JP2001128060A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2001128060A
JP2001128060A JP30399099A JP30399099A JP2001128060A JP 2001128060 A JP2001128060 A JP 2001128060A JP 30399099 A JP30399099 A JP 30399099A JP 30399099 A JP30399099 A JP 30399099A JP 2001128060 A JP2001128060 A JP 2001128060A
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mode
peaking
signal
aperture
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Hirotake Nozaki
弘剛 野崎
Satoshi Ejima
聡 江島
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絞り優先露出モードの場合にピーキング処理回
路がオンされると絞りを絞り込む。 【解決手段】CPU439はスイッチ470を駆動してピーキ
ング処理回路460をオンさせる。AEモード切換えスイ
ッチ464により絞り優先露出モードに設定されると、C
PU439は絞り駆動回路453を駆動してステップモータ41
5を回動し、絞り板215の所定の開口部を光路上にセット
する。可動レンズ2および絞り板215を通過した被写体光
LがCCD214上に結像され、CCD214で蓄積された電
荷信号がA/D変換回路432でデジタル化される。デジ
タル化された画像信号がDSP433で画像処理され、画
像処理後の画像データがフレームメモリ435に記憶され
る。フレームメモリ435に記憶された輝度信号Yがピー
キング処理回路460で強調され、表示LCD420上に強調
された画像データが表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDなどの撮像
装置で被写体を撮像する電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、撮影レンズを通過する被写体
像を撮像して画像信号を出力する撮像装置と、撮像装置
から出力される撮像信号に対し、高周波成分の信号を低
周波成分の信号に対して強調し、画像のコントラストが
高い部分を強調する、いわゆるピーキング処理を行う画
像信号処理回路とを備えた電子カメラが知られている。
たとえば、特公平6-28392号公報に記載のテレビジョン
カメラでは、視覚の空間周波数特性を補正してビューフ
ァインダーによる画像のコントラストを高め、画像のエ
ッジが鮮明になるようにピント調整が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、撮影者がピン
ト調整を行うとき、主要被写体に合焦したか否かの確認
がしやすいように絞りを開放することによってファイン
ダーによる画像を明るくし、ファインダーによる画像で
合焦位置がわかりやすくなるようにピーキング処理が行
われる。しかし、被写界深度を確認する場合には、絞り
を撮影時の絞り値まで絞り込む操作が必要であった。ま
た、ファインダーによる画像の全域に対してピーキング
処理が行われると、合焦した領域が広い場合にファイン
ダー内でピーキング処理によりコントラストを高めて表
示される領域が広くなって見づらくなるという問題があ
った。この場合、主要被写体などを含めた特定の領域の
みにピーキング処理が行われると都合がよい。
【0004】本発明の目的は、撮像信号に対してピーキ
ング処理のような強調処理を行うとき、絞りなどを所定
の撮影条件に設定するようにした電子カメラを提供する
ことにある。本発明の他の目的は、被写界内で設定され
ている領域に対応してピーキング処理を行うようにした
電子カメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図3
に対応づけて本発明を説明する。 (1)請求項1の発明による電子スチルカメラは、撮影
レンズ2を通して被写体像を撮像する撮像装置214と、撮
像装置214から出力された撮像信号に所定の処理を施し
て撮像信号を強調する信号処理手段460と、信号処理手
段460がオンされたとき所定の撮影条件を設定する制御
手段439とを備えることにより、上述した目的を達成す
る。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の電子カメラ
において、被写体像を撮像装置214上に合焦させる合焦
動作を自動で行うオートフォーカスモードと、合焦動作
を手動で行うマニュアルフォーカスモードとを切換える
フォーカスモード切換え手段463を備え、制御手段439
は、信号処理手段460がオンされたとき、フォーカスモ
ード切換え手段463によりオートフォーカスモードに設
定されている場合にマニュアルフォーカスモードに切換
えるようにフォーカスモード設定手段463を制御するこ
とを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、撮影レンズ2を通して被写体
像を撮像する撮像装置214と、シャッター速度を優先し
て被写体像の輝度に応じて絞り値を決定するシャッター
速度優先露出モードと、絞り値を優先して被写体像の輝
度に応じてシャッター速度を決定する絞り優先露出モー
ドと、シャッター速度および絞り値の両方を被写体像の
輝度に応じた所定値とするプログラム露出モードのうち
いずれか1つの露出モードに切換えて設定する露出モー
ド切換え手段464と、絞り値により撮像装置214の露光量
を調整する絞り手段215と、レリーズ前に絞り手段215を
開放に制御する制御手段439とを備えた電子カメラに適
用される。そして、撮像装置214から出力された撮像信
号に所定の処理を施して撮像信号を強調する信号処理手
段460を備え、制御手段439が信号処理手段460のオン/
オフおよび露出モード切換え手段464により切換えられ
た露出モードにより、レリーズ前に絞り手段215を絞り
値に制御するか否かを決定することにより、上述した目
的を達成する。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載の電子カメラ
において、制御手段439は、少なくとも信号処理手段460
がオンされ、露出モード切換え手段464により絞り優先
露出モードに切換えられている場合において、レリーズ
前に絞り手段215を絞り値に制御することを特徴とす
る。 (5)請求項5の発明による電子カメラは、撮影レンズ
2を通して被写体像を撮像する撮像装置214と、撮像装置
214から出力された撮像信号に所定の処理を施して撮像
信号を強調する信号処理手段460と、被写界内であらか
じめ設定されている複数の分割領域に対応した撮像信号
を強調するように信号処理手段460を制御する制御手段4
39とを備えることにより、上述した目的を達成する。 (6)請求項6の発明は、請求項5に記載の電子カメラ
において、複数の分割領域の各々において撮影レンズ2
による焦点調節状態を検出する焦点検出手段439を備え
ることを特徴とする。 (7)請求項7の発明は、請求項5または6に記載の電
子カメラにおいて、複数の分割領域から任意の領域faを
選択する選択手段19a〜19dを備えることを特徴とする。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が
実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】−第一の実施の形態− 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態による電子スチルカ
メラの収納時、および携帯時の外観を示し、(a)が上か
ら見た図、(b)が後ろから見た図である。また、図2は
図1に示したカメラの通常撮影時の外観を示し、(a)が
前から見た図、(b)が上から見た図、(c)が後ろから見た
図である。この実施の形態による電子スチルカメラ1
は、可動レンズ2を含むレンズユニット1aと表示LCD4
20を含むモニターユニット1bとに分割され、両ユニット
1a、1bが相対的に回転可能に連結されている。
【0008】収納時または携帯時には、図1に示すよう
に、レンズユニット1aとモニターユニット1bとがフラッ
トになるようにレンズユニット1aを回転する。また、通
常撮影時には、図2に示すように、可動レンズ2が被写
