JP2001119481A - オフトーク通信サービス方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のオフトーク通信サービスでは、選択チャ
ネル数は４チャネルと特定され、接続可能なセンタ装置
の数も限られている。また、チャネル切替時にチャネル
切替数分、切替ボタンを押さなければならないという欠
点があった。従って、この欠点を無くす情報サービスチ
ャネル数を増やし、かつチャネル切替を容易とするオフ
トーク通信サービスを提供することにある。 【解決手段】オフトーク通信サービス契約加入者から送
られる高抵抗ループ信号によるサービスの起動信号、チ
ャネル選択信号及び終了信号を受信し、情報提供センタ
への接続を行う加入者交換機において、御受信防止回路
を具備するＰＢ信号受信器を設け、契約加入者と情報セ
ンタとの接続を局内交換機の通話路スイッチにて接続を
行うことにより、情報センタ数が増えた場合でも接続が
容易となり、また、チャネル切替もチャネル番号自体を
選択することが容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、加入者回線が電話
回線サービスに供されていない通話空き時間帯に、電話
回線サービスとは別に情報サービスの提供を行うオフト
ーク通信サービス方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のオフトーク通信サービスの装置
は、社団法人 電気通信協会発行の『オフトーク通信サ
ービスを利用するための技術参考資料』に記述されてい
る装置構成に、既に実用化されているオフトーク通信対
応の加入者交換機の加入者回路を使用した装置構成とな
っている。図１にその構成を示す。図１において、サー
ビスの契約加入者宅（加入者端末１１）に、図２に示す
高抵抗ループ信号、つまりサービスの起動信号、チャネ
ル選択信号、及び終了信号が送出できる宅内装置１０が
設置されている。交換機１の加入者回路９は、サービス
の起動信号、終了信号の検出を行う加入者監視部７とチ
ャネル選択信号の検出を行うチャネル信号検出部８を具
備している。交換機の局内装置６には、電話回線サービ
スとオフトーク通信サービスの加入者回線切替を行う加
入者切替スイッチ４と提供される情報のチャネル選択を
行う音源分配回路５が具備されされている。情報の提供
元である情報提供センタ２は、交換機１の局内装置６に
接続される構成になっている。

【０００３】提供される情報のチャネル選択方式は、1
加入者あたりの選択チャネル数は４チャネルであり、加
入者が宅内装置１０のサービス起動ボタン（図示せず）
を押すと宅内装置１０からサービス起動信号が送出され
る。サービスの起動信号が加入者回路９の加入者監視部
７で検出されると、加入者回路９から局内装置６へ起動
要求が通知され、局内装置６の加入者切替スイッチ４は
電話回線サービスからオフトーク通信サービスへ回線切
替を行い、局内装置６の音源分配回路５で無条件に１チ
ャネル目の情報を選択し、宅内装置１０へ情報を導く。
次に、宅内装置１０のチャネル切替ボタンを押すと、チ
ャネル選択信号が宅内装置１０より送出される。このチ
ャネル選択信号を加入者回路９のチャネル信号検出部８
で検出すると、局内装置６の音源分配回路５でチャネル
を１つ歩進させたチャネル回線に切替を行い、局内装置
６よりチャネルを１つ歩進させた情報が提供される。こ
のように現状のチャネル選択方式では、選択したいチャ
ネルの情報提供センタ２へダイレクトに接続が出来な
い。例えば、４チャネル目の情報を選択する場合は、宅
内装置１０から局内装置６へ起動信号を送出後、3回チ
ャネル選択信号を送出する必要がある。

【０００４】また、従来の構成は局内装置１０に情報提
供センタ２が接続されており、局内装置１０に接続でき
る情報提供センタ２の数は限られ、提供出来る加入者数
も局内装置１０に接続出来る加入者数に限られてしまう
為、情報の提供を拡大することは難しい。このように従
来のオフトーク通信サービスは、特定加入者への特定な
情報提供しか出来ないという問題がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のオフトーク通信
サービスでは、1加入者あたりの選択チャネル数は４チ
ャネルで、従来の構成は局内装置に情報提供センタが接
続されており、局内装置に接続出来る情報提供センタの
数は限られている。また、提供出来る加入者数も局内装
置に接続出来る加入者数に限られてしまい、柔軟に情報
提供サービスの拡大が出来ず、従来のチャネル選択方式
で1加入者あたりの選択チャネル数を多チャネル化して
も、選択したいチャネルへの切替がダイレクトに出来
ず、宅内装置からサービス起動信号送出後、何度もチャ
ネル選択信号を送出する必要があり、何チャネル目を選
択したのかがわからなくなるというように柔軟に対応出
来なくなるという問題がある。

