JP2001118917A - 基板搬送コンテナ - Google Patents

基板搬送コンテナ

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JP2001118917A
JP2001118917A JP29520199A JP29520199A JP2001118917A JP 2001118917 A JP2001118917 A JP 2001118917A JP 29520199 A JP29520199 A JP 29520199A JP 29520199 A JP29520199 A JP 29520199A JP 2001118917 A JP2001118917 A JP 2001118917A
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Koichiro Saga
幸一郎 嵯峨
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素や水分その他の大気中の低分子の侵入を
防止した状態で運搬可能な基板輸送コンテナを提供す
る。 【解決手段】 一面側を開口させた箱状を成すコンテナ
本体100、コンテナ本体100の開口を塞ぐ状態でコ
ンテナ本体100の開口縁101に圧着される底蓋20
0、コンテナ本体100の開口縁101の全周に亘って
コンテナ本体100と底蓋200との間に挟持される中
空パッキン11、及び中空パッキン11の内部圧力を調
整するための圧力調整部12を備えた基板搬送コンテ
ナ。これによって、中空パッキン11内の内部圧力を自
在に調整し、コンテナ本体100と底蓋200との間の
密閉状態を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板搬送コンテナ
に関し、特には、半導体ウエハや液晶基板等の電子基板
の搬送に用いるための密閉式の基板搬送コンテナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ、液晶基板、磁気ディスク
等の電子基板を用いた電子機器の製造は、発塵のないク
リーンルーム内において行われている。一方、クリーン
ルーム間において電子基板を搬送する場合には、可搬式
で密閉可能な局所清浄化コンテナ(すなわち基板搬送コ
ンテナ)に、カセットに保持させた電子基板を収納した
状態で行う。これによって、クリーンルームの外であっ
ても、電子基板を大気中の塵埃に暴露させることなく電
子基板を搬送し、製造することができる。このような基
板搬送コンテナは、SMIF(Standard Mechanical In
terface )ポッドという商品名(アシストテクノロジー
社)で市販されており、図7の断面図に示すような構造
となっている。
【0003】この図に示す基板搬送コンテナは、一面側
を開口した箱状のコンテナ本体100と、コンテナ本体
100の開口を塞ぐ底蓋200とで構成されている。コ
ンテナ本体100は、その開口縁101が一回り大きく
広げられた段差形状に成形されており、広げられた開口
縁101の内側壁にラッチ溝102が設けられている。
底蓋200は、コンテナ本体100の開口縁101内に
嵌合する大きさを有すると共に、ラッチ溝102に嵌入
される状態で底蓋200の側周から突出自在のラッチ2
01と、このラッチ201の突出を操作するラッチ操作
部202とを備えている。ラッチ201は、ABS(Ac
rylonitrile-Butadiene-Styrene copolymer)やポリカー
ボネートで構成されている。また、この底蓋200の周
縁には、コンテナ本体100を塞いだ状態で、コンテナ
本体100の開口縁101の全周に亘って押圧されるパ
ッキン203が設けられている。このパッキン203
は、底蓋200の周縁において、コンテナ本体100側
に向かう面に設けたパッキン用溝204内に固定されて
いる。
【0004】図8は、このような構成の基板搬送コンテ
ナの開閉動作を説明するための要部断面図である。先
ず、図8(a)に示すように、ラッチ操作部(202)
の操作によってラッチ201を底蓋200内に収納させ
た状態で、底蓋200をコンテナ本体100の開口縁1
01内に嵌合させる。その後、図8(b)に示すよう