体方向を向くようにレンズユニット1aを回転する。この
とき、モニターユニット1bは表示LCD420が撮影者の
方向を向くように保持されるので、撮影者は表示LCD
420を見ながら撮影を行うことができる。
【0009】レンズユニット1aは、可動レンズ2の他に
電子閃光装置4、ファインダー窓5、赤目軽減・セルフタ
イマー表示ランプ6、ファインダー接眼窓7などを備えて
いる。一方、モニターユニット1bは、表示LCD420の
他にメインスイッチ8、レリーズボタン9、表示パネル1
0、閃光撮影モードボタン11、撮影距離モードボタン1
2、画質モードボタン13、ズーム操作ボタン14、モニタ
ー表示ボタン15、メニューボタン16、選択ダイヤル17、
ピーキング領域選択ボタン19a〜19dなどを備えている。
【0010】電子スチルカメラ1は、被写体像を撮像し
て画像データを記録する記録モードと、記録された画像
データを読出して再生する再生モードの2つの動作モー
ドを有する。メインスイッチ8の切換え操作により、記
録モード(REC)と再生モード(PLAY)とが選択される。メ
インスイッチ8は、PLAY、オフ、REC(S)、REC(C)の少な
くとも4つの位置に切換えられる。記録モードは撮像し
た被写体像を画像データとして記録する動作モードであ
り、再生モードは記録した画像データを読み出して表示
LCD420に表示する動作モードである。記録モードは
(S)および(C)の二つのモードを有し、(S)は1コマずつ
撮影する単コマ撮影モードであり、(C)は連続コマ撮影
を行う連写モード(または動画モード)である。
【0011】図3は、第一の実施の形態による電子スチ
ルカメラ1の回路を示すブロック図である。メインスイ
ッチ8を記録モード:REC(S)に切換え操作すると、電子ス
チルカメラ1は電源オンするとともにCPU439がROM
443に記憶されている制御プログラムを起動させる。記
録/再生切換えスイッチ467および連写モード切換えス
イッチ468はメインスイッチ8に連動して操作されるよう
になされており、メインスイッチ8がREC(S)位置に操作
されることにより、記録/再生切換えスイッチ467が記
録モード側に、連写モード切換えスイッチ468が1コマ
撮影モード側に切換られる。CPU439は上述したスイ
ッチおよびボタンなどの操作部材46から入力される操作
信号に基づいて、各部のブロックに対する制御を適宜行
う。
【0012】図3において、被写体光Lが可動レンズ2
を通過して電子スチルカメラ1内に入射され、入射され
た被写体光Lが可動レンズ2、固定レンズ209およびレン
ズ群21を通過して撮像素子214上に結像される。撮像素
子214はCCDであり、各画素に結像された光画像を電
気的な画像信号に光電変換する。デジタルシグナルプロ
セッサ(以下、DSPと呼ぶ)433は、CCD214に対して
水平駆動信号を供給するとともに、CCD駆動回路434
を制御してCCD214に対する垂直駆動信号を供給させ
る。
【0013】画像処理部431は、CPU439により制御さ
れ、CCD214で光電変換された画像信号を所定のタイ
ミングでサンプリングして、所定の信号レベルとなるよ
うに増幅する。アナログ/デジタル変換回路(以下、A
/D変換回路と呼ぶ)432は、画像処理部431から出力さ
れた増幅後の画像信号をデジタル信号に変換し、デジタ
ル変換後の画像データを上述したDSP433へ出力す
る。DSP433は、A/D変換回路432から出力された画
像データに対して輪郭補償やガンマ補正、ホワイトバラ
ンス調整などの画像処理を施す。
【0014】さらにDSP433は、バッファメモリ436お
よびメモリカード424に接続されているデータバスを制
御し、画像処理が施された画像データをバッファメモリ
436に一旦記憶させた後、バッファメモリ436から記憶し
た画像データを読出して、たとえば、JPEG圧縮のた
めに所定のフォーマット処理を行い、フォーマット処理
後の画像データをJPEG方式で所定の比率にデータ圧
縮して、メモリカード424に記録させる。また、DSP4
33は上記の画像処理後の画像データをフレームメモリ43
5に記憶させて、モニターユニット1b(図2)に設けられ
た表示LCD420上に表示させたり、メモリカード424か
ら記録された撮影画像データを読出して伸張し、伸張後
の撮影画像データをフレームメモリ435に記憶させて表
示LCD420上に表示させる。さらにまた、DSP433は
上述した画像データのメモリカード424への記録、およ
び伸張後の撮影画像データのバッファメモリ436への記
録などにおけるデータ入出力のタイミング管理を行う。
【0015】バッファメモリ436には、CCD214による
画像データが格納され、メモリカード424に対する画像
データの入出力の速度の違いと、CPU439やDSP433
などにおける処理速度の違いを緩和するために利用され
る。タイマ445は時計回路を内蔵し、現在の時刻に対応
するタイムデータをCPU439に出力する。このタイム
データは、上述した画像データとともにメモリカード42
4に記録される。
【0016】図4は上述したレンズ群21の斜視図であ
る。レンズ群21の内部には、絞り板215とシャッター板2
08とが隣接して設けられ、絞り板215およびシャッター
板208はリレーレンズ212aと212bとに挟まれている。絞
り板215およびシャッター板208は円盤状に形成されてお
り、円盤の回転中心にそれぞれ設けられたステップモー
タ408、415(図3)により駆動される。図4に示されるよ
うに、絞り板215には絞り開口部215a〜215gが設けられ
ている。全ての被写体光束を通過させる開口部215aの面
積を基準にして、絞り開口部215b〜215gの開口面積は、
開口部215b〜215gに至るまで開口面積が順に半分ずつに
なるように設定されている。一方、シャッター板208に
は全ての光束を遮光する完全遮光部208a、全ての光束を
通過させる開口部208bが設けられている。
【0017】図3において、絞り駆動回路453は、A/
D変換回路432からDSP433に出力された画像データよ
り検出された被写体の輝度を用いてCPU439で行われ
る所定の露出演算で決定された絞り値となるように、ス
テップモータ415を駆動して絞り板215の開口径を設定す
る。絞り板215はステップモータ415が駆動されると所定
の開口径の開口を光路上に設定する。シャッター駆動回
路454はステップモータ408を駆動して、CCD214の露
光時にシャッター板208の開口部208bを光路上にセット
し、露光終了時に完全遮光部208aを光路上にセットす
る。なお、露光時間の制御は、後述する電子シャッター
動作により行われる。
【0018】レンズ駆動回路430はCPU439からの指令
により可動レンズ2を合焦位置へ駆動する。レンズ駆動
回路430は、CPU439による指令の他に距離環462の操
作信号によっても可動レンズ2を合焦位置へ駆動するこ
とができる。ズームレンズ駆動回路429はCPU439から
の指令により可動レンズ2を駆動して、可動レンズ2のズ
ーム倍率(焦点距離)を変える。
【0019】ピーキング処理回路460はCPU439からの
指令によりフレームメモリ435に記憶されている画像デ
ータを読み出し、読み出した画像データに対して後述す
るピーキング処理を行う。ピーキング処理が行われた画
像データはスイッチ461の端子aへ出力される。スイッチ
461はCPU439からの指令により、フレームメモリ435
から読み出されてスイッチ461の端子bから入力された画
像データ、およびピーキング処理回路460から出力され
てスイッチ461の端子aから入力されたピーキング処理後
の画像データのうち一方の画像データを表示LCD420
へ出力する。
【0020】スイッチ470はCPU439の指令により、ピ
ーキング処理モードの設定/解除に合わせてピーキング
処理回路460の電源をオン/オフする。ピーキング処理
回路460を動作させるとき電源回路480から供給される電
源をオンし、ピーキング処理回路460を動作させないと
き電源回路480から供給される電源をオフする。スイッ
チ471はモニター表示ボタン15(図1)の操作に連動して
CPU439の指令によりオン/オフ操作されるもので、
表示LCD420に供給される電源をオン/オフする。表
示LCD420に表示動作をさせるとき電源回路480から供
給される電源をオンし、表示LCD420に表示動作をさ
せないとき電源回路480から供給される電源をオフす
る。なお、この他の各回路ブロックに対しては、メイン
スイッチ8により電源オンされているときは電源回路480
より常時電源が供給される。
【0021】測色素子417は主要被写体およびその周囲
の色温度を検出し、検出した色温度のデータを測色回路
