JP2001117079A - 液晶表示板用の基板の加熱装置 - Google Patents

液晶表示板用の基板の加熱装置

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JP2001117079A
JP2001117079A JP29532899A JP29532899A JP2001117079A JP 2001117079 A JP2001117079 A JP 2001117079A JP 29532899 A JP29532899 A JP 29532899A JP 29532899 A JP29532899 A JP 29532899A JP 2001117079 A JP2001117079 A JP 2001117079A
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JP29532899A
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English (en)
Inventor
Toshiki Ito
敏樹 伊藤
Takamasa Kano
誉真 加納
Tadashi Noro
匡志 野呂
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪みや脱粉を生ずることがなく,かつ基板と
の密着性のよい支持プレートを有する液晶表示板用の基
板の加熱装置を提供すること。 【解決手段】 液晶表示板の製造工程において液晶表示
板を構成するガラス基板2を支持するための支持プレー
ト11と,支持プレート11を発熱させることによりガ
ラス基板2を加熱するための発熱手段12とを有する加
熱装置1。支持プレート11は,その一部又は全部がカ
ーボン材料からなる。また,支持プレート2の表面には
熱分解炭素又はガラス状炭素からなる被膜13が形成さ
れている。また,被膜13の表面粗度は,十点平均粗さ
(Rz)10μm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,液晶表示板の製造工程において
上記液晶表示板を構成する基板を支持すると共に加熱す
るための加熱装置に関する。
【0002】
【従来技術】液晶表示板はTFT(薄膜トランジスタ)
を形成した基板とカラーフィルタを形成した基板とを貼
り合せることにより製造する。上記基板(TFT側基
板)にTFTを形成する際には,プラズマCVD装置や
スパッタリング装置を用いる。例えば,上記プラズマC
VD装置によって,シリコン窒化膜,シリコン酸化膜,
シリコンオキシナイトライド膜等からなる絶縁膜や,ア
モルファスシリコン,Pドープアモルファスシリコン等
からなる半導体層を形成する。
【0003】また,上記スパッタリング装置により,A
l,Mo,Ta等の金属膜からなる導体配線や,ゲート
電極,ソース電極,ドレイン電極,或いはITO膜等か
らなる透明電極層を形成する。また,上記基板(カラー
フィルタ側基板)にカラーフィルタを形成する際にも,
プラズマCVD装置やスパッタリング装置を用いる。
【0004】例えば,上記スパッタリング装置により,
Cr/CrOX膜等からなるブラックマトリックスや,
ITO膜等からなる透明電極層を形成する。更に,上記
TFT側基板とカラーフィルタ側基板を貼り合せる際に
は,貼り合せ装置を用いる。即ち,該貼り合せ装置によ
り,上記TFT側基板とカラーフィルタ側基板とを貼り
合せ,加圧,加熱することにより,所定の間隔をもって
両者を接合する。
【0005】ところで,上記スパッタリング装置,プラ
ズマCVD装置,及び貼り合せ装置には,上記基板を支
持すると共に加熱する加熱装置が配設されている(図4
〜図6参照)。該加熱装置は,基板を支持するための支
持プレートと,該支持プレートを発熱させることにより
上記基板を加熱するための発熱手段とを有する。
【0006】即ち,スパッタリング装置には,支持プレ
ートが配設されており,該支持プレートによって上記基
板を支持すると共に加熱しながら,該基板の表面に成膜
する。また,上記プラズマCVD装置にも支持プレート
が配設されており,該支持プレートによって上記基板を
支持すると共に加熱しながら,該基板の表面に成膜す
る。
【0007】また,上記貼り合せ装置には,一対の定盤
が配設されており,該一対の定盤によって上記TFT側
基板とカラーフィルタ側基板をそれぞれ支持して貼り合
せ,その両面から加圧すると共に加熱する。これによ
り,両者を接合する。以上のごとく,液晶表示板の製造
工程において使用される各装置には,基板を加熱するた
めの加熱装置が設けてある。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の液
晶表示板用の基板の加熱装置には,以下の問題がある。
上記加熱装置は,上記のごとく,上記支持プレートを発
熱させることにより上記基板を加熱する。そのため,上
記支持プレートは高温となる。それ故,該支持プレート
に金属等の熱膨張率の大きい素材を用いると,その熱膨
張により歪み等を生じる。かかる支持プレートの歪み
は,上記液晶表示板の製造工程において,成膜が不均一
となったり,基板間の間隔が不均一となったりする原因
となる。
【0009】かかる不具合を防ぐために,上記支持プレ
