JP2001120890A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2001120890A
JP2001120890A JP30329399A JP30329399A JP2001120890A JP 2001120890 A JP2001120890 A JP 2001120890A JP 30329399 A JP30329399 A JP 30329399A JP 30329399 A JP30329399 A JP 30329399A JP 2001120890 A JP2001120890 A JP 2001120890A
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washing
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washing wastewater
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Hiroko Uhara
浩子 宇原
浩史 ▲吉▼川
Hiroshi Yoshikawa
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯機から排出される洗濯排水中の界面活性
剤や有機物質などの汚染物質をより完全に除去する。 【解決手段】 洗濯排水中の汚染物質を凝集させる凝集
装置と、生成した凝集物を除去する第1の濾過装置とを
洗濯排水流路に備え、前記第1の濾過装置の下流側に吸
着装置をさらに備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機に関し、より
詳細には洗濯排水中の界面活性剤や有機物質などの水質
汚染物質を浄化排水する洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗濯機に用いられる洗剤としては石鹸や
合成洗剤があるが、洗浄力の点から直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムやアルキル硫酸エステルなどの
陰イオン界面活性剤を洗浄成分とする合成洗剤が主に用
いられている。しかし合成洗剤はバクテリアによって分
解されないので、合成洗剤を含んだ洗濯排水が下水処理
場や河川、土壌に流入すると微生物に影響を与え、水環
境を損なう原因となる。今日では、家庭から排出される
洗濯排水が水質汚染に最も大きい影響を与えているとさ
え言われている。このため洗濯排水中の界面活性剤など
汚染物質の浄化が強く要望されているところである。
【0003】このような要望に対しこれまでは、例えば
特開平10−118390号公報では、電気分解反応を
利用して界面活性剤などの汚染物質を沈殿凝集させ除去
する技術が提案されている。また特開平8−13205
1号公報では、電気分解で溶出したアルミニウムを利用
して水中の懸濁物質の凝集を行い、生成した凝集物を濾
過して除去する技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者で
提案されている技術では生成した凝集沈殿物の処理を特
には行っておらず、却って洗濯排水中の浮遊物質を増加
させるおそれがある。加えて電気分解を利用した凝集装
置のみでは洗濯排水を効率よく浄化することは困難であ
る。また、後者で提案されている技術は浴槽水などの浄
化を主目的とするもので、界面活性剤や有機物質などの
汚染物質を含む洗濯排水の浄化には十分に対応できな
い。
【0005】本発明は上記従来の問題に鑑みてなされた
ものであり、洗濯排水中の界面活性剤や有機物質などの
汚染物質をより完全に除去することをその目的とするも
のである。
【0006】また本発明の目的は、前記の凝集装置、濾
過装置、吸着装置の寿命を延ばし、高い浄化性能を維持
させることにある。
【0007】さらに本発明の目的は、前記の凝集装置、
濾過装置、吸着装置の取り替えが容易で、しかも安全に
行えることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明では、洗濯排水中の汚染物質を凝集させる凝集装
置と、生成した凝集物を除去する第1の濾過装置とを洗