に、ラッチ操作部(202)の操作によって、ラッチ2
01を底蓋200の側周から突出させてラッチ溝102
内に嵌入させる。さらに、図2(c)に示すように、ラ
ッチ操作部(202)の操作によって、ラッチ溝102
内に嵌入させたラッチ201の先端をコンテナ本体10
0と反対側に向けて傾ける。これによって、パッキン2
03を介して底蓋200をコンテナ本体100に対して
圧着させ、コンテナ本体100の内部を密閉する。
【0005】このような構成の基板搬送コンテナは、コ
ンテナ本体100の内部への大気中の塵埃の侵入を防止
することを目的としたものであり、酸素、水分、揮発性
の有機物やその他の低分子等の侵入を防止することはで
きない。そこで、例えば半導体ウエハのように、高い清
浄度が要求される電子基板を搬送する場合には、カセッ
ト4に保持させた電子基板Wをコンテナ本体100の内
部に収納した後、コンテナ本体100の内部をアルゴン
(Ar)や窒素ガス(N2 )等の不活性なガス(以下、
不活性ガスと記す)で置換して底蓋200を閉じる。そ
して、コンテナ本体100の内部を不活性ガス雰囲気に
して密閉した状態で、この基板搬送コンテナに収納され
た電子基板Wを搬送する。この際、不活性ガスによるコ
ンテナ本体100内部の置換は、底蓋200を開閉する
都度行われ、これによって電子基板への有機物、ホウ
素、燐等の分子吸着汚染や、電子基板表面への自然酸化
膜の形成を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
コンテナ本体100の内部を不活性ガスで置換した場合
であっても、コンテナ本100内部への低分子の侵入を
防止することはできず、基板搬送コンテナ内部における
水分や酸素やその他の低分子の濃度は、基板搬送コンテ
ナの放置時間の増加に伴って徐々に上昇する。
【0007】特に、基板搬送コンテナを移動させるため
にコンテナ本体100を持ち上げると、図9に示すよう
に内部に収納した電子基板の重みや底蓋200の自重が
底蓋200に加わるため、これらの重みでラッチ201
が撓んで変形し、パッキン203とコンテナ本体100
との間に微小な隙間ができる。このため、この隙間から
コンテナ本体100の内部に低分子が侵入し、これらの
低分子によって電子基板が汚染され、例えば、半導体ウ
エハの表面に自然酸化膜が成長したり、有機物やホウ
素、リン等の分子吸着汚染が起こる。これは、この半導
体ウエハを用いた半導体装置の特性に影響を及ぼし、半
導体装置の歩留りを低下させる要因になる。
【0008】そこで本発明は、酸素や水分やその他の低
分子の侵入による電子基板の汚染を防止した状態で内部
に収納した電子基板を搬送可能な基板搬送コンテナを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明の基板搬送コンテナは、一面側を開口さ
せた箱状を成すコンテナ本体、このコンテナ本体の開口
を塞ぐ状態で当該コンテナ本体に圧着される底蓋、コン
テナ本体と底蓋との間に挟持される中空パッキン、及び
この中空パッキンの内部圧力を調整するための圧力調整
部を備えたことを特徴としている。
【0010】このような基板搬送コンテナでは、中空パ
ッキンの内部圧力を調整するための圧力調整部を設けた
ことで、コンテナ本体と底蓋との圧着状態に対応させて
中空パッキンの内部圧力を自在に調整することができ
る。また、コンテナ本体と底蓋との圧着状態が変化して
も、この間に挟持される中空パッキンの内部圧力を圧力
調整部によって調整することで、コンテナ本体と底蓋と
の密閉状態を確保できる。
【0011】また、本発明の基板搬送コンテナは、コン
テナ本体に圧着された底蓋に対して内側から加えられた
圧力を、コンテナ本体と底蓋との間に挟持される中空パ
ッキンの内部に伝えて当該中空パッキンの内部圧力を高
めるための加圧部を備えた構成を採っている。
【0012】このような構成の基板搬送コンテナでは、
コンテナ本体に圧着された底蓋に対して内側から圧力が
加わることでコンテナ本体と底蓋との圧着状態に緩みが
生じた場合であっても、底蓋に圧力が加わることで中空
パッキンの内部圧力が高まるため、コンテナ本体と底蓋
との間で中空パッキンが自動的に膨張し、コンテナ本体
と底蓋との密閉状態が維持される。
