JP2001119554A - 電子透かしの埋込方法、復元方法およびその装置 - Google Patents

電子透かしの埋込方法、復元方法およびその装置

Info

Publication number
JP2001119554A
JP2001119554A JP29664899A JP29664899A JP2001119554A JP 2001119554 A JP2001119554 A JP 2001119554A JP 29664899 A JP29664899 A JP 29664899A JP 29664899 A JP29664899 A JP 29664899A JP 2001119554 A JP2001119554 A JP 2001119554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
embedding
watermark
data
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29664899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4176257B2 (ja
Inventor
Kineo Matsui
甲子雄 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kowa Co Ltd filed Critical Kowa Co Ltd
Priority to JP29664899A priority Critical patent/JP4176257B2/ja
Publication of JP2001119554A publication Critical patent/JP2001119554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4176257B2 publication Critical patent/JP4176257B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透かし画像を可視的に埋め込むことにより著
作権の積極的な主張を行ないつつ、画質を損なわない不
可視的な埋込としての使い方をも実現する。 【解決手段】 透かし画像Wの画素が黒の場合、対応す
る原画像の4つの画素の輝度データx1,x2,x3,
x4に対して、次の行列Cを演算する。 【数2】 この結果、透かし画像Wはこの行列の対角要素の係数d
(≠1)により可視的に、対角要素以外の係数により不
可視的に埋め込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子透かしの埋め
込みとその復元に関し、詳しくは透かし画像の可視的お
よび不可視的な埋め込みに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子透かしは、原画像の画像とし
ての品質を保持するため、透かし画像を署名として不可
視的に埋め込んでおり、原画像が許可なく複製されたり
利用された場合に、署名済みの画像が透かし画像を取り
出し、著作権者を特定する証拠として利用されていた。
これに対し、著作権を明示的に主張したい権利者は、画
像に可視的な画像、例えばロゴマークや「禁複製」とい
った文字列を付加する方法を用いる。後者の場合、その
画像の利用を意図する者は、著作権者に対価を支払い、
ロゴマークなどの入っていない原画像データの配布を改
めて受けるのが一般的である。
【0003】なお、署名を不可視的に行なっている場合
は、対価を支払った者に対しては許諾を行なうだけであ
り、署名を削除した原画像の配布は行なわない。署名を
削除した原画像を一旦配布すると、その複製物が配布さ
れた場合に著作権の署名が困難になってしまうからであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透かし
画像を不可視的に埋め込むという手法では、正規の許諾
を得ない複製などの不正利用がなされても、それが発見
されるまで、透かしの機能が役立たないという問題があ
った。一方、原画像にロゴマーク等を表示する場合に
は、画像上にその権利の存在が明らかとなるため、不正
利用を防止する機能に優れるが、このような可視型の透
かし方式では、透かしの対象となった画素はその本来の
輝度情報を透かし信号で失うため、原画像に近い状態に
もどすことが難しいという問題があった。マルチメディ
アを利用する立場から考察すると、透かし画像が常時画
像上に可視的に存在したのでは、たとえ良い作品であっ
ても利用者が限定されるであろう。かといって、署名を
削除した原画像を利用するには、改めて原画像データの
配布を受けなければならなかった。
【0005】本発明の電子透かしの埋め込み方法および
復元方法ならびのこれらの方法を用いる各装置は、こう
した問題を解決し、通常は透かし画像を可視的に表示
し、かつ必要な場合に透かし画像を不可視として原画像
を利用でき、更にいつでも透かし画像の存在を証明でき
る技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決する本発明の第1の電子
透かしの埋込方法は、原画像のデータに、透かし画像を
加える電子透かしの埋込方法であって、前記透かし画像
の各画素に対応する原画像の各画素における輝度などの
可視性に影響を与えるデータに第1の変換処理を施し
て、該原画像において前記透かし画像を可視可能に埋め
込む第1の埋込処理と、前記透かし画像の一つの画素と
これに関連性を有する複数の画素のデータに対して所定
の演算を施し、該演算結果を、前記原画像の複数の画素
の画像データに加える第2の変換処理を行なうことで、
前記透かし画像を不可視状態で埋め込む第2の埋込処理
とを同時に行なうことを要旨としている。
【0007】また、この方法に対応した第1の電子透か
しの埋込装置は、原画像のデータに、透かし画像を加え
