JP2001133480A - 衝撃センサ - Google Patents

衝撃センサ

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JP2001133480A
JP2001133480A JP31583499A JP31583499A JP2001133480A JP 2001133480 A JP2001133480 A JP 2001133480A JP 31583499 A JP31583499 A JP 31583499A JP 31583499 A JP31583499 A JP 31583499A JP 2001133480 A JP2001133480 A JP 2001133480A
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JP31583499A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Nakada
努 中田
Hiromi Kashiwakura
宏美 柏倉
Akira Fuse
昭 布施
Tsutomu Sekigami
勉 関上
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Nippon Aleph Corp
Original Assignee
Nippon Aleph Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で小型の構成により、容易に組み立てら
れるようにした衝撃センサを提供する。 【解決手段】 衝撃を検出すべき方向にほぼ垂直な方向
に沿って延びる密閉ケース11と、密閉ケース内にて長
手方向に延びるように封入した少なくとも一対の固定リ
ード12及び可動リード13とを含んでおり、可動リー
ド13が丸棒状に形成されていて、衝撃によって可動リ
ードが移動したとき、その先端の接点部が固定リードの
接点部に対して当接して、固定リード及び可動リード間
を閉成するように、衝撃センサ10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車等
の事故などの際に、車体に加えられる衝撃を検出してエ
アバッグやシートベルトシステムを起動させるための衝
撃センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような衝撃センサとしては、
例えば磁気リードスイッチを利用した衝撃センサが多く
使用されており、例えば図5に示すように構成されてい
る。即ち、図5において、衝撃センサ1は、自動車の車
体等に対して取り付けられ得るケース2と、このケース
2内にて衝撃を検出すべき方向(例えば、自動車の前後
方向)に沿って延びるように配設された中空円筒状の管
部3と、この管部3内の左方領域に挿入された磁気リー
ドスイッチ4と、管部3の長手方向に沿って摺動可能に
嵌挿された環状の磁石5と、この磁石5を図面にて右方
に付勢するバネ6と、から構成されている。上記磁気リ
ードスイッチ4の二つの接続端子は、リード線7を介し
て適宜の構成の検出回路に接続されている。
【0003】このように構成された衝撃センサ1によれ
ば、本衝撃センサ1が取り付けられている自動車等が停
止している場合や通常の走行をしている場合には、衝撃
センサ1にはあまり大きな加速度が作用しないので、磁
石5はバネの張力によって管部3の右端に当接してい
る。したがって、磁石5は管部3内の左方領域に挿入さ
れた磁気リードスイッチ4から比較的離れている。この
ため、磁気リードスイッチ4はその接点部が磁力の影響
を受けないので、オフ状態にある。
【0004】この状態から、例えば自動車の走行中に自
動車が事故等により急激に停止した場合など衝撃が作用
した場合には、衝撃センサ1は、図面にて矢印で示すよ
うに左方に向かって移動している状態から急激に停止せ
しめられるので、磁石5は比較的大きな負の加速度を受
ける。したがって、磁石5はその慣性質量に基づいて管
部3に関して相対的に左方に向いた慣性力を受けること
になる。
【0005】このようにして、磁石5はバネ6の張力に
抗して管部3を左方へ移動して、磁気リードスイッチ4
の接点部に作用する磁石5の磁力が所定値以上の大きさ
になったとき、磁気リードスイッチ4はその接点部が磁
石5の磁力によってオン状態に転換せしめられる。特
に、衝撃が大きい場合には磁石5はさらに移動を続け、
バネ6が完全に圧縮された位置に達したとき停止する。
このときまでに磁石5に蓄積された運動エネルギーは、
この時点で一旦バネ6やケース2等の変形や振動エネル
ギーに変換され、次いで、方向を反転した磁石5の運動
エネルギーに再度変換される。
【0006】その後、自動車等が停止することにより磁
