JP2001129100A - パルス波通電システム - Google Patents

パルス波通電システム

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JP2001129100A
JP2001129100A JP31023199A JP31023199A JP2001129100A JP 2001129100 A JP2001129100 A JP 2001129100A JP 31023199 A JP31023199 A JP 31023199A JP 31023199 A JP31023199 A JP 31023199A JP 2001129100 A JP2001129100 A JP 2001129100A
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pulse
signal
electrodes
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武敏 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置、特に電極の装着性を向上すると共にパ
ルス波を頭部等に通電する際に、使用者に最適なパルス
波の出力状態を自動的に設定でき、かつ多人数の使用者
に対して同時にかつ異なるパルス波の出力状態で使用す
る。 【解決手段】 所定のパターンのパルス波を耳元及び/
又は手の甲に与え、脳を直接刺激することによって、脳
の働きを活発にし、特に色盲に対して顕著な効果を得る
ことができる。このような、画期的な治療をシステム化
することで、多人数の患者(使用者)に対して、それぞ
れ異なるパターンでのパルス波の供給ができ、迅速かつ
的確な治療が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、人体へパルス波
を通電するシステムに関するものである。詳しくは、こ
の発明は、人体の神経組織、特に脳神経の活動レベルを
向上・改善するために、人体の特に頭部にパルス波を通
電するシステムに関するものである。さらに詳しくは、
人体の頭部の左右の耳に電極をあてがい、これら電極間
でパルス波を人体を介して通電することにより、脳の活
動レベルの向上や回復を図ることができる通電システム
である。本発明は、例えば、先天的な知能障害(ダウン
症候群など)、後天的な知能障害(老人性痴呆症など、
重度の鬱病など)、或いは色盲等脳神経にまつわる各種
機能不全・不良状態の改善や解消を達成し、また、健常
人であってもEQやIQなどの知能レベルを向上・改善
できる通電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】出願人
は電気信号を利用して、人体の色弱・色盲等の色覚異常
を改善する方法を開発し所望の効果を得ている。従来か
ら行われている方法は、人体の頭部、特に、両耳に電極
をあてがい、通電制御装置によって、一対の電極間に特
定の電気パルス信号を通電する。さらに詳しく述べる
と、使用者は、左右の手でそれぞれの一対の電極を持っ
て、左右の耳のそれぞれにこの電極を当てた状態を維持
する。一対の電極はパッド内に納められ、電極面には、
溶液が浸されたスポンジが取り付けられている。すなわ
ち、一対の電極はスポンジを介して使用者の耳に接する
ことになる。これにより、左右の耳の間で電気信号が通
電されるようになる。
【0003】出願人は、長年の研究により、特定の電気
信号を人体の頭部に適用することによって、色弱・色盲
等の色覚異常を改善し、アレルギー等の代謝異常を改善
できることを見出した。
【0004】近年では、例えば、老人性痴呆症が大きな
社会問題になっており、かつ、その治療薬による治療効
果も限定的なものである。既述の色盲や老人性痴呆症な
ども突き詰めれば、脳等の中枢神経組織の活動に障害が
発生しているか、或いはその低下あるいはそれが不十分
な状態にあることによるものであると考えられる。
【0005】そこで、本発明は、脳神経・中枢神経の包
括的な活動レベルを向上・改良、あるいは改善可能な人
体への通電システムを提供することを目的とする。本発
明の他の目的は、色覚異常を改善することができ、かつ
