JP2001120544A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2001120544A
JP2001120544A JP30248899A JP30248899A JP2001120544A JP 2001120544 A JP2001120544 A JP 2001120544A JP 30248899 A JP30248899 A JP 30248899A JP 30248899 A JP30248899 A JP 30248899A JP 2001120544 A JP2001120544 A JP 2001120544A
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fetuses
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ultrasonic diagnostic
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Toshie Maruyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医師が各々の胎児の判別に要する作業時間を削
減し、これにより検診時間を短縮してスループットを向
上でき通常の妊婦と比べて検診回数が多く仰臥姿勢が辛
いとされる多胎妊婦への負担を軽減できる超音波診断装
置を提供すること。 【解決手段】多胎児発育計測機能部19は、胎児発育計
測部29、過去計測結果表示部31、今回計測結果表示
部33、割当入力処理部35から構成される。多胎児発
育計測機能部19には、胎児の発育計測結果を保存する
ための項目計測結果保存部39が接続される。過去の計
測結果と今回の計測結果との比較表示に基づき、今回の
計測結果が、どの胎児のものであるかを割り当て入力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば産婦人科で
の多胎妊婦の検査又は診断(以下、「検診」という)に
適用される超音波診断装置に関し、特に、検診時に実施
される胎児発育計測に好適な超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置による例えば双胎
児発育計測では、母体に超音波プローブを当てて超音波
診断画像を収集し、超音波診断画像上にそれぞれの胎児
を表示させ、装置に装備された計測機能を利用して発育
の指標となる1つ又は複数項目の計測を行なうようもの
である。
【0003】胎児には、同一母体内の他の胎児と区別す
るための識別子(例、「胎児A」,[胎児B])が付与
されており、いずれかの識別子を医師が指定入力するこ
とで事前に胎児を特定してから計測が実施されるものと
なっている。つまり、これから胎児A、Bどちらを計測
するかを事前に定めてから計測を行なっている。
【0004】発育計測は、ほぼ定期的に複数回実施さ
れ、各回ごとに得られた計測結果は産科患者データベー
ス内の該当患者(母体)の胎児A、胎児Bそれぞれのレ
ポートエリアに取り込まれ、過去の計測結果と共にレポ
ートとして記録される。レポートは、超音波診断装置が
備える発育曲線表示機能等に利用され、平均的な発育曲
線と当該胎児の発育曲線との比較表示や、当該胎児の発
育曲線上の現在値を示すマーク表示などが行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、発育
計測の実施に際しては医師が胎児を事前に特定してから
計測を行っている。言うまでもなく、胎児の成長の様子
を表す適正なレポートを作成するためには毎回の計測時
に両胎児を正確に判別しなければならない。しかしなが
ら、胎児判別は非常に時間のかかる作業である。また、
仮に、胎児の判別を誤ったまま計測を行ってしまった場
合、従来の装置では計測を最初からやり直さなければな
らない。
【0006】本発明は上述した事情を考慮してなされた
ものであり、医師が各々の胎児の判別に要する作業時間
を削減し、これにより検診時間を短縮してスループット
を向上でき、通常の妊婦と比べて検診回数が多く仰臥姿
勢が辛いとされる多胎妊婦への負担を軽減できる超音波
診断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために本発明の超音波診断装置は次のように構
成されている。
【0008】(1)本発明の超音波診断装置は、母体に
