JP2001119688A - 動画像特定色検出装置 - Google Patents
動画像特定色検出装置Info
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Abstract
出できる動画像特定色検出装置を提供することである。 【解決部】 特定色入力部により動画像中から検出する
物体の特定色およびその許容範囲を入力し、特定色物体
検出部は、動画像復号化部からの動画像中の色データが
特定色入力部で設定された特定色の許容範囲内に入って
いるブロックを検出する。そして、動画像表示部は、特
定色物体検出部が特定色を含むブロックを検出したと
き、動画像上に検出表示を合成して表示する。これによ
り、検出されたブロックが対象物であるかどうかの誤検
出を防止できる。
Description
の物体を検出する動画像特定色検出装置に関する。
ステムは、主に画面内に進入してきた物体等を検出する
ものであり、画面内で位置が移動した物体を検出するも
のがほとんどである。一方、監視している画像がプラン
トの計器盤などの場合には、変化するのは表示装置のラ
ンプの色であったりする場合が多い。このような場合、
変化後のランプの色を予め特定色として記憶しておき、
監視画像中にその特定色が検出されたときに、プラント
の異常であると判定することになる。
の画像を構成する画面の画素毎の色を調べることが必要
であり、画素毎にその特定色を調べる処理は、多くの計
算量を必要とする。例えば、ITU-T H.261、H.263、ISO/
IEC MPEG-4等でよく用いられるCIFフォーマットの場
合、横352画素、縦288画素で合計101376個
もの画素について色空間を変換することになる。このよ
うな計算量の多い処理に対しては、専用のハードウェア
を用意する必要があるので、コスト面でも大きな問題が
ある。このため、動画像のソフトウェア処理により特定
色を検出するプラント監視装置として、例えば特願平1
0−351648号が提案されており、また、特願平1
1−18210号の動画像特定色検出装置及び検出方法
が提案されている。
の設定方法に関しては、色空間上で上下限値を持たせて
設定するようにしているが、その評価方法や特定色を設
定するときのヒューマンインタフェースについては特に
言及していない。そのため、特定色を検出するときに誤
検出を起こしたり、設定した色と検出する色にズレが生
じることがある。
よく設定し検出できる動画像特定色検出装置を提供する
ことを目的とする。
動画像特性色検出装置は、監視対象である動画像を圧縮
した符号化データを入力し復号する動画像復号化部と、
前記動画像中から検出する物体の特定色およびその許容
範囲を入力する特定色入力部と、前記動画像中の色デー
タが前記特定色入力部で設定された特定色の許容範囲内
に入っているブロックを検出する特定色物体検出部と、
前記特定色物体検出部が特定色を含むブロックを検出し
たとき前記動画像上に検出表示を合成して表示する動画
像表示部とを備えたことを特徴とする。
装置では、特定色入力部により動画像中から検出する物
体の特定色およびその許容範囲を入力し、特定色物体検
出部は、動画像復号化部からの動画像中の色データが特
定色入力部で設定された特定色の許容範囲内に入ってい
るブロックを検出する。そして、動画像表示部は、特定
色物体検出部が特定色を含むブロックを検出したとき、
動画像上に検出表示を合成して表示する。これにより、
検出されたブロックが対象物であるかどうかの誤検出を
防止できる。
装置は、請求項1の発明において、前記特定色入力部
は、輝度を一定としたときの青からの色差信号および赤
からの色差信号を軸とした空間で色を表現する色空間と
輝度値を設定するための輝度値入力表示とを同一画面上
に表示し、前記輝度値入力表示に基づいて指定された輝
度値に対する色空間上で前記特定色および色差成分の許
容範囲を入力することを特徴とする。
装置では、請求項1の発明の作用に加え、輝度値を変え
たときに連動して色空間に表示する色を変化させ、色空
間上で選択された色を特定色もしくは特定色の色差ない
し色度値に対する許容範囲の指定点とする。これによ
り、輝度値を含むより詳細な色指定を行う。
装置は、請求項2の発明において、前記特定色入力部
は、前記輝度値入力表示に代えて、前記色空間上で選択
された特定色の輝度範囲を設定するための同系色分布表
示を表示し、前記同系色分布表示上で輝度に対する許容
範囲を入力することを特徴とする。
装置では、輝度分布に対する同系色分布表示上で選択さ
れた色を、特定色もしくは特定色の輝度および色差ない
し色度値に対する許容範囲の指定点に設定する。これに
より、指定した色の輝度方向に対する特定範囲を適切に
指定する。
装置は、請求項1の発明において、前記特定色入力部
は、前記動画像復号化部で復号された画像を表示し、前
記画像中から検出する物体を指定して前記特定色および
その許容範囲を入力することを特徴とする。
装置では、請求項1の発明の作用に加え、表示された画
像上で選択した点を特定色の色とし、画像上で範囲指定
された領域の表示色を特定色の色差ないし色度値に対す
る許容範囲に設定する。これにより、実際に画像上で表
現される色に合わせて特定色を指定する。
装置は、請求項4の発明において、前記特定色入力部
は、前記動画像復号化部で復号された画像に加え、輝度
を一定としたときの青からの色差信号および赤からの色
差信号を軸とした空間で色を表現する色空間を同一画面
上に表示し、前記色空間上に前記画像中で指定された前
記特定色およびその許容範囲を表示することを特徴とす
る。
装置では、請求項4の発明の作用に加え、画像上で選択
された特定色の許容範囲を色空間上に表示し、表示した
色空間上で特定色の許容範囲を変更する。これにより、
画像上から選択された色の範囲を色空間上での分布状態
を確認しながら指定可能となる。
装置は、請求項5の発明において、前記特定色入力部
は、前記色空間上で変更修正された前記特定色およびそ
の許容範囲を前記動画像復号化部で復号された画像上に
表示することを特徴とする。
装置では、請求項5の発明の作用に加え、色空間上で特
