JP2001119969A - 振動アクチュエータおよび光学系駆動装置 - Google Patents

振動アクチュエータおよび光学系駆動装置

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JP2001119969A
JP2001119969A JP29005299A JP29005299A JP2001119969A JP 2001119969 A JP2001119969 A JP 2001119969A JP 29005299 A JP29005299 A JP 29005299A JP 29005299 A JP29005299 A JP 29005299A JP 2001119969 A JP2001119969 A JP 2001119969A
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bending vibration
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bending
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Takeshi Matsumoto
豪 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の超音波モータでは、3相の駆動信号を
振動子へ入力しなければならず、駆動用回路が大型化す
る。 【解決手段】 加圧接触する相対運動部材26との間で
発生する一次元の相対運動の方向へ振動する縦振動を発
生する縦振動発生部23と、この縦振動とほぼ90度の
位相差で、相対運動部材26との間の加圧方向へ振動す
る屈曲振動を発生する第1の屈曲振動発生部24aと、
第1の屈曲振動発生部24aが発生した振動とほぼ18
0度の位相差で、相対運動部材26との間の加圧方向へ
振動する屈曲振動を発生する第2の屈曲振動発生部24
bとを有する振動子21を備え、第1の屈曲振動発生部
24aおよび第2の屈曲振動発生部24bが、いずれ
も、縦振動の振動方向と屈曲振動の振動方向とにいずれ
もほぼ直交する方向であって互いに異なる2方向へ分極
された2つの分極領域24a−1、24a−2または2
4b−1、24b−2を、第2振動の振動方向に並んで
状態で有する振動アクチュエータ20である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動アクチュエー
タおよび光学系駆動装置に関する。より具体的には、本
発明は、複数の振動を適当な位相差で発生する振動子、
および、この振動子との間で一次元の相対運動を発生す
る相対運動部材を備える振動アクチュエータと、この振
動アクチュエータを光学系の光軸方向への駆動源として
備える光学系駆動装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の振動アクチュエータ1の
一例を分解した状態で、その駆動用回路6とともに示す
斜視図である。以降の説明では、振動アクチュエータが
超音波の振動域を利用した超音波モータである場合を例
にとる。
【0003】同図に示すように、この超音波モータ1
は、チタンジルコン酸鉛により直方体状に形成された振
動子2を有する。この振動子2の一つの側面2aにおけ
る長手方向の両端側には、駆動力取出部3a、3bが突
起状に装着される。この駆動力取出部3a、3bは、例
えばPTFEにより横断面形状が矩形である角棒形に形
成される。振動子2は、その全域において、図中白抜き
矢印で示す一方向へ分極される。振動子2は、図示しな
い適当な加圧機構により、駆動力取出部3a、3bを介
して相対運動部材5に加圧接触する。
【0004】振動子2の一方の平面には、電極板4a、
4b、4c、4dおよび4eが互いに離れて図示する位
置関係で貼付される。振動子2の他方の平面には、接地
用の電極板4fが貼付される。
【0005】この超音波モータ1の電極板4a〜4e
に、同一の周波数の駆動信号(交流電圧)を所定の位相
差で入力する。すると、電極板4cが接する部分の振
動子2に相対運動方向へ周期的に振動する伸縮振動と、
電極板4a、4bが接する部分の振動子2にこの伸縮
振動と所定の位相差を有して振動子2と相対運動部材5
との加圧方向へ周期的に振動する第1の伸縮振動と、
電極板4d、4eが接する部分の振動子2に第1の伸縮
振動とほぼ180度の位相差を有して加圧方向へ周期的
に振動する第2の伸縮振動とが、同時に発生する。
【0006】このようにして、振動子2には、電極板4
cが接する部分により1次の縦振動(相対運動方向への
伸縮振動)が発生するとともに、電極板4a、4bおよ
び電極板4d、4eが接する部分により2次の屈曲振動
(加圧方向への曲げ振動)が発生する。発生した1次の
縦振動および2次の屈曲振動は、振動子2において合成
される。これにより、駆動力取出部3a、3bには、互
いに位相がほぼ180度ずれて楕円状に周期的に変位す
る振動が、それぞれ発生する。このため、振動子2は、
駆動力取出部3a、3bを介して加圧接触する相対運動
部材5との間で、1次元の相対運動を生じる。
【0007】ところで、この超音波モータ1における振
動子2の分極方向は、図示するように一方向である。こ
のため、駆動力取出部3a、3bに互いに位相がほぼ1
