JP2001129349A - 脱臭方法および脱臭装置 - Google Patents

脱臭方法および脱臭装置

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JP2001129349A JP31643399A JP31643399A JP2001129349A JP 2001129349 A JP2001129349 A JP 2001129349A JP 31643399 A JP31643399 A JP 31643399A JP 31643399 A JP31643399 A JP 31643399A JP 2001129349 A JP2001129349 A JP 2001129349A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機性廃棄物、例えば生ごみ等を好気性醗酵さ
せる時に発生する、排ガスに含まれる悪臭成分を消臭、
脱臭する方法および装置を提供する。 【解決手段】悪臭成分を分解する能力のある微生物を担
持した担体23を充填した充填塔22と、この充填塔の
上部から散水するための水供給手段24と、下部から悪
臭成分を含む排ガスを送入して、上記微生物を担持した
担体に接触させながら充填塔の上部側から排出するため
の排ガス送入手段21を備えた充填塔型脱臭装置におい
て、上記水供給手段に柿果汁を供給する柿果汁供給手段
25を接続した脱臭装置を用いて排ガスの脱臭を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、悪臭排ガスの脱臭
方法および脱臭装置に関する。特に、有機性廃棄物を醗
酵分解する工程で発生する、排ガス中に含まれる悪臭成
分を微生物を用いて脱臭する方法および脱臭装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、有機性廃棄物、例えば、食品加工
産業からの廃棄物、レストラン、ホテル等からの残飯、
コンビニエンスストア等サービス業者が期限切れとして
廃棄する食品、あるいは一般家庭からの生ごみは可燃性
ごみとして、焼却炉で他の廃棄物と一括して焼却されて
きた。しかし、これらの有機性廃棄物は、水分を平均8
0%も含み、燃え難いため、安易に焼却処理を行なうと
ダイオキシンの発生につながり、その対策が急がれてい
る。
【0003】焼却によらない有機性廃棄物の処理方法の
一つとして、近年微生物を用いて有機性廃棄物を分解す
る醗酵法が広範囲に利用されつつある。例えば、特開昭
63−218592号公報には、生ごみを堆肥化する方
法が開示されている。この方法は、糖分、たんぱく質分
解菌、セルロース分解菌およびリグニン分解菌等の醗酵
分解菌を付着させた人工軽量礫と生ごみを混合して好気
性の条件で醗酵させ、生ごみが分解されて生成した有機
物を、堆肥としてリサイクルしようとするものである。
【0004】上記の方法を利用して、食品加工産業から
廃棄される、おから、くず野菜、果実等;家庭、レスト
ラン、ホテル、スーパーマーケット等から排出される調
理残さ、残飯等の生ごみ;その他、芝、剪定枝葉等も堆
肥化する装置が実用化されている。この装置は、小規模
では、一つの醗酵槽に上記生ごみ等を投入した後、空気
を吹き込み、所定時間、撹拌して醗酵させ、堆肥とする
形式のものが用いられている。一方、大量の生ごみを処
理する場合、一次醗酵槽、二次醗酵槽……等々の横列に
設けた複数の醗酵槽から構成される装置が提案されてい
る(特開昭63−288986号公報)。
【0005】上記の装置においては、一次醗酵槽から順
に最終醗酵槽へ生ごみを搬送するための搬送スクリュウ
が各槽に設けられており、各醗酵槽間は、回転軸によっ
て貫通されている。この回転軸には、複数の撹拌羽根が
設けられており、回転軸が回転することによって、微生
物の活動に必要な空気を供給し、適当な温度、湿度の下
で、生ごみを連続的に醗酵させて分解処理するものであ
る。この装置を用いると、一次醗酵槽に投入された生ご
みは連続的に処理されて最終醗酵槽から堆肥として排出
される。
【0006】上記のようにして、生ごみは醗酵処理され