る電子透かしの埋込装置であって、前記透かし画像の各
画素に対応する原画像の各画素における輝度などの可視
性に影響を与えるデータに第1の変換処理を施して、該
原画像において前記透かし画像を可視可能に埋め込む第
1の埋込手段と、前記透かし画像の一つの画素に対応す
る原画像上の一つ画素とこれに関連性を有する複数の画
素のデータに対して所定の演算を施し、該演算結果を、
前記原画像の複数の画素の画像データに加える第2の変
換処理を、前記第1の変換処理と同時に行なうことで、
前記透かし画像を不可視状態で埋め込む第2の埋込手段
とを備えたことを要旨とする。
【0008】かかる埋込方法および埋込装置によれば、
第1および第2の変換処理が同時に行なわれることで、
原画像データには、透かし画像が、いわば可視的かつ不
可視的に埋め込まれる。第1,第2の埋込処理は、同時
に行なわれるが、変換処理そのものは独立であり、透か
し画像の埋込の強度などを、個別に扱うことができると
いう利点がある。
【0009】かかる利点を利用して、一旦埋め込まれた
透かし画像に対して、可視的な変換のみを解除すること
ができる。即ち、本発明の第2の電子透かしの埋込方法
は、原画像のデータに、透かし画像を加える電子透かし
の埋込方法であって、前記透かし画像の各画素に対応す
る原画像の各画素における輝度などの可視性に影響を与
えるデータに第1の変換処理を施して、該原画像におい
て前記透かし画像を可視状態で埋め込む第1の埋込処理
と、該第1の埋込処理と同時に行なわれ、前記透かし画
像の一つの画素に対応する原画像上の一つ画素とこれに
関連性を有する複数の画素のデータに対して所定の演算
を施し、該演算結果を、前記原画像の複数の画素の画像
データに加える第2の変換処理を行なうことで、前記透
かし画像を不可視状態で埋め込む第2の埋込処理と、前
記可視状態で埋め込まれた透かし画像の解除条件が与え
られたとき、同時に行なわれた前記第1および第2の変
換処理の逆変換処理を用いて、少なくとも前記透かし画
像の可視的な埋込を除去する除去処理とを行なうことを
要旨としている。
【0010】また、この埋込方法に対応した第2の電子
透かしの埋込装置は、原画像のデータに、透かし画像を
加える電子透かしの埋込装置であって、前記透かし画像
の各画素に対応する原画像の各画素における輝度などの
可視性に影響を与えるデータに第1の変換処理を施し
て、該原画像において前記透かし画像を可視状態で埋め
込む第1の埋込手段と、前記透かし画像の一つの画素に
対応した原画像の複数の画素とこれに関連性を有する複
数の画素のデータに対して所定の演算を施し、該演算結
果を、前記原画像の複数の画素の画像データに加える第
2の変換処理を、前記第1の埋込処理と同時に行なうこ
とで、前記透かし画像を不可視状態で埋め込む第2の埋
込手段と、前記可視状態で埋め込まれた透かし画像の解
除条件が与えられたとき、同時に行なわれた前記第1お
よび第2の変換処理の逆変換処理を用いて、少なくとも
前記透かし画像の可視的な埋込を除去する除去処理手段
と備えたことを要旨とする。
【0011】かかる電子透かしの埋込方法および装置に
よれば、一旦可視的に埋め込まれた透かし画像につい
て、解除条件、例えば著作権者による許諾が得られたと
き、同時に行なわれた第1および第2の変換処理の逆変
換を用いて、少なくとも透かし画像の可視的な埋込を除
去する。この結果、利用者は、ほぼ原画像に等しい画質
の画像を利用することが可能となる。この場合でも、透
かし画像の可視的な埋込が除去されただけなので、かか
る画像が不正に複製などされた場合には、原画像データ
と比較することにより、いつでも透かし画像を復元し
て、署名として用いることができる。
【0012】こうした透かし画像の可視的な埋込を除去
しながら、透かし画像を不可視的な埋め込んでおく方法
は、様々な手法が採用可能であるが、例えば、第1,第
2の変換処理の逆変換を施して、前記透かし画像を不可
視状態に変更すると共に、前記複数の画素における前記
第1の変換処理によるデータの変化量に対応した値を、
前記各画素に付加する処理などを考えることができる。
もとより、第1,第2の変換処理の逆変換処理を行なっ
た後、第2の変換処理を再度行なっても良い。また第1
と第2の変換処理が単一の変換行列を用いて行なわれる
場合には、この変換行列に着目し、第1の変換処理に対
応した変換のみを逆変換する逆変換行列を用いて、可視
的な透かし画像の除去を行なうことも可能である。
【0013】上述した電子透かしの埋込において、第1
の埋込処理を、原画像の各画素の輝度データを透かし画
像の対応する画素の値により直接増減する処理とし、第
2の埋込処理を、原画像の複数の画素の画像データに、
透かし画像の対応する画素以外の複数の画素の画像デー
タに所定の演算を施して得られた値を増減する処理とす
ることができる。かかる処理を採用すれば、処理をきわ
めて簡易なものとすることができる。
【0014】このうち、第1の処理は、直接輝度データ
を調整するが、この処理は透かし画像を可視的に表示す
ることが目的なので、原画像の輝度が低い領域では、輝
度データを増分して透かし画像を相対的に明るい画像と
し、原画像の輝度が高い領域では、輝度データを減じて
透かし画像を相対的に暗い画像とし、透かし画像の視認
性を高めることが望ましい。
【0015】第1,第2の処理を同時に行なう手法とし
ては、例えば、第2の処理における関連性を有する複数
の画素を、着目画素を含むs個(sは値2以上の整数)
の画素とし、第1,第2の処理を、s×sの変換行列を
用いた演算により実現し、この変換行列の対角成分を第
1の処理に対応した係数(但し、値1以外)とし、対角
成分以外の成分を、少なくともその2つ以上が有意の係
数であり、かつ総和が略0の係数でとするものを考える
ことができる。かかる手法は、一つの変換行例を用いる
だけで実現でき、構成をきわめて簡易なものにすること
ができる。
【0016】また、上記の第2の処理における関連性を
