JP2001116402A - 冷凍装置用膨張弁 - Google Patents

冷凍装置用膨張弁

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JP2001116402A JP29448899A JP29448899A JP2001116402A JP 2001116402 A JP2001116402 A JP 2001116402A JP 29448899 A JP29448899 A JP 29448899A JP 29448899 A JP29448899 A JP 29448899A JP 2001116402 A JP2001116402 A JP 2001116402A
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    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用エアーコンデショナーにおける圧縮機
のハンチングを防止する冷凍装置用膨張弁である。 【解決手段】 冷凍システムを構成する膨脹弁におい
て、冷媒流入路の中間に設けた弁口の弁開度を調整する
ボール状の弁体を閉弁する方向に弾発した第1のスプリ
ングと、前記弁体および前記第1のスプリングを収容す
ると共に上面に弁体が露出する開口部を有し且つ下端外
周に掛止鍔を向けて上下動可能に収容した可動筒と、前
記冷媒流入路の内壁と該掛止鍔との間に、前記第1のス
プリングの弾発力に抗してある荷重から前記弁体を開弁
する方向に作用する弾発力を有した第2のスプリングと
からなり、前記弁機構の弁体がある領域において弁開度
を一定に保持できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、車両用エアーコンデシ
ョナーにおける圧縮機のハンチングを防止する冷凍装置
用膨張弁に関する。
【0002】
【従来の技術】エアーコンデショナーにおいて、使用さ
れる機器の組み合わせによってはハンチングが発生し、
吹き出し温度の変動や圧縮機にダメージを与えるという
問題点があった。即ち、従来の車両用エアーコンデショ
ナーにおける膨張弁は、図1に示すように、膨張弁17
を構成するハウジング1の一方に冷媒の流入路2を、下
方に冷媒の流出路3をそれぞれ設け、両者の連通部であ
る絞り孔に形成した弁口4を開閉するボール状の弁体5
を、弁受6を介して下方から弾発するバネ7の下端を調
整ねじ8で該流出路の内面に螺着している。
【0003】ハウジング1の上部に設けた気密室10の
内部にダイヤフラム11を装着し、該ダイヤフラムの上
下に上室12と下室13を区画して設け、さらにハウジ
ング1を貫通して設けたステム孔14内に、上下動可能
に挿通させたステム15の上端を前記ダイヤフラム11
の下面に掛止し、該ステム15の下端を前記弁受6に掛
止してある。
【0004】この膨張弁17の作動について説明する
と、図示しない圧縮機で圧縮された冷媒が図示しない凝
縮器、受液器を通って矢印Aに示すように流入路2を通
って膨張弁17に侵入し、弁口4を通って減圧されて矢
印Bより流出する。ついで、図示しない蒸発器で冷媒は
熱交換により蒸気となり、蒸発器の出口側に連なる出口
パイプ3aに設けた感温筒16でその温度が検出され、
気密室10の上室12に伝えられる。この上室12内の
圧力と前記下室13内の圧力との差圧によりダイヤフラ
ム11を介してステム15が上下方向に移動し、上室1
2の圧力が高ければ弁体5は下方に移動する。即ち、蒸
発器の出口温度と蒸発温度との温度差が大きくなれば冷
媒流量が増加し、逆に、その差が小さくなると冷媒流量
が減少するように弁体のリフトとダイヤフラム下室との
圧力特性図(図2)に示すように制御することにより流量
を調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種膨張弁
は、過熱度信号により弁体が応答するように設計されて