定色の許容範囲を指定したときに、指定された特定色の
許容範囲で特定色を検出し、検出情報を画像上に表示す
ることで特定色の許容範囲を確認しながら指定できる。
これにより、実際に画像上で表現される色に合わせて特
定色の検出範囲を指定できる。
装置は、請求項5または請求項6の発明において、前記
特定色入力部は、前記動画像復号化部で復号された画像
および前記色空間に加え、前記色空間上での特定色の輝
度範囲を設定するための同系色分布表示を表示し、前記
同系色分布表示上で変更修正された輝度の許容範囲に基
づいた特定色を前記画像上および前記色空間上に表示す
ることを特徴とする。
装置では、請求項5または請求項6の発明の作用に加
え、輝度値を変えたときに画像の輝度変更と連動して色
空間に表示する色を変更し、そのときに色空間上で指定
された特定色の許容範囲に基づき特定色検出した結果を
画像上に合成表示する。これにより、画像の輝度が変化
したときの特定色検出結果を確認しながら特定色の検出
範囲を指定できる。
装置は、請求項1の発明において、前記動画像表示部
は、前記特定色物体検出部で特定色が検出されたブロッ
クを枠で表示し、複数の特定色に対して前記枠の表示色
を別々にすることを特徴とする。
装置では、請求項1の発明の作用に加え、特定色が検出
されたブロックを枠で表示し複数色の特定色に対して枠
の表示色を別々に設定する。これにより、特定色が複数
設定されたときに、それぞれの特定色の検出場所や個数
が容易に確認できる。
装置は、請求項1の発明において、前記動画像復号化部
で復号された画像を表示し、前記画像中から特定色検出
を行うブロックを予め指定する検出ブロック設定部を設
け、前記特定色物体検出部は、前記検出ブロック設定部
で設定されたブロックに対してのみ特定色検出を行うこ
とを特徴とする。
装置では、請求項1の発明の作用に加え、特定色検出を
行う画像上でブロックを指定し、指定されたブロックに
対してのみ特定色検出を行う。これにより、画像上から
ユーザーが必要とする範囲のみを検出対象とすることが
できる。
出装置は、請求項1の発明において、前記特定色物体検
出部は、前記動画像復号化部で復号された画像中の特定
色が検出されたブロックに対してブロック内の特定色を
示す画素の割合を検出し、特定色の画素の割合が基準値
以上のブロックを特定色のブロックであると判定するこ
とを特徴とする。
出装置では、請求項1の発明の作用に加え、特定色が検
出されたブロックに対してブロック内の各画素に対して
色を判定し、ブロック内の特定色を示す画素の割合を検
出し、特定色物体の外郭部分にあるブロックを特定す
る。そして、特定色を検出するときのブロック内に含ま
れる特定色画素の割合の基準値を特定色物体の外郭ブロ
ックと内部ブロックで別々に設定し、特定色画素の割合
が基準値以上のブロックのみ特定色が検出されたブロッ
クとであると判定する。これにより、画像のずれやノイ
ズによる誤検出を防止できると共に、特定色が検出され
る画素の割合が異なる特定色物体に外郭と内部を別々に
評価でき、より確実な検出が可能になる。
出装置は、請求項1の発明において、前記特定色物体検
出部は、前記動画像復号化部で復号された画像中の各画
素の平均輝度を算出し、予め記憶された平均輝度に対応
する特定色に基づいて特定色のブロックを判定すること
を特徴とする。
出装置では、請求項1の発明の作用に加え、動画像の平
均輝度を導出し、動画像の平均輝度で分類される状態に
対する特定色の輝度、色差ないし色度値、許容範囲を保
存し、動画像の平均輝度に応じて定義された特定色を用
いて特定色を検出する。これにより、環境の変化に対応
した特定色検出が可能になる。
出装置は、請求項1の発明において、前記特定色物体検
出部は、前記動画像復号化部で復号された画像中の各画
素の平均輝度と予め記憶された基準平均輝度との輝度偏
差を求め、その輝度偏差に基づいて特定色およびその許
容範囲を補正することを特徴とする。
出装置では、請求項1の発明の作用に加え、特定色の設
定時の画像の平均輝度を予め保存しておき、動画像の平
均輝度を導出して特定色の設定時の平均輝度と動画像の
平均輝度とを比較し、平均輝度の差に合わせて特定色の
輝度および輝度許容範囲を輝度差に合わせて変更する。
これにより、画像の輝度が変化したときに特定色の輝度
範囲を適切に指定できる。
出装置は、請求項1の発明において、前記特定色物体検
出部は、前記動画像復号化部で復号された画像中の特定
色非検出点の平均輝度と予め記憶されたその特定色非検
出点の基準輝度との輝度偏差を求め、その輝度偏差に基
づいて特定色およびその許容範囲を補正する。
出装置では、請求項1の発明の作用に加え、予め設定し
た画像上の特定色非検出点の特定色データ設定時の色デ
ータを保存しておき、その非検出点に対する現画像の色
データを抽出してそれらの差分を導出し、現画像におけ
る特定色データとその許容範囲を色表示可能領域の範囲
内で特定色非検出点の差分を用いて設定した特定色デー
タを補正する。これにより、画像撮影時の画像全体の色
変動分を補正した特定色検出が可能になる。
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる動画像
特性色検出装置の構成図である。図1において、動画像
符号化部101は動画像を圧縮した符号化データの復号
化処理を行うものであり、動画像符号化部101で復号
化されたデータは特定色物体検出部102の変化ブロッ
ク抽出部111に入力されると共に、動画像表示部10
3に入力される。一方、特定色入力部104からは動画
像中から検出する物体の特定色およびその許容範囲が入
力され、特定色データ保存部105に記憶される。特定
色入力部104は特定色およびその許容範囲を入力する
際に色空間を表示するための表示装置を有している。こ
の表示装置に表示された色空間上で特定色および許容範
囲を指定して、それらを入力することになる。
データが特定色入力部104で設定された特定色の許容
範囲内に入っているブロックを検出するものである。特
定色物体検出部102の変化ブロック抽出部111で
は、画像上の輝度値、色差、色度値が変化したブロック