452へ出力する。測色回路452は測色素子417から出力さ
れたアナログ信号に所定の処理を施してデジタル値に変
換し、変換後のデジタル信号をCPU439へ出力する。
インターフェイス448は所定の外部装置(不図示)を接続
して、CPU439および接続した外部装置との間でデー
タの送受を行うように設けられている。
【0022】この他、CPU439には表示回路440が接続
され、閃光撮影モードボタン11による閃光装置4の発光
モード設定、撮影距離モードボタン12による距離範囲設
定、画質モードボタン13による圧縮率設定などの各種設
定状態が表示パネル10に表示される。
【0023】−ピーキング処理− ピーキング処理は、上述したようにDSP433により画
像処理が行われてフレームメモリ435に記憶された画像
データのうち、後述するピーキング領域に対応する画像
データに対して行われる。図5はピーキング処理回路46
0、スイッチ461およびフレームメモリ435の詳細を示す
図である。フレームメモリ435は、画像データにおける
輝度信号Yを記憶するY信号メモリ435a、画像データに
おける色差信号R−Y、色差信号B−Yをそれぞれ記憶
するR−Yメモリ435b、B−Yメモリ435cにより構成さ
れる。ここで、輝度信号Y、色差信号R−Yおよび色差
信号B−YはDSP433により算出され、フレームメモ
リ435に記憶されるものである。ピーキング処理回路460
は微分回路460a、増幅回路460b、加算回路460c、オペア
ンプ460eおよび2回路スイッチ460dにより構成される。
スイッチ461は3回路のスイッチであり、a回路側がピー
キング処理回路460に、b回路側がフレームメモリ435
に、コモン端子が表示LCD420に接続されている。ピ
ーキング処理モードが設定されてピーキング処理を行う
場合、CPU439の指令によりスイッチ461がa回路側に
切換られる。スイッチ461がa回路側に切換られると、ピ
ーキング処理回路460から出力されてスイッチ461の端子
1a〜端子3aから入力された各信号が表示LCD420へ供
給される。
【0024】図5において、Y信号メモリ435aから出力
された輝度信号Yはピーキング処理回路460に入力さ
れ、ピーキング処理回路460内の微分回路460aで微分さ
れる。微分された微分信号が増幅回路460bで増幅され、
増幅後の信号が加算回路460cにおいて元の輝度信号Yと
加算される。加算後の輝度信号Y’がピーキング処理回
路460から出力され、スイッチ461の端子3aから入力され
る。
【0025】R−Y信号メモリ435b、B−Y信号メモリ
435cから出力された色差信号R−Y、色差信号B−Yは
ピーキング処理回路460内のスイッチ460dの端子2b、端
子1bにそれぞれ入力される。スイッチ460dの端子2a、端
子1aはどちらもグランド(GND)に接続される。微分回路4
60aで微分された微分信号がオペアンプ460eに入力さ
れ、入力された微分信号がオペアンプ460eに入力されて
いる所定の電圧Vrより大きいとき、オペアンプ460eから
スイッチ460dを駆動する駆動信号が出力され、スイッチ
460dがa回路側に切換られる。スイッチ460dのa回路側は
上述したようにグランド接続されているので、スイッチ
460dのコモン端子2cおよびコモン端子1cから出力される
色差信号R−Y、色差信号B−Yの大きさはそれぞれ0
となる。したがって、微分信号が加算された輝度信号
Y’がスイッチ461の端子3aに、0の色差信号R−Yが
スイッチ461の端子2aに、0の色差信号B−Yがスイッ
チ461の端子1aに入力される。この結果、表示LCD420
で輝度信号Yの微分信号が所定値より大となる部分の色
が消されて白色表示される。すなわち、被写体像の輪郭
などのコントラストが高い部分が高輝度で白く強調して
表示される。
【0026】一方、微分回路460aで微分された微分信号
がオペアンプ460eに入力されている所定の電圧Vrより小
さいとき、オペアンプ460eからスイッチ460dを駆動する
駆動信号が出力されないのでスイッチ460dはb回路側に
切換られる。この結果、スイッチ460dのコモン端子2cお
よびコモン端子1cから出力される色差信号R−Y、色差
信号B−Yは、それぞれR−Y信号メモリ435b、B−Y
信号メモリ435cから出力された色差信号R−Y、色差信
号B−Yとなる。表示LCD420へはこれら色差信号お
よび微分信号が加算された輝度信号Y’が供給されるの
で、被写体像のコントラストが低い部分の色は色差信号
R−Y、色差信号B−Yに基づいて表示される。以上の
ピーキング処理動作は、表示LCD420で表示される各
画素ごとに行われる。
【0027】ピーキング処理モードが解除されてピーキ
ング処理回路460でピーキング処理を行わない場合、C
PU439の指令によりスイッチ461がb回路側に切換られ
る。スイッチ461がb回路側に切換られると、B−Y信号
メモリ435c、R−Y信号メモリ435bおよびY信号メモリ
435aから出力され、スイッチ461の端子1b〜端子3bにそ
れぞれ入力された各信号が表示LCD420へ供給され
る。
【0028】上述したように電子スチルカメラ1は、メ
インスイッチ8に連動して操作される記録/再生切換え
スイッチ467により記録モード(REC(S)およびREC(C))と
再生モード(PLAY)が選択される。両動作モードにおい
て、それぞれカメラ動作を選択/設定するためのメニュ
ー設定モードが設けられている。第一の実施の形態によ
る電子スチルカメラ1は、記録モードにおいてメニュー
設定されたカメラ動作に特徴があるので、メニュー設定
については記録モードの中で説明する。
【0029】−記録動作− メインスイッチ8を1コマ撮影の記録モード:REC(S)位
置に切換え操作すると、電子スチルカメラ1は電源オン
とともに1コマ撮影の記録モードに切換えられる。CP
U439にレリーズボタン9に連動する半押しスイッチと全
押しスイッチ(以下、レリーズボタン9と呼ぶ)から半
押し信号と全押し信号がそれぞれ入力される。レリーズ
ボタン9による半押し信号が入力されると、CPU439が
CCD214による画像データのコントラストに基づいて
可動レンズ2の焦点調節状態を検出する。そして、可動
レンズ2に入射する被写体光が撮像装置であるCCD214
上で結像するように可動レンズ2を合焦位置へ駆動す
る。また、レリーズボタン9による半押し信号がCPU4
39に入力されたとき、CPU439はCCD214による画像
データから被写体の輝度を検出し、検出した輝度に基づ
き露出演算を行う。
【0030】ズーム操作ボタン466が操作されると、C
PU439からの指令によりズームレンズ駆動回路429が可
動レンズ2を駆動し、焦点距離を変化させる。ズーム操
作ボタン14は、望遠側(T)と広角側(W)のうち、い
ずれか押されている側に焦点距離が移動される。
【0031】半押し信号に引続いてレリーズボタン9が
オン操作され、全押し信号がCPU439に入力される
と、露出演算の結果と閃光撮影モードボタン11によりあ
らかじめ設定されたモード設定とに応じて閃光装置4が
発光し、可動レンズ2からの被写体光LがCCD214の受
光面上で結像することにより、CCD214には被写体像
の明るさに応じた信号電荷が蓄積される。CCD214は
DSP433およびCCD駆動回路434によりタイミング制
御され、CCD214に蓄積された信号電荷が上記両回路
から出力される駆動パルスにより吐き出され、ノイズ除
去回路や直流再生回路などを含む画像処理部431に入力
される。画像処理部431でアナログ画像信号に対してノ
イズ除去、ゲインコントロールなどのアナログ処理が施
された後、A/D変換回路432によってデジタル信号に
変換される。
【0032】デジタル変換された信号は、上述したDS
P433に導かれ、そこで輪郭補償、ガンマ補正等の画像
前処理が行われて一旦バッファメモリ436に格納され
る。そして、CPU439とバッファメモリ436との間で画
像データの授受を行い、格納されている画像データから
ホワイトバランス調整値を求め、この調整値に基づいて
DSP433でホワイトバランス調整が行われ、ホワイト
バランス調整後の画像データが再びバッファメモリ436
へ格納される。バッファメモリ436に記憶された画像デ
ータは、DSP433で表示用の画像データに処理され、
この画像データがフレームメモリ435に書き込まれるこ
とにより、表示LCD420にフリーズ画像と呼ばれる撮
影画面が表示される。
【0033】上述したような画像前処理が行なわれた画
像データに対してはさらに、DSP433によりJPEG
圧縮のためのフォーマット処理(画像後処理)が行なわ
れ、さらにJPEG方式で所定の比率にデータ圧縮を受
