JP2001134353A - 光通信装置および床下配線システム - Google Patents

光通信装置および床下配線システム

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JP2001134353A
JP2001134353A JP31110399A JP31110399A JP2001134353A JP 2001134353 A JP2001134353 A JP 2001134353A JP 31110399 A JP31110399 A JP 31110399A JP 31110399 A JP31110399 A JP 31110399A JP 2001134353 A JP2001134353 A JP 2001134353A
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optical
optical transmission
light
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optical communication
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JP31110399A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Furukawa
徹也 古川
Kazuhiko Miyamoto
和彦 宮本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場やオフィスなどの建造物においてレイア
ウト変更を行うに際して、ネットワーク構築を容易に行
うことが可能な光通信装置およびそれに用いられる床下
配線システムを提供する。 【解決手段】 光通信装置1は、高指向性光Lを伝送す
る空間として建造物の床面21の下側に設けられた光伝
送路41を有する床下配線システム10を備えており、
この床下配線システム10を用いて光伝送端末2,3の
相互間でコードレスの光通信を行う。床面21には予め
複数の貫通孔Hが高指向性光Lの伝送経路の上方位置に
設けられており、光伝送端末3は、これらの貫通孔Hの
いずれかに嵌挿して設置される。レイアウト変更に際し
ては、複数の貫通孔Hの中から新レイアウトにおけるコ
ンピュータ(PC)等の配置位置に応じた貫通孔Hを選
択して光伝送端末3を設置するのみで、ネットワークを
容易に構築することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光部と受光部と
の間で光通信を行う技術に関し、特に光通信における床
下での配線システムに関する。
【0002】
【従来の技術】工場やオフィスなどにおいてコンピュー
タネットワーク構築をするにあたっては、コンピュータ
をネットワークに接続するための手段を設ける必要があ
る。そのため、従来は、UTP(Unshielded
Twisted Pair)ケーブルや光ケーブルな
どの有線のネットワークケーブルを、床下などにおいて
敷設することにより、ネットワーク接続を実現してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、工場やオフ
ィスなどにおいてレイアウト変更を行う際には、上記の
ように敷設された有線のネットワークケーブルの配置の
変更をも余儀なくされることが多い。
【0004】しかしながら、このようなネットワークケ
ーブルの配置変更は非常に面倒な作業であり、かつ、多
大な労力を伴う作業であるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、工場
やオフィスなどの建造物においてレイアウト変更を行う
に際しても、ネットワーク構築を容易に行うことが可能
な光通信装置およびそれに用いられる床下配線システム
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の光通信装置は、発光部と受光部と
の間で高指向性光を用いた光通信を行う光通信装置であ
って、前記高指向性光を伝送する空間として建造物の床
面の下側に設けられた光伝送路を有する床下配線システ
ムと、前記発光部および/または前記受光部を有し前記
床面において前記高指向性光の伝送経路の上方位置に設
けられた複数の貫通孔のいずれかに嵌挿して設置されて
前記光伝送路に光結合される少なくとも1つの光伝送端
末と、を備えることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の光通信装置は、請求項1
に記載の光通信装置において、前記光伝送端末は、前記
高指向性光の進行方向を前記床面に平行な方向と前記床