を抽出し色データ判定部112に出力する。色データ判
定部112では、特定色データ保存部105に保存され
た特定色と変化した色とを比較する。すなわち、画像の
各ブロックの輝度値、色差、色度値が特定色の輝度値、
色差、色度値の許容範囲内に入っているか否かを判定す
る。そして、その許容範囲内に入っているときは、特性
色ブロック判定部113は、許容範囲内にあるブロック
の連鎖状態を評価し、連鎖状態評価の結果から特定色を
検出する。
102が特定色を含むブロックを検出したとき、動画像
上にその検出表示を合成して表示し、監視員に特定色物
体の変化を提供する。
る。図2において、符号化データは1フレーム毎に可変
長復号化部121に入力される。入力された符号化デー
タは、符号化の逆過程として可変長復号化部121によ
って復号化され、逆量子化部122によって逆量子化さ
れる。さらに、IDCT部123によって逆離散コサイン変
換が行われる。
レーム全体のデータを含むイントラフレームと、過去の
フレームとの差分情報だけを含むインターフレームとが
ある。前者のイントラフレームの場合、IDCT部123か
ら出力されたデータから一つのフレームを構成すること
ができるが、後者のインターフレームの場合、IDCT部1
23から出力されたデータからは、過去のフレームにお
ける値と差異があったブロック以外は構成できない。
により、過去のフレームデータを蓄積するフレームメモ
リ124からのデータを動き補償部125を通して加算
器127で加算し、IDCT部123からの出力データと合
成する。
化部101からのデータを用いて特定色の検出を行う。
特定色物体検出部102の変化ブロック抽出部111で
は、入力された符号化データが画像内の全マクロブロッ
クを含んでいるか、あるいは変化したマクロブロックの
みを表しているかを判断し、特定色の検出判定対象とな
るマクロブロックを抽出する。この判断は、動画像符号
化部101で符号化データに付随して設定されたモード
情報を用いて行われる。
クで色の変化があった場合、そのブロックは過去のフレ
ームのブロックから変化する。このため、その変化は差
分情報として動画像復号化部101のIDCT部123から
出力される。画像データの色データがYCbCrカラーモデ
ルで表現される場合、IDCT部123からのデータは、画
素毎に輝度信号Y、青からの色差信号Cbと赤からの色差
信号Crとを含んでいる。
の色データと特定色入力部104から入力され特定色デ
ータ保存部105に保存された特定色と比較し、特定色
であるかどうかを判断する。図3は、色データ判定部1
12の処理内容を示すフローチャートである。
力し(S1)、ブロック内の画素(i,j)のYCbCr値が特定
色許容範囲内に含まれるか否かを判定する(S2)。特
定色許容範囲内に含まれる場合にはその画素をカウント
し(S3)、含まれないときにはステップS2に戻る。
つまり、ブロック内のすべての画素についてステップS
2およびステップS3を繰り返し行う。
ック内の画素に特定色入力部104で予め設定された範
囲に入る色データが含まれているかどうかを判定する。
法は特定色入力部104における特定色の範囲設定方法
により異なり、特定色の範囲がYCbCrで設定されている
場合には、以下の式を評価することになる。
信号Cb、Crのみを評価する方法を用いてもよい。
て、ステップS2およびステップS3の処理が終了する
と、カウントした画素数が予め定めた検出最小画素数よ
り大きいか否かを判定し(S4)、特定色検出画素数が
検出最小画素数より大きいときはそのブロックは特定色
を包含するので、特定色包含フラッグをONする(S
5)。一方、特定色検出画素数が検出最小画素数より小
さいときはそのブロックは特定色を包含しないので、特
定色包含フラッグをOFFする(S6)。このようにし
て、色データ判別部112はブロックが包含する特定色
の検出を行う。
消滅したときの検出も行う。特定色の検出は、変化が検
出されたブロックをトリガーとしてそのブロックに関連
するブロックを特定色ブロック判定部113で判定する
ことにより特定される。この判定は、変化ブロックをト
リガーとして実施されるため、特定色が点灯したままの
状態ではブロック判定は行なわず、前の状態を保持す
る。そのため、一度特定色が検出されたブロックは、そ
の状態が変化するまで特定色検出状態が保持され続け、
特定色が消滅したときに保持状態を解除する必要があ
る。
ロック抽出部111で変化が検出されたブロックが以前
のフレーム処理で特定色ブロック判定部113にて特定
色ブロックと判定されたブロックである場合には、上記
色データ評価とは逆に、特定色の許容範囲外にあるかど
うかを判定する。
理内容を示すフローチャートである。まず、特定色包含
ブロックの特定色物体判定を行い(S101)、特定色
物体の外郭ブロックを検出する(S102)。
色物体判定S101では、特定色包含フラッグがONに
変わったブロックに関して、特定色が検出されたブロッ
クの分布状態を評価し、分布状態からそのブロックが特
定色物体であるかを判定する。
の一部に意図しない特定色が混在しているような場合に
は、1つのブロックで特定色が検出され、廻りのブロッ
クでは特定色が検出されないような状況が発生する。こ
のような状況における偶発的な特定色検出を防ぐため、
特定色が検出されたブロックの廻りのブロックの特定色
検出状態を評価し、特定色物体の特定基準(例えば特定
色が検出されたブロックが連続して存在するときに特定
色物体とする)を満足するブロックを特定する。
02では、特定色検出ブロックの連続した範囲を求め、
検出された特定色物体ブロックの外枠を求める。これ
は、特定色物体であると判定されたときには、特定色物
体の範囲を動画像表示部103で合成表示するためであ
る。
102により、特定色物体の外枠を四角で囲むときの一
例を示す説明図である。ここでは、外枠を求めるための
探索を上−右−下−左の順に行うものとする。図中ハッ
チで示してあるブロックは特定色の検出フラッグがON
であることを示す。
とし、ここから探索を始める。探索では、まず対象ブロ
