JP2001124317A - 高分子化合物系廃棄物の再生処理方法および高分子化合物系廃棄物再生処理装置 - Google Patents
高分子化合物系廃棄物の再生処理方法および高分子化合物系廃棄物再生処理装置Info
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Abstract
く、爆発事故が生ずる危険性の低い有機化合物系廃棄物
の再生処理方法および有機化合物系廃棄物再生処理装置
を提供する。 【解決手段】 この発明の有機化合物系廃棄物の再生処
理方法は、高分子化合物系廃棄物を密閉構造の加熱手段
に収容する工程と、加熱手段内の空気を窒素ガスに置換
する工程と、加熱手段内を高分子化合物系廃棄物が熱分
解する温度域に加熱する工程とを含み、加熱手段内のガ
スを加熱手段上部より外部に導入してガスを冷却し高分
子化合物系廃棄物から発生した可燃性物質を分離する行
程と、冷却したガスを800°C以上の温度で燃焼する
工程と、燃焼したガスを環境汚染物質を除去しつつ20
0°C以下の温度に冷却する工程とを含む。
Description
棄物の再生処理方法および高分子化合物系廃棄物再生装
置に関し、特にたとえば、ダイオキシン等の環境汚染物
質を周辺環境に排出することなく廃タイヤや廃プラスチ
ック製品等の高分子化合物系廃棄物を再生処理すること
ができる高分子化合物系廃棄物の再生処理方法および高
分子化合物系廃棄物再生装置に関する。
の高分子化合物系廃棄物(以下単に廃棄物と称す)を再
生処理する方法としては、廃棄物を熱分解することによ
り油脂類や炭化物を回収する方法が知られている。通
常、廃棄物を熱分解するには、廃棄物を熱分解炉に収容
して、廃棄物の一部が燃焼し続けるのに必要な空気(酸
素)を供給した状態で廃棄物の一部を燃焼させ、その燃
焼熱により熱分解炉内の温度を上昇させて廃棄物を熱分
解させていた。また、熱分解炉内の廃ガスは廃棄物から
生じた油脂類が気化された状態で含まれているため、燃
焼炉に導入されて酸素が充分に供給された状態で再度燃
焼された後、大気中に排出されていた。
方法では、熱分解炉内で廃棄物が酸素が不足している状
態で燃焼させるために大量の黒煙が発生し、燃焼炉で再
度燃焼された後においても大気中に排出する廃ガスには
黒煙が含まれていた。また、燃焼炉から排出される廃ガ
スが冷却されていない状態で大気中に排出されるため、
廃ガスが大気中で冷却される過程において、廃ガスに含
まれる成分より環境汚染物質であるダイオキシンが生成
され、結果周辺環境にダイオキシンが撒き散らすことと
なっていた。
入する工程において、気化された油脂類を含む廃ガスが
温度の高い状態で空気と接触するため、廃ガスを燃焼炉
で燃焼する前に爆発を起こす大事故を引き起こす原因と
なっていた。
ンに代表される環境汚染物質を周辺環境に排出すること
なく、且つ廃ガスの爆発事故が生ずる危険性の低い有機
化合物系廃棄物の再生処理方法および有機化合物系廃棄
物再生処理装置を提供することである。
は、高分子化合物系廃棄物を密閉構造の加熱手段に収容
する工程と、加熱手段内の空気を窒素ガスに置換する工
程と、加熱手段内を高分子化合物系廃棄物が熱分解する
温度域に加熱する工程と、加熱手段内のガスを加熱手段
上部より外部に導入してガスを冷却し高分子化合物系廃
棄物から発生した可燃性物質を分離する行程と、冷却し
たガスを800°C以上の温度で燃焼する工程と、燃焼
したガスを環境汚染物質を除去しつつ200°C以下の
温度に冷却する工程とを含むことを特徴とした高分子化
合物系廃棄物の再生処理方法である。この場合には、加
熱手段より導入したガスが燃焼する工程以外に自己発火
等により燃焼することがなく、また、燃焼過程において
ダイオキシンを生成する物質が多量に燃焼されることが
ない。さらに燃焼過程においてダイオキシンが生成され
る温度域でダイオキシンを生成する物質が燃焼されるこ
とがなく、またさらに、ダイオキシンが生成される温度
域でダイオキシンを生成する物質がガス内に含まれるこ
とがない。
離する工程は、冷却媒体を内部に流通させたパイプとパ
イプに取付けたメッシュ材とにガスを接触させる工程を
含む、請求項1に記載の高分子化合物系廃棄物の再生処
理方法である。この場合には、ガスが効率良く冷却され
