JP2001117057A - コンタクトレンズの処理容器およびそれを用いたコンタクトレンズの処理方法 - Google Patents

コンタクトレンズの処理容器およびそれを用いたコンタクトレンズの処理方法

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JP2001117057A
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Makoto Nakagawa
誠 中川
Satoru Matsumoto
悟 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1処理液でコンタクトレンズを消毒し、第
2処理剤で中和するようなコンタクトレンズの処理にお
いて、2液による処理が簡単且つ効率的に行われるよう
にするコンタクトレンズの処理容器および処理方法を提
供すること。 【解決手段】 容器本体にコンタクトレンズ収容室と第
1処理剤室、第2処理剤室を設け、第1処理剤室の下
部、第2処理剤室の上部にレンズ収容室と連通する連通
孔を設ける。各レンズ収容室および第1、第2処理剤室
の開口部は蓋体により密閉出来るようにする。第1処理
剤室に第1処理液を注入後、引き続き第2処理剤室に第
2処理剤を注入し、消毒処理を行うと共に、2種の液の
拡散及び/又は容器の揺動により、容器の密閉状態を保
ったまま2種の液を混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンタクトレンズ
を収容した状態下において、該コンタクトレンズに対し
て所定処理を施すために用いられるコンタクトレンズ処
理容器の改良された構造およびそれを用いたコンタクト
レンズの処理方法に関するものである。
【0002】
【技術背景】ソフトコンタクトレンズは快適な装用感や
酸素透過性の良さ、またフィッティングの容易さなど、
多くの優れた特徴で広く普及してきた。しかし一方で、
レンズ素材が多量の水分を含有するため、装用に伴って
付着した涙液成分による汚れが原因で細菌が繁殖する可
能性が高く、毎日の消毒が必須である。ソフトコンタク
トレンズを熱消毒すると煮沸によってレンズに付着して
いる汚れが変性して蓄積され、レンズの変色や変形の原
因となる。このために欧米では早くから熱によらないコ
ールド消毒が多く用いられてきている。
【0003】現在用いられているコールド消毒の方法の
一つとして過酸化水素による消毒法がある。しかし過酸
化水素は目にそのまま入れると危険であるため、消毒後
は中和剤により無毒化される。過酸化水素の中和剤とし
てはチオ硫酸ナトリウム、カタラーゼ等が用いられてい
る。例えばレンズを過酸化水素水溶液で消毒した後レン
ズを中和液に浸漬して中和する。この場合は消毒液の捨
液、中和剤を注入するなどと操作が煩雑である。また簡
便な方法として白金等の触媒を用い消毒と中和をワンス
テップで行う方法も行われているが、触媒が劣化すると
中和が不十分となる場合が生じ、残留する過酸化水素に
よる眼に対する傷害が懸念される。
【0004】他のコールド消毒法として、殺菌力および
目に対する安全性の両面に優れたヨウ素系消毒剤を用い
る方法がある。ところがヨウ素系消毒剤は、ヨウ素がコ
ンタクトレンズに吸着され易いことから、コンタクトレ
ンズに長く接触していると、コンタクトレンズをヨウ素
に固有の黄褐色乃至は赤紫色に着色してしまうといった
欠点を有している。ヨウ素系消毒剤を用いてコンタクト
レンズの消毒処理を行う場合には、まずコンタクトレン
ズをヨウ素消毒剤溶液に浸漬した後所定の還元剤を添加
して中和する操作が行われる。このような操作を行うこ
とによって、ヨウ素系消毒剤に含まれるヨウ素は還元さ
れて無色となり、ヨウ素系消毒剤によるコンタクトレン
ズの着色が回避され得ることとなる。しかしこの場合も
一般には消毒後、ヨウ素液を捨液し、しかる後レンズを
中和液に浸漬するので操作は煩雑さを免れない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のごとき
事情を背景にして為されたものであってその課題とする
ところは、互いに異なる二種類の処理剤を用い、コンタ
クトレンズをそのうちの一方の処理剤、例えば消毒液に
浸漬せしめた状態で、他方の処理剤、例えば中和液を添
