JP2001121773A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2001121773A
JP2001121773A JP30514299A JP30514299A JP2001121773A JP 2001121773 A JP2001121773 A JP 2001121773A JP 30514299 A JP30514299 A JP 30514299A JP 30514299 A JP30514299 A JP 30514299A JP 2001121773 A JP2001121773 A JP 2001121773A
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JP30514299A
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Zenji Takahashi
善司 高橋
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの転送速度を変えることなしに用
紙の搬送速度を高くして、印刷速度の向上を可能にした
印刷装置を提供する。 【解決手段】 給紙部20から送られた1枚或いは2枚
の用紙は、搬送ローラ6a,6b、画像を形成する印刷
ユニット8、印刷ユニット8で形成された画像を用紙に
転写する転写ローラ10、印刷ユニット8内の感光ドラ
ムに静電潜像を形成するためのLEDヘッド9、ヒータ
15及び温度センサ14及びローラ類からなる定着器1
1を経由して、印刷した用紙をスタックしておくスタッ
カ13まで搬送される。制御部19では、同時に搬送さ
れた2枚の用紙のそれぞれに同一の画像データを印刷す
るように制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、並列に積載され
た例えば2枚の用紙を同時搬送可能な印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の印刷装置におけるLE
Dヘッドへの画像データ転送を説明するための図であ
る。同図(a)〜(d)は、上位装置から印刷装置に供
給されるFSYNC,LSYNC、VCLK,VDAT
A信号を示している。ここで、FSYNCは1ページの
走査の有効期間を示す頁同期信号、LSYNCはライン
同期信号であり、ラインの開始を示す。VCLKは画像
クロック信号、VDATAは画像データ信号でVCLK
に同期している。
【0003】図16(e)〜(i)は、印刷装置の画像
コントロール部からLEDヘッドに供給されるHCL
K、HDATA、LD、STB1、STB2信号を示し
ている。HCLKは画像クロック信号、HDATAはH
CLKに同期する画像データ信号、LDはLEDヘッド
のシフトレジスタに送られた画像データをラッチするた
めの信号、そしてSTB1、STB2はLDによりラッ
チした画像データに基づきLEDを点灯させるタイミン
グ信号である。ここでは、STB1、STB2のよう
に、点灯信号を複数に分けることにより、LED点灯に
おけるピーク電流を減らすようにしている。
【0004】例えば、LEDヘッドのドット数をNとす
ると、LSYNC出力の後に、VCLKに同期したVD
ATAが1ライン分転送され、これらがHCLΚに同期
したHDATΑとしてNドットのLEDヘッドに対応す
るシフトレジスタに転送される。そして、画像コントロ
ール部からLDを出力して、LEDヘッドのシフトレジ
スタに送られた画像データをラッチ回路でラッチし、タ
イミング信号STΒ1,STB2により、ラッチされた
画像データに対応するLEDを選択的に点灯させる。以
下同様に、次々に1ラインずつのVDATAが供給され
て、上述したデータ転送からLED点灯までを1ページ
分に相当するライン数だけLSYNCの周期で繰り返
し、1ページの画像データの転送とLED点灯が完了す
る。このようにLSYNCの周期毎に、LEDヘッドの
ドット数分の画像データが画像コントロール部からLE
Dヘッドへ送られている。
【0005】従来、この種の印刷装置には、印刷用紙な
どの記録媒体を並列に積載して記録部に繰り出す給紙手
段と、記録媒体への記録開始タイミングをそれぞれに設
定する制御部を設けて、記録の効率を高めるようにした
記録装置がある。この記録装置は、例えば特開平8−1
13378号公報に開示されているように、並列に用紙
を積載した用紙カセット、その用紙を給紙する給紙ロー
ラ、並列に搬送される用紙をそれぞれ検出するセンサな
どからなり、並列に用紙を積載した用紙カセットから同
時に用紙を給紙して2枚同時に印刷することが可能なた
め、一枚ずつ装置内に給送するよりも、処理効率が向上
し、記録後に記録媒体を切断する必要がなくなるので、
作業効率も向上する利点があった。しかし、従来の印刷
装置では、1ラインのLEDヘッドへの画像データの転
送に際して、必ず、LEDヘッドのドット数分だけ画像
データを送る必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記構成
の装置におけるLEDヘッドへの画像データの転送で
は、給紙部の用紙カセットに並列におかれた2枚の用紙
が同時に給紙され、それぞれに同じデータを同時に印刷
するときも、異なるデータをそれぞれに印刷するときと
同様に、LEDヘッドのドット数分だけの画像データが
転送される。このため、画像データの転送にかかる時間
に変わりがなく、したがって印刷速度を速くできないと
いう問題点があった。
【0007】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、その目的は、画像データの転送
速度を変えることなしに用紙の搬送速度を高くして、印
刷速度の向上を可能にした印刷装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る印刷装置
は、並列に積載された複数枚の用紙を同時に、或いはそ
のうちの1枚以上を選択して搬送可能な用紙搬送手段
と、シリアルに転送された画像データを所定のドット幅
単位で選択して印刷する印刷手段と、前記印刷手段に転
送された画像データを前記ドット幅単位で異なるタイミ
ングにて印刷するように制御する印刷制御手段とを備
え、前記印刷制御手段が、前記用紙搬送手段によって搬
送された複数枚の用紙のそれぞれに同一の画像データを
印刷するように制御することを特徴とするものである。
【0009】また、この発明に係る印刷装置では、並列
に積載されたすべての用紙のうち一部が選択されなかっ
た場合に、前記印刷制御手段は、搬送されない用紙に対
応する前記印刷手段のドット位置で画像データを出力し
ないように制御したことを特徴とするものである。
【0010】また、この発明に係る印刷装置では、前記
用紙搬送手段は、用紙の搬送速度を複数の速度間で切り
替える切り替え手段を備え、同時に搬送された用紙のす
べてに同一の画像データを印刷する場合、及び一枚の用
紙のみを搬送して印刷する場合には、搬送速度を速くす
るように切り替えることを特徴とするものである。
【0011】また、この発明に係る印刷装置は、前記印
刷手段を、1ラインが複数ドットのLEDからなるLE
Dヘッドにより構成したものである。
【0012】さらに、この発明に係る印刷装置では、前
記制御手段は、同時に搬送される複数枚の用紙に対応す
るLEDの点灯時間を、用紙毎にそれぞれ異ならせるよ
うに制御したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
この発明の実施の形態について説明する。
【0014】実施の形態1.図1は、実施の形態1の印
刷装置における印刷機構部の構成を示す側面図、図2
は、印刷機構部に用紙を供給する給紙部の上面図であ
る。
【0015】図1において、20は給紙部であって、用
紙カセット1、用紙カセット1内で用紙の有無を検出す
る用紙センサ2a,2b、用紙のサイズや種類を検出す
るためのサイズセンサ3、及び用紙カセット1から用紙
を1枚づつ搬送する給紙ローラ4a,4bから構成され
ている。図2に示すように、用紙カセット1は、用紙を
A部及びB部の2列に平行にセットできるものであっ
て、用紙センサ2a,2bにより用紙カセット1内の用
紙の有無を各列毎に検出できる。また、給紙ローラ4
a,4bは用紙カセット1の各列の用紙を1枚づつ搬送
する。
【0016】この給紙部20から送られた1枚或いは2
枚の用紙は、搬送ローラ6a,6b、画像を形成する印
刷ユニット8、印刷ユニット8で形成された画像を用紙
に転写する転写ローラ10、印刷ユニット8内の感光ド
ラムに静電潜像を形成するためのLEDヘッド9、ヒー
タ15及び温度センサ14及びローラ類からなる定着器
11を経由して、印刷した用紙をスタックしておくスタ
ッカ13まで搬送される。図1に破線16で示す矢印
は、用紙の搬送路である。搬送路には、さらに給紙部2
0と搬送ローラ6a,6bの間で用紙を検出する用紙セ
ンサ5a,5b、搬送ローラ6a,6bと転写ローラ1