面に垂直な方向との相互間で変換する光路変換部材を棒
状部材の先端部に有することを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の光通信装置は、請求項1
または請求項2に記載の光通信装置において、前記光伝
送路は、複数の直線路と、前記複数の直線路の相互間の
接続部に設けられその接続部における前記直線路間で前
記高指向性光の進行方向を変換する光路変換部材と、を
有していることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の光通信装置は、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の光通信装置におい
て、前記光路変換部材として光路分岐部材が用いられる
ことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の床下配線システムは、請
求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光通信装置に
用いられる床下配線システムにおいて、前記光伝送路
は、前記床面の下側に配置される床下パネル内に形成さ
れていることを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の床下配線システムは、請
求項5に記載の床下配線システムにおいて、前記床面の
下側においてケーブル敷設用空間、をさらに備えること
を特徴とする。
【0012】請求項7に記載の床下配線システムは、請
求項6に記載の床下配線システムにおいて、前記ケーブ
ル敷設用空間は、前記床下パネルと別個に設けられたケ
ーブル敷設用床下パネルにおいて形成されていることを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】<概要>図1は、本発明の実施形
態に係る光通信装置1の概要を表す断面図である。この
光通信装置1は、光伝送端末2,3を備えている。光伝
送端末2は、所定のインターフェイスを介してネットワ
ークNに接続される。ここでは、光伝送端末2は、図1
に示されるフロアとは別のフロア等に存在するネットワ
ークNとの接続を行うものとする。具体的には、光ケー
ブルやUTP(UnshieldedTwisted
Pair)ケーブルなどのネットワークケーブルなどを
用いて、光伝送端末2と別フロアのネットワークNとが
接続される。一方、光伝送端末3は、所定のインターフ
ェイスを介して図1に示されるフロアと同一フロア内に
存在するコンピュータPCに接続される。
【0014】上記の光伝送端末2は、光通信用の光Lを
発光する発光部4を有する。この光Lとしては、レーザ
ダイオード(LD)や発光ダイオード(LED)などの
高指向性を有する光(高指向性光)が用いられる。この
光伝送端末2の発光部4は、デジタル方式の電気信号を
光信号に変換する信号変換部(図示せず)を有してお
り、信号変換部において変換された光信号(具体的には
高指向性光L)を発光する。また、光伝送端末3は、発
光部4により発光された高指向性光Lを受光する受光部
5を有する。この受光部5は、受光した光信号を電気信
号に変換する信号変換部をさらに有しており、変換後の
電気信号をコンピュータPCに受け渡す。このように、
光通信装置1は、発光部4と受光部5との間で高指向性
光Lを用いて光通信を行う。
【0015】なお、ここでは簡単化のため、光伝送端末
2,3のそれぞれが、発光部4および受光部5の一方の
みを有し一方向の通信を行う場合について説明している
が、光伝送端末2,3のそれぞれが発光部4および受光
部5の両方を有するように構成すれば、双方向の通信を
行うことが可能である。言い換えれば、光伝送端末2,
3は、それぞれ、発光部4および/または受光部5を有
する光伝送端末であり、発光部4と受光部5とのいずれ
か一方の機能のみを有していてもよく、あるいは発光部
4と受光部5との両方の機能を有していても良い。
【0016】<床下配線システム10>また、図2〜図
4は、この実施形態に係る光通信装置1に用いられる床
下配線システム10を示す図である。
【0017】このうち、図2は、床下配線システム10
の分解斜視図を表す。図2に示すように、この床下配線
システム10は、床面形成部材20とケーブル敷設用床
下パネル30と光通信用床下パネル40とからなる3種
類の床形成部材が鉛直方向(Z方向)に積層された構
造、いわゆる「3重床構造」を有している。
【0018】このうち最下層に設けられる光通信用床下
パネル40は、床面形成部材20の下側に配置される床
下パネルであり、この光通信用床下パネル40内におい
て、発光部4と受光部5との間の光通信に用いられる高
指向性光Lを伝送する空間として形成される複数の直線