【０００６】本発明は、上記問題に鑑みなされ、現状の
オフトーク通信サービスを拡張する事が出来、多数の情
報提供者による音声、又はデータ情報聴取サービスを提
供する事が出来るオフトーク通信サービス方式を提供す
る事を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段とし
て、オフトーク通信サービス契約加入者から送られる高
抵抗ループ信号によるサービスの起動信号、チャネル選
択信号及び終了信号を受信し、情報提供センタへの接続
を行う加入者交換機において、加入者宅に設置される宅
内装置内にＰＢ信号によるチャネル選択信号の送出機能
を具備し、交換機内にオフトーク通信サービス提供中で
も音声信号のＰＢ信号周波数帯域成分を誤受信しないよ
うなＰＢ受信処理機能を交換機の通話路スイッチに具備
する。オフトーク通信サービス中にＰＢ信号受信器を交
換機の通話路スイッチで常時加入者回線に接続しなが
ら、宅内装置から送られるチャネル選択信号をＰＢ信号
受信器で受信することにより、交換機制御部の制御と交
換機の通話路スイッチで多数の情報提供センタと加入者
回線の接続が可能になり、ダイレクトなチャネル選択が
容易に出来るようになる。

【０００８】また、交換機の通話路スイッチにガイダン
スを流すガイダンス送出回路を具備し、オフトーク通信
サービスの起動信号、チャネル選択信号の受信により、
交換機制御部の制御と交換機の通話路スイッチでガイダ
ンス送出回路と加入者回線を接続し、オフトーク通信サ
ービス中に音声ガイダンスを流すことで、加入者に対し
てより扱いやすいサービスの提供が出来るようになる。

【０００９】さらに、交換機内にインターネット網との
インタフェースを持つ音声変換アダプタを具備し、ＰＢ
信号によるサービス要求番号を予め決めておく事で、宅
内装置から送られてくるサービス要求番号をＰＢ信号受
信器で受信することにより、交換機制御部の制御と交換
機の通話路スイッチで音声変換アダプタと加入者回線を
接続し、インターネットで提供される音声放送番組をオ
フトーク通信サービスで提供出来るようになる。

【００１０】また、コールセンタへの接続も、ＰＢ信号
による＃、＊などを使用する特番を予め決めておくこと
で、宅内装置から送られる特番をＰＢ信号受信器で受信
することにより、交換機制御部の制御と交換機の通話路
スイッチでコールセンタへ接続することが可能となる。

【００１１】オフトーク通信サービスのチャネル選択方
式をＰＢ信号方式にすることで、交換機の制御部と交換
機の通話路スイッチにより情報提供センタからの情報提
供だけではなく、インターネット、コールセンタとの接
続というような多彩なサービスも提供でき、オフトーク
通信サービス契約加入者は、数多くの提供される情報チ
ャネルから容易にチャネル選択が可能となる。

【００１２】

【発明の実施の形態】図３に本発明のオフトーク通信方
式の一実施例を示す。装置構成としては、オフトーク通
信サービスの提供を受ける加入者宅（加入者端末１１）
に、サービスの起動、終了を行う高抵抗ループ信号とチ
ャネル選択を行うPB信号の送出機能を備えた宅内装置１
０、該宅内装置１０につながるスピーカ１２を設置す
る。また、交換機１に宅内装置１０からの高抵抗ループ
信号を検出する加入者回路９、オフトーク通信サービス
提供中であってもＰＢ信号を誤受信しないＰＢ信号受信
処理部２２、サービス起動、終了時とチャネル選択時の
回線切替を行う通話路スイッチ３、交換機１の制御を行
う交換機制御部１７、交換機１には情報提供センタ２が
接続される。