80度ずれた楕円状の振動をそれぞれ発生して超音波モ
ータ1を駆動するには、電極板4cには縦振動用駆動信
号を入力し、電極板4bおよび電極板4dには縦振動用
駆動信号とは所定の位相差を有する第1の屈曲振動用駆
動信号を入力し、さらに、電極板4aおよび電極板4e
には第1の屈曲振動用駆動信号とはほぼ180度の位相
差を有する第2の屈曲振動用駆動信号を入力する必要が
ある。
【0008】そこで、駆動用回路6では、発振器7から
発振される駆動信号を二つに分岐する。そして、一方を
増幅器8を介して縦振動用駆動信号として電極板4cに
入力するとともに、他方を、移相器9を介して所定量位
相をずらす。そして、そのうちの一方は増幅器10を介
して第1の屈曲振動用駆動信号として、電極板4bおよ
び電極板4dに入力し、他方は移相器11を介してほぼ
180度位相をずらし、増幅器12を介して第2の屈曲
振動用駆動信号として、電極板4aおよび電極板4eに
入力していた。
【0009】図8には、電極板4cに入力される縦振動
用駆動信号、電極板4b、4dに入力される第1の屈曲
振動用駆動信号、および電極板4a、4eに入力される
第2の屈曲振動用駆動信号それぞれの一例を、グラフで
示す。なお、図8に示すグラフは、移相器9により位相
を90度ずらした場合を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、図7に示
す超音波モータ1では、図8にグラフで例示するよう
に、縦振動用駆動信号、第1の屈曲振動用駆動信号、お
よび第2の屈曲振動用駆動信号という3相の駆動信号を
振動子2に個別に入力する必要があった。このため、駆
動用回路6を簡略化できず、電極板4a〜4e、移相器
9、11および増幅器8、10、12それぞれの設置数
が増加してしまうという課題があった。
【0011】すなわち、図7に示す超音波モータ1で
は、図示するように、振動子2の分極方向が一方向であ
る。このため、電極4aおよび電極4b間、および電極
4dおよび電極4e間それぞれに、位相がほぼ180度
ずれた2相の屈曲振動用駆動信号を入力するには、4枚
の電極4a、4b、4dおよび4eと、移相器11と、
増幅器12とがいずれも必要であった。したがって、図
示するように、超音波モータ1の駆動用回路6が大型化
してしまうおそれがあった。
【0012】そのため、この超音波モータ1を、例えば
オートフォーカスカメラの焦点調節レンズ群や焦点距離
調節レンズ群等といった可動光学系の、光軸方向への駆
動源に適用しようとしても、消費電力や設置寸法が増加
してしまうという課題があった。そのため、超音波モー
タ1をこのような用途に好適に用いることはできなかっ
た。
【0013】ここに、本発明の目的は、駆動用回路を簡
略化することができる振動アクチュエータと、この振動
アクチュエータを用いた光学系駆動装置とを提供するこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、直方体状の外形を有し、電気
機械変換素子を有する振動子と、この振動子との間で相
対運動を行う相対運動部材とを備え、振動子が、直方体
をなす辺のうちの所定の一辺に沿った方向へ振動する縦
振動を発生させるための縦振動発生部と、縦振動の振動
方向とほぼ直交する方向へ振動する屈曲振動を発生させ
るための屈曲振動発生部とを有し、屈曲振動発生部に
は、屈曲振動の振動方向へ並んで設けられた2つの分極
領域が形成され、該2つの分極領域それぞれの分極方向
が互いに逆向きであることを特徴とする振動アクチュエ
ータを提供する。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載された
振動アクチュエータにおいて、屈曲振動発生部が、第1
の屈曲振動発生部と第2の屈曲振動発生部とを有し、縦
振動発生部が、縦振動の振動方向に関して、第1の屈曲
振動発生部と第2の屈曲振動発生部とに挟まれた位置に
設けられ、縦振動発生部が、第1の屈曲振動発生部で発
生する振動と所定の位相差で振動し、第2の屈曲振動発
生部が、第1の屈曲振動発生部で発生する振動とほぼ1
80度の位相差で振動することを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項2に記載された
振動アクチュエータにおいて、振動子が、相対運動部材
と接触して、縦振動と屈曲振動とによって得られた駆動
力を相対運動部材に伝達するための駆動力取出部を備
え、駆動力取出部が、振動子における屈曲振動の振動方
向に関するほぼ中央部であって、2つの分極領域それぞ
れの少なくとも一方の位置に配置されることを特徴とす
る。
【0017】請求項4の発明は、請求項2に記載された
振動アクチュエータにおいて、振動子が、相対運動部材
と接触して、縦振動と屈曲振動とによって得られた駆動
力を相対運動部材に伝達するための駆動力取出部を備
え、駆動力取出部が、振動子における縦振動の振動方向
に関する両端部であって、第1の屈曲振動発生部および
第2の屈曲振動発生部それぞれの位置に配置されること
を特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、屈曲振動発生部に屈曲振動の振動方向へ並んで
設けられた2つの分極領域には、電気エネルギを授受す
るための共通の電気エネルギ授受部材が設けられること