状の光伝送路41(41a,41b,41c,41
d,...)が設けられている。
【0019】また、最上層に設けられる床面形成部材2
0は、建造物の床面21を形成する部材であり、複数の
円形の貫通孔Hを有している。各貫通孔Hは、歩行の邪
魔にならない程度の大きさ(たとえば直径5〜10mm
程度)を有している。また、これらの複数の貫通孔H
は、高指向性光Lの伝送経路である各光伝送路41a,
41b,41c,41d,...の上方の位置においてあ
らかじめ配置されており、X方向およびY方向に、それ
ぞれ、所定の間隔D1およびD2をおいて等間隔に配置
されている。このうち、Y方向の間隔D2は、複数の光
伝送路41b,41c,41d,...のY方向の配置間
隔(後述)と同一の間隔である。これらの間隔D1およ
びD2は、互いに同じ値である必要はなく、たとえばD
1=300mm,D2=200mmなどのように互いに
独立に設定可能である。また、ここでは、X方向および
Y方向のそれぞれにおいて貫通孔Hを等間隔に配置して
いるが、必ずしも等間隔であることを要しない。
【0020】後述するように、この貫通孔Hのいずれか
に光伝送端末3が嵌挿されて、光伝送端末2と光伝送端
末3との間で光通信が行われる。ここにおいて、光伝送
端末3の配置位置の自由度を増加させるためには、床面
形成部材20の強度を著しく低下させない程度に、貫通
孔Hの間隔D1およびD2を小さくしてより多くの貫通
孔Hを設ける方が好ましい。貫通孔Hの大きさ、数およ
び間隔は、このような条件を満たすように適宜の値が定
められる。
【0021】さらに、中間層に設けられるケーブル敷設
用床下パネル30は、光通信用床下パネル40とは別個
に設けられた有線ケーブル(電源ケーブルなど)を敷設
するための床下パネルである。このケーブル敷設用床下
パネル30内に設けられたX方向および/またはY方向
に延びる溝状の空間31をケーブル敷設用空間として利
用することにより、通常の有線ケーブルを敷設すること
ができる。また、ケーブル敷設用床下パネル30におい
ても、床面形成部材20の貫通孔Hに対応する位置に貫
通孔Hが設けられている。これにより、後述するよう
に、光伝送端末3が床面形成部材20およびケーブル敷
設用床下パネル30を貫通して光通信用床下パネル40
の光伝送路41にまで到達するように挿入されることが
できる。
【0022】図3は、ケーブル敷設用床下パネル30と
光通信用床下パネル40とが積層された状態を示す図で
ある。図示されるように、ケーブル敷設用床下パネル3
0は、例えば方形状や矩形状等の所定の大きさを有する
単位パネル32を組み合わせることにより構成される。
光通信用床下パネル40についても同様であり、方形状
や矩形状等の所定の大きさの単位パネル42を組み合わ
せることにより構成される。この単位パネル42は、形
成すべき光伝送路41の経路の種類に応じて複数の種類
を有する。なお、図3には示していないが、ケーブル敷
設用床下パネル30の上にさらに床面形成部材20が配
置されることにより、上記の3重床構造が構成される。
【0023】図4は、光通信用床下パネル40の詳細な
構成を示す平面図である。図4に示されるように、光伝
送路41a以外の光伝送路41b,41c,41
d,...は、X方向に延びる直線状の光伝送路(直線
路)であり、Y方向において互いに所定の間隔D2をお
いて平行に配置されている。また、これらの光伝送路4
1b,41c,41d,...は、Y方向に延びる直線状
の光伝送路(直線路)41aに対してそれぞれ略直角と
なるように接続されて配置されており、各接続部には、
高指向性光Lの進行方向を変換する光路変換部材LCが
設けられている。このように、光伝送路41は、複数の
直線路41a,41b,41c,41d,...と、複数
の直線路41a,41b,41c,41d,...の相互
間の接続部に設けられその接続部における直線路41
a,41b,41c,41d,...相互間で高指向性光
Lの進行方向を変換する光路変換部材LCとを有してい
る。したがって、高指向性光Lの伝送経路は、発光部4
と受光部5とを結ぶ直線経路のみに限定されず様々な経
路(たとえば特定の地点を迂回する経路など)を取るこ
とができるので、より自由な配置(レイアウト)が可能
になる。なお、上記においては、光路変換部材LCを用
いて、直交する複数の直線路を接続する場合について説
明したが、複数の直線路は、直交する場合だけでなく、
90度以外の所定の角度で接続されてもよい。
【0024】また、上記の光路変換部材LCとしては、
(1)高指向性光Lを反射させる機能を有する鏡などの
反射部材M(図5(a)参照)や、(2)高指向性光L
を分岐させる機能を有する光路分岐部材LD(図5
(a)参照)、を用いることができる。たとえば、図5
