまり、上記吸入口14,15から吸入し
た搬送経路K内の高温ガスを上記ガス還送路17を通じ
てランプ管搬送経路Kにおけるバーナ配設部Bの上手側
箇所へ戻すことで、その吸入高温ガスの保有熱を搬入ラ
ンプ管1の昇温に利用し、その分、バーナ4の必要燃焼
量を低減して省エネを図り、また、バーナ4での燃焼ガ
ス発生量が低減する分、ランプ管搬送経路Kから外部へ
排出するガス量も低減させて、周囲の作業環境や自然環
境の良化の上でも大きな効果を得られるようにしてあ
る。
【0032】なお、各吸入口14,15には経路内ガス
の吸入量を調整する弁22,23を設けてあり、これら
弁22,23により各吸入口14,15からの経路内ガ
ス吸入量を調整することで、ランプ管搬送経路Kにおけ
るバーナ配設部Bでの経路内ガスの流動状態を調整す
る。
【0033】4Aは炉の立上運転用のバーナ、20Aは
ガス還送路17による還送ガスの一部を用いてランプ管
搬入口部24に高温搬送経路K(炉内)と外部とを仕切
るエアカーテンを形成するエアカーテン形成用の還送口
であり、このエアカーテン形成用の還送口20Aは、搬
入ランプ管昇温用の他の還送口20と同様、還送ガスの
吹き出し風量を調整する弁21aを個別に備えさせて搬
送経路Kの横幅方向に列状に並設してある。
【0034】また、16Mはガス還送路17においてそ
の横幅方向に並列配置した還送用送風機16夫々の駆動
モータであり、これら駆動モータ16Mは、断熱壁19
に貫通させた回転軸を介して送風機16に連結する形態
で、炉外の低温箇所に配置してある。
【0035】ランプ管搬送経路Kの上側を覆う断熱壁1
8,19には、ランプ管搬送経路Kをその搬送方向にお
いて、エアカーテン形成用還送口20Aを設けたランプ
管搬入口部24と、搬入ランプ管昇温用還送口20の配
設部と、バーナ配設部Bと、下手側吸入口14の形成部
と、ランプ管搬出口部25とに区分する複数の垂れ壁2
6a〜26dを形成し、これにより、搬送経路Kにおけ
る搬入ランプ管昇温用還送口20の配設部、バーナ配設
部B、及び、下手側吸入口14の形成部夫々の温度コン
トロールを精度良く容易に行なえるようにしてある。
【0036】27,28はランプ管搬入口部24及びラ
ンプ管搬出口部25の夫々に設けた排気フードであり、
これら排気フード27,28では、それらフード27,
28から上方へ延設して上端部で外部に開口させた排気
ダクト27A,28A内でのドラフト効果により、ラン
プ管搬入口部24やランプ管搬出口部25からの漏出高
温ガスを外部空気とともに吸入する形態で捕捉して、排
気ダクト27A,28Aを通じ所定排気箇所へ導出す
る。
【0037】20Bはガス還送路17による還送ガスの
一部をランプ管搬入口部24の側の排気フード27へ直
接に排出する排気口であり、バーナ4での燃焼ガス発生
量に応じて、この排気口20Bからのガス排出量、及
び、エアカーテン形成用還送口20Aからのガス吹き出
し風量を弁21b,21aにより調整する。
【0038】29は各バーナ4に対する燃焼用空気の供
給管であり、これら燃焼用空気供給管29をバーナ配設
部Bの背面側から各バーナ4に接続するにあたり、これ
ら燃焼用空気供給管29の途中部分を、バーナ配設部B
の背面側に位置するガス還送路17の内部に燃焼用空気
予熱用の伝熱管29aとして配置し、これにより、それ
ら伝熱管29aとしての部分で、バーナ4へ送る燃焼用
空気をガス還送路17の通過ガスと熱交換させて予熱す
る。
【0039】なお、30は各バーナ4に対する燃料供給
管であり、本例では、これら燃料供給管30を対応バー
ナ4に対する燃焼用空気供給管29の内部に個別挿通し
て各バーナ4に接続する構造にしてある。
【0040】31はサイドブローノズル5の並設群に対
するサイドブロー空気の供給管であり、このサイドブロ
ー空気の供給管31の途中部分は、サイドブロー空気加
