JP2001127059A - 絶縁体薄膜の製造方法と製造装置および半導体装置 - Google Patents

絶縁体薄膜の製造方法と製造装置および半導体装置

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JP2001127059A
JP2001127059A JP30364099A JP30364099A JP2001127059A JP 2001127059 A JP2001127059 A JP 2001127059A JP 30364099 A JP30364099 A JP 30364099A JP 30364099 A JP30364099 A JP 30364099A JP 2001127059 A JP2001127059 A JP 2001127059A
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plasma
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semiconductor device
insulator
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Munehiro Shibuya
宗裕 澁谷
Kazuki Kitamura
一樹 北村
Masanori Miura
正範 三浦
Yoshinao Taketomi
義尚 武富
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は半導体工業における半導体薄膜素子
及びその製造方法に関し、特にアクティブマトリックス
方式の液晶ディスプレイ等に用いられる薄膜トランジス
タ(TFT)及びその製造方法に関する。TFTのゲー
ト絶縁層として使用可能な絶縁体薄膜の製造方法および
製造方法。 【解決手段】 本発明ではプラズマの発生部分と基板と
の間に少なくとも一部分を遮蔽する位置に触媒体を設置
する。これによりプラズマによる原料ガスの分解と触媒
による加熱分解の効果により600℃以下の低温で、下
地に対する損傷が小さくかつ絶縁性の優れた絶縁体薄膜
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体工業におけ
る半導体薄膜素子及びその製造方法に関し、特にアクテ
ィブマトリックス方式の液晶ディスプレイ等に用いられ
る薄膜トランジスタ(TFT)及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス方式の液晶ディ
スプレイにおいて、用いられるトランジスタとしては、
各画素をスイッチングするためのトランジスタ、及びに
表示する画像情報に基づく制御信号を各画素トランジス
タに送る周辺回路の高移動度トランジスタがある。従
来、この中で画素トランジスタについては、水素化非晶
質シリコン(a−Si:H)を活性層としたTFTが用
いられ、その製造方法としてはプラズマ化学的気相成長
法(PCVD)が適用されていた。このa−Si:H
TFTは、安価な透光性ガラス基板が十分に適用できる
300℃程度の温度で製造できる利点があるが、n型の
TFTの移動度で1cm2/V・Sと小さく、さらにp
型のTFTについては実用的な移動度が得られず、周辺
回路に適用できないという欠点があり、ICチップを基
板上に実装して周辺回路を構成していた。
【0003】一方、多結晶シリコン(poly−Si)
を活性層とするTFTは、n型,p型ともに移動度が大
きく、周辺回路にも適用できるという利点がある。近
年、安価なガラス基板が適用できる低い温度で作製する
poly−Si(低温poly−Si)の技術につい
て、研究開発が活発に行われ、実用化が進められてい
る。その一つはa−Si:H膜での吸収が極めて大きい
紫外線領域の波長のエキシマレーザー光を、パルス状に
a−Si:H膜に照射することにより、a−Si:H膜
を急激に加熱溶融・冷却させることで、再結晶させて多
結晶膜を製造する方法(特許第2725669号等)で
ある。この方法はガラス基板が適用できる600℃以下
の低温で高移動度のTFTを形成することができる。
【0004】しかしながら、結晶性が高く高移動度のP
oly−Siを生成しようとすると、その表面に10〜
100nm程度の凹凸が発生する。Poly−Si T
FTの場合、一般に前記Poly−Siの上部にゲート
