JP2001133856A - 撮影システム - Google Patents

撮影システム

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JP2001133856A
JP2001133856A JP31703899A JP31703899A JP2001133856A JP 2001133856 A JP2001133856 A JP 2001133856A JP 31703899 A JP31703899 A JP 31703899A JP 31703899 A JP31703899 A JP 31703899A JP 2001133856 A JP2001133856 A JP 2001133856A
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light
photographing
polarizing
polarized light
illumination device
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Application number
JP31703899A
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English (en)
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Yasushi Sato
康司 佐藤
Hitoshi Mazaki
仁詩 真崎
Takehiro Toyooka
武裕 豊岡
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mitsubishi Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影用照明装置を使用した撮影においてギラ
ツキの抑制を可能にする撮影システムを提供すること。 【解決手段】 本発明の撮影システムは、光源2、光源
2からの光を反射する反射板4、光源2及び反射板4か
らの光のうち特定偏光成分を透過させる偏光素子6を備
え、その特定偏光成分で被写体10を照明する撮影用照
明装置8、被写体10から反射される偏光成分を遮断し
得る偏光フィルター12を通して被写体10を撮影する
撮影装置15を備える。この発明によれば、照明装置8
で光源2からの光、反射板4からの反射光のうち特定偏
光成分が偏光素子6を透過し、特定偏光成分によって被
写体10が照明され、この時被写体10から正反射され
る光は偏光しているので、正反射光をフィルター12で
遮断可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、例えばフラッシ
ュ付きのカメラやデジタルカメラなどの撮影システムに
係り、より詳細には、被写体を照明する撮影用照明装置
と、照明された被写体を偏光フィルターを通して撮影す
る撮影装置とを有する撮影システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】撮影システムは、日射し、蛍光灯のよう
な照明装置を主な光源とし、この光源によって照明され
た被写体を撮影装置で撮影するものである。こうした撮
影システムにおいては、上記のような光源から発せられ
る光は多くの場合非偏光に近く、例えば床や光沢のある
手すりなどに斜めに入射してはね返る際に、反射面の法
線方向偏光成分(P偏光)の強度が低下し、S偏光(反
射面に平行な成分)の割合が増える。このS偏光は、強
度の高い正反射光に多く含まれており、これがいわゆる
ギラツキの原因となっている。そこで、このギラツキの
原因となるS偏光をカットすることにより床や光沢面で
正反射した光を低減し、人物や動植物などの被写体から
の光(多くの場合非偏光)の割合を相対的に増加させる
ことにより被写体をクリアーに撮影すべく、撮影装置に
は偏光フィルターが用いられるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
述した従来の撮影システムは、照明装置としてストロボ
のような撮影用照明装置を用いる場合に以下に示すよう
な課題を有していた。
【0004】即ち、撮影用照明装置から反射された正反
射光が入射光とほぼ同一の光路を通って撮影装置に戻る
場合には、撮影用照明装置から出される光が物体から斜
めに反射することによって偏光を帯びて撮影装置に入射
する場合と異なり、反射すること自体による偏光化はほ
とんど起こらない。従って、撮影用照明装置を使用した
場合には撮影装置側に偏光フィルターを設けるだけでは
正反射成分をカットすることができない。即ち、撮影用
照明装置を使用して撮影を行った場合には、金属やガラ
ス、光沢のある物体などが被写体の近傍あるいは前面に
あると、それらに由来する正反射のギラツキはほぼ防ぎ
ようがないのが現状であった。
【0005】本発明の目的は、撮影用照明装置を使用し
た撮影においてギラツキの抑制を可能にする撮影システ
ムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の撮影システムは、光源、その光源から発せ
られる光を反射する反射板、並びにその光源から発せら
れる光及び前記反射板で反射される光のうち特定の偏光
成分を透過させる偏光素子を少なくとも備え、その特定
の偏光成分によって前記被写体を照明する撮影用照明装
置と、前記撮影用照明装置により照明された前記被写体
から反射される偏光成分を遮断することが可能な偏光フ
ィルターを有し、その偏光フィルターを通して被写体を
撮影する撮影装置とを備えることを特徴とする。
【0007】この発明によれば、撮影用照明装置におい
て、光源から発せられる光と、光源から発せられて反射
板で反射された光のうちの特定の偏光成分が偏光素子を
透過し、その特定の偏光成分によって被写体が照明され
る。このとき、被写体から正反射される光は偏光する
が、この偏光成分は、偏光フィルターで遮断することが
可能となる。
【0008】上記撮影システムにおいて、上記特定の偏
光成分が直線偏光である場合、偏光素子の透過軸と、偏
光フィルターの透過軸とが互いに略直交していることが
好ましい。
【0009】この場合、偏光素子を透過する直線偏光が
被写体で反射されても、その正反射光においては直線偏
光の偏光面が保持される。従って、正反射光は、偏光フ
ィルターで遮断することが可能となる。
【0010】また、上記撮影システムにおいて、偏光素
子が散乱型偏光板であることが好ましい。
【0011】ここで、散乱型偏光板とは、光源から発せ
られる光、及び反射板で反射される光のうちの直線偏光
を透過させると共に、その直線偏光の振動方向に直交す
る成分を後方散乱するものである。従って、被写体で反
射される正反射光も直線偏光となり、この直線偏光は偏
光フィルターで遮断することが可能となる。
【0012】ここで、反射板が、散乱型偏光板で後方散
乱される偏光成分を拡散させる拡散型反射板であること
が好ましい。
【0013】この場合、散乱型偏光板で後方散乱される
偏光成分が拡散型反射板で拡散されて非偏光化されたの
ち、再び散乱型偏光板に導入されると、その非偏光の一
部が透過し、残部が後方散乱される。そして、このよう
な作用が繰り返されて、いわゆる光のリサイクルが行わ
れ、これによって、光の利用効率が向上する。
【0014】また、上記撮影システムにおいて、特定の
偏光成分が円偏光である場合、偏光フィルターが、被写
体を照明する円偏光に対して逆向きの円偏光を遮断する
ことが可能となっていることが好ましい。
