JP2001130426A - 車両用舵取装置 - Google Patents

車両用舵取装置

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JP2001130426A
JP2001130426A JP31862799A JP31862799A JP2001130426A JP 2001130426 A JP2001130426 A JP 2001130426A JP 31862799 A JP31862799 A JP 31862799A JP 31862799 A JP31862799 A JP 31862799A JP 2001130426 A JP2001130426 A JP 2001130426A
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JP
Japan
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steering
steering wheel
reaction force
ball nut
wheel
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JP31862799A
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English (en)
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Kenji Sato
健司 佐藤
Tetsuo Nomura
哲生 野村
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑り摩擦による抵抗を排して、ステアリング
ホイールの中立位置付近でも、良好な操舵フィーリング
を得ると共に、横方向および軸方向の省スペース化を図
ること。 【解決手段】 ステアリングホイール11の操舵方向や
操舵角を検出し、この検出信号を舵取コントローラ10
に入力し、車速をも考慮しながら、車輪19の転舵方向
や転舵角を決定し、これに基づいて電動モータ14によ
り車輪19を転舵するようになっている。ステアリング
ホイール11のシャフト30に、ボールネジ35が設け
てあり、このボールネジ35に螺合するボールナット3
6が非回転で且つ軸方向に移動自在に設けてあり、この
ボールナット36が移動した際、圧縮バネ40によりボ
ールナット36を中立位置に復帰するように付勢してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールの操舵側と車輪の転舵側とを分離した舵取装置であ
っても、ステアリングホイールの中立位置への復帰を確
実に行えると共に、ステアリングホイールの操舵角に応
じた反力を発生して運転者に快適な操舵フィーリングを
与えることができる車両用舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の舵取装置としては、一般的に
は、ステアリングホイールを操舵し、これに機械的に連
結されたステアリングシャフトを回転して、タイロッド
等を介して車輪を転舵している。しかし、近年、車室内
部のレイアウトの自由度の拡大や車両の軽量化の観点か
ら、さらには、ITS(Interigent Transport System
s)やAHS(Automated Highway Systems)等への布石と
して、ステアリングホイールの操舵方向や操舵角を検出
し、この検出信号をコントローラに入力し、車速などの
他の要素をも考慮しながら、車輪の転舵方向や転舵角を
決定し、これに基づいて電動モータにより車輪を転舵す
るようにしている、ステアリングホイールの操舵側と車
輪の転舵側とを分離した舵取装置が知られている。
【0003】このような分離型の舵取装置では、運転者
に、ステアリングホイールと車輪とが機械的に連結して
あるような操舵フィーリングを与えるため、ステアリン
グホールのシャフトには、ステアリングホイールを中立
位置に戻す働きをすると共に、ステアリングホイールの
操舵角に応じた反力を発生する働きをする反力発生装置
が設けてある。
【0004】例えば、特許2814375号公報の図2
では、ステアリングホイールのシャフトに、ピニオンが
設けてあり、このピニオンに噛合するラックがシャフト
の直角方向に移動自在に設けてあり、このラックが左右
に移動した際、一対の圧縮バネによりラックを元の位置
に復帰するように付勢している。