用絶縁体薄膜としてSiO2薄膜を形成する。絶縁体薄
膜の形成方法としてはSiH4とO2ガスを用いる常圧C
VD法や平行平板プラズマCVD法が一般的である。ま
た原料ガスとして段差被覆性の優れたTEOS:Si
(OC254とO2を用いる場合もある。またO 2より
酸化性の高いN2OやO3を導入する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法を採用した場合、ガラス基板が適用できる温
度で絶縁体薄膜(SiO2)を製造することは可能と考
えられるが、それぞれの技術について、以下のような課
題があった。
【0006】常圧CVD法については、成膜時における
Poly−Siに対する損傷は非常に小さく、装置構成
も比較的簡単なため容易にSiO2を形成できるが、S
iO2に含まれる水分が多く、膜の密度も低く、SiO2
としては非常に粗な膜質になってしまう。そのためこの
SiO2薄膜をゲート絶縁膜として使用しTFTを作成
した場合、初期のVtシフトや、一定バイアスをゲート
に印可し高温で放置した場合(+BT,−BTストレス
試験)のVtシフト等、SiO2の品質に起因した問題
点が発生する。
【0007】プラズマCVD法については、比較的良質
なSiO2が形成できるが、SiO2形成時のプラズマに
よるPoly−Siへの損傷が大きく界面付近に欠陥が
発生する。そのためこのSiO2薄膜をゲート絶縁膜と
して使用してTFTを作成した場合、S値が大きくなる
と言う問題点がある。
【0008】このようなSiO2の形成方法では、Si
2の品質を向上すると界面に損傷を与え、界面の損傷
を防ぐとSiO2の膜質が低下するという問題点が発生
し、Poy−Siの特性を十分に発揮するTFTが形成
できないという問題点があった。
【0009】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決し、より品質の優れた絶縁体薄膜を低温で形成する
製造方法及びその製造装置と、特性・信頼性の優れたT
FTを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の構成または本発
明方法において前記目的を達成するため、本発明に係る
絶縁体薄膜の製造方法と製造装置は、原料ガスを放電分
解して発生したプラズマの中のラジカルを、前記プラズ
マの発生部と少なくとも一部分を遮蔽されたところに設
置された基板に照射して絶縁体薄膜を形成する工程にお
いて、前記遮蔽物が触媒体であることを特徴とする。ま
た、本発明に係る半導体装置は、以上の工程で得られた
絶縁体薄膜を絶縁層とすることを特徴とする。これによ
りガラス等の安価な基板が使用できる温度で、高品質の
絶縁体薄膜を形成することが可能となる。
【0011】また本発明の構成によればプラズマ中のイ
オン等の衝突等によるPoly−Siの品質の低下を招
くことなく絶縁体薄膜の形成に必要なOまたはNのラジ
カルのみをPoly−Si表面に供給することが可能に
なる。また触媒の作用によりOまたはNのラジカルが効
率よく発生し、ガスの分解のために投入する電力を低減
する事が可能になる。
【0012】本発明の構成又は本発明方法において、絶
縁体薄膜の構成元素を含む原料の放電分解を、高周波誘
導結合プラズマ,ヘリコン波プラズマ,電子 サイクロ
トロン共鳴プラズマ,UHFプラズマ,VHFプラズ
マ,アーク放電プラズマ,のいずれかの手法によりプラ
ズマを発生させることは、プラズマ中の電子密度が10
10〜1013個/cm-3である高密度・高励起プラズマで
あるため、好ましい。成膜時に基板の温度を100℃〜
600℃とすることにより、ガラス等の安価な基板の使
用が可能となり、好ましい。
【0013】本発明の構成又は本発明方法において、基
板として透光性基板を用いることは、透過型液晶ディス
プレイ等、光を透過させる製品を製造する上で好まし
い。
【0014】本発明方法においてPoly−Siの表面
5〜50nm程度を酸化または窒化または酸窒化し、絶
縁膜が必要膜厚になるようにプラズマCVD法等によっ
てSiO2やSiNやSiONを追加することはプロセ
ス時間を短縮する意味、さらにPoly−Siの膜厚を
必要以上に厚くすることがないという意味で好ましい。
【0015】またN原子を含むガスを導入することによ
ってSiN、SiON膜を形成することは絶縁耐圧の向
上に役立つため好ましい。
