JP2001133159A - 蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉 - Google Patents

蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉

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JP2001133159A
JP2001133159A JP31475599A JP31475599A JP2001133159A JP 2001133159 A JP2001133159 A JP 2001133159A JP 31475599 A JP31475599 A JP 31475599A JP 31475599 A JP31475599 A JP 31475599A JP 2001133159 A JP2001133159 A JP 2001133159A
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Masao Nakayama
正雄 中山
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Narita Mfg Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉の熱ロスを効果
的に抑止する。 【解決手段】 回動コンベア形式の搬送帯3の往路部分
3aにより処理対象のランプ管1を搬送するランプ管搬
送経路Kに沿わせて、搬送ランプ管加熱用の加熱手段4
を配設する蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉において、ラン
プ管搬送方向における搬送帯3の両端部巻回部夫々の近
傍で搬送帯復路部分3bの移動経路を搬送帯往路部分3
aの移動経路寄りに近付けて、搬送帯復路部分3bのラ
ンプ管搬送方向における中間部を搬送帯往路部分3aに
対する近接状態で移動させる搬送帯案内手段33,34
を設け、搬送帯3の復路部分3bに対し搬送帯往路部分
3aとは反対側から対向する断熱壁32を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプの製造
において、ランプ管の内面に形成する蛍光膜(蛍光体塗
布膜)の焼成を行なう焼成炉に関し、詳しくは、回動コ
ンベア形式の搬送帯の往路部分により処理対象のランプ
管を搬送するランプ管搬送経路に沿わせて、搬送ランプ
管加熱用の加熱手段を配設してある蛍光ランプ用の蛍光
膜焼成炉に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の焼成炉では、ランプ管の高温処
理経路であるランプ管搬送経路からの放熱(すなわち、
炉外への放熱)を抑止するのに断熱壁を設けるが、従
来、回動コンベア形式の搬送帯側に断熱壁を設けるに
は、搬送帯の往路部分と復路部分との間に断熱壁を配設
する形式(例えば、特開昭55−27855号公報参
照)、及び、搬送帯の復路部分に対し搬送帯往路部分と
は反対側から対向させる状態に断熱壁を配設する形式
(例えば、特公昭52−46425号公報)があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、搬送帯の往路
部分と復路部分との間に断熱壁を配設する形式では、搬
送帯復路部分の移動経路が炉外に位置する為、搬送帯の
回動に伴い、搬送帯の保有熱としてランプ管搬送経路か
ら炉外へ持ち出されて、搬送帯復路部分の炉外移動過程
で炉外へ放散してしまう熱量が大きく、熱ロスが大きい
問題があった。
【0004】また、断熱壁を搬送帯の復路部分に対し往
路部分とは反対側から対向させる状態に配設する形式に
しても、大きな熱容量を有する搬送帯の往路部分と復路
部分とが搬送帯端部巻回部の巻回径に等しい離間寸法を
隔てて炉内に位置する為、搬送帯による炉外への直接の
熱の持ち出しは無いにしても、搬送帯往路部分に沿うラ
ンプ管搬送経路での加熱手段による付与熱が、搬送帯保