るのであるが、その工程で悪臭が発生する。この悪臭
は、生ごみ自体の腐敗により、あるいは、醗酵の過程で
有機物の分解により発生する悪臭成分によるものである
が、生ごみの投入、撹拌、混合、醗酵、堆肥の取り出し
等、あらゆる場面で装置外に洩れる。悪臭は、主とし
て、アンモニア、アミン類等の有機含窒素化合物、硫化
水素、メルカプタン類、アルキルサルファイド類等の有
機硫黄化合物、アルデヒド、有機酸等の揮発性有機化合
物等によるものであり、これらが複合して、いわゆる生
ごみ臭と呼ばれる悪臭を発生する。
【0007】通常、上記の生ごみの悪臭対策としては、
醗酵処理装置から排出される排ガスを脱臭装置に導入し
排ガス中の悪臭成分を除去している。脱臭装置として通
常、用いられるものは、活性炭による吸着装置であり、
小規模の脱臭では簡便であるが、大量の排ガスの脱臭に
は、高価な吸着剤の交換あるいは再生等、メンテナンス
にコストと手間がかかるという問題がある。そこで、現
在、微生物を用いる生物脱臭方法が注目されており、種
々の技術が公開されている(特開平6−198124号
公報、特開平7−274936号公報、特開平8−52
321号公報等)。
【0008】生物脱臭方法は、微生物をシリカゲル、ゼ
オライト等の多孔質の担体あるいは褐炭、泥炭、ピート
モス等に担持させて塔内に充填し、この充填塔内に悪臭
成分を含むガスを導入して担体と接触させ、悪臭成分が
硫黄酸化細菌、硝化細菌等の微生物の生息、増殖等のエ
ネルギー源として利用されることを利用して悪臭成分を
除去する方法である。この方法は、近年、維持管理が容
易である、ランニングコストが低廉である等の理由で、
大量の排ガスの脱臭に次第に用いられるようになってき
た。
【0009】ところで、柿の果汁液に脱臭ないし消臭効
果があることは公知であり、柿果汁を添着した活性炭素
繊維からなる脱臭用材料も提案されている(特開平5−
317702号公報)。ここにいう、柿果汁は、原料果
実を通常の圧搾機にかけて搾汁液としたもの、あるい
は、この搾汁液を酵母を用いて醗酵させて糖分を取り除
いたもの、あるいは酵母を用いないで所定期間醗酵させ
て、糖分を取り除いたものを指す。後者の、柿果汁から
糖分を取り除いたものは“柿しぶ”として防腐剤、染料
等、種々の用途に用いられている。上記柿果汁の消臭機
作は明らかではないが、その中に含まれるエピカテキン
等、ポリフェノール類、縮合型タンニン、有機高分子類
等の複合作用により悪臭成分であるアンモニヤ、トリメ
チルアミン、アセトアルデヒド、硫化水素等を中和、包
接するものと推察されている(特公平3−61457号
公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した生ごみを醗酵
分解する時に発生する悪臭成分を消臭、脱臭する際の問
題点の一つに被処理物の内容の変化がある。生ごみは、
食品加工業、ホテル、レストラン、一般家庭等その排出
源によって内容は種々雑多であり、また季節的にも変化
があり一定しない。従って、醗酵の過程で発生する排ガ
ス中の悪臭成分の種類も絶えず変動している。生物脱臭
方法では、硫黄酸化細菌,硝化細菌等、複数の種類の微
生物を用いて行なうが、各微生物の分解能力、耐性等が
異なるため、それぞれの微生物をその最適条件で利用す
るということは困難である。
【0011】例えば、上記硫黄酸化細菌は、硫化水素、
メルカプタン類、アルキルサルファイド類等の有機硫黄
化合物に対して活性であり、これらの悪臭成分を酸化分
解する能力がある。担体に担持された硫黄酸化細菌は、
充填塔内で排ガスと接触して上記の有機硫黄化合物をエ
ネルギー源として取りこみ、それを分解する中で増殖
し、悪臭除去の効果をあげる。そのため、生ごみの種類
が変化して排ガス中に含まれる有機硫黄化合物の濃度が
小さくなると、硫黄酸化細菌の数も減少して、有機硫黄
化合物の分解能力が低下することとなる。
【0012】上記のように担体に担持された微生物の
中、硫黄酸化細菌の数が少ない状態で、再び有機硫黄化
合物を含む排ガスを充填塔に導入すると、硫黄酸化細菌
は急には増殖しないため、処理されなかった有機硫黄化