【００１３】オフトーク通信サービス契約加入者が宅内
装置１０のサービス起動ボタンを押すと、加入者回線が
直流抵抗で短絡され、サービス起動信号である高抵抗ル
ープ信号が交換機１へ送出される。次に、加入者が宅内
装置１０のプッシュボタンで選択したいチャネル番号を
押すと、宅内装置１０からチャネル番号対応のＰＢ信号
が送出される。ＰＢ信号受信処理部２２のＰＢ信号受信
器１８でチャネル番号を検出すると交換機制御部１７か
らの制御で選択したチャネル番号に対応した情報提供セ
ンタ２が通話路スイッチ３により加入者回線に接続さ
れ、情報提供センタ２が提供する情報を宅内装置１０へ
送出し、スピーカ１２より音声情報が流れる。また、別
のチャネル情報を聴きたい場合は、現在のチャネル情報
が提供されている状態で再度、宅内装置１０のプッシュ
ボタンで選択したいチャネル番号を押すと、該当のＰＢ
信号が送出され、ＰＢ信号受信処理部２２のＰＢ信号受
信器１８で検出後、通話路スイッチ３により加入者回線
への接続を、現在接続されている情報提供センタ２から
選択したいチャネル番号に対応した情報提供センタ２へ
接続切替を行い、スピーカ１２より新たに選択した音声
情報が流れる。ここで使用するＰＢ信号受信処理部２２
は、オフトーク通信サービス提供中は常時加入者回線へ
接続されるため、情報提供センタ２から提供される音声
信号がＰＢ信号受信器１８へ回り込む場合があることよ
り、音声信号のＰＢ信号周波数帯域成分を誤受信しない
機能を具備させる。具体的な方法は、例えば本出願人に
よる特願平１０−１５１４０１号公報に記述している。
図４はＰＢ信号受信処理部を示す図である。同図におい
て、ＰＢ信号受信回路１８で、宅内装置１０よりのＰＢ
信号受信を認識すると、セレクタ２１ののルートを選
択する。のルートは、情報提供センタ２より送信され
た音声信号を帯域除去フィルタ２０により、ＰＢ信号の
周波数成分をカットしたものである。従って、ＰＢ信号
の周波数成分がカットされているため、音声情報がＰＢ
受信回路１８に回り込みが合った場合でも誤受信するこ
とはない。また、ＰＢ信号の受信が確認されなければ、
のルートを選択し、音声信号を帯域除去フィルタに通
す必要はなくなる。

【００１４】また、通話路スイッチ３の加入者回線と情
報提供センタ２の接続は、予め各チャネル番号に対する
接続先の情報提供センタ２を交換機制御部１７に登録し
ておき、ＰＢ信号受信処理部２２でＰＢ信号によるチャ
ネル番号を受信すると、交換機制御部１７の制御によ
り、登録されているチャネル番号に対する情報提供セン
タ２との接続を通話路スイッチ３にて行う。

【００１５】上記の様なＰＢ信号チャネル選択方式にす
ることで、情報提供中であっても、提供可能な多数の情
報チャネルの中から選択したいチャネルをダイレクトに
選択することが出来る。

【００１６】選択可能チャネル数を増やす場合は、チャ
ネル番号の桁を増やすことで柔軟に対応出来る。例えば
チャネル番号を２桁にすれば１００チャネル、３桁にす
れば１０００チャネルからのチャネル選択が容易に行え
る。

【００１７】さらに、通話路スイッチ３にガイダンス送
出回路１９を接続し、交換機１の加入者回路９の加入者
監視部７、ＰＢ信号受信処理部２２のＰＢ信号受信器１
８でサービス起動信号、チャネル選択信号を受信する
と、交換機制御部１７からの制御でＰＢ信号受信処理部
２２のガイダンス送出回路１９が通話路スイッチ３によ
り加入者回線に接続され、ガイダンス送出回路１９から
音声ガイダンスを宅内装置１０へ送出し、スピーカ１２
より音声ガイダンスが流れる。

【００１８】さらに、インターネット網２３とのインタ
フェースを持つ音声変換アダプタ１６を備え、予め決め
たPB信号によるインターネット接続要求番号を交換機制
御部１７に登録しておくことにより、加入者が宅内装置
１０のプッシュボタンでインターネット接続要求番号を押
すと、交換機１に該当のＰＢ信号が送出され、ＰＢ信号
受信処理部２２のＰＢ信号受信回路１８で検出後、交換
機制御部１７でインターネット接続要求であると認識さ
れ、通話路スイッチ３により、加入者回線とインターネ
ット網２３とのインタフェースを持つ音声変換アダプタ
１６の接続と音声変換アダプタ１６の起動を行い、スピ
ーカ１２よりインターネットで提供される音声放送番組
を聞くことが出来る。