いるので,蒸発器の出口温度の影響を受ける。そのた
め、弁体のリフト量が小さい時、即ち冷媒流量が少ない
時は過熱温度変化により弁体の開度は小さく、圧縮機の
吸込圧力を変動させて圧縮機のON/OFFが頻繁に行
われるためハンチングが生じやすかった。圧縮機のON
/OFFは車両の加速性などの走行性に影響を与えるば
かりでなく、エアコンデショナーの吐出空気の変動を生
じる等という問題点を有していた。
【0006】本発明は、膨張弁における弁体が開状態か
ら閉状態への移動時における弁体の応答性を遅らせる安
定領域を設けることにより圧縮機のON/OFFを少な
くし、即ちハンチングを少なくすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷凍システム
を構成する蒸発器に高圧冷媒を供給する冷媒流入路と前
記蒸発器から排出される低圧冷媒が流れる冷媒流出路と
を有する弁本体と、前記冷媒流入路における高圧冷媒の
流量を調節する弁機構と、感温用ガスが封入されて前記
蒸発器の熱負荷に対応して加熱空気温度から変換した圧
力信号に応動して冷媒流入路に設けた前記弁機構を制御
するダイヤフラムを具えた気密室とからなる膨脹弁にお
いて、前記冷媒流入路の中間に設けた前記弁機構の弁口
の弁開度を調整するボール状の弁体を閉弁する方向に弾
発する第1のスプリングと、前記弁体および前記第1の
スプリングを前記冷媒流入路内の弁口の下方に収容する
と共に、上面に弁体が露出する開口部を有し且つ下端外
周に掛止鍔を設けて前記弁体および第1のスプリングを
内部に収容してなる可動筒と、前記冷媒流入路の内壁上
部と前記掛止鍔との間に装着させて、ある荷重に達する
と前記第1のスプリングの弾発力に抗して前記弁体を開
弁する方向に作用する弾発力を有した第2のスプリング
と、前記第1のスプリングの弾発力を調整するため前記
弁口の下方に位置して前記可動筒の下方に装着してなる
調整ナットと、前記気密室内のダイヤフラムの下面に当
接するダイヤフラム受に上端を当接させ、下端を前記弁
体の上部に当接させてなるステムとからなり、前記弁機
構の弁体がある領域において弁開度を一定に保持できる
ようにすることを特徴とする。
【0008】第2の発明は、冷凍システムを構成する蒸
発器に高圧冷媒を供給する冷媒流入路と前記蒸発器から
排出される低圧冷媒が流れる冷媒流出路とを有する弁本
体と、前記冷媒流入路における高圧冷媒の流量を調節す
る弁機構と、感温用ガスが封入されて前記蒸発器の熱負
荷に対応して加熱空気温度から変換した圧力信号に応動
して冷媒流入路に設けた前記弁機構を制御するダイヤフ
ラムを具えた気密室とからなる膨脹弁において、前記冷
媒流入路の中間に設けた前記弁機構の弁口の弁開度を調
整するボール状の弁体を閉弁する方向に弾発した第1の
スプリングと、前記弁体の上部に下端を当接させたステ
ムの上部に、下端外周に掛止鍔を設けた可動筒を遊嵌
し、該可動筒の上部に下端を係合させると共に、前記気
密室内のダイヤフラムの下面に接したダイヤフラム受
に、上端を当接させてなる支持棒と、前記第1のスプリ
ングの弾発力を調整するため前記弁口の下方に位置して
前記可動筒の下方に装着してなる調整ナットと、前記冷
媒流出路の下部に設けた凹部内に前記ステムを貫通さ
せ、該凹部内の上部に固着させた止リングと前記可動筒
の掛止鍔とを上下方向に係合するように位置させた停止
部との間に、ある荷重に達すると前記第1のスプリング
の弾発力に抗して前記弁体を開弁する方向に作用する弾
発力を有する第2のスプリングを装着してなり、前記弁
機構の弁体がある領域において弁開度を一定に保持でき
るようにすることを特徴とする。
【0009】第3の発明は、冷凍システムを構成する蒸
発器に高圧冷媒を供給する冷媒流入路と前記蒸発器から
排出される低圧冷媒が流れる冷媒流出路とを有する弁本
体と、前記冷媒流入路における高圧冷媒の流量を調節す
る弁機構と、感温用ガスが封入されて前記蒸発器の熱負