(a)に示すように、前者の反射部材Mを高指向性光L
の進行方向に対して45度傾けて配置しておくことによ
り、高指向性光Lを反射させて高指向性光Lの進行方向
を90度変更することができる。また、図5(b)に示
すように、後者の光路分岐部材LDを、高指向性光Lの
進行方向に対して45度傾けて配置しておくことによ
り、高指向性光Lのうちの一部の光の進行方向を90度
変更するとともに、その他の部分の光を透過させてその
まま直進させることができる。これにより、高指向性光
Lを2つの方向に分岐させて進行させることが可能であ
る。なお、後者の光路分岐部材LDとしては、ハーフミ
ラーや偏向ビームスプリッタなどを用いることができ
る。
【0025】ここでは、光路変換部材LCとして、光路
分岐部材LD(具体的にはハーフミラーHM)を用いる
場合を示す。これによれば、1つの光伝送端末2の発光
部4から発せられた高指向性光Lを受光するために、受
光部5を有する複数の光伝送端末3を1つの光伝送路4
1において配置することができる。また、逆に、受光部
を有する光伝送端末2は、光伝送路41において配置さ
れた複数の光伝送端末3のそれぞれに設けられる発光部
から発せられた高指向性光Lを受光することが可能であ
る。すなわち、分岐路において設けられた複数の光伝送
端末3のそれぞれと光伝送端末2との光通信に用いられ
る高指向性光Lの伝送経路の一部を重複させて利用する
ことにより、多重通信方式による1:n(n≧2)の通
信を確立することができる。言い換えれば、反射だけで
なく光路を分岐させる機能をも有する光路分岐部材LD
を用いることにより、高指向性光Lの伝送経路を複数に
増加させて(複数化して)、1つの光伝送路41におい
て複数の光伝送端末3を配置することが可能になる。し
たがって、レイアウトの自由度を確保することが可能に
なる。
【0026】図4に示すように、図中において下方(+
Y方向)に配置される発光部4から出射された高指向性
光Lは、光伝送路41aを図中上方(−Y方向)へと進
行した後、ハーフミラーHM(HM1)において、その
一部が反射され残余の部分が透過する。なお、ハーフミ
ラーHMにおける反射および透過の比率(割合)は、
1:1に限定されず、所定の比率に設定される。このよ
うなハーフミラーHMを高指向性光Lの進行方向に対し
て45度傾けて配置することにより、ハーフミラーHM
において反射された光(反射光)は、光伝送路41aに
対して略直角に配置された光伝送路41bへと進む。一
方、ハーフミラーHM1を透過した光(透過光)は、光
伝送路41aをさらに直進する。そして、この透過光
は、次のハーフミラーHM2において、一部が反射され
残余の部分が透過する。このうち反射光は光伝送路41
cへと進み、透過光は光伝送路41aをさらに直進す
る。以下、同様の反射および透過を行うことにより、高
指向性光Lは、各光伝送路41(41a,41b,41
c,41d,..)において進行することに可能になる。
【0027】<光伝送端末3>図6は、床面形成部材2
0を表す斜視図である。図6に示されるように、床面形
成部材20には、複数の貫通孔Hが設けられている。ま
た、光伝送端末3は、円柱状の棒状部材6の下側の先端
部に光路変換部材LCを有して構成されている。この光
伝送端末3を床面形成部材20の貫通孔Hのいずれかに
嵌挿して配置される。
【0028】図7は、光伝送端末3が貫通孔Hに嵌挿さ
れた状態を表す断面図である。光伝送端末3の棒状部材
6は、積層された床面形成部材20およびケーブル敷設
用床下パネル30を貫通して、最下層の光通信用床下パ
ネル40内に設けられた光伝送用の空間である光伝送路
41にまで到達している。光伝送路41内を床面21に
対して平行な方向(水平方向)に進行してきた高指向性
光Lは、棒状部材6の下方側の先端部に設けられた光路
変換部材LCにおいて反射されて、その光路の進行方向
が上方(ここでは床面21に垂直な方向(鉛直方向))
へと変換される。上方へと反射された高指向性光Lは、
受光部5において受光される。そして、この高指向性光
Lにより表される光信号は、電気信号へと変換されてコ
ンピュータPCへと受け渡される。
【0029】このように、あらかじめ設けられた複数の
貫通孔Hの中から選択した任意の位置の貫通孔Hに光伝
送端末3を嵌挿して設置することにより、光伝送端末3
は光伝送路41に光結合され、光伝送路41内を伝搬す
る高指向性光Lを取り出すことが可能である。
【0030】ここにおいて、この光伝送端末3の光路変
換部材LCに関しても、光伝送路41の光路変換部材L
Cと同様、反射部材Mや光路分岐部材LDを用いること
ができる(図5参照)。このうち光路分岐部材LDを用
いれば、光伝送端末3の光路分岐部材LDにおいて光を
所定の割合で反射および透過させることにより高指向性
