JP2001116386A - 多室形空気調和機 - Google Patents

多室形空気調和機

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JP2001116386A
JP2001116386A JP29509899A JP29509899A JP2001116386A JP 2001116386 A JP2001116386 A JP 2001116386A JP 29509899 A JP29509899 A JP 29509899A JP 29509899 A JP29509899 A JP 29509899A JP 2001116386 A JP2001116386 A JP 2001116386A
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compressor
indoor heat
heat exchanger
pipe
unit
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Masanobu Baba
正信 馬場
Toshiya Fuse
敏也 布施
Yoshihiro Takahashi
佳宏 高橋
Takeshi Kosakai
毅 小坂井
Michiyasu Saito
理康 斎藤
Norikazu Ishikawa
憲和 石川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動や熱応力に対する信頼性が向上し、経済
的で配管施工が簡単な多室形空気調和機を得る。 【解決手段】 各室内に設けられ、各室内熱交換器を具
備した各室内ユニットと、この各室内ユニットの各室内
熱交換器の夫々とユニット間接続配管を介して接続さ
れ、圧縮機、室外熱交換器、及び各室内熱交換器に対応
した各絞り機構を具備した室外ユニットと、を備え、前
記ユニット間接続配管が、各室内熱交換器と圧縮機とを
連通される圧縮機側ユニット間接続配管と、各室内熱交
換器と各絞り機構とを連通される各絞り機構側ユニット
間接続配管とからなり、前記圧縮機側ユニット間接続配
管が各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配管本数よ
りも少ない本数で各室内ユニットと室外ユニットとを連
結して圧縮機からの冷媒を室外熱交換器又は各室内熱交
換器へ循環させ、各室内を冷房又は暖房するようにした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室外ユニットおよ
び室内ユニットからなる多室形空気調和機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開平6−109285
号公報に示された従来の多室形空気調和機の冷媒回路図
である。この図に示されるように、室内熱交換15、1
6を具備した室内ユニットA、Bは高圧・低圧各2本の
ユニット間接続配管を介して室外ユニット14と接続さ
れる。また、この室外ユニット14は、冷媒を圧縮して
循環する圧縮機1と、この圧縮機からの冷媒を冷房時に
室外へ放出する室外熱交換器2と、この室外熱交換器2
からの冷媒を調節してA側室内ユニット15の室内熱交
換器15aへの冷媒量を調整する絞り機構としての膨張
弁3と、この膨張弁3と並列に設けられ、室外熱交換器
2からの冷媒を調節してB側室内熱交換器16bの冷媒
量を調整する膨張弁4と、を具備すると共に、前述の高
圧・低圧各2本のユニット間接続配管の高圧側(絞り機
構側)ユニット間接続配管17、18のそれぞれに接続
されて各膨張弁3、4に接続される液側接続バルブ5及
び6と、高圧・低圧各2本のユニット間接続配管の低圧
側(圧縮機側)ユニット間接続配管19、20のそれぞ
れに接続され、ガス側分配管10を介して圧縮機1に接
続されるガス側接続バルブ7及び8とを具備している。
【0003】以上の如く、室内ユニット15、16と室
外ユニット14とは絞り機構側ユニット間接続配管1
7、18と圧縮機側ユニット間接続配管19、20の各
2ずつの接続配管で連絡され、圧縮機1からの冷媒が順
次室外熱交換2、膨張弁3、4、及び室内熱交換器15
a、16bを循環して圧縮機1に戻る配管を介して連結
され、冷房冷凍サイクルが構成されている。
【0004】また、図8は特開平6−109285号公
報に示された従来の他の多室形空気調和機の冷媒回路図
であり、この図に示されるように、この回路では、室外
ユニット14の内部に圧縮機1、室外熱交換器2、室内
ユニット15の室内熱交換器15aの冷媒流量を制御す
る膨張弁3、室内ユニット16の室内熱交換器16bの
冷媒流量を制御する膨張弁4、を具備し、かつ、室内熱
