JP2001120308A - 野球スパイク - Google Patents

野球スパイク

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JP2001120308A
JP2001120308A JP30530499A JP30530499A JP2001120308A JP 2001120308 A JP2001120308 A JP 2001120308A JP 30530499 A JP30530499 A JP 30530499A JP 30530499 A JP30530499 A JP 30530499A JP 2001120308 A JP2001120308 A JP 2001120308A
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JP
Japan
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spike
baseball
hole
shoe sole
sole
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Pending
Application number
JP30530499A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Ogawa
雅央 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mizuno Corp
Maruzen Byora YK
Shinjo Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Mizuno Corp
Maruzen Byora YK
Shinjo Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイク本体の突片の先端部に抵抗溶接によ
り接合した超硬合金製チップのチッピングを防止でき、
かつ、前記スパイク本体の軽量化が図れると共に、前記
突片に付着する土の土詰まりを解消できる野球スパイク
を提供すること。 【解決手段】 スパイク本体1が、靴底に固定される取
付座板2と、該取付座板2に対してほぼ直角に立ち上が
る突片3とからなる断面L字形に形成され、前記突片3
の先端部に超硬合金製チップ7が抵抗溶接により接合さ
れている野球スパイクであって、前記突片3に前記チッ
プ7の接合部分から一定距離隔てて透孔9が設けられて
いることを特徴とする。また、前記スパイク本体1を靴
底に埋め込んで固定する埋め込み方式の場合、前記取付
座板2と前記突片3との折曲連結部分に樹脂材からなる
支持部材11が射出成形される。この支持部材は、スパ
イク本体1を靴底に埋め込む工程において、靴底成形金
型内におけるスパイク本体1の位置決めと保持を容易に
すると共に、該支持部材11を介してスパイク本体1を
靴底に強固に固着させるために設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野球靴の靴底に装
着される野球スパイクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、スパイク本体が、靴底に
固定される取付座板と、該取付座板に対してほぼ直角に
立ち上がる突片とからなる断面L字形に形成され、前記
突片の先端部に超硬合金製チップを抵抗溶接により接合
して、耐摩耗性を向上させた野球スパイクを開発し、提
案している(特開平9−182606号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の野球スパイク
は、すぐれた耐磨耗性を有しているけれども、せん断方
向の衝撃力に対してチッピング(欠け)を生じ易いと云
う欠点があった。
【0004】本発明者等は、上記欠点を改善するため種
々研究、実験を重ねた結果、前記スパイク本体の前記突
片に前記チップの接合部分から一定距離隔てて透孔を設
けると、予想外にも衝撃力が吸収され、チッピングが効
果的に防止されることを見出した。また、前記突片に透
孔を設けることによって、スパイク本体の軽量化が図れ
るだけではなく、使用時において前記突片に付着した土
が前記透孔を通じて排除され、土詰まりを解消できると
いう付随的な効果が得られることを見出した。
【0005】本発明は、上記のような知見に基づいてな
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ス
パイク本体が、靴底に固定される取付座板と、該取付座
板に対してほぼ直角に立ち上がる突片とからなる断面L
字形に形成され、前記突片の先端部に超硬合金製チップ
が抵抗溶接により接合されている野球スパイクであっ
て、前記突片に前記チップの接合部分から一定距離隔て
て透孔が設けられていることを特徴とする。
【0007】前記突片に透孔を設けると、前記突片の靭
性が向上し、せん断方向の衝撃力を逃がして前記超合金
製チップのチッピングが防止される。
【0008】前記透孔は、下拡がりの台形状に形成する
ことが好ましいが、円形、楕円形その他種々の形状とす
ることも可能である。
【0009】また、前記スパイク本体を靴底に埋め込ん
で固定する埋め込み方式の場合、前記取付座板と前記突
片との折曲連結部分に樹脂材からなる支持部材が射出成
形される。この支持部材は、スパイク本体を靴底に埋め
込む工程において、靴底成形金型内におけるスパイク本
体の位置決めと保持を容易にすると共に、該支持部材を
介してスパイク本体が靴底に強固に固着させるために設
けられるものである。また、前記支持部材をスパイク本
体に射出成形する際に、該支持部材に前記透孔内に延び
る弾性舌片を一体成形すると、該弾性舌片が揺動するこ
とで、前記突片に付着した土が効率的に排除され、土詰
まりの防止効果を一層向上させることができる。
【0010】さらに、本発明の野球スパイクは、リテー
ナに取り替え可能に取り付け、前記リテーナを介して靴
底に装着される取り替え方式(リテーナ方式)に使用す
ることも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明による野球スパイクを示し
ており、スパイク本体1は、抵抗溶接可能な高炭素鋼の
板材を打抜き曲げ加工して断面L字形に形成され、靴底
に固定される取付座板2と、該取付座板2に対してほぼ
直角に立ち上がる突片3とからなり、取付座板2と突片
3との折曲連結部分に補強リブ4が設けられている。該
スパイク本体1は十分な強度を確保するため、厚さ1.
