JP2001116945A - 光導波路の形成方法及び光導波路構造体 - Google Patents

光導波路の形成方法及び光導波路構造体

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JP2001116945A
JP2001116945A JP29929199A JP29929199A JP2001116945A JP 2001116945 A JP2001116945 A JP 2001116945A JP 29929199 A JP29929199 A JP 29929199A JP 29929199 A JP29929199 A JP 29929199A JP 2001116945 A JP2001116945 A JP 2001116945A
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optical waveguide
deflecting
light
groove
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Masatake Akaike
正剛 赤池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平面内での光導波路として有用であると共に、
ほぼ垂直方向への光の偏向も柔軟な設計で容易に実現で
きる構成を持つ光導波路構造体及びこうした光導波路の
形成法である。 【解決手段】全面にクラッド層15が成膜された溝部を
持つ第1基板1を形成し、溝部を除いて第1基板1に接
合部を形成し、クラッド層15、16よりも屈折率の高
いコア材料17を溝部内に充填し、第1基板1と所定の
関係で相対向した時に溝部と相対向する個所にクラッド
層16を持ち、クラッド層16を除いた領域に接合部を
持つ第2の基板2を形成し、第1基板1及び第2基板2
を、所定の関係で互いに相対向し、両基板1、2の両側
から圧力を印加して接合する。この様な工程により、ク
ラッド層14、15、16で囲まれたトンネル状の光導
波路が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導波路中を進行し
ている光の一部を偏向によって取り出し、情報を検知さ
せる等の機能を果たすための光導波路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の三次元導波路の製造方法では、特
開平8−146240号公報等に記載されているよう
に、基板上に成膜した高分子材料より成るスラブ型光導
波路層をレーザビームによって溝加工している。この溝
加工により基板上に方形導波路を得ている。あるいは、
レーザ光を光源としたフォトリソ工程を用いて、該スラ
ブ型光導波路層をエッチングすることによって方形導波
路を得ている。
【0003】更に、特開平8−146241号公報に見
る様に、同一形状、同一寸法の複数の光導波路パターン
が形成されたガラス基板上に保護用ガラス膜を積層させ
て、光導波路積層板を作成し、この積層板を切り取って
同様な複数の光導波路デバイス積層板として光導波路デ
バイスを得ている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では光導波路を平面内で作製するか、あるいは
平面内で作製した光導波路を分離して複数の光導波路デ
バイスとしているため、次のような欠点があった。
【0005】1.平面内での光導波路として有用である
が、しかし該平面に対して垂直方向へ光を偏向する事は
困難である。 2.更に、垂直方向への光と水平方向への光の各強度比
率を適当に設定して偏向する事は困難である。
【0006】本発明の目的は、上記の課題に鑑み、平面
内での光導波路として有用であると共に、ほぼ垂直方向
への光の偏向も柔軟な設計で容易に実現できる構成を持
つ光導波路構造体及びこうした光導波路の形成法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光導波路を形成する方法は、全面にクラッド層が成
膜された溝部を持つ第1基板を形成する第1工程、該溝
部を除いて第1基板に接合部を形成する第2工程、クラ
ッド層よりも屈折率の高いコア材料を該溝部内に充填す
る第3工程、第1基板と所定の関係で相対向した時に該