ートとして,熱膨張率の小さいカーボン材料を用いるこ
とが考えられる。ところが,上記支持プレートにカーボ
ン材料を用いると,成膜時や貼り合せ時において,上記
支持プレートからカーボン粉末が発生するおそれがあ
る。このカーボン粉末の発生(脱粉)により,基板上に
形成される膜の中にカーボン粉末が混入したり,上記基
板間にカーボン粉末が入り込むなど,製品に悪影響を及
ぼすおそれがある。
【0010】また,上記カーボン材料には,多数の微細
孔が存在するものがあり,その中に成形時に混入した不
純物質,或いはガス等が混入していることもある。これ
らの不純物質やガス等が成膜時や貼り合せ時において放
出され,製品に悪影響を及ぼすおそれがある。更には,
例えばスパッタリング装置やプラズマCVD装置等のよ
うにチャンバー内を真空状態に保つ必要がある装置等
に,上記支持プレートを用いる場合には,該支持プレー
トから上記ガスが発生することにより,充分な真空度が
得られないおそれがある。そのため,確実な成膜を行な
うことが困難となるおそれがある。
【0011】そこで,上記脱粉等を防止するための被膜
を,上記支持プレートの表面に設けたものが考えられ
る。しかし,上記被膜は,上記のごとく微細孔を多数有
するカーボン材料からなる支持プレートの表面に沿って
形成される。そのため,上記被膜の表面粗度は大きくな
ることがある。
【0012】上記被膜の表面粗度が大きすぎると,上記
支持プレートに支持される基板との密着性が低下する。
そのため,上記支持プレートから上記基板への熱伝導を
均一に行うことが困難となる。また,上記基板に均一な
押圧を与えることが困難となるおそれがある。また,上
記被膜の表面粗度が大きいと,上記被膜が,上記基板と
の接触等により上記支持プレートから剥がれるおそれが
ある。これにより,上記支持プレートからの脱粉が起こ
るおそれがある。
【0013】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,歪みや脱粉を生ずることがなく,かつ基
板との密着性のよい支持プレートを有する液晶表示板用
の基板の加熱装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,液晶表示
板の製造工程において上記液晶表示板を構成する基板を
支持するための支持プレートと,該支持プレートを発熱
させることにより上記基板を加熱するための発熱手段と
を有する加熱装置において,上記支持プレートは,その
一部又は全部がカーボン材料からなると共に,その表面
には熱分解炭素又はガラス状炭素からなる被膜が形成さ
れており,かつ,該被膜の表面粗度は,十点平均粗さ
(Rz)10μm以下であることを特徴とする液晶表示
板用の基板の加熱装置にある。
【0015】本発明において最も注目すべきことは,上
記支持プレートの被膜の表面粗度が,十点平均粗さ(R
z)10μm以下であることである。上記十点平均粗さ
(Rz)は,JIS B 0601-1994に従って測定される値で
ある。上記表面粗度がRz10μmを超える場合には,
上記基板との密着性が悪くなり,該基板への熱伝導が均
一に行えない等の不具合が生ずるおそれがある。上記被
膜の表面粗度をRz10μm以下にする方法としては,
例えば,上記支持プレートの材料として高密度カーボン
材料を用いる方法,或いは上記被膜を形成後にバフ研磨
を行う方法等がある。
【0016】また,上記カーボン材料としては,例えば
黒鉛質のもの,炭素質のもの,或いはC/Cコンポジッ
ト(炭素結合炭素繊維複合材料)等がある。また,上記
発熱手段としては,上記支持プレートに埋め込まれたニ
クロム線,或いは上記支持プレートに取付けられたコイ
ルなどの誘導加熱手段等がある。
【0017】上記液晶表示板を構成する基板としては,
例えばその表面にTFT(薄膜トランジスタ)を形成す
るガラス基板(TFT側基板)や,カラーフィルタを形
成するガラス基板(カラーフィルタ側基板)がある。ま
た,上記基板として,ガラス基板の他に各種セラミック
基板,樹脂基板,金属基板,或いは各種材料を混合して
なる混合材料からなる基板等を用いることができる。
【0018】上記熱分解炭素とは,炭化水素ガス等を加
熱することにより分解生成される炭素物質をいう。ま
た,上記熱分解炭素を上記支持プレートにコーティング
する際には,例えばCVD法により行なうことができ
る。上記ガラス状炭素は,無定形の均質な連続緻密組織
を呈する高強度の炭素材料である。即ち,黒鉛材のよう
にカーボン粉末粒子の集合体からなる組織とは全く異質
な炭素質構造体である。
【0019】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明の加熱装置は,上記液晶表示板を製造する際の種
々の工程において,種々の装置に組み込まれて使用され
る。このとき,上記加熱装置は,上記支持プレートによ
り上記基板を支持する。これにより,該支持プレートを
発熱させ,該支持プレートに支持された基板を加熱す
る。
【0020】ここで,上述のごとく,上記支持プレート
は,その一部又は全部がカーボン材料からなる。カーボ
ン材料は熱膨張率が小さいため,上記支持プレートを発
熱させて高温とした場合にも歪みを生ずるおそれがな
い。
【0021】それ故,上記加熱装置により上記基板を加
熱しながら成膜したり貼り合せを行なったりする際に,