け、CPU439により所定のデータ名を付与されてタイ
マ445からのタイム情報とともに、フラッシュメモリ等
の記録媒体(PCカード、CFカードなど)424に記録
される。
【0034】−メニュー設定− 図6は電子スチルカメラ1の表示LCD420に表示される
記録モードのメニュー設定画面を説明する図である。記
録モードにおいて図1のメニューボタン16が押される
と、図6(a)のようなメニュー設定画面が電子スチルカ
メラ1の表示LCD420に表示される。選択ダイヤル17ま
たはズーム操作ボタン14(メニュー設定モード中は選択
スイッチとして機能する)が操作されることにより、た
とえば、メニューの中から「AE動作」の項目が選択さ
れ、レリーズボタン9(メニュー設定モード中は選択決
定スイッチとして機能する)が押されて「AE動作」が
選択決定されると、図6(b)のようなAE動作モードに
関するメニュー設定画面が表示LCD420に表示され
る。AE動作モードとは、CPU439が行う露出演算に
おいて、検出した被写体の輝度値に応じて予め定められ
た条件により絞り値およびシャッター速度(露光時間)を
決定する「プログラムモード」、検出した被写体の輝度
値および設定されている絞り値に応じてシャッター速度
を決定する「絞り優先モード」、検出した被写体の輝度
値および設定されているシャッター速度に応じて絞り値
を決定する「シャッター優先モード」、撮影者が絞り値
およびシャッター速度を決定する「オフ(マニュア
ル)」のことである。
【0035】選択ダイヤル17またはズーム操作ボタン14
が操作されることにより、たとえば、メニューの中から
「絞り優先モード」の項目が選択される。レリーズボタ
ン9が押されて「絞り優先モード」の項目が選択決定さ
れると、検出した輝度値および設定されている絞り値に
応じてシャッター速度を決定する動作モードが選択され
る。
【0036】また、選択ダイヤル17またはズーム操作ボ
タン14によりメニューの中から「AF動作」の項目を選
択したとき(図7(a))、レリーズボタン9を押して「AF
動作」を選択決定すると、図7(b)のようなAF動作モ
ードに関するメニュー設定画面が表示LCD420に表示
される。AF動作モードとは、メインスイッチ8により
カメラが記録モードに設定されているとき焦点検出動作
が常に行われる「コンティニュアスAFモード」と、レ
リーズボタン9による半押し信号がCPU439に入力され
たときにのみ行われる「シングルAFモード」と、電子
スチルカメラ1が焦点検出動作を行わずに、撮影者がピ
ント合わせをマニュアルで行う「オフ(マニュアル)」の
ことである。
【0037】選択ダイヤル17またはズーム操作ボタン14
が操作されることにより、メニューの中から「シングル
AFモード」の項目が選択される。レリーズボタン9が
押されて「シングルAFモード」の項目が選択決定され
ると、半押し信号がCPU439に入力されたときにのみ
焦点検出が行われる動作モードが選択される。
【0038】メニューによるこれらの設定内容は、再び
メニューボタン16が押されることにより、メニュー設定
モードから記録モードに復帰したときから有効になる。
【0039】以上説明したようなメニュー設定は、上述
したAEモードおよびAFモードの他に露出補正、測光
方式およびホワイトバランス調整値の選択などの撮影機
能に関するカメラ動作を詳細に設定するために使用され
るものである。このメニュー設定モード中は、表示LC
D420に図6および図7のようなメニュー画面が表示さ
れ、可動レンズ2を通して撮像している被写体像の画面
は表示されない。
【0040】−間引き読出し− 表示LCD420は、図1に示されるように電子スチルカ
メラ1のモニターユニット1bに設けられた小型の液晶表
示器であり、CCD214で撮像される全画素数に対して
表示画素数が少ない。そこで、CCD214で撮像された
被写体像を表示LCD420で表示する場合は、CCD214
で蓄積された蓄積電荷が表示LCD420の表示解像度に
合わせて所定の割合で間引きして読出される。
【0041】図8は、CCD214で撮像された被写体像
を構成する画素並びと、被写体像を表示LCD420上に
表示するために間引きして読出される画素を説明する図
である。図8において、黒く塗られた画素が表示LCD
420で表示するために間引き読出しされる画素を示して
おり、CCD214で撮像される画素について、縦方向お
よび横方向にそれぞれ5画素につき1画素の割合で読出
される。
【0042】カラー画像を撮像するためにCCD214上
に色フィルタが設けられている場合は、図9(a)に示す
ようにR、G、Bの原色フィルタが配置される場合と、
図9(b)に示すようにG、Ye、Cy、Maの補色フィルタ
が配置される場合とがある。図9(a)および図9(b)のい
ずれの場合でも、縦横両方向において2画素おき、4画
素おき、…というように2の倍数の画素を間引いて読出
すようにすれば、間引きする前のCCD214上の色フィ
ルタの配列順序と、間引きして読出されたデータに対応
する色フィルタの配列順序とが一致するので、間引きを
行っても間引き前の色が再現される。図9(a),(b)にお
いて斜線を引いた画素は、5画素につき1画素の割合で
読出される場合の画素位置である。
【0043】以上の間引き読出しはCPU439に制御さ
れる画像処理部431により行われる。すなわち、画像処
理部431がCCD214から出力される画像信号を表示LC
D420の表示解像度に応じた所定のタイミングでサンプ
リングすることにより、CCD214で撮像された被写体
像が間引いて読出される。
【0044】上記の説明による間引き読出しは、上述し
たピーキング処理を施して被写体像を表示LCD420上
に表示する場合など、CCD214で撮像されている被写
体像をスルー画像表示する、いわゆる電子ビューファイ
ンダーモードにおいて行われるものである。上述した記
録動作のように、レリーズボタン9により全押し信号が
入力された場合においては、CCD214で撮像された全
ての蓄積電荷が間引きすることなく読出される。
【0045】−ピーキング領域の選択− 上述したピーキング処理は、被写界を複数の領域に分割
した中から選択された特定の領域(以下、ピーキング領
域と呼ぶ)の被写体画像について行われる。図10は、
電子スチルカメラ1で撮像される被写界が9つのピーキ
ング領域に分割される場合の分割例を、表示LCD420
上に表示された被写体画像を用いて説明する図である。
レリーズボタン9により半押し信号が入力されると、図
10(a)のように被写界が縦および横方向にそれぞれ3
等分され、合計9つの領域に分割される。9つの領域の
うちピーキング処理を行う領域として選択されたピーキ
ング領域faが囲い表示される。レリーズボタン9による
半押し信号が入力されたとき、最初に囲い表示されるピ
ーキング領域faは、前回レリーズボタン9による半押し
信号の入力時に選択されていた領域である。
【0046】囲い表示されたピーキング領域faを変更す
る場合は、ピーキング領域選択ボタン19a〜19dを用いて
行われる。ピーキング領域選択ボタン19aを押すとピー
キング領域faが図10(a)において現在設定されている
領域に対して1つ上の領域に変更され、ピーキング領域
選択ボタン19bを押すと設定されている領域に対して1
つ下の領域に変更される。同様に、ピーキング領域選択
ボタン19cを押すとピーキング領域faが設定されている
領域に対して1つ左の領域に変更され、ピーキング領域
選択ボタン19bを押すと設定されている領域に対して1
つ右の領域に変更される。
【0047】以上説明したピーキング領域faは、ピーキ
ング処理用の領域として使用される他に、後述する可動
レンズ2による焦点位置の調節状態を自動的に検出する
検出動作(オートフォーカス:AF)を行う領域としても
使用される。なお、ピーキング領域faは、電子スチルカ
メラ1がAF動作を行うオートフォーカスモードに設定
されている場合と、撮影者がマニュアルでピント合わせ
を行うマニュアルフォーカスモードに設定されている場
合とに関係なく使用される。ピーキング領域選択ボタン
19a〜19dにより設定されたピーキング領域faの情報は、
CPU439内に記憶され、レリーズボタン9による半押し
信号が入力されるとCPU439から読出されて表示LC
D420上に囲い表示される。なお、半押し信号により行
われた囲い表示は、半押し信号が入力されて所定の時間
が経過すると中止される。
【0048】−焦点調節状態の検出− オートフォーカスモードにおけるAF動作は以下のよう
に行われる。CCD214で撮像された撮像信号が上述し
た図8のように間引いて読出されると、設定されている
ピーキング領域faに対応する撮像信号からコントラスト