石5の加速度が所定値以下になったとき、磁石5はバネ
6の張力に対して抗することができなくなって、バネ6
の張力に基づいて管部3の右方に移動し、再び最初の位
置に戻される。この際、磁気リードスイッチ4の接点部
に作用する磁石5の磁力が所定値以下の大きさになった
とき、磁気リードスイッチ4はその接点部がオフ状態に
転換される。
【0007】かくして、磁気リードスイッチ4は、上述
したオン転換時からオフ転換時までの間だけオン状態が
継続することになり、このオン状態が、接続された検出
回路によって検出されてエアバッグやシートベルトシス
テムが起動され、自動車の乗員の安全が確保され得るこ
とになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の衝撃センサ1においては、部品点数が多く、
部品コストが高くなってしまうと共に、組立工程が多く
なり、生産性が低くなることから、生産コストが高くな
ってしまうという問題があった。また、移動可能な磁石
5が存在することから、全体が大型になってしまう。さ
らに、管部3の長手方向に沿った方向の衝撃を検出する
ようになっているが、実際の自動車の衝突事故では完全
な正面衝突は少なく、その多くが所謂オフセット衝突で
あり、管部3の長手方向に直交する方向の加速度成分が
加わることになる。このため、磁石5が衝撃による加速
度によって円滑に管部3を摺動しにくくなり、検出信号
の出力が遅れることがある。
【0009】これに対して、本出願人による特願平9−
153940号には、図6に示すような衝撃センサが開
示されている。図6において、衝撃センサ1′は衝撃を
検出すべき方向(図面にて上下方向)にほぼ垂直な方向
に沿って延びる密閉ケース1′aと、この密閉ケース
1′a内で長手方向に延びるように封入された一対の固
定リード8及び可動リード9と、を具備している。
【0010】上記密閉ケース1′aは、図面にて左右方
向に延びた中空円筒状に形成されている。上記固定リー
ド8は、密閉ケース1′a内に位置する先端に接点部
(図示せず)を備えている。また、上記可動リード9
は、密閉ケース1′aに固定保持したベース9aと、密
閉ケース7a内に位置するベース部7aの先端に取り付
けたバネ9bと、このバネ9bの先端に取り付けた重り
部材9cとから構成されており、この重り部材9cの先
端付近の表面の固定リード8の接点部に対向する領域
に、接点部(図示せず)が形成されている。これによ
り、衝撃センサ1′は、通常は重り部材9cの接点部が
固定リード8の接点部から離反している所謂常開型とし
て構成されている。
【0011】このような構成の衝撃センサ1′によれ
ば、通常は、あまり大きな加速度が作用しないので、重
り部材9cは、その接点部が固定リード8の接点部から
離反した位置にあって、固定リード8及び可動リード9
間は開放されており、オフ状態にある。ここで、矢印で
示す方向に衝撃が作用した場合、可動リード9は、下方
に向いた慣性力を受けることになり、重り部材9cはバ
ネ9bの張力に抗して下方に移動し、その接点部が固定
リード8の接点部に当接する。これにより、固定リード
8及び可動リード9間が閉成され、オン状態に転換す
る。したがって、衝撃による加速度によって移動する可
動リード9は、所謂片持ち梁として構成されており、検
出方向以外の方向の加速度が加えられたとしても、可動
リード9の移動を妨げる摩擦力が発生しないので、正確
な衝撃の検出を行なうことができる。さらに、衝撃によ
って移動する磁石が不要であることから、部品コスト及
び組立コストが低減されると共に、全体が小型に構成さ
れ得る。
【0012】このような構成の衝撃センサ7において
は、可変リード9の先端に重り部材9cを設けることに
より慣性質量が増大され、衝撃によってより確実に動作
するように構成されている。ところで、一般にリードと
して使用されるパーマロイ系合金では、落下等の衝撃が
加えられた場合、リードの支持部に応力集中が生ずるた
め、場合によっては可動リード9が永久変形を起こして
しまい、衝撃に対する感度が変化してしまう傾向にある
が、可動リード9の先端に重り部材9cを設けると、こ
の傾向が増長してしまう。さらに、可動リード9の先端
に重り部材9cを取り付けると、部品点数が増加するだ
けでなく、重り部材9cの可動リード9に対する溶接,
接着等の工程が必要になり、生産コストが高くなってし
まう。
【0013】この発明は、以上の点に鑑み、簡単で小型
の構成により容易に組み立てられ得るようにした衝撃セ
ンサを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
よれば、衝撃を検出すべき方向にほぼ垂直な方向に沿っ
て延びる密閉ケースと、この密閉ケース内にて長手方向