交換器15a、16bのそれぞれに連通した絞り機構側
ユニット間接続配管17、18の液側接続部となる液側
接続バルブ5、6と、室内熱交換器15a,16bのそ
れぞれに連通した圧縮機側ユニット間接続配管19、2
0のガス側接続部となるガス側の集合器11と、を具備
し、室内熱交換器15a、16bとユニット間接続配管
17、18、19、20を介して接続され、冷凍サイク
ルが構成されている。即ち、この例でも、暖房時に圧縮
機1の吐出配管となったり、冷房時吸入配管となる圧縮
機側配管は室外ユニット14内では一本で構成されてい
るものの、室内ユニット15、16と室外ユニット14
とを接続する接続配管は、室内ユニット台数に対応した
数の2本で構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の多室形空気調和機では、各室内ユニット台数に応
じた接続バルブやユニット間接続配管が必要となり、部
品点数が多くなるため、コストが高くなったり、室外ユ
ニットの配管スペースが大きくなるという問題点があっ
た。
【0006】また、図7に示すように、室内ユニットの
台数に対応した本数の吐出側接続配管を室外ユニット内
を引き回す必要があるため、配管スペースファクターが
大きく、配管作業がやり難く、更には吐出側配管の防振
等を行わなければならないという問題点があった。
【0007】この発明は係る問題点を解決するためにな
されたもので、配管作業の工程が少なく、経済的で、振
動や熱応力に対する信頼性が向上した多室形空気調和機
を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の多室形空気調和
機は、各室内に設けられ、各室内熱交換器を具備した各
室内ユニットと、この各室内ユニットの前記各室内熱交
換器の夫々とユニット間接続配管を介して接続され、圧
縮機、室外熱交換器、及び前記各室内熱交換器に対応し
た各絞り機構を具備した室外ユニットと、を備え、前記
ユニット間接続配管が、前記各室内熱交換器と前記圧縮
機とを連通される圧縮機側ユニット間接続配管と、前記
各室内熱交換器と前記各絞り機構とを連通される各絞り
機構側ユニット間接続配管とからなり、前記圧縮機側ユ
ニット間接続配管が前記各室内熱交換器の冷房運転時出
口側接続配管本数よりも少ない本数で前記各室内ユニッ
トと前記室外ユニットとを連結して前記圧縮機からの冷
媒を前記室外熱交換器又は前記各室内熱交換器へ循環さ
せ、前記各室内を冷房又は暖房するようにしたものであ
る。
【0009】また、前記圧縮機側ユニット間接続配管の
総内径断面積が、前記各室内熱交換器の冷房運転時出口
側接続配管の総内径断面積よりも小さい断面積で構成さ
れたものである。
【0010】また、前記圧縮機側ユニット間接続配管の
総内径断面積が、前記各室内熱交換器の冷房運転時出口
側接続配管の総内径断面積の前記圧縮機側接続配管相当
本数に対する前記各室内熱交換器出口側接続配管相当本
数比の平方根の逆数値よりも大きい断面積で構成された
ものである。
【0011】また、前記圧縮機側ユニット間接続配管
が、前記各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配管の
本数に関わらず、1本のみで構成されたものである。
【0012】また、前記各絞り機構側ユニット間接続配
管が、前記各室内熱交換器の夫々に対応した配管本数で
構成されたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1、2は、この
発明の実施の形態1における多室形空気調和機の冷媒回
路図であり、これらの図に示すように、Aは室内Aに設
けられ、該室内を冷房又は暖房する室内熱交換器15a
を具備した室内ユニット15、Bは室内Bに設けられ、
該室内を冷房又は暖房する室内熱交換器16bを具備し
た室内ユニット16、14はこれらの室内ユニット15
及び16とユニット間接続配管17、18、21で接続
された室外ユニットであり、この室外ユニット14には
圧縮機1、室外熱交換器2、及び各室内ユニット15及
び16の夫々に対応した絞り機構である膨張弁3及び膨
張弁4を具備している。
【0014】また、ユニット間接続配管は、各室内熱交
換器15a、16bと圧縮機1とを連通させる圧縮機側
ユニット間接続配管21と、室内熱交換器15aと絞り
機構である膨張弁3とを連通させる絞り機構側ユニット
間接続配管17と、室内熱交換器16bと絞り機構の膨
張弁4とを連通させる絞り機構側ユニット間接続配管1
8とからなり、このユニット間接続配管17、18、2
1を介して室外ユニットの圧縮機1、室外熱交換器2、
絞り機構3、4、及び室内ユニットの室内熱交換器15