濯排水流路に備えた洗濯機において、前記第1の濾過装
置の下流側に吸着装置をさらに備えた構成とする。
【0009】このとき装置の小型化などの観点から、前
記凝集装置は電気分解反応を利用して凝集物を生成させ
るものであるのが好ましい。
【0010】また前記の凝集装置、濾過装置、吸着装置
の寿命を延ばし、高い浄化性能を維持させる観点から
は、凝集装置の洗濯排水流路上流側に第2の濾過装置、
あるいはオゾン発生装置をさらに設けることが推奨され
る。
【0011】また凝集装置における凝集能力を高める観
点から、使用する電極を網目構造とするのが好ましい。
【0012】そしてまた取り替えの容易性および安全性
の観点から、凝集装置、第1の濾過装置、吸着装置は着
脱可能に取り付けられているのが好ましく、さらには凝
集装置、第1の濾過装置、吸着装置の少なくとも1つを
洗濯機から脱着するときは自動的に電源が切れる構成と
するのが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者等は、洗濯排水に含まれ
る界面活性剤や有機物質などの汚染物質をより完全に除
去することを目的として鋭意検討を重ねた結果、凝集装
置と濾過装置とを用いた従来の汚染物質除去方法に、さ
らに吸着装置を加えた構成とすることによって当該目的
が達成できることを見出し本発明をなすに至った。すな
わち凝集装置において洗濯排水中に浮遊する汚染物質を
凝集させ、生成した凝集物を第1の濾過装置で除去した
後、吸着処理剤を充填した吸着装置で残留する汚染物質
をさらに吸着除去し、洗濯排水中の汚染物質をより完全
に除去するのである。
【0014】本発明で使用する吸着装置は、吸着処理剤
を充填した構成を有する。充填する吸着処理剤としては
従来公知のものが使用できる。例えば活性炭や活性アル
ミナ、シリカゲル、ゼオライト、白金などを挙げること
ができ、これらを単独または2種以上を組み合わせて使
用する。凝集装置と第1の濾過装置で除去できなかった
残留汚染物質を除去する役割から、前記吸着装置は第1
の濾過装置の洗濯排水流路下流側に設ける。
【0015】本発明で使用する凝集装置は、洗濯排水中
の汚染物質を凝集させるものであれば特に限定はなく従
来公知の装置を用いることができる。例えば電気分解反
応を利用して汚染物質を凝集させる装置や洗濯排水に凝
集剤を添加して汚染物質を凝集させる装置などが挙げら
れる。この中でも装置の小型化などの点からは電気分解
反応を利用したものが望ましい。
【0016】電気分解反応を利用して汚染物質の凝集物
を生成する装置としては、例えば洗濯排水流路に陽電極
と陰電極を設ける共に、陽電極としてアルミニウム電
極、鉄電極、DSA(Dimentional Stable Anode)のい
ずれかを使用するものがある。このような装置において
電極に電圧を印加すると、陽電極として鉄電極またはア
ルミニウム電極を使用した場合には次の化学反応(1)
まはた(2)が進行する。すなわち陽電極では鉄または
アルミニウムが陽イオンとして溶出し、他方陰電極では
水の還元反応により水酸イオンが生成する。そしてこの
金属陽イオンと水酸イオンが反応して、凝集作用を有す
る水酸化鉄または水酸化アルミニウムが生成する。この
ようにして生成した水酸化鉄または水酸化アルミニウム
を介して界面活性剤などの汚染物質が凝集する。
【0017】このとき、凝集効率を高めるためには電極
の洗濯排水との接触面積を広くするのがよく、そのため
には電極を網目構造にするのがよい。網目構造の電極を
用いた凝集装置の一例を図7に示す。図7は凝集装置6
の縦断面図である。洗濯排水は、管103を通って凝集
装置6の上部から流入する。そして板状で網目構造の電
極61の間を流下しながら電極61を幅方向に通過し
て、装置6の底部から管104を通って第1の濾過装置
7へと流出する。洗濯排水が板状の電極61を幅方向に
通過する間に、電極61付近に存在する水酸化鉄または
水酸化アルミニウムによって洗濯排水中の汚染物質が凝
集して、次工程の濾過装置で分別し得る程度の大きさの
凝集物が生成する。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】一方、洗濯排水に凝集剤を添加して汚染物
質を凝集させる装置において、使用する凝集剤としては