合物が充填塔から排出されて、悪臭の原因となる。硫黄
酸化細菌が増殖して、再び、有機硫黄化合物を分解する
には、相当の馴養時間がかかる。ここで馴養とは、微生
物担体に悪臭成分ガスを流し続けることにより、ある特
定の微生物を増殖させ、上記担体に特定の微生物が担持
され活性を示す状態になるまでの過程をいう。
【0013】馴養時間は、硫黄酸化細菌以外の硝化細
菌、その他いずれの微生物についても必要であり、排ガ
ス中の悪臭成分の濃度が変化すると、生物脱臭装置の立
ち上がりまで時間を要するという問題がある。また、立
ち上がった後も、それぞれの微生物を最適条件で増殖さ
せ、悪臭成分の分解に利用することは困難である。そこ
で、被処理物である生ごみの発生源が変動しても、また
季節的な変化があった場合も、安定して、醗酵分解の工
程から発生する排ガス中の悪臭成分を除去する方法が求
められている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記のような状況に鑑み
て、本発明者等は柿果汁液の消臭、脱臭作用に着目し、
微生物による悪臭成分の分解作用と柿果汁による悪臭成
分の中和、包接作用を同時に利用すれば、両者が相乗的
に作用して優れた消臭、脱臭効果が発揮されることを見
出し、本発明に到達した。
【0015】
【発明の開示】すなわち、本発明の第1の側面によれ
ば、有機性廃棄物を醗酵分解する工程で発生する排ガス
中に含まれる悪臭成分を柿果汁の存在下、微生物で分解
することを特徴とする悪臭排ガスの脱臭方法が提供され
る。
【0016】有機性廃棄物、例えば、生ごみを処理する
場合、バチルス、クロストリジュム等の糖分およびたん
ぱく質分解菌、テルモアクチ、ノミセス等のセルロース
分解菌およびリグニン分解菌等の醗酵分解菌を生ごみと
共に醗酵槽に投入し、微生物の増殖に適した温度、湿度
の下で好気性醗酵を行なう。この醗酵工程で発生する排
ガス中に含まれているアンモニア、アミン類等の有機含
窒素化合物、硫化水素、メルカプタン類、アルキルサル
ファイド類等の有機硫黄化合物、アルデヒド、有機酸等
の揮発性有機化合物等の悪臭成分を本発明の方法で脱臭
する。本発明のの方法においては、排ガスを別途、脱臭
装置に導入して柿果汁の存在下、微生物で分解する方法
を用いてももよいし、柿果汁の存在下で生ごみの醗酵を
行い、醗酵時に発生する悪臭成分を醗酵槽の中で消臭、
脱臭してもよい。生ごみを小規模で処理するときは、柿
果汁の存在下、生ごみ等、有機性廃棄物の醗酵工程を行
ない、その時に発生する悪臭成分を上記柿果汁と微生物
を用いて分解する方法が好ましく用いられる。
【0017】生ごみを小規模で処理するとき、例えば、
一つの醗酵槽で非連続的に醗酵分解する場合、上記醗酵
分解菌の存在下、生ごみを投入して空気を吹き込み、醗
酵処理を開始する。醗酵処理開始後、最初の段階におい
ては、生ごみそのものの臭気および生ごみが醗酵して分
解する際に生成する悪臭成分が複合して強烈な臭気を発
生する。この初期段階において、柿果汁を存在させて生
ごみの醗酵分解を行ない、柿果汁の消臭、脱臭作用によ
り、発生した排ガスの消臭、脱臭を行なう。時間の経過
とともに、硫黄酸化細菌、硝化細菌等、悪臭成分解菌の
馴養が進行し、これらの菌が増殖すると、柿果汁による
悪臭成分の中和、包接作用と微生物による悪臭成分の分
解が相乗的に作用して排ガスの脱臭を効果的に行なうこ
とができる。
【0018】一方、生ごみを連続的に処理する場合、一
次醗酵槽へ生ごみを投入するとき、同時に柿果汁を添加
すればよい。以後は上記の場合と同様に、二次醗酵槽、
三次醗酵槽……と醗酵が進行するとともに、悪臭成分を
分解する微生物も増殖し、柿果汁の消臭、脱臭作用と微
生物による悪臭成分の分解作用の相乗効果により、優れ
た排ガスの脱臭効果が得られる。
【0019】上記した柿果汁とは、天王柿、つるの子
柿、田村柿、平核無柿等の渋柿の果実を破砕、圧搾し、
果肉と分離することによって得られた搾汁液、および、
このようにして得られた搾汁液を酵母を用い、または用
いないで所定期間醗酵させて糖分を取り除いて得られた
無糖搾汁液、いわゆる柿しぶを意味する。さらに、上記
