JP2001131819A - 紡糸装置 - Google Patents

紡糸装置

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JP2001131819A
JP2001131819A JP30525299A JP30525299A JP2001131819A JP 2001131819 A JP2001131819 A JP 2001131819A JP 30525299 A JP30525299 A JP 30525299A JP 30525299 A JP30525299 A JP 30525299A JP 2001131819 A JP2001131819 A JP 2001131819A
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JP
Japan
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heat
retaining frame
heat retaining
heat insulating
insulating frame
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Pending
Application number
JP30525299A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kitano
良夫 北野
Kozo Okamoto
幸三 岡本
Nariyuki Hirota
成之 弘田
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Tokuden Co Ltd Kyoto
Original Assignee
Tokuden Co Ltd Kyoto
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紡糸口金パックに供給される紡糸液を常時均
一な温度で加熱、保温することを目的とする。 【解決手段】 紡糸口金パックを保持する保温枠を、磁
性体によりブロック状に構成する。保温枠に、紡糸液が
供給される供給口と、供給された紡糸液が排出され、か
つ紡糸口金パックの細孔に連通する出口とを設ける。保
温枠の内部には、この供給口と出口とを連通する流路
と、保温枠を被誘導発熱体とする誘導発熱機構と、内部
に気液二相の熱媒を封入したジャケット室とを設ける。
供給された紡糸液は、誘導加熱されている保温枠の熱に
よって加熱、保温される。ジャケット室内の熱媒体の相
変換により保温枠は均一に加熱されるので、紡出糸の品
質は保証される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紡糸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように紡糸装置は、多数の細孔を
有する紡糸口金を備えた紡糸口金パックと、この紡糸口
金パックを取り囲む保温枠とにより主として構成されて
いる。保温枠の内部にある紡糸液が通る流路と、紡糸口
金パックの内部にある紡糸液が流れる流路とは連通され
てあり、外部から保温枠の流路に供給されるたとえばポ
リマー樹脂のような紡糸液(または溶融液)は、保温枠
の流路を経て、紡糸口金の細孔から外部に糸状に吐出さ
れるようになっている。保温枠の流路に供給された紡糸
液の温度が低下しないように、保温枠の内部は高温に保
たれている。
【0003】図1、図2は前記した紡糸装置を示すもの
で、1は紡糸口金パックで、この例では頭部2と、脚部
3とによって、正面から見てT字状とされてあり、脚部
3の底面4が紡糸口金とされてあり、ここに紡糸液を吐
出する多数の細孔が形成されてある。5は保温枠で、図
の例では方形状に構成されてあり、その側面には紡糸液
が供給される供給口6が設けられている。また内側の段
面7には供給口6に連通する出口8が設けられている。
【0004】紡糸口金パック1は保温枠5の内側に嵌合
されて保持されるが、このように嵌合させたとき、紡糸
口金パック1の頭部2の下面9が保温枠5の段面7の上
に乗る。そしてこの状態にあるとき、出口8は紡糸口金
パック1の頭部2の下面に開口している連通口10(た
とえば図5参照。)と向き合うようにしてある。
【0005】この連通口10から紡糸口金パック1の内
部に入った紡糸液は、通路11を通って紡糸口金の紡糸
液吐出用の細孔に分配される。紡糸口金パック1を保温
枠5の内側に嵌合させた状態で、紡糸口金パック1の頭
部2の表面に開口するボルト孔12および保温枠5の段
面7に開口するタップ穴13を通る締付けボルト14に
よって一体的に固定される。
【0006】図8は従来の保温枠5の斜視図を、また図
9は図8に示す保温枠5の側壁のD−D線横断面図を示
す。図9から理解されるように、従来の保温枠5は内部