るので、ガスに含まれる高分子化合物系廃棄物から発生
した可燃性物質が多量に分離される。
部に残留する水素および酸素を外部に排出する工程を含
む、請求項1または請求項2に記載の高分子化合物系廃
棄物の再生処理方法である。この場合には、加熱手段内
の上部に水素および酸素が残留することがなく、加熱手
段で水素等が爆発することがない。
排出した酸素とが冷却したガスと共に燃焼される工程を
含む、請求項3に記載の高分子化合物系廃棄物の再生処
理方法である。この場合には、水素と酸素とを支燃材と
して用いることができ、効率よくガスを燃焼させること
ができる。
廃棄物を高分子化合物系廃棄物が熱分解する温度域に加
熱する熱分解炉と、熱分解炉内の空気を窒素ガスに置換
する窒素ガス供給手段と、熱分解炉内の加熱されたガス
を冷却してガス内に含まれる高分子化合物系廃棄物から
発生した可燃性物質を分離する冷却器と、冷却したガス
を800°C以上の温度で燃焼させる燃焼炉と、燃焼し
たガスを環境汚染物質を除去しつつ200°C以下に冷
却する浄化冷却手段とを有することを特徴とした高分子
化合物系廃棄物再生処理装置である。この場合には、加
熱手段より導入したガスが燃焼する工程以外に自己発火
等により燃焼することがなく、また、燃焼過程において
ダイオキシンを生成する物質が多量に燃焼されることが
ない。さらに燃焼過程においてダイオキシンが生成され
る温度域でダイオキシンを生成する物質が燃焼されるこ
とがなく、またさらに、ダイオキシンが生成される温度
域でダイオキシンを生成する物質がガス内に含まれるこ
とがない。
にらせん状に形成した冷却管と、冷却管のらせんの各巻
き部分を構成する冷却管の両面に取付けられたメッシュ
材を有する、請求項5に記載の高分子化合物系廃棄物再
生処理装置である。この場合には、ガスが効率良く冷却
されるので、ガスに含まれる高分子化合物系廃棄物から
発生した可燃性物質が多量に分離される。
の上部に残留する水素および酸素を外部に排出する水素
・酸素排出手段を有する、請求項5または請求項6に記
載の高分子化合物系廃棄物再生処理装置である。この場
合には、熱分解炉内の上部に水素および酸素が残留する
ことがなく、熱分解炉で水素等が爆発することがない。
手段が、燃焼炉と接続される、請求項7に記載の高分子
化合物系廃棄物再生処理装置である。この場合には、水
素と酸素とを支燃材として用いることができ、効率よく
ガスを燃焼炉内で燃焼させることができる。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
合物系廃棄物再生処理装置を示す一実施形態を示すシス
テム概略図である。なお、この実施形態の高分子化合物
系廃棄物再生処理装置は、高分子化合物系廃棄物である
タイヤチップの再生処理に最適化されている。高分子化
合物系廃棄物再生処理装置10は、略円筒形の熱分解炉
12を含む。熱分解炉12は、その上部に上蓋14を有
する。上蓋14は、図2に点線で示すように、上下動可
能に取付けてあり、熱分解炉12の主要部分である炉胴
16の上部開口部を密閉したり、反対に炉胴16の上部
開口部を開口してタイヤチップを熱分解炉12に収容可
能に構成されている。また、熱分解炉12は、その下部
に底蓋18を有する。底蓋18は、台車20上に複数固
定されたジャッキ20aに固定されており、ジャッキ2
0aを上下動させることにより熱分解炉12の底部開口
部を密閉したり開放できるように構成されている。
8bから構成されている。メッシュ部18aは、その上
面にタイヤチップを配置するためのものであり、タイヤ
チップを熱分解して得られる油脂類が速やかにその下方
に位置する底板部18bに滴下するように鋳物等のメッ
シュ材から形成されている。メッシュ部18aは、滴下
した油脂類とメッシュ部18b上のチャーが混ざらない
ようにするために、桁材18cにより底板部18b上面
との間に空間を設けて固定されている。底板部18b
は、その上面が略すり鉢状に形成されている。これによ
り、メッシュ部18aより滴下た油脂類は底板部18b
の中央に集められるように構成されている。また、底板
部18bの内部には、上面中央部から側面の一部にわた
って廃油路18dが形成されている。さらに、廃油路1