を特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、屈曲振動発生部に屈曲振動の振動方向へ並んで
設けられた2つの分極領域には、同一の電気エネルギが
供給されることを特徴とする。
【0020】さらに、請求項7の発明は、光軸方向へ移
動自在に保持された光学系と、請求項1から請求項6ま
でのいずれか1項に記載された振動アクチュエータと、
この振動アクチュエータが発生する相対運動を、光学系
の光軸方向への直線運動に変換する変換手段とを備える
ことを特徴とする光学系駆動装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
かかる振動アクチュエータの実施形態を、添付図面を参
照しながら詳細に説明する。なお、以降の実施形態の説
明においても、振動アクチュエータが超音波モータであ
る場合を例にとる。
【0022】図1は、本実施形態の超音波モータ20を
分解した状態で、その駆動用回路27とともに示す斜視
図である。同図に示すように、本実施形態の超音波モー
タ20は、振動子21と、相対運動部材26と、駆動用
回路27とを有する。以下、これらの構成要素について
順次説明する。
【0023】〔振動子21〕本実施形態の振動子21
は、大きな圧電効果を示す圧電材料であるチタンジルコ
ン酸鉛からなる。この振動子21は、長辺a、長辺aよ
りも短い中辺b、および中辺bよりも短い短辺cを有す
る直方体状に形成される。なお、振動子21は、本実施
形態で用いたチタンジルコン酸鉛以外に、水晶、ロッシ
ェル塩、ニオブ酸リチウムまたはチタン酸バリウム等の
他の圧電材料により構成してもよい。
【0024】この振動子21は、駆動力取出部22を備
える。本実施形態では、駆動力取出部22は、振動子2
1の4つの側面のうちで中辺bおよび短辺cにより囲ま
れた一つの側面21aにおける中辺bに沿った方向の中
央側であって、後述する2つの分極領域24a−1、2
4a−2にともに跨がる位置に、装着される。
【0025】この駆動力取出部22は、本実施形態では
PTFEにより横断面形状が矩形である角棒形に形成さ
れる。なお、駆動力取出部22は、本実施形態で用いた
PTFE以外に、ポリイミド樹脂、PEN、PPSまた
はPEEK等の他の高分子材料により構成してもよい。
また、駆動力取出部22の装着位置は、図示する位置に
限定されるものではなく、振動子21に要求する性能や
駆動効率等を勘案して、適宜設定すればよい。具体的に
は、駆動力取出部22は、分極領域24a−1、24a
−2の少なくとも一方の位置に配置されていればよい。
【0026】本実施形態の振動子21は、圧電材料によ
り形成されている。そのため、例えば、本実施形態の振
動子21とほぼ同様な形状の弾性体の一方の平面に薄板
状の圧電体を貼付することにより構成された振動子に比
較すると、接着層が存在しない分だけ、電気エネルギと
機械的変位との間の変換効率をより高めることができ
る。
【0027】振動子21は縦振動発生部23を有する。
この縦振動発生部23は、振動子21の長辺aに沿った
方向における中央側に形成される。縦振動発生部23
は、振動子21と相対運動部材26との間の加圧方向へ
振動する縦振動を発生する。
【0028】また、振動子21は第1の屈曲振動発生部
24aを有する。この第1の屈曲振動発生部24aは、
長辺aに沿った方向に関する縦振動発生部23の一方の
端部側であって、駆動力取出部22の装着部を含む側
に、形成される。第1の屈曲振動発生部24aは、振動
子21と相対運動部材26との間の相対運動方向へ振動
する伸縮振動を発生する。
【0029】第1の屈曲振動発生部24aで発生する伸
縮振動の、縦振動発生部23で発生する縦振動に対する
位相差は、超音波モータ20に求める性能等を勘案し
て、0度より大きく180度より小さい範囲で、適宜設
定される。本実施形態では、この位相差を90度とし
た。
【0030】この第1の屈曲振動発生部24aには、屈
曲振動の振動方向(相対運動方向)に並んだ状態で、二
つの分極領域24a−1、24a−2が形成される。分
極領域24a−1、24a−2それぞれの分極方向は、
図示するように、縦振動の振動方向と屈曲振動の振動方
向とにいずれもほぼ直交するとともに互いに異なる2方
向である。
【0031】さらに、振動子21は第2の屈曲振動発生
部24bを有する。この第2の屈曲振動発生部24b
は、長辺aに沿った方向に関する縦振動発生部23の他
方の端部側に、形成される。第2の屈曲振動発生部24
bも、振動子21と相対運動部材26との間の相対運動
方向へ振動する伸縮振動を発生する。
【0032】この第2の屈曲振動発生部24bには、屈
曲振動の振動方向(相対運動方向)に並んだ状態で、二
つの分極領域24b−1、24b−2が形成される。分
極領域24b−1、24b−2それぞれの分極方向は、
図示するように、縦振動の振動方向と屈曲振動の振動方
向とにいずれもほぼ直交するとともに互いに異なる2方
向である。
【0033】さらに、振動子21と相対運動部材26と
の間の加圧方向、すなわち縦振動の振動方向に関して並
設される分極領域24a−1、24b−2は、互いに逆
方向へ分極される。また、縦振動の振動方向に関して並
設される分極領域24a−2、24b−1も、互いに逆
方向へ分極される。