【0015】円偏光が被写体に入射されると、その正反
射光は、入射した円偏光と逆向きの円偏光となるが、こ
の撮影システムによれば、被写体で反射される正反射光
が偏光フィルターで遮断される。
【0016】ここで、偏光素子は、コレステリック液晶
性フィルムであることが好ましい。コレステリック液晶
性フィルムは、特定の向きの円偏光を透過し、これと逆
向きの円偏光を反射する性質を有している。このような
コレステリック液晶性フィルムにおいてこれを透過する
円偏光と逆向きの円偏光が反射されると、この円偏光は
反射板で反射され、このとき、円偏光の向きが逆転す
る。従って、反射板で反射された円偏光は、ほぼ完全に
コレステリック液晶性フィルムを透過することが可能と
なる。従って、いわゆる光のリサイクルが行われ、これ
によって、光の利用効率が向上する。
【0017】また、上記撮影システムにおいては、偏光
素子が、選択反射帯域の異なる複数のコレステリック液
晶性フィルムの積層体であることが好ましい。この場
合、積層体と反射板との組み合わせにより、可視光線領
域のうちの任意の波長領域にわたって光の利用効率を向
上させることが可能となる。
【0018】また、上記撮影システムにおいて、偏光フ
ィルターが、被写体を照明する円偏光と逆向きの円偏光
を吸収する吸収型円偏光板を有することが好ましい。
【0019】この場合、被写体で反射される光は、被写
体を照明する円偏光とは逆向きになり、この円偏光が吸
収型偏光板で吸収される。従って、偏光フィルターで反
射された光が再び被写体に映り込むなどの弊害が十分に
防止されることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の撮影システムの実
施形態について説明する。
【0021】はじめに本発明の撮影用照明装置について
説明する。図1は、本発明の撮影システムの一実施形態
を示す斜視図である。
【0022】本発明の撮影用照明装置は、図1に示すよ
うに、光源2と、その光源2から発せられる光を反射す
る反射板4とを備える通常の撮影用照明装置と、光源2
から発せられる光及び反射板4で反射される光を偏光化
して特定の偏光成分を透過させる偏光素子6とを備えて
おり、本発明の撮影用照明装置8は、光源2から発せら
れる非偏光の光を偏光化し、ある特定偏光成分に富む光
を撮影時の光源として用い、被写体10を照明すること
を目的としている。
【0023】本発明の撮影用照明装置8の発する光がど
のような偏光を有するかは、撮影用照明装置8の有する
偏光素子6の種類により決定される。偏光素子6は大き
く直線偏光素子と円偏光素子の2種類に分類されるが、
適当な波長板(1/4波長板など)を用いることにより
一方を他方へ変換することもできる。例えば、片方の円
偏光のみを透過する円偏光素子と略1/4波長板を組み
合わせると、略1/4波長板の遅相軸から約45度回転
した方向の(略)直線偏光が透過することが知られてお
り、この場合2者の組み合わせで直線偏光素子となる。
これらの偏光素子の使用により、直線偏光あるいは円偏
光が本発明の撮影用照明装置8から発せられることとな
る。
【0024】本発明に使用される偏光素子6としては、
液晶表示装置等に使用される一般的な偏光板等を使用す
ることが可能であるが、ヨウ素系、染料系等の吸収型偏
光板は非偏光の互いに直交する2成分のうちの片方の偏
光成分を透過するのみであるため、光量が約1/2に低
下するという問題がある。この光量の低下を補うため
に、単に光源2の光量そのものを増加させる方法は、消
費電力が増す、光源2の寿命が短くなる、光源2の大き
さが大きくなるといった欠点があり、現実的な解決策で
はない。特に携帯用撮影装置の撮影用照明装置など供給
電力に制約のある用途では望ましい解決策ではない。し
たがって、本発明の偏光素子6としては、以下に述べる
ような、撮影用照明装置8の発する光の輝度を大幅に低
下させることなく偏光化が可能である、すなわち透過さ
れない偏光成分を吸収しないような偏光素子6を使用す
ることが好ましい。
【0025】このような偏光素子6としては、まず第一
に直線偏光板である散乱型偏光板を挙げることができ
る。
【0026】散乱型偏光板は一般に、面内複屈折を有し
遅相軸方位の屈折率がne、進相軸方位の屈折率がno
であるような一軸リターダーと、上記ne、noのいず
れか(主としてno)に近い屈折率Nを有する等方性フ
ィルムとを積層し、一軸リターダーの進相軸方向の偏光
成分をそのまま透過させ、遅相軸方向の偏光成分を、異
なる屈折率媒体を光が通過する際の界面反射の効果によ
り後方散乱する光学素子を意味する。本発明の撮影用照
明装置8に用いる散乱型偏光板としては特に限定されな
いが、透過型液晶表示装置に使用されているバックライ
ト側偏光板の光利用効率を向上させる目的で使用される
住友3M社のDBEFフィルムを好ましく使用すること
ができる。
【0027】本発明において、散乱型偏光板を効率よく
用いるためには、偏光板を透過できずに後方散乱された
偏光成分を非偏光化したのち再び該素子に導入する、い
わゆる光のリサイクルを行うことが好ましい。この場
合、撮影用照明装置8に用いる反射板4は、鏡面性の高
い金属等の反射板よりも、光を拡散、非偏光化しつつ反
射出来る拡散型反射板である方が好ましい。その理由と
しては、一般に金属等の鏡面で光が反射する際には、直
線偏光はその偏光面を保ったまま反射されることが知ら
れており、したがってこの場合にも、散乱型偏光板を透
過できずに後方散乱された偏光成分が反射板4により鏡
面反射して再度散乱型偏光板に入射しても、この光は再
び散乱型偏光板により後方散乱されることになり、散乱
される偏光成分を効率的に利用するには至らないことに
なる。したがって、散乱型偏光板を用いる場合には、後
方の反射板4に拡散性を持たせ、散乱型偏光板を透過で
きずに後方散乱された偏光成分の一部あるいはほとんど
を非偏光化し、再度散乱型偏光板に入射した際に散乱型
偏光板を透過できるような光学特性の反射板4を用いる
ことが好ましい。理想的な状態としては、散乱型偏光板
に供せられた光源2からの光のうち、散乱型偏光板の透
過軸に平行な偏光成分に相当する強度にして50%の光
が透過し、散乱型偏光板の透過軸に垂直な残り50%の
偏光成分が後方散乱され、この光が拡散型反射板により
完全に非偏光化されて再び散乱型偏光板に至り、該非偏
光の50%(すなわちもとの光の強度の25%)が透過
し、さらに透過できなかった偏光成分が繰り返し散乱−
非偏光化されながら所望の偏光状態として透過すること
により、最終的には光源2から発せられた光の100%
を特定方向の偏光として出射することができる。実用的
にも、該輝度向上方法を用いない場合(すなわち吸収型
偏光板を用いた場合)に、光源2からの光の約50%し
か偏光成分として透過できないのに対して、散乱型偏光
板を用いると60%以上、散乱型偏光板の種類や反射板
4の性質、各素子の配置などを最適化することにより7
0%あるいはそれ以上の光の利用効率を得ることが可能
である。
【0028】こうした拡散型反射板は、鏡面をもつ反射
板の表面を、例えば酸化チタンの微粉末等を含有する樹
脂を被覆すること、鏡面をもつ反射板の表面に微細な凹
凸を形成することなどにより得ることができる。
【0029】本発明において、撮影用照明装置8の発す
る光の輝度を大幅に低下させることなく偏光化が可能で
ある、すなわち透過されない偏光成分を吸収しないよう
な偏光素子6としては、さらにコレステリック液晶フィ
ルムに代表される円偏光素子を挙げることができる。円
偏光素子は、一方の向きの円偏光を透過し、逆向きの円