【0013】また、本発明の基板搬送コンテナは、一面
側を開口させた箱状を成し外側に向かって広がる段差形
状に成形された開口縁を有するコンテナ本体と、コンテ
ナ本体の開口縁内壁に設けられたラッチ溝と、コンテナ
本体の開口縁内に嵌入する状態でコンテナ本体の開口を
塞ぐ底蓋と、底蓋の側周から突出自在に設けられると共
にラッチ溝内に嵌入自在なラッチとを備えた基板搬送コ
ンテナにおいて、弾性率が10GN/m2 を越える材料
でラッチが構成されているか、またはラッチにおける底
蓋と略平行な面に、底蓋の側周からの突出方向に沿った
凸条が形成されていることを特徴としている。
【0014】このような構成の基板搬送コンテナでは、
コンテナ本体の開口を塞いだ状態の底蓋に対して内側か
ら加えられる圧力に対して、ラッチの撓みが小さく抑え
られるため、コンテナ本体と底蓋との密閉状態が維持さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子基板搬送コン
テナの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
尚、従来の技術で図7乃至図8を用いて説明したと同様
の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0016】(第1実施形態)図1(a)〜図1(d)
は、第1実施形態の基板搬送コンテナにおける密閉部分
の要部拡大断面図である。これらの図に示す基板搬送コ
ンテナは、従来の技術で説明したと同様の構成のコンテ
ナ本体100及び底蓋200を備えており、従来の技術
との相違点は底蓋200に設けられたパッキン11の構
成と、パッキン11の内部圧力を調整するための圧力調
整部12を備えた点とにある。
【0017】すなわちこれらの図に示した基板搬送コン
テナは、底蓋200の周縁において、コンテナ本体10
0側に向かう面に設けたパッキン用溝204内に固定さ
れているパッキン11として、中空パッキン11を用い
ている。この中空パッキン11は、高いガスバリア性を
有するシリコーンゴムやエチレンプロピレンゴムで形成
されることとする。また、この中空パッキン11は、内
部圧力を高めることによって膨張させた状態で、パッキ
ン用溝204の高さを十分に越える容積になるものとす
る。
【0018】また、圧力調整部12は、コンテナ本体1
00を底蓋200で塞いだ状態で、中空パッキン11に
連通されると共に外部の加圧手段(図示省略)に接続さ
れる通気管12aと、この通気管12aに設けられた開
閉弁12bとで構成されている。例えば、通気管12a
は、底蓋200の外側になる面から底蓋200を貫通さ
せた状態で、パッキン用溝204内の中空パッキン11
に連通されている。尚、図面においては、説明のために
ラッチ201と通気管12aとを交差させた状態で図示
しているが、この通気管12aは、ラッチ201が配置
されていない位置に配設されてることとする。また、こ
の通気管12aに接続される加圧手段は、例えばアルゴ
ン(Ar)等や窒素(N2 )ガス等の不活性なガス(以
下、不活性ガスと記す)の高圧ガスボンベであることと
する。
【0019】このように構成された基板搬送コンテナを
用いる場合、底蓋200の上方からコンテナ本体100
を外した状態で、カセットに保持させた電子基板を底蓋
200上に載置し、この電子基板を覆う状態で底蓋20
0上にコンテナ本体100を被せた後、コンテナ本体1
00の内部を窒素ガス(N2 )等の不活性ガスで置換し
てコンテナ本体100の開口を塞ぐ。この際、先ず、図
1(a)に示すように、ラッチ201を底蓋200内に
収納させた状態で、底蓋200をコンテナ本体100の
開口縁101内に嵌合させる。
【0020】次に、図1(b)に示すように、底蓋20
0の側周からラッチ201を突出させ、ラッチ溝102
内にラッチ201嵌入させる。
【0021】その後、図1(c)に示すように、ラッチ
溝102内に嵌入させたラッチ201の先端をコンテナ
本体100と反対側に向けて傾ける。これによって、底
蓋200をコンテナ本体100側に押圧して圧着させ
る。またさらに、圧力調整部12の通気管12aに加圧
手段を接続して開閉弁12bを開き、通気管12aを介
して外部の加圧手段(図示省略)から中空パッキン11