基板が反ったり,押圧力が不均一となったりするおそれ
がない。また,上記支持プレートから基板への熱伝導を
均一に行なうことができる。
【0022】また,上記支持プレートの表面には,上記
被膜が形成されているため,上記液晶表示板の種々の製
造工程において,カーボン粉末が発生するおそれがな
い。また,上記被膜により,上記カーボン材料における
微細孔を塞ぐことにより,上記製造工程において上記カ
ーボン材料中に混入している不純物質やガス等が上記微
細孔から放出されることを防ぐことができる。また,上
記被膜は,上記カーボン材料の微細孔にも入り込むよう
にしてコーティングされるため,アンカー効果により上
記被膜は剥がれ難く,亀裂も生じ難い。
【0023】更に,上述のごとく,上記被膜の表面粗度
は,Rz10μm以下である。そのため,上記支持プレ
ートとこれに支持される基板との密着性が向上する。こ
れにより,上記支持プレートから上記基板への熱伝導を
均一に行うことができる。また,上記支持プレートに支
持された上記基板に,均一な押圧を与えることも容易と
なる。
【0024】また,上記被膜の粗度が小さいため,上記
被膜が,上記基板との接触等により上記支持プレートか
ら剥がれるおそれがなく,上記支持プレートからの脱粉
が起こるおそれもない。また,上記被膜は,熱分解炭素
又はガラス状炭素からなるため,一層剥がれ難く,亀裂
も生じ難い。
【0025】以上のごとく,本発明によれば,歪みや脱
粉を生ずることがなく,かつ基板との密着性のよい支持
プレートを有する液晶表示板用の基板の加熱装置を提供
することができる。
【0026】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記加熱装置の支持プレートは,スパッタリング装置にお
いて上記基板を支持するものとすることもできる。上記
液晶表示板の製造工程の一例につき簡単に説明すると,
まず,上記TFT側基板である基板の表面にTFTを形
成する。次いで,該TFTの上面から透明電極層を形成
し,次いでその上から配向膜を形成する。
【0027】一方,上記カラーフィルタ側基板である基
板の表面に,カラーフィルタを形成する。次いで,該カ
ラーフィルタの上面から透明電極層を形成し,次いでそ
の上から配向膜を形成する。上記のごとく表面に成膜し
たTFT側基板とカラーフィルタ側基板とを,成膜され
た面同士を対向させて貼り合せる(図2参照)。
【0028】そして,上記基板へのTFTの形成やカラ
ーフィルタの形成には,例えばスパッタリング装置を用
いることができる(実施形態例2参照)。上記スパッタ
リング装置には,本発明にかかる加熱装置が配設されて
いる。そして,該加熱装置により上記基板を加熱しなが
ら成膜を行なう。
【0029】この場合に,上記加熱装置により該基板を
加熱しても,上記支持プレートに歪みを生ずるおそれが
ない。そのため,上記基板が反ったりするおそれもな
い。それ故,均一な成膜を実現することができる。ま
た,上記支持プレートから上記基板への熱伝導を均一に
行なうことができる。また,上記基板への成膜時に,上
記支持プレートからの脱粉が生ずるおそれもないため,
カーボン粉末が成膜中に混入するなどという不具合が発
生するおそれもない。
【0030】更に,上記支持プレートに形成されている
上記被膜は表面粗度が小さいため,上記支持プレートと
これに支持される基板との密着性が高く,熱伝導を均一
に行うことができる。また,上記被膜は,上記基板との
接触等により上記支持プレートから剥がれるおそれがな
く,上記支持プレートからの脱粉が起こるおそれもな
い。それ故,品質の高い液晶表示板を製造することがで
きるスパッタリング装置が得られる。
【0031】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記加熱装置の支持プレートは,プラズマCVD装置にお
いて上記基板を支持するものとすることもできる。即
ち,上述したTFTやカラーフィルタの形成には,上記
プラズマCVD装置を用いることもできる。
【0032】この場合,上記プラズマCVD装置により
上記基板に成膜する際に,上記加熱装置により該基板を
加熱しても,熱膨張係数が金属等の1/5〜1/10と
低く,上記支持プレートに歪みを生ずるおそれがない。
そのため,上記基板が反ったりするおそれもなく,基板
を均一に加熱することができると共に,均一な成膜を実
現することができる。また,上記基板への成膜時に,上
記支持プレートからの脱粉が生ずるおそれもないため,
カーボン粉末が成膜中に混入するという不具合が発生す
るおそれもない。
【0033】更に,上記支持プレートに形成されている
上記被膜は表面粗度が小さいため,上記支持プレートと
これに支持される基板との密着性が高く,熱伝導を均一
に行うことができる。また,上記被膜は,上記基板との
接触等により上記支持プレートから剥がれるおそれがな
く,上記支持プレートからの脱粉が起こるおそれもな
い。そのため,品質の高い液晶表示板を製造することが
できるプラズマCVD装置が得られる。
【0034】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記加熱装置の支持プレートは,貼り合せ装置において一
対の上記基板を支持して貼り合せる定盤とすることもで
きる。即ち,上述した上記TFT基板とカラーフィルタ