有熱として搬送帯の回動に伴い炉内に広く分散して、そ
の分、ランプ管搬送経路でのランプ管加熱の効率が低下
し、この点で未だ熱ロスが大きい問題があった。
【0005】そしてまた、これらの問題を解消するの
に、搬送帯の復路部分に対し往路部分とは反対側から対
向させる断熱壁と、搬送帯の往路部分と復路部分の間の
断熱壁との両方を配備することも考えられるが、この場
合、ランプ管搬送経路での加熱手段による熱付与に対
し、その付与熱の炉内分散を搬送帯往路部分と搬送帯復
路部分との間の断熱壁によりある程度は抑止できるもの
の、大きな熱容量を有する搬送帯の復路部分が往路部分
から離れた箇所を炉内移動することによる炉内熱分散ま
では回避できず、この点で熱ロスの低減効果が未だ低
く、また、断熱壁構造が複雑になって炉の製作が難しく
なるとともに製作コストが上昇する問題が生じる。
【0006】この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、
搬送帯の回動構造に対する合理的かつ簡単な改良により
上記の如き熱ロスを効果的に低減する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明では、回動コンベア形式の搬送帯の往路部分により処
理対象のランプ管を搬送するランプ管搬送経路に沿わせ
て、搬送ランプ管加熱用の加熱手段を配設する蛍光ラン
プ用の蛍光膜焼成炉において、ランプ管搬送方向におけ
る前記搬送帯の両端部巻回部夫々の近傍で搬送帯復路部
分の移動経路を搬送帯往路部分の移動経路寄りに近付け
て、搬送帯復路部分のランプ管搬送方向における中間部
を搬送帯往路部分に対する近接状態で移動させる搬送帯
案内手段を設け、前記搬送帯の復路部分に対し搬送帯往
路部分とは反対側から対向する断熱壁を設ける。
【0008】つまり、この構成では、搬送帯の復路部分
に対し搬送帯往路部分とは反対側から対向させる断熱壁
を設けることで、搬送帯の復路部分を往路部分とともに
炉内側に位置させる形態にし、これにより、ランプ管搬
送経路での加熱手段による付与熱が搬送帯保有熱として
ランプ管搬送経路から炉外へ直接に持ち出されることを
抑止する。
【0009】そして、このように搬送帯による炉外への
直接の熱の持ち出しを抑止した状態において、搬送帯復
路部分の移動経路を上記の如く搬送帯の両端部巻回部夫
々の近傍で搬送帯往路部分の移動経路寄りに近付けて、
搬送帯復路部分のランプ管搬送方向における中間部を搬
送帯往路部分に対する近接状態で移動させるようにする
ことで、搬送帯往路部分に対する近接状態(換言すれ
ば、ランプ管搬送経路に対する近接状態)にある搬送帯
復路部分の中間部を、ランプ管搬送経路に対する熱保持
体(すなわち、加熱手段による付与熱をランプ管搬送経
路の近傍に集中的に保持する熱容量体)として積極的に
利用する形態にし、これにより、搬送帯の往路部分と復
路部分とがそれらの全長にわたり搬送帯端部巻回部の巻
回径に等しい大きな離間寸法を隔てて炉内移動する構造
に比べ、加熱手段による付与熱の炉内分散を抑止して、
ランプ管搬送経路でのランプ管加熱を熱ロスの少ない状
態で効率的に行なえるようにする。
【0010】これらのことから、請求項1に係る発明に
よれば、先述の如き従来の焼成炉に比べ、ランプ管搬送
経路での加熱手段の必要発熱量を効果的に低減すること
ができて高い省エネ効果を得ることができ、また、搬送
帯側の断熱壁を搬送帯の復路部分に対し往路部分とは反
対側から対向させる断熱壁だけで済ませられることによ
り、炉の製作を容易にするとともに製作コストを安価に
することができる。
【0011】〔2〕請求項2に係る発明では、請求項1
に係る発明の実施において、前記断熱壁の搬送帯復路部
分に対する対向面を、搬送帯復路部分の屈折移動経路に
沿う屈折壁面にする。
【0012】つまり、この構成によれば、請求項1に係
る発明の実施において、搬送帯復路部分の移動経路が搬
送帯の両端部巻回部夫々の近傍で屈折部を有する屈折移
動経路となるのに対し、搬送帯往路部分とは反対側から
搬送帯復路部分に対向させる断熱壁の壁構造として、そ