ック(A5,B5)の上下左右の4ブロックの特定色検出状態
を調べ、4つのブロックのうち特定色が検出されたブロ
ックが1ないし2の場合には頂点ブロックフラッグをO
Nにする。
ク(A5,B4)は特定色が検出されていないので、右にある
ブロック(A6,B5)を調べる。ブロック(A6,B5)は特定色ブ
ロックであるので視点をここに移して探索を行う。ブロ
ック(A6,B5)は、廻り4ブロックが特定色ブロックであ
るので、頂点ブロックフラッグはOFFのまま、上にある
特定色ブロック(A6,B4)に視点を移動する。このような
処理を時計まわりに順に行ない外郭を一周する。なお、
一度探索したブロックは探索済みのフラッグをONにし
て、探索が重複しないようにする。探索が終了すると、
次に頂点ブロックフラッグがONのブロックの座標を調
べ、その中か座標の最大、最小値を求める。
(A7,B6)、(A6,B7)、(A5,B7)、(A3,B7)、(A4,B5)のブロ
ックが頂点ブロックとなるので、これらの座標からA3-A
8、B4-Bの値を求め、この値に対応した四角を生成し、
動画像復号化部101で復号化された再生画像の上に、
動画像表示部103にて合成表示する。
装置に表示した色空間から、特定色およびその許容範囲
を入力するようにしているが、それに加えて輝度値も入
力する。すなわち、輝度を一定としたときの青からの色
差信号および赤からの色差信号を軸とした空間で色を表
現する色空間と、輝度値を設定するための輝度値入力表
示とを表示装置の同一画面上に表示し、輝度値入力表示
に基づいて指定された輝度値に対する色空間上で特定色
および色差成分の許容範囲を入力する。
る場合には3つの変数を用いて指定する。YCbCrカラー
モデルを用いるときには、輝度Yと色差Cb、Crの3つの
値を指定することで色を特定する。特定色を選択すると
きには、図6に示す色空間を表示装置に表示する。
たときの2つの色差Cb、Crを軸とする色空間131で色
が表現される。この色空間131上で検出する特定色の
範囲を指定する場合には、図7に示すように、領域を円
などの図形で指定し、その中に含まれる色が特定色とな
るように色データ判定部112での色データ評価式を設
定することになる。
は色差成分だけでなく、輝度値により変わるため、輝度
値一定の色空間を見ながら特定色の範囲を指定する場合
には、意図した範囲を正確に指定できないことがある。
に色空間131だけでなく輝度分布表示132を同時に
表示し、色空間に表示する色を輝度値で制御する。ま
ず、輝度分布表示132上で輝度値を選択する。色空間
131ではその輝度値に合わせて表示色が変更される。
を表示する場合には、座標Cb、Crに対応する点の色をRG
B値に変換して表示する。ここで、RGBカラーモデルとYC
bCrカラーモデルは以下の式で関係付けられる。
基準値に対するCbCr空間の点の色をRGB値に基づき表示
する。次に、特定色の指定者が図8の下の輝度分布表示
132上の点を選択し、輝度を指定したときにその輝度
値に対するCbCr空間上の点の色を上式から求めたRGB値
により表示する。すなわち、CbCr空間に表示される色は
選択された輝度値に対する色が表示されることになる。
置に色空間131と輝度値入力表示132とを同時に表
示し、輝度値を変えたときに連動して色空間131に表
示する色を変化させ、選択された輝度値に対する色空間
131上で選択された点から特定色の色差ないし色度値
に対する許容範囲を導出する。
132に代えて、色空間131上で選択された特定色の
輝度範囲を設定するための同系色分布表示133を表示
し、同系色分布表示133上で輝度に対する許容範囲を
入力することも可能である。つまり、輝度分布に対する
同系色分布表示133上で選択された色を、特定色もし
くは特定色の輝度および色差ないし色度値に対する許容
範囲の指定点に設定する。
許容範囲を色差成分に対して指定することができる。そ
して、輝度値に対する許容範囲を持たせる必要があると
きには許容範囲を自動的に設定することになる。これに
対して、図9に示す同系色分布表示では、色空間131
と色空間131上で選択された色に対する輝度方向の同
系色分布表示133を用いて輝度値に対する許容範囲を
指定できるようにする。
する色の基準色を選択する。このとき選択された基準色
のCbCr値に対して輝度Yの値を0〜1(Yは規格化)の間
で変化させたときのRGBの値で表現される色を同系色分
布表示133に表示する。この同系色分布表示133上
で範囲を指定することにより輝度Yに対する許容範囲を
指定する。なお、色差CbCrに対する許容範囲は図8の場
合と同様に色空間131上で指定する。
画像復号化部101で復号された画像を表示し、その画
像中から検出する物体を指定して特定色およびその許容
範囲を入力することも可能である。つまり、表示された
画像上で選択した点を特定色の色とし、画像上で範囲指
定された領域の表示色を特定色の色差ないし色度値に対
する許容範囲に設定する。
場合には、動画像上で色を指定する方が正確な色を指定
できる。そこで、図10に示すように、再生した動画像
上で検出する色が表示されている部分を選択し、選択さ
れた部分の色データを取り込み、その色を特定色あるい
は特定色の許容範囲として入力し設定する。また、画像
上で領域が選択された場合には、特定色の許容範囲を求
める処理を行う。
像上で特定色を指定する場合の処理内容を示すフローチ
ャートである。まず、検出したい色を画像上で指定する
(S111)。次に、指定された画像上の点の座標を求
め(S112)、この座標に対応する画像データの色デ
ータを抽出し(S113)、この値を特定色の基準値と
して設定する(S114)。
像上で特定色の許容範囲を指定する場合の処理内容を示
すフローチャートである。
(S121)、選択されたエリア内に含まれる部分の色
データを抽出する(S122)。ここで抽出される色デ
ータは複数抽出されるため、この中から抽出された色の
分布状態を調べ、抽出された色の色差成分を基に色空間
131上に抽出点を表示する(S123)。次に、色空
間131上に許容幅を径とする円を表示し(S12
4)、その円の中に抽出した点が最も多く含まれるよう
