JP2001120672A - 携帯用レーザー針 - Google Patents

携帯用レーザー針

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利であり，製作単価が低く，容易に
使用可能な携帯用レーザー針を提供すること。 【解決手段】 ケース１の内部に，ボタン２を押すこと
により上下昇降作用を行う回転式昇降具５を設け，その
下方に，内部にバッテリー８，スプリング７'，レーザ
ー光発生チップ１５，レーザー光発生素子１４，集光レ
ンズ１３を有する上下にスライド可能な流動具６を設け
る。レーザー光発生チップ１５には二つの接触端子１０
を設け，一方はバッテリー８に接続し，他方は抵抗９を
介した後その末端を流動具６の底面から突出させる。流
動具６の底面中央に光線通路１２を突出形成し，その末
端にレーザー通過孔１１が形成されたセラミック針４を
結合する。流動具６のスライドに伴い，突出された接触
端子１０が下側ケース１６の内部傾斜面に着脱され，同
時にセラミック針１４が突出孔１７に挿脱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，人体を治療するた
めのレーザー針に関するもので，特に携帯が可能なレー
ザー針に関するものである。
【０００２】
【従来技術】東洋医学において，各種の病気を治療する
方法の１つに金属製の針を用いた針術がある。しかし，
この針術を行うことができるのは医師や専門的な針の施
術を教育された者だけである。施術時は治療部位に金属
製の針をさして施術するのでその痛みが激しく，施術後
には施術傷跡が残り，また，異なる患者に同一の針を使
用するので他の病気に感染する恐れがあり，患者が施術
を避ける傾向があった。
【０００３】このような問題を解決するために開発され
たものがレーザー針である。これは，レーザー光線を利
用して人体の施術部位に光線を照射し，治療部位に傷跡
を残さず，痛みがなく，感染の恐れもなく施術すること
ができ，かつ，専門的な針の施術法を教育されていない
人達も容易に施術できるものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら，このよ
うな従来のレーザー針の大半は，レーザー針とその駆動
部が分離されていて大型なため，携帯が不可能であり，
これを使用して治療を受けるためには必ず，レーザー針
の装置を具備している場所まで患者が直接に行って治療
を受けなければならない煩しさがあった。また，複雑な
構成のため，高価であり，一部の大病院等の治療機関だ
けでしか使用できず，その操作方法も複雑なため，専門
家だけしか使用できず，広く使用されないという問題点
があった。
【０００５】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので，その目的とするところは，携帯に便利であり，
製作単価が低く，容易に使用可能な携帯用レーザー針を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に，本発明は，請求項１に記載のように，ボタンと，前
記ボタンを押すことにより回転しながら交互に上下昇降
作用を行なう回転式昇降具と，ケースと，前記ケースの
下側に結合され突出孔をもつ下側ケースと，前記回転式
昇降具の下側に設けられ，上下にスライドできるよう前
記下側ケースおよびスプリングで弾設され，底面中央に
突出形成した光線通路をもつ流動具と，前記流動具内部
に設けられたレーザー光発生チップ，レーザ光発生素
子，集光レンズ，およびスプリングにより弾設されたバ
ッテリーと，前記光線通路の末端に結合され，レーザー
通過孔をもつセラミック針とを具備し，前記レーザー光
発生チップには二つの接触端子を設置し，うち一つは前
記バッテリーに接続し，他の一つは抵抗を介してその末
端が前記流動具の底面から突出するよう形成し，前記流
動具がスライドするとき，前記流動具の底面から突出し
た前記接触端子が前記下側ケースの内部傾斜面に着脱さ
れるとともに，前記セラミック針が前記下側ケースの前
記突出孔に挿脱されるよう構成したことを特徴とする携
帯用レーザー針を提供する。ボタンを押すことにより，
回転式昇降具の下側部が下側に押され，流動具が下側に
スライドし，セラミック針が下側ケースの外部へ突出さ
れ，流動具の底面下側から突出した接触端子も下降して
下側ケースの内側傾斜面に接触し，バッテリーからレー
ザー光発生チップに電流が流れ，レーザー光発生素子か
らレーザー光が放射され，セラミック針に形成されたレ
ーザー通過孔を通過して人体に照射される。このような
単純な構成にすることにより，操作が容易となり，簡便
に携帯及び保管ができ，製作単価を下げることができ
る。また，レーザー光がセラミック針を通過する際に，
セラミック針から遠赤外線が放射され患部に影響を及ぼ
すため，治療効果を高めることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下，図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図１は本発明の実施の形態
に係る分離斜視図である。図２，図３は，本発明の実施
の形態に係る断面図であり，それぞれ，セラミック針が
下側ケース外部へ突出した場合，下側ケース内部へ挿入
された場合である。図４は，本発明の実施の形態に係る
要部拡大断面図である。
【０００８】図において，１はケースであり，その最上
部にはボタン２，上部にはクリップ３が設けられ，下部
には下側ケース１６が結合される。下側ケース１６の先
端には突出孔１７が設けられている。図２に示すよう
に，ケース１の内部において，ボタン２の下方にスプリ
ング７を設け，その下方にはボタン２を押すことにより
回転しながら交互に上下昇降作用を行う回転式昇降具５
を設ける。そして，その下方には，上下にスライドでき
るよう下側ケース１６およびスプリング７"とで弾設さ
れた流動具６を設ける。流動具６の内部には，バッテリ
ー８をスプリング７'により弾設し，かつレーザー光発
生チップ１５とレーザー光発生素子１４，集光レンズ１
３を設置する。
【０００９】レーザー光発生チップ１５には二つの接触
端子１０を設置し，うち一つはバッテリー８に接続し，