有する複数の画素は、どのような関連性を持たせてもよ
いが、着目画素を隅部とするa×a(aは2以上の整
数)個の画素とするのが簡便である。自然画像は冗長性
が大きいので、一つの画素の近傍の画素に変換処理を行
なっても、視覚上の影響を抑制することができるのであ
る。例えば、a=2とした場合、自然画像では、4画素
の輝度値には大きな差がない場合がほとんどである。そ
こで、これらの4画素の輝度データに変換行列の対角成
分以外の成分を用いて変換処理を施すと、着目画素の輝
度データの変化は小さく、かつ4画素間の各画素が影響
をしあうような変換が実現できる。従って、原画像の画
質はほとんど影響を受けることがない。
【0017】なお、上記の第2の変換処理の内容によっ
ては、関連性を有する複数の画素のデータが同一の場
合、透かし画像を埋め込めないことがあり得る。こうし
た場合には、複数の画素の各データに、有意の異なる値
を加減算した後のデータに対して前記所定の演算を行な
うものとすれば、透かし画像の埋込を行なうことができ
る。
【0018】以上説明した電子透かしの埋込方法または
埋込装置により埋め込まれた透かし画像については、そ
れが可視状態である場合には復元する必要はないが、除
去処理によりその透かし画像が不可視状態に変更された
後は、この不可視の透かし画像を復元する必要が生じ
る。かかる復号を行なう本発明の電子透かしの復元方法
は、前記透かし画像が不可視状態に変更された画像デー
タに対して、前記第1および第2の変換処理の逆変換を
行ない、該逆変換により得られた画像データと原画像デ
ータとの画素単位の差分を求めることで前記透かし画像
を復号することを要旨としている。
【0019】また、かかる電子透かしの復元方法に対応
した復元装置は、前記透かし画像の可視的な埋込が除去
された画像データと前記原画像とに基づいて前記透かし
画像を復号する手段を備えたことを要旨としている。か
かる電子透かしの復元方法および装置によれば、不可視
状態に変更された透かし画像を、原画像を用いて容易に
復元することができる。なお、透かし画像の可視的な埋
込の除去が、第1の変換処理のみを逆変換することで行
なわれている場合には、第2の処理の逆変換を施すこと
で、不可視状態で埋め込まれた透かし画像を復元するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。 A.装置の全体構成と処理手順:はじめに、実施例とし
ての電子透かし処理装置10の構成について図1を用い
て説明する。図1は、本実施例において電子透かし処理
を実行する電子透かし処理装置10の構成を示すブロッ
ク図である。この電子透かし処理装置は、CPU22
と、ROMおよびRAMを含むメインメモリ24と、キ
ーボード30と、マウス32と、表示装置34と、ハー
ドディスク36と、モデム38と、画像を読み取るスキ
ャナ39と、これらの各要素を接続するバス40と、を
備えるコンピュータである。なお、図1では各種のイン
ターフェイス回路は省略されている。モデム38は、図
示しない通信回線を介してコンピュータネットワークに
接続されている。コンピュータネットワークの図示しな
いサーバは、通信回線を介してコンピュータプログラム
を電子透かし処理装置に供給するプログラム供給装置と
しての機能を有する。
【0021】メインメモリ24には、第1および第2の
処理を行なう埋込処理部41と、可視的に埋め込まれた
透かし画像を除去する処理を行なう除去処理部43と、
透かし画像の復号を行なう復号処理部46との機能を実
現するためのコンピュータプログラムが格納されてい
る。埋込処理部41,除去処理部43および復号処理部
46の機能については後で詳しく説明する。
【0022】これらの各部41,43,および46の機
能を実現するコンピュータプログラムは、フレキシブル
ディスクやCD−ROM等の、コンピュータ読み取り可
能な記録媒体に記録された形態で提供される。コンピュ
ータは、その記録媒体からコンピュータプログラムを読
み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送する。
あるいは、通信経路を介してコンピュータにコンピュー
タプログラムを供給するようにしてもよい。コンピュー
タプログラムの機能を実現する時には、内部記憶装置に
格納されたコンピュータプログラムがコンピュータのマ
イクロプロセッサによって実行される。また、記録媒体
に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータが
読み取って直接実行するようにしてもよい。
【0023】この明細書において、コンピュータとは、
ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概
念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作す
るハードウェア装置を意味している。また、オペレーシ
ョンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独
でハードウェア装置を動作させるような場合には、その
ハードウェア装置自体がコンピュータに相当する。ハー
ドウェア装置は、CPU等のマイクロプロセッサと、記
録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取る
ための手段とを少なくとも備えている。コンピュータプ
ログラムは、このようなコンピュータに、上述の各手段
の機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。な
お、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラム
でなく、オペレーションシステムによって実現されてい
ても良い。更に、電子透かしの埋め込み処理や復号処理
を行なうプログラムは、画像処理を行なうプログラムに
対して、プラグインの形式で付加されるものとしてもよ
