JP2001121673A - メタルマスク印刷版及び印刷方法 - Google Patents

メタルマスク印刷版及び印刷方法

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JP2001121673A JP30771999A JP30771999A JP2001121673A JP 2001121673 A JP2001121673 A JP 2001121673A JP 30771999 A JP30771999 A JP 30771999A JP 30771999 A JP30771999 A JP 30771999A JP 2001121673 A JP2001121673 A JP 2001121673A
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metal mask
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printing plate
sound wave
cream solder
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Tadashi Shimoyama
正 下山
Takaaki Ishigaki
孝明 石垣
Satoru Hashimoto
哲 橋本
Toshio Yoshihara
敏雄 吉原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口寸法の小さい開口においても、クリーム
ハンダ等のペーストの抜け性がよく、連続印刷性に優れ
たメタルマスク印刷版及び印刷方法を提供する。 【解決手段】 被印刷板にクリームハンダ等のペースト
を印刷する印刷版であって、メタルマスク印刷版にメタ
ルマスク部を垂直方向に振動させる音波発信器を設けペ
ースト印刷時に、該メタルマスク部に振幅がメタルマス
ク部の厚みの1/40〜1/2の範囲の音波を付与する
ようにしたメタルマスク印刷版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精度メタルマス
ク印刷版、さらに詳しくは、電子部品実装のためにプリ
ント配線基板にクリームハンダ印刷を高精度で印刷する
ことのできるメタルマスク印刷版及びそれを用いた印刷
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、プリント配線基板は、各種電子部
品を高密度に実装搭載されるようになっており、そのた
めプリント配線基板にクリームハンダを印刷するための
メタルマスク印刷版は、細かい開口パターンが混在して
いるにも拘わらず、印刷精度が高く、長時間の使用に耐
えるものであることが要求されている。
【0003】メタルマスク印刷版は、図4に示すように
アルミ製等の金属支持枠9に張力をかけて張り付けたメ
ッシュ・スクリーン8を介して、クリームハンダ印刷用
の開口パターンを有するステンレスやニッケル等の金属
シートからなるメタルマスク部4を固定したものや、ア
ルミ製等の金属支持枠9にその金属シートからなるメタ
ルマスク部4を直接固定したフル・メタルマスク等があ
る。
【0004】金属素材シートからなるメタルマスク部の
開口パターンの形成方法としては、エッチング法、メッ
キ法またはレーザ加工法等が使用され、開口部側壁の状
態や、形状を改良して、ペースト印刷性を改良する試み
がなされている。
【0005】また、0603チップ等の微少なハンダ付
けランドが要求されるような高密度小型表面実装に対応
するために、微細なクリームハンダ印刷が要求されるよ
うになり、メタルマスク印刷版も微少な開口部を有する
ようになってきた。このような開口部では、印刷される
クリームハンダ面積に相当する開口面積と比較して開口
部の側壁面積が大きくなるために、印刷時に印刷版への
クリームハンダの付着や目詰まりの発生が生じやすく、
クリームハンダの印刷ヌケ性が悪化して、被印刷物がカ
スレ印刷等の不具合を生ずる。
【0006】このような問題を解決する目的で、スクリ
ーン印刷機に超音波発信装置を取り付けて、ペーストに
印刷性を向上させる提案がなされている。例えば、スク
リーン印刷版に超音波微振動を与えるもの(特開平4−
35950号公報)、スクリーン印刷版の開口部にペー
ストを充填し、超音波振動を与えながらスクリーン印刷
版を被印刷物より離す(特開平4−347636号公
報)、クリームハンダ印刷マスク版及び被印刷物のうち
少なくとも一方に超音波振動を付与する(特開平5−1
31609号公報)等があげられる。しかしながら、ク
リームハンダのような粘性の高いペーストに超音波振動
を付与すると著しい発熱を伴い、クリームハンダの液体
成分等に変質が生ずるという問題がある。
【0007】クリームハンダは、直径20〜45μmの
ハンダ微粒子を約10重量%のフラックスに分散させた
ものであり、顕著な構造粘性を示す。すなわち、剪断速
度が小さいときは高粘度であるが、印刷時のような剪断
速度が高いときには、流動して印刷版の開口部に充填さ
