JP2001134826A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却ユニットの後端を基台に固定するためのス
トッパーを本体キャビネットの前面側から容易に取付け
できるようにする。 【解決手段】自動販売機の外箱の底板を形成する基台２
にストッパー９を取付けるための角穴２ａを穿孔すると
ともに、ストッパー９を、基板９ａの両サイドをＬ字形
に切り出して下向きに折り曲げた係合片９ｂ、および該
基板９ａの前面を略直角に立ち上げてさらに上端部を斜
め前方に折り曲げた押え部９ｃとにより構成し、該スト
ッパー９を自動販売機の前面側から基台２上をスライド
させて係合片９ｂを角穴９ａに嵌合させ、そして係合片
９ｂと基板９ａとで基台２を挟み込みこんで装着して、
前記押え部９ｃに冷却ユニットの取付板３１の後端が押
し込まれることによりストッパー９は基台２に堅固に固
定される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮機と凝縮器
とを共通の取付板に設置した冷却ユニットを備えた自動
販売機、特にその冷却ユニットを固定するストッパーに
関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は従来例の構成図を示し、図３は自
動販売機の断面構成図を示す。この図２、図３におい
て、１は自動販売機の本体キャビネットであり、据え付
け場所での水平を調整するレベル調整ボルトを有する基
台２の上に前面が開放した箱形に構成されており、その
内部を断熱区画した収納庫に、商品を貯蔵して販売時に
商品を払い出す商品収納棚、冷媒を蒸発させる蒸発器、
ヒータ、前記蒸発器もしくはヒータで熱交換した空気を
循環させて商品を冷温いずれかの状態にするための庫内
ファンなどを収納し、前記収納庫の下部の機械室に前記
蒸発器に冷媒を供給する冷却ユニット３を収納してい
る。４は、２個のねじ孔４ｂに挿通したねじ５で基台２
のねじ孔２ａに締め付けて自身を基台２に固定する基板
４ａ、および該基板４ａの前面を直角に立ち上げてその
先端を斜め前方に折り曲げて冷却ユニット３の取付板３
１の後端を押圧して固定する押え部４ｃからなるストッ
パーであり、６は下部に払い出された商品を通過させる
搬出口を開口し、収納庫の前面を断熱閉鎖する内扉、７
は本体キャビネット１の前面を閉鎖する外扉である。

【０００３】この図２、図３において、冷却ユニット３
の取付板３１の後端は、基板４ａのねじ孔４ｂに挿通し
たねじ５を基台２のねじ孔２ａにねじ込んで基板４ａを
基台２に固定したストッパー４の押え部４ｃの傾斜面で
押し付けられて固定されている。また、図示されていな
いが冷却ユニットの前端部は基台２にねじ止めされてい
る。

【０００４】なお、前記基台２の上に構成された本体キ
ャビネット１の内部は断熱区画されて収納庫が形成され
ており、その前面は断熱性の内扉６により閉鎖されてい
る。そして、本体キャビネット１の前面は図示されてい
ないがこの自動販売機で販売される商品の商品見本を展
示する展示室や、商品購入操作を行う操作部などを搭載
した外扉７により閉鎖されている。

【０００５】また、図４は図２とは異なる従来例の構成
図を示す。この図４において、８は、一個のねじ孔８ｂ
に挿通したねじ５で基台２のねじ孔２ａに締め付けて自
身を基台２に固定する基板８ａ、および該基板８ａの前
面を直角に立ち上げてその先端を斜め前方に折り曲げて
冷却ユニット３の取付板３１の後端を押圧して固定する
押え部８ｃ、基板８ａの両サイドの一部を切り出して下
向きに折り曲げ、基台２に穿孔した角穴２ｂに差し込ん
で回り止めする差込片８ｄを有するストッパーである。
この図４の従来例が図３の従来例と異なる点は図３の従
来例が２個のねじ５でストッパー４を基台２に固定して
いるのに対し、１個のねじ５と回り止め用の差込片８ｄ
とでストッパー８を基台２に固定するようにした点であ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで従来の構成で
は、冷却ユニットを固定するストッパーを基台に固定す
る際に、本体キャビネットの裏側に回ってストッパーを
手で支えながら２個のねじで基台に固定しているのでね
じ止めのための手間が掛かり、また、組立ラインで流れ
作業をしている場合、本体キャビネットの裏側に回るた
めには隣り合う本体キャビネット間に通路を設けるか裏
側にも作業者を配置するかしなければならず、通路を空
ける方法は悪戯にラインを長くするとともに、裏側での
作業スペースが必要になるばかりでなく、作業者の行動
範囲が広がり、かつ工数が多くなるので作業効率を低下
させる問題があり、裏側に作業者を配置する方法は、本
体キャビネットの裏側にはスットッパー取付け作業以外
の作業が殆ど無いので裏側に作業者を配するとコストが
嵩むという問題がある。