偏光を反射する性質を有しているため、非吸収型の偏光
素子として、散乱型偏光板と同様に好ましく使用するこ
とができる。
【0030】コレステリック液晶フィルムは、コレステ
リック選択反射が起こる波長領域において、そのねじれ
の向きに応じて、右向きと左向きの円偏光の重ね合わせ
で表される非偏光のうち、一方向の向き(たとえば左)
の円偏光を透過し、逆向き(たとえば右)の円偏光を反
射する性質を有している。具体的には、入射光のうちコ
レステリック配向構造のねじれ方向と偏光面が同方向に
回転する円偏光成分は反射され、その反射光の偏光面の
回転方向も同一方向となるのに対し、逆方向に回転する
円偏光成分は透過する。このような選択反射性は選択反
射波長帯域と呼ばれる帯域に限定されて発現するが、そ
の中心波長をλs、波長帯域幅をΔλとすれば、これら
はコレステリック構造におけるらせんピッチ
【式1】 と平均屈折率
【式2】 によって下記式(1)、(2)のように決まる。
【式3】 ・・・(1)
【式4】 ・・・(2)(式中、Δnはコレステリック液晶フィルムの面
内の異常光線屈折率neと常光線屈折率noの差(Δn=
e−no)を表す)
【0031】このようにコレステリック液晶フィルムは
その選択反射帯域内においては優れた偏光分離素子とし
て機能することができる。
【0032】コレステリック液晶フィルムが、写真撮影
に必要な可視光線領域全域あるいはほとんどの可視光線
領域にわたって偏光素子6として機能するためには、コ
レステリック反射の帯域が可視光線全域をカバーしてい
る、あるいは選択反射帯域が異なる複数枚のコレステリ
ック液晶フィルムを重ね合わせて用いることにより、積
層体として可視光領域をカバーする、あるいは少なくと
も撮影用照明装置8から発せられる光として色づきが認
知されない程度に可視光線領域の主要な波長領域をカバ
ーすることが必要である(日東電工社特許、特開平10
−54909号)。一例として、前述のΔλが50nm
のコレステリックフィルムを用いた場合、中心波長が4
75nm、525nm、575nm、625nmの4枚
のコレステリック液晶性フィルムを積層すれば、可視光
線波長領域の450nm〜650nmまでのほとんどを
カバーできることになり、本発明に用いられる偏光素子
6として好ましく用いることが出来る。
【0033】また、コレステリック液晶フィルムを用い
て広帯域な円偏光板を得る手段としては、他にも特開平
11−174230号に記載されている如く、コレステ
リック液晶フィルムの膜厚方向でピッチが変化する配向
構造を用いて選択反射帯域を広げる方法も知られてい
る。この方法は、透過型液晶表示装置に使用されている
バックライト側偏光板の光利用効率を向上させることで
表示画面の輝度向上を得るためのものであるが、この技
術を本発明に好ましく適用することが出来る。
【0034】本発明に該コレステリック液晶フィルムを
偏光素子6として用いる場合には、偏光素子6は、前述
の散乱型偏光板の場合と同様に用いることが出来る。即
ち、コレステリック液晶フィルムを用いた偏光素子6
は、上述の如く光源2から発せられる非偏光のうち、選
択反射波長帯域において特定の向きの円偏光成分を透過
させ、逆向きの円偏光成分を反射するが、この反射され
る円偏光成分を反射板4により再び偏光素子6に入射す
ることで光のリサイクルを行うものである。ただし、前
述の散乱型偏光板の場合と異なるのは、反射された円偏
光は金属等の鏡面反射によりその偏光方向(偏光面の回
転方向)が逆転し、再度偏光素子6に入射した際にはほ
とんどが偏光素子6を透過できる点である。すなわち、
散乱型偏光板の場合に用いた拡散型の反射板は必ずしも
必要ではなく、従来の撮影用照明装置8に専ら用いられ
てきた鏡面型の反射板をそのまま適用できる。さらにこ
の場合に、はじめに偏光素子6により反射された円偏光
成分が理想的には一度の反射でほぼ全量が透過できるこ
とになり、散乱型偏光板の場合に後方散乱−拡散による
非偏光化を繰り返す場合に比べてさらに光の利用効率が
高くなる。
【0035】本発明の撮影用照明装置8に使用される偏
光素子6の偏光度は、通常20%以上、好ましくは30
%以上、より好ましくは40%以上である。偏光度が2
0%未満の場合には、非偏光の場合と偏光の状態の差が
小さく、本発明の効果が十分に発揮されない恐れがあ
る。ここでいう偏光度とは、直線偏光素子においては、
2枚の同じ偏光素子を用いた場合の、偏光素子6の透過
軸が平行、垂直な場合の透過率を用いて以下の式で与え
られるものである。
【式5】 (式中、Tpは透過軸が平行(パラニコル)の場合の透過
率、Tcは透過軸が垂直(クロスニコル)の場合の透過
率)
【0036】また、円偏光素子を用いる場合の偏光度
は、同一の光学的性質を有する2枚の円偏光素子と、該
円偏光素子と光学的に同一の性質を有するが掌性のみが
逆の円偏光素子を用いた場合に、掌性が同じ素子を重ね
た場合の透過率、掌性が逆の素子を重ねた場合の透過率
を用いて以下の式で与えられるものである。
【式6】 (式中、Tsは掌性が同じ場合の透過率、Taは掌性が逆の
場合の透過率を意味する)
【0037】偏光度の上限は、撮影の状況によっては、
偏光度が極端に高く100%に近い場合などはかえって
好ましくない場合もあり得るため一概には言えず、必要
に応じて選択されるべきものである。例えば、目的とす
る被写体10と近傍にある金属等の正反射をする物体を
同時に撮影する場合に、正反射光を完全にカットしてし
まうと金属の部分だけが黒く写ることになり、撮影され
た写真画像としては違和感のあるものになる場合もあり
得る。あるいは、光沢のある被写体の光沢感をある程度
残して撮影したい場合などもあり得る。このような場
合、撮影用照明装置8側の偏光素子6、撮影装置15側
の偏光フィルター12のいずれか一方あるいは両方を調
節することにより、適当な正反射光の低減率を得ること
もできる。
【0038】また、本発明の撮影用照明装置8に使用さ
れる偏光素子6としては、偏光板と1/4波長板を組み
合わせたものも使用することができる。1/4波長板に
より、円偏光と直線偏光間の変換を容易におこなうこと
ができる。1/4波長板としては、およそ可視光線波長
に対して略1/4のリターデーションを示すものであれ
ば特に限定されないが、通常一軸ネマチック配向液晶フ
ィルムやポリカーボネート等の一軸延伸フィルム等が用
いられ、そのリターデーションやリターデーションの波
長依存性(分散特性)などにより好ましい部材が選択さ
れる。偏光板と1/4波長板との組み合わせとしては、
T.J.Schefferによる文献(T.J.Scheffer、 J. Phys. D:
Appl. Phys.、 Vol.8、 p.p.1441-1148、1975)に記載
のあるコレステリック液晶層とλ/4板の組み合わせを挙
げることができる。これによれば、コレステリック液晶
層とλ/4板の組み合わせで反射/透過型の偏光分離を行
うことで高効率の反射板を実現できることが述べられて
いる。ここで、コレステリック液晶は特定の円偏光を透
過/反射する偏光分離素子として利用できることが明記
されている。また、透過/反射型の偏光分離素子として
のコレステリック液晶層と円偏光-直線偏光変換素子と
してのλ/4板を用いた輝度向上システムとしては、M.Sc
hadtらの特許(国内特許2509372、USP5235443、 USP529
5009など)、文献(S.V.Belayev、 M.Schadt、et.al.、
J.J.A.P、 Vol.29、 NO.4、 April、 p.p. L634-L
637、 M.Schadt、 et.al.、 J.J.A.P.、 Vol.29、 No.