【0005】したがって、ステアリングホイールを左右
に回転すると、シャフトとピニオンがこれに対応して回
転し、ラックが左右に移動するが、このラックは、圧縮
バネにより付勢してあるため、ラックを元の位置に戻そ
うとする反力が発生し、この反力により、ステアリング
ホイールを中立位置に復帰することができ、これによ
り、運転者は、ステアリングホイールの中立感を得るこ
とができる。また、ステアリングホイールの操舵角が大
きくなるにつれて、ラックの左右への移動量が大きくな
るが、それに追随して、圧縮バネによりラックを元の位
置に戻そうとする反力(即ち、ステアリングホイールを
中立位置に復帰させようとする反力)が大きくなる。こ
れにより、運転者は、ステアリングホイールの操舵角に
応じた反力を操舵トルクとして体感することにより、ス
テアリングホイールと車輪とが機械的に連結してあるよ
うな快適な操舵フィーリングを得ることができる。
【0006】また、上記特許2814375号公報の図
5では、ステアリングホイールのシャフトに、一対の傘
歯車を介して、ピニオンが設けてあり、このピニオンに
噛合するラックがシャフトに平行に移動自在に設けてあ
り、このラックが移動した際、一対の圧縮バネによりラ
ックを元の位置に復帰するように付勢している。
【0007】したがって、この場合にも、ステアリング
ホイールを左右に回転すると、シャフトがこれに対応し
て回転し、一対の傘歯車とピニオンを介して、ラックが
移動するが、上記の場合と同様に、圧縮バネによりラッ
クを元の位置に戻そうとする反力が発生し、ステアリン
グホイールを中立位置に復帰することができる。また、
ステアリングホイールの操舵角が大きくなるにつれて、
ラックの移動量が大きくなるが、上記の場合と同様に、
圧縮バネによりラックを元の位置に戻そうとする反力が
大きくなり、運転者は、ステアリングホイールの操舵角
に応じた反力を得ることができる。
【0008】さらに、特開平2−175465号公報の
図2では、ステアリングホイールのシャフトに、雄ネジ
軸が設けてあり、この雄ネジ軸に螺合するナットが軸方
向に摺動自在に設けてあり、このナットが移動した際、
一対の圧縮バネによりナットを元の位置に復帰するよう
に付勢している。
【0009】したがって、この場合にも、ステアリング
ホイールを左右に回転すると、シャフトと雄ネジ軸がこ
れに対応して回転し、ナットが軸方向に移動するが、圧
縮バネによりナットを元の位置に戻そうとする反力が発
生し、ステアリングホイールを中立位置に復帰すること
ができる。また、ステアリングホイールの操舵角が大き
くなるにつれて、ナットの移動量が大きくなるが、圧縮
バネによりナットを元の位置に戻そうとする反力が大き
くなり、運転者は、ステアリングホイールの操舵角に応
じた反力を得ることができる。また、本構造では、ステ
アリングホイールのシャフトの横方向に出っ張る部材が
なく、省スペース化を図ることができるといった利点が
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許2814375号公報の図2では、ステアリングホイ
ールのシャフトの横方向に、ラックと圧縮バネとが大き
く出っ張るため、省スペース化を図ることができないと
いったことがある。
【0011】また、上記特許2814375号公報の図
5では、ステアリングホイールのシャフトの横方向に、
上記の場合ほど出っ張る部材はないが、ステアリングホ
イールのシャフトと、ラックおよび圧縮バネとが平行に
配置してあるため、必ずしも十分な省スペース化を図る
ことができないといったことがある。さらに、ラックと
ピニオンの噛合部に加えて、一対の傘歯車の噛合部をも
必要とするため、歯車の「ガタ」が発生する虞れが高い
といったことがある。
【0012】さらに、上記特開平2−175465号公
報の図2では、シャフトの雄ネジ軸と、ナットとの螺合
部に、滑り摩擦が発生しているため、圧縮バネの付勢力
が小さくなる中立位置付近では、雄ネジ軸とナットとが
スムーズに作動せず、良好な操舵フィーリングが得られ
ないといったことがある。さらに、ナットの両側に、一
対の圧縮バネを設けているため、軸方向のスペースが大
きくなり、必ずしも省スペース化を図ることができない
といったことがある。なお、雄ネジ軸とナットとの螺合
部の滑り摩擦による抵抗を小さくするため、ネジのリー
ドを大きくする方法があるが、この場合、ナットの軸方
向のストローク量が大きくなり、これに対応して軸方向
のスペースを大きくせざるを得ないといったことがあ
る。