内に加圧気体(不活性ガス等)を導入し、コンテナ本体
100と底蓋200との間で中空パッキン11を膨張さ
せる。この際、中空パッキン11がコンテナ本体100
と底蓋200との両方に十分な面積で密着するように、
また、図1(d)に示すように、コンテナ本体100を
持ち上げることによって底蓋200が下がった場合にも
コンテナ本体100と底蓋200とに対する中空パッキ
ン11の密着性が確保される程度に、中空パッキン11
内部を所定の圧力に制御して開閉弁12bを閉じる。
【0022】一方、この基板搬送コンテナの内部から電
子基板を取り出す場合には、底蓋2内にラッチ21を収
納し、コンテナ本体100への底蓋200の圧着状態を
解放し、底蓋200からコンテナ本体100を取り外
す。尚、上述におけるラッチ201の操作は、ここでは
図示を省略したラッチ操作部(図7参照)によって行な
うこととする。
【0023】このような構成の基板搬送コンテナでは、
中空パッキン11内の圧力調整するための圧力調整部1
2を設けたことで、中空パッキン11の内部圧力を自在
に調整できる。このため、コンテナ本体100と底蓋2
00とに対する中空パッキン11の密着性を自在に調整
することが可能になる。例えば、基板搬送コンテナを移
動させる際にコンテナ本体100を持ち上げることで、
図1(d)に示すように内部に収納されている電子基板
やカセット及び底蓋200の自重が底蓋200に掛か
り、これによって、コンテナ本体100と底蓋200と
の圧着状態に緩みが生じた場合であっても、この間に挟
持される中空パッキン11内部圧力を圧力調整部12に
よって調整することで、コンテナ本体100と底蓋20
0との密閉状態を確保することができる。したがって、
搬送中における基板搬送コンテナの密閉性をも向上させ
ることが可能になる。この結果、例えば、電子基板Wと
して収納した半導体ウエハの表面に自然酸化膜が成長し
たり、半導体ウエハの表面が低分子の吸着によって汚染
されることを防止でき、この半導体ウエハを用いた半導
体装置の歩留りの向上を図ることが可能になる。
【0024】図2は、このような密閉状態にある基板搬
送コンテナ内部の酸素濃度の経時変化を示すグラフであ
る。ここでは、第1実施形態の基板搬送コンテナ及び従
来の基板搬送コンテナに関し、コンテナ本体内における
酸素濃度を約10ppmにまで低減して密閉した後の酸
素濃度の経時変化を測定した。このグラフに示すよう
に、従来の基板搬送コンテナにおける酸素濃度と比較
して、第1実施形態の基板搬送コンテナにおける酸素濃
度の経時的な上昇が低く抑えられ、コンテナ内部の密
閉性が向上し、酸素の侵入を防止する効果が得られたこ
とが確認された。
【0025】また、図3は、同様の密閉状態にある基板
搬送コンテナ内部の水分濃度の経時変化を示すグラフで
ある。ここでは、第1実施形態の基板搬送コンテナ及び
従来の基板搬送コンテナに関し、コンテナ本体内におけ
る水分濃度を約10ppmにまで低減して密閉した後の
水分濃度の経時変化を測定した。このグラフに示すよう
に、従来の基板搬送コンテナにおける水分濃度と比較
して、第1実施形態の基板搬送コンテナにおける水分濃
度の経時的な上昇が低く抑えられ、コンテナ内部の密
閉性が向上し、水分の侵入を防止する効果が得られたこ
とが確認された。
【0026】(第2実施形態)図4は、第2実施形態の
基板搬送コンテナにおける密閉部分の要部拡大断面図で
ある。この図に示す基板搬送コンテナは、第1実施形態
で説明した基板搬送コンテナに、中空パッキン11の内
部圧力を高めるための加圧部13を設けた構成になって
いる。
【0027】この加圧部13は、ラッチ201の上下動
に連動するシリンダ13a、及びシリンダ13a内部と
中空パッキン11内とを接続する連通管13bとで構成
されている。
【0028】シリンダ13aは、底蓋200内部の中央
付近においてラッチ201の下面に設けられ、この部分
におけるラッチ201の降下にともない、シリンダ13
aのピストン頭部が押し圧されるように構成されてい
る。また、連通管13bは、シリンダ13aの底部に接
続され、圧力調整部12の通気管12aの開閉弁12b
よりも中空パッキン11側に接続されている。
【0029】この基板搬送コンテナを用いる場合には、
第1実施形態の基板搬送コンテナと同様に用いる。
