JP2001124998A

JP2001124998A - 照明装置

Info

Publication number: JP2001124998A
Application number: JP30704099A
Authority: JP
Inventors: Yasutaka Kawa; 泰孝川
Original assignee: Keyence Corp
Current assignee: Keyence Corp
Priority date: 1999-10-28
Filing date: 1999-10-28
Publication date: 2001-05-11

Abstract

(57)【要約】【課題】フラットリングタイプの照明装置において、
所望の遮光を行う。【解決手段】円環状の本体と該本体に設けた環状のラ
イトガイド２とを備え、ライトガイド２が円の略中心に
向って、かつ、本体の軸線に略直交する平面に沿って所
定の立体角で光を出射する照明装置に関する。ライトガ
イド２から出射された光のうち円周方向の所定の角度の
範囲についての光を遮光する遮光部材４０をライトガイ
ド２の内周側もしくは着脱自在に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は拡大観察用の照明装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、マイクロスコープのような拡大
観察装置においては、光ファイバーからなる導光手段の
下端に図７（ａ）に示すような照明ヘッド（照明装置）
１００を装着する。こうした拡大観察においては、対象
物の側方から照明光（側射光）Ｌを照射して、当該対象
物の観察を行う場合がある。かかる場合において、対象
物の凹凸によっては、特定の方向からの光Ｌを遮光した
い場合がある。そこで、この図に示すように、Ｃ字形の
遮光シール１１０を照明ヘッド１００の上面１０１に配
設して、所定方向からの光Ｌを遮光している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図７（ｂ）はフラット
リングタイプの照明装置１２０を示す。この種の照明装
置１２０は、導光筒１２１内を挿通する多数の光ファイ
バ１２２から円環状のライトガイド１２３に光を導き、
このライトガイド１２３から水平方向にリング状の照明
光を出射する。かかる照明装置１２０は、側射光による
観察に適しているのであるが、前記従来の遮光部材を用
いることができない。すなわち、かかる照明装置におい
ては、円周方向の一部の光を遮光することはできない。
したがって、本発明は、フラットリングタイプの照明装
置において、所望の遮光を行うことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、円環状の本体と該本体に設けた環状のラ
イトガイドとを備え、前記ライトガイドが円の略中心に
向って、かつ、前記本体の軸線に略直交する平面に沿っ
て所定の立体角で光を出射する照明装置において、前記
ライトガイドから出射された光のうち円周方向の所定の
角度の範囲についての光を遮光する遮光部材を前記ライ
トガイドの内周側に設けている。

【０００５】本発明によれば、ライトガイドから出射さ
れた光のうち円周方向の所定角度の範囲については、遮
光部材により遮光される。したがって、特定の角度範囲
からの光のみが対象物に光を照射する。したがって、対
象物に応じた最適な状態の光で、対象物を観察すること
ができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。図１および図２は第１実施形態を
示す。図１において、円環状のケース本体１の下端部に
は、円環状のライトガイド２が設けてある。前記ケース
本体１には、複数個の止ネジ１１が設けてあり、ケース
本体１内に拡大撮像装置３を固定できるようになってい
る。前記ライトガイド２には、図示しない光ファイバか
ら照明光が導かれ、前記ライトガイド２は略水平方向に
所定の立体角αで照明光Ｌを出射する。すなわち、前記
ライトガイド２はライトガイド２の円の略中心Ｏに向っ
て、かつ、前記ケース本体１の軸線Ｃに略直交する平面
に沿って、所定の立体角αで照明光Ｌを出射する。

【０００７】なお、拡大撮像装置３は、対象物Ｗからの
反射光Ｌ１を集光するレンズユニットと撮像素子を備え
ており、対象物Ｗの拡大像を撮像する。

【０００８】前記ケース本体１の下端部には、アタッチ
メントＡが装着されている。このアタッチメントＡは遮
光部材４をケース本体１に着脱自在に装着するためのも
ので、図２に示すように、雌ネジ部材５、Ｃ型バネ６お
よび保持部材７からなる。前記雌ネジ部材５の内周には
雌ネジ５１が形成されており、図１のケース本体１の外
周面に形成した雄ネジ１４に前記雌ネジ５１が螺合す
る。

