JP2001119805A - 非接触給電装置及び非接触給電方法 - Google Patents

非接触給電装置及び非接触給電方法

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JP2001119805A
JP2001119805A JP29029199A JP29029199A JP2001119805A JP 2001119805 A JP2001119805 A JP 2001119805A JP 29029199 A JP29029199 A JP 29029199A JP 29029199 A JP29029199 A JP 29029199A JP 2001119805 A JP2001119805 A JP 2001119805A
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power supply
conductor
magnetic flux
support
opening
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JP29029199A
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English (en)
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Kazuya Tsurusaki
一也 鶴崎
Noriaki Miyata
紀明 宮田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無接触給電の高効率化。 【解決手段】一次側伝導体である給電線1を囲み可動側
に配置される磁束誘導心(鉄心)4と、磁束誘導心4の
一部7を囲み可動側に配置される二次側伝導体51、給
電線1を支持し固定側に設けられる支持体16とを含
み、磁束誘導心4は部分的に開閉自在であり支持体16
が通過する開口部53を有し、更に、支持体16に磁束
誘導心4が接近する接近時に開口部53が開き、支持体
16から磁束誘導心4が離隔している離隔時に開口部5
3が閉じる開閉器を含む。大半の領域で磁束誘導心4は
閉じて高透磁率物体中で磁路が閉じ、高効率電力の伝達
が可能になる。開閉器は力学的に自動化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触給電装置及
び非接触給電方法に関し、特に、物流搬送システムの移
動台車、車両一次方式のリニアモータカーのような移動
体に電力を無接触に供給する非接触給電装置及び非接触
給電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】物流搬送システムの移動台車、車両一次
方式のリニアモータカーのような移動体に電力を供給す
る電力供給システムは、コンタクタ、ケーブルベア、ト
ロリー線のような接触体を用いて接触式に電力を移動体
に供給する接触式給電方法が、従来は主流であった。こ
のような従来方法では、接触時のスパークの発生、ケー
ブルによる可動範囲の制限、集電子塵埃であるるゴミの
発生、メインテナンスの煩雑さ等の不都合事項が多くあ
って、下記のような利点を持つ非接触給電に対する期待
が高まっている。
【0003】非接触給電は、(1)摩耗、損傷等の消耗
部がなく保守の必要性がない、(2)走行中の摺動によ
る騒音がない、(3)集電部からの塵埃の発生がなくク
リーンである、(4)集電部からのスパークがなく防爆
エリアで使用可能である、こと等の利点を持っている。
【0004】図7は、公知の接触式給電装置を示してい
る。公知装置は、固定側支持体101に支柱102,1
03を介して固定されている固定側給電線104,10
5(一般的な変圧器の1次巻線に相当)が作る交流磁束
が移動側のE字状鉄心106に交鎖し、その交流磁束の
変化に伴って2次巻線107に発生する誘導起電力が移
動体に供給される。このような構成のピックアップコイ
ル108を小型化するために、その鉄心断面積を小さく
することができる数十kHzの周波数の電流が固定側給
電線104,105に供給される。固定側給電線10
4,105は、移動体の走行・搬送方向に必要なピッチ
で配置される固定側支柱102,103により支持され
ている。