対し超音波を送波するとともにその反射波を受波し、か
かる受波信号に基づく該母体及び胎児の超音波診断画像
を収集する超音波診断装置において、前記超音波診断画
像に描出された複数の胎児について、胎児を特に定めな
いで該複数胎児それぞれの所定項目の計測を行う計測手
段と、前記複数胎児の過去の計測結果を表示する過去計
測結果表示手段と、前記計測手段により前記複数の胎児
について今回計測を行った結果を表示する今回計測結果
表示手段と、前記今回の計測結果と前記過去の計測結果
との比較表示に基づいて該今回の計測結果が前記複数の
胎児のうちのどの胎児のものであるかを割り当て入力す
る手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】(2)本発明の超音波診断装置は、上記
(1)に記載の装置であって、且つ前記今回の計測結果
が前記複数の胎児のうちのどの胎児のものであるかを、
所定のルールに基づき前記過去の計測結果から判別する
判別手段をさらに具備することを特徴とする。
【0010】(3)本発明の超音波診断装置は、上記
(2)に記載の装置であって、且つ前記判別手段により
胎児が判別された前記今回の計測結果を、同一母体内の
複数の胎児ごとに記録する記録手段をさらに具備するこ
とを特徴とする。
【0011】(4)本発明の超音波診断装置は、上記
(2)又は(3)のいずれかに記載の装置であって、且
つ前記判別手段による胎児の判別結果を訂正する訂正手
段をさらに具備することを特徴とする。
【0012】(5)本発明の超音波診断装置は、母体に
対し超音波を送波するとともにその反射波を受波し、か
かる受波信号に基づく該母体及び胎児の超音波診断画像
を収集する超音波診断装置において、前記超音波診断画
像に描出された複数の胎児について、胎児を特に定めな
いで該複数の胎児それぞれの所定項目の計測を行う計測
手段と、前記計測手段による項目の計測結果が該当する
胎児を、過去の計測結果に基づいて判別する判別手段
と、前記判別手段により胎児の判別がなされた前記項目
の計測結果を記録する記録手段と、を具備することを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0014】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係り、産科計測における多胎児発育計測に好
適な超音波診断装置の概略構成を示すブロック図であ
る。図1に示すように、この超音波診断装置は、超音波
プローブ1、送受信制御部(T/R)3、信号処理部
5、DSC7、モニタ9、ホストシステム11、FDD
13、HDD15、パネルサブシステム17、多胎児発
育計測機能部19を備えている。
【0015】T/R部3により制御される超音波プロー
ブ1は、図示しない母体に対し超音波を送波するととも
にその反射波を受波し、かかる受波信号をT/R部3に
出力する。
【0016】信号処理部5は、T/R部3から得られた
受波信号に基づいて、母体及び胎児を表す例えばBモー
ドの超音波診断画像を生成する。ここで生成されたBモ
ードの超音波診断画像は、DSC7によってTVフォー
マットのビデオ信号に変換された後、モニタ9に表示さ
れる。
【0017】ホストシステム11に接続されているパネ
ルサブシステム17は、ユーザ(この場合は検診を行う
医師)からの種々の指示入力を処理する手段であり、タ
ッチコマンドスクリーン(TCS)21、キーボード
(KB)23、マウス25、トラックボール27が接続
される。
【0018】多胎児発育計測機能部19は、胎児発育計
測部29、過去計測結果表示部31、今回計測結果表示
部33、割当入力処理部35から構成される。この多胎
児発育計測機能部19には、胎児の発育計測結果を保存
するための項目計測結果保存部39が接続されている。
また、多胎児発育計測機能部19は、病院情報システム
(HIS)等が備える産科患者データベース43に対し
てアクセス可能となっている。
【0019】図2は、本実施形態の超音波診断装置を利
用した多胎児計測の流れを示すフローチャートである。
【0020】多胎児計測の開始が指示されると、先ずは
患者IDの入力となる(ステップS1)。患者IDは、
ここでは検査の母体を他の母体と区別するためのIDで
あり、複数桁の英数字等からなる。患者IDによって識
別される母体に関する情報は、産科患者データベース4
3に格納されている。
【0021】次に、医師が超音波プローブ1を検査対象
である母体に当てた状態で、上述したように超音波プロ