8dは、開閉弁22を介して油脂類タンク24に接続さ
れている。これにより、底板部18bの上面に集められ
た油脂類は、開閉弁22を適宜開放することにより油脂
類タンク24に送出することが可能である。
6が上下方向にわたって配置されている。加熱管26の
下端は、炉胴16の下方側面より突出されてバーナ28
に接続されている。加熱管26は、バーナ28に点火さ
れその内部に燃焼ガスが流通することにより加熱炉12
の内部を加熱する。加熱管26の上端は、炉胴16の上
部側面より突出されて、後述する燃焼炉70に接続され
ている。
て複数の窒素濃度計30が取付けられている。また、炉
胴12の上部には酸素濃度計32と水素濃度計34と取
付けられるほか、図示しないSO2 濃度計,CO2 濃度
計,NO2 濃度計,圧力計および温度計とが取付けられ
ている。これらの計器類は、タイヤチップを熱分解して
いるときの加熱炉12内の状態を測定するためのもので
あるが、これらの働きについては、後述する本実施形態
の動作状況の説明のときに詳述する。
ス注入管38が取付けられている。。窒素ガス注入管3
8は、自動弁40を介して窒素ボンベ等の窒素供給源
(図示せず)と接続されており、自動弁40を開放する
ことにより、加熱炉12内の空気を窒素ガスに置換する
ことが可能である。
ャー排出管42が取付けられている。チャー排出管42
は、自動弁44を介してチャータンク46と接続されて
おり、チャータンク46には、真空吸入機48が取付け
られている。これにより、真空吸入機48を駆動させた
状態で自動弁44を開放することで、熱分解後にメッシ
ュ部18aにあるチャーをチャータンク46に吸入する
ことが可能である。なお、真空吸入機48により吸入で
きなかったチャーは、底蓋18を下降させた後、適宜図
示しない吸入機等を用いて収集される。
aおよびガス排出路50bが略左右対称に形成されてい
る。ガス排出路50aおよびガス排出路50bは、それ
ぞれ自動弁52aおよび自動弁52bを介して冷却塔5
4aと冷却塔54bに接続されており、自動弁52aお
よび自動弁52bを適宜開放することにより、加熱炉1
2内のガスが冷却塔54aおよび冷却塔54bに導入さ
れる。なお、冷却塔54aと冷却塔54bは、同一の構
造により構成されている。よって、以下に冷却塔54a
を例にとって冷却塔54aと冷却塔54bとの説明を行
う。
段に配置した冷却器56を接続路58により接続するこ
とにより構成されている。冷却器56は、外部に略円筒
形のケース56aを有する。ケース56aの内部には、
図3に示すように、パイプをらせん状の屈曲させて形成
した冷却管60がケース56aの軸方向にわたって配置
されている。冷却管60の上下端は、それぞれケース5
6aの側面より取出されて冷却水循環ポンプ(図示せ
ず)の吐出口および吸入口に接続されその内部に冷却媒
体である冷却水が循環されるように構成されている。さ
らに、冷却管60のらせんの各一巻きを構成するパイプ
の両面には、図3に示すように、メッシュ材62が取付
けられている。これにより、冷却管60のみで加熱炉1
2より導入されたガスを冷却する場合よりも、ガスが接
触する冷却面積が増加しガスを効率良く冷却しタイヤチ
ップから発生した可燃物質である油脂類と、水分とを効
率よく分離することができる。なお、分離して得られた
油脂類および水分は、冷却器56の内壁面をつたって落
ち、ケース56a下部側面より取出され分離層タンク6
4に集められたのち適宜油タンク66および水タンク6
8に分離・貯蔵される。
は、燃焼炉70に接続される。燃焼炉70は、冷却塔5
4aおよび冷却塔54bにより除去されなかったガスに
含まれる油脂類等をその側面に設けたバーナ72により
完全燃焼させるものである。また、燃焼炉70の側面に
は、加熱炉12の上部と連通するように水素・酸素排出
管74が接続されている。水素・酸素排排出74は、窒
素より比重が軽いために加熱炉12上部に残留した水素
および酸素を燃焼炉70における支燃材として供給する
ために使用するためのものである。水素・酸素排気管7
4には、自動弁76が取付けられており、これを適宜開
放することにより、加熱炉12内上部の水素および酸素
が燃焼炉70に排出される。これにより水素および酸素
が加熱炉12内で爆発することが防止することができ