の断熱壁の搬送帯復路部分に対する対向面を上記の如く
搬送帯復路部分の屈折移動経路に沿う屈折壁面にするこ
とにより、ランプ管搬送経路を含む炉内空間の容積を小
さくして、加熱手段による付与熱の炉内分散を一層効果
的に抑止することができ、これにより、ランプ管搬送経
路でのランプ管加熱の効率をさらに高めて、一層高い省
エネ効果を得ることができる。
【0013】〔3〕請求項3に係る発明では、請求項1
又は2に係る発明の実施において、前記断熱壁のランプ
管搬送方向における端部を、前記搬送帯の端部巻回部に
おける少なくとも復路部分側を覆う位置まで延設する。
【0014】つまり、この構成によれば、搬送帯の保有
熱が搬送帯の端部巻回部において炉外に放散すること
を、断熱壁における上記延設端部により抑止することが
できて、搬送帯による炉外への熱の持ち出しによる熱ロ
スをさらに効果的に低減でき、これにより、一層高い省
エネ効果を得ることができる。
【0015】〔4〕請求項4に係る発明では、請求項1
〜3のいずれか1項に係る発明の実施において、前記搬
送帯に対する端部巻回ローラの回転軸を管材で形成し
て、その管内に冷却用媒体を通過させる構造にする。
【0016】つまり、この構成によれば、搬送帯の高温
化に伴い搬送帯に対する端部巻回ローラが高温になるの
に対し、上記冷却用媒体の管内通過により端部巻回ロー
ラの回転軸を効果的に冷却して、その回転軸の高温化に
よる強度低下を確実に防止することができ、これによ
り、この冷却を行なわない場合に比べローラ回転軸の必
要強度を軽減して炉の製作コストを安価にすることがで
きる。
【0017】そして、端部巻回ローラの回転軸をその内
側から集中的に冷却し得る点で、請求項3に係る発明の
実施において特に有効なものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図3は蛍光ランプ用の蛍光
膜焼成炉を示し、処理対象のランプ管1を横向き姿勢の
並置状態でその並置方向へ搬送する手段として、多数の
丸棒材2をランプ管1と同じ横向き姿勢で密に並べて回
動コンベア形式の搬送帯3を形成し、この搬送帯3の往
路部分3a(本例では上側の丸棒列部分)に複数のラン
プ管1を載置して、搬送帯3の回動によりそれらランプ
管1を搬送する。
【0019】ランプ管搬送経路Kの上側には、搬送ラン
プ管加熱用の加熱手段として、炎口4aが下向きのバー
ナ4を、ランプ管搬送方向及び搬送経路横幅方向の夫々
について複数並べた状態で搬送経路Kに沿わせて配設
し、これらバーナ4による加熱で搬送ランプ管1の内面
蛍光膜を焼成する。
【0020】また、ランプ管搬送経路Kの一方の横側に
は、搬送ランプ管1の管内にサイドブロー空気を吹き込
むサイドブローノズル5を搬送経路Kに沿わせて列状に
並設し、このサイドブロー空気の吹き込みにより、搬送
ランプ管1の加熱に伴いランプ管内で発生する溶剤蒸気
を管外へ排出する。
【0021】6は搬送帯3の両横に設けた搬送帯回動用
チェーン、7は同じく搬送帯3の両横に設けた丸棒材自
転用チェーンであり、搬送帯回動用チェーン6には、各
丸棒材2を夫々の中心軸心周りでの回転(自転)が自在
な状態で連結し、一方、丸棒材自転用チェーン7には、
各丸棒材2に取り付けたスプロケット2aを咬合させ、
この構造において両チェーン6,7を速度差のある状態
で走行させることにより、搬送帯3を回動させるととも
に、それに併行して各丸棒材2を自転させる。
【0022】つまり、このように搬送帯3の回動に伴い
各丸棒材2を自転させることで、隣合う丸棒材2間に載
せたランプ管1を搬送に伴い自転させ、これにより、ラ
ンプ管内面における蛍光膜の焼成を均一にする。
【0023】8,9は搬送帯回動用チェーン6の駆動ス
プロケット及び従動スプロケット、10,11は丸棒材
自転用チェーン7の駆動スプロケット及び従動スプロケ
ット、12,13は搬送帯3の端部巻回ローラである。
【0024】ランプ管搬送方向で、その搬送経路Kにお
けるバーナ配設部Bの下手側箇所及び中間箇所の夫々に
は、その天井部に、搬送経路Kの横幅方向を長手方向す
