JP2001129995A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JP2001129995A
JP2001129995A JP31846799A JP31846799A JP2001129995A JP 2001129995 A JP2001129995 A JP 2001129995A JP 31846799 A JP31846799 A JP 31846799A JP 31846799 A JP31846799 A JP 31846799A JP 2001129995 A JP2001129995 A JP 2001129995A
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ink
recording head
sensor
jet recording
heating resistor
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Fumio Murooka
文夫 室岡
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の発熱抵抗体を有するインクジェット記
録ヘッドの耐久性を向上させる。 【解決手段】 発熱抵抗体33直下のシリコン基板中3
1に、不純物をドープして半導体拡散抵抗体40が形成
されており、発熱抵抗体33の発熱により、この半導体
拡散抵抗体40の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化
を利用して、気泡の発生が検出される。気泡の発生を検
出した場合には、発熱抵抗体33へのパルス電圧の印加
は停止され、発熱抵抗体33の余分な加熱は抑制される
ので、インクジェット記録ヘッドの耐久性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを加熱して
気泡を発生させ、この気泡の膨張運動によりインクを圧
迫して吐出し、吐出されたインク液滴を記録媒体上に付
着させることにより画像を形成するインクジェット記録
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクを加熱して気泡を発生させ、この
気泡の膨張運動によりインクを圧迫して吐出し、吐出さ
れたインク液滴を記録媒体上に付着させることにより画
像を形成するインクジェット記録方式は、記録品位が高
く、低騒音であるという利点を有している。また、イン
クジェット記録方式は、カラー記録が比較的容易であ
り、普通紙にも記録可能であり、装置の小型化が容易で
あるという利点を有している。さらに、インクジェット
記録方式は、インクが吐出される多数の吐出口を高密度
に配設することにより高速記録が可能であり、プリンタ
やファクシミリ等の情報出力装置に広く用いられてい
る。
【0003】インクジェット記録方式の記録ヘッドは、
一般的には、インクを吐出するための吐出口と、吐出口
に連通しているインク路と、このインク路中に設けら
れ、電圧が印加されると熱エネルギーを発生する電気熱
変換素子とを具備している。この電気熱変換素子は、薄
膜の発熱抵抗体であるのが一般的である。図4は従来の
インクジェット記録ヘッドの断面図である。発熱抵抗体
33はシリコン基板31上に形成されている。また、発
熱抵抗体33とシリコン基板31の間には、蓄熱層およ
び絶縁層としての役割を果たす酸化膜32が形成されて
いる。発熱抵抗体33は、電極配線34と接続され、パ
ルス状の電圧が印加されることによって発熱し、熱エネ
ルギーを発生させ、インク路のインクに気泡を発生させ
る。インクの気泡が発生する際には、インクの化学的反
応や、気泡の成長や消滅によって衝撃が発生する。これ
らの衝撃から発熱抵抗体33を保護するために、タンタ
ル(Ta)保護膜36が発熱抵抗体33上に形成されて
いる。Ta保護膜36の下には、発熱抵抗体33とTa
保護膜36との電気的な絶縁を計るために、窒化シリコ
ン(SiN)等の絶縁保護膜35がさらに形成されてい
る。
【0004】したがって、発熱抵抗体33から発生した
熱エネルギーは、発熱抵抗体33上部に設けられたSi
N絶縁保護膜35およびTa保護膜36中を熱伝導現象
によって伝達される。このことにより、Ta保護膜36
上のインクに熱が与えられてインクに気泡39が発生す
る。気泡39が発生することにより、インクの吐出口で
あるノズル37周辺のインクが圧迫され、インク滴38
がノズル37から吐出される。