が検出され、検出されたコントラストに基づいて可動レ
ンズ2による焦点位置の調節状態が検出される。図11
は設定されたピーキング領域faに対応するCCD214上
の画素位置と画素の出力値との関係を示すグラフの例で
ある。グラフは被写体像に応じた曲線を示し、曲線の変
化が大きいほど被写体像のコントラストが高い。したが
って、被写体像のコントラストが最高となるように、い
わゆる山登り法により焦点位置の調節状態を検出し、レ
ンズ駆動回路430を駆動して可動レンズ2の焦点位置を調
整して合焦させる。図10(b)は合焦されて表示LCD4
20上に表示された被写体画像を示す図である。合焦後の
被写体像をピーキング処理して表示LCD420に表示す
るように設定されている場合は、図10(c)のようにピ
ーキング領域faについてのみピーキング処理が行われ
る。なお、図10(c)ではピーキング処理により強調さ
れた部分を太い黒線(ピーキング領域faを示す囲み枠を
除く)で表す。
【0049】このように構成された電子スチルカメラ1
の記録モードの撮影処理について説明する。図12およ
び図13は、レリーズボタン9による半押し操作信号で
起動されるプログラムを示すフローチャートである。C
PU439には、レリーズボタン9の操作により半押し操作
信号と全押し操作信号がそれぞれ入力される。ステップ
S111において、ピーキング処理モードに設定されて
いるか否かが判定され、否定判定される(ステップS1
11のN)とステップS113へ進む。ステップS11
1で肯定判定される(ステップS111のY)とステップ
S112へ進み、AE動作モードがプログラムモードま
たはシャッター優先モードであるか否かが判定される。
ステップS112において、肯定判定される(AE動作
モードがプログラムモードまたはシャッター優先モード
である)と、ステップS113へ進み、シャッター板208
が駆動されてシャッター板208上の開口部208bが光路上
にセットされる。ステップS114では、絞り板215が
駆動されて絞り板215上の全開口部215aが光路上にセッ
トされることにより、開放絞りに制御される。開放絞り
に制御されるとステップS117へ進む。
【0050】ステップS112において否定判定される
(AE動作モードが絞り優先モードまたはオフ(マニュア
ル)である)とステップS115へ進み、シャッター板20
8が駆動されてシャッター板208上の開口部208bが光路上
にセットされる。ステップS116では、撮影者により
設定された絞り値となるように絞り板215が駆動され、
絞り板215上の所定の開口部が光路上にセットされるこ
とにより絞りが絞り込まれる。
【0051】ステップS117でCCD214に電荷が蓄
積されて被写体像が撮像される。ステップS118にお
いて、CCD214に蓄積された蓄積電荷を表示LCD420
の表示解像度に応じた所定の割合に間引きして読出すこ
とにより、撮像された画像信号に基づいた画像データが
読み出される。
【0052】ステップS119において、読出された画
像データが画像処理部431でアナログ処理され、A/D
変換回路432でデジタル信号に変換された後、DSP433
で所定の画像処理が施される。ステップS120におい
て、画像処理後の画像データがフレームメモリ435に書
き込まれることにより、表示LCD420にスルー画像が
表示される。このとき、ピーキング処理を行うようにピ
ーキング処理モードに設定されている場合は、CPU43
9の指令によりスイッチ461がa回路側に切換られて、被
写体像の輪郭などのコントラストが高い部分が高輝度で
白く強調して表示される。
【0053】ステップS121において、オートフォー
カス(AF)モードか否かが判定され、肯定判定されるとス
テップS122へ進み、否定判定されるとステップS1
26へ進む。ステップS122において、画像データの
中にコントラストが検出可能か否かが判定される。コン
トラストが検出可能と判定される(ステップS122の
Y)とステップS123へ進み、コントラストが検出可
能できないと判定される(ステップS122のN)とス
テップS125へ進んで表示回路440を介して表示パネ
ル10に合焦不可能の警告表示を行い、ステップS117
へ戻る。
【0054】ステップS123では、画像データの中に
検出されたコントラストが所定値より高いか否かが判定
される。否定判定される(ステップS123のN)とス
テップS124へ進み、レンズ駆動回路430を駆動して
可動レンズ2の焦点位置を調整する。一方、肯定判定さ
れる(ステップS123のY)と合焦されたとみなして
ステップS126へ進む。ステップS126において、
全押し操作信号が入力されたと判定される(ステップS
126のY)と、ステップS127に続く撮影シーケン
スが実行される。一方、全押し操作信号が入力されない
と判定されたとき(ステップS126のN)は、ステッ
プS117に戻る。
【0055】ステップS127では、画像データから被
写体の輝度値が算出され、露出演算が行われる。ステッ
プS128において、絞り板215の所定の開口部が光路
上にセットされるとともに、画像処理部431で画像信号
を増幅する増幅率が焦点検出時の設定値から撮影時の所
定の設定値に変更される。また、CCD214に蓄積され
ている電荷が排出されて、いわゆる電子シャッター動作
が行われる。ここで、絞り板215の所定の開口部とは、
AE動作モードが絞り優先モードおよびオフ(マニュア
ル)の場合、撮影者により設定された絞り値に相当する
開口部であり、AE動作モードがプログラムモードおよ
びシャッター優先モードの場合、ステップS127にお
ける露出演算により決定された絞り値に相当する開口部
である。ステップS129において、CCD214が所定
時間露光されて電荷が蓄積され、被写体像が撮像され
る。露光時間は、ステップS128で電荷が排出されて
から、後述するステップS130でシャッター板208が
光路を遮光するまでの時間が、ステップS127による
露出演算で決定された露光時間となるように制御され
る。露光終了後、ステップS130でシャッター板208
上の完全遮光部208aが光路上にセットされる。ステッ
プS131において、CCD214から蓄積電荷を間引き
することなく読出すことにより、撮像された画像信号に
基づいた画像データが読み出される。
【0056】ステップS132において、読み出された
画像データが画像処理部431でアナログ処理され、A/
D変換回路432でデジタル信号に変換された後、DSP4
33で画像処理される。ステップS133において、ピー
キング処理モードが解除されてピーキング処理回路460
がオフされる。ステップS134で画像処理後の画像デ
ータがフレームメモリ435に書き込まれることにより、
表示LCD420にピーキング処理が行われないフリーズ
画像が表示される。ステップS135において、画像処
理後のデータが所定のフォーマットにより圧縮され、メ
モリカード424に記録される。以上の処理により、図1
2、図13による一連の撮影処理が終了する。
【0057】−再生動作− メインスイッチ8を再生モード:PLAY位置に切換え操作す
ると、電子スチルカメラ1は電源オンとともに再生モー
ドに切換えられる。メモリカードなどの記録媒体424に
記録された画像データがある場合、記録されている画像
データのうち一番最後に記録された画像データがCPU
439に読出される。読出された画像データはバッファメ
モリ436に送られたのち、DSP433により表示用の画像
データに処理され、図14に示すような再生画像1-1と
して表示LCD420上に表示される。
【0058】記録媒体424に複数の画像データが記録さ
れている場合は、ピーキング領域選択ボタン19b(再生
モード中はコマ戻しスイッチとして機能する)が操作さ
れることにより、表示されている表示画像の1コマ前、
すなわち、時系列的に先に記録された画像データが記録
媒体424から読出されて表示LCD420に表示される(図
14の画像2-1)。続けてピーキング領域選択ボタン19b
が操作されるごとに、再生する画像データのコマ戻しが
行われ、図14の画像3-1、画像4-1…のように表示LC
D420に表示されている画像データの1つ前に記録され
たデータが読出されて表示LCD420に表示される。全
てのコマが再生表示され、さらにピーキング処理ボタン
19bが操作された場合は、最初に読出された画像1-1の画
像データが再び記録媒体424から読出されて表示LCD4
20上に表示される。
【0059】ピーキング領域選択ボタン19a(再生モー
ド中はコマ送りスイッチとして機能する)が操作される
ことにより、表示されている表示画像の1コマ後ろ、す
なわち、時系列的に後から記録された画像データが記録
媒体424から読出されて表示LCD420に表示される。た