溝部と相対向する個所にクラッド層を持ち、該クラッド
層を除いた領域に接合部を持つ第2の基板を形成する第
4工程、第1基板及び第2基板を、所定の関係で互いに
相対向し、両基板の両側から圧力を印加して接合する第
5工程を有することを特徴とする。この様な工程によ
り、クラッド層で囲まれたトンネル状の光導波路が形成
されるので、この途中で、適当に作製された偏向部を溝
内の適当個所に容易に設置することができる。
【0008】この基本構成に基づいて、以下の如き、よ
り具体的な形態が可能である。第1基板としてSOI基
板を用い得る。SOI基板を用いれば、全面にクラッド
層が成膜された溝部を持つ第1基板を容易に形成でき
る。
【0009】第1基板としてSOI基板を用いる第1工程
においては、第1基板の光導波路となるべき個所のSi
を取り除く事により、溝部を形成し、該溝部の両壁にS
i酸化膜を成膜することで全面にクラッド層が成膜され
た溝部を形成できる。
【0010】Si酸化膜を有する基板を第2基板に用い
ることもできる。Si酸化膜を有する基板を第2基板に
用いる第4工程においては、第1基板と第2基板を互い
に相対向した時に該溝部と相対向する個所以外の領域の
第2基板のSi酸化膜を除去し、この除去した領域に、
基板接合用の接着層及び接合部を形成するすることがで
きる。
【0011】コア層としてはSi酸化膜よりも屈折率の
高いポリスチレンを用い得る。コア層の材料としては、
SrTiO、MgF、Al、BaFの何れ
かを用いることもできる。
【0012】光導波路の途中に、導波光の一部を偏向さ
せるための偏向面を有する偏向部を設ける第6工程を更
に有することもできる。この場合、第6工程において、
Si基板上に異方性エッチングによって穴を形成し、該
穴にAuを成膜して偏向部を形成し、第1基板の該溝部
に、光導波路中を進行している光の一部を該基板面に対
してほぼ垂直方向に反射して偏向する或いはその逆方向
に光を偏向する様に、該Auから成る偏向部を位置整合
しながら接合により転写する様態を採りうる。
【0013】偏向部を設置する場合、該偏向部の偏向面
で偏向した光が第2基板に入射する位置或いはその逆方
向に光を導入する位置にあたる所の第2基板のSiを選
択的に取り除き、Si酸化膜のみにする第7工程を更に
有し得る。或いは、偏向部の偏向面で偏向した光が第2
基板に入射する位置或いはその逆方向に光を導入する位
置にあたる所の第2基板のSiとSi酸化膜を選択的に
取り除く第7工程を更に有することもできる。
【0014】前記第7工程において、該選択的に取り除
いた所にコア層の材料を充填しても良いし、充填しなく
てもよい。
【0015】コア材料を該溝部内に充填する第3工程
は、第1基板及び第2基板を接合する第5工程の前に行
われてもよいし、後に行われてもよい。
【0016】更に、上記目的を達成する本発明の光導波
路構造体は、全面にクラッド層が成膜された溝部を持つ
第1基板と、該第1基板と所定の関係で相対向した時に
該溝部と相対向する個所にクラッド層を持つ第2基板と
が接合部によって接合されて構成された光導波路構造体
であって、クラッド層に囲まれた溝部内に、クラッド層
よりも屈折率の高いコア材料が充填されていることを特
徴とする。この基本構成に基づいて、上記した様な具体
的な形態を採りうる。
【0017】本発明の典型例をここで説明する。一方の
基板に凹状の溝部を形成し、該溝部の少なくとも1つの
個所に、異方性エッチングによって形成した四角錘状の
エッチピットを有するSi基板にAu成膜することによ
って出来た該エッチピット内の四角錘状構造のAuを転
写することによって四角錘状偏向部を設ける。この際、
該溝部の壁部にクラッド層としてのSi酸化膜を成膜し
ておき、この四角錘状偏向部を設けた後に該Si酸化膜
上にコア層としてのポリスチレンを充填する。そして、
他方の基板にクラット層としてのSi酸化膜を適当個所
に成膜し、この後、両基板を相対向した状態で接合す
る。該接合によって形成した該溝部を光導波路とし、該
光導路の途中に設けた該四角錘状偏向部で光導波路から
の光の一部を、該基板に対して垂直方向に偏向可能とす
るために、上記工程において、該四角錘状偏向部に相対
向する他方の基板の2個所を上記接合する前に予め穴開
けしておく。こうして、該穴開け個所に該偏向した光を
入射させる。すなわち、該光導波路を進行して来た光の