10、Oct.、1990、 p.p.1974-1984)を例示できる。ここ
では、コレステリック液晶により反射した光を鏡を使っ
た正反射によりリサイクルすることで、輝度向上を行う
システムを提案しているが、この技術は本発明に好まし
く適用出来る。
【0039】なお、上述した中で、偏光素子6として散
乱型偏光板を用いる方法や、光源2及び反射板4からの
光を円偏光板を通して円偏光とした後1/4波長板によ
り直線偏光に変換する場合などは、さらに吸収型の偏光
板等と併用することにより、光量を大幅にロスすること
なく偏光度を上げることもできる。たとえば、コレステ
リック液晶フィルムと1/4波長板により概ね直線偏光
として得られた出射光に対して、その偏光面と透過軸が
平行になるように吸収型偏光板を設置すれば、吸収型偏
光板により吸収される成分は非偏光を入射した場合に比
べごく少なく、さらに吸収型偏光板のもつ優れた偏光度
を活かすことが出来る。
【0040】また、これらの偏光素子6は、異方性散乱
フィルムや液晶フィルムなどの精密光学部材を含む場合
があるため、こうした場合には、撮影用照明装置8にお
いて、撮影用照明装置8の光源2、あるいは外光に含ま
れる紫外線等のエネルギーの高い光成分に対する保護手
段を設けることが好ましい。たとえば該偏光素子6の内
面(光源2側)、あるいは外面、あるいはその両方の面
に、保護手段として紫外線吸収層などを設ける手法を用
いることもできる。
【0041】偏光素子6の配置としては、通常光源2の
前方であって、光源2とその後方の反射板4からなる光
学系とから発せられる光が被写体10に届くまでの光路
中にあって、概ね光源2からの光が偏光素子6を通過す
るような配置にすることが好ましい。たとえば、光源2
の後方を取り囲み且つ前方に開口を有するような形状を
有する反射板4を用いた場合、該反射板4の前方開口を
覆うように偏光素子6を配置することによって、光源2
からの光の大部分が偏光素子6を通過するようにするこ
とが出来る。またこれらの偏光素子6は、撮影用照明装
置8に対して固着して用いてもよいが、撮影の状況に応
じて適宜取り外しが出来る形態を用いても良い。こうし
た取り外し可能な方式の一例としては、撮影用照明装置
8の外面に保護用のガラス層を設置し、該ガラス層と反
射板4の開口部との間にスリットを有する部材を設け、
このスリットに偏光素子6を挿入出来るようにした如き
形態を例示することが出来る。
【0042】次に、本発明の撮影用照明装置8に用いら
れる光源2としては、およそ可視光線領域に発光波長を
有する光源2であれば特に限定されず、キセノンラン
プ、クリプトンランプ、タングステンランプ、タングス
テン−ヨウ素系ランプなどを例示することが出来るが、
輝度や発光波長の点でキセノンランプが好ましい光源2
として挙げられる。該光源2の輝度に関しても特に限定
されないが、通常キセノンランプへの出力値として10
〜100000Ws、好ましくは20〜10000W
s、より好ましくは50〜5000Wsの範囲である。
10Wsよりも出力が小さい場合には撮影用照明装置8
として機能するための十分な光量が得られない可能性が
あり、また100000Wsを越える場合には光源(ラ
ンプ)2や電源などが大型になり、撮影用照明装置8と
しては好ましくない。
【0043】発光時間(閃光時間)に関しても本発明に
おいては限定されるものではなく、また撮影装置15側
のシャッタースピードや用いる感光フィルムの種類、撮
影環境などにより一概には言えないが、通常1μ秒〜1
00m秒、好ましくは10μ秒〜10m秒、より好まし
くは50μ秒〜5m秒の範囲である。1μ秒よりも短い
場合には、時間による積算量として十分な光量が得られ
ない可能性があり、また100m秒よりも長い閃光時間
は、通常のシャッタースピードを用いる場合の露光時間
よりも長いことになり、閃光のための電力が有効に利用
されない点で好ましくない。
【0044】光源2の点灯方法としては、電源から直接
光源2を駆動する方法や、一度コンデンサー等に蓄電し
た後撮影と同時に放電させる方法、電源あるいは蓄電器
にさらに昇圧回路等を設ける方法など様々な方法がある
が、本発明においてはおよそ撮影用照明装置8として機
能する範囲内、すなわち上記の輝度、発光時間が得られ
る範囲内で点灯方法に関しては一切限定されない。
【0045】次に反射板4について説明する。
【0046】反射板4は通常光源2の後方(撮影する方
向から遠い側)に設置され、光源2から発せられた光の
うち後方に発せられた光を反射して前方に発するために
用いられる。すなわち、反射板4は、光の利用効率を上
げることを主目的としているが、本発明においては、す
でに説明した輝度向上用光学素子との組み合わせにおい
てその一部としての機能をも担う場合がある。すなわち
該反射板4は、光源2から後方に発せられた光を前方に
反射する機能の他に、前方に設置された偏光素子6が偏
光選択的に光源2側に反射あるいは散乱した光を反射
し、再び偏光素子6に入力する、いわば光のリサイクル
に関与する場合がある。
【0047】反射板4の種類や形状に関しては本発明に
おいては特に限定されるものではないが、上記の目的に
おいて、反射板4の好ましい光学的性質は用いる偏光素
子6によって若干異なる性質になる。
【0048】該反射板4に用いられる材質に関しては、
本発明においては特に限定されず、通常アルミニウム等
の金属板や金属蒸着膜を有したガラスやセラミックス、
樹脂などが用いられるが、該反射板4に要求される光学
的性質によってはこの他にホログラム素子(反射型回折
素子)、プリズムアレイ、光散乱板などが用いられても
よく、またこれらの2種以上を積層して用いられてもよ
い。
【0049】該反射板4の反射面の形状に関しては、撮
影用照明装置8として要求される照射角度などの性質が
様々であるために一概には言えないが、通常光源2から
見た場合に平板状もしくは凹型の形状をなしており、高
い集光性が要求される場合などには半円柱面、円柱面の
一部、半球面、球面の一部、放物面、回転放物面、双曲
面、回転双曲面、その他様々な曲面が好ましく用いられ
る場合がある。光源2の位置の中心に対する反射板4の
配置も、用いる形態や目的とする光量分布によって様々
であり、必ずしも円柱や球面の中心(線上)や放物面の
焦点に光源2の中心が配置される場合に限られない。通
常、反射板4は、発光時の光量分布によって光源2が反
射板4の円柱や球面の中心、放物面の焦点に対して前後
するように配置される。
【0050】以上説明したような種類、材質、形状、配
置の反射板4の反射効率としては、反射板4を取り去っ
た場合に光源2の前方で観測される光量(すなわち光源