光Lを分岐させることができるので、同一の光伝送路4
1(たとえば41c)に設けられた別の光伝送端末3に
対しても高指向性光Lを到達させることができる。した
がって、同一の光伝送路41において2つ以上(複数)
の光伝送端末3を配置することが可能になり、レイアウ
トの自由度が増大する。
【0031】言い換えれば、光路分岐部材LDを用いた
(単一ではなく)複数の光伝送端末3を同一の光伝送路
41(たとえば41c)上に設けられる別個の貫通孔H
に嵌挿して配置することにより、光伝送端末2と複数の
光伝送端末3とで形成されるネットワークにおいて、相
互に通信を行うことが可能になる。また、上述したよう
に、光伝送路41が光路分岐部材LDを用いて形成され
る場合には、異なる光伝送路41b,41c,41dの
上方位置に存在する貫通孔Hにも光伝送端末3を設置す
ることが可能になり、さらにレイアウトの自由度が増大
する。なお、同一の光伝送路41(たとえば41c)に
おいて単一の光伝送端末3のみを配置する場合には、反
射部材Mを光路変換部材LCとして用いれば十分であ
る。
【0032】上記において、光通信装置1は、高指向性
光Lを伝送する空間として建造物の床面21の下側に設
けられた光伝送路41を有する床下配線システム10
と、床面21において高指向性光Lの伝送経路の上方位
置に設けられた複数の貫通孔Hのいずれかに嵌挿して設
置されて光伝送路41に光結合される少なくとも1つの
光伝送端末3とを備えているので、この光伝送端末3と
コンピュータとを接続することにより、コンピュータを
ネットワークに容易に接続することができる。すなわ
ち、工場やオフィスなどにおけるレイアウト変更に際し
ても、複数の貫通孔Hの中から新レイアウトにおけるコ
ンピュータ(PC)等の配置位置に応じた(その近傍位
置の)貫通孔Hを選択して、選択した貫通孔Hに光伝送
端末3を嵌挿して設置するのみで、ネットワークを容易
に構築することができる。また、ネットワークケーブル
の敷設位置の変更等が不要であるので、レイアウト変更
に伴う労力が軽減される。
【0033】また、光伝送端末3は、高指向性光Lの進
行方向を上方へと変換する光路変換部材LCを棒状部材
6の先端部に有しており、より一般的には、光伝送端末
3は、高指向性光Lの進行方向を床面21に平行な方向
(水平方向)と床面21に垂直な方向(鉛直方向)との
相互間で変換する光路変換部材LCを棒状部材6の先端
部に有しているといえる。したがって、床面21の下側
において伝送される高指向性光Lを光伝送路41の任意
の上方位置において取り出すことや、光伝送路41の任
意の上方位置から出射した高指向性光Lを床面21の下
側において伝送することが可能になる。
【0034】さらに、光伝送路41は、複数の直線路4
1a,41b,41c,41d,...と、複数の直線路
41a,41b,41c,41d,...の相互間の接続
部に設けられその接続部における前記直線路41a,4
1b,41c,41d,...間で高指向性光Lの進行方
向を変換する光路変換部材LCとを有しているので、光
の伝送経路は、発光部4と受光部5とを結ぶ直線経路に
限定されず、様々な経路を取ることが可能である。した
がって、より自由な配置が可能になる。
【0035】また、光路変換部材LCとして光路分岐部
材LDが用いられるので、高指向性光Lの伝送経路を複
数化することができる。したがって、1つの光伝送路4
1において複数の光伝送端末を配置することが可能にな
る。
【0036】さらに、光伝送路41は、床面21の下側
に配置される光通信用床下パネル40内に形成されてい
るので、この床下パネル40を配置することにより容易
に光伝送路を構築することができる。
【0037】また、床面21の下側においてケーブル敷
設用空間31をさらに備えるので、このケーブル敷設用
空間31を利用してケーブル(電源ケーブルなど)も敷
設することができる。さらに、ケーブル敷設用空間31
は、光通信用床下パネル40と別個に設けられたケーブ
ル敷設用床下パネル30において形成されているので、
光伝送路41と分離したケーブル敷設用空間を容易に確
保することができる。
【0038】<その他>上記実施形態においては、光伝
送路41は、図8(a)の断面図に示されるように、光
通信用床下パネル40における溝として形成されていた
が、これに限定されない。たとえば、図8(b)に示さ
れるように、断面形状が矩形を有し所定の方向に延びる
孔として形成されていてもよい。また、断面形状は、矩
形に限定されずいかなる形状を有していてもよく、たと
えば、図8(c)に示されるように楕円形(円形)など
を有していてもよい。さらに、光伝送路41は図8
(b),(c)のように閉空間を形成する必要はなく、
図8(d)のように、上部および/または下部において
開いた空間となっていてもよい。たとえば、複数の床下