加、混合してコンタクトレンズに対して所定の処理を行
うに際し、消毒処理が有効に行われ且つ上記二種類の処
理剤の混合操作が、容器を密閉状態に保ったまま、簡単
で且つ効果的に行われ得るようにしたコンタクトレンズ
の処理容器を提供することである。さらに本発明の他の
課題はかかる処理容器を用いてコンタクトレンズを簡単
且つ効果的に処理する方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係わるコンタクトレンズの処理容器は、下記
の構成を特徴とする。すなわち、(a)コンタクトレン
ズを出し入れ可能にする開口部を備えた、処理される一
対のコンタクトレンズを別々に収容するレンズ収容室
と、(b)第1処理液を収容する、上部に開口した第1
処理剤室と、(c)第2処理剤を収容する、上部に開口
した第2処理剤室を有し、(d)第1処理剤室は下方
に、レンズ収容室との液の流通が可能な連通孔を備え、
(e)第2処理剤室は上方に、レンズ収容室との液の流
通が可能な連通孔を備え、(f)且つ各開口部を覆蓋し
て容器内を密閉する蓋体を有するコンタクトレンズ処理
容器をその特徴とするものである。
【0007】本発明の第2の発明は前記特徴を有するコ
ンタクトレンズ処理容器の第1処理剤室に、各レンズ収
容室内のコンタクトレンズを浸漬するに十分な量の第1
処理液を、第2処理剤室に各レンズ収容室に第2処理液
が流入しない量を注入し、第1処理液による処理が終了
した後、容器を揺動せしめ、第1処理液と第2処理液を
混合中和せしめるコンタクトレンズの処理方法をその特
徴とするものである。
【0008】さらに本発明の第3の発明は前記特徴を有
するコンタクトレンズ処理容器の第1処理剤室に、各レ
ンズ収容室内のコンタクトレンズを浸漬するに十分な量
の第1処理液を注入し、次いで第2処理剤室に、各レン
ズ収容室と流通が可能な量の第2処理剤を注入して第1
処理剤の処理と第2処理剤の処理を同時並行的に行い、
必要に応じてさらに容器を揺動せしめて第1処理液と第
2処理剤の混合を完結せしめるコンタクトレンズ処理方
法をその特徴とするものである。
【0009】本発明で用いる第1処理液はコンタクトレ
ンズの消毒液であり、例えば過酸化水素水溶液、ヨウ素
溶液、次亜塩素酸塩水溶液のような酸化剤系の消毒剤が
好適に用いられる。第2処理剤は上記のような消毒剤の
中和剤で例えばチオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム
等の強力な中和剤が好適である。消毒剤が過酸化水素の
場合はカタラーゼ等も用いられる。
【0010】本発明の第2の発明に示された方法によれ
ば、コンタクトレンズ処理容器のレンズ収容室にコンタ
クトレンズを収容してレンズ収容室の開口部を覆蓋し、
第1処理剤室の開口部から第1処理液を注入すると、液
は第1処理剤室の下部に設けられた連通孔を通じてレン
ズ収容室に供給される。第1処理液はレンズ収容室の下
部から上部に向かって満たされてゆくので第1処理液が
水位線まで達したら注入を終了する。水位線の位置は第
2処理剤室上部に設けられたレンズ収容室との連通孔よ
り下にある。一方第2処理剤室の開口部から第2処理液
を、第2処理剤室上部に設けられたレンズ収容室との連
通孔に達しない量だけ注入すると、静置状態では第2処
理液はレンズ収容室に進入することなく、第1処理液と
第2処理液は分離された状態にある。上記処理液の注入
後、第1処理剤室、第2処理剤室の開口部を覆蓋し、第
1処理液によるレンズの処理が終了した時点で処理容器
を強く揺動させると第2処理剤は第2処理剤室上部の連
通孔からレンズ収容室に進入して第1処理液と混合し中
和反応がおこる。
【0011】本発明の処理容器を用い本発明の第2の発
明の方法にしたがってコンタクトレンズを処理すると、
第1処理液、第2処理液を注入後、短時間、例えば1〜
30分間静置後、容器を揺動して中和処理を行えばよい
ので、第1処理液でレンズを処理した後、液を捨液し、
レンズを第2処理液に浸漬するような従来の容器を用い
た方法と比較するとより簡便で且つ確実に2液の操作を
実施することが出来る。また中和処理は密閉状態で行わ
れるので中和後レンズを長時間保存しても微生物に汚染
される心配がない。
【0012】上記のような方法は例えば第1処理液とし