一部は該四角錘状偏向部で偏向し、四角錘状偏向部のほ
ぼ直上に設けた穴開け部に入射する。
【0018】従って、光導波路外の直上の該穴開け部に
該偏向光を受光するための受光部を設けることが可能と
なり、該受光部で光導波路を進行して来た光の情報を受
け取る事が可能となる。更に、該光導波路の反対方向か
ら進行して来た光の一部は該四角錘状偏向部の他面で偏
向され、該四角錘状偏向部のほぼ直上に設けた他方の穴
開け部に入射する。従って、他方の該穴開け部の受光部
で反対方向から進行して来た光を受光する事が可能とな
り、光導波路の反対方向から進行して来た光の情報を受
け取ることが可能になる。
【0019】尚、上記において、該四角錘状偏向部の直
上に受光部を設ける代わりに発光部を設ける事により、
信号発信部として用いる事も可能である。すなわち、光
導波路中に設けた該四角錘状偏向部によって、光の双方
向通信、及び光の入出力を可能にする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0021】(第1の実施例)図1乃至図9は本発明の
第1実施例を示す図である。これらの図に於いて、1は
光導波路の溝を形成する為の基板、2は基板1に接合す
る事によって該溝をトンネル状の光導波路として形成す
る為の基板、3は異方性エッチングするためのSi基
板、4は基板1に形成した溝部、5は該溝部4上に成膜
したメタルから成る接合層、6は基板2に接合する為に
基板1の溝部4以外に成膜したメタルから成る接合層、
7は基板3に形成した異方性エッチング部、8は異方性
エッチング部7にメッキによって成膜し、これを溝4の
一部に接合する事により光導波路内の光の一部を偏向す
るするための偏向部、10及び11は偏向部8のほぼ直
上の基板2に形成され、偏向部8によって偏向した光導
波路内の光を受光する為の受光部(図示無し)の設けら
れる面、12は基板1に接合するために基板2上に成膜
したメタルから成る接合層、13は接合層12上に形成
した凸状のメタルから成る接合部、14は基板1上に設
けた溝4の両壁を構成し、同時に光導波路のクラッドと
しての役目を果たすSi酸化膜から成るクラッド層、1
5は溝4の底に成膜したSi酸化膜から成るクラッド
層、16は基板1と基板2の接合によりトンネル状部分
を光導波路として形成する為に基板2上に成膜したSi
酸化膜から成るクラッド層、17はクラッド層14、1
5、16に囲まれたトンネル状部分の中に充填され、光
導波路としての機能を有するコア層、18は光導波路の
コア層17内を進行している光の一部を受光する為にポ
リスチレンを充填した受光部(図示無し)の光導波部、
19、20は偏向部8の四角錐の面であって上記の光を
反射によって偏向する為の光偏向面、21、22はコア
層17内を進行する光の光路、23、24は偏向部8で
該光を偏向した時の光偏向路である。
【0022】上記構成において、光導波路のコア層17
内を進行する光の一部は光偏向面19での光学的反射に
よって直上の受光部の面10に入射し、該受光部に設け
た感光素子(図示なし)で光情報が検知される。該光の
他の一部は光導波路内に設けた光偏向面19以外のコア
層17を通り抜け、該コア層17を進行し続ける。この
様に、光導波路内を進行する光の一部を光偏向面19を
介して取り出し、該光導波路の途中に設けた受光部で、
該光の情報を得ることが可能である。
【0023】更に、該光導波路の反対方向から進行して
来た光、すなわち光路22の光の一部は、光偏向面20
での光学的反射によって直上の受光部の面11に入射
し、該受光部に設けた感光素子(図示なし)で光情報が
検知される。そして、該光の他の一部は光導波路内に設
けた光偏向面20以外のコア層17を通り抜け、該コア
層17を進行し続ける。すなわち、光導波路内の反対方
向から進行して来た光の一部も光偏向面20を介して取
り出し、該光導波路外の近傍に設けた受光部で、該光の
情報を得ることが可能である。
【0024】本実施例においては、基板1にSOI(se
miconductor on insulator, or silicon on insula
tor)基板を用い、フォトリソ工程及び選択エッチング
工程により図5に見るような溝部4を形成し、該溝部4
の両壁に成膜したSi酸化膜14をクラッド層としてい
る。そして、面方位(100)Si基板3に形成したテ
