JP2001133854A - カメラシステム及び表示装置 - Google Patents

カメラシステム及び表示装置

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JP2001133854A
JP2001133854A JP31235499A JP31235499A JP2001133854A JP 2001133854 A JP2001133854 A JP 2001133854A JP 31235499 A JP31235499 A JP 31235499A JP 31235499 A JP31235499 A JP 31235499A JP 2001133854 A JP2001133854 A JP 2001133854A
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラからの画像を表示する表示手段を備え
た筐体を回転させて、カメラを回転駆動できるカメラシ
ステムの、回転部を小型軽量化し、操作性を向上する。 【解決手段】 カメラと、前記カメラの前方にカメラの
光軸に対して45°近傍の角度で配置されたカメラ用ミ
ラーと、カメラ用ミラーをカメラの光軸回りに回転駆動
させるミラー回転機構とから構成されるミラー回転型カ
メラと、カメラで撮像された画像を表示できるモニタ
と、モニタの前方にモニタの表示方向に対して45°近
傍の角度で配置されたモニタ用ミラーと、モニタ用ミラ
ーを介してモニタに表示された映像を視認できるファイ
ンダを備え、モニタの表示画面中央近傍から表示画面に
対して垂直に延ばした軸回りにモニタ用ミラーと共に回
転可能な筐体とから構成されるミラー回転型表示装置
と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モニタの前に配置
された回転ミラーを介して画像を表示するミラー回転型
表示装置を利用したカメラシステムと表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、カメラからの映像を表示でき
るモニタの前方に配置された回転ミラーを介して画像を
表示するミラー回転型表示装置と、カメラ前方に配置さ
れた回転ミラーを介して被写体を撮像するミラー回転型
カメラを組み合わせたカメラシステム及び表示装置に関
するものなのである。以下では、本発明に関連する従来
技術の説明として、光学・電子潜望鏡関連2件、ミラー
回転型カメラ関連1件、潜望鏡型表示装置関連1件を挙
げて以下で説明する。
【0003】[光学潜望鏡]光学潜望鏡は、カメラやモニ
タなどの電子機器が用いられていない光学的な潜望鏡で
あり、図27に示すような構成になっている。ユーザ
は、ファインダごしに筐体に固定された2枚のミラーを
介して被写体を見ることができる。また、筐体を回転す
ることにより見たい方向を変更できる。図のように筐体
には電力供給や信号伝達のための配線が必要な電子機器
は含まれておらず、光学的な部品のみで構成されている
ため、筐体を360°エンドレスに回転させることが可
能であり、見たい方向を360°変更可能である。潜水
艦などに搭載することにより海中から海上の様子を見た
り、高い塀(へい)の向こう側を見たりすることが可能
である。また、ユーザが潜望鏡を覗く絶対方角と、潜望
鏡ごしに見ている絶対方角が常に一致しているため、直
感的な360°全方向展望が可能になる。
【0004】[電子潜望鏡]電子潜望鏡は、少なくとも水
平回転できるいわゆる雲台にカメラが固定された雲台回
転型カメラと、カメラからの映像を表示するモニタ自体
を回転させる潜望鏡型表示装置を組み合わせた電子潜望
鏡の構成を図28に示す。
【0005】本従来技術は、カメラ401と、制御回路
208の制御信号に基づいてギヤ402を介してカメラ
401を回転駆動するモーター203と、カメラ401
のカメラ401が置かれた床あるいは地面にたいする鉛
直線回りの回転角度及び原点位置を検出するためのエン
コーダ204及び原点センサ205と、モーター203
を回転制御するための制御回路208と、から構成され
る雲台回転型カメラ400と、筐体110に固定された
ギヤ302と、ギヤ302に固定された支柱107と、
支柱107によって支持され、カメラ401から送られ
てくる映像信号を表示するモニタ301と、ユーザから
モニタ301が見えるように筐体110に備えられたフ
ァインダ108と、ギヤ302の回転をエンコーダ10
4に伝達するためのギヤ302と、筐体110のユーザ
が立っている床あるいは地面に対する鉛直線回りの回転
角度及び原点位置を検出するためのエンコーダ104及
び原点センサ105と、筐体110を回転させるときに
ユーザが把持する把手109と、から構成される潜望鏡
型表示装置300と、から構成されている。
【0006】本従来技術の動作について説明する。
【0007】ユーザは、ファインダ108を覗いてモニ
タ301を見ながら筐体110を回転させると、エンコ
ーダ104及び原点センサ105は、筐体110の回転
角度をギヤ302を介して検知し、角度信号A及び原点
検出を表す原点信号Aを制御回路208に送る。制御回
路208は、角度信号A及び原点信号Aと、カメラ40
1の回転角度を表す角度信号B及び原点検出を表す原点
信号Bを基に、モーター203を回転駆動する。モータ
ー203の回転は、ギヤ402を介してカメラ401に
伝達され、カメラ401は回転される。筐体110の回
転角度とカメラ401の回転角度の対応方法としては、
例えば、ユーザがファインダ108を覗く方角(東西南
北)と、カメラ401の方角を合致させる、すなわち絶
対方角が同一になるように対応付ける方法がある。カメ
ラ401で撮像された画像データは、映像信号としてモ
ニタ301に送られ、表示される。
【0008】以上のようにユーザは、筐体110を回転
させることにより、カメラ401を見たい方向に向ける
ことができ、同時にカメラ401からの映像をファイン
ダ108ごしにモニタ301で見ることができる。すな
わち、潜望鏡型表示装置300が設置されている場所に
いながらにして、雲台回転型カメラ400が設置されて
いる場所から360°全方向を見ることが可能になる。
さらに、前記光学潜望鏡の場合と同様に、ユーザの向き
とカメラ401の向きの絶対方角を一致させておいた
り、あるいは相対角度変化を一致させておくことによ
り、直感的な方角同定や方向変更が可能になる。
【0009】[ミラー回転型カメラと通常モニタを組み
合わせたカメラ制御システム]ミラー回転型カメラと通
常のモニタを組み合わせたカメラ制御システムの構成を
図29に示す。
【0010】本従来技術は、カメラ201と、カメラ2
01の前方にカメラ201の光軸に対して45°近傍の
角度で配置されたミラー202と、ミラー202をカメ
ラ201の光軸回りに回転駆動させるモーター203
と、ミラー202のカメラ201に対する光軸回りの回
転角度及び原点位置を検出するためのエンコーダ204
及び原点センサ205と、モーター203を回転制御す
るための制御回路208と、から構成されるミラー回転
型カメラ200と、カメラ201からの映像を画像変換
するための画像変換手段502と、画像変換手段502
で変換処理された画像を表示するためのモニタ501
と、ユーザの操作を操作信号に変換して制御回路208
に送るためのミラー回転操作手段503と、から構成さ
れる。
【0011】本従来技術の動作を説明する。
【0012】ユーザがミラー回転操作手段503を操作
すると、操作内容を表す操作信号が制御回路208に送
られる。ミラー回転操作手段503としては、例えばレ
バーやダイヤル、カーソルキーなどが適用できる。カー
ソルキーを適用する場合であれば、右矢印キーと左矢印
キーによってミラー202を左右に回転できるようにし
ておけば良い。制御回路208は、ミラー回転操作手段
503からの操作信号と、ミラー202のカメラ201
に対する角度を表すエンコーダ204からの角度信号B
と原点センサ205からの原点信号Bを基に、モーター
203を制御し、ユーザの操作に応じたミラー回転を実
現する。このようにして回転駆動されるミラー202を
介してカメラ201に入力される画像は、映像信号とし
て画像変換手段502に送られる。
【0013】画像変換手段502における画像変換の様
子を図30を用いて説明する。カメラ201はミラー回
転型カメラ200が固定された床あるいは地面に対して
相対角度は変化せず、ミラー202のみが相対回転され
ている。このため、回転されるミラー202を介してカ
メラ201に入力された画像は、被写体の上下方向が回
転されたものとなる(図30上段。矢印は、被写体の上
下方向、矢印の方向が上を表す)。つまり、被写体の上
下方向が、ミラー202の回転に伴って画像内で回転し
ていくのである。
【0014】画像変換手段502は、この回転を変換
し、図に示した変換画像のように、被写体の上方向、す
なわち矢印方向が上向きになるように画像を変換する
(図30中段)。しかし、このままでは、ユーザからは
回転された矩形画像が見えてしまうことになる。
【0015】ところで、ミラー202が様々な角度をと
る時の変換画像を、中心が同一になるように重ね合わせ
ると、常に画面全体を含む円C2、常に画像が存在する
円C1、円C1に内接する矩形S1、円C2に外接する
矩形S2が存在する(図30下段)。したがって、例え
ば、変換画像の内、円C1に相当する領域だけを切り取
ってモニタ501に表示すれば、ユーザからは常に同じ
形(この場合は円)の画像が見えることになる。
【0016】以上のように本従来技術では、ユーザは、
ミラー回転操作手段503を操作してミラー202を回
転させることにより、所望の方向の画像をモニタ501
上で見ることが可能になる。
【0017】[特開平9−292827号公報「回転式
映像目視装置」]潜望鏡型表示装に関連する従来技術と
しては、例えば特開平9−292827号公報「回転式
映像目視装置」がある。
【0018】図31は、本従来技術である回転式映像目
視装置の構成を示す図である。後述する本発明の実施の