とえば、図14において画像3-1が表示されている場合
を例にとれば、ピーキング領域選択ボタン19aが1回操
作されることにより、画像2-1が記録媒体424から読出さ
れて表示LCD420上に表示される。続けてピーキング
領域選択ボタン19aが操作されるごとに、再生する画像
データのコマ送りが行われ、図14の画像2-1、画像1-1
…のように表示LCD420に表示されている画像データ
の1つ後に記録されたデータが読出されて表示LCD42
0に表示される。
【0060】図14において、画像2-1が表示されてい
るときピーキング領域選択ボタン19d(再生モード中は
表示切換えスイッチとして機能する)が操作されるとピ
ーキング処理モードに設定され、ピーキング処理により
コントラストの高い部分が強調された画像2-2が表示L
CD420に表示される。続けてピーキング領域選択ボタ
ン19dが操作されるとピーキング処理モードが解除さ
れ、ピーキング処理が解除された画像上にシャッター速
度、絞り値、測光値、被写体までの距離などの記録情報
がスーパーインポーズされた画像2-3が表示される。
【0061】図14において、画像2-3が表示されてい
るときピーキング領域選択ボタン19c(再生モード中は
表示切換えスイッチとして機能する)が操作されると、
スーパーインポーズされているシャッター速度、絞り
値、測光値、被写体までの距離などの記録情報の表示が
解除され、ピーキング処理モードに設定されて強調処理
が行われた画像2-2が表示LCD420に表示される。続け
てピーキング領域選択ボタン19cが操作されると、ピー
キング処理モードが解除されて画像2-1が表示される。
【0062】表示切換えスイッチによりピーキング処理
が行われた画像(図14において画像*-2)を表示中、ま
たは記録情報がスーパーインポーズ表示された画像(図
14において画像*-3)を表示中に上述したコマ戻しスイ
ッチおよびコマ送りスイッチを操作してもよい。ここ
で、画像*-2は画像1-2,画像2-2,画像3-2および画像4-2
のうちいずれかの画像を表し、ピーキング処理モードに
設定されて強調処理が行われた画像である。画像*-3は
画像1-3,画像2-3,画像3-3および画像4-3のうちいずれか
の画像を表し、ピーキング処理が解除された画像上に記
録情報がスーパーインポーズされた画像である。たとえ
ば、図14における画像3-3を表示中にピーキング領域
選択ボタン19b(再生モード中はコマ戻しスイッチとし
て機能する)が操作されることにより、表示されている
表示画像の1コマ前、すなわち、時系列的に先に記録さ
れた画像データが記録媒体424から読出され、シャッタ
ー速度、絞り値、測光値、被写体までの距離などの記録
情報をスーパーインポーズして表示LCD420に表示さ
れる(図14の画像4-3)。
【0063】また、図14における画像2-2を表示中に
ピーキング領域選択ボタン19a(再生モード中はコマ送
りスイッチとして機能する)が操作されることにより、
表示されている表示画像の1コマ後、すなわち、時系列
的に後から記録された画像データが記録媒体424から読
出され、ピーキング処理が行われた画像1-2が表示LC
D420に表示される。
【0064】以上説明したように、ピーキング領域選択
ボタン19a,19bを操作することにより、図14の画像1-*
〜画像4-*のいずれかの画像を1コマごとに記録媒体424
から読出すとともに、ピーキング領域選択ボタン19c,19
dを操作することにより、図14の画像*-1〜画像*-3の
ようにピーキング処理を行ったり、記録情報をスーパー
インポーズ表示することができる。ここで、画像1-*
は、図14において画像1-1,画像1-2および画像1-3のう
ちいずれかの画像を表す。また、画像*-1は、図14に
おいて画像1-1,画像2-1,画像3-1および画像4-1のうちい
ずれかの画像を表す。なお、再生モードにおけるピーキ
ング表示は、記録モードで設定されたピーキング領域fa
に関係なく、表示LCD420上に表示される画像全体に
ついてコントラストの高い部分が強調処理されて表示さ
れる。
【0065】再生モードにおいて、表示切換えスイッチ
により切換えられた表示情報、すなわち、記録媒体42
4から読出された画像データをそのまま表示する、記
録媒体424から読出された画像データにピーキング処理
を施して表示する、記録媒体424から読出された画像
データにシャッター速度、絞り値、測光値、被写体まで
の距離などの記録情報をスーパーインポーズして表示す
るという3つの表示のうちどの表示形態であるかがCP
U439内に記憶される。メインスイッチ8が操作されて再
生モードから記録モードに移行するとき、上記の表示情
報をCPU439に保存して移行し、記録モードに移行し
た時点でピーキング処理およびスーパーインポーズ表示
を一旦解除する。記録モードでピーキング処理を行う場
合は、上述したピーキング処理を行う条件に基づいてピ
ーキング処理モードに設定される。
【0066】一方、メインスイッチ8が操作されて記録
モードから再生モードに移行するとき、再生モードに移
行された時点でCPU439内に記憶されている表示の情
報が読出される。図15に示すように、記録モードで画
像0で示す画像が記録媒体424に記録された後に再生モー
ドに移行される場合、再生モードでは一番最後に記録さ
れた画像0のデータがCPU439に読出される。読出され
た画像0のデータが表示LCD420上に表示されるとき、
上述した表示の情報に基づいて表示される。すなわち、
たとえば前回記録モードに移行する前に上記による形
態の表示が行われていた場合はピーキング処理モードに
設定され、記録媒体424から読出された画像0のデータが
ピーキング処理されて表示される(図15の画像0-2)。
【0067】第一の実施の形態の特徴についてまとめ
る。 −記録モード− (1)ピーキング処理モードに設定された場合、AE動
作モードがプログラムモードおよびシャッター優先モー
ドのいずれかに設定されていると判定される(ステップ
S112のY)と、開放絞りに制御(ステップS114)
するようにしたので、ステップS120で表示LCD42
0上にピーキング処理が行われた明るいスルー画像が表
示されるようになり、撮影者が合焦状態を確認しやすく
なる効果が得られる。 (2)ピーキング処理モードに設定された場合、AE動
作モードが絞り優先モードおよびオフ(マニュアル)のい
ずれかに設定されていると判定される(ステップS12
0のN)と、撮影者により設定された絞り値に絞り込み
制御(ステップS116)するようにしたので、ステップ
S120で表示LCD420上に表示されるピーキング処
理されたスルー画像で被写界深度を確認することができ
る。 (3)レリーズボタン9が全押しされた後は、撮像され
た画像に対してピント合わせなどを行う必要がないの
で、ステップS133においてピーキング処理モードを
解除するようにした。この結果、ステップS134にお
いてピーキング処理を行わない自然なフリーズ画像を表
示LCD420上に表示することが可能になる。 (4)ピーキング処理は、CCD214で撮像された撮像
信号のうちY信号メモリ435aに記憶されている輝度信号
を微分回路460aで微分し、その微分信号を加算回路460c
で元の輝度信号と足し合わせて表示LCD420上に表示
するようにしたので、被写体像の輪郭などのコントラス
トがはっきりするほど、その部分が黒または白に強調さ
れる。さらに、微分回路460aの出力が所定の電圧Vrより
大となるとき色差信号R−Yおよび色差信号B−Yを0
にするようにしたので、とくにコントラストが高い部分
は白色表示されて視認性がよくなる。 (5)電子ビューファインダーモードにおいて、CCD
214で撮像されて蓄積された信号電荷を表示LCD420の
表示解像度に応じた所定の割合に間引きして読出すよう
にしたので、全ての信号電荷を読出す場合に比べて読出
すデータの数が少なくなり、バッファメモリ436の使用
領域を削減することができる。さらに、CPU439およ
びDSP433における処理の負担を軽減できるから、処
理時間の短縮および消費電力を低減する効果が得られ
る。 (6)可動レンズ2による焦点位置の調節状態を自動的
に検出するオートフォーカス(AF)動作、および上記
(3)によるピーキング処理はともに上記(4)により間引
き読出しされた被写体画像について行うようにしたの
で、AF動作により主要被写体に合焦した場合に、AF
動作で使用された画像データと同一の画像データをピー
キング処理により強調して表示することが可能になる。
したがって、合焦した被写体と強調して表示される被写
体像とが常に一致するから操作感が向上する。 (7)被写界を複数の領域に分割した中から選択したピ