に延びるように封入された少なくとも一対の固定リード
及び可動リードとを含んでおり、上記可動リードが丸棒
状に形成されていて、衝撃によって可動リードが移動し
たとき、その先端の接点部が固定リードの接点部に対し
て当接または離反して、固定リード及び可動リード間を
閉成または開放することを特徴とする衝撃センサによ
り、達成される。
【0015】この発明による衝撃センサは、好ましく
は、前記可動リードが超弾性を有する合金から構成され
ている。
【0016】前記衝撃センサは、好ましくは、前記可動
リードが小さな弾性係数を有する材料から構成されてい
る。
【0017】前記衝撃センサは、好ましくは、前記可動
リードの接点部が、通常は固定リードの接点部に当接し
ている。
【0018】前記衝撃センサは、好ましくは、前記可動
リードの接点部が通常は固定リードの接点部から離反し
ている。
【0019】前記衝撃センサは、好ましくは、固定リー
ドが可動リードに対向して並んで配設された複数の丸棒
状リードから構成されている。
【0020】前記衝撃センサは、好ましくは、固定リー
ドが可動リードに向かって拡がる扁平なV字形に形成さ
れている。
【0021】上記構成によれば、例えば本衝撃センサを
自動車の車体等に対して装着した場合、本衝撃センサが
急激に停止したとき、可動リードは、その慣性質量によ
る弾性変形によって確実に衝撃の方向に移動して、その
先端の接点部が、対向する固定リードの接点部に対して
当接しまたは離反することにより、固定リード及び可動
リード間のオンオフが転換される。したがって、この固
定リード及び可動リード間のオンまたはオフへの転換
が、エアバッグ,シートベルトのシステムの制御装置等
にて検出されることにより衝撃を受けたと判定され、エ
アバッグ,シートベルトのシステム等が確実に作動され
ることになる。
【0022】この場合、衝撃センサは、衝撃による加速
度によって可動リード自体が移動することにより、固定
リードとの間の閉成または開放が行なわれるので、部品
点数がより一層少なくて済み、部品コスト及び組立コス
トが低減される。また、可動リードが丸棒状に形成され
ていることから、検出方向からずれた衝撃が加えられた
ときでも、可動リードは方向性がなく移動することがで
きるので、例えばオフセット衝突時でも、検出信号の出
力が遅れるようなことはない。このようにして、本発明
による衝撃センサは、簡単な構成により、小型にそして
低コストで構成されるので、製品化前の動作シミュレー
ションの確認においても、丸棒状の可動リードの採用に
より、従来のような可動リードに溶接または接着等によ
り取り付けられた重り部材が不要となり、不確定要素が
極力排除されることによって、動作シミュレーションの
精度を向上させることができる。
【0023】前記可動リードが、超弾性を有する合金ま
たは小さな弾性係数を有する材料から構成されている場
合には、従来のような重り部材を使用することなく、衝
撃に対する検知感度を向上させることができると共に、
従来のパーマロイ系合金から構成されているリードと比
較して、落下等の衝撃によるリードの永久変形に起因す
る感度変化を防止することができる。
【0024】固定リードが、可動リードに対向して並ん
で配設された複数の丸棒状リードから構成されている場
合、または固定リードが、可動リードに向かって拡がる
扁平なV字形に形成されている場合には、常開型では正
面衝突等の際に密閉ケースに垂直な加速度成分が加えら
れたとき、常閉型では通常時に、可動リードの先端が、
複数の丸棒状リードまたはV字形の底部の両側に対して
二箇所で固定リードの接点部に接触することになり、接
触信頼性が向上することになる。また、オフセット衝突
時等にて検出方向に垂直な加速度成分が加えられた場合
に、可動リードが固定リードに対して斜めに移動したと
しても、可動リードの接点部が固定リードの幅広い接点
部に確実に接触することにより、接触信頼性が向上す
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、この発明を詳細に説明する。図1はこの発明に
よる衝撃センサの第一の実施形態を示している。図1に
おいて、衝撃センサ10は、樹脂モールドによりパッケ
ージ化された衝撃センサであって、衝撃を検出すべき方
向(図面にて上下方向)にほぼ垂直な方向に沿って延び
る密閉ケース11と、この密閉ケース11内にて長手方
向に延びるように封入された一対の固定リード12及び
可動リード13と、固定リード12及び可動リード13
の密閉ケース11から外側に突出した接続端子部に対し
てそれぞれ接続されたリードフレーム14,15と、全
体を覆うように形成された樹脂モールド16と、を含ん
でいる。ここで、上記固定リード12及び可動リード1
3は、その密閉ケース11から外側に突出した接続端子