形態と対応を取りやすいように各部名称及び番号を付け
たため、特開平9−292827号公報における各部名
称及び番号と異なったものとなっているが、本質的に変
更しているものではない。
【0019】本従来技術は、筐体110に固定されたギ
ヤ302と、ギヤ302に固定された支柱107と、支
柱107によって支持されたモニタ301と、ユーザか
らモニタ301が見えるように筐体110に備えられた
ファインダ108と、ギヤ302の回転をエンコーダ1
04に伝達するためのギヤ302と、筐体110のユー
ザが立っている床あるいは地面に対する鉛直線回りの回
転角度及び原点位置を検出するためのエンコーダ104
及び原点センサ105と、筐体110を回転させるとき
にユーザが把持する把手109と、から構成される潜望
鏡型表示装置300と、モニタ301に表示するための
画像全体を記憶しておく画像記憶手段601と、エンコ
ーダ104及び原点センサ105からの信号に基づいて
筐体110の回転角度を検知し、その回転角度に応じて
画像記憶手段601に記憶されている画像全体からモニ
タ301に表示するべき画像を抽出するための画像抽出
手段602と、から構成される画像生成手段610と、
から構成されている。
【0020】本従来技術の動作について説明する。
【0021】ユーザは、ファインダ108を覗いてモニ
タ301を見ながら把手109を把持して筐体110を
回転させると、エンコーダ104及び原点センサ105
は、筐体110の回転角度をギヤ302を介して検知
し、角度信号A及び原点検出を表す原点信号Aを画像抽
出手段602に送る。画像抽出手段602は、角度信号
A及び原点信号Aに基づいて、画像記憶手段601に記
憶されている画像全体からモニタ301に表示するべき
画像を抽出する。画像抽出手段602で抽出された画像
は、モニタ301に送られ、表示される。
【0022】図32は、画像記憶手段601に記憶され
ている画像全体から、画像抽出手段602によってモニ
タ301に表示する画像が抽出される様子を示す図であ
る。本従来技術の回転式映像目視装置で、例えば、仮想
的に水族館におけるペンギン飼育スペースの中から見た
映像を提供する時は、画像記憶手段601には図示した
ようなパノラマ画像(図32上段)を記憶しておけば良
い。パノラマ画像の横方向は、ユーザが見たい方向、す
なわち筐体110の回転角度に対応しており、0°〜3
60°の全方向になっている。もし、ユーザが筐体11
0を、ある基準位置から角度αだけ回転させたとする
と、画像抽出手段602はパノラマ画像全体から角度α
に対応する部分の画像を抽出し(図32下段)、モニタ
301に送る。
【0023】[特開平9−292827号明細書で従来
技術として説明されている回転式映像目視装置]回転式
映像目視装置に関連する従来技術として、特開平9−2
92827号公報において従来技術として説明されてい
る回転式映像目視装置(特開平9−292827号公報
における図3、4に対応)についても、図33を用いて
説明しておく。ここでも、後述する本発明の実施の形態
と対応を取りやすいように各部名称及び番号を付けたた
め、特開平9−292827号公報における各部名称及
び番号と異なったものとなっているが、本質的に変更し
ているものではない。
【0024】本従来技術は、筐体110に固定されたリ
ングギヤ106と、リングギヤ106に固定された支柱
107と、支柱107によって支持されたモニタ701
と、モニタ101の前方にモニタ101のほぼ中央を通
って表示画面に垂直な直線に対してほぼ45°近傍の角
度で支柱107に支持されたミラー102と、ミラー1
02を介してモニタ701の画像を覗くためのファイン
ダ108と、筐体110のユーザが立っている床あるい
は地面に対する鉛直線回りの回転角度及び原点位置をリ
ングギヤ106を介して検出するためのエンコーダ10
4及び原点センサ105と、筐体110を回転させると
きにユーザが把持する把手109と、から構成される潜
望鏡型表示装置700と、モニタ701に表示するため
の画像全体を記憶しておく画像記憶手段601と、エン
コーダ104及び原点センサ105からの信号に基づい
て筐体110の回転角度を検知し、その回転角度に応じ
て画像記憶手段601に記憶されている画像全体からモ
ニタ701に表示するべき画像を抽出するための画像抽
出手段602と、画像が潜望鏡型表示装置700に左右
上下に関して正しく正立表示されるように変換する画像
変換手段603Aと、から構成される画像生成手段60
0Aと、から構成されている。
【0025】本従来技術の動作について説明する。
【0026】ユーザは、ファインダ108を覗いてミラ
ー102で反射されたモニタ301の画面を見ながら把
手109を把持して筐体110を回転させると、エンコ
ーダ104及び原点センサ105は、筐体110の回転
角度をギヤ302を介して検知し、角度信号A及び原点
検出を表す原点信号Aを画像抽出手段602に送る。画
像抽出手段602は、角度信号A及び原点信号Aに基づ
いて、画像記憶手段601に記憶されている画像全体か
らモニタ301に表示するべき画像を抽出し、画像変換
手段603Aに送る。画像変換手段603Aは、画像抽
出手段602から送られてきた画像を、画像の中央を通
る水平線を対象軸として上下反転変換し、モニタ701
に送る。モニタ701で表示された画像は、ミラー10
2を介してファインダ108からユーザに提供される。
画像変換手段603Aにおいて、画像を上下反転変換す
る理由は、図34に示すように、モニタ701の表示画
像が、ミラー102に反射されてファインダ108に出
力されるときに上下反転されるからである。
【0027】図35は、画像記憶手段601に記憶され
ている画像全体から、画像抽出手段602によってモニ
タ301に表示する画像が抽出され、さらに画像変換手
段603Aによって画像変換処理される様子を示す図で
ある。画像抽出までは、図32を用いて説明した処理と
同じであるが(図35上段、中段)、本従来技術では抽
出された画像が画像変換手段603Aによって上下反転
される(図35下段)。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記4つの従
来技術には、下記のような問題があった。
【0029】[光学潜望鏡の問題点]被写体からの反射
光を光学的にファインダまで導いているため、ユーザが
位置する場所の真上に光路を延ばし、ユーザよりも高い
位置から被写体を見るようにしたものがほとんどであ
る。潜水艦において用いられている潜望鏡が代表的であ
る。したがって、ユーザの真上ではなく、水平方向に離
れた場所から被写体を観察するためには、複雑な光学系
を必要とし、場合によっては極めて困難、あるいは不可
能となる。
【0030】[電子潜望鏡の問題点]電子潜望鏡を用い
れば、光学潜望鏡では困難であった遠隔地の映像を見る
ことができる。すなわち、雲台回転型カメラを遠隔地に
設置し、潜望鏡型表示装置によってカメラを回転駆動制
御し、かつ取得画像を見ることができる。しかし、雲台
回転型カメラではカメラ全体が、潜望鏡型表示装置では
モニタ全体が回転される。カメラやモニタは、比較的大
型で重い。したがって、雲台回転型カメラと潜望鏡型表
示装置の双方とも、回転部が大きく、重くなる。このこ
とは、雲台回転型カメラではモーターの大型化、大電流
化、潜望鏡型表示装置ではユーザ回転操作する筐体の大
型化、重量化、という問題が生じる。
【0031】さらに、モニタとカメラには、電気的な接
続が不可欠である。潜望鏡型表示装置を、エンドレスに
水平回転させたい場合には、回転部と被回転部をスリッ
プリングで接続する必要が生じる。
【0032】[ミラー回転型カメラと通常モニタを組み
合わせたカメラ制御システムの問題点]ミラー回転型カ
メラは、電気的接続が無く、かつ比較的軽量なミラーの
みを回転させて広視野画像を取得でき、装置の小型化が
図れる。しかし、カメラが固定され、ミラーのみが回転
されるので、取得される画像は、被写体の上下方向が回
転されたものとなる。したがって、通常のモニタに画像
を表示する場合、取得画像を回転変換処理してから表示
する必要がある。
【0033】[特開平9−292827号「回転式映像
目視装置」の問題点]図31と図33を用いて説明した
本従来技術においても、電気的接続があり、かつ比較的
重いモニタが、ユーザが操作する潜望鏡型筐体に固定さ
れている。このため、ユーザが、重い筐体を回転させな
ければならないことや、エンドレスに水平回転させる場
合はスリップリングなどを用いる必要があるなどの問題
点があった。
【0034】よって、本願発明の目的は、上記従来技術
の問題点に鑑み、係る問題点を解決するカメラシステム
および表示装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】本願発明では、係る従来
技術の問題点に鑑み、以下の特徴により上記問題点を解
決する。
【0036】(請求項1)本願発明のカメラシステム
は、ユーザがカメラを操作し、かつそのカメラで取得さ
れた画像を見ることができるカメラシステムであって、
カメラと、前記カメラの前方にカメラの光軸に対して4
5°近傍の角度で配置されたカメラ用ミラーと、前記カ
メラ用ミラーを前記カメラの光軸回りに回転駆動させる
ミラー回転機構と、から構成されるミラー回転型カメラ
と、前記カメラで撮像された画像を表示できるモニタ
と、前記モニタの前方にモニタの表示方向に対して45
°近傍の角度で配置されたモニタ用ミラーと、前記モニ
タ用ミラーを介して前記モニタに表示された映像を視認
できるファインダを備え、前記モニタの表示画面中央近
傍から表示画面に対して垂直に延ばした軸回りに、前記
モニタ用ミラーと共に回転可能な筐体と、から構成され
るミラー回転型表示装置と、から構成した。
【0037】この構成では、前記カメラで撮像された画
像を前記モニタに表示し、前記筐体の回転に応じて前記
カメラ用ミラーが回転し、前記モニタ用ミラーは前記筐
体に固定されており、前記筐体を回転させると、前記モ
ニタ用ミラーが前記モニタの前方で前記モニタの表示方