ーブ1から超音波が送波され、該母体の超音波診断画像
(ここではBモード像とする)が生成される。このBモ
ード像はモニタ9に表示される。このとき医師は超音波
プローブ1を移動操作することで母体内の複数の胎児を
表示させる(ステップS2)。
【0022】次いで医師は、現在表示されているいずれ
か一人の胎児に関して胎児発育計測の実行を指示する
(ステップS3)。この指示に応じて、多胎児発育計測
機能部19内の胎児発育計測部29による所定項目の計
測処理動作が実行される(ステップS4)。従来の多胎
児計測では胎児の特定(判別)に時間がかかり、計測の
実行を開始するまでに時間がかかるが、本実施形態の多
胎児計測では計測の実行が速やかに開始される。ステッ
プS4において胎児発育計測部29により得られた該胎
児の計測処理結果は、仮の識別子が付加されたのち項目
結果保存部37内に今回計測結果39として保存される
(ステップS5)。
【0023】そして、ステップS6において胎児全員の
計測が終了したか否かの判定が行われる。この終了判定
は医師からの指示入力に基づいても良いし、あるいは当
該母体の全胎児数の値を事前に記憶しておき、本実施形
態の装置が自動判定する構成であっても良い。ここで、
計測した胎児数が当該母体の全胎児数に満たない場合、
ステップS2〜S5が繰り返して実行される。一方、全
胎児の計測が終了している場合はステップS7に移行す
る。
【0024】ステップS7において、先ず、過去計測結
果表示部31は、当該母体の全胎児(ここでは「胎児
A」,「胎児B」,および「胎児C」とする)について
の過去の計測データを項目計測結果保存部37の過去計
測結果41から読み出すとともにモニタ9に表示させ
る。この場合の表示例を図3に示す。
【0025】図3に示すように、ウインドウW1におい
て、各胎児につき、一例としてn個の計測項目、すなわ
ち項目名1:BPD(biparietal diameter: 児頭大横径)、
項目名2:FL(femur length: 大腿骨長)、および項目名
n:SAC(gestational sac size: 胎嚢径)のそれぞれ
の、1回目から前回までの計測値が表示される。尚、こ
のとき、ウインドウW1において各胎児の今回の計測値
のカラムD1〜D3は空白である。何故なら、上記ステ
ップS2〜S6により得られた全胎児数分の今回の計測
データは胎児が未特定だからである。
【0026】次に、今回計測結果表示部33は、胎児発
育計測部29により得られ、仮の識別子が付加されたの
ち項目結果保存部37内に保存されている全胎児数分の
今回の計測データを読み出すと共にモニタ9に一覧表示
させる。この場合の表示例を図4(a)に示す。
【0027】図4の(a)に示すように、ウインドウW
2において、3人の胎児のそれぞれにつき、全胎児分の
計測結果の値R1〜R3が表示される。
【0028】ここで、割当入力処理部35が図4(b)
に示す割当入力用ウインドウW3をモニタ9に表示し、
これにより医師による割当入力処理が行われる。すなわ
ち、医師はウインドウW1に表示されている過去の計測
結果とウインドウW2に表示されている今回の計測結果
との比較表示に基づき、3人それぞれの今回の計測結果
R1〜R3が、それぞれ、胎児A〜Cのうちのどの胎児
のものであるかを割り当て入力する(ステップS8)。
同図では、1人目の計測結果R1が胎児Bに、2人目の
計測結果R2が胎児Cに、そして3人目の計測結果R3
が胎児Aに割当てられようとしている様子が示されてい
る。
【0029】ステップS8における胎児の割当入力時に
おいては、図5(a)(b)に示すような、「週−項目
値」のトレンドグラフ表示を行い、医師による割当て入
力の参考に供しても良い。
【0030】医師による割当て入力が行われると、ウイ
ンドウW2に表示されている3人目の計測結果R3がウ
インドウW1のカラムD1(胎児A)に表示され、1人
目の計測結果R1がウインドウW1のカラムD2(胎児
B)に表示され、そして2人目の計測結果R2がウイン
ドウW1のカラムD3(胎児C)に表示される。
【0031】かかる処理の結果、割当てられた今回の計
測結果は過去の計測結果41として、それ以前の過去の
計測データとともに保存され、胎児発育計測は終了とな
る。計測終了後は、再度、図5に示したトレンドグラフ
表示が平均的な発育曲線と当該胎児の発育曲線との比較
表示や、当該胎児の発育曲線上の現在値を示すマーク表
示などが行われる。
【0032】以上説明したように、本実施形態の超音波