るスリット状の吸入口14,15を形成し、また、バー
ナ配設部Bの背面側(本例では上面側)には、それら吸
入口14,15からランプ管搬送経路Kの経路内高温ガ
スを還送用送風機16により吸入して、その吸入ガスを
搬送経路Kにおけるバーナ配設部Bの上手側箇所へ還送
する幅広のガス還送路17を、バーナ4の装備壁である
断熱壁18とその上に設けた断熱壁19とにより囲む断
熱状態で形成してある。
【0025】20はガス還送路17による還送ガスを搬
送経路Kにおけるバーナ配設部Bの上手側箇所へ吹き出
す還送口であり、この還送口20はバーナ4と同様、ラ
ンプ管搬送方向及び搬送経路横幅方向の夫々について複
数並べた配列にし、また、各還送口20には、還送ガス
の吹き出し風量を個別に調整する弁21を装備してあ
る。
【0026】つまり、上記吸入口14,15から吸入し
た搬送経路K内の高温ガスを上記ガス還送路17を通じ
てランプ管搬送経路Kにおけるバーナ配設部Bの上手側
箇所へ戻すことで、その吸入高温ガスの保有熱を搬入ラ
ンプ管1の昇温に利用し、その分、バーナ4の必要燃焼
量を低減して省エネを図り、また、バーナ4での燃焼ガ
ス発生量が低減する分、ランプ管搬送経路Kから外部へ
排出するガス量も低減させて、周囲の作業環境や自然環
境の良化の上でも大きな効果を得られるようにしてあ
る。
【0027】なお、各吸入口14,15には経路内ガス
の吸入量を調整する弁22,23を設けてあり、これら
弁22,23により各吸入口14,15からの経路内ガ
ス吸入量を調整することで、ランプ管搬送経路Kにおけ
るバーナ配設部Bでの経路内ガスの流動状態を調整す
る。
【0028】4Aは炉の立上運転用のバーナ、20Aは
ガス還送路17による還送ガスの一部を用いてランプ管
搬入口部24に高温搬送経路K(炉内)と外部とを仕切
るエアカーテンを形成するエアカーテン形成用の還送口
であり、このエアカーテン形成用の還送口20Aは、搬
入ランプ管昇温用の他の還送口20と同様、還送ガスの
吹き出し風量を調整する弁21aを個別に備えさせて搬
送経路Kの横幅方向に列状に並設してある。
【0029】また、16Mはガス還送路17においてそ
の横幅方向に並列配置した還送用送風機16夫々の駆動
モータであり、これら駆動モータ16Mは、断熱壁19
に貫通させた回転軸を介して送風機16に連結する形態
で、炉外の低温箇所に配置してある。
【0030】ランプ管搬送経路Kの上側を覆う断熱壁1
8,19には、ランプ管搬送経路Kをその搬送方向にお
いて、エアカーテン形成用還送口20Aを設けたランプ
管搬入口部24と、搬入ランプ管昇温用還送口20の配
設部と、バーナ配設部Bと、下手側吸入口14の形成部
と、ランプ管搬出口部25とに区分する複数の垂れ壁2
6a〜26dを形成し、これにより、搬送経路Kにおけ
る搬入ランプ管昇温用還送口20の配設部、バーナ配設
部B、及び、下手側吸入口14の形成部夫々の温度コン
トロールを精度良く容易に行なえるようにしてある。
【0031】27,28はランプ管搬入口部24及びラ
ンプ管搬出口部25の夫々に設けた排気フードであり、
これら排気フード27,28では、それらフード27,
28から上方へ延設して上端部で外部に開口させた排気
ダクト27A,28A内でのドラフト効果により、ラン
プ管搬入口部24やランプ管搬出口部25からの漏出高
温ガスを外部空気とともに吸入する形態で捕捉して、排
気ダクト27A,28Aを通じ所定排気箇所へ導出す
る。
【0032】20Bはガス還送路17による還送ガスの
一部をランプ管搬入口部24の側の排気フード27へ直
接に排出する排気口であり、バーナ4での燃焼ガス発生
量に応じて、この排気口20Bからのガス排出量、及
び、エアカーテン形成用還送口20Aからのガス吹き出
し風量を弁21b,21aにより調整する。
【0033】29は各バーナ4に対する燃焼用空気の供
給管であり、これら燃焼用空気供給管29をバーナ配設
部Bの背面側から各バーナ4に接続するにあたり、これ
ら燃焼用空気供給管29の途中部分を、バーナ配設部B
の背面側に位置するガス還送路17の内部に燃焼用空気