向回りに回転されるようにすることにより、カメラの撮
像方向を少なくとも水平方向に自由に変更し、その撮像
方向にある被写体の画像をミラー回転型表示装置におい
て見ることができる。
【0038】さらに、ミラー回転型表示装置及びミラー
回転型カメラの双方とも、モニタやカメラ全体を回転さ
せるのではなく、電気的接続が無く、かつ軽量なミラー
のみを回転させる構成となっている。すなわち、回転部
側に、電気的接続が必要不可欠で、かつ比較的重いモニ
タやカメラを含まない。したがって、装置、特に回転部
の小型、軽量化をはかれ、ひいては装置全体の小型化、
構造単純化が実現できる。
【0039】(請求項2)また、前記ミラー回転型カメ
ラと前記ミラー回転型表示装置を、前記カメラの光軸に
沿った撮像方向と前記モニタの表示方向のなす角度が9
0°以上270°以下となるように配置した。具体的に
は、前記カメラの光軸に沿った撮像方向を鉛直上向きに
し、前記モニタの表示方向を鉛直下向きにする場合(両
方向のなす角度は180°)や、前記カメラの光軸に沿
った撮像方向を鉛直上向きより30°傾けた方向にし、
前記モニタの表示方向を鉛直下向きにする場合(両方向
のなす角度は150°)などが相当する。
【0040】この構成では、前記ミラー回転型表示装置
の前記筐体と、前記ミラー回転型カメラの前記カメラ用
ミラーの相対角度変化を同一に、かつそれぞれの初期値
をある決められた値に設定しておいた場合、前記カメラ
からの映像を何ら画像変換処理することなく前記モニタ
に出力するだけで、前記ファインダからは上下左右の正
しい画像を見ることができる。
【0041】(請求項3)また、上記カメラシステムに
おいて、前記モニタと前記モニタ用ミラーの間に円形の
開口部を備えた円形窓を配置し、前記モニタに表示され
た画像の内、前記開口部に対応する領域の画像のみを、
前記モニタ用ミラー及び前記ファインダを通してユーザ
に画像が提供されるようにした。
【0042】この構成では、前記ファインダごしに見え
る画像が、違和感のある回転矩形画像ではなく、前記モ
ニタ用ミラーあるいは前記カメラ用ミラーの回転角度に
関わらず常に円形画像が見える。
【0043】(請求項4)また、前記円形窓ではなく、
矩形窓を前記モニタと前記モニタ用ミラーの間に配置
し、前記モニタではなく前記筐体に固定した。
【0044】この構成では、前記ファインダごしに見え
る画像が、違和感のある回転矩形画像ではなく、前記モ
ニタ用ミラーあるいは前記カメラ用ミラーの回転角度に
関わらず常に矩形画像が見える。
【0045】(請求項5)また、前記円形窓または前記
矩形窓を、前記ファインダと前記モニタ用ミラーの間に
配置し、前記筐体に固定した。
【0046】この構成では、前記モニタに表示された画
像の内、前記円形窓または前記矩形窓の開口部に対応す
る領域の画像のみを、前記モニタ用ミラー及び前記ファ
インダを通してユーザに画像が提供することができる。
【0047】(請求項6)さらに、本発明のカメラシス
テムは、前記ミラー回転型カメラと前記ミラー回転型表
示装置を、前記カメラの光軸に沿った撮像方向と前記モ
ニタの表示方向のなす角度が90°以下となるように配
置し、前記カメラからの画像を、被写体の画像が前記ミ
ラー回転型表示装置に左右上下に関して正しく表示され
るように変換する画像変換手段を備えた構成とした。ミ
ラー回転型カメラとミラー回転型表示装置の配置につい
ては、例えば、前記カメラの光軸に沿った撮像方向と前
記モニタの表示方向の両方を鉛直上向きにする場合(両
方向のなす角度は0°)などがある。
【0048】本発明のカメラシステムを設置する場所の
制限や、ミラー回転型表示装置またはミラー回転型カメ
ラに接続されているケーブルの出し方の制限などから、
ミラー回転型表示装置とミラー回転型カメラの向きを変
える必要が生じる場合が少なくない。しかし、上記構成
及び請求項2記載の発明の構成を適宜選択することによ
り、ミラー回転型表示装置及びミラー回転型カメラを任
意の向きに配置できる。
【0049】(請求項7)また、本発明のカメラシステ
ムは、カメラと、前記カメラを少なくとも水平方向に回
転させることができる雲台と、から構成される雲台回転
型カメラと、前記カメラで撮像された画像を表示できる
モニタと、前記モニタの前方にモニタの表示方向に対し
て45°近傍の角度で配置されたモニタ用ミラーと、前
記モニタ用ミラーを介して前記モニタに表示された映像
を視認できるファインダを備え、前記モニタの表示画面
中央近傍から表示画面に対して垂直に延ばした軸回り
に、前記モニタ用ミラーと共に回転可能な筐体と、から
構成されるミラー回転型表示装置と、から構成した。
【0050】この構成では、前記カメラで撮像された画
像を前記モニタに表示し、前記筐体の回転に応じて前記
雲台が回転し、前記モニタ用ミラーは前記筐体に固定さ
れており、前記筐体を回転させると、前記モニタ用ミラ
ーが前記モニタの前方で前記モニタの表示方向回りに回
転されるようにすることにより、カメラの撮像方向を少
なくとも水平方向に自由に変更し、その撮像方向にある
被写体の画像をミラー回転型表示装置において見ること
ができる。
【0051】さらに、ミラー回転型表示装置は、モニタ
全体を回転させるのではなく、電気的接続が無く、かつ
軽量なミラーのみを回転させる構成となっている。すな
わち、回転部側に、電気的接続が必要不可欠で、かつ比
較的重いモニタやカメラを含まない。したがって、装
置、特に回転部の小型、軽量化を図れ、ひいては装置全
体の小型化、構造単純化が実現できる。
【0052】(請求項8)前記課題を解決するための表
示装置は、ユーザが筐体を回転操作すると、それに応じ
て表示画像が変化する表示装置であって、画像を表示で
きるモニタと、前記モニタの前方にモニタの表示方向に
対して45°近傍の角度で配置されたモニタ用ミラー
と、前記モニタ用ミラーを介して前記モニタに表示され
た映像を視認できるファインダを備え、前記モニタの表
示画面中央近傍から表示画面に対して垂直に延ばした軸
回りに、前記モニタ用ミラーと共に回転可能な筐体と、
から構成されるミラー回転型表示装置と、前記モニタに
表示するための画像全体を記憶しておく画像記憶手段
と、前記筐体の回転に応じて前記画像全体から前記モニ
タに表示するべき画像を抽出するための画像抽出手段
と、前記画像抽出手段で抽出された画像を、被写体が前
記ミラー回転型表示装置に左右上下に関して正しく表示
されるように変換する画像変換手段と、から構成される
画像生成手段と、から構成される。
【0053】この構成では、前記画像生成手段で生成さ
れた画像を前記モニタに表示し、前記筐体の回転させる
ことにより前記画像記憶手段に記憶された画像全体を観
ることができる。
【0054】さらに、ミラー回転型表示装置は、モニタ
全体を回転させるのではなく、電気的接続が無く、かつ
軽量なミラーのみを回転させる構成となっている。すな
わち、回転部側に、電気的接続が必要不可欠で、かつ比
較的重いモニタやカメラを含まない。したがって、装
置、特に回転部の小型、軽量化を図れ、ひいては装置全
体の小型化、構造単純化が実現できる。
【0055】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0056】(第1の実施の形態) 〔外観〕図1は、本発明であるカメラシステムの第1の
実施の形態の外観を示す図である。
【0057】図1を参照すると、本発明のカメラシステ
ムの第1の実施の形態は、ミラー回転型表示装置100
と、ミラー回転型カメラ200と、から構成される。
【0058】ユーザは、ファインダ108を覗いてミラ
ー回転型カメラ200で撮像された画像を見ながら、把
手106を把持してミラー回転型表示装置100を矢印
Bのように回転させると、ミラー回転型カメラ200の
周囲の様子を観察あるいは展望できる。
【0059】ミラー回転型表示装置100とミラー回転
型カメラ200の間の映像信号及び角度情報を転送する
ケーブルを長くする、あるいは無線を用いれば、遠隔地
にあるミラー回転型カメラ200の周囲の様子をミラー
回転型表示装置100で観察あるいは展望できる。な
お、図では、被写体がペンギンの場合を示している。こ
れは、例えばミラー回転型カメラ200を水族館などの
ペンギン飼育スペースに設置しておくと、水族館を訪れ
た客がミラー回転型表示装置100を操作することによ
り、あたかもペンギンの仲間になったかのような体験が
できるシステムを構築することができる。ミラー回転型
カメラ200の高さをペンギンの身長程度にしておけ
ば、より臨場感が増すであろう。
【0060】〔構成〕図2は、本発明であるカメラシス
テムの第1の実施の形態の構成を示す図である。
【0061】図2を参照すると、本発明のカメラシステ
ムの第1の実施の形態は、カメラ201と、カメラ20
1の光軸と中心軸を同一にして配置されたリングギヤ2
06と、リングギヤ206に固定された支柱207と、
カメラ201の前方にカメラ201の光軸に対して45
°近傍の角度で支柱207に支持されたミラー202
と、ミラー202をリングギヤ206を介してカメラ2
01の光軸回りに回転駆動させるモーター203と、リ
ングギヤ206のカメラ201に対する光軸回りの回転
角度及び原点位置を検出するためのエンコーダ204及
び原点センサ205と、モーター203を回転制御する
ための制御回路208と、から構成されるミラー回転型
カメラ200と、略円柱形状をした潜望鏡型の筐体11
0と、カメラ201から送られてくる映像信号を表示
し、筐体110とは分離されたモニタ101と、モニタ
101のほぼ中央を通って表示画面に垂直な直線と開口
部の中心軸を同一にし、モニタ101に固定された円形
窓103と、モニタ101のほぼ中央を通って表示画面
に垂直な直線と中心軸を同一にし、かつ筐体110に固
定されたリングギヤ106と、リングギヤ106に固定
された支柱107と、モニタ101の前方にモニタ10
1のほぼ中央を通って表示画面に垂直な直線に対してほ
ぼ45°近傍の角度で支柱107に支持され、モニタ1
01の表示画像を矢印C方向に反射するミラー102