【０００７】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、冷却ユニットを
取り付けるストッパーの取付け作業からねじ止め作業を
無くするとともに本体キャビネットの前面から容易に取
付けできるようにして本体キャビネットの裏側での作業
を無くした自動販売機を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、圧縮機と凝縮器とを共通台盤上に設置し
た冷却ユニットを備え、冷却ユニットの後端を自動販売
機の外箱の底板を形成する基台に取付けたストッパーで
保持する自動販売機において、前記基台にストッパー取
付用の角穴を穿孔し、前記ストッパーを基板の下部に、
前記角穴に嵌まり込むとともに基板との間に基台を挟み
込む係合片、および冷却ユニットが装着される押え部に
より構成し、該ストッパーは係合片を前記角穴に嵌め込
んで取付けられ、前記押え部に冷却ユニットが装着され
ることにより基板に固定されることを特徴とする。

【０００９】上記構成により基台に穿孔した角穴に係合
片を落とし込むことによりストッパーが基板に取付けら
れ、そして押え部に冷却ユニットの後端を押し付けるこ
とにより、前記傾斜部に押しつけられた力の水平分力は
ストッパーを固定する力として働き、垂直分力は冷却ユ
ニットを押さえて固定する力として働くので、該ストッ
パーで冷却ユニットの後端を固定することが可能にな
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１はこの発明の実施の形態の主
要部の構成図を示す。この図１において、従来例と同一
の符号を付けた部材はおおよそ同一の機能を有するので
その説明は省略する。また、この発明が適用される自動
販売機の構成は図３と同じであるのでその説明は省略す
る。この図１において、２は本体キャビネット１の底板
を兼ねる基台であり、３１はこの自動販売機で販売する
商品を冷却して保存するために冷気を生じさせる蒸発器
に冷媒を循環する冷却ユニットの取付板である。そし
て、前記基台２に冷却ユニット３が設置される部分の後
方には横並びにした角穴２ｂが穿孔されている。９は前
記基台２に冷却ユニットの取付板３１を取り付ける際に
冷却ユニットの取付板３１の後端を固定するストッパー
であり、基板９ａと、該基板９ａの両サイドをＬ字形に
切り出して下向きに折り曲げた係合片９ｂと、該基板９
ａの前面を略直角に立ち上げてさらに上端部を斜め前方
に折り曲げた押え部９ｃとで構成されている。

【００１１】図において、ストッパー９は本体キャビネ
ットの前面側から基台２上をスライドさせ、係合片９ｂ
を角穴２ｂに落とし込むとともに更に後方に移動させて
係合片９ｂと基板９ａの裏面とで前記角穴２ｂの奥縁を
挟み込むようにして基台２に装着さる。冷却ユニットの
取付板３１の押え部９ｃに装着されると、ストッパー９
は冷却ユニットにより後方に押圧されおるので基台２に
堅固に固定される。

【００１２】

【発明の効果】この発明によれば、冷却ユニットのスト
ッパーを取り付ける作業は本体キャビネットの前面側か
らストッパーを基台上をスライドさせて、その係合片を
基台の角穴に装着するだけで良く、ねじやねじ止め作業
が不用になるばかりでなく、本体キャビネットの前面か
らの作業でストッパーを取付けできるので、作業工数を
減らし、かつねじなどの部品点数を削減する効果があ
る。また、ストッパーを取り外す際にもねじ外しやそれ
に必要な工具が不用になりオーバーホール時の作業工数
を削減する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態の主要部分の構成図

【図２】従来例の構成図

【図３】自動販売機の断面構成図

【図４】図２とは異なる従来例の構成図

【符号の説明】

２ 基台 ２ｂ 角穴 ９ ストッパー ９ａ 基板 ９ｂ 係合片 ９ｃ 押え部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】圧縮機と凝縮器とを共通台盤上に設置した
   冷却ユニットを備え、冷却ユニットの後端を自動販売機
   の外箱の底板を形成する基台に取付けたストッパーで保
   持する自動販売機において、前記基台にストッパー取付
   用の角穴を穿孔し、前記ストッパーを基板の下部に、前
   記角穴に嵌まり込むとともに基板との間に基台を挟み込
   む係合片、および冷却ユニットが装着される押え部によ
   り構成し、該ストッパーは係合片を前記角穴に嵌め込ん
   で取付けられ、前記押え部に冷却ユニットが装着される
   ことにより基板に固定されることを特徴とする自動販売
   機。