0の間で用紙を検出する用紙センサ7a,7b、定着器
11とスタッカ13の間で用紙を検出する用紙センサ1
2a,12bを備えている。また、19はこれら印刷機
構部を制御する制御部である。この制御部19の構成に
ついては、後に図4に基づいて詳細に説明する。
【0017】つぎに、図1に示すセンサの実装位置を説
明する。
【0018】図3は、印刷機構部を上方より見た図であ
る。この図3では、印刷機構部の上方から見た各用紙セ
ンサ5a,5b、7a,7b、12a,12bの搬送路
16内での実装位置関係を示している。
【0019】用紙センサ5a,7a,12aは図1にお
いて左側から装置を見たときに搬送路16の中央に対し
右側(図3の下部)に位置して、用紙カセット1の一方
の列(A部)からの用紙先端の搬送タイミングを検知す
るものである。また、用紙センサ5b,7b,12bは
搬送路16内の左側に位置して、用紙カセット1の他方
の列(B部)からの用紙先端の搬送タイミングを検知す
るものである。
【0020】つぎに、印刷機構部を制御する制御部19
について説明する。
【0021】図4は、実施の形態1の制御部19を示す
ブロック図である。この制御部19はマイクロプロセッ
サ30と画像コントロール部31とから構成され、その
うちマイクロプロセッサ30はプログラムROM,RA
M及びA/Dコンバータ、シリアルインタフェース等を
内蔵して、印刷機構部における印刷用紙の走行動作、印
刷状態を主に制御している。また、画像コントロール部
31ではLEDヘッド9に対して供給される各種駆動デ
ータを制御している。
【0022】マイクロプロセッサ30の各入力ポートに
は、用紙センサ2aから用紙センサ信号j1が入力さ
れ、用紙センサ2bから用紙センサ信号j2が入力さ
れ、用紙センサ5aから用紙センサ信号n1が入力さ
れ、用紙センサ5bから用紙センサ信号n2が入力さ
れ、用紙センサ7aから用紙センサ信号o1が入力さ
れ、用紙センサ7bから用紙センサ信号o2が入力さ
れ、用紙センサ12aから用紙センサ信号p1が入力さ
れ、用紙センサ12bから用紙センサ信号p2が入力さ
れ、サイズセンサ3からサイズ情報信号lが入力されて
いる。また、マイクロプロセッサ30はA/Dコンバー
タ30aを備え、その入力ポートには、温度センサ14
から温度センサ信号qが入力されている。
【0023】各出力ポートからは、モータA駆動信号r
1と速度セレクト信号r2がモータ駆動回路32へ、モ
ータB駆動信号s1と速度セレクト信号s2がモータ駆
動回路33へ、モータC駆動信号tがモータ駆動回路3
4へ、モータD駆動信号uがモータ駆動回路35へ、帯
電オン信号vが帯電用高圧電源36へ、転写オン信号w
が転写用高圧電源37へ、ヒータオン信号xがヒータ駆
動回路38へ、それぞれ出力されている。
【0024】そして、モータ駆動回路32は転写ローラ
10と印刷ユニット8内の各ローラと定着器11内の各
ローラの駆動源であるモータA40に接続され、モータ
駆動回路33は搬送ローラ6a,6bの駆動源であるモ
ータB41に接続され、モータ駆動回路34は給紙口ー
ラ4aの駆動源であるモータC42に接続され、モータ
駆動回路35は給紙ローラ4bの駆動源であるモータD
43に接続され、帯電用高圧電源36は印刷ユニット8
に接続され、ヒータ駆動回路38はヒータ15に接続さ
れている。また、マイクロプロセッサ30のシリアルイ
ンタフェース部には図示しない上位装置との間で、次に
説明するシリアルインタフェース信号yが授受されてい
る。さらに、マイクロプロセッサ30から画像コントロ
ール部31に対して、制御信号zが供給されている。
【0025】図5は、シリアルインタフェース信号の一
例を示す図である。
【0026】インタフェース信号yは、この図5に示す
ような1バイト構成のコマンドデータと、1バイト構成
のステータスデータとからなる。コマンドデータ(DA
TA)は、制御部19のマイクロプロセッサ30で発生
したクロックCLKに同期して、CBSY−NがLow
の期間に上位装置からの印刷モード指定としてマイクロ
プロセッサ30に与えられ、マイクロプロセッサ30か
らは、印刷用紙に関するステータスデータがSBSY−
NがLowの期間に上位装置に送信される。
【0027】コマンドデータについては、例えば同一デ
ータによる2枚の同時印刷を指令するものとして[xx
xx0010]、異なるデータをそれぞれに同時印刷す
る指令として[xxxx0110]、一枚だけの印刷を
指令するものとして[xxxx0001]が割り当てら
れている。また、ステータスデータには、例えば用紙セ
ンサ2aからの用紙センサ信号j1が用紙有りを示して
いる場合に[xxxx1001]、用紙無しを示してい
る場合に[xxxx1000]、また用紙センサ2bか
らの用紙センサ信号j2が用紙有りを示している場合に
[xxxx1010]、用紙無しを示している場合に
[xxxx1000]が割り当てられている。
【0028】画像コントロール部31は上位装置と接続
されて、上位装置からの印刷データや制御コマンドの受
信、及び上位装置へのステータス通信を行なっている。
ここでやり取りされる信号は、図9、図10において
(a)FSYNC、(b)LSYNC、(c)VCL
K、(d)VDATAとして示されているものであり、
FSYNCは印刷用紙1のページ走査の有効期間を示す
ページ同期信号、LSYNCはラインの印刷開始タイミ
ングを示すライン同期信号、VCLKは画像クロック信
号、VDATAはVCLKに同期して供給される画像デ
ータ信号である。
【0029】また、この画像コントロール部31から
は、画像データ信号とともに各種の点灯制御信号がLE
Dヘッド9に出力されている。これらのデータは、図
9、図10において、(e)HCLK、(f)HDAT
A、(g)LD、(h)STB1、(i)STB2とし
て示されているものであり、ΗCLKは画像データを読
み込むためのクロック信号、ΗDATAはクロック信号
HCLKに同期してドット単位でシリアルに転送される
画像データ信号、LDはLEDヘッド9に送られた画像
データ信号HDATAをラッチするためのラッチ信号、
STB1、STB2は、ラッチ信号LDによりラッチさ
れた画像データ信号HDATAに基づいて所定の点灯時
間だけ各LEDを点灯するためのタイミング信号であ
る。
【0030】なお、通常のLEDの点灯制御では、その
駆動回路に供給する電源容量を小さくしてコスト低減を
はかるため、1ライン分のLEDを同時に点灯せず、数
ブロックに分割したLEDを連続的に点灯するような構
造となっている。本実施の形態においては、LEDをド
ット単位で2分割して、図1の左側から装置をみたとき
に、LEDヘッド9を構成するN個のLEDのうち、中
央から右側半分のLEDはタイミング信号STB1によ
ってその点灯時間が規定され、左側半分のLEDはタイ
ミング信号STB2によって点灯時間が規定される。
【0031】つぎに、画像コントロール部31の具体的
な構成の一例について説明する。
【0032】図6は、画像コントロール部31の構成を
示すブロック図である。ここで、画像コントロール部3
1は、クロック発生回路50、転送数カウンタレジスタ
51、転送数カウンタ52、STBカウンタレジスタ5
3、STBカウンタ54、イネーブルコントローラ5
7、FSYNC発生回路58、LSYNC発生回路5
9、及びLD発生回路60によって構成されている。
【0033】クロック発生回路50は、イネーブルコン
トローラ57、転送数カウンタ52、FSYNC発生回
路58、LSYNC発生回路59、LD発生回路60、
及びSTBカウンタ54に供給する基本クロックを発生
するとともに、この基本クロックに同期する画像クロッ
ク信号VCLKをLEDヘッド9に出力している。転送
数カウンタ52は、LEDヘッド9へ転送すべき画像デ
ータのドット数を管理するものであって、転送数カウン
タレジスタ51では、この転送数カウンタ52にセット
する値を保持している。STBカウンタ54は、タイミ
ング信号STB1、STB2の発生時間を管理するもの
であって、STBカウンタレジスタ53では、このST
Bカウンタ54にセットする値を保持している。FSY
NC発生回路58、LSYNC発生回路59、LD発生
回路60では、それぞれフレーム同期信号FSYNC、
ライン同期信号LSYNC、ラッチ信号LDを発生す
る。
【0034】また、イネーブルコントローラ57は、ス
タートトリガレジスタ57a、FSYNCイネーブルレ
ジスタ57b、LSYNC出力イネーブルレジスタ57
c、STB2出力イネーブルレジスタ57dを備えてい
る。スタートトリガレジスタ57aは、それがセットさ
れると1ラインの画像データを転送開始するためのトリ
ガを発生する。このスタートトリガは、クロック発生回
路50の基本クロックに同期して発生するものであっ
て、所定のパルス幅を有する。スタートトリガは、転送
数カウンタレジスタ51、転送数カウンタ52、STB
カウンタレジスタ53、STBカウンタ54、FSYN
C発生回路58、LSYNC発生回路59、及びLD発
生回路60に供給される。
【0035】FSYNCイネーブルレジスタ57bは、