に円の位置を移動する(S125)。このときの円の中
心を特定色の基準値、円内を特定色の許容範囲として設
定する(S126)。
定色の許容範囲を自動的に算出するようにしたが、画像
上の領域指定で抽出された点を色空間131上にプロッ
トした画面を表示し、抽出点の色分布状態を見ながら利
用者自身が許容範囲を選択できるようにしてもよい。こ
の場合には、抽出点の包含率が大きくなるように許容範
囲指定の図形の大きさを調整することが容易に行なえ
る。
示された動画像上に、色空間131上で変更修正された
特定色およびその許容範囲を表示するようにしても良
い。つまり、色空間131上で特定色の許容範囲を指定
したときに、その特定色を動画像上に表示するので特定
色の許容範囲を確認しながら指定でき、実際に画像上で
表現される色に合わせて特定色の検出範囲を指定でき
る。
に表示された動画像上に、色空間131上で変更修正さ
れた特定色およびその許容範囲を表示する場合の説明図
である。特定色を設定するときに、特定色入力部104
の表示装置に、特定色の許容範囲を指定する色空間13
1と動画像とを同一画面上に表示する。まず、色空間1
31上で特定色の許容範囲を指定する。そして、動画像
上に色空間131で指定した特定色の許容範囲を表示す
る。つまり、色空間131と動画像とを一緒に表示する
ことにより、色空間131で設定された特定色の許容範
囲による検出結果を確認しながら許容範囲を指定でき
る。
た動画像および色空間131に加え、色空間131上で
の特定色の輝度範囲を設定するための同系色分布表示1
33を表示し、同系色分布表示133上で変更修正され
た輝度の許容範囲に基づいた特定色を動画像上および色
空間上に表示するようにしても良い。
右され易く、特に輝度成分は撮影時刻や照明の状態によ
り変化し易い。このような環境で特定色の検出を行うと
きには、画像の輝度成分が変化したときに特定色検出結
果がどうなるかを確認しておく必要がある。
度を変更する手段を設けて画像の輝度を変更する。この
とき、同時に特定色入力部104の色空間131で色を
表示するときの基準輝度値を連動して変更し、画像輝度
に合わせて色空間131の表示色を切替える。
に伴う特定色検出結果確認の処理内容を示すフローチャ
ートである。まず、画像上で検出したい部分を選択し
(S131)、選択された領域に含まれる画素の平均輝
度Yaを求める(S132)。次に平均輝度Yaを輝度とす
る色を色空間131上に表示し(S133)、同時に画
像上で指定された領域に対応する色の色空間131上で
の領域を表示する(S134)。
輝度を入力し、選択された輝度Ycに対応して色空間13
1上に表示する色を変更する(S135)。そして、輝
度変更の差分ΔYを算出し(S136)、画像の各画素
の輝度にその差分ΔYを加算して表示する(S13
7)。この画像を用いて特定色検出を行ない(S13
8)、特定色検出結果を画像に合成表示する(S13
9)。
領域の変更があった場合には(S140)、ステップS
138およびステップS139を再度実行し、特定色の
検出範囲を調整する。また、輝度方向の同系色分布表示
133上で輝度範囲が選択された場合には(S14
1)、ステップS135〜ステップS140を再度実行
し輝度変化に対して特定色検出結果がどう変わるかを確
認し、特定色の検出範囲を調整する。
検出結果とを合成した再生画像を同時に表示し、輝度値
を変えたときに画像の輝度変更と連動して色空間131
に表示する色を変更し、そのときに色空間131上で指
定された特定色の許容範囲に基づき特定色の検出した結
果を画像上に合成表示する。これにより、画像の輝度が
変化したときの特定色検出結果を確認しながら特定色の
検出範囲を指定できる。
体検出部102の特定色ブロック判定部113で特定色
が検出されたときは、そのブロックを枠で表示する。ま
た、複数の特定色に対しては、枠の表示色を別々にして
表示する。
判定部113で特定色が検出されたときには、検出され
た特定色物体の外郭を囲む枠を画像上に合成表示する。
この場合、検出する特定色が複数同時に設定され、その
複数の特定色が検出されたときには、特定する色毎に検
出時の枠の色を変え、どの色が検出されたかを明記す
る。これにより、特定色物体の認識が容易になる。
る。図16は本発明の第2の実施の形態に係わる動画像
特性検出装置の構成図である。この第2の実施の形態
は、図1に示した第1の実施の形態に対し、検出ブロッ
ク設定部106を追加して設けたものである。検出ブロ
ック設定部106は、動画像復号化部101で復号され
た画像を表示し、その画像中から特定色検出を行うブロ
ックを予め指定する。特定色物体検出部102は、検出
ブロック設定部106でブロックが指定されたときは、
その検出ブロック設定部106で設定されたブロックに
対してのみ特定色検出を行う。
は、色変化する物体を予め指定することができる。例え
ば、制御盤上のランプの色変化を検出するときには、検
出する物体をランプのみに指定することができ、検出対
象の画像ブロックを指定することで、不要なブロックに
対する処理を省略し、効率的な処理を行うことができ
る。
クを指定する検出ブロック設定部106を設け、図17
に示すように、画像上でブロックを設定し、特定色物体
検出部102は、その設定されたブロックのみに対して
特定色検出処理を行うようにする。
6は動画像復号化部101で復号化された再生画像と各
ブロックの位置データとを取り込む。ここで取り込む画
像は動画像である必要はなく、1フレームだけ読み込ん
だ静止画像でよい。
検出ブロック設定者が選択した点や領域を枠表示や色替
えなどのマーキング処理を行い、画像上に表示する。設
定者による画像上でのブロック設定が終了した後、検出
対象とするブロックを設定する。
理内容を示すフローチャートである。まず、画像上で検
出対象とする領域を選択する(S151)。次に、この
領域の頂点座標を取得する(S152)。領域を四角で
囲む場合には対角の2点の座標が取得される。抽出され
た座標を基に選択された領域に含まれるブロックを抽出
し(S153)、抽出されたブロックの検出対象フラッ