【0005】ところで、近年画像の高画質化を計るため
に、吐出口から吐出されるインクは小液適化の傾向を示
している。このため、同じ画像を1紙面に形成するのに
必要なインク滴の数は著しく上昇している。例えば、A
4用紙(210mm×297mm)に25.4mm
2(1平方インチ)あたり1200×1200ドットの
密度で15%密度の画像を形成しようとした場合、同じ
色のインクのドット数は1.9×107ドット/枚にな
る。カラー画像を形成しようとした場合には、各色のイ
ンクがこのドット数で紙面上に打たれることになる。ま
た、インクジェット記録ヘッドを応用したプリンタ等の
機器では、高速化が進められるとともに、耐久記録枚数
の向上が強く望まれるようになってきている。耐久記録
枚数を向上させるためには、吐出口から吐出されるイン
ク滴が長時間、同じ方向、同じ量、同じ速度で吐出され
る必要がある。
【0006】しかしながら、インクの吐出がくり返され
ると、Ta保護膜36の表面上にはインクの焦げが生じ
ることがあり、そのインクの焦げによって気泡の形成の
安定性が低下する。さらにインクの吐出がくり返される
と、Ta保護膜36のTaが削られて薄くなり、インク
がTa保護膜36を貫通するような現象が発生すること
がある。その後、発熱抵抗体33上に形成された絶縁保
護膜35にもインクの浸透が進み、発熱抵抗体33およ
びその電極配線34にまでインクが浸透していき、電極
配線34において電食現象が進行し、最終的には、電極
配線34が断線してしまうことがある。
【0007】図5は、従来のインクジェット記録ヘッド
の発熱抵抗体33の温度およびTa保護膜36の表面温
度の変化を示すグラフである。図5(a)は、この熱エ
ネルギーが与えられた発熱抵抗体33の温度およびTa
保護膜36の表面温度の変化を示すグラフである。図5
(b)は、発熱抵抗体33に入力するパルス電圧の波形
を示すグラフである。図5(a)では、発熱抵抗体33
の温度は実線で表され、Ta保護膜36の表面温度は点
線で表されている。
【0008】発熱抵抗体33の温度およびTa保護膜3
6の表面温度は、パルス電圧が発熱抵抗体33に入力さ
れる時刻t0には、室温と同じT0となっている。パルス
電圧が発熱抵抗体33に印加されると、それまで室温と
同じT0だった発熱抵抗体33の温度およびTa保護膜
36の表面温度は上昇する。Ta保護膜36の表面温度
がT1(=300℃)に達した時刻t1には、Ta保護膜
36とインクとの界面に気泡が発生する。その時、発熱
抵抗体33の温度はすでにT2に達している。気泡が発
生したことにより、Ta保護膜36の表面からインク中
へ熱が伝搬しなくなるため、Ta保護膜36の表面温度
は急激な上昇を始める。同様に発熱抵抗体33の温度も
急激に上昇する。これらの温度は、発熱抵抗体33への
パルス電圧の印加を停止した時刻t3において頂点を示
し、その値はそれぞれTP1、TP2となる。発熱抵抗体3
3へのパルス電圧の印加が停止された時刻t3後は、発
熱抵抗体33から熱エネルギーが発生しないので、発熱
抵抗体33の温度およびTa保護膜36の表面温度は急
激に低下し、もとの室温T0にもどる。発熱抵抗体33
へ入力するパルス電圧の印加を停止する時刻t3と、気
泡が発生する時刻t1との間を短縮し、発熱抵抗体33
の最高到達温度TP1およびTa保護膜36の最高到達温
度TP2を下げるほど、インクジェット記録ヘッドの耐久
性が著しく向上することが、実験的に明らかとなってい
る。
【0009】従来より、この発熱抵抗体33の最高到達
温度TP1およびTa保護膜36の最高到達温度TP2を下
げるために、様々な工夫がなされている。インクジェッ
ト記録装置に温度センサを取りつけ、インクジェット記
録ヘッドの温度を、温度センサでセンシングして、発熱
抵抗体を駆動するパルス電圧の幅を変調する制御装置を
プリンタ本体に備えるのは、その一例である。しかしな
がら、この温度センサは、インクジェット記録ヘッド全
体の温度を計測するものであり、発熱抵抗体近辺の温度
を正確に計測するものではなかった。
【0010】また、複数の発熱抵抗体を同時に駆動し、
その駆動数が逐次変化するような場合には、その同時駆
動本数に応じて、発熱抵抗体を駆動する時間を制御する
制御装置をプリンタ本体に備えるのもその一例である。
【0011】最近では、さらなる高速な記録および高画
質の多色の記録を実現するために、発熱抵抗体の数を増
やして、多数の発熱抵抗体を同時に駆動させるインクジ
ェット記録ヘッドが現われてきている。このようなイン
クジェット記録ヘッドでは、発熱抵抗体の数が多いため