搾汁液および柿しぶを濃縮したもの、あるいは、減圧乾
燥等の手段により粉末としたものも本発明の柿果汁に含
まれる。上記柿果汁の中、柿しぶを用いると好ましい結
果が得られる。
【0020】柿しぶの主成分は柿タンニンで、シブオー
ルと名づけられ、分子量約15000の高分子であるこ
とが明らかにされている(松尾友明、伊藤三郎、「化学
と生物」、十五(十一)1977)。従って、このシブ
オールの作用により、悪臭成分が中和あるいは包接さ
れ、優れた、消臭、脱臭効果が得られるものと思われ
る。
【0021】ところで、前記したように、脱臭方法の一
つとして悪臭排ガスを生物脱臭装置に導入し、悪臭成分
の除去を行なう方法がある。この方法は、通常、連続的
に大量の生ごみを醗酵処理する場合、あるいは複数の醗
酵槽からの排ガスを一括して脱臭する場合等に用いられ
るが、微生物の馴養に時間がかかるため、排ガス中の悪
臭成分が変動した時、生物脱臭装置の立ち上がりが遅い
という問題がある。また、生物脱臭装置が立ち上がった
後も、安定して排ガスの脱臭を行なうことが困難等の問
題がある。
【0022】そこで、微生物を担持した担体が充填され
た充填塔型生物脱臭装置において、担体に柿果汁を添加
し、生物脱臭装置が立ち上がるまでは、主として、柿果
汁の消臭、脱臭作用により悪臭成分を除去し、微生物が
増殖した後は、主として、微生物の悪臭成分の分解作用
を利用して排ガスの脱臭を行なえば、上記の問題点が解
消できることに想到した。上記のように構成した生物脱
臭装置を用いると、微生物が増殖した後は、微生物の悪
臭成分の分解作用と、柿果汁の消臭、脱臭作用が相乗的
に作用し、安定して排ガスの脱臭を行なうことができ
る。
【0023】すなわち、本発明の第2の側面によれば、
悪臭成分を分解する能力のある微生物を担持した担体を
充填した充填塔と、この充填塔の上部から散水するため
の水供給手段と、下部から悪臭成分を含む排ガスを送入
して、上記微生物を担持した担体に接触させながら充填
塔の上部側から排出するための排ガス送入手段を備えた
充填塔型脱臭装置において、上記水供給手段に柿果汁を
供給する柿果汁供給手段を接続したことを特徴とする脱
臭装置が提供される。
【0024】担体に柿果汁を添加する方法としては特に
限定されないが、微生物の活性保持のために不可欠であ
る水分に添加する方法が好ましい。柿果汁としては、液
体の柿しぶが好ましく用いられ、その所定量を水に溶解
して、間欠的あるいは連続的に担体に散布して添加する
方法が最も好ましく用いられる。水供給は充填塔の上部
から行なえばよく、散水された水分は上段の充填層から
下段の充填層に順次自然に流下して行き、各層の担体に
十分に供給されるようにすればよい。
【0025】上記のように構成した脱臭装置は、生ごみ
の醗酵処理の過程で発生する排ガスのみならず、下水処
理場、廃水処理場、屎尿処理場、畜産場、食品工場、魚
介類加工場、パルプ工場、肥料工場等から排出される悪
臭成分を含む排ガスの脱臭に適用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して、詳細に説明する。図1は、本発明の
第1の側面にかかる生ごみ醗酵装置の概略図を示す。先
ず、生ごみの醗酵分解の工程について説明する。生ごみ
は生ごみ投入口1から醗酵槽2に投入され、多孔質の担
体に付着させた糖分およびたんぱく質分解菌、セルロー
ス分解菌、リグニン分解菌等とともに醗酵処理される。
生ごみの醗酵に必要な空気は吸気口3から供給され、モ
ータ4により回転される回転軸5に設けられた撹拌羽根
6により8〜48時間撹拌して生ごみの醗酵分解を行な
う。醗酵槽2はヒータ7により醗酵に適当な温度(30
〜95℃)に保持される。符号8は保温材である。醗酵
分解された生ごみは排出シュート9から排出される。生
ごみ、および、生ごみの醗酵分解の際に発生する悪臭排
ガスが外部に洩れないよう、醗酵槽2を含む醗酵装置全
体はカバー10で覆われ、排ガスは排ガス出口11から
排出される。
【0027】上記の装置により生ごみの醗酵分解を行な
うとき、通常、前回に処理した生ごみの1/10〜1/
3を、次回の醗酵処理の種として醗酵槽に残留させる。