2から直接前方に発せられた光量)の角度による積分値
に対する、反射板4を設置した場合の同積分値の割合と
して表すことが出来、理想的な反射板4を用いた場合に
は該割合が200%に近づく場合もあり得るが、通常1
20%以上、好ましくは130%以上、さらに好ましく
は140%以上である。
【0051】本発明においては、撮影用照明装置8に用
いる反射板4、偏光素子6以外の光学部材として、集光
あるいは光拡散、あるいは撮影用照明装置8から発せら
れる光の空間的輝度分布の調整を目的としてレンズ等を
用いることもできる。該レンズは、通常撮影用照明装置
8の反射板4によって形成される開口部に設置され、撮
影用照明装置8内の光学系に対するカバーを兼ねてもよ
い。また、単一のレンズで十分な効果が得られない場合
には、同種あるいは別種の複数のレンズを組み合わせて
も良い。また、レンズ厚みや重さなどに制限がある場合
にはフレネルレンズなども好ましく用いられる。
【0052】次に、本発明に用いられる撮影装置15側
(撮影装置レンズ側)の偏光フィルター12について説
明する。前述の通り、本発明において該偏光フィルター
12は撮影用照明装置8側の偏光素子6との組み合わせ
により効果を発揮するものである。
【0053】該偏光フィルター12を設置する場所は、
図1に示すように、原理的には撮影装置15の受光部1
4と被写体10との間で、なおかつ撮影用照明装置8か
らの光を妨げない位置であれば特に制限はないが、偏光
フィルター12を用いることにより受光部14に届く光
量の一部が失われて光量が低下することになるため、視
野内に光量が異なる2領域を生じさせないためにも、偏
光フィルター12は撮影装置15の視野を覆う配置が好
ましい。偏光フィルター12を撮影装置15に設置する
方法としては、撮影装置15のレンズ搭の手前(被写体
10側)あるいは途中に装着する方法や、レンズ系を構
成するレンズの一部に偏光能を付与して偏光フィルター
12とする方法、レンズ系とフィルム感光部との間のい
ずれかの部位に設置する方法などが例示できる。該偏光
フィルター12は、撮影用照明装置8側偏光素子6と同
様に、状況により着脱可能にすることも出来、あるいは
後に説明するように偏光フィルター12の光学軸を回転
させるなどして偏光能を調節するようにすることも出来
る。
【0054】本発明における撮影用照明装置8側偏光素
子6と撮影装置15側偏光フィルター12の偏光特性、
軸配置などに関して、好ましい組み合わせについて説明
する。
【0055】まず第一に、撮影用照明装置8側偏光素子
6に直線偏光素子(円偏光素子を1/4波長板等により
直線偏光に変換する場合も含む)を用いる場合について
説明する。この場合、撮影装置15側の偏光フィルター
12として直線偏光素子を用いることが望ましい。撮影
装置15側に用いられる直線偏光素子としては、「PL
フィルター」として一般に用いられる、吸収型偏光板や
偏光プリズムをレンズに装着したレンズフィルターを例
示することも出来るが、市販の偏光板を挿入あるいは貼
合したごとき(偏光板をどこに挿入しあるいは貼合する
のでしょうか?ご教示下さい。)形態を作成しても良
い。
【0056】該偏光フィルター12の軸配置は、後に説
明する正反射光をカットする割合に応じて可変すべき場
合もあり一概には言えないが、本発明の目的からして通
常撮影用照明装置8側偏光素子6の透過軸と撮影装置1
5側偏光フィルター12の透過軸が直交する配置が好ま
しく用いられる。その理由としては、撮影用照明装置8
を用いた撮影時に専らギラツキの原因となる反射光は、
金属面やガラス面、鏡面、光沢面などで撮影用照明装置
8からの光が正反射して生じる場合が多いが、この正反
射においては直線偏光の偏光面が保持されることが知ら
れている。したがって、撮影用照明装置8側偏光素子6
と撮影装置15側偏光フィルター12の透過軸を垂直に
しておけば、撮影用照明装置8から発せられる光の正反
射を原理的には完全にカットすることが出来ることが挙
げられる。
【0057】撮影用照明装置8側偏光素子6として直線
偏光素子を用いる場合に、撮影装置15が通常の撮影を
行う場合の水平方向と該偏光素子6の透過軸を一致さ
せ、撮影装置15側の偏光フィルター12の透過軸を鉛
直方向と一致させれば、撮影装置15側偏光フィルター
12により正反射光をカットし、ギラツキを抑えること
が可能である。
【0058】第二に、撮影用照明装置8側偏光素子6と
して円偏光素子を用いる場合について説明する。
【0059】円偏光素子としては、前出の直線偏光板に
略1/4波長板を積層した円偏光板や、コレステリック
液晶フィルムなどの光学素子があるが、右円偏光を透過
出来るものを「右円偏光板」、左円偏光を透過できるも
のを「左円偏光板」と呼ぶことにする。この場合、撮影
用照明装置8側偏光素子6に右円偏光板を用いた場合に
は撮影装置15側の偏光フィルター12も右円偏光板
を、撮影用照明装置8側偏光素子6に左円偏光板を用い
た場合には撮影装置15側の偏光フィルター12も左円
偏光板を用いるのが望ましい。この理由としては、撮影
用照明装置8からの光が物体表面で正反射する場合に
は、円偏光の向きが逆転する、すなわち右円偏光は左円
偏光に、左円偏光は右円偏光に変換されることが知られ
ている。したがって撮影用照明装置8から出た円偏光の
正反射光をカットするためには撮影用照明装置8から出
た円偏光と同じ向きの円偏光板を用いることが好まし
い。
【0060】撮影装置15側の偏光フィルター12とし
て前出のコレステリック液晶フィルム等の非吸収型円偏
光素子を用いてもよいが、該フィルター12の被写体1
0側の表面で反射された光が再び被写体10に写り込む
などの弊害がある場合には、たとえば直線偏光板と略1
/4波長板とを組み合わせた吸収型の円偏光板を用いる
ことが好ましい。
【0061】撮影の状況によって、正反射光を完全にカ
ットすることが好ましくない場合には、撮影用照明装置
8側、あるいは撮影装置15側のいずれか、あるいは両
方の光学素子自身、あるいはその相対的な配置関係等で
適当な正反射をカットする割合まで調整を行う必要があ
る場合がある。正反射光をカットする割合を調整する具
体的な方法としては、1)撮影用照明装置8から発せら
れる光の偏光度を可変にする、2)レンズ側の偏光フィ
ルター12の偏光度を可変にする、3)撮影用照明装置
8側の偏光素子6とレンズ側の偏光フィルター12の相
対的な光学配置による調整、などの方法がとり得る。よ
り具体的には、1)の場合、撮影用照明装置8側の偏光
素子6に直線偏光素子を用いる場合には、偏光素子6と
してある好ましい偏光度を持った素子を用いることが出