【0034】本実施形態では、チタンジルコン酸鉛から
なる振動子21に、このように分極領域24a−1、2
4a−2、24b−1および24b−2を形成すればよ
い。その形成手段は、特定の形成手段には限定されず、
公知の適当な形成手段によればよい。例えば、分極領域
24a−2、24b−2の表面および裏面に分極用電極
をそれぞれ装着して図示する方向への分極を行った後、
これらの分極用電極を外し、分極領域24a−1、24
b−1および縦振動発生部23の表面および裏面に分極
用電極をそれぞれ装着して反対方向への分極を行えばよ
い。
【0035】なお、振動子21における縦振動発生部2
3、第1の屈曲振動発生部24aおよび第2の屈曲振動
発生部24bそれぞれの形成範囲は、振動子21に要求
する性能や駆動効率等を勘案して、適宜設定すればよ
い。
【0036】本実施形態の超音波モータ20では、分極
領域24a−1および24a−2にともに接触するよう
にして電極板25aが装着される。また、縦振動発生部
23に接触するようにして電極板25bが装着される。
さらに、分極領域24b−1、24b−2にともに接触
するようにして電極板25cが装着される。電極板25
a〜25cは、いずれも、振動子21へ電気エネルギの
授受を行う。これにより、分極領域24a−1および2
4a−2には電極板25aにより、また分極領域24b
−1および24b−2には電極板25cにより、それぞ
れ同一の電気エネルギが供給される。
【0037】電極板25a〜25cが装着された平面と
反対側の振動子21の平面には、接地用の電極板25d
が装着される。
【0038】電極板25aに駆動信号(交流電圧)を入
力すると、第1の屈曲振動発生部24aには、振動子2
1と相対運動部材26との間の相対運動方向へ伸縮する
伸縮振動が発生する。また、電極板25cに駆動信号
(交流電圧)を入力すると、第2の屈曲振動発生部24
bには、上記の相対運動方向へ伸縮する伸縮振動が発生
する。
【0039】この際、屈曲振動の振動方向に関して、分
極領域24a−1、24a−2の分極方向は互いに逆方
向であり、かつ分極領域24b−1、24b−2の分極
方向は互いに逆方向である。また、縦振動の振動方向に
関して、分極領域24a−1、24b−2の分極方向は
互いに逆方向であり、かつ分極領域24a−2、24b
−1の分極方向は互いに逆方向である。このため、電極
板25aと電極板25cとに同位相の駆動信号(交流電
圧)を入力すると、第2の屈曲振動発生部24bで発生
する伸縮振動は、第1の屈曲振動発生部24aで発生す
る伸縮振動に対して、ほぼ180度位相がずれる。
【0040】このため、第1の屈曲振動発生部24aで
発生する伸縮振動と、第2の屈曲振動発生部24bで発
生する伸縮振動とは合成されて、振動子21に中辺bに
沿った方向へ振動する2次の屈曲振動が励振される。
【0041】一方、電極板25bに駆動信号(交流電
圧)を入力すると、縦振動発生部23には、振動子21
と相対運動部材26との間の加圧方向へ伸縮する伸縮振
動が発生する。これにより、振動子21に長辺aに沿っ
た方向へ振動する1次の縦振動が励振される。
【0042】振動子21に発生した2次の屈曲振動と1
次の縦振動とは合成される。このため、振動子21に設
けられた駆動力取出部22に、楕円状に周期的に変位す
る振動が発生する。
【0043】振動子21は、図示しない適当な加圧機構
により、駆動力取出部22を介して後述する相対運動部
材26に加圧接触する。そのため、振動子21は、加圧
接触する相対運動部材26との間で、図中に示す両矢印
の方向、すなわち側面21aの長手方向へ一次元の相対
運動を発生する。本実施形態の振動子21は、以上のよ
うに構成される。
【0044】〔相対運動部材26〕振動子21に装着さ
れた駆動力取出部22の底面に、相対運動部材26の平
面26aが、図示しない適当な加圧機構により、加圧接
触される。相対運動部材26は、図示しない支持機構に
より図面中の両矢印方向へ一次元に移動自在に支持され
る。
【0045】これにより、駆動力取出部22に楕円運動
が発生すると、相対運動部材26は、振動子21との間
で、図面中の両矢印方向へ一次元の相対運動を発生す
る。
【0046】〔駆動用回路27〕本実施形態では、電極
板25a〜25cに駆動用回路27が接続される。この
駆動用回路27における発振器28は、振動子21に発
生する縦振動および屈曲振動それぞれに対応する周波数
の信号を発振する。発振器28の出力は分岐して、一方
の出力は、増幅器29によって増幅された後に、縦振動
用駆動信号(交流電圧)として、縦振動発生部23に装
着された電極板25bへ入力される。
【0047】また、分岐した他方の出力は、移相器30
によって縦振動用駆動信号とは90度位相をずらして屈
曲振動用駆動信号とされた後に、増幅器31を介して、
第1の屈曲振動発生部24aに装着された電極板25a
と、第2の屈曲振動発生部24bに装着された電極板2
5cとへ入力される。
【0048】図2は、本実施形態における、電極板25
bに入力される縦振動用駆動信号と、電極板25a、2
5cに入力される屈曲振動用駆動信号とのそれぞれの時
間と電圧との関係を示すグラフである。
【0049】本実施形態では、前述したように、屈曲振
動の振動方向に関して、分極領域24a−1、24a−
2の分極方向は互いに逆方向であり、かつ分極領域24