部が、それぞれリード線を介して図示しない検出回路に
接続されている。
【0026】上記密閉ケース11は、図面にて左右方向
に延びた中空円筒状に形成されており、好ましくはガラ
スから構成されるが、非磁性金属材料や樹脂材料から構
成されていてもよい。さらに、上記密閉ケース11は、
内部に封入される固定リード12及び可動リード13の
酸化あるいは結露等を防止するために、例えば内部が真
空となるように抜気され、または窒素ガス,アルゴンガ
ス等の不活性ガスが封入されるが、単に密閉,封止する
ことにより内部を外気に対して遮断するだけでもよい。
なお、不活性ガスが封入される場合、不活性ガスに水素
が混入されることにより接点部分の酸化防止による接触
抵抗安定効果を得るようにしてもよい。
【0027】上記固定リード12は、二本の互いに横方
向に並んで配設された丸棒状のリードから構成されてい
ると共に、密閉ケース11内にて左寄りに位置する先端
に接点部(図示せず)を備えており、この接点部には、
例えば貴金属メッキが施されることにより接触抵抗が低
減されるようになっている。
【0028】上記可動リード13は、弾性係数の小さな
材料、または超弾性機能を有する合金から成る丸棒状の
リードから構成されていると共に、密閉ケース11内に
て左寄りに位置する先端に接点部(図示せず)を備えて
いる。この接点部には、例えば貴金属メッキが施される
ことにより接触抵抗が低減されるようになっている。さ
らに、可動リード13の接点部は、固定リード12の接
点部に対して、図1(C)に示すように、上方から離反
して対向しており、図1(C)にて矢印で示す方向に加
速度が加えられたときには加速度による慣性によって可
動リード13が加速度の方向に移動して、その接点部が
固定リード12の接点部に当接する、所謂常開型として
構成されている。なお、固定リード12及び可動リード
13は、その接点部が固定リード12側に寄っているこ
とにより、所謂オフセンター型リードスイッチと同様に
構成されている。これにより、同じ密閉ケース11を使
用した場合、可動リード13の動作ストロークを大きく
取ることができると共に、同じ長さの可動リード13を
使用する場合、より短い密閉ケースを使用することがで
きる。
【0029】本発明による衝撃センサ10は以上のよう
に構成されており、使用に際しては前以て本衝撃センサ
10を自動車の車体等に取り付けておく。そして、自動
車等が停止している場合や通常の走行をしている場合に
は、衝撃センサ10にはあまり高い加速度が作用しない
ので、可動リード13は、その接点部が図1(C)に示
すように固定リード12の接点部から離反した位置にあ
る。したがって、固定リード12及び可動リード13間
は開放されており、オフ状態にある。
【0030】この状態から、例えば自動車の走行中に自
動車が事故等により急激に停止した場合など、衝撃が作
用した場合には、衝撃センサ10は、図面にて矢印で示
すように下方に向かって移動している状態から急激に停
止せしめられるので、可動リード13は矢印で示す方向
に比較的大きな負の加速度を受ける。したがって、可動
リード13は、その慣性質量に基づいて下方に向いた慣
性力を受けることになる。かくして、可動リード13
は、その弾性に抗して下方に移動して、その接点部が固
定リード12の接点部に当接する。これにより、固定リ
ード12及び可動リード13間が閉成され、オン状態に
転換する。このとき、正面衝突時等により検出方向の加
速度が加えられた場合、可動リード13は、図1(C)
にて下方に真っ直移動するので、二本の固定リード12
の間で、双方の固定リード12に対して当接することに
なり、接触信頼性が向上する。
【0031】その後、自動車等が停止することにより、
可動リード13の加速度が所定値以下になったとき、可
動リード13の弾性に抗することができなくなって、図
1に示した最初の開放位置に戻される。この際、可動リ
ード13の接点部が固定リード12の接点部から離反し
て、固定リード12及び可動リード13間が開放され、
オフ状態に転換せしめられる。ここで、加速度の検出機
能、即ち可動リード13が固定リード12に当接し得る
加速度の大きさは、可動リード13自体の弾性係数及び
長さ,径即ちバネ定数によって適宜に設定される。
【0032】このようにして、衝撃センサ10は、上述
したオン転換時からオフ転換時までの間だけオン状態が
継続することになり、このオン状態が固定リード12及
び可動リード13からリードフレーム14,15を介し
て接続された検出回路(図示せず)によって検出され、
エアバッグやシートベルトシステムが起動され、自動車
の乗員の安全が確保される。この場合、固定リード12
及び可動リード13の接点部が、好ましくは貴金属メッ
キされていると共に、密閉ケース11内部が真空または