い。
【0024】なお、この発明における「記録媒体」とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な
種々の媒体を利用することができる。
【0025】B.電子透かしの埋込処理:図2は、電子
透かしの埋め込み部42が行う埋め込み処理の手順を示
すフローチャートである。この処理は、埋込処理部41
の処理として実現されている。図示するように、この埋
込処理が起動されると、まず透かし画像を埋め込もうと
する原画像Pと、透かし画像Wとを特定する処理を行な
う(ステップS100)。これらの処理は、ハードディ
スク36に記憶された画像ファイルを指定することによ
り行なわれる。本実施例では、原画像Pとして、n×n
画素からなり、各画素毎に256階調を有する濃淡画像
を用いた。ここで、 P={pij|i,j=0,1,2・・・・n-1} で表わすものとする。また、透かし画像Wとして、m×
m(m≦n)画素からなり、各画素毎に白または黒の二
値画像を用いた。ここで、 W={wij|wij=0または1,i,j=0,1,2・・
・・m-1} で表わすものとする。実施例で用いた透かし画像の一例
を、図3に示した。この例では、透かし画像は、「見
本」という文字列であり、白地に黒文字の画像として用
意した。
【0026】なお、以下の議論のために、透かし画像が
埋め込まれた後の画像(以下、署名済み画像と呼ぶ)を
Qとし、これを、 Q={qij|i,j=0,1,2・・・・n-1} で表わすものとする。また、原画像と透かし画像の画素
間の対応関係を容易なものとするため、本実施例では、
n=256,m=128とした。即ち、原画像は、透か
し画像の4倍の面積を有する画像である。
【0027】両画像P,Wを用意した後、次に、画像処
理用の変数i,jを初期値0にセットし(ステップS1
10,115)、順次透かし画像Wの各画素wijが黒か
否かの判断を行なう(ステップS120)。透かし画像
Wの着目画素wijが白の場合には、特に処理を行なわな
いが、着目画素wijが黒の場合(wij=1)の場合に
は、図4に示すように、透かし画像Wの着目画素wij
を、原画像Pにおいて(2i,2j)を左上隅とする2
×2の領域に拡大し、原画像Pにおいて座標(2i,2j)
(2i+1,2j) (2i,2j+1) (2i+1,2j+1)となる4つの画素に
ついて、次式(1)の演算を行なう(ステップS13
0)。なお、式の記述を簡単にするために、以下の式で
は、この4つの座標の各画像データwを、図5に示すよ
うに、x1,x2,x3,x4と記載する。また、y
1,y2,y3,y4は、それぞれ、式(1)の変換処
理が行なわれた後の画像Qの対応する各座標の画像デー
タを示すものとし、更に Y=(y1 y2 y3 y4)t X=(x1 x2 x3 x4)tt は、転置行列であることを示す)と表わすものとし
た。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、Cは、次式(2)で示す4×4の
行列である。
【0030】
【数2】
【0031】この行列Cは、二つの行列DおよびBの和
として定義された行列である。行列DおよびBは、次式
(3)および(4)として定義されている。
【0032】
【数3】
【0033】
【数4】
【0034】従って、式(1)は、これらの行列を用い
れば、 Y=(D+B)・X と書き表わすことができる。この行列Dが、第1の変換
処理に相当し、行列Bが第2の変換処理に相当する。両
行列の和の行列Cを用いて一度に演算を行なうことか
ら、第1および第2の変換処理は同時に行なわれること
になる。
【0035】行列Cの対角係数d(行列Yの値0以外の
要素)は、原画像Pの画素xの輝度を直接的に増減する
係数としては働く。即ち、d<1ならば、原画像Pの各
画素の輝度は小さくなり、原画像Pに対して、透かし画
像Wは、黒く表示される。この様子を図6(A)に示し
た。また、d>1ならば、原画像Pの各画素の輝度は大
きくなり、原画像Pに対して、透かし画像Wは、白く表
示される。この様子を図6(B)に示した。
【0036】一方、行列Cの対角要素以外の要素(行列
Bの値0以外の要素)は、各画素に対してその周辺の3
つの画素の輝度データによる増減を行なうための係数で
ある。即ち、座標(2i,2j) の画素に対しては、周辺の座
標(2i,2j+1)(2i+1,2J)(2i+1,2j+1) の3つの画素の輝度
データx2,x3,x4が影響を及ぼす。その他の座標
の画素についても同様である。
【0037】かかる演算処理を行なった後、変数i,j
を順次インクリメントしつつ(ステップS140,S1
50)、透かし画像Wの全画素について処理が完了した
か否かを判断し(ステップS145,S155)、完了
するまで、原画像Pに透かし画像Wを埋め込む上記処理
を繰り返す。全画素についての処理が完了すれば、透か
し画像の埋込処理を終了する。
【0038】C.実施例の効果 以上説明した実施例の透かし画像の埋込処理によれば、
二つの行列D,Bの和の行列Cを用いて、原画像Pに透
かし画像Wを埋め込む処理を行なうが、この処理は、透
かし画像を行列Dを用いて可視的に埋め込むだけでな
く、行列Bを用いて不可視的に埋め込む処理を一度に行
なうものとなっている。上記の手法により図3に示した
透かし画像Wを埋め込んだ画像の例を図7(A)ないし
(C)に示す。なお、これらの例では、行列Dにおける
d=0.5とした。本実施例によれば、得られた画像Q
には、同じ透かし画像Wを用いながら、可視的な透かし
と不可視的な透かしが同時に埋め込まれたことになる。
この結果、例えレタッチなどにより、可視的な透かしを
消去しても、画像データQからいつでも、不可視的に埋
め込まれた透かし画像Wを取り出し、著作権の存在を示
すことができる。
【0039】更に、本実施例では、可視的な透かし画像
を消去しても、不可視的な透かしを残すことができるの
で、その後の著作権の存在の証明に利用することができ