【０００９】図１に示すように、前記Ｃ型バネ６は、雌
ネジ部材５および保持部材７に形成された円環状の溝５
２，７２（図２）内に嵌まり込んで、両者５，７に係合
している。これにより、保持部材７は雌ネジ部材５に対
して、軸方向に固定されると共に、円周方向に回転自在
に装着されていることになる。前記保持部材７はライト
ガイド２よりも内周まで延設されており、図２のよう
に、内周部に４つの装着凹所７１を備えている。

【００１０】前記遮光部材４は、遮光部４０，被取付部
４１および円環部４２が一体に形成されてなる。前記遮
光部４０は円周方向の所定の角度θの範囲について設け
られており、当該角度θの範囲について、図１のように
ライトガイド２の内周側に対向して設けられ、ライトガ
イド２から出射された照明光Ｌを遮光する。図２の前記
円環部４２は遮光部４０と被取付部４１とを円環状に一
体としている。前記被取付部４１は、前記円環部４２の
下方に突出しており、前記装着凹所７１に嵌まり込む。
したがって、遮光部材４を保持部材７に位置決めして設
けることができる。

【００１１】つぎに、アタッチメントＡおよび遮光部材
４の用い方について説明する。図１の対象物Ｗに対し、
一方向からのみ側射光Ｌを照射したい場合には、アタッ
チメントＡに遮光部材４を嵌め込み、当該アタッチメン
トＡをケース本体１の雄ネジ１４にねじ込む。その後、
アタッチメントＡの保持部材７を回転させて遮光部材４
を回転させることで、遮光部４０の位置を設定する。つ
まり、遮光すべき方向を設定する。この状態で、ライト
ガイド２から側射光Ｌを出射すると、対象物Ｗには所定
の方向からの側射光Ｌが当たるので、当該側射光Ｌの凹
所などに応じた適切な拡大観察を行うことができる。

【００１２】ここで、遮光部材４はアタッチメントＡに
対して脱着可能であるから、遮光部４０の形状（範囲や
個数）が互いに異なる複数種類の遮光部材４を用意して
おくことにより、より適切な拡大観察を行うことができ
る。

【００１３】さらに、前記アタッチメントＡはケース本
体１に対して取り外しが可能であるから、つまり、アタ
ッチメントＡは着脱可能であるから、図３のように、ア
タッチメントＡおよび遮光部材４をケース本体１から取
り外して用いることができると共に、この際に、ライト
ガイド２を対象物Ｗに接近させることができるので、ラ
イトガイド２から対象物Ｗに極めて浅い角度で側射光Ｌ
を照射することができる。また、前記アタッチメントＡ
を取り外すことで、対象物Ｗとケース本体１との間が広
がるから、両者Ｗ，１が衝突するおそれが少なくなる。

【００１４】ところで、前記第１実施形態では、ケース
本体１に対し保持部材７を回転自在に設けたが、本発明
では、保持部材７をケース本体１に固定してもよい。こ
の一例を図４および図５の第２実施形態に示す。

【００１５】図４において、ケース本体１の下端部には
保持部材７が着脱自在に装着されている。この保持部材
７には、図５に示すように３つの雌ネジ孔７３が設けて
ある。この雌ネジ孔７３に止ネジ７４をねじ込むことに
より、保持部材７をケース本体１の下端部に固定するこ
とができる。

【００１６】図６は第３実施形態を示す。図６（ａ），
（ｂ）に示すように、この保持部材７には、係止用のバ
ネ部材７５が設けてある。このバネ部材７５は、保持部
材７をケース本体１に装着する際には突出部７５ａが退
避する一方で、装着後には突出部７５ａがケース本体１
の凹所に嵌まり込む。