特に限定はなく、例えば高分子凝集剤や無機凝集剤、天
然物系の凝集剤などが挙げられる。これらの1種又は2
種以上を組み合わせて使用すればよい。また界面活性剤
などは一般に正または負に帯電しているので、界面活性
剤の帯電極性と逆の帯電特性を有する凝集剤を選択使用
すると一層効率的に凝集物を生成させることができる。
【0021】高分子凝集剤は、水に溶解した際の荷電に
よりアニオン型、カチオン型、ノニオン型に分類され、
アニオン性高分子凝集剤としては、ポリアクリルアミド
やポリメタクリルアミドの部分加水分解物、アクリル酸
又はメタクリル酸とアクリルアミド又はメタクリルアミ
ドとの共重合体及びその塩類、アクリル酸又はメタクリ
ル酸とアクリルアミド又はメタクリルアミドと2−アク
リルアミド−メチルプロパンスルホン酸又はビニルスル
ホン酸又はビニルメチルスルホン酸との3元共重合体及
びその塩類、アルギン酸やグアーガム、カルボキシメチ
ルセルロース、澱粉の各ナトリウム塩、ポリスチレンス
ルホン酸及びその塩、ポリスチレン系樹脂廃材(ポリス
チレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂、S
AN樹脂、ニトリルゴム等。廃材中にはポリフェニレン
エーテル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド等が60
重量%以下で含有されていてもよい。)のスルホン化物
及びその塩等が挙げられる。
【0022】カチオン性高分子凝集剤としては、ジアル
キルアミノアルキル(メタ)アクリレートの四級化物
(四級化剤としては、塩化メチル、ジメチル硫酸、塩化
ベンジル等)もしくはその酸塩(酸塩としては、塩酸
塩、硫酸塩等の無機酸塩、及び酢酸塩等の有機酸塩等)
の重合体、またはこれらと(メタ)アクリルアミドとの
共重合体(例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート
のメチルクロライド四級化物の重合体、またはこれとア
クリルアミドとの共重合体)、ジアルキルアミノアルキ
ル(メタ)アクリルアミドの四級化物もしくはその酸塩
の重合体、またはこれらと(メタ)アクリルアミドとの
共重合体(例えば、ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミドのメチルクロライド四級化物とアクリルアミドとの
共重合体)、ポリアクリルアミドのカチオン化変性物
(例えば、ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性物及び
ホフマン分解物)、エピハロヒドリン−アミン縮合物
(例えば、エピハロヒドリンと炭素数2〜6のアルキレ
ンジアミンとの重縮合物)、ポリジメチルジアリルアン
モニウムクロライド、ポリビニルイミダゾリン及び/又
はその塩、ジシアンジアミド縮合物(例えば、ジシアン
ジアミドと塩化アンモニウムのホルマリン縮合物)、ポ
リエチレンイミン及びその四級化物もしくは酸塩、ポリ
ビニルイミダゾール及びその四級化物もしくは酸塩、ポ
リ−4−ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、キトサン及びその塩類、N−ビニルホルムアミド
/アクリロニトリルコポリマーの酸性加水分解物及びそ
の四級化物もしくは酸塩、ポリビニルピリジン及びその
四級化物もしくは酸塩、水溶性アニリン樹脂及びその四
級化物もしくは酸塩、アルキレンジクロライドとポリア
ルキレンポリアミンの縮合物、アニリン−ホルムアルデ
ヒド重縮合物塩、ポリヘキサメチレンチオ尿素酢酸塩、
ポリアミノ酸(例えば、ポリリジンやポリグルタミン酸
及びその塩類)等が挙げられる。
【0023】ノニオン性高分子凝集剤としては、ポリア
クリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリオキシエチ
レン等の合成系;澱粉、グアーガム、ゼラチン等の糖や
蛋白質系等の天然産系のもの等が挙げられる。
【0024】また使用できる無機凝集剤としては、例え
ば硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、アルミン