れる。しかしながら、一旦開口部に充填されてしまう
と、剪断応力がかからないので増粘し、プリント配線基
板の版離れで再び剪断応力がかかるが、開口面積の小さ
い開口部ではハンダ残りが生じやすく、特に連続印刷に
おいてカスレ印刷等の不具合発生の原因となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メタ
ルマスク印刷版の開口部を通してクリームハンダ等の印
刷ペーストを印刷する際に、印刷ペーストがその印刷版
の開口部の側壁に付着し、特に開口寸法の小さい開口部
における印刷ペースト残りや目詰まり発生を最小限に抑
制し、連続印刷においてもカスレ印刷等の不具合発生の
少ないメタルマスク印刷版及び印刷方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被印刷板にク
リームハンダ等の印刷ペーストを印刷するメタルマスク
印刷版であって、メタルマスク印刷版にメタルマスク部
を垂直方向に振動させる音波発信器を設けペースト印刷
時に、メタルマスク部に振幅が該メタルマスク部の厚み
の1/40〜1/2の範囲の音波を付与するようにした
ことを特徴とするメタルマスク印刷版にある。
【0010】さらに本発明は、上記発明においてメタル
マスク印刷版がメッシュ・スクリーンとメタルマスク部
からなるコンビネーション・メタルマスク版またはメッ
シュ・スクリーンと交換可能なメタルマスク部からなる
コンビネーション・メタルマスク版からなることを特徴
とするメタルマスク印刷版にある。
【0011】また本発明は、被印刷板にクリームハンダ
等のペーストを印刷するにあたり、メタルマスク印刷版
にメタルマスク部を垂直方向に振動させる音波発信器を
設け、ペースト印刷時にメタルマスク部に振幅が該メタ
ルマスク部の厚みの1/40〜1/2の範囲の音波を付
与することを特徴とする印刷方法にある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明を説明する。図1は、本発明のメタルマスク
印刷版を印刷機に設置して、被印刷板にクリームハンダ
印刷をする状態を示す断面図である。
【0013】メタルマスク印刷版1には、メタルマスク
部4を垂直方向に振動させる音波発信器10が、メタル
マスク部4の補強部材41を介して設置された音波受信
部42に設けられている。音波受信部42はメタルマス
ク印刷版1の支持枠9に固定され、音波発信器10は支
持具101により支持枠9に、例えば、ネジ102によ
り固定され音波発信部が構成される。図において符号2
はクリームハンダ、3はスキージ、5は開口部、7はク
リアランス、8はメッシュ・スクリーン、20はプリン
ト配線基板、43はクリアランス調整部、201はラン
ドを示している。
【0014】図1において(a)は上記のように構成さ
れたメタルマスク印刷版1のメタルマスク部4の上にク
リームハンダ2を置き、プリント配線基板20にクリー
ムハンダ2を印刷開始する前の状態を示す。詳しくは、
スクリーン印刷機に、音波発信器10と受信部42を有
するメタルマスク印刷版1及びプリント配線基板20
を、クリアランス7が付与する音波振動の振幅より大き
い値、例えば、約20μmとなるように、プリント配線
基板20の4隅でクリアランス調整部43が、メタルマ
スク印刷版1と接触した状態に設置して、クリームハン
ダ印刷する状態を示す。
【0015】次に、メタルマスク印刷版1のメタルマス
ク部4の上のクリームハンダ2を、スキージ3を走査し
てクリームハンダ印刷する。その際、メタルマスク印刷
版1の印刷面には、プリント配線基板20と接触するク
リアランス調整部43によりメタルマスク部4とプリン
ト配線板20との間の微少距離が確保されており、音波
振動付与時にメタルマスク部4のクリアランス調整部4
3以外の部分がプリント配線基板20と接触することが
ないようにしている。なお、クリアランス調整部43の
サイズは、後述する実施例1に示すように小さくして、
付与する音波振動の減衰を少なくすると共にクリームハ
ンダ印刷が被印刷板と接触印刷になるようにする。
【0016】図1(b)は、そのスキージング後を示し
ており、メタルマスク部4の開口部5にクリームハンダ
2が充填されている状態を示す。この状態のときメタル
マスク部4の補強部材41を介して設置されている音波
受信部42に当接している音波発信器10により、メタ
ルマスク印刷版1のメタルマスク部4の厚さの1/40
〜1/2の範囲の振幅及び0.1〜15kHzの範囲の
周波数でそのメタルマスク部4を上下垂直方向に数秒間
振動させる。音波振動をメタルマスク部4に与えた直後
にプリント配線基板20を引き離すと、図1(c)に示
すように、メタルマスク部4の開口部5にクリームハン
ダが残らず、プリント配線基板20のランド201上に
印刷される。
【0017】なお、図では音波振動付与時にメタルマス
ク部4が、プリント配線基板20と接触しないようにク
リアランス調整部43をメタルマスク部に糊付け等の手
段で固着しクリアランス7を設けた例を示しているが、