て過酸化水素を用い、第2処理剤としてチオ硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸ナトリウム、カタラーゼ等の中和剤を用い
る場合に適している。また第1処理液としてヨウ素溶液
を用い、第2処理液としてチオ硫酸ナトリウム等の還元
剤を用いる場合にも好適である。
【0013】本発明の第3の発明の方法によればレンズ
収容室にコンタクトレンズを収容してレンズ収容室の開
口部を覆蓋した後、第1処理剤室の開口部よりレンズ収
容室の水位線に達するまで第1処理液を注入する。レン
ズ収容室の水位線は第2処理剤室の上部に設けられた連
通孔より下にありレンズ収容室の上部は液で満たされて
いない空間が存在する。第1処理液の注入を終えた後、
次いで第2処理剤室の開口部より第2処理液を、第2処
理剤室上部に設けられたレンズ収容室との連通孔の上ま
で注入する。ここで第2処理液は上記連通孔を通ってレ
ンズ収容室に流入し、拡散して徐々に第1処理液と混合
する。第1処理液としてはコンタクトレンズに対する消
毒効果が強く、短時間で消毒効果が得られるものを用い
るのが好ましい。第1処理液の注入終了後直ちに第2処
理液の注入を開始しても、第2処理液がレンズ収容室に
導入され、第1処理液に拡散を開始するまでには若干の
タイムラグが生ずるため、第1処理液による消毒は効果
的に行われる。第2処理液が上記連通孔に到達した後も
注入を継続すればレンズ収容室内の第1処理液は充分に
第2処理液と混合が可能になり、相互の溶液が拡散して
やがて中和されるに至る。また第2処理液の注入を、該
処理液が上記連通孔に達してまもなく中止するとレンズ
収容室中の第1処理液の中和は不十分な場合があるの
で、かかる場合は容器を揺動させて、第2処理剤室に残
っている第2処理液をレンズ収容室内の第1処理液と十
分混合させ、中和を完結させるのが望ましい。
【0014】上記本発明の第3の発明の方法は例えば第
1処理液としてヨウ素溶液を用い、第2処理液としてチ
オ硫酸ナトリウムのような還元剤を用いる場合に好適で
ある。ポビドンヨードのようなヨウ素剤を用いると消毒
は短時間で行うことが可能なので、本発明の方法に従え
ば第1処理液の注入、第2処理液の注入、容器の揺動に
よる中和の完結を待ち時間なしで継続的に行うことが可
能で、ユーザーに煩雑感を与えないで処理することが出
来る。またこの場合も中和処理は密閉状態で行われるの
で中和後レンズを微生物に汚染されることなく保存する
ことが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明をより詳細に明らかに
するために、本発明に係るコンタクトレンズの処理容器
の具体的構成について、図面を参照しつつ説明すること
とする。
【0016】図1には、本発明に従うコンタクトレンズ
処理容器の一例が、その分解状態で概略的に示されてい
る。図に示されたコンタクトレンズ処理容器1はサイコ
ロ状の外観を呈し、コンタクトレンズを別々に収容する
レンズ収容室3,3’と、第1処理剤室5、第2処理剤
室6を有する本体2と、レンズ収容室3,3’を液密に
覆蓋する蓋体4,4’および第1処理剤室5,第2処理
剤室6を液密に覆蓋する蓋部11,12を備えたヒンジ
構造の蓋体10とからなる。本体2のレンズ収容室3,
3’は図示されるように容器本体2の側面に開口してい
る。さらにかかるレンズ収容室の外周面には雄ネジ部9
が設けられ蓋体4,4’と螺着可能にされており、そし
て各レンズ収容室は互いに底面を共有するように配置さ
れ、一体的に連結されている。また本体のレンズ収容室
の間に設けられた第1処理剤室5,第2処理剤室6上部
に開口部7,8を有する。上記開口部7,8はヒンジ構
造の蓋体10に設けられた蓋部11,12によって液密
に覆蓋される。第1処理剤室5の下部にはレンズ収容室
3,3'と連通する連通孔13が設けられ、第2処理剤
室6の上部にはレンズ収容室3,3'と連通する連通孔
14が設けられている。コンタクトレンズはレンズ収容
室3,3'の開口部から挿入され、蓋体4,4'を本体に
螺合することにより密閉される。図2は、図1のA−
A’で本体2を切断した断面図である。このレンズ収容
室には図示していない蓋体4,4’が螺合されており第
1処理液は第1処理剤室5の開口部7から注入され、下