側基板との貼り合せには,上記貼り合せ装置を用いるこ
とができる。
【0035】この場合,上記張り合わせ装置により一対
の上記基板を貼り合せる際に,上記加熱装置により該基
板を加熱しても,上記定盤に歪みを生ずるおそれがな
い。そのため,上記基板の全面において押圧力が均一と
なり,貼り合された一対の基板の間に形成される隙間の
厚みが均一となる。
【0036】また,上記一対の基板を貼り合せる際に,
上記支持プレートから脱粉が生じることがない。そのた
め,上記基板の間にカーボン粉末が入り込むなどの不具
合が生じない。
【0037】更に,上記支持プレートに形成されている
上記被膜は表面粗度が小さいため,上記支持プレートと
これに支持される基板との密着性が高く,熱伝導を均一
に行うことができる。また,上記基板への押圧を均一に
行うことができる。また,上記被膜は,上記基板との接
触等により上記支持プレートから剥がれるおそれがな
く,上記支持プレートからの脱粉が起こるおそれもな
い。それ故,品質の高い液晶表示板を得ることができ
る。
【0038】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記基板には,上記液晶表示板のTFT側基板を含めるこ
ともできる。この場合には,TFTを構成する絶縁膜や
半導体膜等を,基板の位置に関わらず均一の膜厚に形成
することができると共に,上記絶縁膜や半導体膜等にカ
ーボン粉末が混入することを防ぐことができる。
【0039】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記基板には,上記液晶表示板のカラーフィルタ側基板を
含めることもできる。この場合には,カラーフィルタを
構成するブラックマトリックス等を,基板の位置に関わ
らず均一の膜厚に形成することができると共に,上記ブ
ラックマトリックス等にカーボン粉末が混入することを
防ぐことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる液晶表示板用の基板の加熱
装置につき,図1〜図3を用いて説明する。図1に示す
ごとく,本例の液晶表示板用の基板の加熱装置1は,液
晶表示板の製造工程において,図2に示す上記液晶表示
板20を構成するガラス基板2を支持するための支持プ
レート11を有する。更に,上記加熱装置1は,図1に
示すごとく,上記支持プレート11を発熱させることに
より上記ガラス基板2を加熱するための発熱手段12を
有する。
【0041】また,上記支持プレート11は高密度のカ
ーボン材料からなる。そして,図1に示すごとく,上記
支持プレート11の表面には,熱分解炭素からなる被膜
13が形成されている。また,該被膜13の表面粗度
は,十点平均粗さ(Rz)4.4μmである。また,該
被膜13の膜厚は約50μmである。
【0042】上記被膜は,CVD法を用いて以下のよう
にして形成した。即ち,高密度カーボン材料からなる上
記支持プレート11を反応炉内において加熱する。次い
で,上記反応炉内に炭化水素ガスを導入する。これによ
り,該炭化水素ガスは,熱によって構成分子の結合が解
かれ,炭素及び定分子量の炭素化合物よりなる熱分解炭
素を発生する。次いで,該熱分解炭素がカーボン材料か
らなる上記支持部材11と接触反応し,上記支持プレー
ト11の表面において膜状の構造を形成する。これによ
り,上記支持プレート11の表面に熱分解炭素の被膜1
3を形成する。また,上記反応は40kPa以下の減圧
下において行う。
【0043】また,上記発熱手段12はニクロム線であ
り,上記支持プレート11の内部に埋め込まれいる。ま
た,上記液晶表示板20を構成するガラス基板2として
は,その表面にTFT(薄膜トランジスタ)3を形成す
るもの(TFT側基板21)とカラーフィルタ4を形成
するもの(カラーフィルタ側基板22)がある。
【0044】上記加熱装置1は,後述する上記液晶表示
板20の製造工程において用いられるスパッタリング装
置,プラズマCVD装置,或いは貼り合せ装置に配設さ
れている。なお,上記各装置についての詳細は,実施形
態例2〜4において説明する。
【0045】次に,上記液晶表示板20の製造工程につ
き,図2,図3を用いて説明する。まず,上記TFT側
基板21の表面にTFT3を形成する(ステップT
1)。即ち,上記TFT側基板21の表面に絶縁層,半
導体層,導体配線,ゲート電極,ソース電極,ドレイン
電極等を形成することによりTFT3を形成する。次い
で,該TFT3の上面から透明電極層31を形成する
(ステップT2)。次いで,該透明電極層31の上から
配向膜32を形成し(ステップT3),該配向膜32に
ラビング処理を施す(ステップT4)。
【0046】一方,上記カラーフィルタ側基板22の表
面に,カラーフィルタ4を形成する(ステップC1)。
即ち,上記カラーフィルタ側基板22の表面にブラック
マトリックス等を形成することにより,上記カラーフィ
ルタ4を形成する。次いで,該カラーフィルタ4の上面
から透明電極層41を形成する(ステップC2)。次い
で,該透明電極層41の上から配向膜42を形成し(ス
テップC3),該配向膜42にラビング処理を施す(ス
テップC4)。
【0047】上記のごとく表面に成膜したTFT側基板
21とカラーフィルタ側基板22とを,成膜された面同
士を対向させて貼り合せる。即ち,上記TFT側基板2