に、1個1個の発熱抵抗体に温度センサを取り付けるこ
とが困難となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェット記録ヘッドでは、インクジェット記録ヘッドの
全体的な温度をセンシングするセンサしか備えていない
ため、発熱抵抗体近辺の温度を正確に計測し、発熱抵抗
体を制御することができない。そして、多数の発熱抵抗
体を備えている場合に、各発熱抵抗体毎に温度センサを
備えることが困難なため、耐久性の向上を計ることがで
きないという問題があった。
【0013】本発明は、多数の発熱抵抗体を備えるイン
クジェット記録ヘッドにおいても、発熱抵抗体近辺の温
度を正確に計測し、各発熱抵抗体の駆動時間を制御する
ことにより、耐久性の向上を計ることができるインクジ
ェット記録ヘッドを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】よって、上記目的を達成
するため、本発明は、インクを吐出する吐出口と、該吐
出口に連通するインク路と、半導体基板と、該インク路
のインクを加熱して気泡を発生させるために前記半導体
基板上に絶縁薄膜を介して形成された少なくとも1つの
発熱抵抗体とを備えたインクジェット記録ヘッドにおい
て、前記発熱抵抗体近傍に設置され、インクの気泡の発
生を検出する少なくとも1つのセンサと、該センサによ
り気泡の発生が検出されると前記各発熱抵抗体の加熱を
停止させる駆動制御手段とをさらに備えることを特徴と
する。
【0015】前記センサは、前記半導体基板の前記各発
熱抵抗体の下の領域に不純物を拡散することによりそれ
ぞれ形成されている少なくとも1つの半導体拡散抵抗体
を有し、前記各半導体拡散抵抗体の抵抗値の変化に基づ
いて気泡の発生をそれぞれ検出する。
【0016】本発明のインクジェット記録ヘッドは、制
御手段に備えられたセンサを、半導体基板に形成されて
いる半導体拡散抵抗体によって気泡の発生を検出するセ
ンサとすることによって、センサを小型化し、発熱抵抗
体の近傍に設置して発熱抵抗体近辺の温度を正確に計測
することができるため、多数の発熱抵抗体を備えるイン
クジェット記録ヘッドにおいても、発熱抵抗体の駆動時
間を制御することによって、発熱抵抗体の余分な加熱が
抑制されるので、インクジェット記録ヘッドの耐久性を
向上させることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明のインクジェット記
録ヘッドの一実施形態の構成について図面を参照して詳
細に説明する。全図において、同一の符号がつけられて
いる構成要素は、すべて同一のものを示す。
【0018】図1は、本実施形態のインクジェット記録
ヘッドの断面図である。本実施形態のインクジェット記
録ヘッドは、図4の従来のインクジェット記録ヘッドに
対して、図1に示すように、発熱抵抗体33直下のシリ
コン基板31中に、不純物をドープすることによって半
導体拡散抵抗体40が形成されている点のみが異なって
いる。この半導体拡散抵抗体40の抵抗値は発熱抵抗体
33の発熱による温度上昇によって大きく変化する。な
お、本実施形態のインクジェット記録装置は、実際に
は、多数の発熱抵抗体を有しているが、図1では、説明
を簡単にするために、1個の発熱抵抗体33に対して、
1個の半導体拡散抵抗体40が設けられている部分のみ
が示されている。
【0019】本実施形態のインクジェット記録ヘッド
は、前述の半導体拡散抵抗体40の特性を利用して、気
泡39の発生を検出することによって、発熱抵抗体33
の駆動時間を制御する制御部を有する。図2は、本実施
形態のインクジェット記録ヘッドの制御部の等価回路図
である。本実施形態のインクジェット記録ヘッドの制御
部の等価回路は、発熱抵抗体33と、発熱抵抗体33に
電力を供給する電源11と、スイッチ駆動信号17が入
力されるとオンとなるスイッチ13と、気泡の発生を検
出すると制御信号16を出力するセンサ14と、画像入
力信号15と制御信号16とを入力とし、スイッチ駆動
信号17を出力とする駆動制御部18とから構成され
る。センサ14は、半導体拡散抵抗体40の抵抗値の変
化を利用して、気泡の発生を検出する。絶縁保護膜35
およびTa保護膜36の厚さや、それら保護膜の熱伝導
率や密度によってTa保護膜36の表面温度との温度差
を正確に予測することが可能である。したがって、セン
サ14は、半導体拡散抵抗体40の電気抵抗値からTa
保護膜36の表面温度を割り出して、気泡の発生を検出
することができる。