る。かかる可視的な透かし画像の消去の処理について次
に説明する。図8は、可視的な透かし画像を消去する除
去処理の一例を示すフローチャートである。この処理
は、除去処理部43の処理として実現されている。図示
するように、このルーチンが起動されると、まず可視的
な透かし画像の消去が許可されたか否かの処理を行なう
(ステップS200)。この判断は、可視的な透かしの
消去が、配付された画像Qの使用を希望する者の手元で
行なわれる場合には、対価の支払いを受けた権利者が、
使用許諾を示すパスワードを知らせ、これを使用者が入
力することなどにより行なわれる。もとより、パスワー
ドに相当する情報を配布する画像Qに他の電子透かしの
埋込方法により埋め込んでおき、透かし画像の除去に先
立って、このパスワードに相当する情報を復号し、使用
者が入力したパスワードとの一致を確認するといった方
法で行なってもよい。
【0040】次に、配付を受けている画像Qの各画素の
データを読み込み、これに対して、透かし画像Wの埋込
に用いた行列Cを、(Dv+B)であると仮定し、この
逆行列である(Dv+B)-1を配付された画像Qの画像
データYに乗算する処理を行なう(ステップS21
0)。この逆行列を、復元行列Kと呼ぶ。ここで、行列
Dvは、透かし画像を可視的に埋め込んでいること、即
ち対角要素dがd≠1であることを示している。このた
め、配付されている画像Qに、この復元行列Kを乗算し
た結果は K・Q=(Dv+B)-1(Dv+B)・X=X′ となり、画像は復号できるものの、得られた画像のデー
タX′は、原画像Pの画像データXとは完全には等しく
ならない。変換誤差が含まれるからである。
【0041】次に、こうして復号された画像データX
に、透かし画像Wが存在する画素(wij=1の画素)
に、次の量αを加える処理を行なう(ステップS22
0)。この量αは、次式(5)により求められた量であ
る。
【0042】
【数5】
【0043】ここで、y′(k) は、行列Dの対角要素d
=1とした場合に復元行列Kにより復元された画像Qの
各画素のデータであり、yv(k) は、行列Dの対角要素
d≠1の場合の復元行列Kにより復元された画像Qの各
画素のデータである。従ってαは、4つの画素について
の両者の輝度の相違の平均値に相当する値である。かか
る値αを加えた後、全画素について処理が終了したか否
かを判断し(ステップS230)、終了していれば「E
ND」に抜けて、本ルーチンを終了する。なお、実際の
処理では、図2に示した埋込の処理と同様、i,j=0
から両変数をインクリメントしつつ、全画素について、
復号の処理を行なっている。
【0044】以上説明した可視的な透かし画像の除去処
理により、透かしが除去された画像の一例を図9に示
す。図9(A)ないし(C)は、それぞれ透かし画像W
が可視的に埋め込まれた図7(A)ないし(C)に対応
している。図示するように、透かし画像は不可視な状態
に変更されたことが分かる。かかる画像であっても、著
作権者は、完全な原画像Pを所有しているから、この原
画像Pと、可視的な透かし画像が除去された画像X”と
を比較することにより、容易に透かし画像Wを復元する
ことができる。図10(A)ないし(C)は、図9に示
した各画像から、実際に署名された透かし画像Wを復元
した様子を示す。図示するように、透かし画像Wが、十
分視認可能に復元されている。
【0045】次に、上記実施例の変形例について説明す
る。上記実施例では、原画像Pに透かし画像を不可視的
に埋め込む際、行列Bを用いた。この行列Bは、各要素
の和が略0となっており、画像全体の輝度に影響を与え
ないよう設定されている。このため、仮に元の画像が同
じ輝度のまとまった領域を有すると、この領域では4つ
の画素の輝度データx1=x2=x3=x4は等しくな
り、行列Bの演算を行なった後の輝度データは変化しな
い。そこで、この変形例では、図11に示す処理を、図
2の処理に加えて追加的に行なっている。
【0046】即ち、図2のステップS120の処理の後
に、透かし画像の画素に対応して設定された原画像Pの
4つの画素wの輝度データx1,x2,x3,x4がす
べて等しいか否かの判断を行ない(ステップS12
2)、すべてが等しい場合には、各画素の輝度データに
摂動分Δxiを加える処理を行なう(ステップS12
4)。この例では、 x1=x1、 x2=x2−3、 x3=x3+4、 x4=x4−5 として計算した。
【0047】以上の計算を行なった後、あるいは各画素
の輝度データがすべて等しいという条件が成立しておら
ず各画素の輝度データをそのまま用いることができと判
断した場合にはそのまま、図2に示したステップS13
0の処理に進んで、画像の埋込処理を実行する。
【0048】この変形例によれば、同じ輝度のまとまっ
た領域が原画像に存在する場合でも、透かし画像を可視
的なのみならず、不可視的にも埋め込むことができる。
【0049】以上本発明の電子透かしの埋込方法および
復元方法およびこれを行なう装置の実施例について説明
したが、本発明は、こうした実施例に何ら限定されるも
のではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、
種々の態様で実施できることは勿論である。例えば、透
かし画像の埋込を行なう行列C=(D+B)に対して、 B=χ・(D+B) となる変換行列χが存在するよう各行列を設定し、可視
的に埋め込まれた透かし画像の除去が許諾された場合に
は、許諾を受けたものに、この変換行列χを配信し、許
諾を受けた者は、配付されている画像Qに対して、この
変換行列χを乗算することで、可視的な透かし画像を除
去することができる。
【0050】また、上記実施例では、モノクロ画像を例
としたが、カラー画像に埋め込むことも可能である。こ
の場合には、各色の輝度信号を選択して利用すればよ
い。また、上記実施例では、透かし画像Wの縦横の画素
数は、原画像の1/2としたが、1/2以外の関係でも
何ら差し支えない。また、透かし画像の一画素に対して