酸ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、
塩化コッパラス、変性塩基性酸アルミニウム、活性シリ
カ等が挙げられる。
【0025】天然物系凝集剤としては、モロヘイヤ又は
その乾燥物や抽出物、トマトの種子周辺のゼリー状部分
又はその乾燥物や抽出物などが挙げられる。
【0026】前記凝集剤の添加量は、洗濯排水中の汚染
物質や洗剤の量などから適宜決定すればよいが、少なす
ぎると界面活性剤などが十分に凝集せず、一方多すぎる
と凝集に寄与しない凝集剤が多くなり凝集剤の無駄とな
るばかりか新たな水質汚染の原因ともなりかねない。こ
のため好ましい添加量は洗濯排水に対して1〜3,00
0ppmの範囲であり、より好ましくは1〜1,000
ppmの範囲である。
【0027】本発明で使用する第1の濾過装置としては
従来公知の濾過装置が使用できる。用いる濾材として
は、濾紙、ガラスフィルター、メンブランフィルター、
濾布、多孔質物質など公知の材料のものが使用でき、そ
の目開きは凝集装置で生成する凝集物の大きさにより適
宜決定されべきものであるが、濾材の強度や交換頻度な
どを考慮すれば一般に10〜200ミクロンの範囲が好
ましい。
【0028】本発明の洗濯機において、凝集装置や濾過
装置、吸着装置の寿命を延ばすために凝集装置の洗濯排
水流路上流側に第2の濾過装置を設けてもよい。第2の
濾過装置は、凝集装置を初めとする各装置に流入する洗
濯排水中の比較的大きな異物、例えば髪の毛や糸くずと
いった物を予め除去し、各装置の寿命を延ばす作用をす
る。用いる濾材としては、第1の濾過装置で例示したも
のがここでも使用でき、さらに樹脂製網や金網、不織布
なども使用できる。一方、前記の作用を果たすために
は、第2の濾過装置に用いる濾材の目開きは第1の濾過
装置のそれよりも大きい必要がある。具体的には濾材の
目開きは0.1〜2mmの範囲が好ましい。
【0029】また洗濯排水中の有機物を分解・浄化する
ために、前記凝集装置の洗濯排水流と上流側にオゾン発
生装置を設けてもよい。オゾン発生装置としては従来公
知の物が使用でき、例えばセラミック管表面にタングス
テン電極群を密着して着装し、電極間のセラミック管表
面に沿って生ずる沿面放電を利用したものが、空冷によ
りオゾンを発生でき、しかも装置の小型化も図ることが
できることから推奨される。もちろん、大気中の酸素を
電気エネルギーで励起してオゾンを発生する装置であれ
ばまったく問題なく使用できる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明をさらに詳
しく説明する。なお本発明は下記の実施形態に何ら限定
されるものではない。図1は本発明の洗濯機の一実施態
様を示す側断面図である。図1において、水槽1の内部
には洗濯槽2が回転自在に配設されており、この洗濯槽
2の内底面に臨んでパルセータ5が配設されている。パ
ルセータ5は、水槽1の底面に軸受け3を介して取り付
けられたモータ4に軸支され、モータ4の駆動により回
動する。また水槽1の底側面には排水口1aが設けら
れ、排水口1aの水槽内面側には糸くずフィルター9、
水槽外面側にはフィルター10(第2の濾過装置)がそ
れぞれ設けられている。排水口1aには三方管101が
接続し、三方管101の2つの排出口には弁11および
弁12がそれぞれ連結していいる。そして弁12には洗
濯排水を洗濯機外へ排出する排出管102が繋がれ、弁
11には洗濯排水を凝集装置6へ導く管103が繋がれ
ている。凝集装置6、第1の濾過装置7、吸着装置8は
それぞれ管104,105で結ばれ、吸着装置8の排出
口は管106で三方弁13と結ばれている。三方弁13
の一方の排出口には洗濯排水を機外へ排出する排出管1
07が繋がれ、他方の排出口にはポンプ14に連結する
管108が繋がっている。ポンプ14の排出側には洗濯
排水を洗濯槽2へ循環させる管109が連結している。
【0031】このような構成の洗濯機において、水槽1
に貯まった洗濯排水は糸くずフィルター9及びフィルタ
ー10を通って三方管101へ流される。このとき髪の
毛や糸くずはフィルター9で除去され、石鹸かす等は、
孔径の異なる金網を孔径が順に小さくなるように重ねた
もの、あるいは不織布で構成されたフィルター10で除
去される。洗濯排水がすすぎ工程や脱水工程の際に生じ