1の配向膜上にシール材25を印刷すると共にプラスチ
ックビーズ26を撒布した後(ステップS5,S6),
上記カラーフィルタ側基板22を貼り合せる(ステップ
S7)。
【0048】次いで,両ガラス基板2を両面から加圧し
て,該ガラス基板2間の間隔(図2の符号D)が上記プ
ラスチックビーズ26の直径(10μm程度)に等しく
なるまで押圧する(ステップS8)。次いで,加熱する
ことにより上記シール材25を両ガラス基板2に融着さ
せると共に硬化させる(ステップS9)。その後,上記
2枚のガラス基板2間に液晶27を注入する(ステップ
S10)。次いで,上記2枚のガラス基板2の両面に,
偏向板28を貼り付けることにより(ステップS1
1),液晶表示板20を製造する(図2)。
【0049】上述したガラス基板2へのTFT3の形成
やカラーフィルタ4の形成には,実施形態例2において
説明するスパッタリング装置5(図4),或いは実施形
態例3において説明するプラズマCVD装置6(図5)
を用いる。また,上記TFT側基板21と上記カラーフ
ィルタ側基板22との貼り合せには,実施形態例4にお
いて説明する貼り合せ装置7(図6)を用いる。そし
て,上記各装置には,上記ガラス基板2を支持すると共
に加熱する加熱装置1が配設されている。そして,上記
各装置は,上記加熱装置1によりガラス基板2を加熱し
ながら成膜あるいは加圧する。
【0050】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記加熱装置1は,図1に示すごとく,上記支持プレート
により上記ガラス基板2を支持する。そして,上記発熱
手段12であるニクロム線に通電して発熱させ,その熱
を上記支持プレート11に伝える。これにより,該支持
プレートを発熱させ,該支持プレート11に支持された
ガラス基板2を加熱する。
【0051】ところで,上述のごとく,上記加熱装置1
における支持プレート11は,カーボン材料からなる。
カーボン材料は熱膨張率が小さいため,上記支持プレー
ト11を発熱させて高温とした場合にも,反りなどは殆
ど起こらない。そのため,上記加熱装置1は,上記支持
プレート11に歪みを生ずるおそれがない。
【0052】それ故,上記加熱装置1により上記ガラス
基板2を加熱しながら成膜したり貼り合せを行なったり
する際に,ガラス基板2が反ったり,押圧力が不均一と
なったりするおそれがない。また,上記支持プレート1
1からガラス基板2への熱伝導を均一に行なうことがで
きる。従って,高品質の液晶表示板20を製造すること
ができる。
【0053】また,図1に示すごとく,上記支持プレー
ト11の表面には,少なくとも脱粉を防止するための被
膜13が形成されている。そのため,上記液晶表示板2
0の種々の製造工程において,上記加熱装置1を用いる
際に,カーボン粉末が発生するおそれがない。そのた
め,上記製造工程において,上記カーボン粉末が上記製
品に悪影響を与えるおそれがない。
【0054】また,上記被膜13により,上記カーボン
材料における微細孔を塞ぐことも可能である。そのた
め,上記製造工程において,上記カーボン材料中に混入
している不純物質やガス等が上記微細孔から放出される
ことを防ぐことができる。そのため,上記不純物質やガ
ス等が製品に悪影響を与えるおそれもない。
【0055】また,上記被膜13は,上記カーボン材料
の微細孔にも入り込むようにしてコーティングされる。
そのため,上記微細孔のアンカー効果により,上記被膜
13は剥がれ難く,亀裂も生じ難い。
【0056】更に,上述のごとく,上記被膜13の表面
粗度は,Rz4.4μmである。そのため,上記支持プ
レート11とこれに支持されるガラス基板2との密着性
が向上する。これにより,上記支持プレート11から上
記ガラス基板2への熱伝導を均一に行うことができる。
また,上記被膜13の粗度が小さいため,上記被膜13
が,上記ガラス基板2との接触等により上記支持プレー
ト11から剥がれるおそれがなく,上記支持プレート1
1からの脱粉が起こるおそれもない。また,上記被膜1
3は,熱分解炭素からなるため,一層剥がれ難く,亀裂
も生じ難い。
【0057】以上のごとく,本例によれば,歪みや脱粉
を生ずることがなく,かつガラス基板との密着性のよい
支持プレートを有する液晶表示板用の基板の加熱装置を
提供することができる。
【0058】実施形態例2 本例は,図4に示すごとく,スパッタリング装置5に配
設した加熱装置1の例である。即ち,上記スパッタリン
グ装置5においてガラス基板2を支持すると共に加熱す
る基板電極治具51が,上記加熱装置1の支持プレート
11となる。
【0059】まず,上記スパッタリング装置5の構成に
つき説明する。上記スパッタリング装置5は,図4に示
すごとく,上記基板電極治具51と該基板電極治具51
に対向配置されたカソード板52を,チャンバー50内
に配設している。上記カソード板52における上記基板
電極治具51に対向する面には,Alなど上記ガラス基
板2に成膜するための材料からなるターゲット53が保
持されている。また,上記チャンバー50には,Arガ
スを導入するためのガス導入管54と,チャンバー50
内を真空引きするための排気管55が配設されている。
【0060】上記スパッタリング装置5によりスパッタ
リングを行なうに当っては,排気管55から上記チャン
バー50内を真空引きした後,上記ガス導入管54から