【0016】本発明による絶縁膜の形成方法によればP
oly−Siの表面が酸化または窒化または酸窒化する
ため、TFTを構成した場合のPoly−Siと絶縁体
薄膜の界面が一度も外気に曝されることがないためTF
T特性の安定化を促進する効果もある。
【0017】また、Poly−Siの上にCVD法等に
よって絶縁膜を形成した後に本発明による処理を行え
ば、絶縁膜の品質の向上およびPoly−Siの損傷の
回復に役立つので好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て,図1から図2を用いて説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は本発明に関わる絶
縁体薄膜の製造装置の概略図である。真空容器1内に、
基板加熱用ヒータを内蔵した基板ホルダ2および高周波
電力供給用の電極4およびPt製の触媒体メッシュ5が
設置されている。触媒体としては、原料ガスを分解して
OラジカルまたはNラジカルを生成可能なものであれば
他の材料でもよい。たとえばTa,Mo,W,Ni,C
rおよびそれらの化合物が一例としてあげられる。基板
ホルダ2上に基板3が設置され、100〜600℃の適
当な温度に加熱される。ガス導入口7から真空容器1内
にO2等の酸化性ガスやN2等の窒化性のガス等、必要な
ガスが導入される。原料ガスはO2またはN2以外にもO
またはNを含有するガス、たとえばO3、N2O、N
3、H2O、CO2、CO等が挙げられる。希釈用ガス
としてはAr、He等の不活性ガスが挙げられる。さら
に電極4は高周波電源6によって高周波電力を印加さ
れ、触媒体メッシュ5との間にプラズマが発生する。
【0020】なお本実施例では、プラズマとして平行平
板容量結合プラズマを適用しているが、プラズマの電子
密度が1010〜1013cm-3の高密度プラズマとしてI
CPプラズマ、ヘリコン波プラズマ,電子サイクロトロ
ン共鳴プラズマ,UHFプラズマ,VHFプラズマ,ア
ーク放電プラズマのいずれを適用してもよい。また、こ
れらのプラズマ発生法に限らず、プラズマを発生させる
ことが可能で有れば、本発明に係る絶縁体の製造装置に
適用してよい。
【0021】(実施の形態2)図2は本発明に係る半導
体薄膜の製造方法により作製するTFTの工程概略図で
ある。
【0022】まず、ガラス等の基板8上に、常圧CVD
法等により酸化シリコン膜9を100〜500nmの膜
厚で形成する(図2(a))。
【0023】次いで、非晶質シリコン膜10を、30〜
150nmの膜厚で形成する(図2(b))。膜厚はこ
の範囲に限られたものではなく、TFTの構造や他の工
程との整合性等に応じ、5〜200nmの範囲で設定す
る。非晶質シリコン膜10にエキシマレーザーの照射等
を行い、多結晶シリコン11(Poli−Si)を形成
する(図2(c))。フォトリソによりパターニングさ
れたフォトレジストをマスクとして多結晶シリコン膜1
1をエッチングする。次いで、本発明による酸化処理を
行い酸化シリコン膜12を10〜100nmの膜厚で形
成(図2(d))する。さらにプラズマCVD法等を用
いて酸化シリコン膜13を形成する(図2(e))。次
いで、Ti,Mo,W,Al,Ta等からなる金属膜を
50〜300nmの膜厚で形成し、フォトリソによりパ
ターニングされたフォトレジストをマスクとして金属膜
をエッチングすることにより、ゲート電極14を形成す
る(図2(f))。なお、ゲート電極14としては金属
膜に限らず、シリコン膜でもよい。次いで、ゲート電極
14をマスクとして、不純物を含むイオン15を注入
し、ソース/ドレイン領域となる不純物ドーピング層1
6を形成する。このドーピング層の形成は、例えばn型
層の形成では、水素希釈5% PH3をイオン源ガスと
したイオンドーピングで行う。イオンドーピングを適用
する場合の条件は、加速電圧5〜100kV,総イオン
注入量1014〜1016cm-2とする。これらの条件はマ
スクの厚さや形成するドーピング層の厚さ等の構成によ
り、適宜最適な条件やガス濃度を選択する。また、p型
層の形成ではイオン源ガスとして水素希釈5% B26
等を用いたイオンドーピングにより行う。なお、イオン
ドーピング法では、ドーパントとなる不純物と水素が同
時に注入されるため、水素による注入欠陥の補償や活性
化・結晶化の促進が行われ、低い温度で低抵抗のドーピ
ング層が形成される。なお、本実施例において注入され