そこへ、新たに生ごみを投入して、生ごみの醗酵分解を
行なうのであるが、その際に柿しぶを同時に投入する。
柿しぶは液体でも粉末でも用いることができるが、醗酵
槽内の湿度に影響を与えることが少ないという点で、粉
末柿しぶが好ましい。柿しぶの添加量としては特に限定
されないが、通常、生ごみ1kgに対して0.1〜30
0g用いる。醗酵処理開始後、通常、約5時間以内が特
に臭気の発生が著しいため、この間は主として、柿しぶ
による消臭、脱臭を行なう。もちろん、上記醗酵槽に残
留させた種に含まれている硫黄酸化菌、硝化菌等による
悪臭成分の分解も行なわれているが、馴養が進んでいな
いため、十分ではない。
【0028】そこで、馴養期間を短くし、早期に柿しぶ
による消臭、脱臭と、微生物による脱臭の相乗効果によ
り排ガスの脱臭を行なうため、別途、硫黄酸化細菌、硝
化細菌等の悪臭成分分解菌を培養して、生ごみと共に醗
酵槽に投入する方法が好ましく用いられる。これらの菌
の例として、硫黄酸化細菌としては、Thiobaci
llus thioparus、Thiobacill
us ferrooxidans、 Thiobaci
llus thiooxidans、Thiobaci
llus albertis、 Thiobacill
us acidophilus等が挙げられ、硝化細菌
の例としては、Nitrosomonas europ
aea、 Nitrobacter winograd
skyii等が挙げられる。上記の菌は、通常、培養さ
れた状態で、菌培養有機物として用いられる。
【0029】図2は、本発明の第2の側面にかかる脱臭
装置の概略構成図である。悪臭排ガスは、排ガス送入手
段、通常、ブロワ21によって充填塔22に送入され
る。この充填塔22には、硫黄酸化細菌、硝化細菌等の
微生物を担持した担体23が充填されており、この充填
塔22の上部から微生物の活性保持に必要な水分が水供
給手段としての給水ポンプ24から供給される。充填塔
22の上部に供給された水は、通常、シャワー状に散水
され、散水された水分は上段に充填された担体から下段
に充填された担体に順次自然に流下して行き、各層の担
体に十分に供給されるようにする。また、担体は上記の
ように複層とせず単一の層としてもよい。水が余剰に供
給された場合、排水口を設けて排水すればよい。悪臭成
分を分解、除去された排ガスは、脱臭ガス出口27から
装置外に排出される。
【0030】柿果汁供給手段としての柿しぶタンク25
には、水に添加する柿しぶの量を調節する弁26が設け
られており、その先に設けられた配管により水供給ライ
ンに接続される。水と混合された柿しぶは、柿しぶ含有
水として、給水ポンプ24に送られる。給水ポンプ24
によって充填塔22の上部から担体23に供給された柿
しぶは、微生物の悪臭成分分解作用と相乗的に働き、排
ガス中の悪臭成分を安定して除去する。上記のように柿
しぶは水に溶解して用いられるため、液体柿しぶを用い
るのが好ましい。
【0031】柿しぶの添加量は、用いる担体、供給する
水の量、処理する排ガスの量等によって異なるため一概
にはいえないが、通常、供給する水に溶解させ、0.0
1%〜10%の水溶液として用いるのが好ましい。
【0032】上記充填塔22において、微生物を担持す
るために用いられる担体23としては、特に限定され
ず、シリカゲル、ゼオライト、スラグ、軽石、木炭等の
多孔質の担体、褐炭、泥炭、ピートモス等が挙げられ、
その他、PVAゲル、スポンジ状ウレタンフォーム等の
合成樹脂により製造されたもの、おがくず、籾殻醗酵
品、珊瑚砂等種々のものが使用できる。
【0033】また、図2に示した脱臭装置で処理される
悪臭排ガスは、図1に示した醗酵装置を複数設け、それ
らから排出される排ガスを一括したもの、あるいは、大
量の生ごみを連続処理するときに発生する排ガスであっ
てもよいし、それら以外の排ガスであってもよい。例え
ば、下水処理場、廃水処理場、屎尿処理場、畜産場、食
品工場、魚介類加工場、パルプ工場、肥料工場等から排
出される悪臭成分を含む排ガスの脱臭にも適用すること
ができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例を基にして本発明をさらに詳細