る。
内面に接してらせん状に取付けられている。蒸気発生管
78は、燃焼炉70の熱を利用して管内に蒸気を発生さ
せるためのものである。蒸気発生管78は、自動弁80
を介してガス浄化ガス浄化冷却塔82に接続されてお
り、蒸気発生管78の管内に発生した蒸気は、適宜自動
弁80開放することによりガス浄化ガス浄化冷却塔82
に送られる。なお、ガス浄化冷却塔82に送られた蒸気
は、ガス浄化冷却塔82に内臓されている湿式活性炭フ
ィルタ(図示せず)の機能を動作させるために使用され
る。
却塔82に接続されている。ガス浄化冷却塔82は、燃
焼炉70において発生した燃焼ガスを適宜減圧して温度
を降下させ、さらに、燃焼ガスに含まれる亜硫酸ガスや
亜鉛、粉塵等の環境汚染物質を湿式活性炭フィルタ、乾
式活性炭フィルタや集塵布等の適宜な排ガス浄化装置を
用いて排ガスを浄化する機能を有するものである。ガス
浄化冷却塔82の終端は、大気中に開放されており、略
大気圧に減圧された燃焼ガスが排出される。
いて説明する。まず、上蓋14が開放されて、加熱炉1
2内部にコンベア(図示せず)を用いて定量のタイヤチ
ップが収容される。収容後は、上蓋14が閉ざされて密
閉状態とされる。
内に窒素ガスが注入される。窒素ガスが注入されるとき
には、自動弁52aおよび自動弁52bが開放されて加
熱炉12内の空気は、ガス排出路50aおよびガス排出
路50bから排出される。
濃度計30によ、窒素ガスに置換されたことが計測され
た後は、自動弁40が閉ざされて窒素ガスの注入が停止
され、自動弁52aおよび自動弁52bが閉ざされて加
熱炉12が密閉状態とされる。
2内が設定した温度まで加熱されタイヤチップの熱分解
が行われる。この実施形態においては、熱分解する廃棄
物が廃タイヤを細断したタイヤチップであることより、
合成ゴムが熱分解を起こす350°Cから390°Cま
での温度域に加熱炉12内が加熱される。
への窒素ガスの注入とバーナ28の火力調整により行わ
れる。なお、窒素ガスの注入および加熱炉12内の温度
上昇に伴い、加熱炉12内の圧力が上昇がした場合に
は、加熱炉の破損を防止するために加熱炉12内のガス
を冷却塔54aおよび冷却塔54bに排出することによ
り減圧が行われる。
た油脂類が加熱され一定量以上に加熱炉12に気化され
て充満している場合には、加熱炉12内のガスがガス排
出路50aおよびガス排出路50bから冷却塔54aお
よび冷却塔54bに排出される。なお、加熱炉12内に
気化している油脂類の量の測定は、油脂類が気化したと
きに多量に発生する酸素,SO2 を酸素濃度計やSO2
濃度計により測定することにより行われる。また、加熱
炉12内のガスが排出されたときには、加熱炉12内の
圧力が低下するが、これを防ぐために自動弁40が開放
され加熱炉12内へ窒素ガスの注入行われる。これは、
加熱炉12内の圧力が低下することにより大気が加熱炉
12内に流入しタイヤチップが発火するのを予防するた
めである。
については、窒素より比重が軽いため、加熱炉12内の
ガスがガス排出路50aおよびガス排出路50bから冷
却塔54aおよび冷却塔54bに排出した場合にも排出
しきれずに、加熱炉12の最頂部分に残留する傾向にあ
る。この酸素および水素をこのまま加熱炉12内に残留
させていた場合には、加熱炉12内で爆発を引き起こす
可能性がある。よって、この実施形態においては、加熱
炉12の上部に取付けた酸素濃度計32と水素濃度計3
4により加熱炉12内の酸素および水素の濃度を計測
し、一定量以上の濃度になった場合には、水素・酸素排
気管74より酸素と水素とが燃焼炉70に排出する。排
出された酸素と水素とは燃焼炉70での支燃材として燃
焼される。なお、酸素と水素とが燃焼炉70に排出され
場合にも、加熱炉12内の圧力が減圧するが、上述した
同様の理由により、加熱炉12内に窒素ガスが注入され
加熱炉12の圧力が保持される。
54bに排出されたガスは、適宜冷却器56により冷却
され、気化した油脂類および水分が分離された後、燃焼
炉70に送出される。
2により800°Cから850°cまでの温度域で燃焼
される。このとき冷却塔54aおよび冷却塔54bで分
離することができなかった油脂類が燃焼される。なお、
ガスの燃焼温度は、燃焼炉70内に設けられた図示しな