老人性痴呆症、先天的知能障害の改善・解消が可能な人
体の通電システムを提供することにある。さらにまた、
本発明の他の目的は、健常人であってもEQやIQなど
の精神活動レベルや知能レベルを向上できる人体への通
電システムを提供することにある。
【0006】さらに、本発明の他の目的は、人体の神経
組織全般の活性化を達成するシステム、さらにまた、運
動神経を活性化して運動能力の向上を図るための通電シ
ステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者が鋭意検討した
ところ、前記目的を達成するために、人体の頭部にパル
ス波を通電する際に、パルス波信号の特性を周期的或い
は規則的に変化させることが好適であることを見出し
た。ここで、人体の頭部の左右の耳からパルス波信号を
与えることが効果的である。例えば、パルス波を通電す
るための一対の電極をパルス波の発生手段に接続し、こ
の両電極を介して頭部にパルス波を与える。
【0008】本発明は、人体にパルス波を通電するため
のパルス波通電システムであって、パルス波信号を発生
させるとともに、発生するパルス波信号の特性を周期的
に変化させるパルス波出力制御手段と、このパルス波信
号が供給される1対の電極手段とを備えてなり、この電
極手段を人体の頭部に装着して人体の頭部にパルス波を
通電してなることを特徴とする。好適には、前記電極手
段は人体の頭部の耳に装着可能に構成されてなる。
【0009】本発明の一つの形態では、前記制御手段
は、相対的に高い周波数を持つパルス波と相対的に周波
数が低いパルス波を交互に出力するか、あるいは、周波
数が徐々に高くなるか又は低くなるように前記パルス波
を出力するとともに、このパルス波の出力形態を周期的
に繰り返してなり、かつ周期毎にパルス波の極性を変化
させてなる。
【0010】本発明の他の形態では、通信網に接続され
たクライアントに前記パルス出力制御手段を設け、サー
バーから供給された制御信号に基づいて前記制御手段が
パルス波信号を発生させるようにしている。
【0011】既述のとおり、パルス波の通電に際して
は、パルス波の特性を一定ではなく、所定時間毎にその
特性を変更或いは繰り返すことが効果的である。また、
互いに異なる特性の複数種のパルス波を交互に電極に通
電することでも良い。
【0012】本発明のより具体的形態は、通信端末に接
続されたパルス波出力制御手段を有し、通信回線を利用
し通信端末に保存されたパルス波発生用プログラムによ
って制御されたパルス波を前記パルス波出力制御手段が
出力するようにしたシステムであって、このパルス波出
力制御手段は、頭部の所定位置に装着可能な一対の主電
極間に複数種のパルス波を通電するように構成されて成
るパルス波通電システムである。
【0013】パルス波出力手段では、出力されるパルス
波の特性や形態等を制御し、これをどの程度連続して通
電するかを定めている。従って、複数種のパルス波を組
み合わせて出力することが可能となる。また、一対の電
極への通電の極性を切り替えることができる。
【0014】前記パルス出力手段によるパルス波の出力
状態と、この出力状態を決定するためのパラメータと、
が対応付けられてデータベース化されており、当該パラ
メータの入力によりパルス波の出力状態が自動的に設定
される。
【0015】パルス波の出力状態を決定する場合、使用
者の状態を認識する必要がある。このときに、必要なパ
ラメータを準備しておき、このパラメータを使用者の状
態に応じて決定することで、このパラメータとパルス波
の出力状態とが対応付けられたデータベースを設けるこ
とにより、パルス波の出力状態を自動的に設定すること
ができる。
【0016】さらに、前記一対の主電極は、人体の両耳
又はその周縁部に装着されることを特徴とし、前記頭部
以外の人体の位置に装着可能な一対の副電極を、さらに
備えることであっても良い。
【0017】ここで、一対の主電極の他に、頭部以外に
装着することが可能な一対の副電極を設け、必要に応じ
てこの一対の副電極を利用すれば、パルス波による効果
を高めることができる。
【0018】また、前記パルス波出力制御手段には、複
数対の主電極及び/又は副電極が接続されており、当該
パルス波制御手段によるパルス波の出力状態が同一とす