【００１９】さらに、予め決めた＃、＊などの特番をコ
ールセンタ接続要求番号として交換機制御部１７に登録
しておくことにより、加入者が宅内装置１０のプッシュ
ボタンで＃、＊などを使用する特番を押すと、交換機１
に該当のＰＢ信号が送出される。ＰＢ信号受信処理部２
２のＰＢ信号受信器１８でＰＢ信号を検出した後、交換
機制御部１７でコールセンタ接続要求であると認識する
と、通話路スイッチ３により加入者回線とコールセンタ
の接続を行い、コールセンタから加入者宅内の電話機１
１に着信し、コールセンタとの通話が可能となる。

【００２０】このように、オフトーク通信サービスのチ
ャネル選択方式にＰＢ信号方式を使用することで、チャ
ネル番号を多目的なサービス要求番号とすることによ
り、情報提供センタからの情報提供だけではなく、イン
ターネット、コールセンタからの情報提供も可能にな
り、数多くの多彩な情報を提供出来るオフトーク通信サ
ービスが可能となる。

【００２１】

【発明の効果】従来のオフトーク通信サービスのチャネ
ル選択方式は、加入者回線の高抵抗ループ信号による起
動信号送出により無条件に１チャネル目を選択し、高抵
抗ループ信号によるチャネル選択信号送出により１つ歩
進したチャネルを選択するようになっていたため、ダイ
レクトなチャネル選択が出来ず、選択可能チャネル数が
増えると柔軟に対応出来なくなるが、チャネル選択方式
にPB信号方式を使用することで、選択可能チャンネル数
が多数になっても容易にダイレクトなチャネル選択が可
能になる。

【００２２】また、交換機にインターネット網のインタ
フェース機能を持つ音声変換アダプタを追加すること
で、インターネットでの音声放送番組の提供や、ある特
番を予め決めておくことにより、加入者交換機で番号識
別を行いコールセンタへの接続も可能になるような多彩
な情報提供サービスを提供することが出来、オフトーク
通信サービス契約加入者は、数多くの提供される情報チ
ャネルから容易にチャネル選択が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のオフトーク通信方式を示すブロック図。

【図２】宅内装置からの送出信号を示す波形図。

【図３】新方式のオフトーク通信方式を示すブロック
図。

【図４】ＰＢ信号受信処理部を示すブラック図。

【符号の説明】

１・・・交換機 ２・・・情報提供センタ ３・・・通話路スイッチ ４・・・加入者切替スイッチ ５・・・音源分配回路 ６・・・局内装置 ７・・・加入者監視部 ８・・・チャネル信号検出部 ９・・・加入者回路 １０・・・宅内装置 １１・・・電話機 １２・・・スピーカ １３・・・コールセンタ １４・・・プロバイダ １５・・・インターネット網 １６・・・音声変換アダプタ １７・・・交換機制御部 １８・・・PB信号受信器 １９・・・ガイダンス送出回路 ２０・・・帯域除去フィルタ ２１・・・セレクタ回路 ２２・・・PB信号受信処理部

フロントページの続き (72)発明者 内山 孝 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信システム事業本部内 (72)発明者 片桐 亮一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信システム事業本部内 Ｆターム(参考） 5K024 AA77 BB09 CC02 DD01 EE01 EE04 FF06 5K051 AA08 BB01 CC01 DD04 DD07 DD12 FF11 GG06 HH01 HH15 HH22 HH25 5K101 KK09 LL01 MM01 MM07 NN02 NN14 NN36 PP06 QQ11 TT01 UU03

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】オフトーク通信サービス契約加入者からの
   高抵抗ループ信号によるサービス起動信号、チャネル選
   択信号及び終了信号を受信し、情報提供センタへの接続
   を行う加入者交換機において、オフトーク通信サービス
   提供中でも音声信号のＰＢ信号周波数帯域成分を誤受信
   しない、帯域除去フィルタとセレクタを備えたPB信号受
   信器を通話路スイッチ部に具備し、オフトーク通信サー
   ビス中にＰＢ信号受信器を交換機の通話路スイッチ部で
   加入者回線に接続し、加入者からのＰＢ信号によるチャ
   ネル選択信号の受信により、交換機制御部の制御と交換
   機通話路スイッチ部でチャネル選択することを特徴とす
   るオフトーク通信サービス方式。
2. 【請求項２】上記交換機の通話路スイッチ部にガイダン
   ス送出機能を具備し、上記オフトーク通信サービスの起
   動信号、上記チャネル選択信号の受信により、上記交換
   機制御部の制御と上記交換機通話路スイッチ部で加入者
   へ音声ガイダンスを流すことを特徴とする請求項１記載
   のオフトーク通信サービス方式。