予熱用の伝熱管29aとして配置し、これにより、それ
ら伝熱管29aとしての部分で、バーナ4へ送る燃焼用
空気をガス還送路17の通過ガスと熱交換させて予熱す
る。
【0034】なお、30は各バーナ4に対する燃料供給
管であり、本例では、これら燃料供給管30を対応バー
ナ4に対する燃焼用空気供給管29の内部に個別挿通し
て各バーナ4に接続する構造にしてある。
【0035】31はサイドブローノズル5の並設群に対
するサイドブロー空気の供給管であり、このサイドブロ
ー空気の供給管31の途中部分は、サイドブロー空気加
熱用の伝熱管31aとして、複数本の並列配置状態でラ
ンプ管搬送経路Kにおける下手側吸入口14の形成部に
配置し、これにより、それら伝熱管31aとしての部分
で、サイドブローノズル5へ送るサイドブロー空気をガ
ス還送路17への吸入ガスと熱交換させて加熱し、ま
た、この熱交換により下手側吸入口14の形成部(すな
わち、バーナ配設部Bの下手側箇所)における経路内温
度を焼成蛍光膜の安定化の為に適度に低下させる。
【0036】搬送帯3の下側には、その復路部分3b
(本例では下側の丸棒列部分)に対し往路部分3aとは
反対側(本例では下側)から対向させる下側断熱壁32
を、上側の断熱壁18,19と同様、ランプ管搬送経路
Kの全幅にわたらせる状態で配設し、また、この下側断
熱壁32のランプ管搬送方向における両端部32a,3
2bは、搬送帯3の両端部巻回部における復路部分側
(すなわち、端部巻回ローラ12,13夫々の下半部)
を下方から覆う位置まで延設し、これにより、ランプ管
搬送経路Kとともに、回動コンベア形式の搬送帯3の往
路部分3a及び復路部分3bを含めたほぼ全体を保温し
て、放熱ロスを抑止する。
【0037】搬送帯回動用チェーン6の駆動スプロケッ
ト8及び従動スプロケット9各々のランプ管搬送方向に
おける内側近傍には、搬送帯案内手段として、搬送帯回
動用チェーン6に対する案内により、搬送帯復路部分3
bの移動経路を両端部巻回部夫々の近傍で上側の搬送帯
往路部分3aの移動経路寄りに近付けて、搬送帯復路部
分3bのランプ搬送方向における中間部を搬送帯往路部
分3aに対する近接状態で移動させる案内スプロケット
33,34を設けてある。
【0038】また、搬送帯復路部分3bの移動経路を上
記の如き屈折移動経路にするのに対し、下側断熱壁32
は、搬送帯3の両端部巻回部夫々の近傍で屈折部x、y
を有して、ランプ管搬送方向のほぼ全長にわたり搬送帯
復路部分3bに対する下側からの近接対向状態を保つ屈
折壁(換言すれば、下側断熱壁32の搬送帯復路部分3
bに対する対向面が搬送帯復路部分3bの移動経路に沿
う屈折壁面となる屈折壁)にしてある。
【0039】つまり、搬送帯復路部分3bに対し往路部
分3aとは反対側から対向させる下側断熱壁32を設け
て、搬送帯3の往路部分3a及び復路部分3bを含めた
ほぼ全体を保温対象として炉内に位置させる形態におい
て、搬送帯復路部分3bの移動経路及びそれを下側から
覆う下側断熱壁32を上記の如き屈折構造にすることに
より、バーナ4による付与熱の炉内分散を小さくして、
ランプ管搬送経路Kでのランプ管加熱を熱ロスの少ない
状態で効率的に行なえるようにしてある。
【0040】搬送帯3の端部巻回ローラ12,13夫々
の回転軸12a,13aは管材で形成して、その管内に
水などの冷却用媒体Wを通過させることで、これら回転
軸12a,13aを冷却するようにし、これにより、前
述の如く端部巻回ローラ12,13の下半部を覆う位置
まで下側断熱壁32の両端部32a,32bを延設して
放熱ロスの抑止効果を高めることに対し、ローラ回転軸
12a,13aの高温化による強度低下を確実に防止す
る。
【0041】〔別実施形態〕次に別実施形態を列記す
る。ランプ管搬送経路Kに沿わせて配設する搬送ランプ
管加熱用の加熱手段は、前述の実施形態の如きバーナ4
に限定されるものではなく、例えば電熱ヒータ等の他の
発熱方式のものであってもよい。
【0042】搬送帯3の復路部分3bに対し搬送帯往路
部分3aとは反対側から対向させる断熱壁32を設ける