を空洞としたボックス状に構成されている。そして供給
口6と出口8との間に管路31が連結している。また保
温枠5の下面と上面とに熱媒体油が供給される入口32
とこの熱媒体油が排出される出口33が設けてある。
【0007】紡糸液が保温枠5の供給口6から出口8に
向かって管路31を経て送られる過程で、加熱された熱
媒体油が入口32から出口33に向かって供給される。
このときの熱媒体油の流れによって管路31が加熱さ
れ、したがって管路31を流れる紡糸液は加熱され、保
温される。
【0008】図10は別の保温枠5の側壁のD−D横断
面図を示すもので、内部を空洞としたボックス状とされ
ている保温枠5の内部に熱媒体油34を溜めておき、こ
れを電熱線35により加熱するようにしたものである。
この加熱により熱媒体油は蒸発する。この蒸発相の熱媒
体油が管路31に触れることによって管路31を通る紡
糸液が加熱され、保温される。
【0009】しかしこのような熱媒体油を使用するとき
は、図9の場合はボイラーなどでこの熱媒体油を加熱す
るとともに、循環させる必要があり、また図10の場合
は熱媒体油を密封しておく必要があり、いずれもその構
成は煩雑となるし、また熱媒体油は有機性であるため、
これが配管、保温枠などからの漏れによる環境問題、危
険物取扱問題などが生じる。更に長期にわたる使用によ
って熱媒体油の劣化、電熱線の断線などにより、紡糸製
品の品質が劣化する恐れがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紡糸口金パ
ックに供給される紡糸液を常時均一な温度で加熱、保温
を可能とすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、紡糸口金パッ
クと、この紡糸口金パックを加熱、保温するように保持
する保温枠とを備えた構成において、保温枠を磁性体に
よりブロック状に構成し、また保温枠に、紡糸液が供給
される供給口と、供給された紡糸液が排出され、かつ紡
糸口金パックの紡糸口金に連通する出口とを設け、保温
枠の内部には、供給口と出口とを連通する流路と、保温
枠を被誘導発熱体とする誘導発熱機構と、内部に気液二
相の熱媒を封入したジャケット室とを設けたことを特徴
とする。
【0012】保温枠は誘導発熱機構によって加熱され
る。そのため従来のような熱媒体油を使用する場合のよ
うに、配管での漏れによる環境汚染は皆無であり、危険
物取扱の対象にもならず、また熱媒体油の劣化、電熱線
の断線などによる紡糸製品の品質劣化は起こらない。誘
導発熱機構を使用するので、熱媒体油を使用する場合の
構成に比較して構成が簡略化される。
【0013】保温枠の内部には、内部に気液二相の熱媒
体を封入したジャケット室が設けてある。誘導発熱機構
によって保温枠が加熱されるのにともなって、ジャケッ
ト室内部の熱媒体も加熱され、当初は液相であったのが
気相に相変換する。この気相熱媒体が、ジャケット室内
の低温壁面に触れると、ここで冷却され、再び液相に相
変換する。このとき潜熱を発して低温壁面が加熱され
る。
【0014】この熱で保温枠が加熱されることになる。
したがってジャケット室を保温枠の内部にあって縦横に
延びるように設けておけば、保温枠全体が均温化される
ようになる。この結果、保温枠から紡糸口金パックに供
給されるすべての紡糸液は、均等な温度を保つようにな
り、したがって紡糸糸の品質にむらが発生するのを防
ぎ、高品質が保証される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様を図によって説
明する。本発明における保温枠5は例えば磁性体金属に
よりブッロク状に構成されてある。図3、図5および図
6は、図2における側壁のB部分の横断面図、A部分の
横断面図およびC部分の横断面図をそれぞれ示し、図4
は保温枠5の底面図を示す。
【0016】図1に示すように紡糸口金パック1を保温
枠5に嵌合し、固定した状態にしておいてから、供給口
6より、合成繊維、不織布などのポリマーなどの紡糸液
が保温枠5内に供給される。図5に示すように保温枠5
には流路15が設けてあり、この流路15を通って紡糸
液は出口8に向かう。出口8から紡糸液が紡糸口金パッ
ク1に送られることは、図7以降に示した従来構成のも
のと同じである。
【0017】図3に示すように、保温枠5の内部の空所
16に誘導発熱機構17を設ける。この誘導発熱機構1
7は、筒状の鉄心18と、その外周を囲むように巻回さ
れた誘導コイル19と、鉄心18の各端面を閉塞する継
鉄20とにより主として構成されてある。一方の継鉄2
0はボルト21によって空所16の内面に固定され、こ
れにより誘導発熱機構17は保温枠5の内部に取り付け
られることになる。
【0018】ここで誘導コイル19を交流電源により励
磁すると、これにより発生する交番磁束は、鉄心18の
一方の端面から誘導コイル19の外周を通って鉄心18
の他方の端面に向かって通る。この交番磁束により誘導