不活性ガスが封入されていることにより、固定リード1
2及び可動リード13の閉成時の信頼性が高められてい
る。さらに、可動リード13が丸棒状に形成されている
ことから、所謂オフセット衝突時のように検出方向から
ずれた加速度が加えられたときでも、形状的に検出感度
が低下するようなことはなく、円滑に固定リード12に
向かって移動するので、固定リード12が横方向に並ん
だ二本の丸棒状リードから構成されていることとあいま
って、何れか一方の固定リード12の接点部に確実に接
触する。したがって、オフセット衝突時等のように、検
出方向からずれた加速度が加えられたときであっても、
検出信号の出力が遅れるようなことはない。
【0033】図2はこの発明による衝撃センサの第二の
実施形態を示している。図2において、衝撃センサ20
は、図1に示した衝撃センサ10とほぼ同様の構成であ
るが、可動リード13の接点部が、通常は固定リード1
2の接点部に当接しており、図2(C)にて矢印方向の
加速度を受けたとき、固定リード12の接点部から離反
して固定リード12及び可動リード13間が開放され
る、所謂常閉型として構成されている点でのみ異なる構
成である。
【0034】このような構成の衝撃センサ20によれ
ば、通常は、あまり高い加速度が作用しないので、可動
リード13は、その接点部が固定リード12の接点部に
当接した位置にあって、固定リード12及び可動リード
13間は閉成されており、オン状態にある。ここで、矢
印で示す方向に衝撃が作用した場合、可動リード13
は、上方に向いた慣性力を受けることになり、可動リー
ド13は、その弾性に抗して上方に移動し、その接点部
が固定リード12の接点部から離反する。これにより、
固定リード12及び可動リード13間が開放され、オフ
状態に転換する。
【0035】図3はこの発明による衝撃センサの第三の
実施形態を示している。図3において、衝撃センサ30
は、図1に示した衝撃センサ10に対して、固定リード
12の代わりに、可動リード13に向かって拡がる扁平
なV字形の固定リード31を備えている点でのみ異なる
構成である。ここで、固定リード31は、平坦なリード
を例えばプレス成形することによって形成される。
【0036】このような構成の衝撃センサ30によれ
ば、図1の衝撃センサ10と同様に動作すると共に、正
面衝突時等により検出方向の加速度が加えられた場合、
可動リード13は、図3(C)にて下方に真っ直移動す
るので、固定リード31の扁平なV字形の双方の斜面に
対して当接することになり、接触信頼性が向上する。ま
た、可動リード13が丸棒状に形成されていることか
ら、所謂オフセット衝突時のように検出方向からずれた
加速度が加えられたときでも、形状的に検出感度が低下
するようなことはなく、円滑に固定リード31に向かっ
て移動するのでこの固定リード31が扁平なV字形のリ
ードから構成されていることとあいまって、固定リード
31の幅広い接点部に確実に接触する。したがって、オ
フセット衝突時等のように、検出方向からずれた加速度
が加えられたときであっても、検出信号の出力が遅れる
ようなことはない。
【0037】図4はこの発明による衝撃センサの第四の
実施形態を示している。図4において、衝撃センサ40
は、図3に示した衝撃センサ30とほぼ同様の構成であ
るが、可動リード13の接点部が、通常は固定リード3
1の接点部に当接しており、図4(C)にて矢印方向の
加速度を受けたとき、固定リード31の接点部から離反
して固定リード31及び可動リード13間が開放され
る、所謂常閉型として構成されている点でのみ異なる構
成である。
【0038】このような構成の衝撃センサ40によれ
ば、通常は、あまり大きな加速度が作用しないので、可
動リード13は、その接点部が固定リード31の接点部
に当接した位置にあって、固定リード31及び可動リー
ド13間は閉成されており、オン状態にある。ここで、
矢印で示す方向に衝撃が作用した場合、可動リード13
は、上方に向いた慣性力を受けることになり、可動リー
ド13は、その弾性に抗して上方に移動し、その接点部
が固定リード31の接点部から離反する。これにより、
固定リード31及び可動リード13間が開放され、オフ
状態に転換する。
【0039】上記第一及び第二の実施形態においては、
固定リード12は、二本の丸棒状リードから構成されて
いるが、一本または複数本の丸棒状のリードから構成さ
れていてもよく、また他の形状のリードから構成されて
いてもよい。また、上記第三及び第四の実施形態におい
ては、固定リード31は、扁平なV字形に形成されてい
るが、これに限らず平坦であってもよい。さらに、上記
実施形態においては、衝撃センサ10,20,30,4
0は何れも樹脂モールド16によりパッケージ化されて
いるが、これに限らず、樹脂モールド及びリードフレー