ページ同期信号FSYNCの出力イネーブルをコントロ
ールするレジスタであって、このレジスタ57bがイネ
ーブルのときは、ライン同期信号LSYNCの立ち下が
り時にページ同期信号FSYNCの出力がLOWレベル
となる。また、このFSYNCイネーブルレジスタ57
bがディセーブルのときは、ライン同期信号LSYNC
の立ち下がり時にページ同期信号FSYNCの出力がH
IGHレベルとなる。
【0036】LSYNC出力イネーブルレジスタ57c
は、ライン同期信号LSYNCの出力イネーブルをコン
トロールするレジスタである。また、STB2出力イネ
ーブルレジスタ57dは、タイミング信号STB2の出
力イネーブルをコントロールするレジスタであって、こ
のSTB2出力イネーブルレジスタ57dがイネーブル
状態のときにスタートトリガが発生した場合には、1ラ
インの画像データの転送後にタイミング信号SΤΒ2が
発生し、このSTB2出力イネーブルレジスタ57dが
ディセーブル状態のときにスタートトリガが発生した場
合には、1ラインの画像データの転送後にタイミング信
号STB2が発生しない。
【0037】つぎに、上記構成の印刷装置における印刷
動作について説明する。
【0038】図7、図8は、実施の形態1における印刷
機構部の動作を示すタイムチャートである。図7には印
刷モード1(2枚の用紙にそれぞれ異なるデータを印刷
するモード)が指示された時のタイムチャートを示し、
図8には印刷モード2(2枚の用紙にそれぞれ同じデー
タを印刷するモード)、及び印刷モード3(1枚の用紙
のみに印刷するモード)が指示された時のタイムチャー
トを示す。 (モード1の印刷命令)図7(a)に示すタイミング
で、シリアルインタフェース信号yとして上位装置から
印刷モード1の指令(コマンド)を受信すると、印刷装
置の制御部19では、用紙カセット1内のA部及びB部
の両方に用紙があれば、用紙センサ2a,2bからの用
紙センサ信号j1,j2に基づいて給紙可能である旨の
通知(ステータス)を上位装置に送信する。この給紙可
能の通知が上位装置で受信された後、印刷装置に対して
印刷命令が送信される。
【0039】印刷装置側で印刷命令を受信すると、画像
コントロール部31の転送数カウンタレジスタ51にL
EDヘッド9を構成するLEDのドット数Nがセットさ
れる。また、SΤΒカウンタレジスタ53には、LΕD
ヘッド9に対するタイミング信号STB1,STB2と
して適正な出力パルス時間(周期)が設定される。ま
た、マイクロプロセッサ30では、ヒータオン信号xを
出力してヒータ駆動回路38を動作させて、定着器11
のヒータ15をオンする。さらに、図7(c)に示すモ
ータAの速度セレクト信号r2と、図7(e)に示すモ
ータBの速度セレクト信号s2は、いずれもLOWレベ
ルに切り替えられて、それぞれモータA40及びモータ
B41が通常回転速度v1で駆動するように選択され
る。
【0040】その後、定着器11に配置した温度センサ
14からの温度センサ信号qに基づいて、図7(b)に
示すタイミングでモータΑ駆動信号r1がHIGHレベ
ルになると、モータ駆動回路32を介してモータΑ40
が実際に回転を始め、転写ローラ10と印刷ユニット8
と定着器11内のローラ類を回転させる。それと同時
に、帯電オン信号vにより帯電用高圧電源36がオン
し、印刷ユニット8内の感光ドラムや帯電ローラを帯電
させ、転写オン信号wにより転写用高圧電源37がオン
して、転写ローラ10を帯電させる。 (モード2,3の印刷命令)図8(a)に示すタイミン
グでシリアルインタフェース信号yとして上位装置から
印刷モード2の指定を受信すると、印刷装置の制御部1
9では、用紙カセット1内の両方に用紙があれば、用紙
センサ2a,2bの用紙センサ信号j1,j2に基づい
て給紙可能である旨の通知を上位装置に送信する。ま
た、上位装置からの指定が印刷モード3であれば用紙セ
ンサ2aの用紙センサ信号j1のみに基づいて、給紙可
能である旨の通知を上位装置に送信する。このような給
紙可能の通知が上位装置で受信された後、印刷装置に対
して印刷命令が送信される。
【0041】印刷装置側で印刷命令を受信すると、印刷
モード2、すなわち2枚の用紙にそれぞれ同じデータを
印刷する場合、及び印刷モード3、すなわち1枚の用紙
のみに印刷する場合、画像コントロール部31の転送数
カウンタレジスタ51には、LEDヘッド9を構成する
LEDのドット数Nに対してN/2がセットされる。ま
た、SΤΒカウンタレジスタ53には、LEDヘッド9
に対するタイミング信号STB1,STB2として適正
な出力パルス時間(周期)が設定される。そして、図8
(c)の速度セレクト信号r2をHIGΗレベルに、図
8(e)の速度セレクト信号s2をΗIGΗレベルとし
て、それぞれモータA,Bが通常回転速度の2倍の速度
v2に選択され、モータA40とモータB41が印刷モ
ード1の時(図7)の2倍の速度で回転するように設定
される。 (印刷機構部の動作)図7に戻って印刷モード1では、
同図(f)〜(i)に示すようにモータC駆動信号tと
モータD駆動信号uにより、モータ駆動回路34と35
を介してモータC42とモータD43を同時に回転さ
せ、給紙ローラ4aと4bの回転により、用紙カセット
1に並列に積載された2枚の用紙が同時に搬送ローラ6
a,6bの方向へ送られる。そして、用紙センサ5aか
らの用紙センサ信号n1が用紙ありを検出してからあら
かじめ定められた量(搬送ローラ6a,6bに用紙先端
を少し押し当てる量)だけ用紙を送ったところでモータ
C駆動信号tにより、モータ駆動回路34を介してモー
タC42を停止させ、同様に用紙センサ5bからの用紙
センサ信号n2が用紙ありを検出してからあらかじめ定
められた量(搬送ローラ6a,6bに用紙先端を少し押
し当てる量)だけ用紙を送ったところでモータD駆動信
号uにより、モータ駆動回路35を介してモータD43
を停止させる。ここで、モータCとモータDの停止時間
を独立に管理するのは、2つの給紙ローラによる用紙搬
送のずれをここで直し、2枚の用紙の先端を揃えるため
である。
【0042】一方、図8に示す印刷モード2の場合も、
同図(f)〜(i)に示すように2枚の用紙の先端をあ
わせるように動作するが、印刷モード3のときには、一
点鎖線で示すように、モータD駆動信号uを非回転とし
て、モータ駆動回路35、モータD43、及び用紙セン
サ5Bからの用紙センサ信号n2は使用しないで、一方
の用紙のみが搬送ローラ6a,6bの方向へ送られる。
【0043】その後、モータB駆動信号s1により、モ
ータ駆動回路33を介してモータΒ41を回転させて搬
送ローラ6a,6bを回転させ、用紙を転写ローラ10
の方向へ搬送する。これらの動作は、図7、図8に示す
いずれの印刷モード時でも同じである。 (画像データ転送の概略)再び図7に戻って、印刷モー
ド1では、同図(j)に示すように用紙センサ7aが用
紙ありを検出して用紙センサ信号o1が立ち上がると、
同図(n)に示すフレーム同期信号FSYNCに基づい
て、LEDヘッド9への画像データ転送が開始され、規
定のライン数だけ画像データが転送される。同図
(j),(k)に示すように用紙センサ信号o1,o2
が立ち下がって、用紙センサ7aと7bで用紙なしを検
出したら、モータB駆動信号s1によりモータ駆動回路
33を介してモータΒ41が停止することで、用紙の搬
送が止まる。
【0044】ここで、画像データをLEDヘッド9へ転
送している間、印刷ユニット8では画像データを感光ド
ラムに書き込み、それらが現像されて転写ローラ10に
より用紙に転写される。その間、定着器11では、温度
センサ14の温度センサ信号qにより温度を監視し、ヒ
ータオン信号xによりヒータ駆動回路38を介してヒー
タ15をオン・オフして一定温度に保たれ、そこで画像
が用紙に定着される。定着器11の下流側に設けた用紙
センサ12aと12bの用紙センサ信号(p1,p2)
が、図7(l),(m)に示すようにオンからオフにな
ると、所定の時間後にモータA駆動信号r1をLOWレ
ベルとして、用紙がスタッカに排出された後、モータ駆
動回路32を介してモータA40を停止させる。
【0045】これら一連の画像データ転送動作は、図8
に示す印刷モード2、3の場合でも基本的には同じであ
る。しかし、用紙センサ7aが用紙ありを検出した後、
LEDヘッド9における画像データの転送から用紙の排
出までの時間は、転写ローラ等を駆動するモータAと、
搬送ローラを駆動するモータBの回転速度によって規定
される。そして、上述した図7に示す印刷モード1の速
度セレクト信号v1に対して、図8に示す印刷モード
2,3では、速度セレクト信号がv2(=2×v1)で
あるために、両者の画像データ転送時間、及びその後の
用紙排出時間は、いずれも半分に短縮されている。 (画像データ転送手順)つぎに、各印刷モード1〜3に
おけるLEDヘッド9への画像データの転送手順につい
て説明する。
【0046】図9、図10は、実施の形態1における画
像コントロール部31の転送動作を示すタイムチャート
である。図9には印刷モード1(2枚の用紙にそれぞれ