スクリーン印刷機の印刷テーブル(図示していない)の
高さが微調整できるものである場合は、それを利用して
プリント配線基板20の高さを調整してメタルマスク部
4とのクリアランス7を調整してもよい。
【0018】図2は、メタルマスク部4とメッシュ・ス
クリーン8とからなるコンビネーション・メタルマスク
印刷版1に音波発信器10及び音波受信部42を設置し
た態様を示す。図2において(a)は平面図、(b)は
図2(a)のX−X断面図を示している。音波受信部4
2の一端421は、支持枠9に固定されており、一方他
端422は、メタルマスク部4の補強部材41に嵌合固
定されている。そして補強部材41は、メタルマスク部
4の外辺にピン固定すると同時に接着固定されている。
この図ではメタルマスク部4の相対する外辺にも補強部
材41が描かれているが、これは必ずしも必要ではな
い。なお、メタルマスク部4は、通常のコンビネーショ
ン・メタルマスク版と同様にメッシュ・スクリーン8を
介して支持枠9に接着固定されている。
【0019】メッシュ・スクリーン8としては、金属製
及びポリエステル製、ナイロン製メッシュ・スクリーン
が一般に使用可能であるが、本発明の印刷特性を発揮さ
せるためには、ポリエステル製やナイロン製メッシュの
ほうがメタルマスクと比較して音波の伝達速度が遅いの
で優れている。さらに、ポリエステル製メッシュ・スク
リーンの代わりに、音波の伝達速度が遅いゴムやポリウ
レタンなどのエラストマーからなるシートを使用しても
よい。
【0020】本発明の印刷版を用いてプリント配線板等
にクリームハンダ印刷時、すなわち、クリームハンダを
スキージングした直後音波発信器10によりメタルマス
ク部4の垂直方向に付与する音波振動の周波数は、0.
1〜15kHzの範囲が好ましく、例えば、ニッケル製
メタルマスクを使用した場合、音波の縦速度は約6×1
04m/秒で、音波振動を受けたメタルマスク部4がほ
ぼ同位相で振動することになり、メタルマスク部4は、
クリアランス調整部43に相当する面積がプリント配線
基板20と接触する部分だけからなっているので、それ
らのサイズを小さくすれば、メタルマスク部4内での音
波の減衰を少なくすることができる。なお、スクリーン
印刷機の印刷テーブルを微調整してクリアランス7を設
定すれば、音波の減衰が無視できる。従って、メタルマ
スク部4の補強部材41は、アルミニウム、ステンレ
ス、ニッケル等の金属材料であれば、その形状は特に制
限を受けず、音波受信部42との嵌合性やメタルマスク
部4を物理的に補強できる形状であればよい。ただし、
補強部材41の取付け位置は、印刷時にスキージ3と接
触しないように、メタルマスク部4の外辺に固定する。
【0021】また、図2では1個の音波発信器10を有
するコンビネーション・メタルマスク印刷版1が示され
ているが、印刷版のコーナー部等のスキージングに支障
のない位置に位相を調整した複数の音波発信器を設置し
てもよい。
【0022】図3は、交換可能なメタルマスク部4とメ
ッシュ・スクリーン8とからなるコンビネーション・メ
タルマスク印刷版1を示している。図3において(a)
は平面図、(b)は図3(a)のY−Y断面を示してい
る。音波受信部42の一端421は、支持枠9に固定さ
れており、他端422は、スキージ3と接触しないメタ
ルマスク部4の四辺の補強部材41に嵌合固定されてい
る。図3における補強部材41は、メタルマスク部4を
メッシュ・スクリーン8に交換装着するためのメタルマ
スク部4の装着枠6を示すが、この装着枠6はメッシュ
・スクリーン8に固定されており、メタルマスク部の補
強部材を兼ねているので説明の都合上補強部材41と表
記する。なお、装着枠6は、本出願人の出願にかかる特
願平11−21594号「マスク部交換可能な印刷版用
コンビネーション・マスク版及びその製造方法」発明に
おけるマスク部装着枠が補強部材機能を兼ねていること
が記載されており、本発明においても上記特許願の明細
書に記載されている発明を使用することができる。
【0023】音波受信部42及び支持具101は、アル
ミニウム、ステンレス、ニッケル等の金属材料で構成さ
れるが、特に音波受信部42は、メタルマスク部4及び
補強部材41と同程度の音波の縦速度を有する材料であ
ることが好ましい。そして補強部材41とメタルマスク
部4との嵌合部における部品の遊びを極力少なくして、
音波の減衰がないようにする。
【0024】本発明において、メタルマスク部に付与す
る音波振動は、振幅が大きいとメタルマスク部4の開口
部5に充填されたハンダペースト形状が変形してしまう
ので音波の振幅はメタルマスク部4の厚さの1/2以
下、好ましくは1/4とする。一方、音波振動の振幅が
小さい場合は、メタルマスク部4の開口部5に充填され
たハンダペースト2の開口部5の側壁に接した面で受け
る剪断速度が小さくなり、ハンダペーストの粘度低下が
生じなくなるために、付与する音波の振幅は、メタルマ
スク部4の厚さの1/40以上にする必要がある。
【0025】メタルマスク部4に所定の音波を付与した
後の印刷物は、印刷版より版離れ速度0.1mm〜5.