2mm〜2.5mm程度の鋼板材で製造することが望まし
い。
【0013】取付座板2は、半楕円形状に形成され、1
つの大きい取付孔5と2つの小さな取付孔6,6が設け
られている。
【0014】突片3は台形状に形成され、先端部に耐磨
耗性のすぐれた超硬合金製チップ7が抵抗溶接により接
合されている。該チップ7はタングステンカーバイト系
の超硬合金が好ましい。また、突片3には、チップ7の
接合部分8から一定距離(A)隔てて透孔9が設けられ
ている。接合部分8と透孔9との離間距離(A)は突片
3の強度を著しく低下させない範囲内に設定されてい
る。また、透孔9の両側に形成される支持脚部10,1
0の幅(B)も突片3の強度を著しく低下させない範囲
を考慮して設定されている。
【0015】透孔9の形状は、図示の実施例では、突片
3の輪郭形状とほぼ相似形の台形状に形成されている
が、このような台形状に限定されるものではなく、円
形、楕円形その他種々の形状とすることが可能である。
しかし、接合部8と透孔9との離間距離(A)及び透孔
9の両側に形成される支持脚部10,10の幅(B)
は、突片3の強度を十分に確保できる範囲内に設計され
なければならない。
【0016】上記のように突片3に透孔9を設けると、
該透孔9の両側に形成される支持脚部10,10の部分
が突片3の他の部分より強度的に弱化するが、該支持脚
部10,10の靭性が向上するので、超硬合金製チップ
7にかかるせん断方向の衝撃荷重を支持脚10,10の
部分で吸収して逃がすことが可能となる。この衝撃荷重
の逃がし作用によって、超硬合金製チップ7のチッピン
グ(欠け)が防止され、耐磨耗性のすぐれたチップ7の
寿命を長く維持できる。
【0017】また、突片3に透孔9を設けることによっ
て、スパイク本体1の軽量化が図れるだけでなく、該ス
パイク本体1を靴底に装着した野球靴を使用する際に、
使用中に突片3に付着した土が透孔9を通じて排除され
るので、突片3の土詰まりが解消され、常に快適に使用
できる。
【0018】、上記構成を有するスパイク本体1を靴底
に埋め込んで装着する場合、図2に示すように、取付座
板2と突片3との折曲連結部分に樹脂材を射出成形して
支持部材11が形成される。該支持部材11は、樹脂材
が2つの取付孔6,6を貫通して充填され、前記折曲連
結部分を包囲するように成形されているので、スパイク
本体1に対して強固に固着され、両者は一体化されてい
る。支持部材11の樹脂材としては、ポリアミド樹脂
(ナイロン)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリ
カーボネート(PC)及び塩化ビニル等が適している。
【0019】上記した支持部材11は、スパイク本体1
を靴底に埋め込んで装着する工程において、スパイク本
体1が靴底成形金型(図示せず)内の所定位置に位置決
めして保持するのを容易にすると共に、靴底にスパイク
本体1を強固に固着するために設けられるものである。
なお、支持部材11をスパイク本体1に射出成形する際
に、図示のように透孔9内に延びる弾性舌片を支持部材
11と一体に成形しておくと、該弾性舌片12が揺動す
ることによって、突片3に付着した土が効率良く排除さ
れ、土詰まり防止効果を一層向上させることができる。
【0020】図3は、スパイク本体1を靴底15に埋め
込んで装着した本発明による野球スパイクの使用状態を
示している。靴底15を形成する弾性ゴム材又は弾性樹
脂材がスパイク本体1の取付座板2の取付孔4を貫通し
て充填されると共に、支持部材11全体が靴底15に埋
め込んで固着される。このとき、樹脂材で形成されてい
る支持部材11が弾性を有する靴底15となじんで密着
するので、スパイク本体1は該支持部材11を介して靴
底に強固に固着されることになる。そして、スパイク本
体1の突片3にかかる地面からの圧力は支持部材11を
介して靴底15に伝わるので、不快な突き上げ感や足の
疲労が有効に防止される。
【0021】図4ないし図8は、本発明の野球スパイク
を靴底15に取り替え可能に装着する取り替え方式(リ
テーナ方式)に使用した実施例を示しており、1つのリ
テーナ20に複数のスパイク本体1が取り替え可能に取
り付けられている。
【0022】リテーナ20は、厚さ1.0mmの鋼板をプ
レス加工してつくられ、スパイク本体1を靴底15の爪
先部、母趾球部、子趾球部、踏み付け部及び踵部などの
所望位置に装着するため、図4に示すように数種類の形
状を有し、本実施例では各リテーナ20に3つのスパイ
ク取付部21が設けられている。
【0023】スパイク取付部21は、図5に示すよう
に、スパイク本体1の取付座板2が係合する凹部22を
有している。該凹部22は、取付座板2の輪郭形状と同
一の半楕円形状に形成され、取付座板2ががた付きのな
い密接状態に係合するようになっており、かつ、凹部2
2のカバー壁部22aにはスパイク本体1の取付孔5に
対応する締結孔23と、取付孔6,6に対応する仮止め
孔24,24が設けられ、さらに、補強リブ4が係合す
る切欠き部25が設けられている。また、凹部22の深
さは取付座板2の厚みとほぼ等しくなっていて、凹部2
2に係合した取付座板2の底面がリテーナ20の底面と
ほぼ面一になるように構成されている。
【0024】スパイク本体1は、図6及び図7に示すよ