a、16が順次配管で接続され、各室内A、Bを冷房又
は暖房する冷凍サイクルを構成する。
【0015】なお、圧縮機側ユニット間接続配管21
が、各室内熱交換器15a、16bと圧縮機1とを連通
させる時には、図2に示すように、各室内熱交換器15
a、16bの出口側接続配管21a、21bを集配10
でまとめてから連通させるようにしても良いし、或い
は、図1に示すように、圧縮機側ユニット間接続配管2
1に集配機能を持たせ、各出口側接続配管21a、21
bを圧縮機側ユニット間接続配管21に接続することに
よって各室内熱交換器15a、16bと圧縮機1とを連
通させるようにしても良い。また、その他の符号は従来
技術で説明したので、説明を割愛する。
【0016】次に、この構成の動作について説明する。
まず、冷房運転時には、圧縮機1から吐出された高温高
圧ガス状態の冷媒は室外熱交換器2で外気と熱交換さ
れ、中温高圧の液状態冷媒となり、液側分配管9でA側
およびB側に分岐され、それぞれの膨張弁3、4で減圧
されて低温低圧の気液二相状態となる。この気液二相状
態の冷媒は、室外ユニット14の接続口である液側接続
バルブ5,6から各絞り機構側ユニット間接続配管17
及び18を介して室内ユニットの各室内熱交換器15
a,16bへ流れ、室内空気と熱交換され、中温低圧の
ガス状の冷媒となって圧縮機側ユニット間接続配管21
を介して圧縮機に戻り、再び圧縮され、吐出される。以
後、この動作の繰り返しによって室内は冷房される。
【0017】なお、この時、2台の室内ユニットに対し
て一本の圧縮機側ユニット間接続配管21で済ましてい
るので、配管21の内径が2台の室内ユニットの夫々に
対応した各配管内径よりも下記の理由により太くなるた
め、断面2次モーメントが大きくなって、配管の剛性が
増すと共に、配管の固有振動も高い方へ変るので、振動
や熱応力に対して強くなり、信頼性が増すようになると
共に、配管施工が簡単になる。
【0018】即ち、一般的に、一定能力(一定冷媒流
量)に対する配管内の冷媒の流速を潤滑油の戻りや配管
損失の関係からほぼ同じ流速にするためには、その配管
径を下記の通りにして同じ総断面積にする必要がある。
まず、1本の接続配管で流す場合の円管内を流れる流体
の流速は、V1=G/γA1=4G/γπd1 2となる。しか
し、これを2本の接続配管に均等に分配して流す場合
は、1本の接続配管に流れる流量は半分となるため、各
配管に流れる流速を同じにするためには、V2= (G/
2)/γA2=2G/γπd2 2となる。なお、ここで、
A:各配管の断面積、γ:流体比重量、d:配管内径を
表す。また、下付添え字の1は1本の接続配管を、2は
2本の接続配管を用いた場合を表す。
【0019】従って、上記2式から、特に油戻りを考慮
して配管内流速を同じにしようとすれば、V1=V2=4G
/γπd1 2=2G/γπd2 2となり、d1=√2d2≒1.
414d2となる。即ち、1本の接続配管で流す場合
は、2本配管に分配して流す場合の配管内径の約1.4
倍にすれば、同じ断面積となり、同じ流速になる。言い
換えれば、1本配管の内径を2本配管の単管内の径約
1.4倍以内にして、その内径断面積を2本配管の総内
径断面積よりも小さくすれば、油戻りを確保した流速に
なる。
【0020】また次に、同じ配管圧力損失になるように
するための配管内径を検討すると、配管内の圧力損失は
ΔP∝λV2/dの関係式で表され、管摩擦係数はλ∝
(Re)- 1∝(Vd)-1であるから、これらの関係式を集約す
ると、ΔP∝V/d2となる。従って、この式に前述の
V=4G/γπd2を当てはめれば、ΔP∝4G/γπd
4となる。即ち、1本の接続配管で配管した場合と2本
の接続配管を用いて均等に分配して配管した場合の圧力
損失比ΔP1/ΔP2は下式のようになる。 ΔP1/ΔP2 = {4G/(d1)4}/{2G/(d2)4}=2
(d2)4/(d1)4 このことから、同じ圧力損失ΔP1=ΔP2にしようとす
れば、各接続配管の内径の比はd1=4√2d2≒1.18
9d2となるので、d1として1.189d2以上の配管
内径を用いれば、配管圧力損失は生じないことになる。
言い換えて断面積比で言えば、A=配管本数1/4πd2
の関係から、1本配管の内径断面積A1を2本配管総内
径断面積の1/√2A2以上にすれば配管圧力損失は生
じないことになる。
【0021】以上説明したように、2本配管d2に均等
に分配して流す代わりに1本配管d1で流す場合は、d1
を1.189d2以上で、かつほぼ1.414以下の配
管内径を用いれば、配管圧力損失を少なくして冷却能力
を向上させながら潤滑油を確実に戻す信頼性の高い多室
形空気調和機が得られる。
【0022】また、図3に示すように、絞り機構側接続