部の連通孔13を経てレンズ収容室3,3’に供給され
る。該処理液はレンズ収容室の水位線16まで注入され
る。図3は図1のB−B’で本体2を切断した断面図で
ある。第2処理剤は第2処理剤室6の開口部8から連通孔
14の下まで注入される。第1、第2処理剤の注入が終
了したら蓋部11,12により第1、第2処理剤室は密
閉される。第1処理液による所定の処理時間を経過した
後、処理容器1を激しく振動させると第2処理剤は連通
孔14を通ってレンズ収容室3,3’に導入され第1処
理液と混合されて中和が完結する。
【0017】また本発明の別の方法では第2処理剤を第
2処理剤室上部の連通孔14の上まで注入する。第2処理
剤は連通孔14を経てレンズ収容室3,3'に流入する。レン
ズ収容室に流入した第2処理剤は拡散により第1処理液
と徐々に混合し、消毒と同時に中和が進行する。中和の
完結には処理容器を揺動させ第2処理剤のレンズ収容室
への流入を促進することも出来る。
【0018】以上本発明のコンタクトレンズ処理容器に
係る具体例を示したが、処理容器の形状、構造、配設位
置などは上記具体例に制約されるものではない。次に第
1処理液、第2処理液に以下の溶液を用いたコンタクト
レンズの処置方法について説明する。
【0019】実施例1 ポビドンヨード(BASF社製粉体30/06)と塩化
ナトリウム(和光純薬(株)製)を精製水に溶解して有
効ヨウ素濃度0.1g/l、塩化ナトリウム濃度9g/
lの第1処理液を調製した。有効ヨウ素濃度は液2ml
をサンプリングし、自動滴定装置を用い、0.8mg/
lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定することにより測定し
た。またチオ硫酸ナトリウム(和光純薬(株)製)3.
1g、ホウ酸(日興製薬(株)製)1.5g、ホウ砂
(日興製薬(株)製)0.3g、プルロニック系非イオ
ン性界面活性剤 F127(BASF社製)1g、エデ
ト酸ナトリウム(帝国化学(株)製)0.5gを精製水
500mlに溶解し浸透圧300mOsm、pH7.1
の第2処理剤を調製した。メニコンソフトMAレンズ
(メニコン(株)製)にカンジダアルビカンス(Can
dida albicans)の培養菌液を、レンズ収
容室中の菌濃度が10cfu/mlとなるように付着
させた後、レンズ収容室に別々に納め、覆蓋した。第1
処理剤室に上記第1処理液をレンズ収容室の水位線まで
注入、第2処理剤室に上記第2処理剤を第2処理剤室上
部の連通孔の下まで注入し覆蓋した。2分間放置後容器
を激しく上下に揺動し、第2処理剤がレンズ収容室に導
入され第1処理液と混合,中和がおこるようにした。3
0分後レンズ収容室の液を採り菌数を測定した結果、菌
数は10cfu/ml以下に減少していた。また液は十
分中和されレンズの着色はみられなかった。
【0020】実施例2 ポビドンヨード(BASF社製粉体30/06)と塩化
ナトリウム(和光純薬)を精製水に溶解して有効ヨウ素
濃度500mg/l、塩化ナトリウム濃度9g/lの第
1処理液を調製した。実施例1と同様のコンタクトレン
ズ処理容器のレンズ収容室にメニコンソフトMAレンズ
を別々に入れ、実施例1で用いたと同量のカンジダアル
ビカンス(Candida albicans)をレン
ズ表面に付着させた後覆蓋した。第1処理剤室に上記第
1処理液をレンズ収容室の水位線まで来るように注入
し、注入が終わると直ちに、実施例1と同様の第2処理
剤を、第2処理剤室を満たすまで注入した。第2処理剤
の注入が終わると第1、第2処理剤室を覆蓋し、直ちに
容器を上下に強く揺動せしめた。30分後レンズ収容室
から液を採り菌数測定をおこなったところ菌数は10c
fu/ml以下であり、レンズを培地内で培養したとこ
ろ菌の発育は認められなかった。また第1処理液の中和
は十分に行われレンズの着色は認められなかった。
【0021】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、本発
明に従うコンタクトレンズ処理容器を用いれば煩雑な操
作なしにコンタクトレンズの消毒、中和を行うことが出
来る。すなわち操作が簡単であること、待ち時間がほと
んどないことによりユーザーに煩雑感を与えることな
く、また従来の容器のように消毒の終了後に中和液を加
えるのでなく、消毒液、中和液を連続して注入するの