【0005】このような公知装置は、移動体側のピック
アップコイル108を支持する固定側支柱102,10
3が所定ピッチで配置される必要があって、ピックアッ
プコイル108の鉄心106は、走行時に固定側支柱1
02,103を回避することができるように、閉じた磁
路を形成することができずに、2ヶ所で開いてE字形状
にならざるをえない。固定側給電線104,105が生
成する磁束は、この磁束の通路であるE字状鉄心106
と、E字状鉄心106の2ヶ所の開口部109である空
気層との各磁気抵抗の和で制限される。比誘電率が数千
である鉄心部の磁気抵抗は極めて小さいが、空気層の比
誘電率は1.0であるから、E字状鉄心106の2ヶ所
の開口部109の磁気抵抗が、磁束発生効率に対応する
給電効率の低下を招く実質上の原因になっている。
【0006】開口部の存在による給電効率の低下を回避
することが望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、給電
効率の低下を招かずそれを回避することができる非接触
給電装置及び非接触給電方法を提供することにある。本
発明の他の課題は、非接触給電の構造を簡素化すること
により固定側装備のコストの上昇を抑制することができ
る非接触給電装置及び非接触給電方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0009】本発明による非接触給電装置は、一次側伝
導体である給電線(1)を囲み可動側に配置される磁束
誘導心(鉄心、4)と、磁束誘導心(4)の一部(7)
を囲み可動側に配置される二次側伝導体(51)と、給
電線(1)を支持し固定側に設けられる支持体(16)
とを含み、磁束誘導心(4)は部分的に開閉自在であり
支持体(16)が通過する開口部(53)を有し、更
に、支持体(16)に磁束誘導心(4)が接近する接近
時に開口部(53)が開き、支持体(16)から磁束誘
導心(4)が離隔している離隔時に開口部(53)が閉
じる開閉器を含む。大半の領域で磁束誘導心(4)は閉
じて高透磁率物体中で磁路が閉じ、高効率電力の伝達が
可能になる。
【0010】磁束誘導体(4)は部分的に可動である可
動部(9−1)を有し、開閉器は、可動部(9−1)に
同体に配置される第1磁石(27)と、支持体(16)
に同体に配置される第2磁石(18)とを備え、開口部
(53)の開閉は、第1磁石(27)と第2磁石(1
8)との間の接近時の磁気力と離隔時の磁気力とに対応
する。力学的に自動的に開閉し、開閉器が簡素に構成さ
れ得る。可動部(9−1)は、第1磁石(27)と同体
に可動であり、磁束誘導心(4)の可動部以外の部分に
対して可動であり、可動部以外の部分に案内されてそれ
に摺動するスライダー機構により可動的であることがで
きる。可動部以外の部分が撓み性を持つことは可能であ
る。
【0011】接近時の磁気力は、磁束誘導心(4)と支
持体(16)の相対的運動に基づく位置変化に対応して
滑らかに変化する。このような滑らかな変化は、第1磁
石(27)と第2磁石(18)の相対的位置関係を調整
することにより可能である。そのような相対的位置関係
は、第1磁石(27)又は第2磁石(18)に斜面(U
S1,2,3)を形成することにより容易に実現する。
【0012】接近時の磁気力は、第1磁石(27)と第
2磁石(18)の相対的運動に基づく距離変化に対応し
て滑らかに変化することも可能である。更に、可動側に
設けられ開閉器の開閉による電圧変動を二次側で平滑化
する平滑回路(図示されず)が設けられることが好まし
い。
【0013】本発明による非接触給電方法は、連続して
長く延びる線状の一次側伝導体(1)と、環状の二次側
伝導体(51)と、一次側伝導体(1)の磁気的変化を
二次側伝導体(51)に伝達する磁束誘導体(4)と、
一次側伝導体(1)を支持し所定ピッチで配置される支
持体(16)とを含む無接触給電装置を用いて一次側伝
導体(1)から二次側伝導体(51)に電力を供給する
非接触給電方法であり、一次側伝導体(1)を二次側伝
導体(51)に対して運動させること、磁束誘導体
(4)が支持体(16)から離隔している離隔時には、
磁束誘導体(4)を閉じた環状体として形成すること、
磁束誘導体(4)が支持体(16)に接近する接近時に
は、環状体の一部を開いて支持体(16)と環状体とを
無接触に交差させることとからなる。環状体の一部を開