る領域の酸化シリコン膜を残したままイオンの注入を行
っているが、注入される領域の表面の酸化シリコン膜を
除去し、イオンの注入を行ってもよい。その場合は、イ
オンの加速電圧は、20kV以下とすることが好まし
い。
【0024】次いで、層間絶縁膜となる酸化シリコン膜
17を、常圧CVD法,プラズマCVD法,スパッタ法
等により、100〜500nmの膜厚で形成し、ソース
/ドレイン領域への電極コンタクトを取るために酸化シ
リコン膜を、フォトリソ・エッチングにより開口し、ソ
ース/ドレイン電極18を形成して、薄膜トランジスタ
を完成させる(図2(g))。
【0025】以上のような方法を採用することにより、
ガラス基板が適用できる温度範囲で、結晶性が優れた半
導体薄膜を形成することができる。従って、アクティブ
マトリックス方式の液晶ディスプレイ等のように大面積
ガラス基板に薄膜トランジスタを作製する場合において
も、特性、信頼性の優れた薄膜トランジスタを作製する
ことが可能となる。
【0026】また、酸化処理時に基板の高温加熱を行な
えば、より結晶性の優れた絶縁体薄膜の形成ができるの
で、より良好な特性を示す薄膜トランジスタを作製する
ことができる。加熱の温度は、本実施例のように基板と
してガラス基板を用いる場合には、100〜600℃で
あるのが好ましく、さらには300〜500℃であるの
が、ガラスの歪みを最小限にさせる点でより好ましい。
【0027】(実施例1)本実施例では原料ガスとして
2と希釈用ガスとしてArを用い、各々100、50
sccmを真空容器1内に導入した。真空容器1内を約
330Paの圧力になるようにしてプラズマを発生させ
た。触媒体メッシュとしてPtを用いた。基板3は約3
50℃に加熱されている。本実施例では基板3として6
インチSiウエハーを用いた。供給した高周波電力は約
100Wであり、発生したプラズマ中のラジカル等が触
媒体メッシュ5を通過するとともにさらに分解等が生
じ、基板3上部が酸化され、SiO薄膜が形成される。
【0028】図3に本実施例によって形成したSiO2
薄膜の高周波C−Vカーブを示す。比較のために熱酸化
膜を用いた場合の特性も示す。電極はAlを用いた。ま
た縦軸は最大容量で規格化した容量を示した。SiO2
の膜厚はどちらも約50nmとした。この図から熱酸化
膜によるSiO2に比べると傾きが若干小さくなってい
るが、比較的良質のSiO2膜が形成されていることが
解る。
【0029】(実施例2)本実施例ではコーニング社製
#1737ガラス基板上にプラズマCVD法により、原
料ガスとしてTEOSおよびO2を用いて酸化シリコン
膜9を400nm形成した。ついで非晶質シリコン膜1
0を100nmの膜厚で形成した。さらにエキシマレー
ザを照射することにより多結晶シリコン11を形成し
た。そして実施例1と同様な方法で多結晶シリコン11
の表面を酸化し、約50nmの厚さのSiO2を形成す
る。ついでTEOSとO2を用いたプラズマCVD法に
よりSiO2膜を約40nmの厚さに形成する。これに
よりゲート絶縁層の厚さは90nm程度になる。プラズ
マCVD法によるSiO2の形成条件はTEOS流量2
5sccm、O2流量550sccm、基板温度450
℃(設定値)、圧力80Pa、電極間距離20mmであ
る。 次いで、Ta膜を200nmの膜厚で形成し、フ
ォトリソによりパターニングされたフォトレジストをマ
スクとしてTa膜をエッチングすることにより、ゲート
電極14を形成する。次いで、ゲート電極14をマスク
として、不純物ドーピング層16を形成する。本実施例
ではn型層を形成した。水素希釈5% PH3をイオン
源ガスとしたイオンドーピングで行った。イオンドーピ
ングの条件は、加速電圧:65kV,総イオン注入量:
1015cm-2とした。次いで、層間絶縁膜となる酸化シ
リコン膜17を、常圧CVD法により、200nmの膜
厚で形成し、不純物ドーピング層の活性化のためN2
450℃の熱処理を行った。ソース/ドレイン領域への
電極コンタクトを取るために酸化シリコン膜18を、フ
ォトリソ・エッチングにより開孔し、ソース/ドレイン
電極(本実施例ではTi/Alを用いた)を形成して、
薄膜トランジスタを完成させる。
【0030】図4に本実施例によって形成した薄膜トラ
ンジスタの特性と、比較のためにゲート絶縁膜をプラズ
マCVD法によって形成した場合(従来技術)の薄膜ト
ランジスタの特性を示す。ソースドレイン間電圧を0.