で、中和処理を忘れ危険な消毒剤を眼に入れるような事
故の心配がない。また中和後レンズを保存する場合は、
消毒終了後開封することなく、密閉状態のまま保存出来
るため中和後の液に殺菌作用がなくてもレンズが汚染さ
れる心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うコンタクトレンズ処理容器の一例
を示す斜視図である。
【図2】図1の容器をA−A’で切断した断面を示す断
面図である。
【図3】図1の容器をB−B’で切断した断面を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 コンタクトレンズの処理容器 2 本体 3,3’ レンズ収容室 4,4’ レンズ収容室の蓋体 5 第1処理剤室 6 第2処理剤室 9 本体の雄ネジ部 10 ヒンジ構造の蓋体 13 第1処理剤室の貫通孔 14 第2処理剤室の貫通孔 16 水位線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズを出し入れ可能にする
    開口部を備えた、処理される1対のコンタクトレンズを
    別々に収容するレンズ収容室と、第1処理剤を収容す
    る、上部に開口した第1処理剤室と、第2処理剤を収容
    する、上部に開口した第2処理剤室を有する容器本体
    と、前記4つの室の開口部を覆蓋して、容器内を密封す
    る蓋体からなるコンタクトレンズ処理容器において第1
    処理剤室は下方に、各レンズ収容室との液の流通が可能
    な連通孔を備え、第2処理剤室は上方に、各レンズ収容
    室との液の流通が可能な連通孔を備えることを特徴とす
    るコンタクトレンズ処理容器。
  2. 【請求項2】 コンタクトレンズを出し入れ可能にする
    開口部を備えた、処理される1対のコンタクトレンズを
    別々に収容するレンズ収容室と、第1処理剤を収容す
    る、上部に開口した第1処理剤室と、第2処理剤を収容
    する、上部に開口した第2処理剤室を有し、第1処理剤
    室は下方に、各レンズ収容室との液の流通が可能な連通
    孔を備え、第2処理剤室は上方に、各レンズ収容室との
    液の流通が可能な連通孔を備え、且つ各開口部を覆蓋し
    て容器内を密閉する蓋体を有するコンタクトレンズ処理
    容器の第1処理剤室に、各レンズ収容室内のコンタクト
    レンズを浸漬するに十分な量の第1処理剤を、第2処理
    剤室に、各レンズ収容室と液のつながりがない量の第2
    処理剤を注入して容器内を密閉し、第1処理剤による処
    理が終了した後、容器を揺動せしめ、第1処理剤と第2
    処理剤を混合せしめることを特徴とするコンタクトレン
    ズの処理方法。
  3. 【請求項3】 コンタクトレンズを出し入れ可能にする
    開口部を備えた、処理される一対のコンタクトレンズを
    別々に収容するレンズ収容室と、第1処理剤を収容す
    る、上部に開口した第1処理剤室と、第2処理剤を収容
    する、上部に開口した第2処理剤室を有し、第1処理剤
    室は下方に各レンズ収容室との液の流通が可能な連通孔
    を備え、第2処理剤室は上方に各レンズ収容室との液の
    流通が可能な連通孔を備え、且つ各開口部を覆蓋して容
    器内を密閉する蓋体を有するコンタクトレンズ処理容器
    の第1処理剤室に、レンズ収容室内のコンタクトレンズ
    を浸漬するに十分な量の第1処理剤を注入し、次いで第
    2処理剤室に、各レンズ収容室と液通が可能になるまで
    第2処理剤を注入して第1処理剤の処理と第2処理剤の
    処理の処理を並行して行い、必要に応じてさらに容器を
    揺動せしめて第1処理剤と第2処理剤の混合を完結せし
    めることを特徴とするコンタクトレンズ処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108245A1 (ja) * 2010-03-01 2011-09-09 株式会社オフテクス コンタクトレンズ洗浄用水溶液及びそれを含むコンタクトレンズ洗浄用製剤セット

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