パネルを組み合わせて光通信用床下パネル40を組み立
てる場合において、その床下パネルの接合部分を密着さ
せず図8(d)のように所定の間隔をあけて配置するこ
とにより光伝送路41を形成してもよい。
【0039】また、上記実施形態においては、高指向性
光Lにより表される光信号が受光部5において電気信号
に変換されるとしたが、受光部5では単に高指向性光L
を受光するのみであり、受光部5に接続された光コード
などを介してコンピュータに光信号を直接受け渡すよう
にしてもよい。
【0040】さらに、上記実施形態においては、貫通孔
Hは円形形状を有しており、光伝送端末3の棒状部材6
は、その貫通孔Hに嵌挿されるような円柱形状を有して
いたが、これに限定されない。たとえば、貫通孔Hが矩
形状の孔として形成されており、棒状部材6は、その貫
通孔Hに嵌挿されるような矩形形状の断面を有するもの
であってもよい。
【0041】また、上記実施形態においては、床下配線
システム10が、下から、光通信用床下パネル40、ケ
ーブル敷設用床下パネル30、および床面形成部材20
の順に積層された3重床構造を有する場合について説明
したが、これに限定されず、床下配線システム10は、
下から、ケーブル敷設用床下パネル30、光通信用床下
パネル40、および床面形成部材20の順に積層された
3重床構造を有するものであってもよい。
【0042】さらに、上記実施形態においては、ケーブ
ル敷設用空間31は、ケーブル敷設用床下パネル30に
おいて設けられていたがこれに限定されず、床面形成部
材20により形成される床面21の下側において備えら
れるものであればよい。たとえば、光通信用床下パネル
40において、床面形成部材20を支えるための突出部
分を一部に設け、その突出部分を支柱として用い当該支
柱の上に床面形成部材20を載置することにより床面形
成部材20と光通信用床下パネル40との間に作り出さ
れた空間をケーブル敷設用空間として用いてもよい。こ
れによっても、同様の効果を得ることができる。このよ
うに、必ずしもケーブル敷設用床下パネル30を要せ
ず、床面形成部材20と光通信用床下パネル40との2
重床構造であってもよい。
【0043】また、上記実施形態においては、光伝送端
末2は、別フロアにも接続されるネットワークNに接続
されていたが、最も単純な構成としては、同一フロア内
で完結するネットワークを構築してもよい。この場合に
は、光伝送端末2は、光伝送端末3と同様の構成を有す
るものとすることができる。すなわち、複数の光伝送端
末3を同一フロア内の別個の貫通孔Hに嵌挿して配置す
ることにより、同一フロア内のネットワークを構築して
もよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の光通信
装置によれば、高指向性光を伝送する空間として建造物
の床面の下側に設けられた光伝送路を有する床下配線シ
ステムと、床面において高指向性光の伝送経路の上方位
置に設けられた複数の貫通孔のいずれかに嵌挿して設置
されて光伝送路に光結合される少なくとも1つの光伝送
端末とを備えている。したがって、工場やオフィスなど
におけるレイアウト変更に際しても、ネットワークケー
ブルの敷設位置の変更等が不要になり、あらかじめ設け
られた複数の貫通孔のいずれかに光伝送端末を嵌挿する
ことにより高指向性光を用いたコードレス通信が実現で
き、ネットワークの構築を容易に行うことが可能にな
る。
【0045】請求項2に記載の光通信装置によれば、光
伝送端末は、高指向性光の進行方向を床面に平行な方向
と床面に垂直な方向との相互間で変換する光路変換部材
を棒状部材の先端部に有しているので、床面の下側にお
いて伝送される高指向性光を光伝送路の任意の上方位置
において取り出すことや、光伝送路の任意の上方位置か
ら送信した高指向性光を床面の下側において伝送するこ
とが可能になる。
【0046】請求項3に記載の光通信装置によれば、光
伝送路は、複数の直線路と、複数の直線路の相互間の接
続部に設けられその接続部における直線路間で高指向性
光の進行方向を変換する光路変換部材とを有しているの
で、光の伝送経路は、発光部と受光部とを結ぶ直線経路
に限定されず、様々な経路を取ることが可能である。し
たがって、より自由な配置が可能になる。
【0047】請求項4に記載の光通信装置によれば、光
路変換部材として光路分岐部材が用いられるので、高指
向性光の伝送経路を複数化することができる。したがっ
て、1つの光伝送路において複数の光伝送端末を配置す
ることが可能になる。
【0048】請求項5に記載の床下配線システムによれ
ば、光伝送路は、床面の下側に配置される床下パネル内
に形成されているので、この床下パネルを配置すること
により容易に光伝送路を構築することができる。