グをONにする(S154)。設定された検出対象ブロ
ックのデータは、特定色物体検出部102の変化ブロッ
ク抽出部111に入力され、特定色検出処理が実行され
るときに検出対象ブロックがONのブロックに対しての
み検出処理を行うようにする。
より、特定色検出を行う画像上でブロックを指定し、特
定色物体検出部102は指定されたブロックに対しての
み特定色検出を行う。これにより、画像上からユーザー
が必要とする範囲のみを検出対象とすることができる。
の形態において、特定色物体検出部102では、動画像
復号化部101で復号された画像中の特定色が検出され
たブロックに対して、ブロック内の特定色を示す画素の
割合を検出し、特定色の画素の割合が基準値以上のブロ
ックを特定色のブロックであると判定する。
れ、ブロック内に特定色の許容範囲にある色データを有
する画素が含まれているかどうかで特定色を検出する。
この場合、物体の色にばらつきがあったり、ノイズが混
入した場合には意図しない特定色検出が発生することが
ある。そのため、特定色検出に際してブロック内に含ま
れる画素のうち特定色を示す画素の割合を求め、この割
合が一定値以上検出されたブロックのみ特定色が検出さ
れるようにする。
る画素のブロック内での割合は、ブロックが特定色物体
の外郭に位置するか、内部に位置するかにより異なる。
そこで、特定色が検出されたときに検出されたブロック
の固まりを評価し、外郭に位置するブロックと内部に位
置するブロックの特定色画素包含率を別々に設定して特
定色を検出する。
部の処理内容を示すフローチャートである。特定色が検
出されたブロックの特定色画素包含率が内部ブロック包
含率α1よりも大きいか否かを判定し(S161)、大
きいときには特定色検出ブロックとして処理する(S1
65)。つまり通常の検出処理を行う。
色画素包含率が内部ブロック包含率α1よりも小さいと
きは、特定色画素包含率が外郭ブロック包含率α2より
大きいか否かを判定し(S162)、特定色画素包含率
が外郭ブロック包含率α2よりも小さいときには特定色
非検出ブロックとして処理する(S164)。特定色画
素包含率が外郭ブロック包含率α2よりも大きいとき、
つまり、特定色画素包含率がα1とα2との中間の値を
取るときには、廻りのブロックの状態を調べ(S16
3)、廻りに内部ブロックが存在するときには外郭ブロ
ックとみなして特定色検出ブロックとして処理する(S
165)。
特定色を検出するときのブロック内に含まれる特定色画
素の割合の基準値を特定色物体の外郭ブロックと内部ブ
ロックとで別々に設定しておき、特定色が検出されたブ
ロックに対してブロック内の各画素に対して特定色を判
定し、ブロック内に特定色を示す画素の割合を検出し、
特定色物体の外郭部分にあるブロックを特定する。これ
により、画像のずれやノイズによる誤検出を防止できる
と共に、特定色が検出される画素の割合が異なる特定色
物体に外郭と内部を別々に評価でき、より確実な検出が
可能になる。
て、特定色物体検出部102は、動画像復号化部101
で復号された画像中の各画素の平均輝度を算出し、予め
記憶された平均輝度に対応する特定色に基づいて特定色
のブロックを判定するようにしても良い。
右され易く、特に輝度成分は撮影時刻や照明の状態によ
り変化し易い。画像を用いて特定色を検出する際の環境
条件が予め予測できる場合には、その条件下で得られる
色データを用いて特定色の検出を行う方がより正確に検
出を行うことができる。そこで、画像撮影時の輝度条件
に合わせて検出する特定色データを設定する。
定するときの特定色入力部および特定色物体判定部10
2の処理内容を示すフローチャートである。図21
(a)には特定色入力部104の処理内容を示し、図2
1(b)には特定色物体判定部102の処理内容を示
す。
4では、幾つかの輝度条件下で特定色検出範囲を設定す
る(S171)ここでは、特定色検出範囲設定時の画像
内の各画素の輝度成分を取り出し、その平均値を求め、
この値を撮影時の輝度値とする(S172)。そして、
この輝度条件下で検出する特定色ならびにその許容範囲
を設定し、平均輝度、許容範囲データを設定値として保
存する(S173)。この作業を昼、夜、照明あり、照
明なしなどの幾つかの条件下で繰り返し、複数の特定色
検出設定データを用意する。このようにして、画像撮影
時の輝度条件を予め求めておく。
際に特定色検出を行うときには、図21(b)に示すよ
うに、まず、画像の平均輝度を求め(S174)、特定
色入力部104で予め用意した条件の中から最も輝度が
近い条件を選択し(S175)、選択された条件の特定
色の設定データを用いて特定色検出を行う(S17
6)。
て、動画像の平均輝度で分類される状態に対する特定色
の輝度、色差ないし色度値、許容範囲を設定値として保
存し、動画像の平均輝度に応じて適切な設定値を用いて
特定色を検出する。これにより、環境の変化に対応した
特定色検出が可能になる。
させるために、輝度条件に応じて幾つかの特定色(設定
値)を用意するようにしたが、輝度条件に応じて特定色
を補正するようにしても良い。すなわち、特定色物体検
出部102は、動画像復号化部101で復号された画像
中の各画素の平均輝度と予め記憶された基準平均輝度と
の輝度偏差を求め、その輝度偏差に基づいて特定色およ
びその許容範囲を補正することようにしても良い。
02で輝度条件に合わせて特定色を補正する際の処理内
容を示すフローチャートである。実際に特定色検出を行
うときに現画像の平均輝度値を求め(S174)、特定
色の輝度許容範囲設定時の平均輝度値(設定値)との差
を求める。特定色の輝度許容範囲設定時の平均輝度値
は、図21(a)に示すように特定色入力部104で予
め求めておき設定されているものである。
度値と特定色入力部104で予め設定した平均輝度との
輝度差を算出し(S177)、図23に示すように特定
色データに加算して特定色の輝度許容範囲を修正する
(S178)。そして、修正した輝度許容範囲を用いて
特定色の検出を行う(S179)。
た特定色の検出と併用した形で用いてもよく、その場合
には現画像の平均輝度に最も近い輝度条件の特定色の設