Arガスを導入する。次いで,電源56を用いて上記カ
ソード板52に電圧を印加することにより,Arイオン
を,上記カソード板52に保持されたターゲット53に
衝突させる。これにより,ターゲット53のAlがはじ
き出され,上記基板電極治具51に支持されているガラ
ス基板2の表面に付着する。これにより,上記ガラス基
板2の表面にAl膜を成膜する。
【0061】上記スパッタリング装置5は,実施形態例
1で示した液晶表示板の製造工程において,TFT3の
形成(図3のステップT1),カラーフィルタ4の形成
(ステップC1),あるいは透明電極層31,41の形
成(ステップT2,C2)に用いられる。即ち,TFT
3における導体配線,ゲート電極,ソース電極,ドレイ
ン電極等を形成する際には,例えばAl金属をスパッタ
リング装置5により上記ガラス基板2にスパッタリング
して成膜する。そして,その上にレジストによりパター
ン形成してエッチングした後,レジストを剥離すること
により,各配線,電極を形成する。
【0062】同様に,上記透明電極層の形成において
は,ITOをスパッタリングする。また,カラーフィル
ターの形成においては,Cr/CrOXをスパッタリン
グしてブラックマトリックスを形成する。
【0063】上記のごとくスパッタリングを行なうに当
っては,発熱手段12により上記基板電極治具51であ
る支持プレート11を発熱させて,上記ガラス基板2を
約300℃に加熱する。その他は,実施形態例1と同様
である。
【0064】上記支持プレート11は,上述のごとくカ
ーボン材料からなるため,歪みを生ずることがない。そ
のため,スパッタリングによりAl等を成膜する際に,
ガラス基板2が反ったりすることがない。それ故,ガラ
ス基板2の全体に均一に成膜を行なうことができる。ま
た,上記支持プレート11から上記ガラス基板2への熱
伝導を均一に行なうことができる。
【0065】また,上記支持プレート11の表面には被
膜13が形成されている。それ故,上記ガラス基板2へ
の成膜時に,上記支持プレート11からの脱粉が生ずる
おそれもないため,カーボン粉末が成膜中に混入すると
いう不具合が発生するおそれもない。
【0066】更に,上記支持プレート11に形成されて
いる上記被膜13は表面粗度が小さいため,上記支持プ
レート11とこれに支持されるガラス基板2との密着性
が高く,熱伝導を均一に行うことができる。また,上記
被膜13は,上記ガラス基板2との接触等により上記支
持プレート11から剥がれるおそれがなく,上記支持プ
レート11からの脱粉が起こるおそれもない。それ故,
品質の高い液晶表示板20を製造することができる。そ
の他,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0067】実施形態例3 本例は,図5に示すごとく,プラズマCVD装置6に配
設した加熱装置1の例である。即ち,上記プラズマCV
D装置6においてガラス基板2を支持すると共に加熱す
るサセプター61が,上記加熱装置1の支持プレート1
1となる。
【0068】まず,上記プラズマCVD装置6の構成に
つき説明する。上記プラズマCVD装置6は,上記サセ
プター61と,該サセプター61に対向配置された高周
波電極62とをチャンバー60内に配設している。上記
高周波電極62には,原料ガスを導入するためのガス導
入管63,及び原料ガスを通過させるスリット641を
多数有するシャワーヘッド64が設けてある。また,上
記チャンバー60には,チャンバー内を真空引きするた
めの排気管65が設けてある。
【0069】上記プラズマCVD装置6により成膜を行
なうに当っては,成膜する材料の構成元素を含む原料ガ
ス69を,上記ガス導入管63,シャワーヘッド64を
通じて上記チャンバー内に導入する。このとき,上記高
周波電極62における電圧により,シャワーヘッド64
を通過する原料ガス69をプラズマ状態にする。プラズ
マ状態となった上記原料ガス69は,上記サセプター6
1に支持されたガラス基板2の表面に供給され,該ガラ
ス基板2上において化学反応が起こり,成膜が行われ
る。
【0070】上記プラズマCVD装置6は,実施形態例
1で示した液晶表示板の製造工程において,TFTの形
成(図3のステップT1),カラーフィルタの形成(ス
テップC1)に用いられる。
【0071】即ち,上記TFT3における絶縁膜や半導
体層は,例えばシリコン窒化膜や,アモルファスシリコ
ンをプラズマCVD装置6により上記ガラス基板2の表
面に成膜する。そして,その上にレジストによりパター
ン形成してエッチングした後,レジストを剥離すること
により,絶縁膜や半導体層を形成する。
【0072】上記のごとく成膜を行なうに当っては,発
熱手段12により上記サセプター61である支持プレー
ト11を発熱させて,上記ガラス基板2を約300℃に
加熱する。その他は,実施形態例1と同様である。
【0073】上記支持プレート11は,上述のごとくカ
ーボン材料からなるため,歪みを生ずることがない。そ
のため,プラズマCVD装置6によりシリコン窒化膜等
を成膜する際に,ガラス基板2が反ったりすることがな
い。それ故,ガラス基板2の全体を均一に加熱すること
ができると共に,均一に成膜を行なうことができる。
【0074】また,上記支持プレート11の表面には被
膜13が形成されている。それ故,上記ガラス基板2へ