異なるデータを印刷するモード)で画像転送する場合の
タイムチャートを示し、図10には印刷モード2(2枚
の用紙にそれぞれ同じデータを印刷するモード)、及び
印刷モード3(1枚の用紙のみに印刷するモード)で画
像転送する場合のタイムチャートを示す。
【0047】はじめに、印刷モード1での画像データ転
送手順について、図9を参照して説明する。
【0048】同図(j)に示す用紙センサ信号o1(図
7(j)と同じ信号)がHIGHレベルとなったことを
検出したとき、画像コントロール部31への制御信号z
によって、イネーブルコントローラ57内のSTB2出
力イネーブルレジスタ57dがイネーブルにセットされ
る。また、LSYNC出力イネーブルレジスタ57cを
イネーブルにセットし、FSYNCイネーブルレジスタ
57bをイネーブルにセットし、スタートトリガレジス
タ57aをセットする。スタートトリガレジスタ57a
がセットされると、基本クロックに同期して所定の時間
幅でスタートトリガ(図示せず)が発生し、その後は、
所定の時間T1毎にスタートトリガを発生する。ここ
で、一定時間T1は、用紙搬送速度と解像度により変わ
るライン間隔に対応する時間であって、マイクロプロセ
ッサ30により設定され、スタートトリガレジスタ57
aにセットされている。
【0049】図9において、(a)はページ同期信号F
SYNC、(b)はライン同期信号LSYNC、(c)
は画像クロック信号VCLKである。ここでは、基本ク
ロックの図示を省略し、上述した用紙センサ信号o1の
みが示されているが、この基本クロックに同期する画像
クロック信号VCLKがクロック発生回路50において
生成されている。画像コントロール部31では、イネー
ブルコントローラ57内で基本クロックに同期して生成
されるスタートトリガにより、転送数カウンタレジスタ
51の値Nが転送数カウンタ52にロードされると同時
に、LSYNC発生回路59によりLSYNCがLOW
レベルとなり、VCLKの定められたクロック数分後に
LSYNCがΗIGHレベルとなる。また、このスター
トトリガによって、LSYNCの立下りと同時にFSY
NC発生回路58からのFSYNCもLOWレベルとな
る。
【0050】図9(d)は、VCLKに同期して上位装
置から供給される画像データ信号VDATAであって、
画像データ信号VDATAの入力は、同図(e)に示す
クロック信号HCLKの出力とともにイネーブル状態と
される。また、このHCLΚに同期して、同図(f)に
示すドット単位の画像データ信号HDATAがLEDヘ
ッド9にシリアルに転送されるとともに、転送数カウン
タ52がカウントを始める。この転送数カウンタ52で
は、LEDヘッド9を構成するLEDのドット数(N
個)分のクロックをカウントするとカウント動作を停止
して、その時点でVDATAの入力、及びHCLKの出
力をディセーブル状態とする。このようにして、第1ラ
インを構成するN個の画像データの全てがLEDヘッド
9のシフトレジスタに転送される。
【0051】その後、図9(g)に示すラッチ信号LD
がLD発生回路60で発生することによって、LEDヘ
ッド9のシフトレジスタの値がラッチ部にラツチされ、
STBカウンタレジスタ53にセットされていた値がS
TBカウンタ54にロードされる。その結果、同図
(h)に示すタイミング信号STB1は、STΒカウン
タレジスタ53にセットされた期間だけLOWが出力さ
れる。また、このSTB1につづいて、STBカウンタ
54には再びSTBカウンタレジスタ53の値がロード
されることにより、同図(i)に示すタイミング信号S
TB2も、STΒ1と同時間分だけLOWが出力され
る。
【0052】このようにして、LEDヘッド9を構成す
るLEDの右側半分の(N/2)個では、第1ラインの
画像データに従って選択されたドットがタイミング信号
STB1により同時に点灯して、印刷ユニット8の感光
ドラムに書き込まれる。左側半分の(N/2)個のLE
Dにおいても、その直後に発生するタイミング信号ST
Β2により第1ラインの画像データに従って選択された
ドットが同時に点灯して、印刷ユニット8の感光ドラム
に書き込まれる。
【0053】イネーブルコントローラ57内のスタート
トリガレジスタ57dが前回セットされてから一定時間
T1後に再びセットされると、同様の手順で第2ライン
を構成するN個の画像データの全てがLEDヘッド9の
シフトレジスタに転送され、印刷ユニット8の感光ドラ
ムに書き込まれる。そして、繰り返しデータ転送される
画像データHDATAのライン数が規定数n(nは、用
紙の1頁の長さに相当する。)になったとき、FSYN
Cイネーブルレジスタ57bをディセーブルに、LSY
NC出力イネーブルレジスタ57cをディセーブルとし
てからスタートトリガレジスタ57aをセットする。
【0054】このタイミングでは、図9(b)に示すよ
うにLSYNCは出力されない(HIGHのままであ
る)ので、FSYNC発生回路58によりFSYNCが
HIGHレベルとなり、VDATAの入力をディセーブ
ル状態のままで転送数カウンタ52がカウントを始め
る。このとき転送数カウンタ52では、N個分のクロッ
クをカウントするとカウント動作を停止する。転送数カ
ウンタ52でカウント中は、HCLΚが出力されるの
で、N個の“0”データが転送され(ダミーデータ転
送)、その後、LD発生回路60によりラッチ信号LD
が発生することによって、LEDヘッド9のシフトレジ
スタの値がラッチ部にラッチされ、タイミング信号ST
B1,STB2が、順に同じ時間だけ出力される。しか
しデータが全て“0”であるので、これらタイミング信
号SΤΒ1,STB2によってはLEDのいずれのドッ
トも点灯せず、したがって画像が印刷ユニット8の感光
ドラムに書き込まれることはない。
【0055】つぎに、印刷モード2と印刷モード3での
画像データ転送について、図10を参照して説明する。
【0056】同図(j)に示す用紙センサ信号o1(図
8(j)と同じ信号)がHIGΗレベルとなったことを
検出したとき、画像コントロール部31への制御信号z
によって、イネーブルコントローラ57内のSTB2出
力イネーブルレジスタ57dがディセーブルにセットさ
れる。また、LSYNC出力イネーブルレジスタ57c
をイネーブルにセットし、FSYNCイネーブルレジス
タ57bをイネーブルにセットし、スタートトリガレジ
スタ57aをセットする。スタートトリガレジスタ57
aがセットされると、基本クロックに同期して所定の時
間幅のスタートトリガが発生し、その後は、所定の時間
T2毎にスタートトリガを発生する。ここで、一定時間
T2は、用紙搬送速度と解像度により変わるライン間隔
に対応する時間であって、マイクロプロセッサ30によ
り設定され、スタートトリガレジスタ57aにセットさ
れている。
【0057】図10において、(a)はページ同期信号
FSYNC、(b)はライン同期信号LSYNC、
(c)は画像クロック信号VCLKである。ここでは、
スタートトリガ、及び基本クロックの図示を省略し、上
述した用紙センサ信号o1のみが示されているが、基本
クロックは、クロック発生回路50において画像クロッ
ク信号VCLKとともに生成されるものである。画像コ
ントロール部31では、スタートトリガにより、転送数
カウンタレジスタ51の値N/2が転送数カウンタ52
にロードされると同時に、LSYNC発生回路59によ
りLSYNCがLOWレベルとなり、VCLKの定めら
たクロック数分後にLSYNCがHIGΗレベルとな
る。また、このスタートトリガによってLSYNCの立
下りと同時にFSYNC発生回路58によりFSYNC
がLOWレベルとなる。
【0058】図10(d)は、VCLKに同期して上位
装置から供給される画像データ信号VDATAであっ
て、画像データ信号VDATAの入力は同図(e)に示
すクロック信号HCLKの出力とともにイネーブル状態
とされる。また、このHCLΚに同期して、同図(f)
に示すドット単位の画像データ信号HDATAがLED
ヘッド9にシリアルに転送されるとともに、転送数カウ
ンタ52がカウントを始める。この転送数カウンタ52
では、LEDヘッド9を構成するLEDのドット数(N
個)の半分、即ちN/2個分のクロックをカウントする
とカウント動作を停止して、その時点でVDATAの入
力、及びHCLKの出力をディセーブル状態とする。こ
の時点では、図1の左方向から装置を見て右側半分に相
当するN/2個のデータがLEDヘッド9に転送された
ことになる。
【0059】その後、図10(g)に示すラッチ信号L
DがLD発生回路60で発生することによって、LED
ヘッド9のシフトレジスタの値がラッチ部にラッチさ
れ、STBカウンタレジスタ53にセットされていた値
がSΤΒカウンタ54にロードされる。その結果、同図
(h)に示すタイミング信号STB1は、STΒカウン
タレジスタ53にセットされた期間だけLOWが出力さ
れる。このようにして、第1ラインの右側半分のLED
では、タイミング信号STB1によりその画像データに
従って選択されたドットだけが同時に点灯して、印刷ユ
ニット8の感光ドラムに書き込まれる。このとき、タイ
