JP2001129334A - 絵画面を濾材とした空気清浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絵画面から空気を吸入して清浄化し、絵画面
に図形や文字を浮き出させて汚れの程度を知らせ、濾材
の交換が簡単で額縁を跳ね上げて、新しい絵画面を引き
出して常に性能を維持でき、昼夜の環境の変化に対応し
ている絵画面を濾材とした空気清浄機を得る。 【解決手段】 額縁枠の後ろに絵画面となる濾材を巻き
下ろし、後ろを濾材保持板で支え、その表面に矢印など
の図形や文字の通気を妨げる部分を設けるか、濾材の裏
側に通気を妨げる部分を設け、額縁枠の裏に隠れる箱形
のケースの中に絵画面から空気を吸入して、上部吹き出
し口から排出する送風機を設け、昼夜の環境の変化に合
わせる受光スイッチを設けた絵画面を濾材とした空気清
浄機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、壁面に設置する絵
画面を濾材とした空気清浄機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の天井に設置された空気清浄機にお
いては、濾材の外側に目隠し覆いを被せて、ここを通過
した空気が、中の濾材を介して浄化されるものと、電荷
を利用して、空気中の埃を吸着させるものがあり、ま
た、壁面に設置された空気清浄機には、目隠し覆いの中
に電荷を利用して空気中の埃を吸着させる吸着材が設け
られた壁掛け方式のものが従来から知られている。また
絵画面を濾材とする空気清浄機の発明にあって、額縁枠
に濾材を収納するものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の天井に設置され
た空気清浄機においては、設置に際して、販売店に工事
を依頼する必要があり、誰にでも手軽に設置できるもの
でなく、特に家庭に普及しにくいという問題点があっ
た。

【０００４】従来の空気清浄機においては、目隠し覆い
が、美観を損ない、部屋によっては馴染みにくいという
問題点があった。

【０００５】また、電荷を利用して、空気中の埃を吸着
材に吸着する空気清浄機は、空気の汚れを急速にかつ有
効にとれるものでないという問題点があった。

【０００６】また、従来の空気清浄機においては濾材の
汚れの程度が、わかりにくく、空気清浄機の性能を、い
つも有効に維持できるものでないという問題点があっ
た。

【０００７】また、あらかじめ交換部品を保管しておく
という面倒があり、濾材や吸着材の交換に際しては、だ
れにでも簡便にできるものではないという問題点があっ
た。

【０００８】また、絵画面を濾材とする空気清浄機にあ
って、額縁枠に濾材を収納するものは、額縁枠を特別に
加工する必要があり、市販品を流用できる物でなかった
ので、部屋に応じた額縁を自由に選択できるものでない
という問題点があった。

【０００９】本発明は、誰にでも簡単に設置できて、壁
面に掛けても美観を損なわず、かえって装飾効果を高
め、通気性のある絵画面から空気を有効に吸入して清浄
化し、また、絵画面の汚れによって、矢印などの図形や
文字などの、汚れない部分を浮き出させて、汚れの程度
を知らせ、容易に性能を維持でき、汚れた濾材の交換
が、簡便にでき、市販の額縁を流用して、部屋に会わせ
たものを、自由に選択でき、消灯後は静かな運転に切り
換えて睡眠を妨げない絵画面を濾材とする空気清浄機を
得ることを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の絵画面を濾材とした空気清浄機において
は、前面が開口部になった箱形のケースにおいて、前記
ケースの開口部からケース内に空気を導入して、上部吹
き出し口からケース外に排出する送風機を設け、ケース
の開口部に絵画面を濾材とした濾材を配接し、前記ケー
スが裏側に隠れ、外観は普通の絵画と見分けの付かない
ように、また画面の送りが容易なように、絵画面の前面
に大きな額縁枠を移動可能に設けたものである。

【００１１】また前記濾材の吸引側に通気性のある濾材
保持板を配設し、濾材保持板の表面に、濾過性能は損な
わず、前記濾材の汚れの中に白抜きで現れるように濾材
保持板に比較して小さい面積の、矢印などの図形や文字
などの、通気を妨げる部分を設けたものである。

【００１２】また前記箱形のケースの外面に消灯を検知
する受光スイッチを設け、配線で送風機の回転速度制御
装置に接続したものである。

【００１３】また汚れやすさの条件に会わせた濾材の状
態に合わせて前記濾材の絵画を印刷した側の裏面に矢印
などの図形や文字などの、通気を妨げる塗装を施し、前
記通気を妨げる部分は省くこともあるものである。