来る。たとえば、吸収型直線偏光板においてはその延伸
率、吸収層の厚みなどにより偏光度は可変であるし、散
乱型偏光板の場合には部材の屈折率差や積層数などによ
り可変出来る。また、撮影用照明装置8側の偏光素子6
に円偏光素子を用いる場合、たとえばコレステリック液
晶フィルムを用いる場合、該フィルムにおけるコレステ
リック液晶の屈折率やらせんの巻き数(厚みとらせんピ
ッチの比)、選択反射波長が可視光領域に対してカバー
する割合などによって適宜素子としての偏光度を可変す
ることが出来る。2)の場合にも1)と同様に、偏光フ
ィルター12の偏光度を調節することが出来る。3)の
場合には、たとえば撮影用照明装置8側にも撮影装置1
5側にも直線偏光素子を用いる場合、その透過軸のなす
角によって、任意の正反射光のカット率が得られる。ま
た、円偏光素子を用いる場合には、撮影用照明装置8側
の偏光素子6、あるいは撮影装置15側の偏光フィルタ
ー12のいずれか一方あるいは両方の外側にさらにリタ
ーダーを積層するなどして、撮影用照明装置8からの光
を完全な円偏光状態ではなく楕円偏光として用いること
により、正反射カットの割合を調節することもできる。
【0062】本発明における撮影とは写真撮影のみなら
ず、同様の原理で動作するビデオ撮影等も含む。また、
広くは撮影媒体に限らず、室内、野外、車載用の照明等
の広範囲な用途にも応用できる技術である。
【0063】また、本発明においては、撮影装置15と
撮影用照明装置8とが一体的になっていてもよい(例え
ば撮影装置15が撮影用照明装置8を内蔵してもよい)
が、撮影装置15と撮影用照明装置8とが別体となって
いてもよい。
【0064】以下、実施例を用いて本発明の内容をより
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0065】
【実施例】(参考例1) (吸収型直線偏光板を用いた偏光撮影用照明装置の作
成)図2(a)〜(d)はそれぞれ、撮影用照明装置1
6の一部を示す概略斜視図、横断面図、正面図、縦断面
図である。図2に示すように、厚さ2.5mmのエポキ
シ樹脂製で、内寸が幅18.0mm×奥行き18.0m
m×高さ27.0mmの直方体の空隙を有し、幅18.
0mm×高さ27.0mmの手前一面が開口部である箱
状支持体18を用意した。該支持体18の内面に沿うよ
うに、厚さ0.05mmのアルミニウム板を放物面状に
加工した反射板20を、該放物面の頂点を含む線分と箱
状支持体18の奥面が接し、かつ該放物面の開口部と箱
状支持体18の開口部が一致するように設置した。また
箱状支持体18の上下内面にも同材料の反射板20を設
置した。
【0066】箱状支持体18の上下面及びそれに接する
反射板20の、左右中心かつ手前から13.5mmの点
を中心とした半径2.0mmの穴を開け、この穴を用い
て外径4.0mm、高さ30.0mmの市販の円柱型キ
セノンランプ(耐入力400Ws)の発光部22が箱状
支持体18及び反射板20内に収まるように設置し、撮
影用照明装置16の一部を構成した。
【0067】次に、図3(a)、(b)に示すように、
箱形支持体18の開口部に合わせて幅18.0mm、高
さ27.0mmにカットした厚さ0.7mmの白板ガラ
ス24の外側に同サイズのアクリル樹脂製フレネルレン
ズ26を、該ガラス板24の内面に吸収型直線偏光板
(サンリッツ社製LLC2−5618)28を貼合した
外側カバー30を作成した。偏光板28の透過軸は外側
カバー30の幅方向(短辺方向)と一致させ、白板ガラ
ス24及びフレネルレンズ26同士、白板ガラス24及
び吸収型直線偏光板28同士はそれぞれ、透明粘着剤を
介して接合した。
【0068】キセノンランプ22を組み込んだ箱形支持
体18の開口部に外側カバー30をかぶせて直方体型撮
影用照明装置16を完成させ、上下面の穴からキセノン
ランプ22の電極を取り出した。該電極に、市販の撮影
用照明装置用電源(コメット社製TWシリーズ用電源セ
ット)の出力を接続し、撮影装置のシャッター開閉にシ
ンクロさせて約510Vの電圧が約1/450〜1/3
5000秒間撮影用照明装置16のキセノンランプ22
に印加され、閃光を発することを確認した。
【0069】暗室内において、該撮影用照明装置16の
発光部22の正面から距離1mの地点に積算型光量計を
設置し、閃光時間1/1000秒間における積算光量を
測定し、また該撮影用照明装置16から偏光素子28を
除いた場合の積算光量を同様に測定したところ、偏光素
子28を有する撮影用照明装置16における光量は、撮
影用照明装置16から偏光素子28を取り去った場合の
光量の約48%であった。
【0070】(参考例2) (散乱型直線偏光板を用いた偏光撮影用照明装置の作
成)
【0071】参考例1で用いた吸収型直線偏光板28の
代わりに、散乱型偏光板(住友3M社製DBEFフィル
ム)を用いた。該偏光板32の透過軸は上記の吸収型偏
光板28と同じく外側カバー30の幅方向(短辺方向)
に一致させた。また、アルミニウム製反射板20の内面
(光源2側面)に、酸化チタンの微粉末(アルドリッチ
試薬二酸化チタン、粒径1μm以下)を約15重量%分
散させたUV硬化型樹脂(東亞合成製UV−3400)
を約20μmの厚さに塗布し、酸素遮断下2500mJ
の紫外光をメタルハライドランプより照射してUV硬化
型樹脂を硬化させた。上記2点以外は参考例1と同様の
手順を踏み、撮影用照明装置を作成した。
【0072】本参考例に係る撮影用照明装置に対しても
参考例1と同様に、暗室内において、撮影用照明装置の
発光部22の正面から距離1mの地点に積算型光量計を
設置し、閃光時間1/1000秒間における積算光量を
測定し、また該撮影用照明装置から偏光素子を除いた場
合の積算光量を同様に測定したところ、偏光素子を有す
る撮影用照明装置における光量は、撮影用照明装置から
偏光素子を取り去った場合の光量の約74%であった。
【0073】(参考例3) (コレステリック液晶フィルム積層体を用いた円偏光撮
影用照明装置の作成)
【0074】キラル濃度が45%、50%、55%、6
0%の4種のポリアクリレート系側鎖型高分子コレステ
リック液晶組成物を用意し、キラル濃度の低い組成物か
ら順に15重量%シクロヘキサノン溶液とし、それぞれ
溶液A、B、C、Dとした。
【0075】市販のトリアセチルセルロースフィルム
(富士写真フィルム社製UVD−80)上にポリビニル
アルコール(クラレ社製MP−203)からなる厚さ
0.2μmの層を付設し、さらに該表面にラビング処理
を施した基板上に上記溶液Aをロールコート法により塗
布し、熱風乾燥により速やかに溶媒をあらかた除去した