ーキング領域と呼ぶ特定の領域を設け、このピーキング
領域faに位置する被写体画像についてオートフォーカス
(AF)動作を行い、ピーキング領域faに位置する被写体
画像についてピーキング処理を行うようにした。この結
果、主要被写体が存在する領域をピーキング領域faに設
定すれば主要被写体に合焦させることができ、主要被写
体が含まれるピーキング領域faのみがピーキング処理に
より強調されるから主要被写体に合焦したか否かの確認
がし易く、使いやすいカメラが得られる。
【0068】−再生モード− (8)ピーキング領域選択ボタン19a,19bを操作して、
記録媒体424から読出す画像を1コマずつ送ったり戻し
たりする動作と、ピーキング領域選択ボタン19c,19dを
操作して、記録媒体424から読出された画像データにピ
ーキング処理を施して表示したり、記録情報をスーパー
インポーズして表示する動作とを組み合わせて行えるよ
うにした。したがって、たとえば、図15の画像1-2の
ようにピーキング処理を施した画像表示を行ったままピ
ーキング領域選択ボタン19a,19bを操作すれば、ピーキ
ング処理を施したままでコマを切換えた画像1-2〜画像4
-2が表示される。この結果、記録媒体424に記録された
画像データの中からもっともピントが合ったコマの画像
を選択する場合に、選択作業が容易になり使い勝手のよ
いカメラが得られる。 (9)メインスイッチ8の操作により再生モードから記
録モードに移行するとき、ピーキング処理を施したりス
ーパーインポーズした表示の情報をCPU439内に記憶
し、再び記録モードから再生モードに移行したとき、記
憶した表示の情報を読出すようにした。したがって、記
録媒体424から画像0のデータを読出して表示LCD420
に表示する場合、画像0のデータが読出された表示の情
報に基づいてピーキング処理されたり、スーパーインポ
ーズされて表示LCD420に表示される。この結果、記
録モードで被写体を記録し、再生モードに切換えてピー
キング表示により合焦状態を確認し、再び記録モードに
切換えて記録し、さらに再生モードで合焦状態を確認す
るという作業を繰り返し行う場合に、再生モードに切換
えたとき自動的にピーキング表示が行われるようにな
り、使い勝手がよいカメラが得られる。
【0069】上記の説明では、メニュー設定によりマニ
ュアルフォーカス(MF)モードとオートフォーカスモード
(コンティニュアスAF(CAF)モードおよびシングルA
F(SAF)モード)とを切換えるようにしたが、メニュー
設定の代わりに図3に示すCAF/SAF/MF切換えスイッチ46
3により切換えるようにしてもよい。
【0070】また、上記の説明では、ピーキング処理回
路460を用いてピーキング処理を行うようにしたが、ピ
ーキング処理回路460で行った処理をソフトウエアによ
り処理するようにしてもよい。この場合、CPU439が
バッファメモリ436上にある画像データに対して必要に
応じてピーキング処理を行い、ピーキング処理後の画像
データをフレームメモリ435に書き込むようにする。こ
のようにすれば、ピーキング処理回路460およびスイッ
チ461、スイッチ470が不要になり、コストを低減する効
果が得られる。
【0071】上述したピーキング処理回路460の説明で
は、被写体像の輪郭などのコントラストが高い部分を高
輝度で白く強調して表示するようにしたが、白色の代わ
りに背景に対する補色で表示するようにしてもよい。ま
た、白色と黒色を点滅させて表示するようにしてもよ
い。このようにすれば、被写体像の背景色が白くて強調
された白色部分が目立たない場合でも、補色表示または
白黒の点滅表示を行うことにより強調された部分が見や
すくなるという効果が得られる。
【0072】また、上述したピーキング処理回路460の
説明では、絞り値(光路に設定されている絞り板215の開
口215a〜215g)に関係なくピーキング処理を行うように
したが、絞り値に応じて微分回路460aのゲインおよびオ
ペアンプ460eに入力される所定の電圧Vrを変化させるよ
うにしてもよい。たとえば、絞り開放で被写界深度が浅
い場合は輪郭を強く強調するようにし、絞りを絞り込ん
だ場合は被写界深度が深くなるので輪郭を弱めに強調す
るようにする。このようにすれば、被写界深度が深くて
ピントの合った部分が多い場合に、これらがすべてピー
キング処理により強調されて画面全体が高輝度でギラギ
ラと表示されることが防止される。
【0073】さらにまた、上記の微分回路460aのゲイン
およびオペアンプ460eに入力される所定の電圧Vrを被写
体像の背景の明るさに応じて変化させるようにしてもよ
い。背景が明るい場合は輪郭を強く強調し、背景が暗い
場合は輪郭を弱めに強調するようにすれば、背景の明る
さが変化する場合でも強調された部分が見やすくなると
いう効果が得られる。
【0074】再生モードにおけるコマ戻しスイッチおよ
びコマ送りスイッチをそれぞれピーキング領域選択ボタ
ン19bおよび19aで操作するようにし、表示切換えスイッ
チをピーキング領域選択ボタン19cおよび19dで操作する
ようにしたが、これらはズーム操作ボタン14、選択ダイ
ヤル17を用いて操作するようにしてもよい。
【0075】−第二の実施の形態− 第二の実施の形態では、第一の実施の形態がピーキング
処理モードに設定されている場合にAE動作モードに応
じて絞り板215による絞り値を制御する点を特徴とする
のに対し、第二の実施の形態はピーキング処理モードに
設定されている場合にAF動作モードを解除する点が異
なる。図16は第二の実施の形態によるAF動作モード
解除のフローチャートである。
【0076】ステップS211において、ピーキング処
理モードに設定されているか否かが判定され、肯定判定
される(ステップS211のY)とステップS212へ進
み、否定判定される(ステップS211のN)と図16に
よる処理を終了する。ステップS212では、AF動作
モードに設定されているか否かが判定され、シングルA
FモードおよびコンティニュアスAFモードのいずれか
に設定されている場合は肯定判定され(ステップS21
2のY)、ステップS213へ進んでAF動作モードが
解除される。一方、ステップS212において、AF動
作モードがオフ(マニュアル)されている場合は否定判定
され(ステップS212のN)、図16による処理を終了
する。
【0077】第二の実施の形態の特徴についてまとめ
る。ピーキング処理モードに設定された場合、AF動作
モード(シングルAFモードおよびコンティニュアスA
Fモードのいずれか)に設定されていると判定される(ス
テップS212のY)と、AF動作モードを解除(ステッ
プS213)するようにしたので、撮影者が電子スチル
カメラ1をピーキング処理モードに設定したとき、マニ
ュアルでピント合わせを行う可能性が高いから自動的に
AF動作モードが解除されてマニュアルフォーカスモー
ドに設定される。この結果、撮影者が電子スチルカメラ
1に対してピーキング処理に設定するだけでマニュアル
によるピント調整を行うことができるようになるので、
カメラの操作性が向上する効果が得られる。
【0078】以上の説明では、第一および第二の実施の
形態による処理をそれぞれ単独で行うように説明した
が、両実施の形態を組み合わせて行うようにしてもよ
い。
【0079】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の実施の形態における各構成要素との対応について説
明すると、CCD214が撮像装置に、ピーキング処理回
路460が信号処理手段に、CPU439が制御手段および焦
点検出手段に、CAF/SAF/MF切換えスイッチ463がフォー
カスモード切換え手段に、AEモード切換えスイッチ46
4が露出モード切換え手段に、絞り板215が絞り手段に、
ピーキング領域faが任意の領域に、ピーキング領域選択
ボタン19a〜19dが選択手段にそれぞれ対応する。
【0080】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次のような効果を奏する。 (1)請求項1の発明では、電子カメラの撮像装置から
出力された撮像信号を強調する信号処理手段がオンされ
ると、所定の撮影条件に設定するようにしたので、たと
えば、信号処理手段が撮像信号のうちコントラストが高
い部分を強調する場合は、撮影者がピント合わせを行い
やすい撮影条件に設定すれば、使い勝手のよいカメラが
得られる。 (2)請求項2の発明では、信号処理手段がオンされる
とマニュアルフォーカスモードに設定されるようにした
ので、信号処理手段で強調された撮像信号によりピント
合わせの状態が確認し易くなり、カメラの操作性が向上
する。 (3)請求項3の発明では、設定されている露出モード