る前記主電極及び/又は副電極をグループ分けし、同時
に複数の通電を行う。
【0019】例えば、単一のパルス波出力制御手段に対
して、複数対の主電極及び/又は副電極を接続すること
により、複数人に対して同時にパルス波通電を行わせる
ことができる。また、これら主電極及び/又は副電極を
グループ分けし、グループ毎に異なる出力状態でパルス
波を通電させるようにしているため、異なる条件の使用
者を集め、同時処理することも可能となり、パルス波通
電に関し、完全にシステム化することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】 図1には、パルス波通電システ
ムの概略図が示されている。パルス波通電システムは、
パルス波の出力状態を制御するためのコントロールユニ
ット10と、このコントロールユニット10にそれぞれ
接続され、パルス波通電を実行する複数の操作台(図2
参照)12が配設された複数のブース14と、で構成さ
れている。
【0021】図2に示される如く、操作台12は、使用
者16が着座する椅子18にヘッドフォーン型に形成さ
れたヘッドセット20が取り付けられた構造を備えてい
る。ヘッドセット20は、弾性力を持ったブリッジ部2
2と、これに取り付けられ、後述するパルス波出力制御
回路24からの出力されるパルス波を人体へ供給するた
めの一対の電極26、28とで構成されている。
【0022】一対の電極26、28は、カーボン製電極
子26A、28Aが通電液を含むスポンジ30によって
覆われた構造となっており、全体として薄肉円板形状と
されている。この一対の電極26、28は、使用者16
が前記ブリッジ部22を頭部に装着することによって、
左右の耳に直接あてがわれるようになっている。
【0023】一対の電極26、28への配線32は、直
接或いは椅子18の内部を通過し、前記コントロールユ
ニット10に接続されている。なお、操作台12には、
使用者の心拍数、脈拍、血圧、脳波等を検出する図示し
ない様々なセンサを取り付けてもよく、また、コントロ
ールユニット10に、上記センサからの検出結果を入力
させ、一括管理すると共に治療のためのパルス波の出力
状態を決定する上でのパラメータの1つとしてもよい。
【0024】複数のブース14は、各ユニット内ごとに
前記一対の電極26、28から異なるパルス波を出力す
ることができるようになっており、同じ条件のパルス波
の供給する使用者毎にグループ分けし、各ブース14に
分類することにより、複数人の使用者への同時治療(パ
ルス波の供給)が可能となっている。
【0025】図3には、コントロールユニット10の主
要制御であるパルス波の出力制御手段を実現する回路2
4が示されている。
【0026】一般商用電源(交流100V、50/60Hz)の電
源によって作動する電源回路34からは、それぞれ異な
る直流電圧V1、V2、V3が出力されるようになって
おり、V1の電源線36は、スイッチング回路38へ接
続されている。このスイッチング回路38はCR発振器
(OPアンプ)40からのパルス信号のオン、オフを制
御する役目を有している。CR回路40では、内蔵され
た抵抗値の変化によって異なる周波数のパルス波を出力
することが可能となっている。また、このCR発振器4
0には、リングカウンタ42が接続されている。図3で
は、4進カウンタの例が示されているが、この他にN進
カウンタ等が適用可能である。
【0027】上記4進カウンタのリングカウンタ42
は、本システムに電源が投入された後に入力されるクロ
ック回路44からのクロック信号(CLK)により動作
し、4種類(A乃至D)の出力を取り出すことができ
る。
【0028】また、クロック回路44から出力されるク
ロック信号(CLK)は、リングカウンタのD信号或い
はワンショット回路46からのリセット信号(RES)
によってリセットされるようになっている。
【0029】また、このワンショット回路46からのリ
セット信号(RES)は、フリップフロップ回路(F/
F)48に入力されており、この入力の毎にF/F48
の出力信号を反転させるようになっている。このF/F
48の出力信号は、前記スイッチング回路38の出力信
号が定電流回路(FET)50を介して入力されるリレ
ー接点52に入力されている。リレー回路52は、前記