ミング信号STB2は出力されないので、第1ラインの
左側半分のLEDは点灯せず、印刷ユニット8の感光ド
ラムには書き込まれない。
【0060】イネーブルコントローラ57内のスタート
トリガレジスタ57dが前回セットされてから一定時間
T2後に再びセットされると、今回はSTB2出力イネ
ーブルレジスタがイネーブルにセットされる。そこで、
画像コントロール部31では、LSYNC発生回路59
によりLSYNCがLOWレベルとなり、VCLKの定
めらたクロック後にLSYNCがHIGΗレベルとな
る。
【0061】そして、再び図10(e)に示すクロック
信号HCLKと、図10(d)に示す画像データ信号V
DATAの入力がイネーブル状態とされる。また、この
HCLΚに同期して、同図(f)に示すドット単位の画
像データ信号HDATAがLEDヘッド9にシリアルに
転送されるとともに、転送数カウンタ52がカウントを
始める。
【0062】この転送数カウンタ52では、LEDヘッ
ド9を構成するLEDのドット数(N個)の半分、即ち
N/2個分のクロックをカウントするとカウント動作を
停止して、その時点でVDATAの入力、及びHCLK
の出力をディセーブル状態とする。この時点では、図1
の左方向から装置を見て右側半分に相当するN/2個の
データがLEDヘッド9に転送され、左側半分には、第
1ラインのデータがシフトレジスタにシフトされること
になる。
【0063】その後、再び図10(g)に示すラッチ信
号LDによって、LEDヘッド9のシフトレジスタの値
がラッチ部にラッチされ、STBカウンタレジスタ53
にセットされていた値がSΤΒカウンタ54にロードさ
れる。その結果、同図(h)に示すタイミング信号ST
B1は、STΒカウンタレジスタ53にセットされた期
間だけLOWが出力される。また、このSTBカウンタ
レジスタ53にセットされていた値がSTBカウンタ5
4にロードされることにより、同図(i)に示すタイミ
ング信号STB2も、STΒ1と同時間分だけLOWが
出力される。このようにして、LEDヘッド9を構成す
るLEDの右側半分の(N/2)個では、第2ラインの
画像データに従って選択されたドットがタイミング信号
STB1により同時に点灯して、印刷ユニット8の感光
ドラムに書き込まれ、左側半分の(N/2)個のLED
ではその直後に発生するタイミング信号STΒ2によ
り、第1ラインの画像データに従って選択されたドット
が同時に点灯して、印刷ユニット8の感光ドラムに書き
込まれる。
【0064】それ以降は、スタートトリガレジスタ57
aがセットされる毎に、上述したタイミング信号STB
1により右側半分に第kラインのN/2個の画像データ
が、タイミング信号STB2により左側半分に第(k−
1)ラインのN/2個の画像データが、同様の手順でそ
れぞれ繰り返し印刷ユニット8の感光ドラムに書き込ま
れる。そして、繰り返し転送される画像データHDAT
Aのライン数が規定数n(nは、1頁の長さに相当す
る。)になったとき、FSYNCイネーブルレジスタ5
7bをディセーブルに、LSYNC出力イネーブルレジ
スタ57cをディセーブルとしてからスタートトリガレ
ジスタ57aをセットする。
【0065】このタイミングでは図10(b)に示すよ
うにLSYNCは出力されない(HIGHのままであ
る)ので、FSYNC発生回路58によりFSYNCが
HIGHレベルとなり、VDATAの入力をディセーブ
ル状態のままで転送数カウンタ52がカウントを始め
る。このとき転送数カウンタ52では、(N/2)個分
のクロックをカウントするとカウント動作を停止する。
転送数カウンタ52でカウント中は、HCLΚが出力さ
れるので、(N/2)個の“0”データが転送され(ダ
ミーデータ転送)、このN/2個のダミーデータは、図
1の左方向から装置を見て右側半分のLEDヘッド9に
転送され、左側半分には、第nラインのデータがシフト
レジスタにシフトされることになる。
【0066】したがって、再びLD発生回路60により
ラッチ信号LDが発生することによって、LEDヘッド
9のシフトレジスタの値がラッチ部にラッチされ、タイ
ミング信号STB1,STB2が、順に同じ時間だけ出
力される。ここで、データが全て“0”である右側半分
のLEDは、このタイミング信号SΤΒ1によってはL
EDのいずれのドットも点灯しないが、左側半分にシフ
トされた第nラインのデータに基づいて、左側半分のL
EDの画像だけが印刷ユニット8の感光ドラムに書き込
まれる。
【0067】以上で1ページのデータ転送が完了して、
同時に搬送された2枚の用紙それぞれに、同一の画像デ
ータが印刷される。
【0068】なお、1枚の用紙のみに印刷する印刷モー
ド3で画像転送するには、図10(i)に点線にて示す
ように、タイミング信号STB2を出力しないようにし
ている。すなわち、上記印刷モード2において、用紙セ
ンサ信号o1がHIGHレベルを検出したら、イネーブ
ルコントローラ57内のSTΒ2出力イネーブルレジス
タ57dをディセーブルにセットし、1ページ分データ
を転送完了するまでSTB2出力イネーブルレジスタ5
7dをディセーブルのままにしておく。すると、タイミ
ング信号STB1のみが出力され、右側半分の画像デー
タのみが印刷ユニット8の感光ドラムに書き込まれるよ
うになる。
【0069】ここで、実施の形態1の印刷装置では、そ
の給紙部20に2枚の用紙が並列に積載され、同時に搬
送されるものであるため、印刷モード1におけるT1
と、印刷モード2,3におけるT2との関係は、 Τ1=2×Τ2 である。
【0070】なお、上記の実施の形態では、2枚の用紙
が並列に積載されているが、m枚の用紙が並列に積載さ
れ、それらm枚の用紙を同時に搬送可能な印刷機構部を
備えた印刷装置では、 Τ1=m×Τ2 となる。
【0071】図11は、実施の形態1の印刷装置におけ
る印刷イメージを示す図である。図11において右側の
印刷済み用紙は、左側の印刷済み用紙に対し1ライン分
遅れて印刷されているが、ライン間隔は例えば、解像度
が300DPIの装置では、1/300インチのずれで
しかないため問題にならない。
【0072】以上述べたように、実施の形態1の印刷装
置によれば、2枚並列に同じ画像データを印刷した場
合、画像データの転送クロック周波数は従来のままで、
1ラインでの画像データ転送数を従来の1/2にセット
し、印刷ユニット部へのデータの書き込みを一方が、他
方に対し1ライン遅れて行うことで画像データ転送時間
を1/2にセットし、その時の用紙搬送速度を従来の2
倍とすることにより、画像データ転送部を高速化せず
に、従来と同程度の速度に対応したLSI等の回路構成
であっても、従来の2倍の印刷速度で印刷することがで
きるという効果がある。
【0073】また、1枚印刷の印刷モード3では、ST
B2を出力しないことによって、1ラインでの画像デー
タ転送数を従来の1/2とし、その時の用紙搬送速度を
従来の2倍とすることにより、画像データ転送部の高速
化をせずに、従来と同程度の速度に対応した回路(LS
I等)で2倍の印刷速度で印刷することができるという
効果がある。
【0074】実施の形態2.一般に、印刷ユニット8の
感光ドラムに書き込まれる画像データの印刷濃度は、L
EDの点灯時間に応じて変化する。実施の形態1の印刷
装置では、印刷モード2において、2枚の用紙に同じ画
像データを同時に印刷する場合に、印刷濃度を規定する
LEDの点灯時間は、一つのSTBカウンタレジスタ5
3からの同一の出力パルス時間によって規定されてい
た。そのため、2枚の用紙に同一の印刷データを印刷す
る場合に、両者の印刷濃度は常に一致するものとなる。
しかし、同時に同一内容の印刷物を、一枚は原本として
保管し、他の1枚を副本として使用する場合には、必ず
しも両者が同じ印刷濃度で印刷されている必要はない。
【0075】そこで、実施の形態2の印刷装置では、一
方の用紙に対応するLEDの点灯時間を他方の用紙に対
応するLEDの点灯時間とは異ならせることにより、互
いの印刷濃度を変えて印刷するようにして、印刷時のト
ナー消費量を節減しようとするものである。
【0076】以下に説明する実施の形態2では、実施の
形態1の印刷装置における印刷機構部の構成と同じであ
って、並列に積載された2枚の用紙を同時に2枚搬送可
能な機構部を備えている。実施の形態1と異なる部分は
制御部19であり、他の構成は第1の実施の形態と同じ
であるので説明を省略する。この制御部19の構成につ
いては、次に説明するように、制御部19におけるマイ
クロプロセッサ30(図4参照)のプログラムROMに
格納されるプログラム内容と、画像コントロール部31
とが実施の形態1と異なっている。
【0077】図12は、画像コントロール部31の構成
を示すブロック図である。以下では、実施の形態1との
相違を中心にして、構成を説明するが、第1に、実施の
形態1とはイネーブルコントローラ57’の構成が異な
っている。第2に、SΤΒカウンタレジスタ53とST
Bカウンタ54に、SΤΒカウンタレジスタ70とST
Bカウンタ71を追加して、2組のタイミング信号ST
B1、STB2とを個別に制御する構成となっている。