発熱機構17の外周にある保温枠5は1ターンの磁路と
なり、交番電流が誘起することによって、ジュール熱に
より発熱する。すなわち保温枠5は誘導発熱機構17の
被誘導発熱体となるのである。
【0019】またこの交番磁束により保温枠5の内部に
渦電流も発生し、この渦電流によっても保温枠5は発熱
する。この熱により、流路15を流れる紡糸液が加熱さ
れ、保温される。誘導発熱機構17による保持枠5の加
熱温度は、誘導発熱機構17の誘導コイル19に供給さ
れる交流電圧、交流電流あるいはその周波数の調整によ
って、容易に制御できる。
【0020】保温枠5の内部には、その長手方向、高さ
方向(場合によっては幅方向)に沿って延びるように複
数のジャケット室22が縦横に設けてあり、その内部に
は気液二相の熱媒体(たとえば蒸留水)23が密封され
ている。図の例では長孔を機械加工によりあけて、これ
をジャケット室としているが、これに代えて機械加工に
よりあけた長孔に、内部に気液二相の熱媒体を封入した
ヒートパイプを埋め込むようにしてもよい。この場合は
ヒートパイプがジャケット室となる。
【0021】前述のように誘導発熱機構17によって保
温枠5が加熱されることにより、ジャケット室22内の
熱媒体23が加熱される。この加熱により熱媒体23は
液相から気相に相変換する。そしてこれがジャケット室
22内の低温の壁面に触れると、ここで再び液相に相変
換するが、このとき放出される潜熱により低温の壁面が
加熱される。
【0022】このときの熱が保温枠5の内部に伝達され
る。このようにして保温枠5はその全体が均温化され
る。このため保温枠5から紡糸口金パック1に送られる
紡糸液は、すべて均等に加熱、保温されることになる。
その結果紡糸口金パック1から吐出される紡出糸の品質
は均一となる。
【0023】なお流路15を通る紡糸液の流れを促進さ
せるためにギヤポンプを設置することがある。このギヤ
ポンプ24を図7に示すように保持枠5の内部に設ける
と、このギヤポンプ24も保温枠5の熱により加熱され
ることになり、ポンプ作用は円滑に行われる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、紡
糸口金パックを保持すべき保持枠を、誘導発熱機構によ
って誘導加熱するようにしたので、保持枠から紡糸口金
パックに供給される紡糸液を、常時均一な温度で加熱、
保温することができ、したがって紡出糸の品質は保証さ
れるとともに、従来のような熱媒体油などを使用するこ
とがなく、したがって配管漏れなどによる環境汚染など
は皆無となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図2のB部分の拡大断面図である。
【図4】保持枠の底面図である。
【図5】図2のA部分の拡大横断面図である。
【図6】図2のC部分の拡大横断面図である。
【図7】ギアポンプの設置部分における拡大横断面図で
ある。
【図8】従来例の保持枠の斜視図である。
【図9】図7のD部分の拡大横断面図である。
【図10】従来例の他の例を示す拡大横断面図である。
【符号の説明】 1 紡糸口金パック 5 保持枠 6 供給口 8 出口 17 誘導発熱機構 22 ジャケット室 23 気液二相の熱媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弘田 成之 京都市山科区西野離宮町40番地 トクデン 株式会社内 Fターム(参考) 4L045 AA05 BA03 CA32 CA40 CB15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸口金パックと、前記紡糸口金パック
    を加熱、保温するように保持する保温枠とを備えた紡糸
    装置において、前記保温枠を磁性体によってブロック状
    に構成し、前記保温枠に、紡糸液が供給される供給口
    と、供給された前記紡糸液が排出され、かつ前記紡糸口
    金パックの紡糸口金に連通する出口とを設け、前記保温
    枠の内部に、前記供給口と前記出口とを連通する流路
    と、前記保温枠を被誘導発熱体とする誘導発熱機構と、
    内部に気液二相の熱媒を封入したジャケット室とを設け
    てなる紡糸装置。
JP30525299A 1999-10-27 1999-10-27 紡糸装置 Pending JP2001131819A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002363819A (ja) * 2001-06-04 2002-12-18 Tokuden Co Ltd 紡糸装置
CN104726941A (zh) * 2015-04-07 2015-06-24 苏州市晨彩纺织研发有限公司 一种熔纺预冷却喷管

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