電源回路36から直流V2の電源線54が接続されてお
り、前記F/F48からの信号で極性が反転されて一対
の電極26、28へ出力されるようになっている。すな
わち、上記パルス波の出力制御回路24では、それぞれ
極性が反転可能な4種類のパルス波が生成されるように
なっている。
【0030】パルス波の組み合わせは、前記使用者16
によって異なるようにしても良く、例えば、パルス波の
周波数を所定時間毎に切り替えたり、或いは、周波数の
異なるパルス波を交互に通電したり、或いはパルス波の
極性を切り替えたパターンを繰り返すといった場合があ
る。また、これに合わせてパルス幅及び振幅を変える場
合もあり得る。
【0031】以下に本実施の形態の作用を図4のタイミ
ングチャートに基づいて説明する。電源回路34がオン
すると、クロック回路44からクロック信号(CLK)
が出力され、4進リングカウンタ42を動作させる。こ
の動作によって、4種類の出力が取り出され、CR発振
器40へ送出される。これにより、CR発振器40で
は、抵抗値が変化し、4種類の周波数を発生する。
【0032】この4種類の周波数が予め定められたパタ
ーンに基づいて、所定の順番でスイッチング回路38へ
出力され、オン、オフ制御され、定電流回路50によっ
て電流が一定となるように制御されてリレー回路52へ
送られる。このリレー回路では、入力された周波数に基
づいて電源線54からの直流V2の出力がオン、オフ制
御され、一対の電極26、28へ送られる。
【0033】ここで、リングカウンタ42が1周すると
ワンショット回路46からのリセット信号(RES)が
出力される。このリセット信号(RES)により、前記
クロック信号がリセットされると共にF/F48を動作
させ、このF/F48の出力信号(RLY)を反転させ
る。
【0034】この反転された出力信号は、前記リレー回
路52へ入力され、リレー回路52から一対の電極2
6、28へ出力する極性を反転させることができる。
【0035】スイッチング回路はCR発振器の出力で、
最終出力にパルス波を供給するために定電流回路に加え
るV1を制御している。4進リングカウンタの出力時間
はT である。4進リングカウンタからの異なる出力
(A−D)に基づくCR発振器から発振されるパルス波
の周波数は、それぞれf,f,f,fである。
はリセット信号の出力時間である。
【0036】このように制御された所定のパターンで周
波数及び極性が変化するパルス波を使用者に供給する
と、使用者の脳の活動レベルを向上する刺激を与えるこ
とができる。例えば、特定パルス波パターンによって脳
に刺激を与えると、老人性痴呆症を改善したり、先天性
知能障害を改善したり、あるいは色覚異常を改善するこ
とができる。例えば、ダウン症候群者の知能指数や学習
能力を通常レベルまで上げることができ、またさらに、
加齢に伴う脳機能の低下を改善し、さらには、健常者に
関しては脳の活動を活発にし、記憶力、判断力、決断
力、思考力等に代表される脳の働きを改善することがで
きる。
【0037】発明者の知見によれば、耳には人体の各器
官に通ずるポイントがあり、さらに、左右の耳のぞれぞ
れには通電の際のポイントとなる部分があり、これが脳
の神経回路組織に電気的に繋がっている。したがって、
左右の耳に通電すると、右の耳から脳の神経回路を介し
て左の耳に電気が流れ、また、左の耳から脳の神経回路
を経て右の耳に電流が流れる。左右の耳に電極を当てて
通電すると脳組織に直接通電して脳機能が活性化され既
述の状態を改善・予防することができるとともに、耳の
各ポイントに通じる内臓器官等の各器官の機能状態を回
復・改善・機能向上することができる。
【0038】前記パルス波出力制御回路は、パルス波が
出力される特性を適宜変化させることができる。例え
ば、周波数の変え方には、パルス波の周波数が、低い
ものから高いものに変える、パルス波の周波数が、高
いものから低いものに変える、これらを交互にするこ
とがある。また、パルスの極性を変化させる。また、特
定の周波数のパルス波を出力する出力時間を制御する。
パルス波出力特性を変化させる態様としては、これらが
単独又はこれらの組合せである。
【0039】ここで、図4を再度参照してさらに説明す
る。それぞれT1の期間の間、順番に周波数がそれぞれ