【0078】図12に示すように、画像コントロール部
31は、クロック発生回路50、転送数カウンタレジス
タ51、転送数カウンタ52、STBカウンタレジスタ
53、STBカウンタ54、イネーブルコントローラ5
7’、FSYNC発生回路58、LSYNC発生回路5
9、LD発生回路60、及びSTBカウンタレジスタ7
0、STBカウンタ71によって構成されている。ST
Bカウンタレジスタ70は、STBカウンタ71にセッ
トする値を保持しておくものであって、このSTBカウ
ンタ71は、タイミング信号STB1の発生時間のみを
管理するSTBカウンタ54と同様に、イネーブルコン
トローラ57’と接続され、タイミング信号STB2の
発生時間を管理している。
【0079】画像コントロール部31の各部をコントロ
ールするイネーブルコントローラ57’は、いずれも図
示しないスタートトリガレジスタ、FSYNCイネーブ
ルレジスタ、LSYNC出力イネーブルレジスタ、SΤ
Β2出力イネーブルレジスタを備えている。スタートト
リガレジスタは、それがセットされると1ラインの画像
データを転送開始するためのトリガが発生する。このス
タートトリガが発生するとスタートトリガレジスタはク
リアされる。FSYNCイネーブルレジスタは、ページ
同期信号FSYNCの出力イネーブルをコントロールす
るレジスタであって、このレジスタがイネーブルのとき
は、ライン同期信号LSYNCの立ち下がり時にページ
同期信号FSYNCの出力がLOWレベルとなる。ま
た、このFSYNCイネーブルレジスタがディセーブル
のときは、ライン同期信号LSYNCの立ち下がり時に
ページ同期信号FSYNCの出力がHIGHレベルとな
る。STB2出力イネーブルレジスタがイネーブル状態
のときにスタートトリガが発生した場合には、1ライン
の画像データの転送後にタイミング信号SΤΒ2が発生
し、このSTB2出力イネーブルレジスタ57dがディ
セーブル状態のときにスタートトリガが発生した場合に
は、1ラインの画像データの転送後にタイミング信号S
TB2が発生しない。
【0080】つぎに、上記構成の印刷装置における印刷
動作について説明する。
【0081】印刷機構部の動作については、実施の形態
1で説明した通りであって、ここでは繰り返さない。図
12には示していない上位装置からシリアルインターフ
ェース信号yとして印刷モードの指令が受信されると、
この印刷モードに応じて用紙センサ2a,2bからの用
紙センサ信号j1,j2に基づいて、給紙可能である旨
の通知(ステータス)を上位装置に送信する。
【0082】ここで、印刷モードには、実施の形態1と
同様の印刷モード1(2枚の用紙にそれぞれ異なるデー
タを印刷するモード)、印刷モード2(2枚の用紙にそ
れぞれ同じデータを印刷するモード)、及び印刷モード
3(1枚の用紙のみに印刷するモード)の他に、印刷モ
ード2aとして、2枚の用紙にそれぞれ同じデータを印
刷するが、一方の用紙にはトナー消費を節約するために
薄い濃度で印刷する印刷モードである。 (モード2aの印刷命令)シリアルインタフェース信号
yとして上位装置から印刷モード2aの指定を受信する
と、印刷装置の制御部19では、用紙カセット1内のA
部及びB部の両方に用紙があれば、用紙センサ2a,2
bの用紙センサ信号j1,j2に基づいて給紙可能であ
る旨の通知を上位装置に送信する。この給紙可能の通知
が上位装置で受信された後、印刷装置に対して印刷命令
が送信される。
【0083】印刷装置側で印刷命令を受信すると、印刷
モード2aで印刷する場合、画像コントロール部31の
転送数カウンタレジスタ51には、LEDヘッド9を構
成するLEDのドット数Nに対してN/2がセットさ
れ、SΤΒカウンタレジスタ53には、LEDヘッド9
に対応した通常の印刷濃度に適切なSTB1の出力パル
ス時間が設定され、SΤΒカウンタレジスタ70には、
LEDヘッド9に対応した通常より薄い印刷濃度に対応
するタイミング信号STB2として適正な出力パルス時
間(周期)が設定される。一般に、1ドットのLEDに
長い出力パルス時間が設定されれば、感光ドラムに対す
る露光時間が長くなって、より多くのトナーが転写され
ることになる。したがって、印刷濃度は出力パルス時間
に比例するものと考えて良い。
【0084】そして、速度セレクト信号r2をHIGΗ
レベルに、速度セレクト信号s2をΗIGΗレベルとし
て、それぞれモータA,Bが通常回転速度の2倍の速度
v2に選択され、モータA40とモータB41が印刷モ
ード1の時(図7)の2倍の速度で回転するように設定
される。その後の印刷機構部の動作については、実施の
形態1で説明した通りであるから、ここでは繰り返さな
い。 (画像データ転送手順)つぎに、印刷モード2aにおけ
るLEDヘッド9への画像データの転送手順について説
明する。
【0085】図13は、実施の形態2における画像コン
トロール部31の転送動作を示すタイムチャートであっ
て、印刷モード2、2a(いずれも、2枚の用紙にそれ
ぞれ同じデータを印刷するモード)、及び印刷モード3
(1枚の用紙のみに印刷するモード)での画像転送のタ
イムチャートを含んでいる。
【0086】図13(j)に示す用紙センサ信号o1が
HIGΗレベルを検出したとき、画像コントロール部3
1への制御信号zによって、イネーブルコントローラ5
7’内のSTB2出力イネーブルレジスタをディセーブ
ルにセットし、LSYNC出力イネーブルレジスタをイ
ネーブルにセットし、FSYNCイネーブルレジスタを
イネーブルにセットし、スタートトリガレジスタをセッ
トする。スタートトリガレジスタ57aがセットされる
と、基本クロックに同期して所定の時間幅のスタートト
リガが発生し、その後は、所定の時間T2毎にスタート
トリガを発生する。ここで、一定時間T2は、用紙搬送
速度と解像度により変わるライン間隔に対応する時間で
あって、マイクロプロセッサ30により設定され、スタ
ートトリガレジスタにセットされている。
【0087】図13において、(a)はページ同期信号
FSYNC、(b)はライン同期信号LSYNC、
(c)は画像クロック信号VCLKである。画像コント
ロール部31では、スタートトリガにより、転送数カウ
ンタレジスタ51の値N/2が転送数カウンタ52にロ
ードされると同時に、LSYNC発生回路59によりL
SYNCがLOWレベルとなり、VCLKの定められた
クロック数分後にLSYNCがHIGΗレベルとなる。
また、このスタートトリガによってLSYNCの立下り
と同時にFSYNC発生回路58によりFSYNCがL
OWレベルとなる。
【0088】図13(d)は、VCLKに同期して上位
装置から供給される画像データ信号VDATAであっ
て、画像データ信号VDATAの入力は同図(e)に示
すクロック信号HCLKの出力とともにイネーブル状態
とされる。また、このHCLΚに同期して、同図(f)
に示すドット単位の画像データ信号HDATAがLED
ヘッド9にシリアルに転送されるとともに、転送数カウ
ンタ52がカウントを始める。この転送数カウンタ52
では、LEDヘッド9を構成するLEDのドット数(N
個)の半分、即ちN/2個分のクロックをカウントする
とカウント動作を停止して、その時点でVDATAの入
力、及びHCLKの出力をディセーブル状態とする。こ
の時点では、図1の左方向から装置を見て右側半分に相
当するN/2個のデータがLEDヘッド9に転送された
ことになる。
【0089】その後、図13(g)に示すラッチ信号L
DがLD発生回路60で発生することによって、LED
ヘッド9のシフトレジスタの値がラッチ部にラッチさ
れ、STBカウンタレジスタ53にセットされていた値
がSΤΒカウンタ54にロードされる。その結果、同図
(h)に示すタイミング信号STB1は、STΒカウン
タレジスタ53にセットされた期間だけLOWが出力さ
れる。このようにして、第1ラインの右側半分のLED
では、タイミング信号STB1によりその画像データに
従って選択されたドットだけが同時に点灯して、印刷ユ
ニット8の感光ドラムに書き込まれる。このとき、タイ
ミング信号STB2は出力されないので、第1ラインの
左側半分のLEDは点灯せず、印刷ユニット8の感光ド
ラムには書き込まれない。
【0090】イネーブルコントローラ57’内のスター
トトリガレジスタが前回セットされてから一定時間T2
後に再びセットされると、今回はSTB2出力イネーブ
ルレジスタがイネーブルにセットされる。そこで、画像
コントロール部31では、LSYNC発生回路59によ
りLSYNCがLOWレベルとなり、VCLKの定めら
たクロック後にLSYNCがHIGΗレベルとなる。
【0091】そして、再び図13(e)に示すクロック
信号HCLKと、図13(d)に示す画像データ信号V
DATAの入力がイネーブル状態とされる。また、この
HCLΚに同期して、同図(f)に示すドット単位の画
像データ信号HDATAがLEDヘッド9にシリアルに
転送されるとともに、転送数カウンタ52がカウントを
始める。
【0092】この転送数カウンタ52では、LEDヘッ
ド9を構成するLEDのドット数(N個)の半分、即ち