【００１４】前記空気案内箱の上方側面に壁面に掛ける
だけで前面が絵画の傾きに収まるように重量のバランス
をとって吊り下げ具を取り付けた絵画面を濾材とする空
気清浄機を手段とした。

【発明の実施の形態】

【００１５】発明の実施の形態を実施例にもとづき図面
を参照して説明する。図１において、略逆直角三角形の
左右側面と、長方形の背面で形成し、頂部に空気吹き出
し口１を壁を汚さないように室内上方に向けて設け、前
面に通気性がある濾材保持板２をたまには洗えるように
着脱可能に止め具で固着し、濾材保持板２の表面に濾材
保持板２に比較して小さい面積の、矢印などの図形や文
字などの、通気を妨げる部分３を設け、空気案内箱の内
部に、送風機４を取り付け、空気案内箱５の上方側面に
壁に掛けるだけで空気案内箱の背面が壁面に沿い、絵画
が一般の絵画と同じ程度に傾いて設置されるような位置
にバランスをとって吊り下げ具６を取り付ける。また空
気案内箱５の前面上部に濾材収納部６を設け、ここに通
気性がある複数の絵画面からなる巻きもの状に巻かれた
濾材７を収納し、その一端を延ばして濾材保持板２の前
面を覆い、空気案内箱５の前面下部に巻き取り濾材収納
部１０を設け、空気案内箱５の前面上部に蝶番で額縁８
を、開閉可能に固定し、空気案内箱５の前面下部に止め
金具と、側面に跳ね上げたとき支える折り畳みステイを
取り付け、額を跳ね上げるだけで新しい絵画面を容易に
引き出せる構造とする。また、空気案内箱５の外面に、
光を感知して作動する受光スイッチ９を設け、配線で送
風機４の回転速度制御装置に連結した構造になってい
る。また巻き取り濾材収納部には巻き取り棒１１と巻き
取りハンドル１２を設け、巻き取り棒には絵画面の端に
とりつけた細長い濾材端部補強１３を差し込むスリット
１４を設けてある。使用済みの濾材をまとめて捨てる際
に巻き取り棒を引き抜いて外せるように巻き取りハンド
ル１２と巻き取り棒１１は連結されたまま穴から抜ける
構造になっている。また送風機５を駆動させる電源コー
ドとコンセント１５を取り付けた構造になっている。

【００１６】また絵画のシリーズの紹介やシリーズ番号
を裏面に、表に注文書を印刷した紙を、絵画面濾材の巻
紙の最後の絵画面に巻き込むことで、最後の画面と同時
に申し込み用紙が現れてファックスで交換の濾材を注文
することができる。

【００１７】また、濾材保持板４の表面に、通気を妨げ
る部分３を薄い板状の材料を矢印などの図形や文字など
の形状に、成形して固着したが、通気を妨げる部分３は
別部品でなく濾材保持板の通気性がある一部を部分的に
埋めた構造にすることもできる。

【００１８】また、電荷をかけて、空気清浄効果を高め
る仕組みを加えることもできる。

【００１９】また、消灯後の低速で静粛な運転の際に、
殺菌灯を点灯することもできる。

【００２０】また、消灯後の低速で静粛な運転の際に、
空気中へのオゾンの放出などの装置を作動させることも
できる。

【００２１】また、絵画面以外に書や図案や写真や暦な
どを濾材として額縁に入れて飾ることもできる。

【００２２】額縁は跳ね上げ式でなく空気案内箱に、着
脱できる状態ではめこむ構造にすることもできる。

【００２３】また、汚れた絵画面を下方に巻き取り濾材
の収納部を設けず、したがって、巻き取らないで新しい
画面に送る都度、汚れた画面を切り取ることもできる。

【００２４】また汚れの激しい環境で使用するには濾材
を波形に成型したものを使用するがこの際は、前記濾材
保持板の通気を妨げる部分は使用しないで、汚れを検知
して汚れの中に白抜きで浮き出させるために絵画面の濾
材の裏面に矢印などの図形や文字などの、通気を妨げる
塗装を施すこともできる。