【0013】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、滑り摩擦による抵抗を排して、ス
テアリングホイールの中立位置付近でも、良好な操舵フ
ィーリングを得ることができると共に、横方向および軸
方向の省スペース化を図った車両用舵取装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両用舵取装置は、ステアリングホイ
ールの操舵方向や操舵角を検出し、この検出信号をコン
トローラに入力し、車速をも考慮しながら、車輪の転舵
方向や転舵角を決定し、これに基づいて電動モータによ
り車輪を転舵するようにした車両用舵取装置において、
ステアリングホイールのシャフトの回転に対応して回転
するボールネジと、このボールネジに螺合して、非回転
で且つ軸方向に移動自在に設けたボールナットと、この
ボールナットを中立位置に付勢するための付勢手段と、
を具備することを特徴とする。
【0015】このように、本発明によれば、ステアリン
グホイールのシャフトに、ボールネジが設けてあり、こ
のボールネジに螺合するボールナットが非回転で且つ軸
方向に移動自在に設けてあり、このボールナットが移動
した際、付勢手段によりボールナットを中立位置に復帰
するように付勢している。
【0016】したがって、ステアリングホイールを左右
に回転すると、シャフトとボールネジがこれに対応して
回転し、ボールナットが軸方向に移動するが、このボー
ルナットは、付勢手段により付勢してあるため、ボール
ナットを元の位置に戻そうとする反力が発生し、この反
力により、ステアリングホイールを中立位置に復帰する
ことができ、これにより、運転者は、ステアリングホイ
ールの中立感を得ることができる。
【0017】また、ステアリングホイールの操舵角が大
きくなるにつれて、ボールナットの移動量が大きくなる
が、それに追随して、付勢手段によりボールナットを元
の位置に戻そうとする反力(即ち、ステアリングホイー
ルを中立位置に復帰させようとする反力)が大きくな
る。これにより、運転者は、ステアリングホイールの操
舵角に応じた反力を操舵トルクとして体感することによ
り、ステアリングホイールと車輪とが機械的に連結して
あるような快適な操舵フィーリングを得ることができ
る。
【0018】さらに、本発明によれば、従来の雄ネジ軸
とナットの螺合部に代えて、ボールネジとボールナット
の螺合部を用いているため、滑り摩擦が転がり摩擦とな
り、付勢手段の付勢力が小さくなる中立位置付近でも、
ボールネジとボールナットがスムーズに作動し、良好な
操舵フィーリングを得ることができる。
【0019】さらに、ボールネジとボールナットの螺合
部は、軸方向に設けているため、横方向への出っ張りを
少なくして、横方向の省スペース化を図ることができ
る。
【0020】さらに、ボールナットの一側に第1筒状部
材、第2筒状部材、2ヶのリング状プレート、メインハ
ウジングの内側段部、アッパーハウジングの一端部を用
いて付勢手段として1個のコイルばねを用いる構造とし
た為、軸方向の省スペース化も図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
車両用舵取装置を図面を参照しつつ説明する。
【0022】図1は、本発明の第1実施の形態に係る車
両用舵取装置のブロック図であり、図2は、図1に示し
た舵取装置の反力発生装置の縦断面図であり、図3は、
図1に示した舵取装置の反力発生装置の平面図であり、
図4は、図1に示した舵取装置の反力発生装置の縦断面
図であって、ステアリングホイールを右側に回転した状
態を示し、図5は、図1に示した舵取装置の反力発生装
置の縦断面図であって、ステアリングホイールを左側に
回転した状態を示す。
【0023】図1に示すように、車両用舵取装置では、
ステアリングホイールの操舵側と車輪の転舵側とが分離
してあり、両者の間には、舵取コントローラ10が設け
てある。
【0024】操舵側には、ステアリングホイール11
と、このステアリングホイール11の操舵方向や操舵角
を検出するための角度センサー12と、ステアリングホ
イール11を中立位置に復帰すると共にステアリングホ
イール11の操舵角に応じた反力を発生するための反力
発生装置13とが設けてある。
【0025】転舵側には、舵取コントローラ10からの
指示信号に基づいて回転駆動する電動モータ14が設け
てあり、この電動モータ14は、減速機15を介して、
電動モータ14の回転を操舵軸16の直線動に変換する
変換機構17に連結してある。変換機構17の操舵軸1