の成膜時に,上記支持プレート11からの脱粉が生ずる
おそれもないため,カーボン粉末が成膜中に混入すると
いう不具合が発生するおそれもない。
【0075】更に,上記支持プレート11に形成されて
いる上記被膜13は表面粗度が小さいため,上記支持プ
レート11とこれに支持されるガラス基板2との密着性
が高く,熱伝導を均一に行うことができる。また,上記
被膜13は,上記ガラス基板2との接触等により上記支
持プレート11から剥がれるおそれがなく,上記支持プ
レート11からの脱粉が起こるおそれもない。そのた
め,品質の高い液晶表示板を製造することができるプラ
ズマCVD装置が得られる。その他,実施形態例1と同
様の作用効果を有する。
【0076】実施形態例4 本例は,図6に示すごとく,貼り合せ装置7に配設した
加熱装置1の例である。即ち,上記貼り合せ装置7にお
いて一対の上記ガラス基板2を各1枚支持して貼り合
せ,その両面から加圧すると共に加熱する一対の定盤
が,上記加熱装置1の支持プレート11となる。
【0077】まず,上記貼り合せ装置7の構成につき説
明する。即ち,図6に示すごとく,上記貼り合せ装置7
は,機枠70と,該機枠70の下枠701に固定された
固定定盤71と,該固定定盤71に対向配置されると共
に上記機枠の上枠702に上下動可能に取付けられた可
動定盤72とからなる。上記可動定盤72の上下動は,
上記上枠702に固定されたエアシリンダー73によっ
て行なう。
【0078】上記貼り合せ装置7は,実施形態例1で示
した液晶表示板20の製造工程において,一対のガラス
基板2の貼り合せ(図3のステップS7)に用いられ
る。上記貼り合せ装置7により,一対のガラス基板2を
貼り合せるに当っては,TFT側基板21を上記固定定
盤71にセットすると共に,カラーフィルム側基板22
を上記可動定盤72にセットする。次いで,上記可動定
盤72を下降させ(図6の矢印Z),上記TFT側基板
21上に上記カラーフィルム側基板22を貼り合せる。
【0079】次いで,上記エアシリンダ73によって,
両ガラス基板2の間隔が10μm程度になるまで加圧す
る。次いで,上記固定定盤71及び可動定盤72に設け
られた発熱手段12によって,上記固定定盤71及び可
動定盤72を発熱させて上記ガラス基板2を約200℃
に加熱する。これにより,上記一対のガラス基板2の間
のシール材を融着すると共に硬化させて,貼り合せを完
了する。その他は,実施形態例1と同様である。
【0080】上記支持プレート11は,上述のごとくカ
ーボン材料からなるため,熱によって歪みを生ずること
がない。そのため,貼り合せ装置7により一対のガラス
基板2を両面から加圧する際に,上記ガラス基板2の全
面において押圧力が均一となり,貼り合された一対のガ
ラス基板2の間に形成される隙間が均一となる。また,
上記支持プレート11からガラス基板2への熱伝導を均
一に行なうことができる。
【0081】また,上記支持プレート11の表面には被
膜13が形成されている。それ故,上記一対のガラス基
板2を貼り合せる際に,上記支持プレート11から脱粉
が生じることがない。そのため,上記ガラス基板2の間
にカーボン粉末が入り込むなどの不具合が生じない。
【0082】更に,上記支持プレート11に形成されて
いる上記被膜13は表面粗度が小さいため,上記支持プ
レート11とこれに支持されるガラス基板2との密着性
が高く,熱伝導を均一に行うことができる。また,上記
ガラス基板2への押圧を均一に行うことができる。
【0083】また,上記被膜13は,上記ガラス基板2
との接触等により上記支持プレート11から剥がれるお
それがなく,上記支持プレート11からの脱粉が起こる
おそれもない。それ故,品質の高い液晶表示板を得るこ
とができる。その他,実施形態例1と同様の作用効果を
有する。
【0084】実施形態例5 本例は,支持プレート11の被膜13をガラス状炭素に
よって形成した加熱装置の例である。上記被膜13は,
以下のようにして形成した。即ち,有機樹脂を熱分解さ
せてピッチ状とし,それを溶剤に溶かして支持プレート
11のカーボン材料に含浸し,加熱炭化させてガラス状
炭素被膜を形成した。この被膜13の膜厚は2μmであ
った。その他は,実施形態例1と同様である。
【0085】上記支持プレート11の被膜13は,上述
のごとく,ガラス状炭素からなる。そのため,ガラス基
板2の接触や取扱い等により,上記被膜13の表面か
ら,組織が粉末として離脱する現象は発生しない。その
ため,確実に脱粉の生じない加熱装置1を得ることがで
きる。その他,実施形態例1と同様の作用効果を有す
る。
【0086】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,歪みや
脱粉を生ずることがなく,かつガラス基板との密着性の
よい支持プレートを有する液晶表示板用の基板の加熱装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,加熱装置の説明図。
【図2】実施形態例1における,液晶表示板の断面説明
図。
【図3】実施形態例1における,液晶表示板の製造工程
のフロー図。
【図4】実施形態例2における,スパッタリング装置の
説明図。
【図5】実施形態例3における,プラズマCVD装置の
説明図。
【図6】実施形態例4における,貼り合せ装置の説明
図。