配管を3本にして圧縮機側接続配管を1本にしたり、或
いは、図5に示すように、絞り機構側接続配管を3本に
して圧縮機側接続配管を2本にしたりした場合も、前述
の関係式から、その時の圧縮機側ユニット間接続配管の
最適総断面積は求まる。なお、この時、圧縮機側接続配
管を2本にしても、その内の1本の径が半分の面積径に
相当する径になっているときは、1.5本に相当すると
して計算する。即ち、面積割合で本数換算する。
【0023】この考え方は、各室内熱交換器の冷房運転
時出口側接続配管が何本に相当するかを計算するときも
同様である。即ち、図6に示すように、出口側接続配管
が3本で、その各配管内径が10mm、20mm、20
mmの時は、約17.4mm内径の出口側接続配管が3
本あると考える。言い換えれば、各室内熱交換器の各冷
房運転時出口側接続配管の平均面積に相当する配管径を
決め、この求めた配管径に相当する接続配管が各室内熱
交換器台数本あると考える。従って、これらの計算結果
から、例えば、各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続
配管がN本で、圧縮機側接続配管がM本と求まった時
は、この求めた結果から、1/√(N/M)を計算し、
この計算結果に冷房運転時出口側接続配管の総内径断面
積を掛け、その結果を圧縮機側接続配管の圧損下限総断
面積とする。
【0024】以上説明したように、ユニット間接続配管
が、各室内熱交換器と前記圧縮機とを連通される圧縮機
側ユニット間接続配管と、各室内熱交換器と各絞り機構
とを連通される各絞り機構側ユニット間接続配管とから
なり、前記圧縮機側ユニット間接続配管が前記各室内熱
交換器の冷房運転時出口側接続配管本数よりも少ない本
数で各室内ユニットと室外ユニットとを連結して圧縮機
からの冷媒を前記室外熱交換器へ循環させ、各室内の冷
房するようにすると、配管径が液側配管よも太いガス側
(冷房吸入側)配管の本数が少なくなるため、経済的で
配管施工が簡単で、省スペースな多室形空気調和機が得
られる。
【0025】また、圧縮機側ユニット間接続配管の総内
径断面積を、各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配
管の総内径断面積の当該各室内熱交換器出口側接続配管
前記圧縮機側接続配管相当本数に対する前記各室内熱交
換器出口側接続配管相当本数比平方根の逆数値よりも大
きく、また、圧縮機側ユニット間接続配管の総内径断面
積を、各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配管の総
内径断面積よりも小さくすれば、配管圧力損失を少なく
して冷却能力を向上させながら潤滑油を確実に戻す信頼
性の高い多室形空気調和機が得られることになる。
【0026】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2における多室形空気調和機の冷媒回路図である。
この図に示すように、この実施の形態2においては、実
施の形態1の構成に、圧縮機1からの冷媒を圧縮機側ユ
ニット間接続配管21を介して室内熱交換器15a、1
6bへ流したり、或いは、室外熱交換器2へ流したりす
る四方弁13を、圧縮機1の吐出側配管と吸入側配管の
間に設け、各室内熱交換器15a、16bにより各室内
を冷房又は暖房するヒートポンプ機能を有する多室形空
気調和機のものである。
【0027】次に、この構成の動作について説明する。
まず、冷房運転時の動作であるが、この動作は実施の形
態1で説明したとほぼ同じ動作をし、ほぼ同じ効果が得
られるので、説明を割愛する。
【0028】次に、暖房運転時の動作であるが、まず、
圧縮機1から吐出された吐出脈動の激しい高温高圧の冷
媒ガスは四方弁13を介して圧縮機側ユニット間接続配
管21を通って、各室内熱交換器15a、16bへ流
れ、室内空気と熱交換され、中温高圧の液冷媒となり、
各室内熱交換器15a、16bから各絞り機構側ユニッ
ト間接続配管17、18へ流れ、その後、各膨張弁3、
4によって絞られ、低温低圧の気液混合の2相冷媒とな
って、室外熱交換器2へ流れ、外気と熱交換され、低温
低圧の冷媒ガスとなって、四方弁13を介して圧縮機へ
戻り、再び圧縮され、圧縮機1から吐出され、前述の動
作を繰り返しながら、各室内熱交換器15a、16bを
介して各室内を暖房する。
【0029】なお、これらの一連の動作において、図4
に示すように、2台の室内ユニットに対して一本の圧縮
機側ユニット間接続配管21で済ますような配管径に
し、しかも、一般的に、吐出配管内径と吸入配管との断
面積の関係が約1:2〜3の関係で太い吸入側配管を、
暖房時の吐出配管として利用するため、吐出配管として