に説明する。臭気の判定は7名のパネラによる官能テス
トにより実施した。臭気強度は表1に記載の5段階臭気
強度表示法によった。
【0035】
【表1】
【0036】また、参考のため、悪臭物質とそれらが発
するにおいの種類を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】
【実施例1】図1に準拠して製作した生ごみ処理装置
(処理量最大100kg/日)を用いて学校給食残飯の
醗酵分解を行なった。前回の醗酵分解を行なった時に種
として残留させた醗酵分解品、多孔質の担体に付着させ
た醗酵分解菌および水分調整剤等の混合物、約20kg
に生ごみとして上記学校給食残飯30kgを醗酵槽2に
投入し、回転軸5を回転させ、撹拌羽根6により撹拌
し、生ごみの醗酵分解を行なった。この時、Thiob
acillus thioparus、Thiobac
illus等の硫黄酸化細菌、Nitrosomona
s europaea、 Nitrobacter w
inogradskyii等の硝化細菌を含む菌培養有
機物300gおよび粉体柿しぶ100g(粉体柿しぶ1
00gと白土900gとを均一に混合して使用)を醗酵
処理の最初から存在させた。
【0039】上記の条件で、吸気口3から空気を供給し
ながら醗酵温度50℃で24時間生ごみの醗酵分解を行
なった。醗酵処理開始直後、5時間、10時間、24時
間の間隔で排ガス出口11において排ガスを採取袋(テ
トラバッグ)に採取し、前記した方法で7人のパネラに
よる官能テストを行なった。得られた結果を表3に示
す。
【0040】
【表3】
【0041】一方、柿しぶを存在させないこと以外は、
同じ条件で生ごみの醗酵分解を行ない、微生物のみによ
る排ガスの脱臭効果を判定した。得られた結果を表4に
示す。
【0042】
【表4】
【0043】表3と表4の比較から、最も悪臭の発生の
激しい醗酵処理の初期段階、すなわち、醗酵処理開始直
後から5時間までの間に柿しぶが顕著な消臭、脱臭効果
を示していることが明らかである。表4から、柿しぶが
存在しない場合は、菌培養有機物に含まれている硫黄酸
化細菌、硝化細菌等が増殖し、その活動が最も活発にな
る10時間以降において、微生物の悪臭成分の分解作用
が活発となり、優れた脱臭効果を示すことがわかる。ま
た、柿しぶと微生物の両者の脱臭作用が働く表3の10
時間以降は両者が相乗的に作用し、さらに優れた結果が
得られたことが明らかである。
【0044】
【実施例2】図2に示す脱臭装置の充填塔22(直径1
000mm、高さ3000mm)の内部へ、担体(ピー
トモス)23に、硫黄酸化菌、硝化細菌等の微生物を植
菌したものを充填した。なお、ピートモスは、予め、柿
しぶ1%水溶液で十分に湿潤させておき、厚みを約25
0mmとしたものを4層充填した。
【0045】上記のように構成した脱臭装置を用いて、
食品加工工場から廃棄された、おから、くず野菜、果
実、汚泥等の生ごみの醗酵処理装置から排出される悪臭
排ガスの脱臭試験を行った。
【0046】上記生ごみ処理装置からの排ガスを約5m
3/分の流量でブロワ21により充填塔22の下部から
送入し、硫黄酸化菌、硝化細菌等を植菌した直後のピー
トモスと接触させた。排ガスの送入開始後、ピートモス
を十分に湿潤された状態に保つため、給水ポンプ24に
より、柿しぶを溶解した水を1回/日、約20L、5〜
10分散水した。また、給水ポンプ24から供給される
柿しぶ水溶液の濃度は、最初にピートモスを湿潤させた
時と同じく、柿しぶ1%水溶液とした。柿しぶの濃度の
調整は、給水ポンプ24の給水へ添加する柿しぶの量を
柿しぶタンク25に接続された弁26で調節することに
より行なった。
【0047】上記のように構成した脱臭装置に排ガスを
送入し、送入直後、5時間後、10時間後、24時間後
の間隔で、脱臭ガス出口27から脱臭ガスを採取袋(テ
トラバッグ)に採取し、前記した方法で7人のパネラに
よる官能テストを行なった。得られた結果を表5に示
す。
【0048】
【表5】
【0049】一方、柿しぶ水溶液(柿しぶ1%水溶液)