と、リングギヤ106の回転角度及び原点位置を検出す
るためのエンコーダ104及び原点センサ105と、ミ
ラー102を介してモニタ101の画面を見るために筐
体110に備えられたファインダ108と、ユーザが把
持して筐体110を回転するために筐体110に備えら
れた把手109と、から構成されるミラー回転型表示装
置100と、から構成される。
【0062】〔動作〕本実施の形態の動作について説明
する。
【0063】ユーザは、ファインダ108を覗いてミラ
ー102で反射されたモニタ101の画面を見ながら、
把手109を把持して矢印A方向に操作し、筐体110
を矢印B方向に回転させる。リングギヤ106は筐体1
10に固定されているため、筐体110の回転に伴って
リングギヤ106は回転し、リングギヤ106に固定さ
れた支柱107、支柱107に支持されたミラー102
も同時に回転する。しかし、モニタ101は、筐体11
0とは分離しているので、固定されたままである。すな
わち、ユーザ及びミラー回転型表示装置100全体が存
在する床あるいは地面に対し、モニタ101は固定さ
れ、筐体及びそれに固定されたリングギヤ106、支柱
107、ミラー102が回転する。もちろん、ユーザ
は、ファインダ108を覗ける場所に移動しながら、筐
体110を回転させる。
【0064】筐体110が回転すると、エンコーダ10
4及び原点センサ105は、筐体110の回転角度を表
す角度信号A及び原点検出を表す原点信号Aを制御回路
208に送る。制御回路208は、角度信号A及び原点
信号Aと、ミラー202の回転角度を表す角度信号B及
び原点検出を表す原点信号Bを基に、筐体110の回転
角度に応じてミラー202を矢印D方向に回転させる。
カメラ201には、ミラー202を介して矢印E方向の
被写体が撮像され、画像データが映像信号としてモニタ
101に送られ、表示される。
【0065】筐体110の回転角度とミラー202の回
転角度の対応方法としては、例えば、ユーザがファイン
ダ108を覗く絶対方角(東西南北)と、ミラー202
の絶対方角を合致させる、すなわち絶対方角が同一にな
るように対応付ける方法がある。また、相対角度変化を
常に一致させておく、すなわち筐体110を右に90°
回転させると、ミラー202も右に90°回転するとい
うようにしておく方法がある。いずれにしても、ユーザ
にとっては、観察あるいは展望している方向を直感的に
認識することができる。
【0066】〔撮像素子209と、ミラー202の回転
角度θの定義〕カメラ201には、レンズを通して入射
してくる外界からの光を電気信号に変換するための撮像
素子209が内蔵されている。図3は、カメラ201、
撮像素子209、レンズ210、ミラー202の構成
と、ミラー202の回転角度を示す図である。右側の図
は、矢視Aからみた図である。撮像素子209は、2次
元的に配置された受光素子から成っており、各受光素子
に入射した光の強度に応じた電気信号で構成される画像
データを出力する。出力された画像データの各画素は、
撮像素子209を構成する受光素子に対応している。各
受光素子及びそれに対応する画像中の各画素は(X、
Y)座標径で表すことができる。ここでは、矢視A、す
なわちカメラ201の背面から見たときに、左上を
(0、0)とし、水平右方向に(1、0)、(2、
0)、・・・、(Xmax、0)、一段下の列を(0、
1)、(1、1)、・・・、(Xmax、1)、一番右
下の画素を(Xmax、Ymax)とした。このような
座標系とした理由は、受光素子(0、0)で受光した光
の強度をモニタ101の一番左上の画素(0、0)に表
示されるようにし、受光素子(Xmax、Ymax)で
受光した光の強度をモニタ101の一番右下の画素(X
max、Ymax)に表示した時に(モニタ101に表
示される画像上での座標系については後述)、画像の上
下左右が正しくなるようにし、その対応が分かり易くす
るためである。
【0067】ミラー202の回転角度については、図3
に示すように撮像素子209の各受光素子を表す(X、
Y)座標系において、X方向に垂直かつY座標の正方向
を向いた状態をθ=0°とし、矢視Aから見て時計回り
の方向をθの正方向とする。
【0068】〔撮像画像とモニタ表示画像の関係〕次に
被写体が撮像素子上に結像される様子について述べる
が、図3に示したミラー回転型カメラ200の結像につ
いて説明する前に、一般的な縮小光学系の結像と、撮像
素子で撮像された画像がモニタに表示される様子につい
て、図4を用いて説明する。図4を参照すると、被写体
(レンズ側から見て左側を向いているペンギン)からの
反射光は、縮小光学系であるレンズを通ると上下左右が
反転されて撮像素子の受光面に結像される。撮像素子
は、撮像素子の受光面に向かって左下が(0、0)、右
上が(Xmax、Ymax)となるように配置されてい
る。受光素子(0、0)に対応する画素をモニタの左上
に表示し、(1、0)、(2、0)を順に水平右方向に
表示していき、受光素子(Xmax、Ymax)に対応
する画素をモニタの右下に表示すると、モニタ画面は図
のようになり、レンズ側から見た時と同じように左を向
いたペンギンの画像が得られる。
【0069】次に、ミラー回転型カメラ200と同様に
被写体からの反射光が、ミラー及びレンズを介して結像
される様子を図5を用いて説明する。図5を参照する
と、被写体(ミラー202側から見て左側を向いている
ペンギン)からの反射光は、ミラー202で反射され、
レンズ210によって撮像素子209に結像される。撮
像素子は、図示したように撮像素子の受光面に向かって
左下が(0、0)、右上が(Xmax、Ymax)とな
るように配置されている。結像される様子を分かり易く
するために、ミラー202及びミラー202とレンズ2
10の間にある仮想的な面である面Fにおける被写体の
見え方を示しておいた。
【0070】図6は、撮像素子209で撮像された画像
と、それがモニタ101に表示される様子を示す図であ
る。撮像素子209の受光面上に結像された像は、撮像
素子209によって電気信号に変換され画像データが得
られる。この時、任意の受光素子(x、y)は、画像デ
ータ上の画素(x、y)になる。画像データは、図示す
るように画素(0、0)が左上、画素(Xmax、Ym
ax)が右下になるように配列されている。この画像デ
ータがモニタに表示されると図のようになる。
【0071】〔ファインダ108ごしに見えるモニタ画
像〕図7は、ユーザがファインダ108及びミラー10
2を介してモニタ101に表示された画像を見ている様
子を示す図である。モニタ101に表示された画像は、
円形窓103の円形開口部を通してミラー102で反射
され、ファインダ108から出力される。リングギヤ1
06の内径は、画像を遮蔽(しゃへい)することのない
ように十分に大きくしてある。ファインダ108ごしに
ユーザ見える画像は、円形窓108の開口部に対応する
円形の領域となる。モニタ101の画像は、ミラー回転
型カメラ200と異なり、縮小光学系を通ることはない
ので、光学的に上下左右が反転されることはない。
【0072】〔ミラー202を回転させた時の撮像素子
209上での結像〕図8は、ミラー202を回転させた
時のミラー回転型カメラ200と撮像素子209上の結
像の様子を示す図である。図3〜図6を用いて説明した
ように、ミラー202がθ=0°の状態で撮像方向に存
在する被写体(ミラー202側から見た時に左を向いて
いるペンギン)からの反射光は、ミラー202で反射さ
れレンズ210によって撮像素子209に結像される
(図8左上)。撮像素子209上の結像は、受光面側か
ら見ると、上下左右180°反転したものとなっている
(図8左下)。次に、ミラー202がθ=αの状態で撮
像方向に存在する被写体(ミラー202側から見た時に
左を向いているペンギン)からの反射光は、ミラー20
2で反射されレンズ210によって撮像素子209に結
像される(図8右上)。撮像素子209上の結像は、受
光面側から見ると、被写体の上下方向(図中矢印方向)
がθ=0°の時より反時計回りに角度αだけ回転したも
のとなっている(図8右下)。
【0073】〔ミラー202を回転させた時の入力画
像〕図9は、ミラー102及びミラー202を回転させ
た時の、カメラ201からモニタ101に送られてくる
入力画像と、モニタ101に表示される画像及びファイ
ンダ108ごしにユーザが見ることのできる画像の様子
を示す図である。ミラー202がθ=0°とθ=αの時
の撮像素子209上の結像(図8下段)は、撮像素子2
09で電気信号に変換され、入力画像データとしてモニ
タ101に送られる(図9上段)。この時、任意の受光
素子(x、y)で取得された信号は画素(x、y)の輝
度値となるようにしてある。
【0074】ミラー202がθ=0°の状態での入力画
像は、被写体が上下180°反転したものとなっている
が、左右は反転されていない(図9左上)。これは、撮
像素子209の受光素子と入力画像の画素との対応付け
に由来する。次に、ミラー202がθ=αだけ回転下状
態で撮像された画像は、被写体がθ=0°の時から角度
αだけ時計回りに回転したものとなる(図9右上。な
お、図では、画像中央に被写体としてペンギンが表示さ
れているが、これはペンギンがθ=0°の方向ではな
く、角度α方向にいる場合を想定したものである)。
【0075】〔ミラー102の回転角度φの定義〕モニ
タ101に対するミラー102の相対角度φは、図9下
段に示すように、ミラー102からファインダ108に
向かう直線がモニタ101の縦方向と一致する時をφ=
0°とし、モニタ101の画面に向かって時計回りの方
向をφの正方向とする。
【0076】〔ミラー102及び202を回転させた時
の出力画像〕ミラー202の回転角度θが0°の時の入
力画像がモニタ101に表示されている場合、モニタ1
01とミラー102の相対角度φを0°とすれば、ファ
インダ108から見える画像は、もともとミラー回転型
カメラ200が設置された位置から見た被写体の正立画
像となる(図9左下)。次に、θ=αの場合は、φ=α
とすることで、ファインダ108から見える画像は、も