荷に対応して加熱空気温度から変換した圧力信号に応動
して冷媒流入路に設けた前記弁機構を制御するダイヤフ
ラムを具えた気密室とからなる膨脹弁において、前記冷
媒流入路の中間に設けた前記弁機構の弁口の弁開度を調
整するボール状の弁体を閉弁する方向に弾発した第1の
スプリングと、前記第1のスプリングの弾発力を調整す
るため前記弁口の下方に位置して前記可動筒の下方に装
着してなる調整ナットと、前記弁体の上部に下端を当接
させてなるステムの上端に、下端外周に掛止鍔を有した
可動筒を遊嵌させ、該可動筒の上面を前記気密室内のダ
イヤフラムの下面に接して設けたダイヤフラム受に当接
させ、該ダイヤフラム下室の連通口に設けた掛止片と前
記可動筒の掛止鍔とが上下方向に係合するように位置さ
せると共に、該ダイヤフラム受と該停止部との間に、あ
る荷重に達すると前記第1のスプリングの弾発力に抗し
て前記弁体を開弁する方向に作用する弾発力を有した第
2のスプリングとを設けてなり、前記弁機構の弁体があ
る領域において弁開度を一定に保持できるようにするこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】気密室内に設けたダイヤフラム上室および冷媒
流出路に連通する下室との圧力差と、弁体を閉じる方向
に作用する第1のスプリングの弾発力およびあらかじめ
ある荷重を与えられていて、該弁体を開ける方向に作用
する第2のスプリングの弾発力とのバランス関係によ
り、弁体がある領域において弁開度を一定に保持できる
ようにしたためハンチングを起こり難くできる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の実施形態を図
面に基づいて説明すると、図3は膨脹弁20を示すもの
で、弁本体21と、該弁本体の内部に設けた弁機構(絞
り弁)Vと、該弁本体の上部に設けた気密室23(制御
機構)などで構成されている。ここで冷凍サイクルは、
圧縮機61、凝縮器62、受液器63、膨張弁20、蒸
発器64で構成してある。この蒸発器64に冷媒を供給
する冷媒流入路25および蒸発器64からの冷媒を圧縮
機61に供給する冷媒流出路27を弁本体21に設け、
該冷媒流入路25の途中には絞り孔である弁口26を形
成してある。
【0012】弁機構Vは、弁口26の開度を変えるボー
ル状の弁体28と、該弁体を支持する弁体受29と、該
弁体受を介して弁体28に対して上方に弾発する第1の
スプリング30と、該スプリングのばね圧を調節する調
節ナット31と、該調整ナットの上部に上下動可能に収
容させた可動筒33と、該可動筒の下端外周に設けた掛
止鍔34および冷媒流入路の内面との間に弾発させた第
2のスプリング36と、前記気密室23内をダイヤフラ
ム38で上室と下室とに区画し、弁体28との間に位置
させて上下動可能に設けるステム40により構成してあ
る。
【0013】可動筒33の上面は、前記弁体受29の上
面に係脱可能に係止させ、且つ、該可動筒内に上下動可
能に収容させると共に前記弁体28が挿通できる開口部
35を設けてある。この第1のスプリング30は、前記
弁口を閉弁させるために弁体に弾発力を付与させてあ
り、また第2のスプリング36には第1のスプリングの
弾発力より小さく、且つ、該スプリングの弾発力が作用
し始めるある荷重をあらかじめ与えられている。即ち、
弁体受29が可動筒の上面に掛止した後、即ち、第1の
スプリングの弾発力に抗する方向に作用する弾発力を第
2のスプリングに具有させるようにしてある。この弁本
体21に設けたステム孔40a内に、上下動可能にステ
ム40を挿通し、該弁体28の上面に下端を当接させた
ステム40の上端は、前記気密室23内のダイヤフラム
38の下面に接するダイヤフラム受39の下面に当接し
ている。
【0014】次に、本実施形態の作用について説明する
と、図3に示す気密室23は、該弁本体21に設けた冷
媒流出路27を流れる低圧冷媒の温度変化およびそれに