熱用の伝熱管31aとして、複数本の並列配置状態でラ
ンプ管搬送経路Kにおける下手側吸入口14の形成部に
配置し、これにより、それら伝熱管31aとしての部分
で、サイドブローノズル5へ送るサイドブロー空気をガ
ス還送路17への吸入ガスと熱交換させて加熱し、ま
た、この熱交換により下手側吸入口14の形成部(すな
わち、バーナ配設部Bの下手側箇所)における経路内温
度を焼成蛍光膜の安定化の為に適度に低下させる。
【0041】搬送帯3の下側には、その復路部分3b
(本例では下側の丸棒列部分)に対し往路部分3aとは
反対側(本例では下側)から対向させる下側断熱壁32
を、上側の断熱壁18,19と同様、ランプ管搬送経路
Kの全幅にわたらせる状態で配設し、また、この下側断
熱壁32のランプ管搬送方向における両端部32a,3
2bは、搬送帯3の両端部巻回部における復路部分側
(すなわち、端部巻回ローラ12,13夫々の下半部)
を下方から覆う位置まで延設し、これにより、ランプ管
搬送経路Kとともに、回動コンベア形式の搬送帯3の往
路部分3a及び復路部分3bを含めたほぼ全体を保温し
て、放熱ロスを抑止する。
【0042】搬送帯回動用チェーン6の駆動スプロケッ
ト8及び従動スプロケット9各々のランプ管搬送方向に
おける内側近傍には、搬送帯案内手段として、搬送帯回
動用チェーン6に対する案内により、搬送帯復路部分3
bの移動経路を両端部巻回部夫々の近傍で上側の搬送帯
往路部分3aの移動経路寄りに近付けて、搬送帯復路部
分3bのランプ管搬送方向における中間部を搬送帯往路
部分3aに対する近接状態で移動させる案内スプロケッ
ト33,34を設けてある。
【0043】また、搬送帯復路部分3bの移動経路を上
記の如き屈折移動経路にするのに対し、下側断熱壁32
は、搬送帯3の両端部巻回部夫々の近傍で屈折部x、y
を有して、ランプ管搬送方向のほぼ全長にわたり搬送帯
復路部分3bに対する下側からの近接対向状態を保つ屈
折壁(換言すれば、下側断熱壁32の搬送帯復路部分3
bに対する対向面が搬送帯復路部分3bの移動経路に沿
う屈折壁面となる屈折壁)にしてある。
【0044】つまり、搬送帯復路部分3bに対し往路部
分3aとは反対側から対向させる下側断熱壁32を設け
て、搬送帯3の往路部分3a及び復路部分3bを含めた
ほぼ全体を保温対象として炉内に位置させる形態におい
て、搬送帯復路部分3bの移動経路及びそれを下側から
覆う下側断熱壁32を上記の如き屈折構造にすることに
より、バーナ4による付与熱の炉内分散を小さくして、
ランプ管搬送経路Kでのランプ管加熱を熱ロスの少ない
状態で効率的に行なえるようにしてある。
【0045】搬送帯3の端部巻回ローラ12,13夫々
の回転軸12a,13aは管材で形成して、その管内に
水などの冷却用媒体Wを通過させることで、これら回転
軸12a,13aを冷却するようにし、これにより、前
述の如く端部巻回ローラ12,13の下半部を覆う位置
まで下側断熱壁32の両端部32a,32bを延設して
放熱ロスの抑止効果を高めることに対し、ローラ回転軸
12a,13aの高温化による強度低下を確実に防止す
る。
【0046】〔別実施形態〕次に別実施形態を列記す
る。前述の実施形態では、ガス還送路17の吸入口1
4,15をランプ管搬送方向でその搬送経路Kにおける
バーナ配設部Bの下手側箇所と中間箇所との両方に設け
る例を示したが、ガス還送路17の吸入口はいずれか一
方にのみ設けてもよく、また、バーナ配設部Bの中間箇
所に設ける吸入口をランプ管搬送方向に分散する複数の
吸入口にしてもよい。
【0047】ガス還送路17による還送ガスをランプ管
搬送経路Kにおけるバーナ配設部Bの上手側箇所に戻す
ことにおいて、そのバーナ配設部Bとは、ガス還送路1
7による還送ガスで昇温させた搬送ランプ管1を所要の
蛍光膜焼成温度まで高める主バーナ4の配設部を意味す