【0030】このような構成の基板搬送コンテナは、例
えば、基板搬送コンテナを移動させる際にコンテナ本体
100を持ち上げた場合、内部に収納されている電子基
板やカセット及び底蓋200の自重が底蓋200に掛か
ると、これによって底蓋200にコンテナ本体100の
内側から圧力が加えられ、ラッチ溝102にラッチ20
1を嵌入させた部分が固定された状態で底蓋200が撓
み、これに伴ってラッチ操作部202側のラッチ201
部分が降下するようにラッチ201が撓んでシリンダ1
3aのピストンが押し下げられる。このため、シリンダ
13a内部の圧力が連通管13b及び通気管12aを通
じて中空パッキン11内に伝えられて中空パッキン11
の内部圧力が高まり、中空パッキン11が自動的に膨張
する。
【0031】したがって、上述のようにして、底蓋20
0に対して内側から圧力が加わることでコンテナ本体1
00と底蓋200との圧着状態に緩みが生じた場合、コ
ンテナ本体100と底蓋200との間で中空パッキン1
1が自動的に膨張するため、コンテナ本体100と底蓋
200との密閉状態が自動的に維持されることになる。
この結果、第1実施形態と同様に、半導体ウエハを用い
た半導体装置の歩留りの向上を図ることが可能になる。
【0032】尚、この第2実施形態では、基板搬送コン
テナの底蓋200に設けた圧力調整部12の通気管12
aに対して加圧部13の連通管13bを接続させた構成
を説明した。しかし、加圧部13の連通管13bは、中
空パッキン11と直接接続させても良い。また、中空パ
ッキン11内の内部圧力がある程度の状態に保たれてお
り、かつ中空パッキン11が十分に膨張した状態に維持
される場合には、圧力調整部12を設けずに、加圧部1
3のみを中空パッキン11と接続させた構成にしても良
い。このような構成であっても、底蓋200にコンテナ
本体100の内側から圧力が加えられることで、ラッチ
201が撓んでシリンダ13aのピストンが押し下げら
れて中空パッキン11内に自動的にシリンダ13aから
圧力が加えられるため、コンテナ本体100と底蓋20
0との密閉状態が自動的に維持されることになる。
【0033】(第3実施形態)図5(a)〜図5(d)
は、第3実施形態の基板搬送コンテナにおける密閉部分
の要部拡大断面図である。これらの図に示す基板搬送コ
ンテナは、従来の技術で説明したと同様の構成のコンテ
ナ本体100及び底蓋200を備えており、従来の技術
との相違点はラッチ14の材質にある。
【0034】すなわち、ラッチ14は、金属材料やセラ
ミックス材料、プラスティック材料等の中から選択され
た、曲げ弾性率10GN/m2 を越える材料で構成され
ていることとする。このような材料としては、例えばア
ルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、
ステンレス、マグネシウム、アルミナ、ジルコニア、窒
化ケイ素、シリコンカーバイト、窒化ホウ素、窒化アル
ミニウム、ポリフェリレンサルファイド、ポリアミドイ
ミド、ポリブチレンテレフタレート、ガラスフェノー
ル、液晶ポリマー等を好適に用いることができる。
【0035】また、ラッチ14との摩擦によるラッチ溝
102内壁の損傷を防止するために、ラッチ溝102の
内壁を構成するラッチ受け15も、ラッチ14と同様の
材料で構成することが望ましい。さらに、底蓋200の
中央においてラッチ14の端部を支持するラッチ操作部
(図示省略)も、ラッチ14と同様の材料で構成するこ
とが望ましい。
【0036】さらに、ラッチ溝102の内壁(すなわち
ラッチ受け15の表面)を保護膜16で覆うこととす
る。この保護膜16は、例えばフッ素樹脂のように、ラ
ッチ14との間の摩擦によって削れ難い材料であること
が望ましい。また特に、ラッチ14及びラッチ受け15
が絶縁性材料で構成されている場合には、酸化錫等の導
電性金属酸化物、ポリアニリン等の導電性ポリマー、界
面活性剤等の帯電防止材料を保護膜16として用いるこ
とで、ラッチ14によってラッチ溝102の内壁から削
り取られた塵をそのまま付着させずに外部に落とし易く
し、これによって基板搬送コンテナ内部での発塵を防止
することとする。
【0037】このような構成の板搬送コンテナを用いる
場合には、先ず、図5(a)に示すように、ラッチ14