ラス部に異方性エッチングによって形成した異方性エッ
チング部7(図6、図7参照)内にAuメッキによって
四角錐状の偏向部8(図8)を形成し、該偏向部8を溝
部4に接合によって転写している(この転写を容易にす
るため、予め溝部4の底部にAu/Crから成る接合層
5を図9に示すように成膜しておく)。
【0025】ここにおいて、SOI基板1を用いている
事から、溝部4の底部に予め存在するSi酸化膜をクラ
ッド層15とし、これらのクラッド層14、15で三方
を囲んだ溝部4にポリステレンを充填する。
【0026】更に、該基板1に接合するべき基板2の形
成において、基板2にSi酸化膜6を有する基板を用
い、フォトリソ工程及び選択エッチング工程により図3
に見るように基板1の溝部4に対向する部分以外のSi
酸化膜を全て除去し、該除去部分にAuから成る接合層
12を成膜すると共に凸状の接合部13をメッキにより
形成する。この後、両基板1、2を図1及び図2に見る
様に相対向して接合する。該接合によってコア層17は
クラッド層14、15、16によって囲まれる。こうし
てトンネル状の光導波路が構成される。この際、上記の
如く該光導波路の途中の一部に偏向面19、20を設け
るが、該偏向面19、20のほぼ直上の基板2側に穴を
形成し、ここにポリスチレンを充填して受光部へ通じる
受光導入部18を構成する。
【0027】本実施例において、該光導波路に0.8μ
m帯AlGaAsレーザ光を導入し、該偏向面19、2
0での該レーザ光の偏向光を受光部の面10、11にそ
れぞれ設けた感光素子(図示なし)で検知した。
【0028】尚、本実施例において、該受光部の個所の
Si基板2の本体及びSi酸化膜16を除去したが、該
Si酸化膜のみをそのまま残し、該受光部の個所のSi
基板2の本体のみを除去(図示なし)しても良い。
【0029】(第2の実施例)図3、4、5、10、1
1は本発明の第2の実施例を示し、図10は本実施例の
特徴を最も良く表す図面である。同図において、第1実
施例と同様な個所の説明は省略し、第1実施例と異なる
個所だけを以下に説明する。
【0030】図10において、28及び29は、オフセ
ット基板(図示なし)上に形成した異方性エッチング穴
内にメッキによって成膜した構造をそれぞれ転写した偏
向部である。
【0031】この構成において、光導波路のコア層17
内を進行する光の一部は光偏向面19での光学的反射に
よって垂直方向に偏向して直上の受光部の面10に入射
し、該受光部の面10に設けた感光素子(図示なし)で
光情報が検知され、そして、該光の他の一部は光導波路
内に設けた光偏向面19以外のコア層17を通り抜け、
コア層17を進行し続ける。すなわち、光導波路内を進
行する光の一部を該偏向面19を介して取り出し、光導
波路外の近傍に設けた受光部で該光の情報を得る事が可
能である。
【0032】更に、該光導波路の反対方向から進行して
来た光、すなわち光路22の光の一部は、光偏向面20
での光学的反射によって直角に偏向して直上の受光部の
面11に入射し、該受光部に設けた感光素子(図示な
し)で光情報が検知される。そして、該光の他の一部は
光導波路内に設けた光偏向面20以外のコア層17を通
り抜け、コア層17を進行し続ける。すなわち、光導波
路内の反対方向から進行して来た光の一部を該光偏向面
20を介して取り出し、光導波路外の近傍に設けた受光
部の面11で、該光の情報を得る事が可能である。
【0033】本実施例においても、基板1にSOI基板
を用い、フォトリソ工程及び選択エッチング工程により
図5に見る様な溝部4を形成し、該溝部4の両壁に成膜
したSi酸化膜14をクラッド層とする。しかし、本実
施例においては、オフセット(100)Si基板3に形
成したテラス部に異方性エッチングによって得た穴内に
Auメッキによって形成した偏向部28、29を、該溝
部4の適当個所に接合によって転写している(該転写を
容易にするため、予め該溝部4の底部にAu/Crから
成る接合層5を成膜しているのは、第1実施例と同じで
ある)。
【0034】SOI基板1を用いている事から、溝部4
の底部に予め存在するSi酸化膜をクラッド層15と
し、更に、これらのクラッド層14、15で三方を囲ん
だ溝部4にポリスチレンを充填する。そして、該基板1
に接合するべき基板2の形成において、基板2にSi酸
化膜を有する基板を用い、フォトリソ工程および選択エ