診断装置による多胎児計測では、計測実行前における胎
児判別に時間が不要となり、速やかに計測を実行でき
る。また、胎児の判別を誤ったまま計測を行ってしまっ
た場合、計測を最初からやり直さなければならないとい
った事態を回避できる。
【0033】したがって、多胎妊婦の検診時間を短縮で
き、検診のスループットを向上できる。また、仰臥姿勢
が辛いとされる多胎妊婦への負担を軽減できる。多胎妊
婦はそうでない妊婦よりも超音波診断による胎児発育計
測の実施回数が多く、また、多胎妊婦は妊娠中毒症や切
迫流産等になりやすいので母体状況及び胎児の発育状況
に基づいて出産日の調整が行われる場合も多い。このた
め多胎児発育計測の実施価値は大きく、上記利点が得ら
れる点で本実施形態は極めて有効である。
【0034】なお、上記実施形態では3人の多胎児を計
測する場合を例にとり説明したが、胎児数は任意である
ことは言うまでもない。
【0035】(第2実施形態)上述した第1実施形態で
は、胎児を特定せずに計測の実行を開始し、得られた計
測結果を医師が各々の胎児に割り当てる構成について説
明した。第2実施形態では、第1実施形態と同様に胎児
を特定せずに計測の実行を開始すると共に、得られた各
々の計測結果から該当する胎児を自動判別するように構
成したものに関する。
【0036】図6は本発明の第2実施形態に係る超音波
診断装置の概略構成を示すブロック図である。第1実施
形態と同様に、本実施形態の超音波診断装置は、超音波
プローブ1、送受信制御部(T/R)3、信号処理部
5、DSC7、モニタ9、ホストシステム11、FDD
13、HDD15、パネルサブシステム17を備えてお
り、多胎児計測機能部60が第1実施形態のものとは構
成が異なる。
【0037】本実施形態の多胎児計測機能部60は、胎
児発育計測部29、計測結果表示部51、胎児判別部5
3、および結果処理部55とにより構成されている。
【0038】図7は、本実施形態の超音波診断装置を利
用した多胎児計測の流れを示すフローチャートである。
母体及びその胎児、多胎児計測の内容など基本的な条件
は第1実施形態のものと同様であるとする。
【0039】多胎児計測の開始が指示されると、先ずは
患者IDの入力となる(ステップS1)。患者IDは、
ここでは検査の母体を他の母体と区別するためのIDで
あり、複数桁の英数字等からなる。患者IDによって識
別される母体に関する情報は、産科患者データベース4
3に格納されている。
【0040】次に、医師が超音波プローブ1を検査対象
である母体に当てた状態で、超音波プローブ1から超音
波が送波され、該母体の超音波診断画像(ここではBモ
ード像とする)が生成される。このBモード像はモニタ
9に表示される。このとき医師は超音波プローブ1を移
動操作することで母体内の複数の胎児を表示させる(ス
テップS2)。
【0041】次いで医師は、現在表示されているいずれ
か一人の胎児に関して胎児発育計測の実行を指示する
(ステップS3)。この指示に応じて、多胎児発育計測
機能部60内の胎児発育計測部29による所定項目の計
測処理動作が実行される(ステップS4)。ステップS
4において胎児発育計測部29により得られた該胎児の
計測処理結果は、仮の識別子が付加されたのち項目結果
保存部37内に今回計測結果39として保存される(ス
テップS5)。
【0042】そして、ステップS6において胎児全員の
計測が終了したか否かの判定が行われる。この終了判定
は医師からの指示入力に基づいても良いし、あるいは当
該母体の全胎児数の値を事前に記憶しておき、本実施形
態の装置が自動判定する構成であっても良い。ここで、
計測した胎児数が当該母体の全胎児数に満たない場合、
ステップS2〜S5が繰り返して実行される。一方、全
胎児の計測が終了している場合はステップS7に移行す
る。ここまでの流れは第1実施形態と同じである。
【0043】次にステップS7において、胎児判別部5
3は、胎児3人それぞれの今回の計測結果R1〜R3
が、それぞれ、胎児A〜Cのうちのどの胎児のものであ
るかを所定のルールに基づき過去の計測結果から判別す
る。過去の計測結果は、項目結果保存部37内において
当該母体の胎児について過去計測結果41として保存さ
れているものを用いる。
【0044】そして計測結果表示部51は、当該母体の
全胎児についての過去の計測データを項目計測結果保存
部37の過去計測結果41から読み出すとともにモニタ
9に一覧表示させる。この場合の表示例を図8(a)に
示す。