くことは、磁束誘導体(4)と支持体(16)とにそれ
ぞれに配置される複数磁石(18,27)の接近時の磁
気力に基づくことが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】図に一致対応して、本発明による
非接触給電装置の実施の形態は、2本の交流給電線とと
もにピックアップコイルが設けられている。図1に連続
して延びるその交流給電線1,1’を所々で囲むように
そのピックアップコイル2が移動体(図示されず)の側
に固定されて配置されている。ピックアップコイル2
は、交流給電線1,1’が連続して延びる方向に交流給
電線1,1’に沿って双方向に走行する。2本の給電線
には、適正な周波数の交流が供給される。交流給電線
1,1’は、図3に示されるように、絶縁被膜55によ
り被覆されている。
【0015】ピックアップコイル2は、鉄心3と鉄心3
の2ヶ所の部分を環状に巻く2次導体51,52とから
形成されている。交流給電線1,1’が延びる方向がZ
軸方向と呼ばれ、鉛直方向、水平方向がX軸方向、Y軸
方向と呼ばれる。Z軸方向、X軸方向、Y軸方向は、互
いに直交している。鉄心3は、自然には2つの閉じた環
を形成するように付勢されている。
【0016】鉄心3は、開閉自在な上方環部分4と下方
環部分5とから形成され、上方環部分4と下方環部分5
とは共通環部分6を共有している。上方環部分4は、上
方側第1X軸方向部分7と、Y軸方向に延びる共通環部
分6と、上方側Y軸方向部分8と、上方側第2X軸方向
部分9から形成されている。下方環部分5は、下方側第
1X軸方向部分11と、共通環部分6と、下方側Y軸方
向部分12と、下方側第2X軸方向部分13とから形成
されている。
【0017】上方側第2X軸方向部分9は、上方側第2
X軸方向上半部分9−1と上方側第2X軸方向下半部分
9−2とから形成されている。下方側第2X軸方向部分
13は、下方側第2X軸方向上半部分13−1と下方側
第2X軸方向下半部分13−2とから形成されている。
上方側第2X軸方向上半部分9−1と上方側第2X軸方
向下半部分9−2とは、自然には面接触して(突合わせ
接触して)、上方環部分4は実質的に閉じた1つの環を
形成することができる。
【0018】下方側第2X軸方向上半部分13−1と下
方側第2X軸方向下半部分13−2とは、自然には面接
触して(突合わせ接触して)、下方環部分5は実質的に
閉じた1つの環を形成することができる。図1は、上方
側第2X軸方向上半部分9−1と上方側第2X軸方向下
半部分9−2とが離反して、上方環部分4が閉じた1つ
の環を形成せず開いている状態を示し、且つ、下方側第
2X軸方向上半部分13−1と下方側第2X軸方向下半
部分13−2とが離反して、下方環部分5が閉じた1つ
の環を形成せず開いている状態を示している。
【0019】上方側第2X軸方向上半部分9−1と上方
側第2X軸方向下半部分9−2とが自然には面接触する
(突合わせ接触する)ように、上方側第2X軸方向上半
部分9−1は付勢手段14により上方側第2X軸方向下
半部分9−2に向く方向に常時に付勢されている。下方
側第2X軸方向上半部分13−1と下方側第2X軸方向
下半部分13−2とが自然には面接触する(突合わせ接
触する)ように、下方側第2X軸方向下半部分13−2
は付勢手段15により下方側第2X軸方向上半部分13
−1に向く方向に常時に付勢されている。
【0020】Y軸方向に延びる上側給電線支柱16とY
軸方向に延びる下側給電線支柱17とが、図示されない
支持構造体に支持されている。Y軸方向に延びる上側給
電線支柱16には、それの上面に固定側上側永久磁石1
8が固着されている。Y軸方向に延びる下側給電線支柱
17には、それの下面に固定側下側永久磁石19が固着
されている。Z軸方向に延びる固定側上側永久磁石18
は、上側後方側(又は前方側)傾斜部分21と、上側中
央水平部分22と、上側前方側(又は後方側)傾斜部分
23とから形成されている。
【0021】上側後方側傾斜部分21と、上側中央水平
部分22と、上側前方側傾斜部分23とは、連続してZ
軸方向に延びる1体物である。Z軸方向に延びる固定側
下側永久磁石19は、下側後方側傾斜部分24と、下側
中央水平部分25と、下側前方側傾斜部分26とから形
成されている。下側後方側傾斜部分24と、下側中央水
平部分25と、下側前方側傾斜部分26とは、連続して