b−1、24b−2の分極方向は互いに逆方向である。
また、縦振動の振動方向に関して、分極領域24a−
1、24b−2の分極方向は互いに逆方向であり、かつ
分極領域24a−2、24b−1の分極方向は互いに逆
方向である。このため、電極板25a、25cへ同一の
交流電圧を印加すると、第1の屈曲振動発生部24aと
第2の屈曲振動発生部24bとが、互いにほぼ180度
位相がずれて逆方向へ変位する。これにより、振動子2
0に2次の屈曲振動を励振することができる。
【0050】また、本実施形態では、縦振動用駆動信号
と、第1の屈曲振動発生用駆動信号および第2の屈曲振
動発生用駆動信号とは、移相器30によって90度位相
がずれて設定される。このため、縦振動用駆動信号の周
波数と、第1の屈曲振動発生用駆動信号および第2の屈
曲振動発生用駆動信号それぞれの周波数とをほぼ同じに
設定することにより、振動子20に発生する1次の縦振
動と2次の屈曲振動とは互いに合成される。これによ
り、駆動力取出部22に楕円状の振動を発生することが
できる。
【0051】このように、本実施形態では、第1の屈曲
振動発生部24aおよび第2の屈曲振動発生部24bそ
れぞれが、分極方向が異なる二つの分極領域24a−1
および24b−1、分極領域24b−1および24b−
2を有する。このため、第1の屈曲振動発生部24aお
よび第2の屈曲振動発生部24bの間にほぼ180度の
位相差を設けるための移相器が不要となる。また、屈曲
振動用の電極板を電極板25a、25cの2枚にまとめ
て、その総数を半減することができる。
【0052】したがって、本実施形態によれば、屈曲振
動用の電極板および増幅器の数をともに半減でき、これ
により、駆動用回路27を簡略化することができる。
【0053】また、本実施形態によれば、部品点数を削
減することにより、コストダウン及び組立工数をいずれ
も削減できる。
【0054】(第2実施形態)図3は、本実施形態の超
音波モータ20−1を分解した状態で、その駆動用回路
27とともに示す斜視図である。
【0055】本実施形態の超音波モータ20−1が、第
1実施形態の超音波モータ20と相違するのは、駆動力
取出部22a、22bの設置態様である。そこで、本実
施形態の説明は、駆動力取出部22a、22bについて
行うこととし、同一の部分については同一の図中符号を
付すことにより、重複する説明を省略する。
【0056】図3において、振動子21−1の一つの側
面21bにおける長手方向の両端側であって第1の屈曲
振動発生部24aおよび第2の屈曲振動発生部24bそ
れぞれの位置には、駆動力取出部22a、22bが互い
に離れて形成される。本実施形態においても第1実施形
態と同様に、駆動力取出部22a、22bはPTFEに
より横断面形状が矩形である角棒形に形成した。
【0057】振動子21−1は、この駆動力取出部22
a、22bを介して、図示しない適当な加圧機構によ
り、相対運動部材26に加圧接触する。振動子21−1
は、加圧接触する相対運動部材26との間で、図中の両
矢印方向、すなわち側面21bにおける長手方向へ一次
元の相対運動を発生する。
【0058】本実施形態の超音波モータ20−1では、
電極板25aに駆動信号(交流電圧)を入力することに
より、第1の屈曲振動発生部24aに、屈曲振動の振動
方向、すなわち振動子21−1と相対運動部材26との
加圧方向へ伸縮する伸縮振動が発生する。また、電極板
25cに駆動信号(交流電圧)を入力することにより、
第2の屈曲振動発生部24bに、屈曲振動の振動方向へ
伸縮する伸縮振動が発生する。
【0059】この際、屈曲振動の振動方向に関して、分
極領域24a−1、24a−2の分極方向は互いに逆方
向であり、かつ分極領域24b−1、24b−2の分極
方向は互いに逆方向である。また、縦振動の振動方向に
関して、分極領域24a−1、24b−2の分極方向は
互いに逆方向であり、かつ分極領域24a−2、24b
−1の分極方向は互いに逆方向である。
【0060】このため、電極板25aと電極板25cと
に同位相の駆動信号(交流電圧)を入力すると、第2の
屈曲振動発生部24bで発生する伸縮振動は、第1の屈
曲振動発生部24aで発生する伸縮振動に対して、ほぼ
180度位相がずれる。これにより、第1の屈曲振動発
生部24aが発生する伸縮振動と、第2の屈曲振動発生
部24bが発生する伸縮振動とは合成されて、振動子2
1−1に中辺bに沿った方向、すなわち振動子21−1
と相対運動部材26との間の加圧方向へ振動する2次の
屈曲振動が発生する。
【0061】一方、電極板25bに駆動信号(交流電
圧)を入力すると、縦振動発生部23には、振動子21
−1の長辺aに沿った方向、すなわち振動子21−1と
相対運動部材26との間の相対運動方向へ伸縮する伸縮
振動が発生する。これにより、振動子21−1には、相
対運動方向へ振動する1次の縦振動が発生する。
【0062】振動子21−1に発生した2次の屈曲振動
と1次の縦振動とは合成される。これにより、駆動力取
出部22a、22bには、それぞれ互いに位相がほぼ1
80度ずれて周期的に変位する楕円状の振動が発生す
る。このため、振動子21−1は、相対運動部材26と
の間で、図面中の両矢印方向へ一次元の相対運動を発生
する。
【0063】この本実施形態の超音波モータ20−1に
よっても、第1実施形態の超音波モータ20と同様の効