定値を選択し、さらにその特定色の設定値の設定時の平
均輝度との輝度差分を補正して特定色検出を行うことに
なる。
輝度を予め保存しておき、動画像の平均輝度を導出して
特定色の設定時の平均輝度と動画像の平均輝度とを比較
し、平均輝度の差に合わせて特定色の輝度および輝度許
容範囲を輝度差に合わせて変更する。これにより、画像
の輝度が変化したときに特定色の輝度範囲を適切に指定
できる。
の補正は、動画像復号化部101で復号された画像中の
特定色非検出点の平均輝度と予め記憶されたその特定色
非検出点の基準輝度との輝度偏差を求め、その輝度偏差
に基づいて特定色およびその許容範囲を補正するように
してもよい。
は、その点灯により部分的に輝度が上昇し、その結果画
像の平均輝度が上昇する。このとき輝度上昇は部分的に
発生するため、被特定色検出物体の輝度は影響を受けな
い状況が発生することがある。また、カメラが自動的に
輝度調整を行う場合には、画像の輝度が上昇したときに
自動的に輝度を下げる処理が行なわれ、結果として特定
色を設定したときよりも輝度条件が下がることがある。
さらに、カメラの特性変化や環境変化により撮影された
画像の色あいが変化することがある。
定色物体検出部102では画像内で移動や色の変化がな
い非検出点を選択し、非検出点の輝度および色差値の変
化に応じて特定色を補正する。
変化に基づいて輝度補正する場合の説明図である。ま
ず、特定色の設定値の設定時の非検出点の輝度を画像か
ら求めておく。次に、現画像における非検出点の輝度を
求め、基準輝度との差を求める。この輝度差を特定色設
定データの輝度に加算した値を用いて特定色検出を行
う。このことにより、撮影環境の輝度変化を吸収し、よ
り確実な特定色検出を行うことができる。
像内の点の色は輝度Yと2つの色差CbCrを用いて表現さ
れるため、色差を補正する場合には、図25に示すよう
に、2次元の色差空間上でベクトル補正を行う必要があ
る。まず、特定色の設定値の設定時の非検出点の色差点
a0を画像データから求めておく。次に、現画像における
非検出点の色差点a1を求め、基準色差点との差分ベクト
ルa0a1を求める。この色差の差分ベクトルを特定色の基
準点b0から加算したときの色差空間上の点b1を用いて特
定色検出を行う。なお、特定色の色差に対する許容範囲
も基準座標の移動に伴い移動させる。
非検出点の特定色データ設定時の色データを保存してお
き、その非検出点に対する現画像の色データを抽出して
それらの差分を導出し、現画像における特定色データと
その許容範囲を色表示可能領域の範囲内で特定色非検出
点の差分を用いて設定した特定色データを補正する。こ
れにより、画像撮影時の画像全体の色変動分を補正した
特定色検出が可能になる。
検出する特定色を高い精度で設定し検出できるだけでな
く、環境の変化に応じた柔軟な特定色の検出が可能な動
画像特定色検出装置を提供することができる。
色検出装置の構成図。
化部の構成図。
定部の処理内容を示すフローチャート。
定部の処理内容を示すフローチャート。
ック判定部で特定色物体の外枠を四角で囲むときの説明
図。
部の表示装置に表示される色空間の説明図。
部の表示装置に表示された色空間上で特定色の検出領域
を設定する場合の説明図。
部の表示装置に色空間および輝度分布表示を表示した場
合の説明図。
部の表示装置に色空間および同系色分布表示を表示した
場合の説明図。
力部の表示装置に動画像を表示し特定色を指定する場合
の説明図。
力部により動画像上で特定色を指定する場合の処理内容
を示すフローチャート
力部により動画像上で特定色の許容範囲を指定する場合
の処理内容を示すフローチャート
力部の表示装置に表示された動画像上に、色空間上で変
更修正された特定色およびその許容範囲を表示する場合
の説明図。
特定色入力部の表示装置に表示された同系色分布表示上
で変更修正された輝度の許容範囲に基づいた特定色を動
画像上および色空間上に表示する場合の説明図。
力部の輝度変更に伴う特定色検出結果確認の処理内容を
示すフローチャート。
定色検出装置の構成図。
ック設定部で動画像中に特定色検出範囲を指定した場合
の説明図。
ック設定部の処理内容を示すフローチャート。
る特定色物体検出部で特定色物体の外郭を検出する際の
説明図。
る特定色物体検出部で特定色物体の外郭を検出する際の
処理内容を示すフローチャート。
る特定色入力部および特定色物体検出部で輝度条件に合
わせて特定色を設定する際の処理内容を示すフローチャ
ート。
る特定色物体検出部で輝度条件に合わせて特定色を補正
する際の処理内容を示すフローチャート。
る特定色物体検出部で輝度条件に合わせて特定色を補正
する場合の説明図。
る特定色物体検出部で非検出点の輝度および色差値の変
化に基づいて輝度補正する場合の説明図。
る特定色物体検出部で非検出点の輝度および色差値の変
化に基づいて輝度補正する場合の色空間上での説明図。
103 動画像表示部 104 特定色入力部 105 特定色データ保存部
106 検出ブロック設定部 111 変化ブロック抽
出部 112 色データ判定部 113 特定色ブロ
ック判定部 121 可変長復号化部 122 逆量子
化部 123IDCT部 124 フレームメモリ 125
動き補償部 126 スイッチ 127 加算器
131 色差空間 132 輝度分布表示 133 同
系色分布表示
Claims (13)
- 【請求項1】 監視対象である動画像を圧縮した符号化
データを入力し復号する動画像復号化部と、前記動画像
中から検出する物体の特定色およびその許容範囲を入力
する特定色入力部と、前記動画像中の色データが前記特
定色入力部で設定された特定色の許容範囲内に入ってい
るブロックを検出する特定色物体検出部と、前記特定色
物体検出部が特定色を含むブロックを検出したとき前記
動画像上に検出表示を合成して表示する動画像表示部と
を備えたことを特徴とする動画像特定色検出装置。 - 【請求項2】 前記特定色入力部は、輝度を一定とした
ときの青からの色差信号および赤からの色差信号を軸と
した空間で色を表現する色空間と輝度値を設定するため
の輝度値入力表示とを同一画面上に表示し、前記輝度値