原画像の2×2の領域を対応づけたが、かかる対応関係
は、1×4あるいは4×1などであってもよく、あるい
は更に多数の画素との間に関係づけることも差し支えな
い。更に、こうした矩形の領域ではなく、(i,j)に対
して、(2i,2j-1)(2i+4,2j+1)(3i,4j)などのように、自
由な対応付けを行なうことも可能である。
【0051】なお、上記の実施例では、演算の結果が輝
度データで0未満、256以上となる場合については特
に言及しなかったが、演算の結果がこうしたアンダフロ
ー、オーバフローを引き起こす場合には、それぞれ下限
値0、上限値255とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての電子透かし処理装置
10の概略構成を示すブロック図である。
【図2】電子透かし処理装置10における透かし画像の
埋込処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】原画像に埋め込まれる透かし画像の一例を示す
説明図である。
【図4】透かし画像Wの画素と原画像Pの画素との対応
関係を示す説明図である。
【図5】原画像上で対応づけられた領域を示す説明図で
ある。
【図6】原画像に対して行列Dを用いて透かし画像Wを
可視的に埋め込んだ例を示す説明図である。
【図7】実施例の処理により透かし画像Wを可視的およ
び不可視的に埋め込んだ例を示す説明図である。
【図8】実施例における透かし画像の除去処理の一例を
示すフローチャートである。
【図9】可視的な透かし画像が除去された画像の例を示
す説明図である。
【図10】可視的な透かし画像が除去された画像から復
元された透かし画像の例を示す説明図である。
【図11】実施例の変形例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10…電子透かし処理装置 22…CPU 24…メインメモリ 30…キーボード 32…マウス 34…表示装置 36…ハードディスク 38…モデム 39…スキャナ 40…バス 41…埋込処理部 43…除去処理部 46…復号処理部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像のデータに、透かし画像を加える
    電子透かしの埋込方法であって、 前記透かし画像の各画素に対応する原画像の各画素にお
    ける輝度などの可視性に影響を与えるデータに第1の変
    換処理を施して、該原画像において前記透かし画像を可
    視可能に埋め込む第1の埋込処理と、 前記透かし画像の一つの画素に対応する原画像上の一つ
    画素とこれに関連性を有する複数の画素のデータに対し
    て所定の演算を施し、該演算結果を、前記原画像の複数
    の画素の画像データに加える第2の変換処理を行なうこ
    とで、前記透かし画像を不可視状態で埋め込む第2の埋
    込処理とを同時に行なう電子透かしの埋込方法。
  2. 【請求項2】 原画像のデータに、透かし画像を加える
    電子透かしの埋込方法であって、 前記透かし画像の各画素に対応する原画像の各画素にお
    ける輝度などの可視性に影響を与えるデータに第1の変
    換処理を施して、該原画像において前記透かし画像を可
    視状態で埋め込む第1の埋込処理と、 該第1の埋込処理と同時に行なわれ、前記透かし画像の
    一つの画素に対応する原画像上の一つの画素とこれに関
    連性を有する複数の画素のデータに対して所定の演算を
    施し、該演算結果を、前記原画像の複数の画素の画像デ
    ータに加える第2の変換処理を行なうことで、前記透か
    し画像を不可視状態で埋め込む第2の埋込処理と、 前記可視状態で埋め込まれた透かし画像の解除条件が与
    えられたとき、同時に行なわれた前記第1および第2の
    変換処理の逆変換処理を用いて、少なくとも前記透かし
    画像の可視的な埋込を除去する除去処理とを行なう電子
    透かしの埋込方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子透かしの埋込方法で
    あって、 前記除去処理は、前記第1,第2の変換処理の逆変換を
    施して、前記透かし画像を不可視状態に変更すると共
    に、前記複数の画素における前記第1の変換処理による
    データの変化量に対応した値を、前記各画素に付加する
    処理である電子透かしの埋込方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の電子透か
    しの埋込方法であって、 前記第1の埋込処理は、前記原画像の各画素の輝度デー
    タを前記透かし画像の対応する画素の値により直接増減
    する処理であり、 前記第2の埋込処理は、前記原画像の複数の画素の画像
    データに、前記透かし画像の対応する画素以外の複数の
    画素の画像データに所定の演算を施して得られた値を増
    減する処理である電子透かしの埋込方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子透かしの埋込方法で
    あって、 前記第1の処理は、原画像の輝度が低い領域では、輝度
    データを増分して透かし画像を相対的に明るい画像と
    し、原画像の輝度が高い領域では、輝度データを減じて
    透かし画像を相対的に暗い画像とする電子透かしの埋込
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2記載の電子透か
    しの埋込方法であって、 前記第2の処理における関連性を有する複数の画素は、
    着目画素を含むs個(sは値2以上の整数)の画素であ
    り、 前記第1,第2の処理は、s×sの変換行列を用いた演
    算により実現され、 該変換行列は、対角成分が前記第1の処理に対応した係