ともとミラー回転型カメラ200が設置された位置から
見た被写体の正立画像となる(図9右下)。
【0077】つまり、ミラー102の回転角度φとミラ
ー202の回転角度θの初期値を双方とも0°としてお
き、ユーザがミラー102を任意の角度αだけ回転させ
た時、ミラー202がαだけ回転するように制御回路2
08を構成することにより、常にミラー回転型カメラ2
00が設置された位置から見た正立画像を、ファインダ
108ごしにユーザに提供できることになる。
【0078】また、ミラー102の回転方向、すなわち
筐体110の回転方向と、ミラー202の回転方向を一
致させるためには、モニタ101の表示方向(図2では
鉛直上向き)とカメラ201の撮像方向(図2では鉛直
下向き)を、180°反転させておく必要がある(請求
項2記載の発明)。これは、図4を用いて説明したよう
に、ミラー202を介してカメラ201に入射された光
束が、カメラ201のレンズによって上下左右反転され
て撮像素子209に結像されることに由来する。したが
って、もし、被写体からの光束が上下左右反転されない
光学系を用いた場合は、その必要はない。なお、被写体
からの光束が上下左右反転される光学系を用い、かつモ
ニタ101の表示方向とカメラ201の撮像方向を一致
させる場合については、本発明の第3の実施の形態とし
て後述する。
【0079】なお、本実施の形態においては、図2に示
したようにミラー回転型表示装置100内のモニタ10
1の表示方向を鉛直上向き、ミラー回転型カメラ200
内のカメラ201の撮像方向を鉛直下向きとした。しか
し、その逆、すなわちモニタ101の表示方向を鉛直下
向き、カメラ201の撮像方向を鉛直上向きにしても何
ら問題はない。さらに、ミラー回転型カメラ200をビ
ル屋上や山頂などの高所に設置する場合、カメラ201
の撮像方向を、下方を展望できるように鉛直上向きに対
して90°以下の角度で傾けて設置しても良い。ミラー
回転型表示装置100とミラー回転型カメラ200を設
置する場所に応じて、適切な角度で設置すれば良い。請
求項2記載の「・・・前記カメラの光軸に沿った撮像方
向と前記モニタの表示方向のなす角度が90°以上27
0°以下となるようにミラー回転型カメラとミラー回転
型表示装置を配置・・・」は、以上のことを一般的に表
現したものである。
【0080】〔円形窓103の役割〕図10は、ミラー
202の回転に伴うモニタ101の表示画像の回転の様
子と、ミラー102の回転によってファインダ108ご
しに見ることができる画像の様子を示す図である。図中
の矢印は被写体の上下方向を示し、矢印の方向が鉛直上
向きを表す。ミラー202を回転させた時にモニタ10
1に表示される画像は図のように回転されたものとなる
が(図10上段)、ミラー102がミラー202と同じ
だけ回転していれば、ユーザからは常に被写体の上下方
向と画像の上下方向が一致した正立画像がファインダ1
08ごしに見ることができる(図10中段)。ただし、
ミラー102が十分大きい場合、ユーザからは回転され
た矩形画像が見えてしまうことになる。
【0081】ところで、ミラー102及び202が様々
な角度をとる時のファインダ108ごしに見えるモニタ
101の画面全体を、中心が同一になるように重ね合わ
せると、常に画面全体を含む円C2、常に画像が存在す
る円C1、円C1に内接する矩形S1、円C2に外接す
る矩形S2が存在する(図10下段)。したがって、例
えば、モニタ101の画面の内、円C1に相当する領域
だけをユーザに提供する場合は、円形窓103の開口部
を円C1に対応したものとしておけばよい。そうすれ
ば、違和感のある回転矩形画像ではなく、ミラー102
及び202の回転角度に関わらず、常に円形の画像を見
ることができる。ただし、円C1に対応する画像領域を
ユーザに提供する場合は、撮像された画像データの一部
を表示しないことになり、画像データとしての情報量が
少なくなる、すなわち画角が狭くなるということにな
る。
【0082】一方、円C2に対応した開口部をもつ円形
窓103を用いても何ら問題はない。この場合は、円C
2の領域内で矩形画像が回転されながら表示されるわけ
で、表示されない画像データが存在するわけでは無い
が、ミラー102及び202の角度によって画像データ
が存在しない領域が生じてしまう。
【0083】図11は、円C1に対応した開口部をもつ
円形窓103を用いたときの、ファインダ106、円形
窓103、モニタ101の表示画像の様子を示す図であ
る。図11は、ミラー102及び202が角度αだけ回
転した場合であって、ファインダ106からは円形窓1
03の開口部に相当する円形の画像が正立して見えてい
る。
【0084】なお、矩形S1及びS2に対応する領域を
ユーザに提供する場合については、本発明の第2の実施
の形態として後述する。
【0085】以上のようにユーザは、筐体110を回転
させることにより、ミラー202を見たい方向に向ける
ことができ、同時にカメラ201からの映像をファイン
ダ108ごしに見ることができる。すなわち、ミラー回
転型表示装置100が設置されている場所にいながらに
して、ミラー回転型カメラ200が設置されている場所
から360°全方向を見ることが可能になる。さらに、
従来技術で説明した光学潜望鏡や電子潜望鏡の場合と同
様に、ユーザの向きとミラー回転型カメラ200の撮像
方向の絶対方角を一致させておいたり、あるいは相対角
度変化を一致させておくことにより、直感的な方角同定
や方向変更が可能になる。
【0086】(第2の実施の形態) 〔構成〕図12は、本発明であるカメラシステムの第2
の実施の形態の構成を示す図である。
【0087】図12と図2を参照して本実施の形態と第
1の実施の形態を比較すると、それらの構成には異なる
点が2つある。一つは、第1の実施の形態で用いられて
いた円形窓103の代わりに、第2の実施の形態では矩
形窓103Sが用いられている点である。もう一つは、
円形窓103がモニタ101側に固定されていた(つま
り筐体110とは分離していた)のに対し、矩形窓10
3Sはリングギヤ106と一体、すなわち筐体110側
に固定されている(リングギヤ106は、第1の実施の
形態と同様に筐体110に固定されているから)という
ことである。それ以外については全て同じ構成となって
いる。
【0088】図13は、本発明の第2の実施の形態にお
けるミラー回転型表示装置100Sを上から見た図であ
る。上側の図はミラー102のモニタ101に対する相
対角度φ=0°の時であり、下側の図はφ=αの時の図
である。矩形窓103Sは、その矩形開口部の各辺が、
ミラー102の水平面への射影(図示されているミラー
102の四角形)である矩形の各辺と平行になるように
固定されている。ユーザが把手109を把持し、筐体1
10を回転させると、それに伴ってミラー102及び矩
形窓103Sが回転する。以上のことより、矩形窓10
3S及びミラー102を介してユーザに提供されるモニ
タ101上の画像は、角度φに関わらず図14に示すよ
うに常に正立した矩形画像となる。
【0089】なお、第1の実施の形態における円形窓1
03は、モニタ101側に固定、すなわち筐体110と
は分離されていた。しかし、円形窓を用いる場合は、モ
ニタ101または筐体110のどちらに固定しても良
い。なぜなら開口部が円であるから、筐体110と共に
円形窓が回転してもユーザから見える開口部は常に円だ
からである。円形窓は、構造上さほど重くならないと思
われるが、少しでも回転部(筐体110、ミラー102
など)を軽量化するという意味から、第1の実施の形態
ではモニタ101側に固定しておいた。
【0090】〔矩形窓103Sの開口部〕矩形窓103
Sの矩形開口部は、例えば図10に示した矩形S1また
はS2に対応する大きさにしておけば良い。矩形S1ま
たはS2にするメリット/デメリットは、第1の実施の
形態で述べたC1またはC2にするそれと同じである。
図15は、矩形S1に対応する開口部を持つ矩形窓10
3Sを用いたときの、ファインダ108、矩形窓103
S、モニタ101の画面及びユーザから見える画像の様
子を示す図である。図は、筐体110を角度αだけ回転
させた時のファインダ108から見える画像の様子を示
している。
【0091】〔円形窓または矩形窓をファインダ108
とミラー102の間に配置〕第1及び第2の実施の形態
では、円形窓103または矩形窓103Sは、モニタ1
01とミラー102の間に配置されていた。しかし、円
形窓103または矩形窓103Sを、ファインダ108
とミラー102の間に配置しても何ら問題はない。ただ
し、当然、円形窓103と矩形窓103Sのどちらであ
っても筐体110側に固定しなければならない。
【0092】(第3の実施の形態) 〔構成、動作〕図16は、本発明であるカメラシステム
の第3の実施の形態の構成を示す図である。
【0093】図16を参照すると、本実施の形態は、第
1の実施の形態におけるミラー回転型表示装置100に
画像変換手段111Aが加わったミラー回転型表示装置
100Aと、ミラー回転型カメラ200と、から構成さ
れている。図16と図2を参照して本実施の形態と第1
の実施の形態を比較すると、それらの構成には異なる点
が2つある。一つは、第1の実施の形態ではミラー回転
型カメラ200内のカメラ201の向きが鉛直下向きだ
ったのに対し、本実施の形態では鉛直上向きになってい
るという点である。もう一つは、ミラー回転型表示装置
100に画像変換手段111Aが加わっていることであ
る。
【0094】本実施の形態と第1の実施の形態では、上
記2つの相違点以外の構成と、基本的な動作は同じなの
で詳細な説明は省略し、ミラー回転型カメラ200が、
カメラ201の撮像方向が鉛直上向きに配置されている
ことに起因する画像変換手段111Aの必要性について
以下で説明する。
【0095】〔撮像素子209への結像〕図17は、本
実施の形態のミラー回転型カメラ200における結像の
様子を示す図である。図17を参照すると、被写体(ミ
ラー202側から見て左側を向いているペンギン)から
の反射光は、ミラー202で反射され、レンズ210に
よって撮像素子209に結像される。撮像素子は、図示