果が奏される。
【0064】(第3実施形態)本実施形態は、図1に示
す第1実施形態の超音波モータ20を、オートフォーカ
スカメラの光学系(レンズ)に適用したものである。
【0065】図4は、第1実施形態の超音波モータ20
を内蔵したレンズ鏡筒40を示す断面図である。同図に
示すように、このレンズ鏡筒40は、光軸O−Oの方向
の前方側(図面向かって左側)から、図面向かって右側
に位置するカメラボディ(図示しない。)に向けて順
に、回転筒41、固定筒42、移動筒43および固定筒
44を有する。
【0066】図5は、図4に示すレンズ鏡筒40におい
て、回転筒41と固定筒42とを抽出した状態で一部を
省略して示す斜視図である。以下、図4および図5をと
もに参照しながら、説明する。
【0067】回転筒41の内周面には、光軸O−Oと平
行に2本のキー溝41aが形成される。回転筒41の固
定筒42側の端面には、円環状のリング45が設けられ
る。このリング45の外周面には、ころ46を回転自在
に収容する凹部45aが環状に形成される。一方、固定
筒42の内周面には、ころ46を案内する溝部42aが
環状に形成される。
【0068】リング45の外周面に設けられた凹部45
aと、固定筒42の内周面に設けられた溝部42aとの
間にころ46を介在させた状態で、回転筒41は固定筒
42に対して装着される。そして、ころ脱落防止リング
42bが固定筒41の内周面にねじ止めされることによ
り、ころ46の脱落が防止される。このようにして、回
転筒41は、固定筒42により、光軸O−Oを回転中心
として両方向へ回転自在に支持される。
【0069】固定筒42の光軸O−Oの方向のほぼ中央
部には、小径部42bが環状に設けられる。この小径部
42bの内縁部には、山形の断面形状の噛合部42cが
螺旋状に形成される。
【0070】ほぼ円柱状の光学系である焦点調節レンズ
群L1は、その外周面に装着された枠体47により、保
持される。枠体47の外周面における光軸O−Oの方向
の前部側には、2つのキー47aが設けられる。これら
2つのキー47aは、回転筒41の内周面に設けられた
2本のキー溝41aにそれぞれ係合する。また、枠体4
7の外周面における光軸O−Oの方向の後方側には、溝
部47bが螺旋状に形成される。この溝部47bは、固
定筒42に形成された噛合部42cと噛み合う。
【0071】枠体47は、2つのキー47aを2本のキ
ー溝41aに係合させるとともに、溝部47bを噛合部
42cに噛み合わせることにより、回転筒41および固
定筒42に支持される。
【0072】したがって、回転筒41を光軸O−Oを回
転中心として固定筒42に対して回転させると、キー4
7aおよびキー溝41aを介して回転筒41に係合する
枠体47は、一体的に回転する。この時、枠体47は、
螺旋状の溝部47bおよび噛合部42cを介して固定筒
42に噛み合っている。このため、枠体47は、2つの
キー47aが2本のキー溝41aに案内されながら、固
定筒42に対して、光軸O−Oの方向へ前進移動または
後退移動する。
【0073】本実施形態では、固定筒42に設けられた
モータ収容部に、超音波モータ20が装着される。この
モータ収容部は、小径部42bの、光軸O−Oの方向の
前部側に形成された空間に設けられる。
【0074】図6は、超音波モータ20の装着部近傍を
抽出して示す、図4におけるA矢視図である。すなわ
ち、超音波モータ20を収容する凹部の3つの壁面42
b−1、42b−2、42b−3には、皿ばね52a、
52b、52cがそれぞれ装着される。
【0075】皿ばね52bは、中辺bおよび短辺cによ
り囲まれた一つの側面21cに当接する。皿ばね52a
は、長辺aおよび短辺cにより囲まれた一つの側面21
dに当接する。さらに、皿ばね52cは、長辺aおよび
短辺cにより囲まれた一つの側面21bに当接する。こ
のようにして、超音波モータ20は、リング45へ向け
て付勢される。
【0076】超音波モータ20は、発生する屈曲振動の
振動方向がリング45の接線方向に一致するようにし
て、駆動力取出部22を介して、リング45の一方の平
面45aに加圧接触する。すなわち、本実施形態では、
リング45は、超音波モータ20における相対運動部材
26としても機能する。
【0077】超音波モータ20を起動すると、超音波モ
ータ20が発生する駆動力は、光軸O−Oを回転中心と
してリング45を回転させる力として作用する。これに
より、回転筒41および枠体47は一体となって回転し
ながら、枠体47は回転筒41および固定筒42に対し
て、光軸方向O−Oへ前進移動または後退移動する。こ
のように、本実施形態では、超音波モータ20が発生す
る相対運動、すなわち振動子21とリング45との間に
おける相対運動が、回転筒41、固定筒42および枠体
47により構成される変換手段によって、焦点調節レン
ズ群L1の光軸O−Oの方向への直線運動に変換され
る。
【0078】すなわち、本実施形態では、焦点調節レン
ズ群L1と、超音波モータ20と、上記の変換手段とに
より、光学系駆動装置が構成される。
【0079】図3において、固定筒42と固定筒44と
の間には、棒状のリニアガイド48が光軸O−Oと平行
に2本装着される。ほぼ円柱状の焦点距離調節レンズ群
L2は、その外周面に装着されたほぼ円柱状の枠体49
に支持される。
【0080】本実施形態では、焦点距離調節レンズ群L