Z軸方向に延びる1体物である。
【0022】上側後方側傾斜部分21は前方に向かって
上昇する後方側上側傾斜面US1を有し、上側中央水平
部分22は上側水平面US2を有し、上側前方側傾斜部
分23は前方に向かって下降する前方側上側傾斜面US
3を有している。下側後方側傾斜部分24は前方に向か
って下降する後方側下側傾斜面LS1を有し、下側中央
水平部分25は下側水平面LS2を有し、下側前方側傾
斜部分26は前方に向かって上昇する前方側下側傾斜面
LS3を有している。
【0023】上方側第2X軸方向上半部分9−1には、
取付具を介してY軸方向に突出して可動側上側永久磁石
27が取り付けられている。下方側第2X軸方向下半部
分13−2には、取付具を介してY軸方向に突出して可
動側下側永久磁石28が取り付けられている。固定側上
側永久磁石18の上面側極と可動側上側永久磁石27の
下面側極は、同極(同じN極)である。固定側下側永久
磁石19の下面側極と可動側下側永久磁石28の上面側
極は、同極(同じN極)である。
【0024】交流給電線1,1’に交流が逆方向に供給
され、上方環部分4と下方環部分5のそれぞれの環状体
又は部分環状体を磁路とする閉じた磁場(磁力線)が形
成される。上側2次導体51と下側2次導体52は、上
方側第1X軸方向部分7と下方側第1X軸方向部分11
を実質的に1周するように取り巻いている。磁場の向き
はある既述の周波数を有して交番に変わり、その磁力線
は環状の上側2次導体51と下側2次導体52の中心部
位を貫通し、上側2次導体51と下側2次導体52にそ
れぞれに起電力が誘導されて発生する。
【0025】ピックアップコイル2が存在する領域(通
過する領域)は、上側給電線支柱16、下側給電線支柱
17、固定側上側永久磁石18、固定側下側永久磁石1
9等が存在する第1領域と、それらが存在しない第2領
域とから形成されている。第2領域の長さは、第1領域
の長さよりも圧倒的に長い。
【0026】図2と図3は、そのような第2領域にある
ピックアップコイル2を示している。第2領域には固定
側上側永久磁石18と固定側下側永久磁石19とは存在
しないので、可動側上側永久磁石27と可動側下側永久
磁石28は、固定側上側永久磁石18と固定側下側永久
磁石19とから反発を受けることはなく、従って、可動
側上側永久磁石27と可動側下側永久磁石28に同体で
ある上方側第2X軸方向上半部分9−1と下方側第2X
軸方向下半部分13−2は、そのような斥力を受けず付
勢手段14,15によって互いに接近する外力・引力を
受ける。このような接近力を受ける上方側第2X軸方向
上半部分9−1と下方側第2X軸方向下半部分13−2
は、突合わせ接触し、上方環部分4と下方環部分5はそ
れぞれに1つの閉じた環を形成する。このような磁路の
形成により、交流給電線1,1’により生成する磁力線
は空気層(真空)を通過することがなく空気層の大きい
磁気抵抗を受けることがない。このため、上側2次導体
51と下側2次導体52には、高効率に起電力が誘導さ
れて生起する。
【0027】図4と図5は、既述の第1領域にあるピッ
クアップコイル2の走行・移動の途中経過を示してい
る。図4(a),(b),(c)は、固定側上側永久磁
石18と固定側下側永久磁石19にピックアップコイル
2が最接近しつつある状態位置、それらがピックアップ
コイル2に最接近している状態位置、それらがピックア
ップコイル2から離れ去りつつある状態位置をそれぞれ
に示している。
【0028】図4(a)の状態位置の可動側上側永久磁
石27と可動側下側永久磁石28は、後方側上側傾斜面
US1と後方側下側傾斜面LS1に対する距離が段々と
近くなっていくようにZ軸方向(走行方向前方)に進行
している。この位置状態では、可動側上側永久磁石27
と可動側下側永久磁石28は、固定側上側永久磁石18
と固定側下側永久磁石19とから段々に強くなる斥力を
受ける。従って、上方側第2X軸方向下半部分9−2と
下方側第2X軸方向上半部分13−1が段々に離れて、
上方環部分4と下方環部分5はそれぞれにそれらの開き
が大きくなっている。
【0029】図4(b)の状態位置の可動側上側永久磁
石27と可動側下側永久磁石28は、上側水平面US2
と下側水平面LS2に対する距離が最も近くなった状態
を維持しながらX軸方向に進行している。この位置状態
では、可動側上側永久磁石27と可動側下側永久磁石2