を底蓋200内に収納した状態で、底蓋200にコンテ
ナ本体100を被せる。次に、図5(b)に示すよう
に、底蓋200の側壁からラッチ14を突出させてコン
テナ本体100のラッチ溝102内にラッチ14の先端
を嵌入させる。その後、図5(c)に示すように、ラッ
チ14の先端をコンテナ本体100と反対側に傾けるこ
とで、パッキン203を介して底蓋200をコンテナ本
体100に圧着させる。
【0038】このような構成の基板搬送コンテナでは、
曲げ弾性率10GN/m2 を越える材料でラッチ14を
構成するようにしたことで、例えば、基板搬送コンテナ
を移動させる際にコンテナ本体100を持ち上げること
で、内部に収納した電子基板やカセット及び底蓋200
の自重が底蓋200に掛かり、図5(d)に示すように
底蓋200に対してコンテナ本体100の内側から圧力
が加えられた場合であっても、ラッチ14の撓みを小さ
く抑えることができる。このため、パッキン203を介
してコンテナ本体100と底蓋200との密閉状態を維
持することができる。したがって、上記各実施形態と同
様に、半導体ウエハを用いた半導体装置の歩留りの向上
を図ることが可能になる。
【0039】(第4実施形態)図6(a)は、第4実施
形態の基板搬送コンテナにおける密閉部分の要部拡大断
面図であり、図6(b)は図6(a)に示したラッチ1
7のA−A断面図である。これらの図に示す基板搬送コ
ンテナと、第3実施形態の基板搬送コンテナとの相違点
はラッチ17の構成にある。
【0040】すなわち、ラッチ17は、その下面(すな
わちコンテナ本体100を底蓋200で塞いだ状態でコ
ンテナ本体100と反対側に向かう面)側に、補強用の
凸条17aをリブ状に設けた構成になっている。この凸
条17aは、ラッチ17の突出方向に亘って単数、また
は図示したように複数設けられている。また、この凸条
17aは、図示したようなリブ状のものでも良いが、ラ
ッチ17を波板で構成することによって形成されたもの
であっても良い。
【0041】尚、このような構成のラッチ17は、第3
実施形態で図5を用いて説明したラッチ(14)と同様
の材質からなるものであっても良い。この場合、ラッチ
溝102の内壁を構成するラッチ受け部分は、第3実施
例と同様の材質で構成することが望ましい。さらに、ラ
ッチ溝102の内壁は、第3実施形態と同様の保護膜1
6で覆われていることとする。また、凸条17aは、ラ
ッチ17の下面側に設けても良い。
【0042】この基板搬送コンテナを用いる場合には、
第3実施形態の基板搬送コンテナと同様に用いる。
【0043】このような構成の基板搬送コンテナでは、
ラッチ17の下面側(または上面側)に、その突出方向
に亘る凸条17aを設けたことで、コンテナ本体100
の開口を塞いだ状態の底蓋200に対して内側から加え
られる圧力に対して、ラッチ17の撓みを小さく抑える
ことができる。このため、第3実施形態と同様に、コン
テナ本体100と底蓋200との密閉状態を維持するこ
とができる。したがって、上記各実施形態と同様に、半
導体ウエハを用いた半導体装置の歩留りの向上を図るこ
とが可能になる。
【0044】尚、上述の各実施形態中での説明は省略し
たが、第1実施形態及び第2実施形態の少なくとも何方
か一方と、第3実施形態及び第4実施形態の少なくとも
何方か一方とを組み合わせることも可能であり、このよ
うに組み合わせて実施することで、さらに基板搬送コン
テナ内の密閉状態を確実にすることが可能になる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板搬送
コンテナによれば、コンテナ本体の開口を塞いだ状態の
底蓋に対して内側から圧力が加えられた場合であって
も、コンテナ本体と底蓋との密閉状態を維持することが
可能になる。このため、例えばコンテナ本体を持ち上げ
て基板搬送コンテナを移動させることで、底蓋に荷重が
掛けられた場合であっても基板搬送コンテナ内部の密閉
状態が維持されるため、内部に収納した電子基板が、外
気に含まれる酸素、水分、揮発性有機物やその他の低分
子の侵入によって汚染されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の基板搬送コンテナの要部拡大断