【符号の説明】
1...加熱装置, 11...支持プレート, 12...発熱手段, 13...被膜, 2...ガラス基板, 21...TFT側基板, 22...カラーフィルム側基板, 3...TFT(薄膜トランジスタ), 31,41...透明電極層, 32,42...配向膜, 4...カラーフィルタ, 5...スパッタリング装置, 6...プラズマCVD装置, 7...貼り合せ装置,
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/68 H01L 21/68 N 5F103 (72)発明者 野呂 匡志 岐阜県大垣市青柳町300番地 イビデン株 式会社青柳工場内 Fターム(参考) 2H088 FA17 FA30 HA01 HA06 HA08 HA12 2H089 NA45 NA48 NA60 QA06 QA08 QA12 TA02 TA09 TA12 2H090 JA15 JC08 JC11 JD18 LA01 LA04 LA15 5F031 CA05 HA02 HA10 HA37 MA28 MA29 5F045 AA08 BB01 EK21 EM09 5F103 AA08 BB33 BB42 HH03 HH04 LL13 NN01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示板の製造工程において上記液晶
    表示板を構成する基板を支持するための支持プレート
    と,該支持プレートを発熱させることにより上記基板を
    加熱するための発熱手段とを有する加熱装置において,
    上記支持プレートは,その一部又は全部がカーボン材料
    からなると共に,その表面には熱分解炭素又はガラス状
    炭素からなる被膜が形成されており,かつ,該被膜の表
    面粗度は,十点平均粗さ(Rz)10μm以下であるこ
    とを特徴とする液晶表示板用の基板の加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記加熱装置の支持
    プレートは,スパッタリング装置において上記基板を支
    持するものであることを特徴とする液晶表示板用の基板
    の加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記加熱装置の支持
    プレートは,プラズマCVD装置において上記基板を支
    持するものであることを特徴とする液晶表示板用の基板
    の加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において,上記加熱装置の支持
    プレートは,貼り合せ装置において一対の上記基板を支
    持して貼り合せる定盤であることを特徴とする液晶表示
    板用の基板の加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記基板には,上記液晶表示板のTFT側基板が含まれ
    ることを特徴とする液晶表示板用の基板の加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記基板には,上記液晶表示板のカラーフィルタ側基板
    が含まれることを特徴とする液晶表示板用の基板の加熱
    装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002099855A1 (fr) * 2000-05-24 2002-12-12 Ibiden Co., Ltd. Dispositif ceramique chauffant pour appareil de fabrication et d'inspection de semi-conducteurs et utilisation dudit element dans une plaque ceramique chauffante
JP2007134688A (ja) * 2005-10-07 2007-05-31 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 半導体処理
US7732010B2 (en) 2003-05-09 2010-06-08 Applied Materials, Inc. Method for supporting a glass substrate to improve uniform deposition thickness
US8173228B2 (en) 2006-01-27 2012-05-08 Applied Materials, Inc. Particle reduction on surfaces of chemical vapor deposition processing apparatus
US8372205B2 (en) 2003-05-09 2013-02-12 Applied Materials, Inc. Reducing electrostatic charge by roughening the susceptor
CN110346951A (zh) * 2018-04-02 2019-10-18 夏普株式会社 基板支撑台

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