,f,f,fのパルス波が出力される。ここ
で周波数は、例えば、f>f>f>f、或いは
<f<f<fのように変化させる。周波数の
変化は、f>f>f<f<fのように適宜変
化されるものでもよい。図4では、f−fまでのパ
ルス波の出力期間を1周期とし、1周期のパルス波群の
出力が終了するとパルス波の極性を順番に変えてパルス
波の出力を継続する。パルス波の種類は、上記のものに
限定されない。パルス波の周波数の変化の態様も上記の
ものに限定されない。
【0040】すなわち、パルス波の出力特性や形態の変
更制御は、複数の周波数を持つパルス波を組み合わせた
信号を出力するものであって周波数が高いものと低いも
のとを繰り返した信号群を一つのセットとし、1つのセ
ットの信号出力が終了したのちパルス波の極性を変えて
前記セットからなる信号を出力し、極性の異なる前記信
号群を交互に出力するようにしたことである。
【0041】さらに、ここで説明した実施形態によれ
ば、パルス波の出力による通電をシステム化したので、
複数の異なる条件の使用者をそれぞれグループ分けし、
それぞれ異なる治療ブース14に分類することにより、
多人数の使用者に対して、同時に異なるパルス波出力パ
ターンで治療を施すことができる。
【0042】なお、一対の電極26、28は、耳に限ら
ず、脳に直接通電できるポイント部分であるこめかみ・
鼻中内に当てるようにしても良い。また、一方の電極2
6を耳に、他方の電極28を鼻等に当てるなど非対称の
位置関係にあるように電極をあてがってもよい。(変形
例)上記実施の形態では、一対の電極26、28を耳自
体にあてがって、所定のパターンでパルス波を供給する
ようにしたが、図5に示される如く、この一対の電極2
6、28を主とし(以下、主電極26、28という)、
これに対して副次的な一対の電極56、58(以下、副
電極56、58という)を設けてもよい。
【0043】すなわち、治療台12の椅子18の座部1
8Aから上方に突出するように矩形状のガイドブロック
60が取り付けられている。このガイドブロック60の
両側面には、通電液の含んだスポンジ部材30と、この
スポンジ部材30にそれぞれ収容されたカーボン製の副
電極子56A、58Aで構成される一対の副電極56、
58が取り付けられている。
【0044】椅子18に着座した使用者は、左右の手の
甲を前記一対の副電極56、58にあてがうことによ
り、耳等に配置された一対の主電極26、28に与える
所定パターンのパルス波と同等のパルス波を供給するこ
とができる。
【0045】このように耳等と手の甲との双方にパルス
波を供給することによって、相乗効果を生み、迅速な治
療等、より効果的な治療が可能となる。
【0046】この発明の実形態においては、前記パルス
波を供給する装置及びシステムを小型のボックス状に形
成する。このボックスは、ボックス内のメモリ内にあ
る、既述のパルス波の発振パターン(パルス波の電圧・
電流、パルス波の周波数・波長、それらの組合せ)を制
御するプログラムの指示により、所定のパルス波を発振
する。
【0047】図6は、パルス発振を、インターネットを
介して実行するシステムの機能ブロック図を示してい
る。このシステムは、マスターサーバー100にインタ
ーネットサーバー102が接続されて、このインターネ
ットサーバーには、クライアントとしてのパソコン或い
はパソコン代替手段104(通信機能を持った家庭用ゲ
ーム機等)が接続されている。各クライアントには、パ
ルス発生装置が接続されている。パルス発生装置は、既
述の図3に示すとおりである。このパルス発生装置に
は、クライアントから図3の4種類の出力装置A乃至D
が送出される。
【0048】図7はクライアント104とパルス発生装
置106の機能ブロック図を示すものであり、パソコン
内のパルス発生手段108で作成されたパルス波信号
(例えば、図3のA乃至D)がOPアンプ40に送られ
ている。このパルス発生手段108は、CPU及びバッ
ファ回路から構成されており、電源回路(V)から必
要な電力の供給を受けている。また、クライアント内の
パルス発生手段108からはリレー接点へ52反転信号
(RLY)が出力される。
【0049】前記マスターサーバー100は、各クライ
アントが図6及び図7のシステムを動作させるのに必要