【0049】請求項6に記載の床下配線システムによれ
ば、床面の下側においてケーブル敷設用空間をさらに備
えるので、このケーブル敷設用空間を利用してケーブル
を敷設することができる。
【0050】請求項7に記載の床下配線システムによれ
ば、ケーブル敷設用空間は、床下パネルと別個に設けら
れたケーブル敷設用床下パネルにおいて形成されている
ので、光伝送路と分離したケーブル敷設用空間を容易に
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光通信装置の概要を表
す断面図である。
【図2】床下配線システムの分解斜視図である。
【図3】ケーブル敷設用床下パネルと光通信用床下パネ
ルとが積層された状態を示す斜視図である。
【図4】光通信用床下パネルの詳細構成を示す平面図で
ある。
【図5】光路変換部材を示す平面図である。
【図6】床面形成部材を表す斜視図である。
【図7】光伝送端末が貫通孔に嵌挿された状態を表す断
面図である。
【図8】光伝送路の断面形状を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光通信装置 2,3 光伝送端末 4 発光部 5 受光部 6 棒状部材 10 床下配線システム 20 床面形成部材 21 床面 30 ケーブル敷設用床下パネル 40 光通信用床下パネル 41,41a,41b,41c,41d 光伝送路 H 貫通孔 L 高指向性光 LC 光路変換部材 LD 光路分岐部材 N ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/22 Fターム(参考) 2H038 BA08 5K002 AA01 AA03 AA05 AA07 BA13 BA14 BA21 DA04 DA05 DA09 FA03 GA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部と受光部との間で高指向性光を用
    いた光通信を行う光通信装置であって、 前記高指向性光を伝送する空間として建造物の床面の下
    側に設けられた光伝送路を有する床下配線システムと、 前記発光部および/または前記受光部を有し、前記床面
    において前記高指向性光の伝送経路の上方位置に設けら
    れた複数の貫通孔のいずれかに嵌挿して設置されて前記
    光伝送路に光結合される少なくとも1つの光伝送端末
    と、を備えることを特徴とする光通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光通信装置において、 前記光伝送端末は、前記高指向性光の進行方向を前記床
    面に平行な方向と前記床面に垂直な方向との相互間で変
    換する光路変換部材を棒状部材の先端部に有することを
    特徴とする光通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光通信
    装置において、 前記光伝送路は、 複数の直線路と、 前記複数の直線路の相互間の接続部に設けられその接続
    部における前記直線路間で前記高指向性光の進行方向を
    変換する光路変換部材と、を有していることを特徴とす
    る光通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の光通信装置において、 前記光路変換部材として光路分岐部材が用いられること
    を特徴とする光通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の光通信装置に用いられる床下配線システムにおい
    て、 前記光伝送路は、前記床面の下側に配置される床下パネ
    ル内に形成されていることを特徴とする床下配線システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の床下配線システムにお
    いて、 前記床面の下側においてケーブル敷設用空間、をさらに
    備えることを特徴とする床下配線システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の床下配線システムにお
    いて、 前記ケーブル敷設用空間は、前記床下パネルと別個に設
    けられたケーブル敷設用床下パネルにおいて形成されて
    いることを特徴とする床下配線システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014506040A (ja) * 2010-12-21 2014-03-06 インテル・コーポレーション ラック間の光学通信

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