うに、その取付座板2をリテーナ20の凹部22に係合
し、かしめピン26,26を仮止め孔24,24及び取
付孔6,6に圧入してリテーナ20のスパイク取付部2
1に取り替え可能に取り付けられる。このとき、取付孔
5が凹部22の締結孔23と同心状に配置される。な
お、スパイク本体1の仮止め手段として、かしめピン2
6,26に代えて、接着強度のそれほど強くない接着剤
を用いることも可能である。
【0025】このようにスパイク本体1を取り付けたリ
テーナ20は、図8に示すように、靴底15の所定位置
に設けた取付孔16にスパイク本体1の取付孔5とリテ
ーナ20の締結孔23を位置決めし、締結孔23、取付
孔5及び取付孔16に挿通した締結金具27を用いて靴
底15に取付け固定される。図中17は中底を示してい
る。
【0026】締結金具27は、図示の実施例では、端部
に鍔部を有する円筒部材28と、端部に扁平な座板部を
有する軸体29とからなり、軸体29を円筒部材28に
圧入して締結する構造である。なお、該締結金具27に
代えて、従来から用いられている釘、ボルト・ナットそ
の他適宜の固着手段を採用することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スパイク本体の突片に透孔を設けることによって、前記
突片の先端部に抵抗溶接により接合した超硬合金製チッ
プのチッピングを効果的に防止することができる。ま
た、前記スパイク本体の軽量化が図れると共に、前記突
片に付着する土の土詰まりを解消することができる。
【0028】請求項4に係る発明によれば、スパイク本
体の折曲連結部分に射出成形された樹脂材の支持部材に
よって、前記スパイク本体を靴底に埋め込んで強固に固
着させることができる。また、前記スパイク本体にかか
る地面からの圧力による不快な突き上げ感や足の疲労を
軽減させることができる。さらに、請求項5に係る発明
によれば、前記突片に付着した土の土詰まりを一層効果
的に解消することができる。
【0029】さらに、本発明の野球スパイクは、靴底に
対して埋め込んで装着する埋め込み式と、靴底に対して
取り替え可能に装着する取り替え式(リテーナ方式)と
の両方に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による野球スパイクを示す斜視図であ
る。
【図2】本発明による野球スパイクを埋め込み方式に適
用した例を示す斜視図である。
【図3】同野球スパイクを靴底に埋め込んだ状態を示す
縦断側面図である。
【図4】本発明による野球スパイクを取り替え式(リテ
ーナ方式)に適用した例を示す靴底の平面図である。
【図5】スパイク本体を取り付けるリテーナ要部の斜視
図である。
【図6】同リテーナ要部とこれに取り付けるスパイク本
体を示す斜視図である。
【図7】同スパイク本体を同リテーナに仮止めした状態
を示す斜視図である。
【図8】同スパイク本体を同リテーナを介して靴底に装
着した状態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 スパイク本体 2 取付座板 3 突片 5,6 取付孔 7 超硬合金製チップ 8 接合部 9 透孔 10 支持脚部 11 支持部材 12 舌片 15 靴底
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 雅央 大阪市住之江区南港北1丁目12番35号 美 津濃株式会社内 Fターム(参考) 4F050 AA01 BA17 BA20 JA03 LA01 MA70 MA75 MA80 MA84 MA86

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイク本体が、靴底に固定される取付
    座板と、該取付座板に対してほぼ直角に立ち上がる突片
    とからなる断面L字形に形成され、前記突片の先端部に
    超硬合金製チップが抵抗溶接により接合されている野球
    スパイクであって前記突片に前記チップの接合部分から
    一定距離隔てて透孔が設けられていることを特徴とする
    野球スパイク。
  2. 【請求項2】 前記透孔が、下拡がりの台形状に形成さ
    れている請求項1記載の野球スパイク。
  3. 【請求項3】 前記透孔が、円形に形成されている請求
    項1記載の野球スパイク。
  4. 【請求項4】 前記取付座板と前記突片との折曲連結部
    分に樹脂材からなる支持部材が射出成形されており、該
    支持部材を介して前記スパイク本体が靴底に埋め込まれ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の野球スパ
    イク。
  5. 【請求項5】 前記樹脂製支持部材に前記透孔内に延び
    る弾性舌片が一体成形されている請求項4記載の野球ス
    パイク。
  6. 【請求項6】 前記スパイク本体が、リテーナに取り替
    え可能に取り付けられ、該リテーナを介して前記スパイ
    ク本体が靴底に装着されることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の野球スパイク。
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