8は、固定側上側永久磁石18と固定側下側永久磁石1
9とから最大斥力を受ける。従って、上方側第2X軸方
向下半部分9−2と下方側第2X軸方向上半部分13−
1が最大限に離れて、上方環部分4と下方環部分5はそ
れぞれにそれらの開きが最も大きくなっている。このよ
うの最も大きく開いた結果として形成される上方環部分
4と下方環部分5の上側開口部53と下側開口部54
(図5に記載)を上側給電線支柱16と下側給電線支柱
17が逆方向(相対的にマイナスZ方向)に素通りする
ことができる。図4(c)の移行状態は、図4(a)の
移行状態に対して時間的に逆方向である。
【0030】図6は、本発明による非接触給電装置の実
施の他の形態を示している。図5に表現される各部材と
図6に表現される各部材の比較では、図5に示される部
材18,19,27,28のみが、図6で示されそれら
に対応する部材18’,19’,27’,28’に変更
置換されている。このような置換を除いて、図5の実施
の形態と図6の実施の形態とは全く同じである。
【0031】固定側上側永久磁石18に代えられて固定
側上側電磁石18’が用いられ、固定側下側永久磁石1
9に代えられて固定側下側電磁石19’が用いられ、可
動側上側永久磁石27に代えられて可動側上側電磁石2
7’が用いられ、可動側上下永久磁石28に代えられて
可動側下側電磁石28’が用いられている。
【0032】固定側上側電磁石18’は、鉄心56とコ
イル57とから形成されている。固定側下側電磁石1
9’は、鉄心58とコイル59とから形成されている。
可動側上側電磁石27’は、鉄心61とコイル62とか
ら形成されている。可動側下側電磁石28’は、鉄心6
3とコイル64とから形成されている。固定側上側電磁
石18’と固定側下側電磁石19’とには、固定側電源
65,66から励磁電流が供給される。可動側上側電磁
石27’と可動側下側電磁石28’とには、可動側電源
67,68から励磁電流が供給される。このような電磁
石18’,19’,27’,28’は、既述の複数の傾
斜面に対してそれぞれに対応して複数が設けられ得る。
【0033】このように、圧倒的に多い領域である既述
の第2領域で、交流給電線1,1’である1次導体が作
る磁束は、高透磁率の材料で作成され完全に閉じる環の
中を通り、低透磁率の空気層を通らないので、大きな磁
気抵抗部がなく磁束の発生効率が極めて高くなってい
る。傾斜面は、可動側磁石の円滑な通過を促進してい
る。既述の実施の形態で、上方側第2X軸方向上半部分
9−1と下方側第2X軸方向下半部分13−2とは、ス
ライド式に可動であるが、上方側Y軸方向部分8と下方
側Y軸方向部分12とが撓む構造にすることは技術的に
可能である。
【0034】移動体の進行方向に、上側給電線支柱16
と下側給電線支柱17とを所々に希にしか存在しないよ
うな配置構成にすることは技術的に十分に可能であるか
ら、ほとんどの領域で高効率に一次側と二次側とを磁気
的に結合することができる。上側給電線支柱16と下側
給電線支柱17とが存在する領域とそれらが存在しない
領域での磁気結合の差に伴う二次導体の電圧変動に伴う
派生問題は、二次電力変換回路側に平滑回路手段を設け
ることにより十分に克服することができる。十分な反発
力は、希土類の高残留磁束密度の永久磁石によって得る
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明による非接触給電装置及び非接触
給電方法は、鉄心が有効に閉じた磁路を形成し高効率磁
気結合が達成されるので、電力供給の損失を実質的に全
線にわたって完全に回避することができる。磁気的に鉄
心の開閉が自動的に行われ、スムーズな両領域間の渡り
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による非接触給電装置の実施の
形態を示す射軸投影図である。
【図2】図2は、図1に関して正面図である。
【図3】図3は、図2の右側面断面図である。
【図4】図4は、運動状態を示す正面図である。
【図5】図5は、図4の中央右側面断面図である。
【図6】図6は、本発明による非接触給電装置の実施の
他の形態を示す断面図である。