るものであり、ガス還送路17による還送ガスをランプ
管搬送経路Kに吹き出す還送口20の配設部や、その還
送口20の配設部よりもさらにランプ管搬送方向の上手
側箇所に、前述の実施形態で示す如き立上運転用のバー
ナ4Aやランプ管予熱用のバーナといった補助バーナを
設ける構成を採ってもよい。
【0048】前述の実施形態では、サイドブロー空気供
給管31の途中部分を、サイドブロー空気加熱用の伝熱
管31aとして、ランプ管搬送経路Kにおけるガス還送
路17の吸入口部分に配置する例を示したが、これに代
え、サイドブロー空気供給管31の途中部分を、サイド
ブロー空気加熱用の伝熱管31aとしてガス還送路17
の内部に配置するようにしてもよい。
【0049】処理対象のランプ管1を搬送する搬送手段
は、前述の如く棒材2を並設して回動コンベア形式の搬
送帯3を形成する形式に限らず、種々の方式の搬送手段
を採用できる。
【0050】また、本発明は処理対象のランプ管1を横
向き姿勢で搬送しながら処理する形式の蛍光膜焼成炉に
限らず、ランプ管1を縦姿勢で搬送しながら処理する形
式などの蛍光膜焼成炉にも適用でき、さらにまた、直管
状のランプ管を処理対象とする蛍光膜焼成炉に限らず、
U字状のランプ管などを処理対象とする蛍光膜焼成炉に
も適用できる。
【0051】その他、本発明の実施において、炉各部の
構造は特許請求の範囲の第1項に記載の範囲内において
種々の構成変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す焼成炉の側面図
【図2】実施形態を示す焼成炉の平面図
【図3】実施形態を示す焼成炉の正面図
【符号の説明】
1 ランプ管 4 バーナ 16 還送用送風機 17 ガス還送路 29 燃焼用空気供給管 29a 燃焼用空気予熱用の伝熱管 31 サイドブロー空気供給管 31a サイドブロー空気加熱用の伝熱管 B バーナ配設部 K ランプ管搬送経路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象のランプ管を搬送するランプ管
    搬送経路に沿わせて、搬送ランプ管加熱用のバーナを配
    設してある蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉であって、 ランプ管搬送方向で、前記搬送経路におけるバーナ配設
    部の下手側箇所又は中間箇所から経路内の高温ガスを還
    送用送風機により吸入して、その吸入ガスを前記搬送経
    路におけるバーナ配設部の上手側箇所へ還送するガス還
    送路を設けてある蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉。
  2. 【請求項2】 前記ガス還送路を前記バーナ配設部の背
    面側に形成してある請求項1記載の蛍光ランプ用の蛍光
    膜焼成炉。
  3. 【請求項3】 前記バーナへ送る燃焼用空気の供給管の
    途中部分を、燃焼用空気予熱用の伝熱管として、前記ガ
    ス還送路の内部に配置してある請求項1又は2記載の蛍
    光ランプ用の蛍光膜焼成炉。
  4. 【請求項4】 搬送ランプ管の管内に吹き込むサイドブ
    ロー空気の供給管の途中部分を、サイドブロー空気加熱
    用の伝熱管として、前記搬送経路における前記ガス還送
    路の吸入口部分、又は、前記ガス還送路の内部に配置し
    てある請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光ランプ
    用の蛍光膜焼成炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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