な制御処理を実行する。インターネットサーバー102
は、認証サーバーとして機能するものであり、前記マス
ターサーバー100と各クライアント104間でのデー
タやプログラムの伝送及び各クライアント毎への課金を
制御する。
【0050】以下、この動作を順を追って説明する。先
ず、ユーザーが初めてマスターサーバーに接続する場合
を説明する。ユーザーはマスターサーバーを管理する管
理者のホームページにアクセスするか、或いはCD等の
記憶媒体から、マスターサーバーへの接続プログラム及
び図7のシステムを動作させるためのオペレーティング
システムプログラムをクライアントにダウンロードす
る。
【0051】次に、マスターサーバーはユーザーのID
やパスワード、そして、アカウントを認証サーバーに新
規に登録する。次にユーザーがマスターサーバーにアク
セスすると、マスターサーバーはIDやパスワードを認
証サーバーに照会して登録されたユーザーであるか、及
びアカウントの状態を認証サーバーに照会して、クライ
アントをマスターサーバーに接続可能か否かを判定す
る。接続が可能と判定された場合は、既述のOSプログ
ラムを起動させる。
【0052】先ず、マスターサーバーは、クライアント
に、パルス通電に必要な事前準備を要求する。例えば、
パルス発生装置の電源を入れる、通電用電極をパルス発
生装置に接続する、そして、ユーザーの耳に電極を当て
る等である。
【0053】次いで、ユーザーが事前準備を全て終了し
たこと、及びパルス通電開始要求をマスターサーバーに
通知すると、マスターサーバーはOSにしたがってクラ
イアントにパルス波発生用制御信号を送る。クライアン
トはこの制御信号に基づいて既述のパルス波(図3のA
乃至D)を発生させる。マスターサーバーは所定時間こ
の制御信号をクライアントに送出する。所定時間経過
後、マスターサーバーは制御信号の送出を終了し、クラ
イアントにパルス波発生の終了を通知する。
【0054】なお、マスターサーバーは、パルス波発生
期間中、クライアントに音楽や英会話等の音情報、或い
は画像情報などを提供することができる。パルス波をユ
ーザーに通電している最中は、ユーザーはこれらの外部
刺激情報に対する感受性が増し、情報の取得能力が高ま
ることになる。音声情報は、電極装置の耳に当てる部分
に防水マイクを設け、この防水マイクの接続端をクライ
アントに接続して必要な音声情報をクライアントからマ
イクに提供することができる。
【0055】なお、クライアントがマスターサーバーか
ら前記パルス波発生用制御信号のファイルをダウンロー
ドし、このダウンロードされた制御信号ファイルによっ
てクライアントがサーバーへの接続を切断された以降で
も所定時間パルス発送装置にパルスを発生させるように
することもできる。所定時間経過後前記OSプログラム
は、この制御信号のファイルを削除する。
【0056】前記パルス波発生用制御信号の形態は、ユ
ーザーの状態に応じて複数設定されるようにしても良
い。また、マスターサーバーが各ユーザーに体調や症状
を照会し、ユーザーの体調に合わせて必要な波形や周波
数を持ったパルス波制御信号をクライアントへ送出する
ようにすることもできる。
【0057】この実施形態によれば、通信網を介して得
られたプログラムによって所望の人体治療用パルス信号
を各クライアントから出力できる。なお、ここでは制御
プログラムを通信手段を利用して通信端末に供給するよ
うにしたが、通信ネットワーク上の通信媒体・搬送波媒
体の代わりに、CD,MD、FD、DVD等の各種の非
通信媒体に保存されたこのプログラムをマイクロコンピ
ュータの記憶装置にダウンロードすることもできる。ま
た、マイクロコンピュータとパルス波出力制御回路を備
えるボックスを一体化しても良い。
【0058】
【実施例】「小学校低学年男子の例」3名の重度の色覚
異常者に対して、図4に示すパターンのパルス波を累計
数十回通電した。パルス波の通電は、一日一回、週2−
3回の頻度で行った。一対の電極を左右の耳のそれぞれ
に当て、一回当たり1時間通電を行った。通電開始前
は、色覚検査表に基づく検査では、各人とも重度の色覚
異常であったものが、最終的には健常人のレベルまで改
善された。
【0059】「小学校低学年女子の例」ダウン症候群の