6は、タイロッド18やナックルアームを介して車輪1
9に連結してある。減速機15には、車輪19の実際の
転舵方向や転舵角を検出するためのエンコーダ等からな
る位置検出センサー20が設けてある。
【0026】舵取コントローラ10には、上記角度セン
サー12、位置検出センサー20および速度センサー2
1からの検出信号が入力されるようになっている。舵取
コントローラ10は、入力された操舵方向や操舵角の情
報、速度情報、その他の要素の情報に基づいて、車輪1
9の転舵方向や転舵角を決定し、この信号を電動モータ
14に出力する。これにより、電動モータ14が回転す
ると、変換機構17により操舵軸16が直線動し、タイ
ロッド18やナックルアームを作動して、車輪19を転
舵する。
【0027】次に、図2に示すように、反力発生装置1
3では、ステアリングホイール11に連結したシャフト
30が、メインハウジング31およびアッパーハウジン
グ32内に通挿されて、それぞれの軸受33,34によ
り回転自在に支承してある。
【0028】このシャフト30には、螺旋状に形成した
ボールネジ溝からなるボールネジ35が設けてある。な
お、図示例では、角度センサー12は、このシャフト3
0の端部に取り付けてある。
【0029】このボールネジ35には、転動体としての
ボールを内蔵したボールナット36が非回転で且つ軸方
向に移動自在に設けてある。
【0030】このボールナット36を中立位置に付勢す
る付勢機構としては、ボールナット36の一側に、内周
面に雌ネジを有する第1筒状部材37が固定してあり、
この第1筒状部材37の一側に、外周面に雄ネジを有す
る第2筒状部材38が設けてあり、第1筒状部材37の
雌ネジに、この第2筒状部材38の雄ネジが螺合してあ
る。これら第1および第2筒状部材37,38の間に、
圧縮バネ40がリング状のプレート39a,39bを介
して介装してある。なお、これらリング状のプレート3
9a,39bが当接するハウジング31,32の箇所に
は、打刻音を防止するための音消し用ダンパー41a,
41bが設けてある。
【0031】また、ボールナット36を非回転に維持し
ながら軸方向に案内すると共に、ステアリングホイール
11の左右回転時の未切り位置を規定するための機構と
しては、図3にも示すように、メインハウジング31の
上面に、長溝42が形成してあると共に、第1筒状部材
37の基端部に、長溝42に係合するストッパーボルト
43が緩衝用のストッパーリング44を介して螺合固定
してある。
【0032】以上のように構成した反力発生装置13に
おいては、ステアリングホイール11を右側に回転する
と、図4に示すように、シャフト30とボールネジ35
が右回転し、ボールネジ35に螺合したボールナット3
6が長溝42に沿って図4の右側に移動する。このボー
ルナット36の移動に追随して、圧縮バネ40が図4の
右側に収縮されて、その付勢力(反発力)を徐々に蓄積
する。
【0033】その結果、この付勢力(反発力)がボール
ナット36を中立位置に戻そうとする反力として作用
し、この反力により、ステアリングホイール11を中立
位置に復帰することができ、これにより、運転者は、ス
テアリングホイール11の中立感を得ることができる。
【0034】また、ステアリングホイール11の操舵角
が大きくなるにつれて、ボールナット36の移動量が大
きくなり、それに追随して、圧縮バネ40が蓄積する付
勢力(反発力)が大きくなり、これにより、ボールナッ
ト36を元の位置に戻そうとする反力(即ち、ステアリ
ングホイールを中立位置に復帰させようとする反力)が
大きくなる。その結果、運転者は、ステアリングホイー
ル11の操舵角に応じた反力を操舵トルクとして体感す
ることができ、ステアリングホイール11と車輪とが機
械的に連結してあるような快適な操舵フィーリングを得
ることができる。
【0035】さらに、ステアリングホイール11の右側
回転時の未切り位置は、図4に示すように、ストッパー
ボルト43(またはストッパーリング44)が長溝42
の右端に当接することにより規定してあり、このストッ
パーボルト43(またはストッパーリング44)が長溝
42の右端に当接した状態では、これ以上右側にステア
リングホイール11を回転することができない。
【0036】一方、ステアリングホイール11を左側に
回転すると、図5に示すように、シャフト30とボール
ネジ35が左回転し、ボールネジ35に螺合したボール
ナット36が長溝42に沿って図5の左側に移動する。
【0037】このステアリングホイール11を左側に回
転する場合には、一方のリング状のプレート39aは、