N/2個分のクロックをカウントするとカウント動作を
停止して、その時点でVDATAの入力、及びHCLK
の出力をディセーブル状態とする。この時点では、図1
の左方向から装置を見て右側半分に相当するN/2個の
データがLEDヘッド9に転送され、左側半分には、第
1ラインのデータがシフトレジスタにシフトされること
になる。
【0093】その後、再び図13(g)に示すラッチ信
号LDによって、LEDヘッド9のシフトレジスタの値
がラッチ部にラッチされ、STBカウンタレジスタ53
にセットされていた値がSΤΒカウンタ54にロードさ
れる。その結果、同図(h)に示すタイミング信号ST
B1は、STΒカウンタレジスタ53にセットされた期
間だけLOWが出力される。つづいて、STBカウンタ
レジスタ70にセットされていた値がSTBカウンタ7
1にロードされることにより、同図(i)に示すタイミ
ング信号STB2は、STΒ1より短い時間、LOWが
出力される。このようにして、LEDヘッド9を構成す
るLEDの右側半分の(N/2)個では、第2ラインの
画像データに従って選択されたドットがタイミング信号
STB1により同時に点灯して、印刷ユニット8の感光
ドラムに書き込まれ、左側半分の(N/2)個のLED
ではその直後に発生するタイミング信号STΒ2によ
り、第1ラインの画像データに従って選択されたドット
が同時に点灯して、印刷ユニット8の感光ドラムに薄い
濃度で書き込まれる。
【0094】それ以降は、用紙搬送速度と解像度により
変わるライン間隔に対応する一定時間T2毎にスタート
トリガレジスタがセットされると、上述したタイミング
信号STB1により右側半分に第kラインのN/2個の
画像データが、タイミング信号STB2により左側半分
に第(k−1)ラインのN/2個の画像データが、同様
の手順でそれぞれ繰り返し印刷ユニット8の感光ドラム
に書き込まれる。そして、繰り返し転送される画像デー
タHDATAのライン数が規定数n(nは、1頁の長さ
に相当する。)になったとき、FSYNCイネーブルレ
ジスタをディセーブルに、LSYNC出力イネーブルレ
ジスタをディセーブルとしてからスタートトリガレジス
タをセットする。
【0095】このタイミングでは、図13(b)に示す
ようにLSYNCは出力されない(HIGHのままであ
る)ので、FSYNC発生回路58によりFSYNCが
HIGHレベルとなり、VDATAの入力をディセーブ
ル状態のままで転送数カウンタ52がカウントを始め
る。このとき転送数カウンタ52では、(N/2)個分
のクロックをカウントするとカウント動作を停止する。
転送数カウンタ52でカウント中は、HCLΚが出力さ
れるので、(N/2)個の“0”データが転送され(ダ
ミーデータ転送)、このN/2個のダミーデータは、図
1の左方向から装置を見て右側半分のLEDヘッド9に
転送され、左側半分には、第nラインのデータがシフト
レジスタにシフトされることになる。
【0096】したがって、再びLD発生回路60により
ラッチ信号LDが発生することによって、LEDヘッド
9のシフトレジスタの値がラッチ部にラッチされ、タイ
ミング信号STB1,STB2が、それぞれに設定され
た出力パルス時間に応じた長さで出力される。ここで、
データが全て“0”である右側半分のLEDは、このタ
イミング信号SΤΒ1によってはLEDのいずれのドッ
トも点灯しないが、左側半分にシフトされた第nライン
のデータに基づいて、左側半分のLEDの画像だけが印
刷ユニット8の感光ドラムに所定の薄い印刷濃度で書き
込まれる。
【0097】以上で1ページのデータ転送が完了して、
同時に搬送された2枚の用紙それぞれに、同一の画像デ
ータが印刷される。
【0098】なお、1枚の用紙のみに印刷する印刷モー
ド3で画像転送するには、図13(i)に点線にて示す
ように、タイミング信号STB2を出力しないようにし
ている。すなわち、上記印刷モード2aにおいて、用紙
センサ信号o1がHIGHレベルを検出したら、イネー
ブルコントローラ57’内のSTΒ2出力イネーブルレ
ジスタをディセーブルにセットし、1ページ分データを
転送完了するまでSTB2出力イネーブルレジスタをデ
ィセーブルのままにしておく。すると、タイミング信号
STB1のみが出力され、右側半分の画像データのみが
印刷ユニット8の感光ドラムに書き込まれるようにな
る。
【0099】ここで、実施の形態2の印刷装置では、そ
の給紙部20に2枚の用紙が並列に積載され、同時に搬
送されるものであるため、印刷モード1におけるT1
と、印刷モード2,2a,3におけるT2との関係は、
Τ1=2×Τ2である。
【0100】なお、印刷モード1、2及び3の画像デー
タ転送については、実施の形態1の場合と同様であっ
て、ここでは説明しない。
【0101】以上のように、実施の形態2の印刷装置で
は、実施の形態1の構成における、タイミング信号ST
B1を発生するSTBカウンタレジスタ53、STBカ
ウンタ54に加えて、タイミング信号STB2を発生す
るSTBカウンタレジスタ70、STBカウンタ71を
設け、タイミング信号STB1によって通常の濃さの印
刷結果が得られるLED点灯時間を設定するとともに、
タイミング信号STB2によって通常の濃さより薄い印
刷結果が得られるLED点灯時間を設定するようにして
いる。そのため、2枚の用紙を並列に搬送して同じ画像
データを印刷する場合に、一方の用紙には普通の濃さで
印刷して、同時に他方の用紙に対しては、通常より薄い
濃さで迅速に印刷できる。
【0102】したがって、例えば2部印刷したうちの1
部を原本として保管し、他方を副本として使用する際、
副本の印刷は多少薄くても問題ないというときなどに使
用することにより、実施の形態1で説明した発明の効果
に加えて、さらに、トナー消費量を節約できるという効
果が得られる。
【0103】実施の形態3.実施の形態1,2の印刷装
置では、いずれも2枚の用紙が互いに間隔をとらずに、
並列に搬送されるものとして説明した。しかし、2枚の
用紙を同時に用紙カセット1から、それらの用紙の向
き、搬送速度等が安定した状態で送り出すためには、用
紙カセット1の中央部分に用紙ガイドを設ける必要があ
る。そのような場合に、2枚の用紙に対する画像データ
を印刷手段に出力するべきタイミングが、これまでの説
明したものとは異なってくる。
【0104】図14は、画像データを印刷するLEDヘ
ッドと、そこに並列に送り込まれる2枚の用紙の搬送位
置関係を示す図である。用紙カセットから同時に取り出
された2枚の用紙A,Bのうち、Nドット幅のLEDで
構成されたLEDヘッド9の中央部Cからn1ドット左
に用紙Aを、n2ドット右に用紙Bをそれぞれ搬送する
ように、用紙ガイドを形成した場合の印刷制御のタイミ
ングについて、以下に説明する。
【0105】図14において、x1は用紙Aの左端の印
刷開始位置であって、x1〜x2のN1ドットが、用紙
Aに対する印刷可能領域(LEDの印刷ドット数)とな
る。また、x3は用紙ガイドによって規定された用紙B
の印刷開始位置であって、x3〜x4のN2ドットが、
用紙Bに対する印刷可能領域(LEDの印刷ドット数)
となる。ここで、LEDヘッド9の第1ドットから用紙
Aの印刷開始位置までをn0ドットとする。また、用紙
Aの印刷終端位置から中央部Cまでをn1ドット、中央
部Cから用紙Bの印刷開始位置までをn2ドット、用紙
Bの印刷終端位置からLEDヘッド9の最終ドットまで
をn3ドットとする。そして、これらのn0〜n4の値
が、予め印刷制御部内に格納されているものとする。
【0106】以下、このようにセットされた2枚の用紙
A,Bに、それぞれ同じ印刷データ(印刷ドット数をN
1=N2とする。)を転送して印刷するデータ転送手順
について説明する。図15は、印刷データに付加される
ダミーデータ(“0”データ)の配列を示す図である。
【0107】図15(a)には、用紙Aに対する第1ラ
インの印刷データの転送手順を示している。
【0108】最初に、用紙Aに対する第1ラインのデー
タ転送に先立って、予め設定されているドット数n0、
n1、n2の値を読み出し、用紙Bの第1ラインのダミ
ーデータとして必要なドット数を計算する。図中、斜線
を施すことによって、必要なダミーデータの配置を示し
ている。
【0109】すなわち、第1ラインのデータ転送に際し
て、第1ラインの印刷データ(1ライン目データ)の前
に(n1+n2)ドット分のダミーデータ(“0”デー
タ)を付加して、第1ラインのN1ドット分の印刷デー
タをLEDヘッド9に転送する。その後に、n0ドット
分の“0”データを転送する。これにより、用紙Aにお
ける印刷可能領域に対応したLED(x1〜x2のN1
ドット)から、用紙Aに対する第1ラインの印刷データ
が出力されることになる。
【0110】図15(b)には、用紙Aに対する第2ラ
インの印刷データの転送手順を示している。
【0111】ここでは、2ライン目データの前に(n1
+n2−n0)ドット分のダミーデータを付加して、第
2ラインのN1ドット分の印刷データをLEDヘッド9
に転送する。その後に、n0ドット分の“0”データを
転送する。これにより、用紙Aにおける印刷可能領域に