1Vとした場合のソースゲート間電圧Vgに対するソー
スドレイン間電流Idの変化を示す。この特性から得ら
れるS値は、従来技術では0.77、本発明では0.5
1に改善されていることが解る。
【0031】
【発明の効果】本発明の構成または本発明の方法におい
て前記目的を達成するため、本発明に係る絶縁体薄膜の
製造方法と製造装置は、原料ガスを放電分解して発生し
たプラズマの中のラジカル等を、前記プラズマの発生部
と少なくとも一部分を遮蔽されたところに設置された基
板に照射して薄膜を形成する工程において、前記遮蔽物
が触媒体であることを特徴とする。この装置および方法
により、プラズマによって分解された原料ガスが触媒体
によりさらに分解されるかまたは、プラズマ中の未分解
のガスが触媒によって分解することによって基板表面で
の反応性が高まり、界面への損傷を低減すると同時に高
品質の絶縁体薄膜を低温で形成することが可能になる
(図3、4参照)。
【0032】本発明に係る半導体装置は、以上の工程で
得られた絶縁性の薄膜をゲート絶縁層とすることを特徴
とし、これにより、ガラス等の安価な基板が使用できる
温度で、高品質の絶縁体薄膜を容易に大面積形成するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の形態による半導体薄膜
形成装置の概略構成図
【図2】本発明の第2の実施例の形態によるトップゲー
ト型薄膜トランジスタの製造工程の概略流れ図
【図3】本発明の第一の実施例の形態による絶縁体薄膜
形成装置によって形成した、SiO2薄膜の高周波C−
V測定の図
【図4】本発明の第2の実施例の形態によるトップゲー
ト型薄膜トランジスタのトランジスタ特性の図
【符号の説明】
1 真空容器 2 基板ホルダ 3 基板 4 電極 5 触媒体メッシュ 6 高周波電源 7 ガス導入口 8 基板 9 酸化シリコン膜 10 非晶質シリコン膜 11 多結晶シリコン 12 酸化シリコン膜 13 酸化シリコン膜 14 ゲート電極 15 イオン 16 不純物ドーピング層 17 酸化シリコン膜 18 ソース/ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 正範 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 武富 義尚 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F058 BA04 BA20 BB04 BB07 BC02 BD01 BD03 BD10 BF07 BF25 BF29 BF30 BF54 BF73 BG01 BJ01 BJ10 5F110 AA30 CC02 DD02 DD13 EE03 EE04 FF02 FF09 FF30 GG02 GG13 GG24 HJ12 HJ23 NN02 NN23 NN34 NN35 PP03

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス導入口,真空排気口に接続された真空
    容器内において、絶縁体薄膜の構成元素を含む原料を減
    圧下で放電分解して発生したプラズマ中のラジカルを、
    前記プラズマの発生部と少なくともプラズマの一部分を
    遮蔽されたところに設置された基板に照射して絶縁体薄
    膜を形成または改質する工程において、前記遮蔽物が触
    媒体であることを特徴とする、絶縁体薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】絶縁体薄膜の構成元素を含む原料の放電分
    解を、高周波容量結合プラズマ、高周波誘導結合プラズ
    マ,ヘリコン波プラズマ,電子サイクロトロン共鳴プラ
    ズマ,UHFプラズマ,VHFプラズマ,アーク放電プ
    ラズマ,のいずれかの手法によりプラズマを発生させる
    ことで行うことを特徴とする、請求項1に記載の絶縁体
    薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】絶縁体薄膜の構成元素を含む原料に少なく
    とも酸素または窒素の一種類を含み、前記絶縁体薄膜の
    構成元素に少なくとも酸素または窒素が含有されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の絶縁体薄膜の製造
    方法。
  4. 【請求項4】半導体薄膜の構成元素を含む原料が、不活
    性気体あるいはN↓2ガスで希釈されていることを特徴
    とする請求項3に記載の絶縁体薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】絶縁体薄膜の形成時または改質時に基板の
    温度を100℃〜600℃とすることを特徴とする、請
    求項3に記載の絶縁体薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】前記基板として透光性基板を用いることを