ッチング工程により図3に見る様に基板1の溝部4に対向
する部分以外のSi酸化膜16を全て除去し、該除去部
分にAuから成る接合層12及び接合部13を成膜及び
メッキによりそれぞれ形成する。
【0035】この後、両基板1、2を図1及び図2に見る
様に相対向して接合した。該接合によって、該コア層1
7はクラッド層14、15、16によって四方を囲まれ
る。こうして光導波路を構成する。ここで、該光導波路
の途中の一部に偏向面19、20を設け、該偏向面1
9、20の直上の基板2側に形成した穴を受光部の面1
0、11として構成する。第2実施例ではオフセット
(100)Si基板を用いているので、偏向部28、2
9の偏向面19、20の角度設定を垂直方向偏向に更に適し
たものに出来て、第1実施例と比べて、光偏向を、より
垂直に近い方向に行うことができる。この様に、第2実
施例では垂直方向偏向が更に正確にできるので、基板2
に形成した穴(図10では基板2本体と共にSi酸化膜1
6も除去されている)には何も充填しないでそのまま空
洞にしておいても、偏向光が受光部に適切に導かれる。
【0036】本実施例においても、該光導波路に0.8
μm帯AlGaAsレーザ光を導入(図示なし)し、該
偏向面19、20での該レーザ光の偏向光を受光部の面
10、11にそれぞれ設けた感光素子(図示なし)で検
知した。
【0037】尚、上記実施例においてコア層の材料とし
て、ポリスチレンを用いたが、この他に例えばSrTi
、MgF、Al、BaFを用いてもよ
い。また、上記実施例において、ポリスチレンを溝部に
充填した後、両基板を接合したが、両基板を接合した後
にポリスチレン等を溝部に導入し、充填しても良い。
【0038】また、受光部の代わりに発光部を設けて、
ここからの光を偏向部を介して光導波路に導入する形態
も可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、全面にクラッド層が成膜された溝部を持つ第1基板
を形成し、該溝部を除いて第1基板に接合部を形成し、
クラッド層よりも屈折率の高いコア材料を該溝部内に充
填し、第1基板と所定の関係で相対向した時に該溝部と
相対向する個所にクラッド層を持つと共に該クラッド層
を除いた領域に接合部を持つ第2の基板を形成し、第1
基板及び第2基板を、所定の関係で互いに相対向し、両
基板の両側から圧力を印加して接合するので、クラッド
層で囲まれたトンネル状の光導波路を形成する途中で、
適当に作製された偏向部を溝内の適当個所に容易に設置
することができる。
【0040】より具体的な例で言えば、次の様になる。
一方の基板に凹状の溝部を形成し、該溝部の少なくとも
1個所に光を偏向するための四角錘状のAuなどから成
る偏向部を設け、この溝部のクラッド層の上にコア層と
してポリスチレンを充填し、そして他方の基板にクラッ
ド層としてのSi酸化膜を成膜し、この後、これらの両
基板を相対向させて互いに接着接合する。これによっ
て、該溝部を光導波路として形成でき、同時に該光導波
路の途中に該四角錘状偏向部などから成る光偏向面を設
ける事が出来る。このとき、他方の基板の該光偏向部個
所のほぼ直上部を穴開け加工する。この穴開け加工によ
って、該光導波路を進行して来た光の一部は該光偏向部
の偏向面で偏向し、該光導波路外へ出射して該穴に設け
た受光部の受光素子に入射する。更に、該受光素子の代
わりに発光素子を取り付ける事により、該発光素子から
の信号光を該光偏向部を介して該光導波路に導くことも
可能である。更に、該四角錘状偏向部の反対面で、該光
導波路の反対方向から進行して来た光を偏向し、該光導
波路外へ出射して該出射穴に設けた受光部の他のもう一
つの受光素子に入射する。
【0041】上記手法によるため、次の様な効果があ
る。異方性エッチングによって形成したSi基板上の四
角錘状のエッチピット内に成膜したAuを、該光導波路
となるべき該溝部に接合によって転写するため、微小な
該光偏向部から成る偏向面を作製する事が出来る。
【0042】該エッチピット内にAuを成膜したSi基
板と、凹状の溝部を有する該一方の基板とを互いにアラ
イメントし、該両基板間に押圧力を印加して該Auを該
溝部に転写する。このため、アライメント精度を上げる
ことによって微小な該光偏向部となる四角錘状のAuな
どを所定の位置に設置可能である。
【0043】光導波路内の光の一部を該偏向部でほぼ垂