    数であって、値1以外の係数であり、 対角成分以外の成分が、少なくともその2つ以上が有意
    の係数であり、かつ総和が略0の係数である電子透かし
    の埋込方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の処理における関連性を有する
    複数の画素は、着目画素を隅部とするa×a(aは2以
    上の整数)個の画素である請求項1または請求項2記載
    の電子透かしの埋込方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2記載の電子透か
    しの埋込方法であって、 前記第2の変換処理における関連性を有する複数の画素
    のデータが同一の場合には、該複数の画素の各データ
    に、有意の異なる値を加減算した後のデータに対して前
    記所定の演算を行なう電子透かしの埋込方法。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の埋込方法により埋め込ま
    れた透かし画像を復元する電子透かしの復元方法であっ
    て、 前記透かし画像の可視的な埋込が除去された画像データ
    と前記原画像とに基づいて前記透かし画像を復号する方
    法。
  10. 【請求項10】 原画像のデータに、透かし画像を加え
    る電子透かしの埋込装置であって、 前記透かし画像の各画素に対応する原画像の各画素にお
    ける輝度などの可視性に影響を与えるデータに第1の変
    換処理を施して、該原画像において前記透かし画像を可
    視可能に埋め込む第1の埋込手段と、 前記透かし画像の一つの画素に対応する原画像上の一つ
    画素とこれに関連性を有する複数の画素のデータに対し
    て所定の演算を施し、該演算結果を、前記原画像の複数
    の画素の画像データに加える第2の変換処理を、前記第
    1の変換処理と同時に行なうことで、前記透かし画像を
    不可視状態で埋め込む第2の埋込手段とを備えた電子透
    かしの埋込装置。
  11. 【請求項11】 原画像のデータに、透かし画像を加え
    る電子透かしの埋込装置であって、 前記透かし画像の各画素に対応する原画像の各画素にお
    ける輝度などの可視性に影響を与えるデータに第1の変
    換処理を施して、該原画像において前記透かし画像を可
    視状態で埋め込む第1の埋込手段と、 前記透かし画像の一つの画素に対応する原画像上の一つ
    画素とこれに関連性を有する複数の画素のデータに対し
    て所定の演算を施し、該演算結果を、前記原画像の複数
    の画素の画像データに加える第2の変換処理を、前記第
    1の埋込処理と同時に行なうことで、前記透かし画像を
    不可視状態で埋め込む第2の埋込手段と、 前記可視状態で埋め込まれた透かし画像の解除条件が与
    えられたとき、同時に行なわれた前記第1および第2の
    変換処理の逆変換処理を用いて、少なくとも前記透かし
    画像の可視的な埋込を除去する除去処理手段と備えた電
    子透かしの埋込装置。
  12. 【請求項12】 請求項2の埋込方法または請求項11
    記載の埋込装置により埋め込まれた透かし画像を復元す
    る電子透かしの復元装置であって、 前記透かし画像の可視的な埋込が除去された画像データ
    と前記原画像とに基づいて前記透かし画像を復号する手
    段を備えた電子透かしの復元装置。
  13. 【請求項13】 原画像のデータに、透かし画像を加え
    る電子透かしの埋込処理を行なうプログラムを、コンピ
    ュータにより読み取り可能に記録した記録媒体であっ
    て、 前記透かし画像の各画素に対応する原画像の各画素にお
    ける輝度などの可視性に影響を与えるデータに第1の変
    換処理を施して、該原画像において前記透かし画像を可
    視可能に埋め込む第1の埋込処理と、 前記透かし画像の一つの画素に対応する原画像上の一つ
    画素とこれに関連性を有する複数の画素のデータに対し
    て所定の演算を施し、該演算結果を、前記原画像の複数
    の画素の画像データに加える第2の変換処理を行なうこ
    とで、前記透かし画像を不可視状態で埋め込む第2の埋
    込処理とを同時に行なう電子透かしの埋込処理をコンピ
    ュータにより実行させる記録媒体。
  14. 【請求項14】 原画像のデータに、透かし画像を加え
    る電子透かしの埋込処理を行なうプログラムを、コンピ
    ュータに読み取り可能に記録した記録媒体であって、 前記透かし画像の各画素に対応する原画像の各画素にお
    ける輝度などの可視性に影響を与えるデータに第1の変
    換処理を施して、該原画像において前記透かし画像を可
    視状態で埋め込む第1の埋込処理と、 該第1の埋込処理と同時に行なわれ、前記透かし画像の
    一つの画素に対応する原画像上の一つの画素とこれに関
    連性を有する複数の画素のデータに対して所定の演算を
    施し、該演算結果を、前記原画像の複数の画素の画像デ
    ータに加える第2の変換処理を行なうことで、前記透か
    し画像を不可視状態で埋め込む第2の埋込処理と、 前記可視状態で埋め込まれた透かし画像の解除条件が与
    えられたとき、同時に行なわれた前記第1および第2の
    変換処理の逆変換処理を用いて、少なくとも前記透かし
    画像の可視的な埋込を除去する除去処理とを行なう電子
    透かしの埋込処理をコンピュータにより実行させる記録
    媒体。
  15. 【請求項15】 請求項2記載の埋込方法により埋め込
    まれた透かし画像を復元する電子透かしの復元処理を行
    なうプログラムを、コンピュータに読み取り可能に記録
    した記録媒体であって、 前記透かし画像の可視的な埋込が除去された画像データ
    と前記原画像とに基づいて前記透かし画像を復号する処