メインハウジング31の段部(または音消し用ダンパー
41a)により拘束した状態にある一方、第2筒状部材
38および他方のプレート39bは、ボールナット36
と共に移動するように構成してあるため、ボールナット
36の図5の左側への移動に追随して、圧縮バネ40が
図5の左側に収縮されて、その付勢力(反発力)を徐々
に蓄積する。
【0038】その結果、この付勢力(反発力)がボール
ナット36を中立位置に戻そうとする反力として作用
し、この反力により、ステアリングホイール11を中立
位置に復帰することができる。また、ステアリングホイ
ール11の操舵角が大きくなるにつれて、ボールナット
36の移動量が大きくなり、それに追随して、圧縮バネ
40が蓄積する付勢力(反発力)が大きくなり、これに
より、ボールナット36を元の位置に戻そうとする反力
が大きくなる。その結果、運転者は、ステアリングホイ
ール11の操舵角に応じた反力を操舵トルクとして体感
することができる。
【0039】さらに、ステアリングホイール11の左側
回転時の未切り位置は、図5に示すように、ストッパー
ボルト43(またはストッパーリング44)が長溝42
の左端に当接することにより規定してあり、このストッ
パーボルト43(またはストッパーリング44)が長溝
42の左端に当接した状態では、これ以上左側にステア
リングホイール11を回転することができない。
【0040】なお、上記のように、リング状のプレート
39a,39bが当接するハウジング31,32の箇所
には、音消し用ダンパー41a,41bが設けてあるた
め、中立位置付近でのステアリングホイール11の切り
返し時等に、プレート39a,39bの打刻音を防止す
ることができ、運転者に不快感を与えるといったことが
ない。
【0041】以上のように、本第1実施の形態によれ
ば、従来の雄ネジ軸とナットの螺合部に代えて、ボール
ネジ35とボールナット36の螺合部を用いているた
め、滑り摩擦が転がり摩擦となり、圧縮バネ40の付勢
力が小さくなる中立位置付近でも、ボールネジ35とボ
ールナット36がスムーズに作動し、良好な操舵フィー
リングを得ることができる。
【0042】さらに、ボールネジ35とボールナット3
6の螺合部は、軸方向に設けているため、横方向への出
っ張りを少なくして、横方向の省スペース化を図ること
ができる。
【0043】さらに、ボールネジ35とボールナット3
6の螺合部を用い、付勢手段として、1個の圧縮バネ4
0を用いる構造であるため、軸方向の省スペース化も図
ることができる。
【0044】次に、図6ないし図9を参照して、本発明
の第2実施の形態に係る車両用舵取装置を説明する。図
6は、本発明の第2実施の形態に係る車両用舵取装置の
反力発生装置の縦断面図であり、図7は、図6に示した
舵取装置の反力発生装置の平面図であり、図8は、図6
のA−A線に沿った断面図であり、図9は、第2実施の
形態に係る反力発生装置の操舵角度と操舵トルクとの関
係を示すグラフである。
【0045】本第2実施の形態では、ボールねじ35と
ボールナット36による機械的な反力発生機構に加え
て、反力モータ(DCモータ)52による電気的な反力
発生機構が設けてある。
【0046】図6に示すように、シャフト30に、ウォ
ームホイール50が設けてあり、このウォームホイール
50に、ウォーム51が噛合してある。図8に示すよう
に、このウォーム51に、クラッチ53を介して、反力
モータ(DCモータ)52が連結してある。なお、本第
2実施の形態では、メインハウジング31の端部に、ギ
ヤカバー49が設けてある。
【0047】また、舵取コントローラ10は、速度セン
サー21から入力された速度情報、およびトルク検出セ
ンサー(図示略)から入力された路面反力やタイロッド
18の軸力に基づいて、必要な反力を演算した後、この
反力モータ52に、反力の指示信号を送るようになって
いる。さらに、舵取コントローラ10は、反力モータ5
2または舵取コントローラ10が故障等した場合に、反
力モータ52を切り離すための指示信号をクラッチ53
に送るようになっている。
【0048】この反力モータ52による反力は、上記の
ように、速度情報および路面反力やタイロッド24の軸
力を考慮したものであり、車輪25に実際に加わる路面
反力を模擬的に反映したものである。
【0049】なお、ウォーム51の軸受56,57は、
スペーサ58を介してアジャストボルト59により軸方
向に付勢してあり、ロックナット59’を弛めてこのア
ジャストボルト59を調整することにより、軸受56,
57のガタを防止している。
【0050】本第2実施の形態では、図9に示すよう