【0045】図8(a)に示されるウインドウQ1にお
いては、各胎児につき、n個の計測項目、すなわち項目
名1:BPD、項目名2:FL、および項目名n:SACのそれ
ぞれの、1回目から前回までの計測値が表示される。
【0046】上記ステップS2〜S6においては胎児を
未特定のまま全胎児数分の今回の計測計測結果R1〜R
3を得たが、これらは、胎児判別部53により胎児が特
定されたのち、ウインドウQ1において各胎児の今回の
計測値のカラムにそれぞれ表示される。即ち、今回の計
測において3人目の胎児から得た計測結果R3は胎児A
のものであり、1人目の胎児から得た計測結果R1は胎
児Bのものであり、そして2人目の胎児から得た計測結
果R2は胎児Cのものであると判別される。
【0047】胎児判別部53は、胎児3人それぞれの今
回の計測結果R1〜R3が、それぞれ、胎児A〜Cのう
ちのどの胎児のものであるかを所定のルールに基づき過
去の計測結果から判別するわけであるが、かかる判別は
例えば以下に説明する方法に従って行われる。
【0048】あるルールでは、胎児判別部53は、項目
結果保存部37内において当該母体の胎児について過去
計測結果41として保存されている過去の計測結果に対
し、未特定の一人の胎児に関し今回計測した複数の計測
項目の各々を照らし合わせ、、各胎児への割付の妥当性
に関する順位付けを行い、1位の計測項目が最も多いも
のをその胎児に割り当てる。つまり、ある計測項目「S
AC」に関して言えば胎児Bに割り付けるのが最も妥当
(1位)であるが、胎児Aに割り付けるのが最も妥当で
ある計測項目の数が多数あれば、胎児Aと判別する(多
数決)。
【0049】この場合、特定項目に重み付けを行っても
良い。
【0050】例えば、BPD(biparietal diameter: 児頭
大横径)、FL(femur length: 大腿骨長)、FTA(fetal tru
nk cross-sectional area: 躯幹横断面積)、ALD(abdomi
nallongitudinal diameter: 腹部前後径)、およびATD(a
bdominal transversal diameter: 腹部横径)に対しては
重要度に応じた第1の重み付けを行い、AA(abdominal a
rea: 腹部断面積)、AC(abdominal circumference: 躯幹
周囲長)、HC(head circumference: 児頭周囲長)、およ
びOFD(occipital frontal diameter: 児頭前後径)には
第2の重み付けを行い、そしてCRL(crown-rump length:
児頭臀長)、およびSAC(gestational sac size: 胎嚢
径)には第3の重み付けを行う。そうすれば、根拠の重
要度に応じた適切な胎児判別が行えるようになる。な
お、所定のルールに従った項目値に基づく胎児の自動判
別は上述したもののみに限定されず、種々の手法を適用
してもよい。
【0051】次に、ステップS8において、結果処理部
55は図8(b)に示す結果処理ウインドウQ2をモニ
タ9に表示させ、胎児判別部53による胎児の判別結果
が適正であったか否かを医師に確認入力させる。
【0052】ここで、結果処理ウインドウQ2におい
て、判別結果が適正でない旨医師から指示があった場
合、医師自身が訂正を行える。この場合の訂正機能は、
第1実施形態の図4(b)を用いて説明した割当入力と
同等の手段により実現される(ステップS9)。
【0053】一方、胎児判別部53による胎児の判別結
果が適正であった場合、胎児発育計測を終了する。
【0054】以上説明した第2実施形態によれば、第1
実施形態と同様に計測実行前における胎児判別に時間が
不要であり、速やかに計測を実行できる。また、胎児の
判別を誤ったまま計測を行ってしまった場合、計測を最
初からやり直さなければならないといった事態を回避で
きる。したがって、多胎妊婦の検診時間を短縮でき、検
診のスループットを向上できる。また、仰臥姿勢が辛い
とされる多胎妊婦への負担を軽減できる。
【0055】そして、特に第2実施形態では、胎児判別
部53が、今回の計測結果が複数の胎児のうちのどの胎
児のものであるかをルールに基づき過去の計測結果から
判別するように構成されているので、医師による割当て
入力までもが不要であり、検診時間はさらに短縮され
る。
【0056】なお、本発明は上述した実施形態のみに限
定されず種々変形して実施可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