後、該液晶組成物の流動開始温度よりも高い120℃に
加熱することによりコレステリック液晶配向を完成させ
た。次に該フィルム積層体を室温まで冷却した後、該液
晶層上に溶液Bを同様に順次塗布、乾燥、熱処理し、さ
らにこの操作を溶液C、Dについても行うことで液晶層
を4層積層させた(フィルムA)。各液晶層の実膜厚は
それぞれ1.5〜2.0μmで、トータルの液晶層厚み
は触針式膜厚計により測定したところ7.5μmであっ
た。溶液A〜Dは、単独でコレステリック配向させた場
合にはそれぞれ650、590、530、470nmに
選択反射の中心波長を有する左ねじれ(選択反射波長領
域内の左円偏光を反射し、右円偏光を透過する)のコレ
ステリック配向をとることがわかっており、各々の選択
反射幅は約80nmである。
【0076】積層したフィルムAは、フィルムA内の4
層のコレステリック液晶層が可視光線のほぼ全域を選択
反射帯域としてカバーしており、その反射光は肉眼では
銀色をおびて見えた。該フィルムAの透過率スペクトル
を分光器(日本分光社製V−570)により測定したと
ころ、ほぼ可視光線領域全域に相当する430nm〜6
90nmまで一様に、コレステリック選択反射に由来す
る透過率の低下領域が観測された。
【0077】参考例1に係る撮影用照明装置16におい
て、吸収型直線偏光板28の代わりにフィルムAを用
い、外側カバー30のガラス面の内側に透明粘着剤を介
してフィルムAを貼合した。その他の部材は参考例1と
同じものを用い、参考例1と同様な手段により撮影用照
明装置を作成した。
【0078】撮影用照明装置を発光させたところ、見た
目にはほとんど色付きのない白色の閃光が得られた。該
閃光を、直線偏光板と波長550nmにおけるリターデ
ーションが137.5nmの略1/4波長板を積層した
円偏光板をかざして観察すると、該積層型円偏光板が、
直線偏光板を手前に見て該透過軸に対して略1/4波長
板の遅相軸を左回り45度の角度で貼合した「右円偏光
板」である時には明るく見え、直線偏光板の透過軸に対
して略1/4波長板の遅相軸を右回り45度の角度で貼
合した「左円偏光板」である時には閃光がほとんど見え
なくなったことから、撮影用照明装置から発せられた閃
光は右円偏光を主として含む光であることが確認され
た。
【0079】また、撮影用照明装置からの閃光の積算光
量を参考例1、2と同様に測定し、撮影用照明装置から
偏光素子を除いた場合と比較したところ、偏光素子を有
した撮影用照明装置の光量は、偏光素子を除いた場合の
光量の約85%であった。
【0080】(実施例1) (参考例2の撮影用照明装置と偏光フィルターを備えた
撮影装置による撮影)
【0081】市販の写真用撮影装置(ポラロイド社製、
SpectraPro)の内蔵撮影用照明装置を除去し、その部分
に参考例2で作成した撮影用照明装置を組み入れ、撮影
用照明装置のキセノンランプから取り出した電極を、内
蔵撮影用照明装置に接続されていた電源からの配線と接
続し、撮影装置本体と連動して撮影用照明装置が発光で
きるようにした。該撮影装置の受光レンズ(約20.0
mm径)を外側から覆っている保護用ガラス面に、参考
例1で用いた吸収型直線偏光板28を25mm角の正方
形にカットしたものを透明粘着剤を介して貼合した。該
偏光板の透過軸は撮影装置に対して上下方向(撮影用照
明装置側偏光素子28の透過軸と垂直)に一致させた。
このようにして偏光を発光する撮影用照明装置と、偏光
フィルター12を装着した受光部14を有する撮影装置
を構成した。
【0082】撮影装置に、同撮影装置用インスタントフ
ィルム(ポラロイド社製Spectra)を装着し、通常のオ
ートフォーカス(AF)、撮影用照明装置自動発光モー
ドにて撮影を行った。被写体10としては、ガラスケー
ス中に置かれた高さ約40cmの五月人形を用い、該被
写体を薄暗い部屋の中央付近床面に設置し、該被写体1
0から約1m離れたところから撮影を行った。シャッタ
ーを切ると同時に撮影用照明装置8が作動して閃光を放
った。得られた写真は、ガラスケースの写り込みによる
撮影障害がほとんど見られることなく被写体10の五月
人形が鮮明に写っており、表情や材質感、色調なども室
内灯下で見た場合と相違なく写されていた。
【0083】(比較例1) (実施例1の構図で通常の撮影用照明装置を備えた撮影
装置による撮影)
【0084】実施例1で用いた撮影装置の代わりに、撮
影装置を作成するのに用いたポラロイド社製撮影装置を
何ら手を加えることなく用い、実施例1と同じ被写体1
0を全く同条件で撮影した。
【0085】得られた写真では、撮影用照明装置から発
せられる光がガラスケース面で反射した光の写り込みに
より中の被写体10がほとんど認識できず、写真中央か
ら右側にかけての面積にして2/3以上が白っぽくなっ
ていた。また、残った左側部分に関しても人形の表情や
材質感を確認するには至らず、全体的に白っぽく変色し
た、いわゆる色飛びした状態で写っていた。
【0086】(実施例2) (参考例3のフィルムを搭載した撮影用照明装置と円偏
光フィルターを備えたデジタル撮影装置による撮影)
【0087】市販のデジタル撮影装置(カシオ社製QV
−700)の撮影用照明装置発光部の外付けカバーを外
し、内側にある幅16.0mm、高さ8.0mmの発光
部ガラス窓を覆うべく幅20.0mm、高さ10.0m
mに切り出した参考例3で作成したコレステリック液晶
積層フィルム(フィルムA)を、支持トリアセチルセル
ロースフィルムが発光部ガラス窓に接するように透明粘
着剤を介して貼合し、その後撮影用照明装置の発光部の
外側カバーを元通りに付け直した。一方、参考例1で用
いた直線偏光板6と、波長550nmにおけるリターデ
ーションが137.5nmのポリカーボネート製一軸延
伸リターダーによる略1/4波長板を、直線偏光板6を
手前に見て該透過軸に対して略1/4波長板の遅相軸が
それぞれ左回り45度、55度の角度となるように貼合
した右円偏光板A、Bを作成した。該右円偏光板Aは、
少なくとも可視光線中で最も視感度の高い緑色(波長約
550nm)に対してはほぼ完全な右円偏光板として機
能するのに対し、右円偏光板Bは完全な円偏光板の配置
にはなっておらず、左円偏光(非偏光のうちの本来透過
されない成分)も部分的に透過する配置になっている。
そして、こうした右円偏光板AあるいはBを受光部前面
に装着することにより撮影装置を作成した。
【0088】右円偏光板として円偏光板Aを搭載した撮
影装置を用い、スタジオにて女性モデルの撮影を行っ
た。被写体(モデル)10としては、眼鏡をかけ、首に
プラチナ製ハート型のネックレスをした身長160cm
程の日本人女性を選び、青色背景で椅子に座った状態の