他の一つは抵抗９を介した後，その末端が流動具６の底
面から突出するよう構成する。流動具６の底面中央に
は，光線通路１２を突出形成し，その末端にはレーザー
通過孔１１が形成されたセラミック針４を結合する。流
動具６が下方へスライドするとき，流動具６の下側に突
出した接触端子１０が下側ケース１６の内部傾斜面に着
脱するとともに，セラミック針４が下側ケース１６の突
出孔１７に挿脱するよう構成する。
【００１０】以下に，本実施の形態のレーザー針の使用
法を説明する。図２のように，レーザー針をさそうとす
る人体の部位にレーザー針を位置づけ，ボタン２を押す
と，回転式昇降具５の下側部が下側に押された状態にな
り止まる。このとき，回転式昇降具５の下側に設置され
た流動具６も同時にスプリング７"を圧縮させながら下
側にスライドし，流動具６の下側に形成された光線通路
１２と結合されたセラミック針４が下側ケース１６の外
部へ突出される。
【００１１】これと同時に，流動具６の底面下側から突
出した接触端子１０が下降して下側ケース１６の内側傾
斜面に接触し，バッテリー８からレーザー光発生チップ
１５に電流が流れ，その下側のレーザー光発生素子１４
からレーザー光が放射される。
【００１２】このように放射されたレーザー光は，集光
レンズ１３を通過する際に直線状の光線に変化し，光線
通路１２を通過してセラミック針４に形成されたレーザ
ー通過孔１１を通過して人体に照射される。レーザー光
がセラミック針４を通過する際に，セラミック針４から
遠赤外線が放射され，患部に影響を及ぼすため治療効果
を極めて高くすることができる。
【００１３】施術の済んだレーザー針を携帯したり保管
するときは，図３のようにボタン２を押すと，下側に押
された状態になり止まっていた回転式昇降具５の下側部
が，流動具６の下側に圧縮されていたスプリング７"の
弾性力により上側に移動する。
【００１４】同時に，下側ケース１６の外部に突出して
いたセラミック針４が下側ケース１６内に挿入され，下
側ケース１６の内部の傾斜面に接触していた接触端子１
０が離脱し，これによりレーザー光発生チップ１５への
電流の流れが遮断されるので，レーザー光の放射が止ま
る。
【００１５】携帯及び保管時は，ケース１の上側に設置
されたクリップ３により，一般のボールペンや万年筆等
のように衣類のポケット等に簡便に装着することができ
る。
【００１６】上記のように本実施の形態によれば，レー
ザー針はボールペン等の筆記具のように構成され，回転
式昇降具のボタンの作動によりセラミック針が突出され
るとともに，レーザーを放射するよう構成されているの
で，より単純な構造となり，専門家以外の一般人も容易
に操作を行うことができ，かつ低価格で製作可能であ
る。また，一般的なボールペンや万年筆等と似た形状と
して構成されているので，携帯及び保管に便利である。
さらに，レーザー照射時に，セラミックから遠赤外線が
放射されるので，治療の効果を極めて高くすることが可
能である。
【００１７】以上，添付図面を参照しながら本発明にか
かる好適な実施の形態について説明したが，本発明はか
かる例に限定されないことは言うまでもない。当業者で
あれば，特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇
内において，各種の変更例または修正例に想到し得るこ
とは明らかであり，それらについても当然に本発明の技
術的範囲に属するものと了解される。
【００１８】
【発明の効果】以上，詳細に説明したように本発明によ
れば，構造をより単純化し，容易に操作を行えるように
することによって，製作単価を下げるとともに，専門家
以外の一般人も容易に使用可能な携帯用レーザー針が提
供される。また，一般的なボールペンや万年筆等と似た
形状として構成することにより，簡便に携帯及び保管で
き，患者がいる場所に関係なく施術が可能となり，より
広く使用されることが可能な携帯用レーザー針が提供さ
れる。さらに本発明の別の観点によれば，レーザー照射
時に，セラミックから遠赤外線が放射されるので，治療
の効果を極めて高くすることが可能な携帯用レーザー針
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施の形態に係る分離斜視図であ
る。
【図２】 本発明の実施の形態に係る断面図である。
【図３】 本発明の実施の形態に係る断面図である。
【図４】 本発明の実施の形態に係る要部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
１ ケース ２ ボタン ３ クリップ ４ セラミック針 ５ 回転式昇降具 ６ 流動具 ７，７'，７" スプリング ８ バッテリー ９ 抵抗 １０ 接触端子 １１ レーザー通過孔 １２ 光線通路 １３ 集光レンズ １４ レーザー光発生素子 １５ レーザー光発生チップ １６ 下側ケース １７ 突出孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ボタンと，前記ボタンを押すことにより
    回転しながら交互に上下昇降作用を行なう回転式昇降具
    と，ケースと，前記ケースの下側に結合され突出孔をも
    つ下側ケースと，前記回転式昇降具の下側に設けられ，
    上下にスライドできるよう前記下側ケースおよびスプリ
    ングで弾設され，底面中央に突出形成した光線通路をも
    つ流動具と，前記流動具内部に設けられたレーザー光発
    生チップ，レーザ光発生素子，集光レンズ，およびスプ
    リングにより弾設されたバッテリーと，前記光線通路の
    末端に結合され，レーザー通過孔をもつセラミック針と
    を具備し，前記レーザー光発生チップには二つの接触端
    子を設置し，うち一つは前記バッテリーに接続し，他の
    一つは抵抗を介してその末端が前記流動具の底面から突
    出するよう形成し，前記流動具がスライドするとき，前
    記流動具の底面から突出した前記接触端子が前記下側ケ
    ースの内部傾斜面に着脱されるとともに，前記セラミッ
    ク針が前記下側ケースの前記突出孔に挿脱されるよう構
    成したことを特徴とする携帯用レーザー針。
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