に、ボールねじ35とボールナット36による機械的な
反力発生機構により発生した反力と、反力モータ52の
電気的な反力発生機構により発生した反力との和によ
り、所定の理想的な操舵トルクを得ている。このよう
に、通常操舵時には、機械的な反力の不足分を電気的な
反力により補って理想的なの操舵トルクを得ている。
【0051】したがって、反力モータ52または操舵コ
ントローラ10が故障等して、反力モータ52のクラッ
チ53を切った場合、ボールねじ35とボールナット3
6による機械的な反力発生機構がその反力によりステア
リングホイール11を中立位置に復帰させてフェールセ
ーフ機能を果たす。
【0052】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の雄ネジ軸とナットの螺合部に代えて、ボールネジ
とボールナットの螺合部を用いているため、滑り摩擦が
転がり摩擦となり、付勢手段の付勢力が小さくなる中立
位置付近でも、ボールネジとボールナットがスムーズに
作動し、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
【0054】さらに、ボールネジとボールナットの螺合
部は、軸方向に設けているため、横方向への出っ張りを
少なくして、横方向の省スペース化を図ることができ
る。
【0055】さらに、ボールナットの一側に第1筒状部
材、第2筒状部材、2ヶのリング状プレート、メインハ
ウジングの内側段部、アッパーハウジングの一端部を用
いて付勢手段として1個のコイルばねを用いる構造とし
た為、軸方向の省スペース化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る車両用舵取装置
のブロック図。
【図2】図1に示した舵取装置の反力発生装置の縦断面
図。
【図3】図1に示した舵取装置の反力発生装置の平面
図。
【図4】図1に示した舵取装置の反力発生装置の縦断面
図であって、ステアリングホイールを右側に回転した状
態を示す。
【図5】図1に示した舵取装置の反力発生装置の縦断面
図であって、ステアリングホイールを左側に回転した状
態を示す。
【図6】本発明の第2実施の形態に係る車両用舵取装置
の反力発生装置の縦断面図。
【図7】図6に示した舵取装置の反力発生装置の平面
図。
【図8】図6のA−A線に沿った断面図。
【図9】第2実施の形態に係る反力発生装置の操舵角度
と操舵トルクとの関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10 舵取コントローラ 11 ステアリングホイール 12 角度センサー 13 反力発生装置 14 電動モータ 15 減速機 16 操舵軸 17 変換機構 18 タイロッド 19 車輪 20 位置検出センサー 21 速度センサー 30 シャフト 31 メインハウジング 32 アッパーハウジング 33,34 軸受 35 ボールネジ 36 ボールナット 37 第1筒状部材 38 第2筒状部材 39a,39b リング状のプレート 40 圧縮バネ 41a,41b 音消し用ダンパー 42 長溝 43 ストッパーボルト 44 ストッパーリング 49 ギヤカバー 50 ウォームホイール 51 ウォーム 52 反力モータ 53 クラッチ 56 軸受 57 軸受 58 スペーサ 59 アジャストボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 113:00 B62D 113:00 Fターム(参考) 3D032 CC08 CC48 DA03 DA05 DA15 DA23 EA01 EB08 EB11 EB12 EC22 GG01 3D033 CA04 CA05 CA13 CA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵方向や操舵
    角を検出し、この検出信号をコントローラに入力し、車
    速をも考慮しながら、車輪の転舵方向や転舵角を決定
    し、これに基づいて電動モータにより車輪を転舵するよ
    うにした車両用舵取装置において、 ステアリングホイールのシャフトの回転に対応して回転
    するボールネジと、 このボールネジに螺合して、非回転で且つ軸方向に移動
    自在に設けたボールナットと、 このボールナットを中立位置に付勢するための付勢手段
    と、を具備することを特徴とする車両用舵取装置。
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