したように撮像素子の受光面に向かって右上が(0,
0)、左下が(Xmax,Ymax)となるように配置
されている。この配置は、第1の実施の形態における撮
像素子209と同じである。結像される様子を分かり易
くするために、ミラー202における被写体の見え方を
示しておいた。
【0096】〔ミラー202を回転させた時の撮像素子
209上での結像〕図18は、本実施の形態において、
ミラー202を回転させた時のミラー回転型カメラ20
0と撮像素子209上での結像の様子を示す図である。
【0097】撮像素子209の各受光素子は、第1の実
施の形態と同様に(X,Y)座標で表し、受光面に向か
って右上を(0,0)とし、水平左方向に(1,0)、
(2,0)、・・・、(Xmax,0)、一段下の列を
(0,1)、(1,1)、・・・、(Xmax,1)、
一番左下の画素を(Xmax,Ymax)とした。ま
た、ミラー202のカメラ201に対する回転角度θ
は、撮像素子209の各受光素子を表す(X,Y)座標
系において、X方向に垂直かつY座標の正方向を向いた
状態をθ=0°とし、撮像素子209の受光面に向かう
方向から見て時計回りをθの正方向とする。
【0098】ミラー202がθ=0°の状態で撮像方向
に存在する被写体(ミラー202側から見た時に左を向
いているペンギン)からの反射光は、ミラー202で反
射されレンズ210によって撮像素子209に結像され
る(図18左上)。撮像素子209上の結像は、受光面
側から見ると、上下左右が180°反転されていない、
すなわちミラー202の位置から見た被写体の像が結ば
れている。(図18左下)。次に、ミラー202がθ=
αの状態で撮像方向に存在する被写体(ミラー202側
から見た時に左を向いているペンギン)からの反射光
は、ミラー202で反射されレンズ210によって撮像
素子209に結像される(図18右上)。撮像素子20
9上の結像は、受光面側から見ると、被写体の上下方向
(図中矢印方向)がθ=0°の時より時計回りに角度α
だけ回転したものとなっている(図18右下)。
【0099】〔画像変換手段111Aでの画像変換処
理〕撮像素子209の受光面上での結像は、電気信号に
変換され画像データとなる。画像変換手段111Aは、
この原画像データを変換処理してモニタ101に送る。
以下、ミラー202がθ=αの時を例にとり、変換方式
について図19を用いて説明する。
【0100】撮像素子209の受光面上に結ばれた像
は、撮像素子209によって電気信号に変換され原画像
データが生成される(図19左上→右上)。画像変換手
段111Aは、その原画像データを画像中央を中心にし
て時計回りにθ=αだけ回転させる(図19右上→右
中)。次に、画像中央を通る垂直軸を対象に左右反転変
換した後(図19右中→左中)、画像中央を中心として
反時計回りにθ=αだけ回転させる(図19左中→左
下)。最後に、画像中央を通る水平軸を対象に上下反転
変換して(図19左下→右下)得られる画像をモニタ1
01に送る。
【0101】上下左右の反転や回転変換処理は、極めて
基本的な画像変換処理であり、各画素を表す座標(x,
y)に変換行列を掛けることで、変換後の座標を計算で
きる。これらについては、本発明の本質ではないので説
明を省略する。
【0102】モニタ101に表示された画像が、ファイ
ンダ108ごしにユーザからどのように見えるかは第1
の実施の形態と同様であり、それについては図7や図9
を用いて既に述べたので、ここでは説明を省略する。
【0103】〔第3の実施の形態のメリット〕以上のよ
うに、ミラー回転型表示装置100を、画像変換手段1
11Aを加えたミラー回転型表示装置100Aという構
成とすることにより、ミラー回転型表示装置100Aと
ミラー回転型カメラ200を、モニタ101の表示方向
とカメラ201の撮像方向を同一方向にして、特に鉛直
上向きにして配置することが可能になる。
【0104】さて、本発明を実際の場面に適用する場
合、ミラー回転型カメラ200は、図1に示したように
床に置いたスタンドの先端に固定されることが少なくな
い。しかし、第1の実施の形態のようにカメラ201の
撮像方向を下向きにしてミラー回転型カメラ200をス
タンドに固定すると、図20に示すようにカメラ20
1、モーター203、エンコーダ204、原点センサ2
05などの接続ケーブルが、視野の一部をふさいでしま
う。しかし、第3の実施の形態で説明したように、カメ
ラ201の撮像方向を鉛直上向きに設置できれば、この
ような問題は回避できるのである。
【0105】なお、ミラー回転型カメラ200は、必ず
しもスタンドに設置されるだけではない。例えば、図2
1のように天井から吊り下げる、あるいは天井に固定す
る場合も多い。このような場合では、接続ケーブルを天
井側に配線すれば、第1の実施の形態のようにカメラ2
01の撮像方向が鉛直下向きでも、接続ケーブルが視野
に入ってしまうということはない。つまり、ミラー回転
型表示装置100とミラー回転型カメラ200を設置す
る場所の状況に応じて、第1及び第3の実施の形態を使
い分け、さらにモニタ101とカメラ201のそれぞれ
の向きを決定すれば良い。
【0106】なお、本実施の形態においては、図16に
示したようにミラー回転型表示装置100内のモニタ1
01の表示方向と、ミラー回転型カメラ200内のカメ
ラ201の撮像方向の両方が鉛直上向きの場合を例にと
り説明した。しかし、その逆、すなわちモニタ101の
表示方向と、カメラ201の撮像方向の両方を鉛直下向
きにしても何ら問題はない。さらに、ミラー回転型カメ
ラ200をビル屋上や山頂などの高所に設置する場合、
カメラ201の撮像方向を、下方を展望できるように鉛
直方向に対して90°以下の角度で傾けて設置しても良
い。ミラー回転型表示装置100とミラー回転型カメラ
200を設置する場所に応じて、適切な角度で設置すれ
ば良い。請求項6記載の「・・・前記カメラの光軸に沿
った撮像方向と前記モニタの表示方向のなす角度が90
°以下となるように前記ミラー回転型カメラと前記ミラ
ー回転型表示装置を配置・・・」は、以上のことを一般
的に表現したものである。
【0107】(第4の実施の形態) 〔構成〕図22は、本発明であるカメラシステムの第4
の実施の形態の構成を示す図である。
【0108】図22を参照すると本実施の形態は、ミラ
ー回転型表示装置100Bと、雲台回転型カメラ400
と、から構成されている。ミラー回転型表示装置100
Bは、第1の実施の形態におけるミラー回転型表示装置
100に画像変換手段111Bが加わったものであり、
それ以外の構成は同じである。一方、雲台回転型カメラ
400も、第2の従来技術として説明した電子潜望鏡に
おける雲台回転型カメラ400と同じである。
【0109】〔動作〕ユーザがミラー回転型表示装置1
00Bの筐体110を回転させると、筐体110の回転
角度情報がエンコーダ104及び原点センサ108から
制御回路208に送られる。制御回路208は、ミラー
回転型表示装置100Bの回転角度情報と、雲台回転型
カメラ400内のエンコーダ204及び原点センサ20
5からの角度情報に基づいてモーター203を制御す
る。
【0110】図23は、本実施の形態において、カメラ
401を回転させた時の雲台回転型カメラ400と、カ
メラ401から出力される原画像の様子を示す図であ
る。本実施の形態では、通常のカメラ(カメラ401)
を水平に回転させて被写体を撮像する。したがって、カ
メラ401の回転角度に関わらず、被写体の上下方向と
画像の上下方向は一致している。すなわち、第1から第
3の実施の形態のように、被写体の上下方向が、画像の
上下方向に対して回転することはない。
【0111】〔画像変換手段111Bでの画像変換処
理〕画像変換手段111Bは、カメラ401から送られ
てきた原画像を変換してモニタ101に送る。画像変換
手段111Bにおける変換処理を、カメラ401の回転
角度がθ=αの時を例にとり、図24を用いて説明す
る。
【0112】カメラ401から送られてきた原画像は、
まず、画像中央を通る水平軸に対して上下反転変換され
る。次に、画像中央を中心に時計回りにθ=αだけ回転
変換し、モニタ101に送る。
【0113】モニタ101に表示された画像が、ファイ
ンダ108ごしにユーザからどのように見えるかは第1
の実施の形態と同様であり、それについては図7や図9
を用いて既に述べたので、ここでは説明を省略する。
【0114】(第5の実施の形態) 〔構成〕図25は、本発明であるカメラシステムの第5
の実施の形態の構成を示す図である。
【0115】図25を参照すると本実施の形態は、ミラ
ー回転型表示装置100と、画像生成手段600と、か
ら構成されている。ミラー回転型表示装置100は、第
1の実施の形態におけるミラー回転型表示装置100と
同じ構成であり、詳細な説明は省略する。
【0116】〔動作〕ユーザが筐体110を回転させる
と、筐体110の回転角度情報がエンコーダ104及び
原点センサ108から画像抽出手段602に送られる。
画像抽出手段602は、筐体110の回転角度情報に基
づいて、画像記憶手段601に記憶されている画像全体
からモニタ101に表示するべき画像を抽出し、画像変
換手段603に送る。画像変換手段603は、画像抽出
手段602から送られてきた画像を、変換処理してモニ
タ101に送る。
【0117】〔画像生成手段600における画像の抽出
と変換〕図26は、画像記憶手段601に記憶されてい
る画像全体から、画像抽出手段602によってモニタ1
01に表示する画像が抽出され、さらに画像変換手段6
03によって画像変換処理される様子を示す図である。
画像記憶手段601に記憶しておく画像としては、従来
技術の説明において図32や図35に示したものと同じ
水族館におけるペンギン飼育スペースの中から見た画像
を例にとった。パノラマ画像の横方向は、ユーザが見た
い方向、すなわち筐体110の回転角度に対応してお
り、0°〜360°の全方向になっている(図26上
段)。
【0118】ユーザが筐体110を、ある基準位置から
角度αだけ回転させたとすると、画像抽出手段602は