0mm/秒の範囲の速度で引き離す。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。
【0027】[実施例1]厚さ150μmでクリームハ
ンダ2を印刷する3000穴の開口パターンが形成され
ており、それらのうちで最小の開口幅を有する開口部5
は、幅150μm×長さ2500μmであるメタルマス
ク部4を、支持枠9に固定したメッシュ・スクリーン8
に固着したコンビネーション・メタルマスク印刷版1を
図2に示すように作成した。
【0028】図に示すように支持枠9の一端には音波発
信器10が、音波受信部42、支持具101により設け
られ、さらに音波受信部42はメタルマスク部4の補強
部材41に嵌合固定され音波発信装置より発せられた音
波がメタルマスク部4に伝達されるようになっている。
メタルマスク印刷版1の印刷面にはプリント配線基板2
0と接触するクリアランス調整部43として、アルミ蒸
着した片面接着テープ(日栄化工製)を1cm×1cm
のサイズ(厚さ20μm)に切断し、これをメタルマス
ク部4のプリント配線基板20の4隅と接触する部分に
貼付けた。
【0029】プリント配線基板20を上記のようにクリ
アランス7を設けて接触設置した後、(株)タムラ製作
所製のソルダーペーストRMA−010−FR(商品
名)からなるクリームハンダ2をメタルマスク印刷版1
のメタルマスク部4に供給し、スキージ3を20mm/
秒で走査してクリームハンダ印刷を行った。スキージン
グ後、直ちに前記音波発信器10として高速バイブレー
ターにより振幅10μm(マスク部厚みの1/15)、
周波数1kHzで約3秒間、メタルマスク部4を上下方
向に振動させて、プリント配線基板20を印刷版1より
版離れ速度0.3mm/秒で引き離した。プリント配線
基板20の各ランド201上には、クリームハンダ2が
くっきりと印刷されており、パターン欠けや印刷カスレ
は見られなかった。メタルマスク印刷版1を取り外し
て、目視検査を行ったところクリームハンダ残りはほと
んど見られなかった。
【0030】[実施例2]スクリーン印刷機に、実施例
1と同様にクリアランス調整部43を設けたマスク部交
換可能なコンビネーション・メタルマスク印刷版1を取
り付けた。このコンビネーション・メタルマスク印刷版
1のメッシュ・スクリーンとしては、厚さ0.5mmの
ポリウレタンシートを使用した。このメタルマスク印刷
版1とプリント配線基板20を接触設置した後、クリー
ムハンダ2を該印刷版1のメタルマスク部4に供給し、
スキージ3を走査してクリームハンダ印刷を行った。ス
キージング後、直ちに実施例1と同様にして振幅10μ
m(マスク部厚みの1/15)、周波数5kHzで約2
秒間、メタルマスク部4を上下方向に振動させて、プリ
ント配線基板20をコンビネーション・メタルマスク印
刷版1より版離れ速度0.3mm/秒で引き離した。
【0031】プリント配線基板20の各ランド201上
には、クリームハンダがくっきりと印刷されており、パ
ターン欠けや印刷カスレは見られなかった。コンビネー
ション・メタルマスク印刷版1を取り外して、目視検査
を行ったところクリームハンダ残りはほとんど見られな
かった。50枚の連続印刷を行ったが、カスレ印刷等の
不具合は見られなかった。
【0032】[実施例3]スクリーン印刷機に、クリア
ランス調整部43を設けないマスク部交換可能なコンビ
ネーション・メタルマスク印刷版1とプリント配線基板
20を接触設置した後、クリームハンダ2を該印刷版1
上のメタルマスク部4に供給し、スキージ3を走査して
クリームハンダ印刷を行った。本例で用いたメタルマス
ク部4は、クリアランス調整部43を有しないのでスキ
ージング後、直ちに実施例1と同様にして音波発信器1
0により振幅10μm(マスク部厚みの1/15)、周
波数5kHzでメタルマスク部4を上下方向に振動させ
ながら、プリント配線基板20をコンビネーション・メ
タルマスク印刷版1より版離れ速度0.1mm/秒で引
き離した。
【0033】プリント配線基板20の各ランド201上
には、クリームハンダがくっきりと印刷されており、パ
ターン欠けや印刷カスレは見られなかった。印刷版1を
取り外して、目視検査を行ったところクリームハンダ残
りはほとんど見られなかった。50枚の連続印刷におい