患者に対して、数年に亘りパルス波の通電を行った。パ
ルス波の通電方法は、色覚異常の実施例と同様である。
最終的には、知能指数が健常者と同等のレベルにまで上
昇した。
【0060】出願人の長年の研究の結果に基づく所定の
パターンのパルス波を人体の頭部に与え、脳を直接刺激
することによって、脳の働きを改善或いは活性化するこ
とができる。このようなシステムにより、多人数の使用
者に対して、それぞれ異なるパターンでのパルス波の供
給ができ、迅速かつ的確な通電処理が可能となる。ま
た、ヘッドセット20を用いることにより、使用者の左
右の手を自由としたため、手の甲に対しても同時にパル
ス波によって刺激を与えることができるため、耳へのパ
ルス波供給とによって相乗効果を得ることができる。
【0061】なお、上記実施の形態及び変形例では、パ
ルス波出力制御回路24として、ハード的な構成を説明
したが、パルス波発生、極性変換のためのプログラムを
記憶しておき、前記パルス発生、極性をソフトウエアに
よって制御するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、脳神経・中枢神経の包括的な活動レベルを向上・改
良、あるいは改善可能な人体への通電システムを提供す
ることができる。
【0063】また、色覚異常を改善することができ、か
つ老人性痴呆症、先天的知能障害の改善・解消が可能な
人体の通電システムを提供することができる。
【0064】さらにまた、健常人であってもEQやIQ
などの精神活動レベルや知能レベルを向上できる人体へ
の通電システムを提供することができる。さらにまた、
人体の神経組織全般の活性化を達成するシステムを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパルス波通電システムの概
略構成図である。
【図2】治療台の詳細図である。
【図3】パルス波出力制御回路の概略図である。
【図4】本実施の形態に係るタイミングチャートであ
る。
【図5】変形例に係る治療台12の一部を構成する椅子
18の詳細図である。
【図6】通信網を利用したパルス波通電システムの機能
ブロック図である。
【図7】クライアントとパルス波発生装置との接続状態
を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 コントロールユニット 12 治療台 14 治療ブース 16 使用者 20 ヘッドセット 22 バンド 24 パスル波出力制御回路の概略図である。 26、28 主電極(電極) 56、58 副電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体にパルス波を通電するためのパルス
    波通電システムであって、パルス波信号を発生させると
    ともに、発生するパルス波信号の特性を周期的に変化さ
    せるパルス波出力制御手段と、このパルス波信号が供給
    される1対の電極手段とを備えてなり、この電極手段を
    人体の頭部に装着して人体にパルス波を通電してなるパ
    ルス波通電システム。
  2. 【請求項2】 前記電極手段が人体の頭部の耳に装着可
    能に構成されてなる請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記パルス波出力制御手段は、相対的に
    高い周波数を持つパルス波と相対的に低い周波数を持つ
    パルス波を交互に出力するか、あるいは、周波数が徐々
    に高くなるか又は低くなるように前記パルス波を出力す
    るとともに、このパルス波の出力形態を周期的に繰り返
    してなり、かつ周期毎にパルス波の極性を変化させるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のシステム。
  4. 【請求項4】 通信網に接続されたクライアントに請求
    項1乃至3の何れか記載の前記パルス波出力制御手段を
    設け、サーバーから前記クライアントへ供給された制御
    信号に基づいて前記制御手段がパルス波信号を出力する
    ようにしたパルス波通電システム。
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