の代わりに水のみを用いる以外の条件は同じにして、排
ガス中に含まれる悪臭成分を、微生物のみにより分解
し、排ガスの脱臭効果を判定した。得られた結果を表6
に示す。
【0050】
【表6】
【0051】表5の結果から、柿しぶ含有水が存在して
いる状態では、排ガスを送入開始後5時間経過した時点
で、排ガス中の悪臭成分が顕著に消臭、脱臭されている
ことが明らかである。10時間以上経過すると、増殖し
た微生物の悪臭成分分解能力の増加とあいまって、悪臭
成分がほとんど除去されていることが明らかである。一
方、表6から柿しぶを含有しない微生物単独による脱臭
では、排ガスを送入開始後5時間経過した時点でも排ガ
ス中の悪臭成分の分解が不十分で、過半数のパネラが強
い臭いを感じ、生物脱臭装置の立ち上がりが悪いこと示
している。
【0052】表5、表6の結果から、生物脱臭装置を用
いて排ガスの脱臭を行なう場合、微生物の活性保持に不
可欠である水に柿しぶを溶解させて用いると、排ガスを
送入開始後の初期には、主として柿しぶの消臭、脱臭作
用が作用し、微生物の馴養が進行するとともに、微生物
による悪臭成分の分解が相乗的に作用することがわか
る。以上の結果から、本発明の脱臭装置を用いて、柿し
ぶの存在下の生物脱臭を行なうと、両者の脱臭作用が相
乗的に働いて、優れた脱臭効果が安定して得られるとい
うことが明らかとなった。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、醗酵槽の中に柿しぶ
を存在させて、生ごみを醗酵分解することにより、悪臭
排ガスの脱臭を微生物による悪臭成分の分解と柿しぶの
消臭、脱臭作用との相乗効果により効果的に行なえる。
また、別途、排ガスを生物脱臭装置に導入し、微生物の
活性保持に不可欠な水に柿しぶを溶解させて、担体に添
加して微生物による悪臭成分の分解を行なえば、柿しぶ
と微生物の脱臭作用が相乗的に働き、優れた脱臭効果が
安定して得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するために用いる生ごみ醗
酵装置の概略図である。
【図2】本発明の脱臭装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 生ごみ投入口 2 醗酵槽 5 回転軸 6 撹拌羽根 7 ヒータ 9 排出シュート 11 排ガス出口 21 ブロワ 22 充填塔 23 担体 24 給水ポンプ 25 柿しぶタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AB02 AC10 BA12 BA17 CA01 CA05 CA07 DA41 DA45 DA47 DA59 DA66 DA70 GA01 GA02 GB02 GB08 GB11 4D004 AA02 AA03 AA04 CA04 CA15 CA18 CA48 CA50 CB28 CB32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機性廃棄物を醗酵分解する工程で発生す
    る排ガス中に含まれる悪臭成分を柿果汁の存在下、微生
    物で分解することを特徴とする悪臭排ガスの脱臭方法。
  2. 【請求項2】柿果汁の存在下に有機性廃棄物を醗酵分解
    する工程を行なう請求項1記載の脱臭方法。
  3. 【請求項3】柿果汁が柿しぶである請求項1または2記
    載の脱臭方法。
  4. 【請求項4】悪臭成分を分解する能力のある微生物を担
    持した担体を充填した充填塔と、この充填塔の上部から
    散水するための水供給手段と、下部から悪臭成分を含む
    排ガスを送入して、上記微生物を担持した担体に接触さ
    せながら充填塔の上部側から排出するための排ガス送入
    手段を備えた充填塔型脱臭装置において、上記水供給手
    段に柿果汁を供給する柿果汁供給手段を接続したことを
    特徴とする脱臭装置。
  5. 【請求項5】柿果汁が柿しぶである請求項4記載の脱臭
    装置。
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