2の枠体49は、図3に示すように、肉厚部分に光軸方
向に平行な貫通孔49a、49bが形成される。2本の
リニアガイド48は、これら2つの貫通孔49a、49
bを貫通した状態で、装着される。また、枠体49に
は、外周の一部に平坦部49cが形成されている。この
ようにして、枠体49は、リニアガイド48により、光
軸O−Oの方向へ移動自在に支持される。
【0081】本実施形態では、枠体49はリニア型の超
音波モータ50により駆動される。リニア型の超音波モ
ータ50は、枠体49の平坦部49cにその駆動力取出
部が接触するようにして、固定筒44の内面の一部に形
成された平面44aに、加圧部材51を介して、固定さ
れる。
【0082】この超音波モータ50が起動されることに
より、リニアガイド48により光軸O−Oの方向へ案内
される枠体49は、光軸O−Oの周りに回転することな
く、光軸O−Oの方向に一次元に駆動される。これによ
り、焦点距離の調節が行われる。
【0083】なお、この超音波モータ50に関しては、
例えば「第5回電磁力関連のダイナミックシンポジウム
講演論文集」の「222 光ピックアップ移動を目的と
した圧電リニアモータ」等により既に公知であるため、
これ以上の説明は、省略する。
【0084】固定筒42と固定筒44との間には、その
内面が、固定筒42および固定筒44それぞれの外周面
に接触するようにして、操作環である移動筒43が装着
される。この移動筒43は、枠体49と接続される。こ
れにより、移動筒43を光軸O−Oの方向へ手動で操作
することによっても、枠体49を光軸O−Oの方向へ移
動することもできる。このようにして、焦点距離の手動
調節を行うこともできる。
【0085】この図3に示すレンズ鏡筒40によれば、
焦点調節レンズ群L1の駆動に第1実施形態の超音波モ
ータ20を用いるため、駆動用回路6の大型化を抑制で
き、寸法および電力消費の点で極めて有利である。
【0086】また、焦点調節レンズ群L1を保持する枠
体47を超音波モータ20により直接駆動するため、騒
音低減を図ることもできる。
【0087】さらに、本実施形態の超音波モータ20
は、図1に示すように、直方体状の外形を有する。その
ため、小径部42bの、光軸O−Oの方向の前部側の平
面により形成される空間に装着した場合に、レンズ径方
向への収容寸法の増加をできるだけ抑制することができ
る。このため、超音波モータ20をレンズ鏡筒40へ適
用することに起因したレンズ外形の拡大を、できるだけ
抑制することもできる。
【0088】(変形形態)各実施形態の説明では、振動
アクチュエータが超音波の振動域を利用した超音波モー
タである場合を例にとった。しかし、本発明はこの形態
に限定されるものではなく、超音波以外の他の振動域を
利用した振動アクチュエータに対しても等しく適用され
る。
【0089】また、各実施形態の説明では、振動子が、
電気機械変換材料であるチタンジルコン酸鉛からなる場
合を例にとった。しかし、本発明はこの形態に限定され
るものではなく、金属材料等の弾性材料からなる弾性体
の表面にチタンジルコン酸鉛等の圧電材料からなる薄板
を装着して振動子とした場合にも、同様に適用される。
【0090】また、各実施形態の説明では、第1の屈曲
振動発生部と第2の屈曲振動発生部との間に縦振動発生
部が位置する場合を例にとった。しかし、本発明はこの
形態には限定されない。直方体状の振動子の所定の一辺
に沿った方向への縦振動を発生させる縦振動発生部と、
縦振動の振動方向とほぼ直交する方向への屈曲振動を発
生させる屈曲振動発生部とを有する振動アクチュエータ
であれば、等しく適用される。
【0091】また、本発明にかかる振動アクチュエータ
の駆動力取出部の位置は、第1実施形態または第2実施
形態において示した位置には、限定されない。振動アク
チュエータに求める性能や駆動効率等を勘案して、適宜
決定すればよい。
【0092】また、第3実施形態では、焦点調節レンズ
群L1だけを本発明にかかる振動アクチュエータにより
駆動することとした。しかし、本発明はこの形態には限
定されず、例えば焦点距離調節レンズ群L2等の、他の
光学系の可動レンズの駆動に、本発明にかかる振動アク
チュエータを適用してもよい。
【0093】さらに、第3実施形態では、本発明にかか
る振動アクチュエータをカメラに適用した場合を例にと
った。しかし、本発明はこの形態には限定されず、例え
ば望遠鏡といった撮影装置以外の光学装置に対して適用
することも可能である。
【0094】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1〜
請求項6の発明により、振動アクチュエータの駆動用回
路の大型化を防ぐことが可能となった。また、請求項7
の発明により、光学系駆動装置の寸法の小型化と電力消
費の低減とを、ともに図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の超音波モータを分解した状態
で、その駆動用回路とともに示す斜視図である。
【図2】第1実施形態において、電極板に入力される縦
振動用駆動信号と、電極板に入力される屈曲振動用駆動
信号とのそれぞれの時間と電圧との関係例を示すグラフ
である。
【図3】第2実施形態の超音波モータを分解した状態
で、その駆動用回路とともに示す斜視図である。
【図4】図4は、第1実施形態の超音波モータを内蔵し