【００２５】また波形に成型したものを使用しない場合
でも、前記濾材保持板の通気を妨げる部分は使用しない
で、汚れを検知して汚れの中に白抜きで浮き出させるた
めに絵画面の濾材の裏面に矢印などの図形や文字など
の、通気を妨げる塗装を施すこともできる。

【００２６】また前記送風機に関しては、図１において
は円筒状のクロスファンを使用しているが、空気案内箱
の中央に大口径の薄型シロッコファンを設けることもで
きる。

【００２７】また前記大口径の薄型シロッコファンに於
いて駆動モーターをファンの背面側からファンと同一面
側に移してとり付けファンの羽の方向を変えることで更
に薄くすることもできる。

【００２８】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に掲載されているような効果を奏す
る。

【００２９】額縁で囲まれた絵画面が空気吸入口になる
ために、目隠し覆いがなく、美観を損なわない。

【００３０】また通気性のある絵画面から多量の空気を
吸入して有効に清浄化するため、特に家庭の生活で床面
や寝具、衣類、縫いぐるみなどから、人の動きによっ
て、まとまって発生する埃を、急速に除き健康維持に役
立つ。

【００３１】また絵画面の傾きで床面から発生した埃を
受け入れやすく、送風機を取り付ける空間を上部に確保
でき、空気案内箱の断面積が下方より上方が大きくなる
ために、空気の吸入量が濾材全般に平均化でき、濾材の
働きが有効である。

【００３２】さらに直接見える絵画面で構成する濾材の
中に、汚れによって、矢印などの図形や文字などの汚れ
ない部分を浮き出させて、濾材の汚れの程度をわかりや
すくできる。

【００３３】さらに額縁枠の一辺に複数の絵画面からな
る巻かれた濾材を有するので、濾材の交換がだれにで
も、容易にでき、性能をいつも有効に維持することがで
きる。

【００３４】絵画面を選択することで部屋の雰囲気を変
える装飾としての働きがあり、特に子供が好む絵を入れ
ることで、埃をたてやすい子供部屋などに有効である。

【００３５】絵画のシリーズの選択に関して会話などの
きっかけとなり、楽しみながら次のシリーズを選んで申
し込みができ最後の画面が汚れる直前に宅配便で届けら
れることで、濾材の保管という面倒がなくなり、交換の
手間が簡便で、結果として、いつも新鮮な状態で、性能
が維持でき、健康に寄与できる。

【００３６】消灯時には受光スイッチで回転速度を下げ
て静粛になり睡眠を妨げないうえ、外気の出入りが激し
く、人の動きによる埃の多いときに施しても効果が薄い
電気的な空気清浄の働きを消灯後の時間帯に限って付加
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】絵画面を濾材とした空気清浄機の断面図であ
る。

【図２】絵画面を濾材とした空気清浄機の斜視図であ
る。

【図３】絵画面を濾材とした空気清浄機の正面図であ
る。

【符号の説明】 １ 空気吹き出し口 ２ 濾材保持板 ３ 通気を妨げる部分 ４ 送風機 ５ 空気案内箱 ６ つり下げ具 ７ 濾材 ８ 額縁枠 ９ 受光スイッチ １０ 濾材収納部 １１ 巻き取り棒 １２ 巻き取りハンドル １３ 濾材端部補強 １４ スリット １５ 電源コードとコンセント

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面が開口部になった箱形のケースにお
   いて、前記ケースの開口部からケース内に空気を導入し
   て、上部吹き出し口からケース外に排出する送風機を設
   け、ケースの開口部に絵画面を濾材とした濾材を配接
   し、絵画面の前面に額縁枠を設けた絵画面を濾材とした
   空気清浄機。
2. 【請求項２】 前記濾材の吸引側に通気性のある濾材保
   持板を配設し、濾材保持板の表面に濾材保持板に比較し
   て小さい面積の、矢印などの図形や文字などの、通気を
   妨げる部分を設けた請求項１記載の絵画面を濾材とした
   空気清浄機。
3. 【請求項３】 前記箱形のケースの外面に受光スイッチ
   を設け、配線で送風機の回転速度制御装置に接続した請
   求項１，２記載の絵画面を濾材とした空気清浄機。
4. 【請求項４】 前記濾材の絵画を印刷した側の裏面に矢
   印などの図形や文字などの、通気を妨げる塗装を施した
   請求項１，２，３記載の絵画面を濾材とした空気清浄
   機。