のに、その断熱壁32の搬送帯復路部分3bに対する対
向面は、前述の実施形態の如く搬送帯復路部分3bの屈
折移動経路に沿う屈折壁面にするのが好ましいが、請求
項1に係る発明の実施にあたり、場合によっては、この
断熱壁32の搬送帯復路部分3bに対する対向面を単純
な平面にするなど、他の面形状にしてもよい。
【0043】前述の実施形態では、棒材2を並設して搬
送帯3を形成したが、これに限らず、回動コンベア形式
の搬送帯3の具体的構造は種々の構成変更が可能であ
る。
【0044】前述の実施形態では、搬送帯回動用チェー
ン6に対する案内スプロケット33,34を搬送帯案内
手段として、搬送帯復路部分3bの移動経路を両端部巻
回部夫々の近傍で上側の搬送帯往路部分3aの移動経路
寄りに近付ける構造にしたが、これに限らず、搬送帯復
路部分3bの移動経路を両端部巻回部夫々の近傍で上側
の搬送帯往路部分3aの移動経路寄りに近付けて、搬送
帯復路部分3bのランプ管搬送方向における中間部を搬
送帯往路部分3aに対する近接状態で移動させる搬送帯
案内手段には、搬送帯3の構造に応じ、種々の案内方式
の各種構造のものを採用できる。
【0045】また、本発明は処理対象のランプ管1を横
向き姿勢で搬送しながら処理する形式の蛍光膜焼成炉に
限らず、ランプ管1を縦姿勢で搬送しながら処理する形
式などの蛍光膜焼成炉にも適用でき、さらにまた、直管
状のランプ管を処理対象とする蛍光膜焼成炉に限らず、
U字状のランプ管などを処理対象とする蛍光膜焼成炉に
も適用できる。
【0046】その他、本発明の実施において、炉各部の
構造は特許請求の範囲の第1項に記載の範囲内において
種々の構成変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す焼成炉の側面図
【図2】実施形態を示す焼成炉の平面図
【図3】実施形態を示す焼成炉の正面図
【符号の説明】
1 ランプ管 3 搬送帯 3a 搬送帯往路部分 3b 搬送帯復路部分 4 加熱手段 12,13 端部巻回ローラ 12a,13a ローラ回転軸 32 断熱壁 32a,32b 断熱壁端部 33,34 搬送帯案内手段 K ランプ管搬送経路 W 冷却用媒体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動コンベア形式の搬送帯の往路部分に
    より処理対象のランプ管を搬送するランプ管搬送経路に
    沿わせて、搬送ランプ管加熱用の加熱手段を配設してあ
    る蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉であって、 ランプ管搬送方向における前記搬送帯の両端部巻回部夫
    々の近傍で搬送帯復路部分の移動経路を搬送帯往路部分
    の移動経路寄りに近付けて、搬送帯復路部分のランプ管
    搬送方向における中間部を搬送帯往路部分に対する近接
    状態で移動させる搬送帯案内手段を設け、 前記搬送帯の復路部分に対し搬送帯往路部分とは反対側
    から対向する断熱壁を設けてある蛍光ランプ用の蛍光膜
    焼成炉。
  2. 【請求項2】 前記断熱壁の搬送帯復路部分に対する対
    向面を、搬送帯復路部分の屈折移動経路に沿う屈折壁面
    にしてある請求項1記載の蛍光ランプ用の蛍光膜焼成
    炉。
  3. 【請求項3】 前記断熱壁のランプ管搬送方向における
    端部を、前記搬送帯の端部巻回部における少なくとも復
    路部分側を覆う位置まで延設してある請求項1又は2記
    載の蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉。
  4. 【請求項4】 前記搬送帯に対する端部巻回ローラの回
    転軸を管材で形成して、その管内に冷却用媒体を通過さ
    せる構造にしてある請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の蛍光ランプ用の蛍光膜焼成炉。
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