たレンズ鏡筒を示す断面図である。
【図5】図4に示すレンズ鏡筒において、回転筒と固定
筒とを抽出した状態で一部を省略して示す斜視図であ
る。
【図6】超音波モータの装着部近傍を示す、図5におけ
るA矢視図である。
【図7】従来の超音波モータの一例を分解した状態で、
その駆動用回路とともに示す斜視図である。
【図8】電極板に入力される縦振動用駆動信号、電極板
に入力される第1の屈曲振動用駆動信号、および電極板
に入力される第2の屈曲振動用駆動信号それぞれの一例
を示すグラフである。
【符号の説明】 20 振動アクチュエータ 23 縦振動発生部 24a 第1の屈曲振動発生部 24b 第2の屈曲振動発生部 24a−1、24a−2 分極領域 24b−1、24b−2 分極領域 25a〜25c 電極板 26 相対運動部材 27 駆動用回路 29、31 増幅器 31 移相器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H044 BE05 5C022 AB21 AC54 AC74 AC77 AC78 5H680 AA06 AA19 BB13 BC01 CC02 DD02 DD15 DD23 DD26 DD39 DD53 DD55 DD59 DD65 DD72 DD82 DD83 DD87 FF21 FF36 GG02 GG11 GG18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体状に形成された電気機械変換素子
    を有する振動子と、該振動子との間で相対運動を行う相
    対運動部材とを備え、 前記電気機械変換素子は、前記直方体をなす辺のうちの
    所定の一辺に沿った方向へ振動する縦振動を発生させる
    ための縦振動発生部と、 前記縦振動の振動方向とほぼ直交する方向へ振動する屈
    曲振動を発生させるための屈曲振動発生部とを有し、 前記屈曲振動発生部には、前記屈曲振動の振動方向へ並
    んで設けられた2つの分極領域が形成され、該2つの分
    極領域それぞれの分極方向は互いに逆向きであることを
    特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記屈曲振動発生部は、第1の屈曲振動
    発生部と第2の屈曲振動発生部とを有し、 前記縦振動発生部は、前記縦振動の振動方向に関して、
    前記第1の屈曲振動発生部と前記第2の屈曲振動発生部
    とに挟まれた位置に設けられ、 前記縦振動発生部は、前記第1の屈曲振動発生部で発生
    する振動と所定の位相差で振動し、 前記第2の屈曲振動発生部は、前記第1の屈曲振動発生
    部で発生する振動とほぼ180度の位相差で振動するこ
    とを特徴とする請求項1に記載された振動アクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記振動子は、前記相対運動部材と接触
    して、前記縦振動と前記屈曲振動とによって得られた駆
    動力を該相対運動部材に伝達するための駆動力取出部を
    備え、 該駆動力取出部は、前記振動子における前記屈曲振動の
    振動方向に関するほぼ中央部であって、前記2つの分極
    領域それぞれの少なくとも一方の位置に配置されること
    を特徴とする請求項2に記載された振動アクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記振動子は、前記相対運動部材と接触
    して、前記縦振動と前記屈曲振動とによって得られた駆
    動力を該相対運動部材に伝達するための駆動力取出部を
    備え、 該駆動力取出部は、前記振動子における前記縦振動の振
    動方向に関する両端部であって、前記第1の屈曲振動発
    生部および前記第2の屈曲振動発生部それぞれの位置に
    配置されることを特徴とする請求項2に記載された振動
    アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記屈曲振動発生部に前記屈曲振動の振
    動方向へ並んで設けられた前記2つの分極領域には、電
    気エネルギを授受するための共通の電気エネルギ授受部
    材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4
    までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記屈曲振動発生部に前記屈曲振動の振
    動方向へ並んで設けられた前記2つの分極領域には、同
    一の電気エネルギが供給されることを特徴とする請求項
    1から請求項5までのいずれか1項に記載された振動ア
    クチュエータ。
  7. 【請求項7】 光軸方向へ移動自在に保持された光学系
    と、 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された
    振動アクチュエータと、 前記相対運動を、前記光学系の前記光軸方向への直線運
    動に変換する変換手段とを備えることを特徴とする光学
    系駆動装置。
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