    特徴とする、請求項3に記載の絶縁体薄膜の製造方法。
  7. 【請求項7】前記基板上の一部もしくは全面に半導体
    膜,導体膜の少なくとも一種類以上が形成され、前記半
    導体あるいは導体膜の上に、絶縁体薄膜が形成されてい
    ることを特徴とする、請求項3に記載の絶縁体薄膜の製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記絶縁体薄膜の厚さが、1nm以上10
    0nm以下であることを特徴とする、請求項3に記載の
    絶縁体薄膜の製造方法。
  9. 【請求項9】前記絶縁体薄膜と化学気相成長法によって
    形成した絶縁体薄膜を積層することを特徴とする請求項
    3に記載の絶縁体薄膜の製造方法。
  10. 【請求項10】ガス導入口,真空排気口に接続された真
    空容器内において、絶縁体薄膜の構成元素を含む原料を
    減圧下で放電分解して発生したプラズマ中のラジカル
    を、前記プラズマの発生部と少なくともプラズマの一部
    分を遮蔽されたところに設置された基板に照射して絶縁
    体薄膜を形成または改質する工程において、前記遮蔽物
    が触媒体であることを特徴とする、絶縁体薄膜の製造装
    置。
  11. 【請求項11】絶縁体薄膜の構成元素を含む原料の放電
    分解を、高周波容量結合プラズマ、高周波誘導結合プラ
    ズマ,ヘリコン波プラズマ,電子サイクロトロン共鳴プ
    ラズマ,UHFプラズマ,VHFプラズマ,アーク放電
    プラズマ,のいずれかの手法によりプラズマを発生させ
    ることで行うことを特徴とする、請求項10に記載の絶
    縁体薄膜の製造装置。
  12. 【請求項12】前記触媒体がW,Ta,Mo,Pt,N
    i,Crのいずれかが主成分であることを特徴とする請
    求項10または11記載の絶縁体薄膜の製造装置。
  13. 【請求項13】ガス導入口,真空排気口に接続された真
    空容器内において、絶縁体薄膜の構成元素を含む原料を
    減圧下で放電分解して発生したプラズマ中のラジカル
    を、前記プラズマの発生部と少なくとも一部分を遮蔽さ
    れたところに設置された基板に照射して絶縁体薄膜を形
    成または改質する工程において、前記遮蔽物が触媒体で
    あることを特徴とする絶縁体製造装置によって形成し
    た、絶縁体薄膜を少なくとも絶縁層の一部とすることを
    特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】絶縁体薄膜の構成元素を含む原料の放電
    分解を、高周波容量結合プラズマ、高周波誘導結合プラ
    ズマ,ヘリコン波プラズマ,電子サイクロトロン共鳴プ
    ラズマ,UHFプラズマ,VHFプラズマ,アーク放電
    プラズマ,のいずれかの手法によりプラズマを発生させ
    ることで行うことを特徴とする、請求項13に記載の半
    導体装置。
  15. 【請求項15】絶縁体薄膜の構成元素を含む原料に少な
    くとも酸素または窒素の一種類を含み、前記絶縁体薄膜
    の構成元素に少なくとも酸素または窒素が含有されてい
    ることを特徴とする、請求項13または14に記載の半
    導体装置。
  16. 【請求項16】半導体薄膜の構成元素を含む原料が、不
    活性気体あるいはN2ガスで希釈されていることを特徴
    とする請求項15に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】絶縁体薄膜の形成時または改質時に基板
    の温度を100℃〜600℃とすることを特徴とする、
    請求項15に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】前記基板として透光性基板を用いること
    を特徴とする、請求項15に記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】前記基板上の一部もしくは全面に半導体
    膜,導体膜の少なくとも一種類以上が形成され、前記半
    導体あるいは導体膜の上に、絶縁体薄膜が形成されてい
    ることを特徴とする、請求項15に記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】前記絶縁体薄膜の厚さが、1nm以上1
    00nm以下であることを特徴とする、請求項15に記
    載の半導体装置。
  21. 【請求項21】前記絶縁体薄膜と化学気相成長法によっ
    て形成した絶縁体薄膜を積層することを特徴とする請求
    項15に記載の半導体装置。
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