ても、カスレ印刷等の不具合は見られなかった。
【0034】[比較例]スクリーン印刷機にマスク部交
換可能なコンビネーション・メタルマスク印刷版1とプ
リント配線基板20を接触設置した後、クリームハンダ
2をその印刷板1上のメタルマスク部4に供給し、スキ
ージ3を走査してクリームハンダ印刷を行い、プリント
配線基板20を印刷版1より版離れ速度0.3mm/秒
で引き離した。プリント配線基板20の各ランド201
上のクリームハンダ印刷は、特に細かい印刷パターン部
の一部で、パターン欠けや印刷カスレが見られた。
【0035】
【発明の効果】本発明の改良されたメタルマスク印刷版
は、クリームハンダのような高粘度のペースト印刷に際
して、メタルマスク部に音波振動を付与することにより
大きな剪断力がかかる開口部壁面付近のペーストの粘度
を低下させ、開口部へのペースト残りが少なくなり、微
細な印刷パターンにおいてもパターン欠けやカスレを減
少させることができる。また、本発明によればメタルマ
スク印刷版において音波振動の付与は、数秒以内である
ので、クリームハンダ等のペーストに何らの変質を与え
ることもなく、さらに、連続印刷操作に組み込むことが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメタルマスク印刷版を印刷機に設置し
て、クリームハンダ印刷をする状態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明のコンビネーション・メタルマスク印刷
版を示し、(a)は平面図、(b)は図2(a)のX−
X切断面を示す。
【図3】本発明のマスク部交換可能なコンビネーション
・メタルマスク印刷版を示し、(a)は平面図、(b)
は図3(a)のY−Y切断面を示す。
【図4】従来のコンビネーション・メタルマスク印刷版
の平面図である。
【符号の説明】
1 メタルマスク印刷版 2 クリームハンダ 3 スキージ 4 メタルマスク部 41 補強部材 42 音波受信部 421 支持枠との嵌合部 422 補強部材との嵌合部 43 クリアランス調整部 5 開口部 6 マスク部装着枠 7 クリアランス 8 メッシュ・スクリーン 9 支持枠 10 音波発信器 101 支持具 102 固定ネジ 20 プリント配線基板 201 ランド
フロントページの続き (72)発明者 橋本 哲 埼玉県川越市芳野台1−103−52 株式会 社プロセス・ラボ・ミクロン内 (72)発明者 吉原 敏雄 埼玉県川越市芳野台1−103−52 株式会 社プロセス・ラボ・ミクロン内 Fターム(参考) 2C035 AA06 FC07 FC10 FD01 FF00 FF02 FF22 FF24 FF25 FF26 2H113 AA01 AA02 BA10 CA17 DA04 DA46 DA57 DA62 2H114 AB05 AB11 AB15 AB17 DA04 DA46 DA56 DA60 EA04 5E319 BB05 CD25 CD29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷板にクリームハンダ等のペースト
    を印刷する印刷版であって、メタルマスク印刷版にメタ
    ルマスク部を垂直方向に振動させる音波発信器を設けペ
    ースト印刷時に、メタルマスク部に振幅が該メタルマス
    ク部の厚みの1/40〜1/2の範囲の音波を付与する
    ようにしたことを特徴とするメタルマスク印刷版。
  2. 【請求項2】 メタルマスク印刷版がメッシュ・スクリ
    ーンとメタルマスク部からなるコンビネーション・メタ
    ルマスク版またはメッシュ・スクリーンと交換可能なメ
    タルマスク部からなるコンビネーション・メタルマスク
    版であることを特徴とする請求項1記載のメタルマスク
    印刷版。
  3. 【請求項3】 被印刷板にクリームハンダ等のペースト
    を印刷するにあたり、メタルマスク印刷版にメタルマス
    ク部を垂直方向に振動させる音波発信器を設け、印刷時
    にメタルマスク部に振幅が該メタルマスク部の厚みの1
    /40〜1/2の範囲の音波を付与することを特徴とす
    る印刷方法。
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