直方向に偏向する事が可能であり、他の光の一部は該光
導波路内を進行し続けさせる事が可能である。
【0044】両基板を接着・接合する事によって該光導
波路を形成するため、該接着・接合する前に、一方及び
他方の基板をそれぞれ加工する事が可能であるので、該
光導波路の加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光導波路の断面図
である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図2のB矢視図である。
【図4】本発明の光導波路を形成する一方の基板1の平
面図である。
【図5】図4のC矢視図である。
【図6】Si基板の異方性エッチングを示す平面図であ
る。
【図7】図6のD矢視図である。
【図8】図7の異方性エッチング部にAuをメッキした時
の断面図である。
【図9】図8のAuを光導波路の一部に転写した時の断面
図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る光導波路の断面
図である。
【図11】図10のE矢視図である。
【符号の説明】
1、2、3 基板 4 溝部 5、6、12 接合層 7 異方性エッチング部 8、28、29 偏向部 10、11 受光部 13 接合部 14、15、16 クラッド層 17 コア層 18 受光導入部 19、20 光偏向面 21、22 光路 23、24 光偏向路

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導波路を形成する方法であって、全面に
    クラッド層が成膜された溝部を持つ第1基板を形成する
    第1工程、 溝部を除いて第1基板に接合部を形成する第2工程、 クラッド層よりも屈折率の高いコア材料を該溝部内に充
    填する第3工程、 第1基板と所定の関係で相対向した時に該溝部と相対向
    する個所にクラッド層を持ち、該クラッド層を除いた領
    域に接合部を持つ第2の基板を形成する第4工程、第1
    基板及び第2基板を、所定の関係で互いに相対向し、両
    基板の両側から圧力を印加して接合する第5工程、以上
    の工程を有することを特徴とする光導波路の形成方法。
  2. 【請求項2】第1基板としてSOI基板を用いる請求項1
    記載の光導波路の形成方法。
  3. 【請求項3】前記第1工程において、第1基板の光導波
    路となるべき個所のSiを取り除く事により、溝部を形
    成し、該溝部の両壁にSi酸化膜を成膜することで全面
    にクラッド層が成膜された溝部を形成する請求項2記載
    の光導波路の形成方法。
  4. 【請求項4】Si酸化膜を有する基板を第2基板に用い
    る請求項1、2または3記載の光導波路の形成方法。
  5. 【請求項5】前記第4工程において、第1基板と第2基
    板を互いに相対向した時に該溝部と相対向する個所以外
    の領域の第2基板のSi酸化膜を除去し、この除去した
    領域に、基板接合用の接着層及び接合部を形成する請求
    項4記載の光導波路の形成方法。
  6. 【請求項6】コア層としてSi酸化膜よりも屈折率の高
    いポリスチレンを用いる請求項2乃至5の何れかに記載
    の光導波路の形成方法。
  7. 【請求項7】コア層の材料としてポリスチレン、SrT
    iO、MgF、Al、BaFの何れかを用
    いる請求項1乃至5の何れかに記載の光導波路の形成方
    法。
  8. 【請求項8】光導波路の途中に、導波光の一部を偏向さ
    せるための偏向面を有する偏向部を設ける第6工程を更
    に有する請求項1乃至7の何れかに記載の光導波路の形
    成方法。
  9. 【請求項9】前記第6工程において、Si基板上に異方
    性エッチングによって穴を形成し、該穴にAuを成膜し
    て偏向部を形成し、第1基板の該溝部に、該光導波路中
    を進行している光の一部を該基板面に対してほぼ垂直方
    向に反射して偏向する或いはその逆方向に光を偏向する
    様に、該Auから成る偏向部を位置整合しながら接合に
    より転写する請求項8記載の光導波路の形成方法。
  10. 【請求項10】該偏向部の偏向面で偏向した光が第2基
    板に入射する位置或いはその逆方向に光を導入する位置