パノラマ画像全体から角度αに対応する部分の画像を抽
出する(図26中段)。抽出された画像は、画像変換手
段603に送られ、まず、画像中央を通る水平軸を対象
に上下反転変換される。次に、画像中央を中心として、
時計回りに角度αだけ回転され(図26下段)、モニタ
101に送られる。
【0119】モニタ101に表示された画像が、ファイ
ンダ108ごしにユーザからどのように見えるかは第1
の実施の形態と同様であり、それについては図7や図9
を用いて既に述べたので、ここでは説明を省略する。
【0120】以上、本発明の実施の形態について、5つ
の形態を説明した。なお、これらの実施の形態の説明で
は、見たい方向を水平方向に変更する(パン)場合につ
いてのみ説明した。しかし、実際の装置では、画角を変
更するズーム/ワイドや、撮像方向を垂直方向に変更す
る(チルト)ことも考えられる。しかし本発明は、ミラ
ー回転型カメラが撮像方向を水平方向に変更した時に生
じる画像の回転を、ミラー回転型表示装置によって相殺
し、ユーザに正立画像を提供することに主眼をおいてお
り、画角の変化や撮像方向の垂直方向変化による画像の
変化とは無関係である。このため、上記実施の形態の説
明では、撮像方向の水平方向変化についてのみ説明し
た。
【0121】また、ミラー回転型表示装置については、
モニタが内蔵されており、ファインダを覗いて画像を見
る略円柱形状をした潜望鏡型の表示装置として説明した
が、モニタの代わりに液晶プロジェクタを用い、ミラー
を回転させて周囲の壁に画像を表示する表示装置にする
こともできる。
【0122】なお、ズーム/ワイドやチルトの操作につ
いては、ユーザが操作する筐体に、適切なユーザインタ
フェースを備えておけば実現できる。また、ミラー回転
型カメラのミラーを水平/垂直回転駆動できる2軸機構
としては、本出願人が本願出願以前に特許出願した特願
平11−180941号「2軸駆動機構とそれを利用し
た画像入力装置及び光投射装置」が利用できる。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、被写体の方向と、ユー
ザが被写体、あるいは被写体が映っている画像を見る方
向の絶対方角または相対角度変化が一致しているため、
直感的な方向認識が可能になり、被写体が存在する空間
全体の把握が容易になるという潜望鏡自体に備わってい
る効果だけではなく、下記記載の効果も奏する。
【0124】〔カメラの遠隔制御が可能〕本発明のカメ
ラシステムは、電子的なカメラとモニタによって被写体
を撮像、表示して構成されているため、光学潜望鏡では
困難であったカメラの遠隔地設置が可能になる。第1の
実施の形態の説明においても述べたように、例えばミラ
ー回転型カメラを水族館のペンギン飼育スペースに設置
すれば、飼育スペース内から見たペンギンの様子を飼育
スペース外において見ることができる。もし、光学潜望
鏡をペンギン飼育スペースに設置すると、ペンギン飼育
スペースの真下または真上にユーザが入れる場所を設け
る必要がある。
【0125】〔回転部が小型/軽量〕さらに、ミラー回
転型表示装置とミラー回転型カメラの双方とも、モニタ
またはカメラ全体を回転させるのではなく、モニタやカ
メラに比べて小型で軽量なミラーのみが回転するだけで
ある。そのため、回転部を小型、軽量化することがで
き、ひいては装置全体を小型、軽量化できる。さらに、
ミラー回転型カメラにおいては、カメラ全体を回転させ
る場合に比べて低トルクなモーターを適用でき、モータ
ーの小型化、低コスト化が可能になる。一方、ミラー回
転型表示装置においては、ユーザが回転操作する筐体
(実施の形態の説明では筐体110)が小さく、軽くな
るため、操作性が向上する。
【0126】〔ミラーには電気的接続が無い〕また、ミ
ラーには小型、軽量だけではなく、電気的接続が無いと
いう特徴もある。したがって、もし、筐体あるいはミラ
ー回転型カメラのミラーをエンドレスに回転させたい場
合、モニタやカメラ全体を回転させるためにはスリップ
リングなどを用いて回転部と被回転部の間に電気接続を
設ける必要があるのに対し、本発明では回転するのがミ
ラーだけなのでその必要が無い。
【0127】ところで、筐体やミラー回転型ミラーをエ
ンドレス回転できることは、ユーザに対して操作の自由
度が大きくなるというメリットがある。また、スリップ
リングを用いた場合に比べて、特に回転部と被回転部の
間の摩擦を低減でき、耐久性が向上する。
【0128】〔画像変換不要〕ミラー回転型表示装置内
のモニタの表示方向と、ミラー回転型カメラ内のカメラ
の撮像方向のなす角度を90°以上、すなわち逆方向と
しておくことにより、カメラで撮像された画像を変換処
理することなく、そのままモニタに出力しても、ユーザ
がファインダごしに見える画像は上下左右の正しい正立
画像となる。つまり、本発明によれば、撮像画像におけ
る被写体の上下方向が、ミラーの回転角度によって回転
してしまうミラー回転型カメラを用いているにも関わら
ず、その画像をミラー回転型表示装置で見ることによ
り、画像変換処理を不要としている。
【0129】本来必要な画像変換処理とミラーの回転制
御を同時に行うためには、通常パソコン等を用いて実現
せざるを得ない。しかし、本発明では、ミラー回転制御
を実現する制御回路(実施の形態の説明における制御回
路208に相当する回路)があれば良い。したがって、
パソコンほどの高機能CPUを必要とせず、装置全体を
低コスト化できる。
【0130】〔ファインダから見える画像が回転矩形画
像ではなく、常に円形画像〕また、ミラー回転型表示装
置内のモニタとモニタ用ミラーの間に円形の開口部を備
えた円形窓を配置し、モニタに表示された画像の内、円
形窓の開口部に対応する領域の画像のみを、モニタ用ミ
ラー及びファインダを通してユーザに画像が提供される
ようにしたことにより、ファインダごしに見える画像
が、違和感のある回転矩形画像ではなく、モニタ用ミラ
ーあるいはカメラ用ミラーの回転角度に関わらず常に円
形画像が見える。
【0131】〔ファインダから見える画像が回転矩形画
像ではなく、常に非回転矩形画像〕また、円形窓ではな
く、矩形窓をモニタとモニタ用ミラーの間に配置し、そ
の矩形窓をモニタではなく筐体に固定したことにより、
ファインダごしに見える画像が、違和感のある回転矩形
画像ではなく、モニタ用ミラーあるいはカメラ用ミラー
の回転角度に関わらず常に矩形画像が見える。
【0132】〔ファインダから見える画像が回転矩形画
像ではなく、常に円形または非回転矩形画像〕また、円
形窓または矩形窓を、ファインダとモニタ用ミラーの間
に配置し、筐体に固定することにより、モニタに表示さ
れた画像の内、円形窓または矩形窓の開口部に対応する
領域の画像のみを、モニタ用ミラー及びファインダを通
してユーザに画像が提供することができる。
【0133】〔画像変換手段を設けることにより、ミラ
ー回転型表示装置内のモニタの表示方向と、ミラー回転
型カメラ内のカメラの撮像方向のなす角度を90°以下
にして設置できる〕本発明のカメラシステムは、ミラー
回転型カメラ内のカメラで撮像された画像を変換してミ
ラー回転型表示装置内のモニタに表示することにより、
ミラー回転型カメラとミラー回転型表示装置を、カメラ
の光軸に沿った撮像方向とモニタの表示方向のなす角度
が90°以下となるように配置できる。例えば、カメラ
の光軸に沿った撮像方向とモニタの表示方向の両方を鉛
直上向きにする(両方向のなす角度は0°)ことができ
る。
【0134】〔本発明あるいは請求項2記載の発明を適
宜選択すると任意の向きで設置可能〕本発明のカメラシ
ステムを設置する場所の制限や、ミラー回転型表示装置
またはミラー回転型カメラに接続されているケーブルの
出し方の制限などから、ミラー回転型表示装置とミラー
回転型カメラの向きを変える必要が生じる場合が少なく
ない。しかし、本発明の構成あるいは請求項2記載の発
明の構成を適宜選択することにより、ミラー回転型表示
装置及びミラー回転型カメラを任意の向きに配置でき
る。
【0135】〔雲台回転型カメラ利用により、画像変換
処理が若干簡単、市販雲台カメラの利用が可能〕本発明
は、雲台回転型カメラと請求項1記載のミラー回転型表
示装置を組み合わせたカメラシステムである。
【0136】ミラー回転型表示装置については、請求項
1記載の発明の効果と同様の効果がある。
【0137】一方、雲台回転型カメラを用いることによ
り、下記効果を奏する。
【0138】雲台回転型カメラで撮像される画像は、ミ
ラー回転型カメラのそれとは異なり、被写体と画像の上
下方向が、カメラの回転角度に関わらず常に一致した正
立画像となる。このため、ミラー回転型表示装置内のモ
ニタに表示するための変換処理が、請求項6記載の発明
における変換処理に比べて若干簡単になる。さらに、雲
台回転型カメラは、様々なタイプが既に市販されてお
り、それらを適用することにより本発明のシステム構築
が容易かつ迅速になる。
【0139】〔ミラー回転型表示装置のメリットを生か
した表示装置〕本発明の表示装置は、予め記憶された画
像を抽出、変換処理して出力する画像生成手段と、請求
項1記載のミラー回転型表示装置を組み合わせたもので
あり、ミラー回転型表示装置については、請求項1記載
の発明の効果と同様の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の外観を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図3】カメラ201に内蔵されている撮像素子209
と被写体との関係、及びミラー202の回転角度の様子
を示す図。
【図4】一般的な縮小光学系の結像と、撮像された画像
がモニタに出力される様子を示す図。
【図5】ミラー回転型カメラ200における結像の様子
を示す図。
【図6】撮像素子209で撮像された画像、及びそれが
モニタ101に出力される様子を示す図。
【図7】モニタ101に出力された画像が、円形窓10
3及びミラー102を介してユーザに表示される様子を
示す図。
【図8】ミラー202を回転させた時の結像の様子を示
す図。
【図9】ミラー102及び202を回転させたときの入