伴う感温用ガスの圧力変化に応動してダイヤフラム38
が上下動する。このダイヤフラム38により、弁体28
を上下動させて冷媒流入路25を流れる高圧冷媒の流量
を調節するため、弁口26の開度を調節する。この気密
室23のダイヤフラム上室内には、冷媒流出路27を流
れる冷媒の温度に応じて体積変化する感温用ガスが封入
されており、該冷媒と同じ成分のものが使用されてい
る。
【0015】ダイヤフラム38の下室は、冷媒流出路2
7に連通して低圧冷媒の圧力と等圧であり、蒸発器64
の出口側から排出される冷媒温度を感知する。その結
果、冷媒温度の変動に追従して気密室23の内部圧力と
低圧冷媒との圧力差によってダイヤフラム38が上下方
向に移動する。該ダイヤフラム38の変位によりステム
40を介して弁体28を上下動させることにより弁口2
6の開口面積を変化させ、冷媒流入路25を通って蒸発
器61に送り込まれる高圧冷媒の流量を制御するもので
ある。
【0016】パワーエレメントの感温部、即ち冷媒流出
路27に連通するダイヤフラム下室内の温度の一定時
に、ダイヤフラム38により押し下げられたステム40
の下端が当接する弁体28は、第1のスプリング30の
弾発力に抗して押し下げられる。この場合、可動筒の掛
止鍔34と冷媒流入路25の内壁との間に位置させて、
弁体28が開く方向に弾発している第2のスプリング3
6は、弁体受29と可動筒33の天井部とが係合する
と、該スプリングの弾発力が作用するためにあらかじめ
与えられているある荷重に達すると、該弾発力が加わっ
て弁体28を押し下げて弁口26を全開にする。即ち、
図10のAで示す如く、弁体28の弁開度はある一定領
域において同じ弁開度に保持することができるため、圧
縮機のON/OFFの繰り返しを防止し、即ちハンチングを
防止することができる。
【0017】次に、図3、4に示す如く膨張弁の弁体が
全開状態から閉状態に移動する途中の中間開度に移動し
た場合、弁体28は可動筒33の上部に掛止した弁体受
29を介して第1のスプリング30によって押し上げら
れる方向に作用する。この可動筒の掛止鍔34に第2の
スプリング36の下端が掛止しているが、弁体受29と
可動筒33が係合すると第1のスプリング30による弁
口26を閉じる方向に弾発力に抗して、該可動筒33を
押し下げる方向に弾発力が加わり、弁体28の上昇が遅
れて弁口26による流量制御が遅延する。即ち、蒸発器
64の出口側に連なる冷媒流出路27から冷媒の圧力変
化により弁口26を閉とする信号を受けても、弁体28
は図10にBで示すように蒸発器の出口圧力をある領域
において中間開度に保持され、例えば、閉状態へ移動す
る場合における弁体28の応答性を遅らせて、該膨張弁
は冷媒を蒸発器に送り続けて圧縮機のON/OFFの繰
り返しを少なくし、即ちハンチングを少なくすることが
出来る。
【0018】さらに、図3、5に示すように、膨張弁の
弁体の弁開度が中間開度から閉状態に移動した場合、弁
体28は可動筒の上部に掛止した弁体受29を介して第
1のスプリング30の弾発力により押し上げられる。こ
の場合、可動筒33は、弁体28を閉じようとする第1
のスプリング30の弾発力により上昇するが、あらかじ
め与えられているある荷重から可動筒の掛止鍔34と冷
媒流入路25との間に装着した第2のスプリング36の
弾発力が加わるため、該弁体28は上方への移動が遅れ
て弁口26の閉鎖が遅れる。即ち、図10にCで示すよ
うにある一定領域において同一の弁開度に保持される。
【0019】そのため、作動室23内の圧力変化に応じ
てステム40を介して弁体28が第1のスプリング30
により押し上げられて弁口26を閉じる場合に、前記可
動筒33を下方に弾発している第2のスプリング36の
弾発力により弁口26の閉鎖を遅らせることにより圧縮
機のON/OFFの繰り返しを防ぎ、即ちハンチングを防止
することが出来る。
【0020】図6、7により、第2の実施に形態につい
て説明する。この場合、第1の実施の形態で使用した符