る界面活性剤などの濃度の比較的低いものであるとき
は、弁11を閉状態・弁12を開状態として管102か
ら洗濯排水を洗濯機外へ排出する。一方界面活性剤など
の濃度が高いものであるときは、弁11を開状態・弁1
2を閉状態として管103から洗濯排水を凝集装置6へ
流す。凝集装置6では、電気分解生成物による凝集作用
を利用して微細な懸濁汚染物質を凝集させて、続く濾過
装置7の濾材で分離除去できる程度の凝集体を生成させ
る。そして濾過装置7で、凝集装置6で生成した凝集物
を濾材で分離除去する。そしてさらに、ゼオライトやシ
リカゲル、白金などを活性炭に配合した吸着処理剤を充
填した吸着装置8に洗濯排水を流入して汚染物質の一層
の除去を図る。
【0032】このようにして浄化処理を行った洗濯排水
は、光センサ(不図示)などにより再利用可能かどうか
判断される。再利用可能であれば、洗濯排水をすすぎ工
程などに再利用するために三方弁13を管108側へ切
り替える。こうすると、洗濯排水は管108を通ってポ
ンプ14へ流れ、ここで昇圧されて管109を通って再
び水槽1へ供給される。
【0033】洗濯・すすぎが終了すると、三方弁13を
管108側に切り替えて浄化された最終のすすぎ水の一
部を管109内に溜めた後、三方弁13を管107側に
切り替えて残りのすすぎ水を機外へ排出する。洗濯槽2
内に洗濯物が残っていないことを重量センサー(不図
示)で確認した後、三方弁13を管108側に再度切り
替えると共に、弁11及び弁12を開状態として、ポン
プ14を逆作動させて、溜めておいたすすぎ水で吸着装
置8,濾過装置7,凝集装置6を洗浄する。洗浄に用い
たすすぎ水は弁11、三方管101、弁12、管102
を通って機外に排出される。
【0034】前記洗濯機にオゾン発生装置15をさらに
設けたものの一実施態様を図2に示す。図2は洗濯機の
側断面図である。なお図1と同じ部材および部分には図
1と同じ符号を使用する。排出口1aにフィルター10
を介して連結された4方管110の排出口の一つに逆止
弁16を介してオゾン発生装置15を接続する。オゾン
発生装置15で発生したオゾンは逆止弁16を通って4
方管110に送られ、ここで洗濯排水と混合する。オゾ
ンは洗濯排水中の有機物を分解浄化するので、凝集装置
に流入する前段階で既に汚染物質の一部が分解除去され
ることになり、洗濯排水の一層の浄化と各装置の寿命を
延ばすことができる。
【0035】凝集装置6に保守時期は、電気分解時の電
流値の変動検知により把握することができる。すなわち
電流値の低下が凝集装置の保守時期の指標となる。凝集
装置の制御の一例を図3に示す。図3は凝集装置の制御
を示すフローチャートである。弁11を開状態・弁12
を閉状態として(S101)、洗濯排水を凝集装置6へ
流入する。次に凝集装置の電源を入れ電気分解を始める
(S102)。一定電圧を印加しながら電流値を常時測
定する(S103)。電流値が特定値以上であるときは
電気分解が正常に行われていると判定し(S104)、
次に電流を流してからの経過時間Tが所定時間aを超え
ていないかどうかを判定する(S105)。所定時間a
を超えると電極の極性を逆にする(S106)。このよ
うに電極の極性を交互に換えることによって、陽電極に
酸化被膜が過剰に形成して電流の透過性能が低下する不
具合を防止できる。なおこの場合電極材料は同じアルミ
ニウムである。そして洗濯排水の排出終了を判定し(S
107)、排出終了と判定すると凝集装置の電源を切
る。
【0036】一方電流値が特定値より小さくなったとき
は(S104)、凝集装置の寿命と判断し「交換要」の
表示を操作パネル18(図6に図示)に出力すると共に
(S108)、ブザーを鳴らして(S109)使用者に
凝集装置の交換を促す。そして印加電圧を所定量上げる
(S110)。電流値を測定して(S111)、電流値
が特定値以上に回復したときは(S112)、電流を流
してからの経過時間Tが所定時間aを超えていないかど
うかを判定するステップに戻る(S105)。一方電圧
を上げても電流値が特定値以上に回復しないときは(S
112)、電圧値が許容上限値かどうかを判定して(S
113)、許容上限値以下ならば再度電圧を上げて(S
110)電流値が特定値以上に回復するかどうかを再判
定し、電圧値が許容上限値を超えたときは直ちに凝集装
置の電源を切る。なお1回に上げる電圧量および許容上
限電圧は洗濯機の容量などから適宜決定すればよいが、
電圧の増加量は1〜10Vの範囲が好ましく、また許容
上限電圧は40〜50Vの範囲が好ましい。
【0037】第1の濾過装置7および吸着装置8の目詰
まりの有無は、これら装置への洗濯排水の流入・流出量
で検知し、またこれら装置の保守時期は光センサなどに
よる洗濯排水の濁度で判断する。第1の濾過装置の制御
の一例を図4に示す。図4は第1の濾過装置の制御を示
すフローチャートである。洗濯排水の排出開始後、第1
の濾過装置の電源を入れると共に(S101)、装置へ
の洗濯排水の流入・流出量を測定する(S102)。洗
濯排水が一定量流れているときは、次に洗濯排水の濁度
を測定し(S104)、測定した濁度が特定値以下だと
正常に濾過処理が行われていると判断し(S105)、
排出終了の信号を待って濾過装置の運転を停止する(S
106)。
【0038】一方洗濯排水が特定量流れていないときは
(S103)、濾材の目詰まりと判断して、操作パネル
18(図6に図示)に「交換要」の表示を出力すると共
に(S107)、ブザーを鳴らして(S108)使用者
に濾過装置7の交換を促す。そして第1の濾過装置7の
運転を停止する。
【0039】また洗濯排水の濁度が所定値より高いとき
は濾材の交換時期と判断し(S105)、洗濯排水が特
定量流れていない場合と同様に、「交換要」の表示を出
力し(S107)、ブザーを鳴らし(S108)、そし
て第1の濾過装置7の運転を停止する。
【0040】なお濾材が目詰まりしたときは、濾材を外
して清掃し再利用するか、あるいは不織布などからなる
簡易のフィルターであれば目詰まりした濾材を廃棄処理
し新しい濾材に交換する。
【0041】次に吸着装置の制御の一例を図5に示す。
図5は吸着装置の制御を示すフローチャートである。洗
濯排水の排出開始によって吸着装置の電源は初めは自動
的に入る(S101)。装置への洗濯排水の流入・流出
量を測定し(S102)、洗濯排水が特定量以上流れて
いれば吸着処理剤の目詰まりはないと判断し(S10
3)、次に洗濯排水の濁度を測定する(S104)。測
定した濁度が特定値より低い場合は(S105)、正常
に吸着処理がなされていると判断し、排水終了の信号を
待って(S106)吸着装置の電源を切る。一方洗濯排
水が特定量流れていない場合(S103)、または洗濯
排水の濁度が特定値より高い場合(S105)には、吸
着処理剤の洗浄又は交換時期と判断し、吸着処理剤が未
洗浄のときは(S107)、操作パネル18(図6に図
示)に「洗浄要」の表示を出力し(S108)、ブザー
を鳴らして(S109)使用者に吸着処理剤の洗浄を促
した後、吸着装置の電源を切る(S110)。そして使
用者が、吸着装置を取り外して吸着処理剤を洗浄し、吸
着処理装置の電源が手動または自動でオンされるまで待
機する(S101)。他方吸着処理剤が過去に洗浄され
たものであるときは(S107)、操作パネル18(図
6に図示)に「交換要」の表示を出力し(S111)、
ブザーを鳴らして(S112)使用者に吸着処理剤の交
換を促した後、吸着装置の電源を切る。
【0042】次に、凝集装置、第1の濾過装置、吸着装
置などの交換処理について説明する。図6は本発明の洗
濯機の斜視図である。洗濯機の上面には洗濯槽2の上部
を覆う蓋18が設けられ、紙面手前側には各種操作と表
示を行う操作パネル18が設けられている。そして洗濯
機の前側面の左下部分には、交換用扉19が設けられて
いる。図6(a)は交換用扉19が閉じている状態の図
であり、図6(b)は開いている状態の図である。
【0043】安全性の観点から交換用扉19の開閉は例
えば次のように制御する。図3〜図5に示す各装置の制
御によって操作パネル18に「交換要」または「洗浄
要」が表示された場合は、各装置の運転は停止している
ので、例えば洗濯機の適当な部位に設けた交換用扉開ボ
タン(不図示)を押圧することによって交換用扉19が
開くように制御し、一方このような場合以外、すなわち
各装置の運転が停止していない状態では当該ボタンを押
圧しても交換用扉19は開かないように制御する。ある
いは交換用扉19の開閉に連動して電源を切−入するマ
イクロスイッチを設けておき、交換用扉19が開くと電
源を切るようにしてもよい。