入力表示に基づいて指定された輝度値に対する色空間上
で前記特定色および色差成分の許容範囲を入力すること
を特徴とする請求項1に記載の動画像特定色検出装置。 - 【請求項3】 前記特定色入力部は、前記輝度値入力表
示に代えて、前記色空間上で選択された特定色の輝度範
囲を設定するための同系色分布表示を表示し、前記同系
色分布表示上で輝度に対する許容範囲を入力することを
特徴とする請求項2に記載の動画像特定色検出装置。 - 【請求項4】 前記特定色入力部は、前記動画像復号化
部で復号された画像を表示し、前記画像中から検出する
物体を指定して前記特定色およびその許容範囲を入力す
ることを特徴とする請求項1に記載の動画像特定色検出
装置。 - 【請求項5】 前記特定色入力部は、前記動画像復号化
部で復号された画像に加え、輝度を一定としたときの青
からの色差信号および赤からの色差信号を軸とした空間
で色を表現する色空間を同一画面上に表示し、前記色空
間上に前記画像中で指定された前記特定色およびその許
容範囲を表示することを特徴とする請求項4に記載の動
画像特定色検出装置。 - 【請求項6】 前記特定色入力部は、前記色空間上で変
更修正された前記特定色およびその許容範囲を前記動画
像復号化部で復号された画像上に表示することを特徴と
する請求項5に記載の動画像特定色検出装置。 - 【請求項7】 前記特定色入力部は、前記動画像復号化
部で復号された画像および前記色空間に加え、前記色空
間上での特定色の輝度範囲を設定するための同系色分布
表示を表示し、前記同系色分布表示上で変更修正された
輝度の許容範囲に基づいた特定色を前記画像上および前
記色空間上に表示することを特徴とする請求項5または
請求項6に記載の動画像特定色検出装置。 - 【請求項8】 前記動画像表示部は、前記特定色物体検
出部で特定色が検出されたブロックを枠で表示し、複数
の特定色に対して前記枠の表示色を別々にすることを特
徴とする請求項1に記載の動画像特定色検出装置。 - 【請求項9】 前記動画像復号化部で復号された画像を
表示し、前記画像中から特定色検出を行うブロックを予
め指定する検出ブロック設定部を設け、前記特定色物体
検出部は、前記検出ブロック設定部で設定されたブロッ
クに対してのみ特定色検出を行うことを特徴とする請求
項1に記載の動画像特定色検出装置。 - 【請求項10】 前記特定色物体検出部は、前記動画像
復号化部で復号された画像中の特定色が検出されたブロ
ックに対してブロック内の特定色を示す画素の割合を検
出し、特定色の画素の割合が基準値以上のブロックを特
定色のブロックであると判定することを特徴とする請求
項1に記載の動画像特定色検出装置。 - 【請求項11】 前記特定色物体検出部は、前記動画像
復号化部で復号された画像中の各画素の平均輝度を算出
し、予め記憶された平均輝度に対応する特定色に基づい
て特定色のブロックを判定することを特徴とする請求項
1に記載の動画像特定色検出装置。 - 【請求項12】 前記特定色物体検出部は、前記動画像
復号化部で復号された画像中の各画素の平均輝度と予め
記憶された基準平均輝度との輝度偏差を求め、その輝度
偏差に基づいて特定色およびその許容範囲を補正するこ
とを特徴とする請求項1に記載の動画像特定色検出装
置。 - 【請求項13】 前記特定色物体検出部は、前記動画像
復号化部で復号された画像中の特定色非検出点の平均輝
度と予め記憶されたその特定色非検出点の基準輝度との
輝度偏差を求め、その輝度偏差に基づいて特定色および
その許容範囲を補正することを特徴とする請求項1に記
載の動画像特定色検出装置。
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JP29338599A JP3948865B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 動画像特定色検出装置 |
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JP29338599A JP3948865B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 動画像特定色検出装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001119688A true JP2001119688A (ja) | 2001-04-27 |
JP3948865B2 JP3948865B2 (ja) | 2007-07-25 |
Family
ID=17794094
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006303602A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Sony Corp | 色調整回路、画像表示装置、色調整方法およびプログラム |
JP2007060273A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Denso Corp | 環境認識装置 |
JP2017527905A (ja) * | 2014-08-26 | 2017-09-21 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation | 色に基づく異物検出システム |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29338599A patent/JP3948865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2017527905A (ja) * | 2014-08-26 | 2017-09-21 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation | 色に基づく異物検出システム |
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