【0020】画像入力信号15が入力されないときに
は、駆動制御部18はスイッチ駆動信号17を出力せ
ず、スイッチ13は開のままとなる。駆動制御部18に
画像入力信号15が入力され、制御信号16が入力され
ない場合には、駆動制御部18はスイッチ駆動信号17
を出力する。そうするとスイッチ13が閉となり、発熱
抵抗体33が発熱する。しかし、駆動制御部18に画像
入力信号15が入力されても、センサ14によって気泡
の発生が検出され制御信号16が駆動制御部18に入力
されれば、駆動制御部18はスイッチ駆動信号17を出
力せず、スイッチ13を開となる。
【0021】次に、本発明のインクジェット記録ヘッド
の制御装置の一実施形態の動作について図面を参照して
詳細に説明する。図3は、本実施形態のインクジェット
記録ヘッドの発熱抵抗体33の温度およびTa保護膜3
6の表面温度の変化を示すグラフである。図3(a)
は、この熱エネルギーが与えられた発熱抵抗体33の温
度およびTa保護膜36の表面温度の変化を示すグラフ
である。図3(b)は、発熱抵抗体33に入力するパル
ス電圧の波形を示すグラフである。図3(a)では、発
熱抵抗体33の温度は実線で表され、Ta保護膜36の
表面温度は点線で表されている。
【0022】時刻t0以前では、発熱抵抗体33の温度
およびTa保護膜36の表面温度は、室温T0と同じに
なっている。時刻t0において、画像入力信号15が駆
動制御部18に入力されると、駆動制御部18は、スイ
ッチ駆動信号17を出力し、スイッチ13をオンする。
スイッチ13がオンされると、発熱抵抗体33に電源1
1からパルス電圧が印加され、発熱抵抗体33の温度が
上昇する。
【0023】時刻t1において、発熱抵抗体33の温度
がT2の温度まで上昇した時、Ta保護膜36のインク
界面の表面温度は気泡発生温度T1に到達し、Ta保護
膜36とインクとの界面に気泡が発生し始める。センサ
14が気泡の発生を検出すると、センサ14は制御信号
16を駆動制御部18に出力する。駆動制御部18は制
御信号16を入力するとスイッチ制御信号17を出力
し、スイッチ13をオフする。スイッチ13がオフされ
る時刻は、センサ14がインクの気泡の発生を検出して
から駆動制御部18がスイッチ制御信号17を出力する
動作の遅れによって時刻t2となる。
【0024】この時刻t2以降は、発熱抵抗体33の温
度およびTa保護膜36の表面温度は低下するため、時
刻t2における発熱抵抗体の温度TP2’およびTa保護
膜36の表面温度TP1’がそれぞれの最高到達温度とな
る。発熱抵抗体33およびTa保護膜36の表面の最高
到達温度TP2’、TP1’は、図5に示したTP2、TP1
値よりも低い温度に抑制される。
【0025】本実施形態のインクジェット記録ヘッドに
おけるセンサ14は温度センサであるが、シリコン基板
中に形成された半導体拡散抵抗体は、圧力を受けた時、
その機械的変位量に応じて抵抗値が変化するため、イン
クの気泡の発生を検出するセンサは、この抵抗値変化を
利用した圧力センサであってもよい。
【0026】本実施形態のインクジェット記録ヘッド
は、1つの発熱抵抗体に1つのセンサを設け、個々の発
熱抵抗体に対しインクの気泡の発生の制御が行われる。
したがって、各発熱抵抗体における気泡発生の時間的な
ばらつきや、温度上昇のばらつきに影響されない正確な
制御が可能となる。しかし、実際のインクジェット記録
ヘッドは、複数の発熱抵抗体を同時に駆動する場合が多
いため、複数個の発熱抵抗体に対し、1つのセンサを設
けて制御することも可能である。
【0027】また、本実施形態のインクジェット記録ヘ
ッドでは、発熱抵抗体および保護膜はシリコン基板上に
形成され、発熱抵抗体を制御する制御部を構成するトラ
ンジスタ回路も同じくシリコン基板上に同時に形成され
ている。上述のセンサは、このシリコン基板中にトラン
ジスタ回路や、発熱抵抗体、保護膜等を形成する過程に
おいて、同時に形成することができる。また、発熱抵抗
体が形成されているシリコン基板の裏面に、上述のセン
サを設けることもできる。
【0028】本実施形態のインクジェット記録ヘッドで
は、発熱抵抗体33の駆動時間を制御することによっ
て、発熱抵抗体33に加えられる電気エネルギーを最小
限に抑えることができるので、インクジェット記録ヘッ
ドの省電力化を計ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録ヘッドでは、半導体基板に形成されている半
導体拡散抵抗体によって気泡の発生を検出するセンサと
することによって、センサの小型化を計り、センサを発