対応したx1〜x2のN1ドットのLEDから、用紙A
に対する第2ラインの印刷データが出力される。また、
第1ラインの印刷データがLEDヘッド9のシフトレジ
スタ内で、LEDのN2ドット(x3〜x4)分の位置
までシフトされるので、用紙Aの第1ラインと同じ印刷
データが用紙Bに対して出力できる。
【0112】図15(c)には、用紙Aに対する最終ラ
インの印刷データ(nライン目データ)の転送手順を示
している。図示していない3ライン目データからnライ
ン目データまでの転送手順は、2ライン目データの場合
と同じである。
【0113】図15(d)には、用紙Bに対する最終ラ
インの印刷データ(nライン目データ)の転送手順を示
している。
【0114】まず、用紙Aの印刷可能領域に対応したx
1〜x2のLEDに、N1ドット分の“0”データを転
送する。そのためには、これまでの転送手順と同様に、
先頭には(n1+n2−n0)ドット分のダミーデータ
を付加し、末尾にはn0ドット分の“0”データを付加
する。これにより全体として、(n1+n2+N1)ド
ット分のダミーデータが転送され、LEDヘッド9のシ
フトレジスタ内で、用紙Aに対する最終ラインの印刷デ
ータがLEDのN2ドット(x3〜x4)分の位置まで
シフトされ、用紙Bにおける印刷可能領域からnライン
目データとして出力される。
【0115】上述した各実施の形態では、2枚の用紙を
並列に搬送した例を説明したが、区切りのない用紙カセ
ットを用いることにより、1枚の用紙の左右に同じデー
タを印刷することも容易に可能である。
【0116】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0117】請求項1に係る印刷装置によれば、同時に
搬送された複数枚の用紙のそれぞれに同一の画像データ
を印刷する場合に、同一の画像データをライン毎に1回
だけ転送すれば済むので、印刷手段のドット数分だけの
画像データを転送する必要がなくなり、画像データの転
送速度を変えることなしに用紙の搬送速度を高くでき
る。
【0118】請求項2に係る印刷装置によれば、搬送さ
れない用紙に対応する印刷手段のドット位置で画像デー
タを出力しないことで、同時に搬送される複数枚の用紙
に同一の画像を印刷し、或いは異なる画像を印刷する印
刷モードと、一枚だけ搬送された用紙のみに画像を印刷
する印刷モードとに切り替えて使用することができる。
【0119】請求項3に係る印刷装置によれば、同時に
搬送された用紙のすべてに同一の画像データを印刷する
場合、及び一枚の用紙のみを搬送して印刷する場合に
は、それぞれに異なる画像を印刷する場合よりも高い搬
送速度で給紙が可能となる。
【0120】請求項4に係る印刷装置によれば、印刷手
段を、1ラインが複数ドットのLEDからなるLEDヘ
ッドにより構成して、画像データの転送速度を変えるこ
となしに用紙の搬送速度を高くできる。
【0121】請求項5に係る印刷装置によれば、同時に
搬送される複数枚の用紙に対応するLEDの点灯時間
を、用紙毎にそれぞれ異ならせることで、互いの印刷濃
度を変えて印刷でき、印刷時のトナー消費量の節減が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の印刷装置における印刷機構部
の構成を示す側面図である。
【図2】 印刷機構部に用紙を供給する給紙部の上面図
である。
【図3】 印刷機構部を上方より見た図である。
【図4】 実施の形態1の制御部を示すブロック図であ
る。
【図5】 マイクロプロセッサと上位装置との間で授受
されるシリアルインタフェース信号を示す図である。
【図6】 実施の形態1における画像コントロール部の
構成を示すブロック図である。
【図7】 実施の形態1における印刷モード1の動作を
示すタイムチャートである。
【図8】 実施の形態1における印刷モード2、3の動
作を示すタイムチャートである。
【図9】 印刷モード1での画像コントロール部の転送
動作を示すタイムチャートである。
【図10】 印刷モード2,3での画像コントロール部
の転送動作を示すタイムチャートである。
【図11】 実施の形態1の印刷装置における印刷イメ
ージを示す図である。
【図12】 実施の形態2における画像コントロール部
の構成を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態2における画像コントロール部
の転送動作を示すタイムチャートである。
【図14】 LEDヘッドと2枚の用紙の搬送位置関係
を示す図である。
【図15】 印刷データに付加されるダミーデータの配
列を示す図である。
【図16】 従来のLEDヘッドへの画像データ転送を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 用紙カセット、 2a,2b 用紙センサ、 3
サイズセンサ、 4a,4b 給紙ローラ、 5a,5
b 用紙センサ、 6a,6b 搬送ローラ、7a,7
b 用紙センサ、 8 印刷ユニット、 9 LEDヘ
ッド、 10転写ローラ、 11 定着器、 12a,
12b 用紙センサ、 13 スタッカ、 14 温度
センサ、 15 ヒータ、 16 搬送路、 19 制
御部、 20 給紙部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB08 AC08 AE02 AE09 AF04 AF17 AF20 HA04 HD02 HD08 HD14 2C087 CA03 CB02 CB03 CB10 DA02 DA16 3F049 AA10 EA10 LA02 LB03 3F343 FA02 FB02 GA01 GB01 GC01 GD01 HB03 HC22 HC30 JA01 KB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に積載された複数枚の用紙を同時
    に、或いはそのうちの1枚以上を選択して搬送可能な用
    紙搬送手段と、 シリアルに転送された画像データを所定のドット幅単位
    で選択して印刷する印刷手段と、 前記印刷手段に転送された画像データを前記ドット幅単
    位で異なるタイミングにて印刷するように制御する印刷
    制御手段とを備え、前記印刷制御手段が、前記用紙搬送
    手段によって搬送された複数枚の用紙のそれぞれに同一
    の画像データを印刷するように制御することを特徴とす
    る印刷装置。
  2. 【請求項2】 並列に積載されたすべての用紙のうち一
    部が選択されなかった場合に、前記印刷制御手段は、搬
    送されない用紙に対応する前記印刷手段のドット位置で
    画像データを出力しないように制御したことを特徴とす
    る請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙搬送手段は、用紙の搬送速度を
    複数の速度間で切り替える切り替え手段を備え、 同時に搬送された用紙のすべてに同一の画像データを印
    刷する場合、及び一枚の用紙のみを搬送して印刷する場
    合には、搬送速度を速くするように切り替えることを特
    徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷手段を、1ラインが複数ドット
    のLEDからなるLEDヘッドにより構成したことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、同時に搬送される複数
    枚の用紙に対応するLEDの点灯時間を、用紙毎にそれ
    ぞれ異ならせるように制御したことを特徴とする請求項
    4に記載の印刷装置。
JP30514299A 1999-10-27 1999-10-27 印刷装置 Withdrawn JP2001121773A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171744A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Xerox Corp フリーシート用カラーデジタル出力ターミナルアーキテクチャ
US7387458B2 (en) * 2003-08-13 2008-06-17 Paxar Americas, Inc. Printer and method of printing with a plurality of selectable registration sensors

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7387458B2 (en) * 2003-08-13 2008-06-17 Paxar Americas, Inc. Printer and method of printing with a plurality of selectable registration sensors
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