い温度計により常に800°Cから850°cの温度が
保たれるように調整されており、ダイオキシンが燃焼過
程において発生しないように構成されている。
ス浄化冷却塔82に送出された後、亜硫酸ガス,亜鉛,
粉塵等の環境汚染物質が除去されつつ200°C以下の
温度に冷却され大気中に排出される。この実施形態にお
いては、このように、ダイオキシンが生成され得る温度
域において、ダイオキシンの発生源となる物質を除去し
ているので冷却過程においてダイオキシンを発生するこ
とがない。その結果周辺環境にダイオキシンを撒き散ら
すこともなく、またその他の環境汚染物質も周辺環境に
排出することがない。
ことにより生じたチャーは、上述したように、真空吸入
機48等により吸引され加熱炉12内より取出される。
う場合には、再度加熱炉12内にタイヤチップが収容さ
れ同様の熱分解処理が行われる。
すなわち廃ゴム製品を再生処理するのに最適化させた場
合について詳述したが、これに限らず、本発明は廃プラ
スチック製品を再生処理する場合にも使用できるのは言
うまでもない。この場合には、加熱炉内温度が熱分解す
る廃棄物の温度特性を考慮して最適な温度に設定される
のが望ましい。
再生処理方法および高分子化合物系廃棄物再生処理装置
によれば、ダイオキシンや亜硫酸ガス等の環境汚染物質
を周辺環境に排出することなく廃タイヤを再生処理を行
うことができる。
装置の一実施形態を示すシステム概略図である。
す一部を破断した図解図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 高分子化合物系廃棄物を密閉構造の加熱
手段に収容する工程と、 前記加熱手段内の空気を窒素ガスに置換する工程と、 前記加熱手段内を前記高分子化合物系廃棄物が熱分解す
る温度域に加熱する工程と、 前記加熱手段内のガスを前記加熱手段上部より外部に導
入して前記ガスを冷却し前記高分子化合物系廃棄物から
発生した可燃性物質を分離する行程と、 前記冷却したガスを800°C以上の温度で燃焼する工
程と、 前記燃焼したガスを環境汚染物質を除去しつつ200°
C以下の温度に冷却する工程とを含むことを特徴とした
高分子化合物系廃棄物の再生処理方法。 - 【請求項2】 前記可燃性物質を分離する工程は、 冷却媒体を内部に流通させたパイプと前記パイプに取付
けたメッシュ材とに前記ガスを接触させる工程を含む、
請求項1に記載の高分子化合物系廃棄物の再生処理方
法。 - 【請求項3】 前記加熱手段内の上部に残留する水素お
よび酸素を外部に排出する工程を含む、請求項1または
請求項2に記載の高分子化合物系廃棄物の再生処理方
法。 - 【請求項4】 前記排出した水素と前記排出した酸素と
が前記冷却したガスと共に燃焼される工程を含む、請求
項3に記載の高分子化合物系廃棄物の再生処理方法。 - 【請求項5】 高分子化合物系廃棄物を前記高分子化合
物系廃棄物が熱分解する温度域に加熱する熱分解炉と、 前記熱分解炉内の空気を窒素ガスに置換する窒素ガス供
給手段と、 前記熱分解炉内の加熱されたガスを冷却して前記ガス内
に含まれる前記高分子化合物系廃棄物から発生した可燃
性物質を分離する冷却器と、 前記冷却したガスを800°C以上の温度で燃焼させる
燃焼炉と、 前記燃焼したガスを環境汚染物質を除去しつつ200°
C以下に冷却する浄化冷却手段とを有することを特徴と
した高分子化合物系廃棄物再生処理装置。 - 【請求項6】 前記冷却器は、内部にらせん状に形成し
た冷却管と、前記冷却管のらせんの各巻き部分を構成す
る前記冷却管の両面に取付けられたメッシュ材を有す
る、請求項5に記載の高分子化合物系廃棄物再生処理装
置。 - 【請求項7】 前記熱分解炉は、その上部に残留する水
素および酸素を外部に排出する水素・酸素排出手段を有
する、請求項5または請求項6に記載の高分子化合物系
廃棄物再生処理装置。 - 【請求項8】 前記水素・酸素排出手段は、前記燃焼炉
と接続される、請求項7に記載の高分子化合物系廃棄物
再生処理装置。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
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