上半身を60cmほどの距離から撮影した。モデルのほ
ぼ真上に位置するスタジオ内ダウンライトを除いては特
に外部照明を用いず、専ら撮影用照明装置から発せられ
る光により照明をとる方法を用いた。
【0089】シャッターを切ると同時に撮影用照明装置
が発光し、モデルが撮影装置の液晶画面上に映し出され
た。得られた画像は専用ソフトウェアーにてパソコンに
JPEG画像として取り込み、17インチのCRT画面に映
して評価した。
【0090】得られた画像では、モデルのかけている眼
鏡のレンズによる反射がほぼ完全にカットされ、眼鏡の
枠だけが認識できた。また、プラチナ製ネックレスの大
部分は黒く影として映されており、ネックレスとしては
違和感のある画像になっていたが、全体としては強烈な
光によるモデルの皮膚などでの輝度の飽和や色飛びは起
こっておらず、モデルを良好に認識できる画像であっ
た。
【0091】次に、右円偏光板として右円偏光板Bを装
着した撮影装置を用いて、上記と全く同条件で同じモデ
ルの撮影を行った。得られた画像は、モデルの眼鏡の一
部に撮影用照明装置光が一部反射されたことがわかる輝
きが見られたが、そのことによりレンズの存在が認識で
き、またネックレスも金属特有の光沢が完全に失われず
に輝度だけが低下して写っており、モデルの明瞭性に加
えてガラスや金属の質感も損ねない画像が得られた。
【0092】(比較例2) (実施例2の構図で通常の撮影用照明装置を備えたデジ
タル撮影装置による撮影)
【0093】実施例2において撮影装置を作成するに当
たって用いたデジタル撮影装置を、何ら手を加えること
なくそのまま用い、実施例2と同じモデルを同じ条件下
で撮影した。得られた画像では、モデルの眼鏡への撮影
用照明装置光の写り込みにより眼鏡の一部が白くなって
おり、またその部分で輝度が飽和して眼鏡の奥の眼がほ
とんど正常に写っていなかった。また、ネックレスの近
傍でも同様の現象が見られ、首や服の一部で色飛びが見
られた。さらにモデルの額部分や鼻頭などを注意深く観
察すると、実施例2の画像では見られなかった皮脂に由
来するてかりが目立っていることがわかった。全体とし
て、本比較例で得られた画像は、モデルの顔や服装を認
識することは出来るが、金属やガラス部分およびその近
傍で輝度の飽和や色飛びが起こっており、画像の質とし
ては良好なものではなかった。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の撮影シス
テムによれば、特定偏光成分を発する偏光素子と、該特
定偏光成分が被写体の表面で正反射された光をカットす
る偏光フィルターを備えることにより、撮影用照明装置
から発せられる光の被写体における正反射によるギラツ
キを低減し、目的とする被写体を明瞭に撮影することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮影システムの一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】(a)〜(d)はそれぞれ、実施例1に係る撮
影用照明装置の一部である発光部を示す斜視図、横断面
図、正面図、縦断面図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ、実施例1に係る撮
影用照明装置の一部である外側カバーを示す正面図、側
面図である。
【符号の説明】
2…光源、4…反射板、6…偏光素子、8…撮影用照明
装置、10…被写体、12…偏光フィルター、15…撮
影装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 武裕 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日石三 菱株式会社中央技術研究所内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA03 BA05 BA07 BA44 BB03 BC21 2H053 CA12 2H083 AA06 AA15 AA25 AA31 AA51

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源、その光源から発せられる光を反射
    する反射板、並びにその光源から発せられる光及び前記
    反射板で反射される光のうち特定の偏光成分を透過させ
    る偏光素子を少なくとも備え、その特定の偏光成分によ
    って前記被写体を照明する撮影用照明装置と、 前記撮影用照明装置により照明される前記被写体から反
    射される偏光成分を遮断することが可能な偏光フィルタ
    ーを有し、その偏光フィルターを通して前記被写体を撮
    影する撮影装置と、を備えることを特徴とする撮影シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記特定の偏光成分が直線偏光であり、
    前記偏光素子の透過軸と、前記偏光フィルターの透過軸
    とが互いに略直交していることを特徴とする請求項1に
    記載の撮影システム。
  3. 【請求項3】 前記偏光素子が散乱型偏光板であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の撮影システム。
  4. 【請求項4】 前記反射板が、前記散乱型偏光板から後
    方散乱される偏光成分を拡散させる拡散型反射板である
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影システム。
  5. 【請求項5】 前記特定の偏光成分が円偏光であり、前
    記偏光フィルターが、前記被写体を照明する円偏光と逆
    向きの円偏光を遮断することが可能となっていることを
    特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  6. 【請求項6】 前記偏光素子がコレステリック液晶性フ
    ィルムであることを特徴とする請求項1又は5に記載の
    撮影システム。
  7. 【請求項7】 前記偏光素子が、選択反射帯域の異なる
    複数のコレステリック液晶性フィルムの積層体であるこ
    とを特徴とする請求項1又は5に記載の撮影システム。
  8. 【請求項8】 前記偏光フィルターが、前記被写体を照
    明する円偏光と逆向きの円偏光を吸収する吸収型偏光板
    を有することを特徴とする請求項5に記載の撮影システ
    ム。
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