号と同じ符号は同じものを示している。
【0021】膨張弁の弁本体20aに設けた弁口26を
開閉する弁体28の上部に、下端を当接させたステム4
0aの上端に、下部外周に掛止鍔34aを設けて上部に
天井部を有した可動筒33aを遊嵌させ、該可動筒の上
部には上端をダイヤフラム受29に当接する支持棒40
dの下端を当接させてある。また、冷媒流出路27の下
側に設けた凹部27aの中心には前記ステム40aが貫
通している。前記可動筒の掛止鍔34aと前記凹部の底
部に固定させた停止部42とは係合するように位置して
あり、該凹部27aの上方内壁に固着させた止リング4
3と該係止部42との間には、弾発力の弱い第2のスプ
リング36aを弾発させてある。
【0022】次に、本実施の形態の作用について説明す
ると、冷媒の蒸発器出口温度と蒸発温度との差が大きい
と、作動室23の作動によりダイヤフラム38を介して
支持棒40d及びステム40aが下方に移動して弁口2
6を全開にし、蒸発器64に流れる冷媒量は多くなる。
また、冷媒の蒸発器出口温度と蒸発温度との差が小さい
と、作動室内のダイヤフラムの作動により第1のスプリ
ング30の弾発力によってステム40aおよび支持棒4
0dが上昇して、弁体28は上方に移動する。この場
合、前記凹部27a内に取り付けてある可動筒の掛止鍔
34aと止リング43との間には、あらかじめ与えられ
ているある荷重に達すると、弁体28を開ける方向に弾
発力を発生する第2のスプリング36aを設けてあるた
め、第2のスプリング36aの弾発力が第1のスプリン
グ30aの弾発力に抗するように加わるので弁体28の
上昇が遅れる。
【0023】即ち、冷媒流出路27からの過温度信号に
より作動室23内のダイヤフラムが作動して弁体28を
上昇させて全開度の位置から中間位置又は閉位置にする
場合、第2のスプリング36aが第1のスプリング30
の弾発力に抗するように作動して、弁口26の開口部分
による流量制御が遅れるため冷媒が送り込まれる。すな
わち、弁体28は図10のBに示す安定領域に位置して
圧縮機61のON/OFFの繰り返しを防止し、即ちハ
ンチングを防ぐことができる。
【0024】図8、9により、第3の実施の形態につい
て説明すると、弁口26を開閉する弁体28の上面に下
端を当接したステム40bの上端に、下端外周に掛止鍔
34bを有して天井部を設けた可動筒33bを遊嵌させ
てある。弁体部21bの上部に設けた気密室23内をダ
イヤフラム38で上室と下室とに区画し、ダイヤフラム
の下面に当接させたダイヤフラム受39の下面に前記可
動筒33bの天井部を当接させてある。
【0025】ダイヤフラム下室と冷媒流出路27に連通
するダイヤフラム下室の連通口に、可動筒33bの上方
への移動を停止する掛止片42aを取り付けてあり、該
掛止片とダイヤフラム受39との間に第2のスプリング
36bを取り付けてある。この第2のスプリング36b
は、あらかじめある荷重になると弁体28を開ける方
向、即ち第1のスプリングの弾発力に対抗する方向に弾
発力が作用するようにしてある。
【0026】次に、本実施の形態の作用について説明す
ると、冷媒流出路27から伝わる冷媒の温度によりダイ
ヤフラム上室内の圧力が変化してダイヤフラム38およ
びダイヤフラム受39を押し下げると、可動筒33bを
上部に遊嵌させたステム40bが下方に移動して弁体2
8を押し下げる。ついで、蒸発器64の出口温度からの
過温度信号により、温度が低下したことを感知すると気
密室23内のダイヤフラム38が駆動してステム40b
を上昇させ、弁体28は図10に示したBの安定領域の
中間位置に移動する。この場合、ステム40bとダイヤ
フラム受39との間に可動筒33bを介在させ、第1の
スプリング30を押し上げて弁口26を閉鎖する方向に
弁体28を移動させる。
【0027】この可動筒の掛止鍔34bと掛止する掛止
片42aを、前記冷媒流出路27に連通して形成した連
通口内に設けてあり、第2のスプリング36bで弁体2