    理をコンピュータにより実行させる記録媒体。
JP29664899A 1999-10-19 1999-10-19 電子透かしの埋込方法、復元方法およびその装置 Expired - Fee Related JP4176257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29664899A JP4176257B2 (ja) 1999-10-19 1999-10-19 電子透かしの埋込方法、復元方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29664899A JP4176257B2 (ja) 1999-10-19 1999-10-19 電子透かしの埋込方法、復元方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001119554A true JP2001119554A (ja) 2001-04-27
JP4176257B2 JP4176257B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=17836271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29664899A Expired - Fee Related JP4176257B2 (ja) 1999-10-19 1999-10-19 電子透かしの埋込方法、復元方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4176257B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113436052A (zh) * 2021-06-23 2021-09-24 网易(杭州)网络有限公司 图像处理方法、装置和电子设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113436052A (zh) * 2021-06-23 2021-09-24 网易(杭州)网络有限公司 图像处理方法、装置和电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4176257B2 (ja) 2008-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3881794B2 (ja) 電子透かしの埋め込み方法およびその復号方法
JP4185335B2 (ja) マテリアルへのデータ埋込
JP2009503948A (ja) 媒体識別のための隠されたロバストなマーク
US6912652B2 (en) Method and apparatus for imprinting ID information into a digital content and for reading out the same
US20050185820A1 (en) Data processing apparatus and method, and storage medium therefor
CN111680273B (zh) 水印嵌入方法、装置、电子设备及可读存储介质
JPH10191036A (ja) デジタルコンテンツに対するidの刷込および読出方法
US20070098214A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2001245132A (ja) システム及び処理方法及び記憶媒体
JPH11331548A (ja) 画像属性変更装置と電子透かし装置
US6922777B1 (en) Apparatus, computer medium, and method for embedding and extracting a first and second data into a watermark
JP4066297B2 (ja) 信号処理方法及び装置、ウォーターマークの付加及び検出方法、及び記録媒体
WO2000044163A1 (en) Method for embedding electronic watermark, decoding method, and devices for the same
JP2004112223A (ja) Idカード、idカード作成装置及びidカード読み取り装置
CN115841413A (zh) 图像处理方法及装置
JP2000350007A (ja) 電子透かし方法、電子透かし装置および記録媒体
JP4167372B2 (ja) 電子透かしの埋め込み方法、抽出方法、不可視化方法、及び可視化方法並びに埋め込み装置
JP4061143B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
Fragoso-Navarro et al. Seam Carving based visible watermarking robust to removal attacks
JP4176257B2 (ja) 電子透かしの埋込方法、復元方法およびその装置
JP2000358154A (ja) 透かしマークの可視度を調整可能な電子透かし
JP3565483B2 (ja) データ表示システム、データ表示装置およびその方法
JP3676937B2 (ja) 画像処理システム、画像伝送システム及び記録媒体
JP2001169093A (ja) 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
Lu Block DCT-based robust watermarking using side information extracted by mean filtering

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees