JP2001120705A - 護身術訓練用具 - Google Patents

護身術訓練用具

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JP2001120705A
JP2001120705A JP30657899A JP30657899A JP2001120705A JP 2001120705 A JP2001120705 A JP 2001120705A JP 30657899 A JP30657899 A JP 30657899A JP 30657899 A JP30657899 A JP 30657899A JP 2001120705 A JP2001120705 A JP 2001120705A
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Shiyouzo Oikawa
▲しょう▼三 及川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】迅速かつ手軽に装着できる護身術訓練用具。 【解決手段】帯状の装着本体12の略中央にある巻き掛
け部12Aを頚後部へと巻き掛け、その両端を順次、胸
側部、背部、体側部、腹部へと巻き掛け、両端にあるタ
ング22をバックル24へ係合する。固定部材14で巻
き掛け部12B間を連結することにより、装着本体12
を上半身へ緊張状態で装着する。護身術訓練時には、攻
撃側訓練者が装着本体12等を把持し、これを装着者が
防御する訓練をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、護身術の訓練時に
装着する護身術訓練用具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、護身術の訓練をする場合に
は、着衣の袖や襟首を掴まれた場合を想定して、その防
御態勢を訓練するので、通常のトレーナーなどの体操衣
では強度不足である。
【0003】このため、高強度の抗張力を有する材料や
特殊加工を施した、柔道着や剣道着が用いられることが
多い。
【0004】ところが、これらの武道着は柔軟性を欠く
ため、通常の衣服の上への装着には適しておらず、着替
える必要があるので、職場、家庭、学校などにおける短
時間で日常的な護身術訓練には不便である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、このような職場の昼休みなどの短時間であっても
迅速かつ手軽に装着でき、日常的に簡単に護身術の訓練
ができる護身術訓練用具を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項1に係る
発明は、護身術を体得するために装着する護身術訓練用
具であって、頚後部、胸側部、背部、体側部、腹部へと
装着可能な長さを有する装着本体と、前記装着本体の両
端部間を連結し、装着本体を使用者上半身へ緊張状態で
包囲させる連結部材と、この装着本体の胸側部への装着
部を互いに連結する固定部材と、を有することを特徴と
する。
【0007】本出願の請求項2に係る発明は、請求項1
に記載の発明であって、前記装着本体は、連続した一本
の帯状材で形成されることを特徴とする。
【0008】本出願の請求項3に係る発明は、請求項1
に記載の発明であって、前記固定部材は、タングとバッ
クル本体とが連結、及び連結解除可能なバックル構造を
有することを特徴とする。
【0009】本出願の請求項4に係る発明は、使用者上
半身の少なくとも背部、体側部、胸側部へ装着されるシ
ート状装着本体と、前記装着本体の離間した複数箇所を
連結し、装着本体を使用者上半身へ緊張状態で包囲させ
る連結部材と、この装着本体の胸側部への装着部を互い
に連結する固定部材と、一部が前記装着本体へ取り付け
られ、他の一部が訓練把持部とされる把持部材と、を有
することを特徴とする。
【0010】請求項1に係る発明では、この訓練用具の
使用者は装着本体を上半身の頚後部、胸側部、背部、体
側部、腹部へと装着し、上半身前面などにおいて固定部
材により装着本体を上半身へ緊張的な装着状態として、
上半身へ固定させる。これにより、固定部材は装着本体
と共に上半身を包囲することになる。装着本体は、通常
の衣服に用いる布材よりも高張力の材料で製作するのが
好ましい。
【0011】この装着本体は、請求項2のように上半身
の頚後部、胸側部、背部、体側部、腹部へと巻き掛けて
装着できるように連続した一本の帯状材で形成すること
ができる。装着本体を連続した帯状とした場合には、製
作が簡単であり、折り畳んだ状態がコンパクトで収納に
便利である。また、請求項3に記載のように、固定部材
は装着本体を迅速に上半身へ装着、脱着可能とするよ
う、タングとバックル本体とが連結、及び連結解除され
るバックル構造を有しても良い。固定部材や連結部材は
バックル構造とするほかにも、フックによる引掛け方式
により連結するものであってもよく、紐状として結ぶよ
うにする等の他の構造であってもよい。
【0012】また請求項4のように使用者上半身の少な
くとも背部、体側部、胸側部へ装着される長さと面積を
有するシート状装着本体とすることができ、一体的なシ
ート材とした場合には、上半身へ広い面積で接触し、把
持部材からの作用荷重を上半身へ分散して支持させるこ
とができる。この場合のシート材は、織布や不織布のほ
か合成樹脂製薄肉材料などが適用でき、袖なしベストの
形状であっても良い。
【0013】固定部材、把持部材は装着本件とともに、
布材や紐材とすることができ、訓練時に攻撃役訓練者が
これらを掴み、受け側訓練者である使用者は、攻撃役訓
練者の腕や手首を捻ったり当て身を用いるなどの人間工
学や力学を効率的に応用した護身術により、この攻撃を
かわす訓練をする。このため、これらの固定部材、把持
部材は着衣の襟、胸などに相当する装着本体の特定部分
へ取り付けることになる。
【0014】固定部材は、装着本体を上半身へ緊張的な
装着状態とし、訓練時に把持部材から作用する外力を確
実に装着本体及び使用者上半身へ伝えて支持し、また装
着本体が訓練時の運動によってずれないようにする役目
を有するので、装着本体と同様な材料であることが好ま
しい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図4には、本発明の第1実
施形態に係る護身術訓練用具10が示されており、この
訓練用具10は、装着本体12及び固定部材14を有し
ている。
【0016】装着本体12は、柔道着などの武道着や、
車両用シートベルトのウエビング材料等に用いられる高
強度の布材で作成されている。この訓練用具10の長さ
は、中央部が使用者の頚後部への巻き掛け部12Aとさ
れ、この巻き掛け部12Aに続いて胸側部への巻き掛け
部12B、背部への巻き掛け部12C、体側部への巻き
掛け部12D、腹部への巻き掛け部12Eがそれぞれ連
続している。
【0017】一対の巻き掛け部12Eの端部には、タン
グ22とバックル本体24とがそれぞれ取り付けされて
バックル構造を構成し、固定部材としての役目を有して
いる。このタング22は合成樹脂などの弾性変形可能な
挿入部26を有して、バックル24内へ挿入でき、この
タング22に設けられた爪部28がバックル24内のラ
ッチ(図示省略)へ係合してタング22とバックル24
とが連結状態となる。タング22の解除アーム30を押
圧することにより爪部28が変形してラッチから外れ、
タング22がバックル24から取り出し可能な連結解除
状態となる。図4に示されたように、タング22には固
定部材14の有効装着長さL(図3)を変更する長さ調節
手段としての巻き掛け部32を有しており、有効装着長
さLを調節することにより、使用者が訓練用具10を上
半身へ緊張状態で装着できるようにしている。長さ調節
巻き掛け部32は装着本体12の長手方向に若干量だけ
移動可能であり、通常は装着本体12の張力でタング4
0から離れる方向へ付勢されて、バー33との間に装着
本体12の中間部を挟んで摩擦力により装着本体12の
長手方向移動を阻止しているが、手動で逆方向へ若干量
移動させると装着本体12の長手方向移動を可能とする
ロック機構を構成している。
【0018】固定部材14は、装着本体12と同様材料
により作成されており、一端が一方の巻き掛け部12B
付近の装着本体12へ縫い付けにより固定されており、
多端にはタング22と同様構造のタング40が同様に長
さ調節手段を介して取り付けられている。また、このタ
ング40が挿入係合されるバックル42(バックル24
と同様構造)は保持布材44を介して他方の巻き掛け部
12Bへ縫い付けにより固定されている。このため、図
1、2に示されるように、使用者は装着本体12を装着
した状態で、タング40をバックル42へ係合させる
と、固定部材14は装着本体12の両端にある一対の巻
き掛け部12B間を緊密に連結し、緊張した状態で訓練
用具10を装着できるようになっている。