ム14,15を除いた単体部品として構成されていても
よいことは明らかである。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、衝
撃による加速度によって可動リード自体が移動すること
により、固定リードとの間の閉成または開放が行なわれ
るので、部品点数がより一層少なくて済み、部品コスト
及び組立コストが低減される。また、可動リードが丸棒
状に形成されていることから、検出方向からずれた衝撃
が加えられたときでも、可動リードは方向性がなく移動
することができるので、例えばオフセット衝突時でも、
検出信号の出力が遅れるようなことはない。このように
して、本発明による衝撃センサは、簡単な構成により、
小型にそして低コストで構成されるので、製品化前の動
作シミュレーションの確認においても、超弾性を有する
合金又は小さな弾性係数を有する材料から構成される丸
棒状の可動リードの採用により、従来のような可動リー
ドに溶接または接着等により取り付けられた重り部材が
不要となり、不確定要素が極力排除されることによっ
て、動作シミュレーションの精度を向上させることがで
きる。このようにして、本発明によれば、簡単で小型の
構成により、容易に組み立てられ得るようにした、極め
て優れた衝撃センサが提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による衝撃センサの第一の実施形態を示
し、(A)は側面図、(B)は横断面図、(C)は縦断
面図である。
【図2】本発明による衝撃センサの第二の実施形態を示
し、(A)は側面図、(B)は横断面図、(C)は縦断
面図である。
【図3】本発明による衝撃センサの第三の実施形態を示
し、(A)は側面図、(B)は横断面図、(C)は縦断
面図である。
【図4】本発明による衝撃センサの第四の実施形態を示
し、(A)は側面図、(B)は横断面図、(C)は縦断
面図である。
【図5】従来の衝撃センサの一例を示す概略断面図であ
る。
【図6】従来の衝撃センサの他の例を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
10,20,30,40 衝撃センサ 11 密閉ケース 12,31 固定リード 13 可動リード 14,15 リードフレーム 16 樹脂モールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 布施 昭 神奈川県横浜市鶴見区駒岡一丁目28番52号 株式会社日本アレフ内 (72)発明者 関上 勉 宮城県柴田郡川崎町大字今宿字銀杏木33番 地 株式会社日本アレフ仙台工場内 Fターム(参考) 5G056 BD46 BD52

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃を検出すべき方向にほぼ垂直な方向
    に沿って延びる密閉ケースと、この密閉ケース内にて長
    手方向に延びるように封入された少なくとも一対の固定
    リード及び可動リードとを含んでおり、 上記可動リードが丸棒状に形成されていて、衝撃によっ
    て可動リードが移動したとき、その先端の接点部が固定
    リードの接点部に対して当接または離反して、固定リー
    ド及び可動リード間を閉成または開放することを特徴と
    する、衝撃センサ。
  2. 【請求項2】 前記可動リードが、超弾性を有する合金
    から構成されていることを特徴とする、請求項1に記載
    の衝撃センサ。
  3. 【請求項3】 前記可動リードが、小さな弾性係数を有
    する材料から構成されていることを特徴とする、請求項
    1に記載の衝撃センサ。
  4. 【請求項4】 前記可動リードの接点部が、通常は前記
    固定リードの接点部に当接していることを特徴とする、
    請求項1から3の何れかに記載の常閉型衝撃センサ。
  5. 【請求項5】 前記可動リードの接点部が、通常は前記
    固定リードの接点部から離反していることを特徴とす
    る、請求項1から3の何れかに記載の常開型衝撃セン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記固定リードが、前記可動リードに対
    向して並んで配設された複数の丸棒状リードから構成さ
    れていることを特徴とする、請求項1から5の何れかに
    記載の衝撃センサ。
  7. 【請求項7】 前記固定リードが、前記可動リードに向
    かって拡がる扁平なV字形に形成されていることを特徴
    とする、請求項1から5の何れかに記載の衝撃センサ。
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