8を開けようとする方向に作用する弾発力が第1のスプ
リング30の弾発力に加わるため弁体28の上昇が遅
れ、その間、冷媒流入路25内を冷媒が流れつづける。
このように弁体28は閉位置に遅れて位置するので、圧
縮機のON/OFFを防ぐことができ、即ちハンチング
を防ぐことができる。なお、第1の実施形態の符号と同
じ符号は同じものを示している。
【0028】
【発明の効果】本発明は、弁機構における第1のスプリ
ングと第2のスプリングとの間に遅延手段を設けたこと
により弁口の全開位置から中間位置及び全閉位置に移動
させるため、弁体が移動する際に該弁体の応答性を遅ら
せるためのある領域を設けることにより、弁体を一定位
置に保持して圧縮機のON/OFFを防ぎ、即ちハンチ
ングを防止することができ、車速の加速性などの走行性
に影響を与えないようにすると共に、エアコンデショナ
ーの吐出空気の変動が生じるのを防止して安全性を高め
ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の膨張弁を示す断面図である。
【図2】従来の膨張弁の弁体リフトとダイヤフラム下室
の圧力特性図である。
【図3】本発明に係る冷凍装置用膨張弁の第1実施の形
態を示すもので、弁体が全開度の状態を示した縦断面図
である。
【図4】図3に示す弁体の中間開度を示した要部拡大断
面図である。
【図5】図3に示す弁体の閉開度を示した要部拡大断面
図である。
【図6】本発明に係る冷凍装置用膨張弁の第2実施の形
態を示すもので、弁体が全開度の状態を示した縦断面図
である。
【図7】図6に示す弁体の要部拡大断面図である。
【図8】本発明に係る冷凍装置用膨張弁の第3実施の形
態を示すもので、弁体が全開度の状態を示した縦断面図
である。
【図9】図8に示す弁体の要部拡大断面図である。
【図10】本発明に係る膨張弁の弁体リフトとダイヤフ
ラム下室の圧力特性図である。
【符号の説明】
V 弁機構 20 膨張弁 21 弁本体 23 気密室 25 冷媒流入路 26 弁口 27 冷媒流出路 28 弁体 29 弁体受 30 第1のスプリング 31 調整ナット 33 可動筒 34 掛止鍔 36 第2のスプリング 38 ダイヤフラム 40 ステム 42 停止部 43 止リング 61 圧縮機 62 凝縮器 63 受液器 64 蒸発器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増原 宏昭 東京都八王子市椚田町1211−4株式会社テ ージーケー内 (72)発明者 松本 道雄 東京都八王子市椚田町1211−4株式会社テ ージーケー内 Fターム(参考) 3H057 AA04 BB06 BB42 BB43 BB45 CC06 DD05 EE02 FD19 HH16 HH18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍システムを構成する蒸発器に高圧冷
    媒を供給する冷媒流入路と前記蒸発器から排出される低
    圧冷媒が流れる冷媒流出路とを有する弁本体と、前記冷
    媒流入路における高圧冷媒の流量を調節する弁機構と、
    感温用ガスが封入されて前記蒸発器の熱負荷に対応して
    加熱空気温度から変換した圧力信号に応動して冷媒流入
    路に設けた前記弁機構を制御するダイヤフラムを具えた
    気密室とからなる膨脹弁において、 前記冷媒流入路の中間に設けた前記弁機構の弁口の弁開
    度を調整するボール状の弁体を閉弁する方向に弾発する
    第1のスプリングと、 前記弁体および前記第1のスプリングを前記冷媒流入路
    内の弁口の下方に収容すると共に、上面に弁体が露出す
    る開口部を有し且つ下端外周に掛止鍔を設けて前記弁体
    および第1のスプリングを内部に収容してなる可動筒
    と、 前記冷媒流入路の内壁上部と前記掛止鍔との間に装着さ
    せて、ある荷重に達すると前記第1のスプリングの弾発