【0019】次に、この第1実施形態の使用手順につい
て説明する。使用者は、巻き掛け部12Aを頚後部へと
巻き掛け、巻き掛け部12Bを胸側部へと巻き掛け、巻
き掛け部12Cを腋の下を通して背後へとまわして背部
へ装着し、巻き掛け部12Cを背中で交差させ、巻き掛
け部12Dを体側部へ当てながら上半身前方へとまわ
し、巻き掛け部12Eを腹部へと巻き掛けながらタング
22をバックル24へと係合させる。その後に、タング
40をバックル42へと係合させれば、固定部材14は
一対の巻き掛け部12Bを互いに連結固定して、図1、
2のような装着状態となる。タング22,40の長さ調
節手段を用いて、使用者の上半身の大きさ、形状にあわ
せることにより、訓練用具10を緊張状態で装着でき
る。訓練用具10は帯状であるので、使用者が着衣の上
から訓練用具10を容易に装着でき、運動によって発生
する体温の放散にも効果的である。
【0020】訓練時には攻撃側訓練者が装着本体12の
一部や固定部材14を把持し、使用者である受け側訓練
者は、攻撃側訓練者の把持状態にある腕を捻ったり、相
手の体をかわしたり、当て身を使うなどの護身術の各種
技を訓練する。このような訓練時には攻撃側訓練者が固
定部材14などを把持したまま、使用者が体の回転、曲
げ、ねじり、俯仰などの各種動作をするので、この固定
部材14や装着本体12には大きな外力が作用するが、
訓練用具10は緊張状態で緩みなく使用者へ装着されて
おり、装着状態がずれたり、外れたりすることはない。
【0021】図4には、訓練用具10を折りたたんだ状
態で収納する細長ケース50が示されている。このケー
ス50は頂部に訓練用具10の取り出し開口を備える箱
形状であり、上端部にはヒンジ52を介して蓋54が取
り付けされており、閉止状態で蓋54を固定するフック
等の固定具(図示省略)が取り付けられている。このケ
ース50は外周長手方向に沿って複数のリブ56が突出
されている。これらのリブ56はケース50の強度を保
持すると共に、保持者の危険時における警棒としての役
目を有し、護身用として使用可能となっている。
【0022】次に、図5には本件発明の第2の実施形態
に係る訓練用具10Aが開示されている。この訓練用具
10Aは装着本体58、連結部材16、固定部材18及
び複数の把持部材60を有している。
【0023】装着本体58は、柔道着などの武道着に用
いられる高強度の布材でシート状に作成されており、使
用者の上半身背部のほぼ全域に当接する背面部62と、
この背面部62の上辺の中央を除く両側部及び左右側面
の下側部へ一体的に連結された一対の前面部64とを備
えている。これによって、この装着本体58は袖なしベ
スト状となっており、装着本体58と前面部64との間
には腕通し用の貫通孔66が形成される。
【0024】一対の前面部64には、使用者の腹部付近
及び胸部付近に相当してそれぞれ一対の連結部材16、
固定部材18が取り付けられている。これらの連結部材
16、固定部材18は前記実施形態の装着本体12と同
様の材料で製作された帯状であり、一端が前面部64の
外側へ縫い付けられ、先端にはタング22と、これに係
合するバックル24とがそれぞれ長さ調節手段を介して
取り付けられている。これらのタング22とバックル2
4とは前記実施形態と同様の構造、役目を有している。
【0025】把持部材60も連結部材16、固定部材1
8と同様の材料から製作されており、両端が前面部64
の上部へと縫い付けられている。これらの連結部材16
は装着者の襟首、肩口に相当する部分の前面部64へ固
定されており、攻撃側訓練者がこれらの把持部材60の
中間部を把持して装着者への攻撃訓練状態とすることが
できる。これらの把持部材60は、訓練用具10Aの奥
襟部、腹部、背部などの他の部分へ取り付けて、各種の
訓練ができるようにしても良い。
【0026】次に、この第2実施形態の使用手順につい
て説明する。使用者は訓練用具10Aの貫通孔66へ腕
を通し、前面部64を上半身前面へ配置して装着する。
その後に、タング22をバックル24へとそれぞれ連結
すれば訓練用具10Aは使用者の上半身へ緊張状態で装
着される。タング22は、それぞれ長さ調節巻き掛け部
への巻き掛け量を変更することにより、有効長さMを調
節し装着本体58を使用者の体型に応じて使用者との間
に大きな隙間なく装着させることができる。訓練用具1
0Aはベスト形状であるので、使用者の着衣の上から簡
単に装着できる。
【0027】また、訓練時には攻撃側訓練者が訓練用具