熱抵抗体近辺に設置し、発熱抵抗体近辺の温度を正確に
計測することができるため、インクジェット記録ヘッド
が多数の発熱抵抗体を有していても、発熱抵抗体の駆動
時間を制御することによって発熱抵抗体の余分な加熱が
抑制されるので、インクジェット記録ヘッドの耐久性を
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のインクジェット記録ヘッ
ドの断面図である。
【図2】本発明の一実施形態のインクジェット記録ヘッ
ドの制御部の等価回路図である。
【図3】本発明の一実施形態のインクジェット記録ヘッ
ドの発熱抵抗体の温度および保護膜の表面温度の変化を
示すグラフである。
【図4】従来のインクジェット記録ヘッドの断面図であ
る。
【図5】従来のインクジェット記録ヘッドにおける発熱
抵抗体の温度および保護膜表面の表面温度の変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
11 電源 13 スイッチ 14 センサ 15 入力信号 16 制御信号 17 スイッチ駆動信号 18 駆動制御部 31 シリコン基板 32 酸化膜 33 発熱抵抗体 34 電極配線 35 絶縁保護膜 36 Ta保護膜 37 ノズル 38 インク滴 40 半導体拡散抵抗体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出口と、該吐出口に
    連通するインク路と、半導体基板と、該インク路のイン
    クを加熱して気泡を発生させるために前記半導体基板上
    に絶縁薄膜を介して形成された少なくとも1つの発熱抵
    抗体とを備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、 前記発熱抵抗体近傍に設置され、インクの気泡の発生を
    検出する少なくとも1つのセンサと、 該センサにより気泡の発生が検出されると前記各発熱抵
    抗体の加熱を停止させる駆動制御手段とをさらに備える
    ことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記センサは、前記半導体基板の前記各
    発熱抵抗体の下の領域に不純物を拡散することにより形
    成されている少なくとも1つの半導体拡散抵抗体の抵抗
    値の変化に基づいて気泡の発生をそれぞれ検出する請求
    項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記センサは、温度によって抵抗値が変
    化する前記半導体拡散抵抗体の特性に基づいて、インク
    が気泡発生温度に達し、気泡が発生することを前記抵抗
    値から検出する請求項2記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記センサは、外部から圧力を受けるこ
    とにより生ずる機械的変位量によって抵抗値が変化する
    前記半導体拡散抵抗体の特性に基づいて、気泡が発生す
    る時の衝撃による前記抵抗値の変化からインクの気泡の
    発生を検出する請求項2記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 1個の前記発熱抵抗体に対して1個の前
    記センサが設けられている請求項1から4のいずれか1
    項記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 複数の前記発熱抵抗体に対して1個の前
    記センサが設けられている請求項1から4のいずれか1
    項記載のインクジェット記録ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1591252A1 (en) * 2004-04-26 2005-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Liquid discharge head

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1591252A1 (en) * 2004-04-26 2005-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Liquid discharge head
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