【図7】図7は、公知装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…給電線(一次側伝導体) 4…磁束誘導心(鉄心) 7…磁束誘導心の一部(上方側第1X軸方向部分) 9−1…可動部(上方側第2X軸方向上半部分) 16…支持体 18…第2磁石 27…第1磁石 51…二次側伝導体(二次側導体) 53…開口部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次側伝導体である給電線を囲み可動側に
    配置される磁束誘導心と、 前記磁束誘導心の一部を囲み前記可動側に配置される二
    次側伝導体と、 前記給電線を支持し固定側に設けられる支持体とを含
    み、 前記磁束誘導心は部分的に開閉自在であり前記支持体が
    通過する開口部を有し、 更に、前記支持体に前記磁束誘導心が接近する接近時に
    前記開口部を開き、前記支持体から前記磁束誘導心が離
    隔している離隔時に前記開口部が閉じる開閉器を含む非
    接触給電装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記磁束誘導心は部分的に可動である可動部を有し、 前記開閉器は、 前記可動部に同体に配置される第1磁石と、 前記支持体に同体に配置される第2磁石とを備え、 前記開口部の開閉は、前記第1磁石と前記第2磁石との
    間の接近時の磁気力と離隔時の磁気力とに対応する非接
    触給電装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記接近時の磁気力は、前記磁束誘導心と前記支持体の
    相対的運動に基づく位置変化に対応して滑らかに変化す
    る非接触給電装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記接近時の磁気力は、前記第1磁石と前記第2磁石の
    相対的運動に基づく距離変化に対応して滑らかに変化す
    る非接触給電装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、更に、 前記可動側に設けられ前記開閉器の開閉による電圧変動
    を二次側で平滑化する平滑回路からなる非接触給電装
    置。
  6. 【請求項6】軌道に沿ってところどころで4固定側に配
    置される支持体と、 前記支持体に支持されて平行に延びる一次側の2本の交
    流電線と、 1体の可動側の鉄心と、 前記交流電線の交流が前記鉄心を介して電磁誘導により
    伝達される可動側の2つの二次側の巻線とからなり、 前記鉄心の一部は、前記支持体を通過させる開口部を形
    成し、 前記開口部は通常は閉じていて前記鉄心は閉じた鉄心の
    内部で磁路を形成する非接触給電装置。
  7. 【請求項7】連続して長く延びる線状の一次側伝導体
    と、 環状の二次側伝導体と、 前記一次側伝導体の磁気的変化を前記二次側伝導体に伝
    達する磁束誘導体と、 前記一次側伝導体を支持し所定ピッチで配置される支持
    体 とを含む無接触給電装置を用いて前記一次側伝導体から
    前記二次側伝導体に電力を供給する非接触給電方法であ
    り、 前記一次側伝導体を前記二次側伝導体に対して運動させ
    ること、 前記磁束誘導体が前記支持体から離隔している離隔時に
    は、前記磁束誘導体を閉じた環状体として形成するこ
    と、 前記磁束誘導体が前記支持体に接近する接近時には、前
    記環状体の一部を開いて前記支持体と前記環状体とを無
    接触に交差させることとからなる非接触給電方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記環状体の一部を開くことは、前記磁束誘導体と前記
    支持体とにそれぞれに配置される複数磁石の前記接近時
    の磁気力に基づいている非接触給電方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002359901A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Itoki Crebio Corp 移動体への給電システム
CN102075017A (zh) * 2011-02-18 2011-05-25 中国科学院电工研究所 一种移动式无接触不间断供电装置

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