【0044】また各装置や部材を交換や洗浄するために
それらを取り外す際の作業の容易化には、各装置で使用
する濾材や吸着処理剤および各装置自体が着脱可能に洗
濯機または装置に取り付けれていることが望ましい。
【0045】
【発明の効果】本発明の洗濯機によれば、洗濯排水中の
界面活性剤や有機物質などの汚染物質をより完全に除去
することができる。また本発明の洗濯機によれば、凝集
装置、濾過装置、吸着装置の寿命が延び、しかも高い浄
化性能を維持させることができる。さらに本発明の洗濯
機によれば、凝集装置、濾過装置、吸着装置の取り替え
が容易で、しかも安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の洗濯機の一実施態様を示す側断面図
である。
【図2】 本発明の洗濯機の他の実施態様を示す側断面
図である。
【図3】 凝集装置の制御の一例を示すフローチャート
である。
【図4】 第1の濾過装置の制御の一例を示すフローチ
ャートである。
【図5】 吸着装置の制御の一例を示すフローチャート
である。
【図6】 本発明の洗濯機の一実施態様を示す斜視図で
ある。
【図7】 網目構造の電極を用いた凝集装置の側断面図
である。
【符号の説明】
6 凝集装置 7 第1の濾過装置 8 吸着装置 10 フィルター(第2の濾過装置) 15 オゾン発生装置 61 電極
フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA01 AA03 AA18 AA22 AA23 BA01 BA06 BA18 BB02 BB11 FE02 FE03 FE04 FE06 FE07 FE14 FE17 JA03 JA13 JB06 JB26 JC06 JC07 KA15 KA17 KA39 KB08 KB14 KB26 KB27 LA15 LB24 LC28 MA02 MA06 4D024 AA04 AB04 BA01 BA02 BA07 BA13 BA14 BC01 CA04 CA05 DA03 DA05 DB02 DB03 DB09 DB21 DB24 4D050 AA08 AB02 AB11 BB02 BD04 BD06 BD08 CA06 CA10 CA15 CA16 4D061 DA05 DB11 DB15 DC02 DC08 EA02 EB02 EB05 EB14 EB18 EB19 EB27 EB28 EB35 EB38 EB39 FA06 FA13 FA14 FA16 GB11 GC12 GC15 GC16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯排水中の汚染物質を凝集させる凝集
    装置と、生成した凝集物を除去する第1の濾過装置とを
    洗濯排水流路に備えた洗濯機において、 前記第1の濾過装置の下流側に吸着装置をさらに備えた
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記凝集装置が電気分解反応を利用して
    凝集物を生成させるものである請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記凝集装置の上流側に第2の濾過装置
    をさらに備えた請求項1又は2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記凝集装置の上流側にオゾン発生装置
    をさらに備えた請求項1〜3のいずれかに記載の洗濯
    機。
  5. 【請求項5】 前記凝集装置で使用される電極が網目構
    造である請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 前記凝集装置、前記第1の濾過装置、前
    記吸着装置が着脱可能に取り付けられている請求項1〜
    5のいずれかに記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 前記凝集装置、前記第1の濾過装置、前
    記吸着装置の少なくとも1つを洗濯機から脱着するとき
    は自動的に電源が切れる請求項6記載の洗濯機。
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