力/表示画像の様子を示す図。
【図10】ミラー102及び202の回転に伴う表示画
像の回転の様子を示す図。
【図11】円C1に対応する開口部をもつ円形窓103
を用いたときのファインダ108、円形窓103、モニ
タ101の画面及びユーザから見える画像の様子を示す
図。
【図12】本発明の第2の実施の形態の構成を示す図。
【図13】本発明の第2の実施の形態のミラー回転型表
示装置100Sを上から見た図。
【図14】モニタ101に出力された画像が、矩形窓1
03S及びミラー102を介してユーザに表示される様
子を示す図。
【図15】矩形S1に対応する開口部をもつ矩形窓10
3Sを用いたときのファインダ108、矩形窓103
S、モニタ101の画面及びユーザから見える画像の様
子を示す図。
【図16】本発明の第3の実施の形態の構成を示す図。
【図17】本発明の第3の実施の形態のミラー回転型カ
メラ200における結像の様子を示す図。
【図18】本発明の第3の実施の形態におけるミラー2
02を回転させた時の結像の様子を示す図。
【図19】θ=αの時の画像変換手段111Aにおける
画像変換処理の様子を示す図。
【図20】第1の実施の形態におけるミラー回転型カメ
ラ200がスタンドに設置された時の接続ケーブルが視
野に入ってしまう様子を示す図。
【図21】ミラー回転型カメラ200を天井に吊り下げ
た場合の本発明の第1の実施の形態の外観を示す図。
【図22】本発明の第4の実施の形態の構成を示す図。
【図23】本発明の第4の実施の形態におけるカメラ4
01を回転させた時の画像の様子を示す図。
【図24】θ=αの時の画像変換手段111Bにおける
画像変換処理の様子を示す図。
【図25】本発明の第5の実施の形態の構成を示す図。
【図26】画像記憶手段601に記憶されている画像
と、画像抽出手段602による画像抽出と、画像変換手
段603による画像変換の様子を示す図。
【図27】従来技術である光学潜望鏡の概略構成を示す
図。
【図28】従来技術である電子潜望鏡の構成を示す図。
【図29】従来技術であるミラー回転型カメラと通常の
モニタを組み合わせたカメラ制御システムの構成を示す
図。
【図30】ミラー回転型カメラで取得される画像の回転
の様子を示す図。
【図31】従来技術である特開平9−292827号公
報「回転式映像目視装置」の構成を示す図。
【図32】画像記憶手段601に記憶されている画像
と、画像抽出手段602による画像抽出の様子を示す
図。
【図33】従来技術であるミラーを用いた回転式映像目
視装置の構成を示す図。
【図34】画像変換手段603Aで画像を上下反転変換
する理由を説明する図。
【図35】画像記憶手段601に記憶されている画像
と、画像抽出手段602による画像抽出と、画像変換手
段603Aによる画像変換の様子を示す図。
【符号の説明】
100 ミラー回転型表示装置 101 モニタ 102 ミラー 103 円形窓 104 エンコーダ 105 原点センサ 106 リングギヤ 107 支柱 108 ファインダ 109 把手 110 筐体 100S ミラー回転型表示装置 103S 矩形窓 100A ミラー回転型表示装置 111A 画像変換手段 100B ミラー回転型表示装置 111B 画像変換手段 200 ミラー回転型カメラ 201 カメラ 202 ミラー 203 モーター 204 エンコーダ 205 原点センサ 206 リングギヤ 207 支柱 208 制御回路 209 撮像素子 210 レンズ 300 潜望鏡型表示装置 301 モニタ 302 ギヤ 400 雲台回転型カメラ 401 カメラ 402 ギヤ 501 モニタ 502 画像変換手段 503 ミラー回転操作手段 600 画像生成手段 601 画像記憶手段 602 画像抽出手段 603 画像変換手段 600A 画像生成手段 603A 画像変換手段 610 画像生成手段 700 潜望鏡型表示装置 701 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H105 CC01 5C054 AA02 CC02 CE08 CF05 CF06 CG08 CH02 EA01 EA05 FA07 FE23 HA18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラと、前記カメラの前方にカメラの光
    軸に対して45°近傍の角度で配置されたカメラ用ミラ
    ーと、前記カメラ用ミラーを前記カメラの光軸回りに回
    転駆動させるミラー回転機構と、から構成されるミラー
    回転型カメラと、 前記カメラで撮像された画像を表示するモニタと、前記
    モニタの前方に前記モニタの表示方向に対して45°近
    傍の角度で配置されたモニタ用ミラーと、前記モニタ用
    ミラーを介して前記モニタに表示された映像を視認でき
    るファインダと、前記モニタの表示画面中央近傍から表
    示画面に対して垂直に延ばした軸回りに、前記モニタ用
    ミラーと共に回転可能な筐体と、から構成されるミラー
    回転型表示装置と、からなるカメラシステムであって、 前記筐体の回転に応じて前記カメラ用ミラーが回転し、 前記モニタ用ミラーは前記筐体に固定されており、前記
    筐体を回転させると、前記モニタ用ミラーが前記モニタ
    の前方で前記モニタの表示方向回りに回転することを特
    徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】前記カメラの光軸に沿った撮像方向と前記
    モニタの表示方向のなす角度が90°以上270°以下
    となるようにミラー回転型カメラとミラー回転型表示装
    置を配置したことを特徴とする請求項1記載のカメラシ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記モニタと前記モニタ用ミラーの間に円
    形の開口部を備えた円形窓を配置し、 前記モニタに表示された画像の内、前記開口部に対応す
    る領域の画像を、前記モニタ用ミラー及び前記ファイン
    ダを通してユーザに画像が提供されるようにしたことを
    特徴とする請求項1または2記載のカメラシステム。
  4. 【請求項4】前記モニタと前記モニタ用ミラーの間に矩
    形の開口部を備えた矩形窓を配置し、 前記矩形窓は前記筐体に固定され、 前記モニタに表示された画像の内、前記開口部に対応す
    る領域の画像のみを、前記モニタ用ミラー及び前記ファ
    インダを通してユーザに画像が提供されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のカメラシステ
    ム。
  5. 【請求項5】前記ファインダと前記モニタ用ミラーの間
    に、前記円形窓または前記矩形窓のどちらか一方が配置
    され、 前記円形窓または前記矩形窓は前記筐体に固定され、 前記モニタに表示された画像の内、前記開口部に対応す
    る領域の画像のみを、前記モニタ用ミラー及び前記ファ
    インダを通してユーザに画像が提供されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のカメラシステ
    ム。
  6. 【請求項6】前記カメラの光軸に沿った撮像方向と前記
    モニタの表示方向のなす角度が90°以下となるように
    前記ミラー回転型カメラと前記ミラー回転型表示装置を
    配置し、 前記カメラからの画像を、被写体の画像が前記ミラー回
    転型表示装置に左右上下に関して正しく表示されるよう
    に変換する画像変換手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のカメラシステム。
  7. 【請求項7】カメラと、前記カメラを少なくとも水平方
    向に回転させることができる雲台と、から構成される雲
    台回転型カメラと、 前記カメラで撮像された画像を表示するモニタと、前記
    モニタの前方に前記モニタの表示方向に対して45°近
    傍の角度で配置されたモニタ用ミラーと、前記モニタ用
    ミラーを介して前記モニタに表示された映像を視認でき
    るファインダと、前記モニタの表示画面中央近傍から表
    示画面に対して垂直に延ばした軸回りに、前記モニタ用
    ミラーと共に回転可能な筐体と、から構成されるミラー
    回転型表示装置と、から構成されるカメラシステムであ
    って、 前記筐体の回転に応じて前記雲台が回転し、 前記カメラからの画像を、被写体の画像が前記ミラー回
    転型表示装置に左右上下に関して正しく表示されるよう
    に変換する画像変換手段を備えたことを特徴とするカメ
    ラシステム。
  8. 【請求項8】画像を表示できるモニタと、前記モニタの
    前方にモニタの表示方向に対して45°近傍の角度で配
    置されたモニタ用ミラーと、前記モニタ用ミラーを介し
    て前記モニタに表示された映像を視認できるファインダ
    を備え、前記モニタの表示画面中央近傍から表示画面に
    対して垂直に延ばした軸回りに、前記モニタ用ミラーと
    共に回転可能な筐体と、から構成されるミラー回転型表
    示装置と、 前記モニタに表示するための画像全体を記憶しておく画
    像記憶手段と、前記筐体の回転に応じて前記画像全体か
    ら前記モニタに表示するべき画像を抽出するための画像
    抽出手段と、前記画像抽出手段で抽出された画像を、被
    写体が前記ミラー回転型表示装置に左右上下に関して正
    しく表示されるように変換する画像変換手段と、から構
    成される画像生成手段と、から構成され、 前記画像生成手段で生成された画像を前記モニタに表示
    し、前記筐体の回転させることにより前記画像記憶手段
    に記憶された画像全体を観ることができるようにしたこ
    とを特徴とする表示装置。
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