    にあたる所の第2基板のSiを選択的に取り除き、Si
    酸化膜のみにする第7工程を更に有する請求項8または
    9記載の光導波路の形成方法。
  11. 【請求項11】該偏向部の偏向面で偏向した光が第2基
    板に入射する位置或いはその逆方向に光を導入する位置
    にあたる所の第2基板のSiとSi酸化膜を選択的に取
    り除く第7工程を更に有する請求項8または9記載の光
    導波路の形成方法。
  12. 【請求項12】前記第7工程において、該選択的に取り
    除いた所にコア層の材料を充填する請求項10または1
    1記載の光導波路の形成方法。
  13. 【請求項13】前記第3工程は前記第5工程の前に行わ
    れる請求項1乃至12の何れかに記載の光導波路の形成
    方法。
  14. 【請求項14】前記第3工程は前記第5工程の後に行わ
    れる請求項1乃至12の何れかに記載の光導波路の形成
    方法。
  15. 【請求項15】全面にクラッド層が成膜された溝部を持
    つ第1基板と、該第1基板と所定の関係で相対向した時
    に該溝部と相対向する個所にクラッド層を持つ第2基板
    とが接合部によって接合されて構成された光導波路構造
    体であって、クラッド層に囲まれた溝部内に、クラッド
    層よりも屈折率の高いコア材料が充填されていることを
    特徴とする光導波路構造体。
  16. 【請求項16】第1基板としてSOI基板を用いている
    請求項15記載の光導波路構造体。
  17. 【請求項17】第1基板の光導波路となるべき個所のS
    iを取り除く事により、溝部を形成し、該溝部の両壁に
    Si酸化膜を成膜することで全面にクラッド層が成膜さ
    れた溝部が形成されている請求項16記載の光導波路構
    造体。
  18. 【請求項18】Si酸化膜を有する基板を第2基板に用
    いている請求項15、16または17記載の光導波路構
    造体。
  19. 【請求項19】第1基板と第2基板を互いに相対向した
    時に該溝部と相対向する個所以外の領域の第2基板のS
    i酸化膜を除去し、この除去した領域に、基板接合用の
    接着層及び接合部を形成して、第1基板と第2基板は接
    合されている請求項18記載の光導波路構造体。
  20. 【請求項20】コア層としてSi酸化膜よりも屈折率の
    高いポリスチレンを用いている請求項16乃至19の何
    れかに記載の光導波路構造体。
  21. 【請求項21】コア層の材料としてポリスチレン、Sr
    TiO、MgF、Al、BaFの何れかを
    用いている請求項15乃至19の何れかに記載の光導波
    路構造体。
  22. 【請求項22】光導波路の途中に、導波光の一部を偏向
    させるための偏向面を有する偏向部が更に設けられてい
    る請求項15乃至21の何れかに記載の光導波路構造
    体。
  23. 【請求項23】Si基板上に異方性エッチングによって
    穴を形成し、該穴にAuを成膜して偏向部を形成し、第
    1基板の該溝部に、該光導波路中を進行している光の一
    部を該基板面に対してほぼ垂直方向に反射して偏向する
    或いはその逆方向に光を偏向する様に、該Auから成る
    偏向部を位置整合しながら接合により転写している請求
    項22記載の光導波路構造体。
  24. 【請求項24】該偏向部の偏向面で偏向した光が第2基
    板に入射する位置或いはその逆方向に光を導入する位置
    にあたる所の第2基板のSiが選択的に取り除かれ、S
    i酸化膜のみにされている請求項22または23記載の
    光導波路構造体。
  25. 【請求項25】該偏向部の偏向面で偏向した光が第2基
    板に入射する位置或いはその逆方向に光を導入する位置
    にあたる所の第2基板のSiとSi酸化膜が選択的に取
    り除かれている請求項22または23記載の光導波路構
    造体。
  26. 【請求項26】該選択的に取り除かれた所にコア層の材
    料が充填されている請求項24または25記載の光導波
    路構造体。
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