    力に抗して前記弁体を開弁する方向に作用する弾発力を
    有した第2のスプリングと、 前記第1のスプリングの弾発力を調整するため前記弁口
    の下方に位置して前記可動筒の下方に装着してなる調整
    ナットと、 前記気密室内のダイヤフラムの下面に当接するダイヤフ
    ラム受に上端を当接させ、下端を前記弁体の上部に当接
    させてなるステムとからなり、 前記弁機構の弁体がある領域において弁開度を一定に保
    持できるようにすることを特徴とする冷凍装置用膨張
    弁。
  2. 【請求項2】 冷凍システムを構成する蒸発器に高圧冷
    媒を供給する冷媒流入路と前記蒸発器から排出される低
    圧冷媒が流れる冷媒流出路とを有する弁本体と、前記冷
    媒流入路における高圧冷媒の流量を調節する弁機構と、
    感温用ガスが封入されて前記蒸発器の熱負荷に対応して
    加熱空気温度から変換した圧力信号に応動して冷媒流入
    路に設けた前記弁機構を制御するダイヤフラムを具えた
    気密室とからなる膨脹弁において、 前記冷媒流入路の中間に設けた前記弁機構の弁口の弁開
    度を調整するボール状の弁体を閉弁する方向に弾発した
    第1のスプリングと、 前記弁体の上部に下端を当接させたステムの上部に、下
    端外周に掛止鍔を設けた可動筒を遊嵌し、該可動筒の上
    部に下端を係合させると共に、前記気密室内のダイヤフ
    ラムの下面に接したダイヤフラム受に、上端を当接させ
    てなる支持棒と、 前記第1のスプリングの弾発力を調整するため前記弁口
    の下方に位置して前記可動筒の下方に装着してなる調整
    ナットと、 前記冷媒流出路の下部に設けた凹部内に前記ステムを貫
    通させ、該凹部内の上部に固着させた止リングと前記可
    動筒の掛止鍔とを上下方向に係合するように位置させた
    停止部との間に、ある荷重に達すると前記第1のスプリ
    ングの弾発力に抗して前記弁体を開弁する方向に作用す
    る弾発力を有する第2のスプリングを装着してなり、 前記弁機構の弁体がある領域において弁開度を一定に保
    持できるようにすることを特徴とする冷凍装置用膨張
    弁。
  3. 【請求項3】 冷凍システムを構成する蒸発器に高圧冷
    媒を供給する冷媒流入路と前記蒸発器から排出される低
    圧冷媒が流れる冷媒流出路とを有する弁本体と、前記冷
    媒流入路における高圧冷媒の流量を調節する弁機構と、
    感温用ガスが封入されて前記蒸発器の熱負荷に対応して
    加熱空気温度から変換した圧力信号に応動して冷媒流入
    路に設けた前記弁機構を制御するダイヤフラムを具えた
    気密室とからなる膨脹弁において、 前記冷媒流入路の中間に設けた前記弁機構の弁口の弁開
    度を調整するボール状の弁体を閉弁する方向に弾発した
    第1のスプリングと、 前記第1のスプリングの弾発力を調整するため前記弁口
    の下方に位置して前記可動筒の下方に装着してなる調整
    ナットと、 前記弁体の上部に下端を当接させてなるステムの上端
    に、下端外周に掛止鍔を有した可動筒を遊嵌させ、該可
    動筒の上面を前記気密室内のダイヤフラムの下面に接し
    て設けたダイヤフラム受に当接させ、該ダイヤフラム下
    室の連通口に設けた掛止片と前記可動筒の掛止鍔とが上
    下方向に係合するように位置させると共に、該ダイヤフ
    ラム受と該停止部との間に、ある荷重に達すると前記第
    1のスプリングの弾発力に抗して前記弁体を開弁する方
    向に作用する弾発力を有した第2のスプリングとを設け
    てなり、 前記弁機構の弁体がある領域において弁開度を一定に保
    持できるようにすることを特徴とする冷凍装置用膨張
    弁。
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