10Aの一部や把持部材60、連結部材16、固定部材
18などを把持し、前記実施形態と同様の各種技の訓練
ができる。このような訓練時に把持部材60、連結部材
16、固定部材18へ作用する大きな外力は、緊張状態
で使用者へ装着されている装着本体58が確実に支持す
るので、装着状態がずれたり、外れたりすることはな
い。また、訓練用具10Aは柔道着などの武道着と異な
り、開放的な構成であるので、着衣の上からも装着が容
易であると共に、運動によって発生する体温の放散にも
効果的である。
【0028】なお、連結部材16、固定部材18は図示
位置に限らず、訓練用具10Aを効果的に上半身へ緊張
状態で装着させることができる位置へ配置することがで
きる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、装着が
容易で、護身術の訓練が簡単にできる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る護身術訓練用具
の装着状態を示す斜視図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 第1実施形態の訓練用具を示す展開状態の正
面図である。
【図4】 第1実施形態の訓練具を示す折り畳み状態の
斜視図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る訓練用具を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 護身術訓練用具 10A 護身術訓練用具 12 装着本体 12A 巻き掛け部(頚後部) 12B 巻き掛け部(胸側部) 12C 巻き掛け部(背部) 12D 巻き掛け部(体側部) 12E 巻き掛け部(腹部) 14 固定部材 16 連結部材 18 固定部材 22 タング(連結部材) 24 バックル(連結部材) 58 装着本体 60 把持部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 護身術を体得するために装着する護身術
    訓練用具であって、 頚後部、胸側部、背部、体側部、腹部へと装着可能な長
    さを有する装着本体と、 前記装着本体の両端部間を連結し、装着本体を使用者上
    半身へ緊張状態で包囲させる連結部材と、 この装着本体の胸側部への装着部を互いに連結する固定
    部材と、を有することを特徴とする護身術訓練用具。
  2. 【請求項2】 前記装着本体は、連続した一本の帯状材
    で形成されることを特徴とする請求項1に記載の護身術
    訓練用具。
  3. 【請求項3】 前記固定部材は、タングとバックル本体
    とが連結、及び連結解除可能なバックル構造を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の護身術訓練用具。
  4. 【請求項4】 使用者上半身の少なくとも背部、体側
    部、胸側部へ装着されるシート状装着本体と、 前記装着本体の離間した複数箇所を連結し、装着本体を
    使用者上半身へ緊張状態で包囲させる連結部材と、 この装着本体の胸側部への装着部を互いに連結する固定
    部材と、 一部が前記装着本体へ取り付けられ、他の一部が訓練把
    持部とされる把持部材と、を有することを特徴とする護
    身術訓練用具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019214314A1 (en) * 2018-05-10 2019-11-14 Duraflex Hong Kong Limited Quick release system for body armor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019214314A1 (en) * 2018-05-10 2019-11-14 Duraflex Hong Kong Limited Quick release system for body armor
US10485306B1 (en) 2018-05-10 2019-11-26 Duraflex Hong Kong Limited Quick release system for body armor

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