医師が各々の胎児の判別に要する作業時間を削減し、こ
れにより検診時間を短縮してスループットを向上でき、
通常の妊婦と比べて検診回数が多く仰臥姿勢が辛いとさ
れる多胎妊婦への負担を軽減できる超音波診断装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係り、産科計測にお
ける多胎児発育計測に好適な超音波診断装置の概略構成
を示すブロック図
【図2】第1実施形態の超音波診断装置を利用した多胎
児計測の流れを示すフローチャート
【図3】過去計測結果の一覧表示例を示す図
【図4】(a)は今回の計測結果の一覧表示例を示す
図、(b)は胎児割当て入力用ウインドウを示す図
【図5】トレンドグラフ表示の例を示すグラフ
【図6】本発明の第2実施形態に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図
【図7】第2実施形態の超音波診断装置を利用した多胎
児計測の流れを示すフローチャート
【図8】過去の計測結果および胎児判別後の今回の計測
結果の一覧表示例を示す図
【符号の説明】
1…超音波プローブ 3…送受信制御部(T/R) 5…信号処理部 7…DSC(ディジタルスキャンコンバータ) 9…モニタ 11…ホストシステム 13…FDD 15…HDD 17…パネルサブシステム 21…TCS(タッチコマンドスクリーン) 23…KB(キーボード) 25…マウス 27…トラックボール 19…多胎児発育計測機能部 37…項目計測結果保存部 43…産科患者データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C301 AA01 CC02 DD25 EE13 EE14 EE19 JB22 JC16 KK24 KK31 KK33 LL13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母体に対し超音波を送波するとともにそ
    の反射波を受波し、かかる受波信号に基づく該母体及び
    胎児の超音波診断画像を収集する超音波診断装置におい
    て、 前記超音波診断画像に描出された複数の胎児について、
    胎児を特に定めないで該複数胎児それぞれの所定項目の
    計測を行う計測手段と、 前記複数胎児の過去の計測結果を表示する過去計測結果
    表示手段と、 前記計測手段により前記複数の胎児について今回計測を
    行った結果を表示する今回計測結果表示手段と、 前記今回の計測結果と前記過去の計測結果との比較表示
    に基づいて該今回の計測結果が前記複数の胎児のうちの
    どの胎児のものであるかを割り当て入力する手段と、を
    具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記今回の計測結果が前記複数の胎児の
    うちのどの胎児のものであるかを、所定のルールに基づ
    き前記過去の計測結果から判別する判別手段をさらに具
    備することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段により胎児が判別された前
    記今回の計測結果を、同一母体内の複数の胎児ごとに記
    録する記録手段をさらに具備することを特徴とする請求
    項2に記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記判別手段による胎児の判別結果を訂
    正する訂正手段をさらに具備することを特徴とする請求
    項2又は3のいずれかに記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 母体に対し超音波を送波するとともにそ
    の反射波を受波し、かかる受波信号に基づく該母体及び
    胎児の超音波診断画像を収集する超音波診断装置におい
    て、 前記超音波診断画像に描出された複数の胎児について、
    胎児を特に定めないで該複数の胎児それぞれの所定項目
    の計測を行う計測手段と、 前記計測手段による項目の計測結果が該当する胎児を、
    過去の計測結果に基づいて判別する判別手段と、 前記判別手段により胎児の判別がなされた前記項目の計
    測結果を記録する記録手段と、を具備することを特徴と
    する超音波診断装置。
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