面図である。
【図2】基板搬送コンテナ内部の酸素濃度の経時変化を
示すグラフである。
【図3】基板搬送コンテナ内部の水分濃度の経時変化を
示すグラフである。
【図4】第2実施形態の基板搬送コンテナの要部拡大断
面図である。
【図5】第3実施形態の基板搬送コンテナの要部拡大断
面図である。
【図6】第4実施形態の基板搬送コンテナの要部拡大断
面図である。
【図7】基板搬送コンテナの全体構成図である。
【図8】従来の基板搬送コンテナの要部拡大断面図であ
る。
【図9】従来の基板搬送コンテナの課題を説明するため
の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
11…中空パッキン、12…圧力調整部、13…加圧
部、14,17…ラッチ、16…保護膜、17a…凸
条、100…コンテナ本体、101…開口縁、102…
ラッチ溝、200…底蓋

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側を開口させた箱状を成すコンテナ
    本体と、 前記コンテナ本体の開口を塞ぐ状態で当該コンテナ本体
    に圧着される底蓋と、 前記コンテナ本体の開口縁の全周に亘って、当該コンテ
    ナ本体と前記底蓋との間に挟持される中空パッキンと、 前記コンテナ本体と前記底蓋との間に挟持された前記中
    空パッキンの内部圧力を調整するための圧力調整部とを
    備えたことを特徴とする基板搬送コンテナ。
  2. 【請求項2】 一面側を開口させた箱状を成すコンテナ
    本体と、 前記コンテナ本体の開口を塞ぐ状態で当該コンテナ本体
    に圧着される底蓋と、 前記コンテナ本体の開口縁の全周に亘って、当該コンテ
    ナ本体と前記底蓋との間に挟持される中空パッキンと、 前記コンテナ本体に圧着された状態の前記底蓋に当該コ
    ンテナ本体の内側から加えられる圧力を、前記中空パッ
    キンの内部に伝えて当該中空パッキンの内部圧力を高め
    るための加圧部とを備えたことを特徴とする基板搬送コ
    ンテナ。
  3. 【請求項3】 一面側を開口させた箱状を成し外側に向
    かって広がる段差形状に成形された開口縁を有するコン
    テナ本体と、当該コンテナ本体の開口縁内壁に設けられ
    たラッチ溝と、前記開口縁内に嵌入する状態で前記コン
    テナ本体の開口を塞ぐ底蓋と、当該底蓋の側周から突出
    自在に設けられると共に前記ラッチ溝内に嵌入自在なラ
    ッチとを備えた基板搬送コンテナにおいて、 前記ラッチは、弾性率が10GN/m2 を越える材料か
    らなることを特徴とする基板搬送コンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の基板搬送コンテナにおい
    て、 前記ラッチ溝の内壁は、帯電防止材料からなる保護膜で
    覆われていることことを特徴とする基板搬送コンテナ。
  5. 【請求項5】 一面側を開口させた箱状を成し外側に向
    かって広がる段差形状に成形された開口縁を有するコン
    テナ本体と、当該コンテナ本体の開口縁内壁に設けられ
    たラッチ溝と、前記開口縁内に嵌入する状態で前記コン
    テナ本体の開口を塞ぐ底蓋と、当該底蓋の側周から突出
    自在に設けられると共に前記ラッチ溝内に嵌入自在なラ
    ッチとを備えた基板搬送コンテナにおいて、 前記ラッチにおける前記底蓋と略平行な面には、当該ラ
    ッチの突出方向に沿った凸条が形成されていることを特
    徴とする基板搬送コンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の基板搬送コンテナにおい
    て、 前記ラッチ溝の内壁は、帯電防止材料からなる保護膜で
    覆われていることことを特徴とする基板搬送コンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141108A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Miraial Kk 収納容器

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