および信号処理手段のオン/オフによりレリーズ前の絞
り手段を絞り値まで絞り込むか否かを決定するようにし
たので、信号処理手段をオンしてピント合わせの状態を
確認する場合、シャッター速度優先露出モードに設定さ
れたときに絞り手段を開放したままにすれば、明るい撮
像信号を得ることができてピント合わせの確認作業が行
い易くなる効果が得られる。 (4)請求項4の発明では、請求項3の構成に加えて、
絞り優先露出モードに設定され、信号処理手段がオンさ
れたときにレリーズ前の絞り手段を絞り値に制御するよ
うにしたので、被写界深度の確認が行い易くなり、操作
性のよいカメラが得られる。
【0081】(5)請求項5の発明では、被写界内で設
定されている複数の分割領域に対応して信号処理手段で
撮像信号を強調するようにしたので、ピント合わせの状
態を確認する場合に設定されている分割領域だけを確認
すればよく、被写界全体を確認する場合に比べて作業が
行いやすくなる効果が得られる。 (6)請求項6の発明では、請求項5の構成に加えて、
設定されている分割領域で焦点調節状態が検出されるよ
うにしたので、焦点調節状態を検出する領域と信号処理
手段で撮像信号が強調される領域とが一致する。この結
果、主要被写体が存在する領域を設定すれば主要被写体
に合焦させることができ、主要被写体が含まれる領域の
撮像信号が強調されるから主要被写体に合焦したか否か
の確認がし易くなる効果が得られる。 (7)請求項7の発明では、複数の分割領域から任意の
領域を選択できるようにしたので、主要被写体が被写界
内のどこにあっても合焦させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による電子スチルカメラの収納
時、および携帯時の外観を示す図で(a)が上から見た
図、(b)が後ろから見た図である。
【図2】図2は図1のカメラの通常撮影時の外観を示す
図で(a)が前から見た図、(b)が上から見た図、(c)が後
ろから見た図である。
【図3】第一の実施の形態による電子スチルカメラの回
路ブロックを示す図である。
【図4】レンズ群の斜視図である。
【図5】ピーキング処理回路、スイッチおよびフレーム
メモリの詳細を示す図である。
【図6】メニュー設定画面のAE動作の設定を説明する
図である。
【図7】メニュー設定画面のAF動作の設定を説明する
図である。
【図8】CCDで撮像された被写体像を構成する画素並
びと、間引きして読出される画素を説明する図である。
【図9】(a)はCCD上に設けられた原色フィルタの配
置例を示す図、(b)はCCD上に設けられた補色フィル
タの配置例を示す図である。
【図10】(a)は撮像される被写界が9つのピーキング
領域に分割される場合の分割例を説明する図、(b)は合
焦したところを示す図、(c)はピーキング処理されたと
ころを示す図である。
【図11】CCD上で検出された各画素の位置と、各画
素の出力値との関係を表すグラフである。
【図12】第一の実施の形態による半押し信号により起
動する撮影処理の前半のフローチャートである。
【図13】図12のフローチャートに続く撮影処理の後
半のフローチャートである。
【図14】再生モードにおいて表示される再生画像を説
明する図である。
【図15】記録モードと再生モードで表示される画像を
説明する図である。
【図16】第二の実施の形態による判定処理のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…電子スチルカメラ、 2…可動レン
ズ、4…閃光装置、 8…メイン
スイッチ、9…レリーズボタン、 12…
撮影距離モードボタン、14…ズーム操作ボタン、
15…モニター表示ボタン、16…メニューボ
タン、 17…選択ダイヤル、19a〜19d…
ピーキング領域選択ボタン、21…レンズ群、214 …C
CD、 420 …表示LCD、429
…ズームレンズ駆動回路、 430 …レンズ駆動回
路、431 …画像処理部、 435 …フレ
ームメモリ、436 …バッファメモリ、 43
9 …CPU、460 …ピーキング処理回路、 46
1,470,471 …スイッチ、463 …CAF/SAF/MF切換えスイッ
チ、 464 …AEモード切換えスイッチ、467 …記録
/再生切換えスイッチ、 468 …連写モード切換えス
イッチ、480 …電源回路、 fa …
ピーキング領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮
    像装置と、 前記撮像装置から出力された撮像信号に所定の処理を施
    して前記撮像信号を強調する信号処理手段と、 前記信号処理手段がオンされたとき所定の撮影条件を設
    定する制御手段とを備えることを特徴とする電子カメ
    ラ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電子カメラにおいて、 前記被写体像を前記撮像装置上に合焦させる合焦動作を
    自動で行うオートフォーカスモードと、前記合焦動作を
    手動で行うマニュアルフォーカスモードとを切換えるフ
    ォーカスモード切換え手段を備え、 前記制御手段は、前記信号処理手段がオンされたとき、
    前記フォーカスモード切換え手段により前記オートフォ
    ーカスモードに設定されている場合に前記マニュアルフ
    ォーカスモードに切換えるように前記フォーカスモード
    設定手段を制御することを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮
    像装置と、 シャッター速度を優先して前記被写体像の輝度に応じて
    絞り値を決定するシャッター速度優先露出モードと、絞
    り値を優先して前記被写体像の輝度に応じてシャッター
    速度を決定する絞り優先露出モードと、シャッター速度
    および絞り値の両方を前記被写体像の輝度に応じた所定
    値とするプログラム露出モードのうちいずれか1つの露
    出モードに切換えて設定する露出モード切換え手段と、 前記絞り値により前記撮像装置の露光量を調整する絞り
    手段と、 レリーズ前に前記絞り手段を開放に制御する制御手段と
    を備えた電子カメラにおいて、 前記撮像装置から出力された撮像信号に所定の処理を施
    して前記撮像信号を強調する信号処理手段を備え、 前記制御手段は、前記信号処理手段のオン/オフおよび
    前記露出モード切換え手段により切換えられた露出モー
    ドにより、前記レリーズ前に前記絞り手段を前記絞り値
    に制御するか否かを決定することを特徴とする電子カメ
    ラ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の電子カメラにおいて、 前記制御手段は、少なくとも前記信号処理手段がオンさ
    れ、前記露出モード切換え手段により前記絞り優先露出
    モードに切換えられている場合において、前記レリーズ
    前に前記絞り手段を前記絞り値に制御することを特徴と
    する電子カメラ。
  5. 【請求項5】撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮
    像装置と、 前記撮像装置から出力された撮像信号に所定の処理を施
    して前記撮像信号を強調する信号処理手段と、 被写界内であらかじめ設定されている複数の分割領域に
    対応した撮像信号を強調するように前記信号処理手段を
    制御する制御手段とを備えることを特徴とする電子カメ
    ラ。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電子カメラにおいて、 前記複数の分割領域の各々において前記撮影レンズによ
    る焦点調節状態を検出する焦点検出手段を備えることを
    特徴とする電子カメラ。
  7. 【請求項7】請求項5または6に記載の電子カメラにお
    いて、 前記複数の分割領域から任意の領域を選択する選択手段
    を備えることを特徴とする電子カメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004309915A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd 撮像装置
JP2012231471A (ja) * 2007-04-27 2012-11-22 Sharp Corp 画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法、及び、画像表示方法

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