【００１７】なお、前記第２および第３実施形態のその
他の構成は第１実施形態と同様であり、同一部分もしく
は相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を省略
する。

【００１８】なお、前記各実施形態では遮光部材４を保
持部材７に対して着脱自在としたが、本発明では遮光部
材４を保持部材７に一体に形成し、当該保持部材７をケ
ース本体１に着脱自在に設けてもよい。また、前記各実
施形態では、本体ケース１を拡大撮像装置３に固定して
用いたが、本発明では本体ケース１を拡大撮像装置３以
外の他の部材に固定して用いてもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フラットリングタイプの照明装置において、遮光部材を
ライトガイドの内周側に着脱自在に設けたので、対象物
に応じて所望の方向から所望の範囲にわたって光を照射
し得る。

【００２０】また、遮光部材をライトガイドの円周方向
に回転自在に設ければ、遮光部材を取り外さなくても、
遮光部材を回転させるだけの簡単な操作で光の照射方向
を変化させることができる。

【００２１】また、遮光部材を保持する保持部材を設
け、この保持部材を本体に着脱自在にすれば、遮光部材
および保持部材を取り外すことで、照明装置を対象物に
接近させることができる。したがって、光を対象物に浅
い角度で（略水平方向から）照射することができる。一
方、前記遮光部材および保持部材を取り外すことによっ
て、照明装置と対象物との間が広がるから、照明装置と
対象物とが衝突しにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の照明装置の第１実施形態を示す断面図
である。

【図２】アタッチメントおよび遮光部材を示す分解斜視
図である。

【図３】アタッチメントを取り外した状態を示す照明装
置の断面図である。

【図４】第２実施形態にかかる照明装置を示す断面図で
ある。

【図５】同分解斜視図である。

【図６】第３実施形態にかかる照明装置を示す断面図で
ある。

【図７】図７は従来技術を示し、（ａ）は一般的な照明
ヘッドの遮光構造を示す分解斜視図、（ｂ）はフラット
リングタイプの照明装置を示す斜視図である。

【符号の説明】

１：（ケース）本体２：ライトガイド４：遮光部材４０：遮光部４１：被取付部４２：円環部５：雌ネジ部材７：保持部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】円環状の本体と該本体に設けた環状のラ
イトガイドとを備え、前記ライトガイドが円の略中心に
向って、かつ、前記本体の軸線に略直交する平面に沿っ
て所定の立体角で光を出射する照明装置において、前記ライトガイドから出射された光のうち円周方向の所
定の角度の範囲についての光を遮光する遮光部材を前記
ライトガイドの内周側に設けた照明装置。
【請求項２】請求項１において、前記遮光部材が着脱自在に設けられている照明装置。
【請求項３】請求項１もしくは２において、前記遮光部材が前記本体に対して前記ライトガイドの円
周方向に回転自在に設けられている照明装置。
【請求項４】請求項３において、前記遮光部材は、光を遮光する遮光部と、前記遮光部材
を前記本体に対して取り付ける被取付部と、前記遮光部
と前記被取付部とを円環状に一体とする円環部とが一体
に形成されている照明装置。
【請求項５】請求項１ないし４のいずれか１項におい
て、前記遮光部材を保持する円環状の保持部材を前記本体の
一端部に着脱可能に設け、該保持部材に前記遮光部材を
位置決めして設けることができるようにした照明装置。
【請求項６】請求項１ないし４のいずれか１項におい
て、前記本体の外周面に形成した雄ネジに螺合する雌ネジ部
材と、該雌ネジ部材に回転自在に装着された円環状の保
持部材とを設け、前記保持部材を前記ライトガイドより
も内周まで延設し、この保持部材の内周部に前記遮光部
材を装着可能とした照明装置。