は太くなるため、断面2次モーメントが大きくなり、そ
れによって配管の剛性が増すと共に、配管の固有振動も
高い方へ変るので、振動や熱応力に対して強くなり、特
に、吐出脈動による振動や、吐出冷媒の高温による熱応
力に対して信頼性が増すようになると共に、配管径が液
側配管よも太いガス側(冷房吸入側)配管の本数を少な
くできるため、配管施工が簡単になる。
【0030】また、このよう暖房時の効果を得るために
は、図5、6の構成のものに、図4に示すように四方弁
13を付加するようにしても得られることは自明であ
る。
【0031】以上説明したように、ユニット間接続配管
が、各室内熱交換器と前記圧縮機とを連通される圧縮機
側ユニット間接続配管と、各室内熱交換器と各絞り機構
とを連通される各絞り機構側ユニット間接続配管とから
なり、前記圧縮機側ユニット間接続配管が各室内熱交換
器の冷房運転時出口側接続配管本数よりも少ない本数で
各室内ユニットと室外ユニットとを連結して圧縮機から
の冷媒を室外熱交換器又は各室内熱交換器へ循環させ、
各室内を冷房又は暖房するようにしたので、当該配管の
断面2次モーメントが大きくなって配管の剛性が増すと
共に、配管の固有振動も高くなり、また、液側配管径よ
りも太いガス側(冷房吸入側)配管の本数が少なくなる
ため、経済的で配管施工が簡単で、省スペースな多室形
空気調和機が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によれば、
ユニット間接続配管が、各室内熱交換器と圧縮機とを連
通される圧縮機側ユニット間接続配管と、各室内熱交換
器と各絞り機構とを連通される各絞り機構側ユニット間
接続配管とからなり、前記圧縮機側ユニット間接続配管
が各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配管本数より
も少ない本数で各室内ユニットと室外ユニットとを連結
して圧縮機からの冷媒を室外熱交換器又は各室内熱交換
器へ循環させ、各室内を冷房又は暖房するようにしたの
で、当該配管の断面2次モーメントが大きくなって配管
の剛性が増すと共に、配管の固有振動も高くなり、ま
た、液側配管径よりも太いガス側(冷房吸入側)配管の
本数が少なくなるため、振動や熱応力に対する信頼性が
向上し、経済的で配管施工が簡単な多室形空気調和機が
得られる。
【0033】また、圧縮機側ユニット間接続配管の総内
径断面積を各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配管
の総内径断面積よりも小さくしたので、冷媒と共に潤滑
油が確実に戻るようになるため、潤滑油に起因するトラ
ブルの少ない信頼性の高い多室形空気調和機が得られ
る。
【0034】また、圧縮機側ユニット間接続配管の総内
径断面積を、各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配
管の総内径断面積の前記圧縮機側接続配管相当本数に対
する前記各室内熱交換器出口側接続配管相当本数比の平
方根の逆数値よりも大きくしたので、配管圧力損失が少
なくなるため、圧力損失に起因する流速音が低下して冷
却能力が向上した多室形空気調和機が得られる。
【0035】また、圧縮機側ユニット間接続配管が、各
室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配管の本数に関わ
らず、1本のみで構成されたので、更に、振動や熱応力
に対する信頼性が向上し、経済的で配管施工がより簡単
な多室形空気調和機が得られる。
【0036】また、各絞り機構を室外ユニットに設けた
ものにおいて、各絞り機構側ユニット間接続配管が、各
室内熱交換器の夫々に対応した配管本数で構成されたの
で、絞り時(減圧時)に発生する冷媒音が室外で発生す
るようになると共に、各室内の大きさ(各室内熱交換の
容量)毎の夫々に対応して配管されるようになるため、
各室内が静かで、集配器又は分配器が不要で、特に、暖
房時の過冷却コントロールが制御しやすい経済的で使い
勝手の良い多室形空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における多室形空気
調和機の冷媒回路図
【図2】 この発明の実施の形態1におけるその他の多
室形空気調和機の冷媒回路図
【図3】 この発明の実施の形態1におけるその他の多
室形空気調和機の冷媒回路図
【図4】 この発明の実施の形態2における多室形空気
調和機の冷媒回路図
【図5】 この発明の実施の形態1、2におけるその他
の多室形空気調和機の冷媒回路図
【図6】 この発明の実施の形態1、2におけるその他
の多室形空気調和機の冷媒回路図
【図7】 従来の多室形空気調和機の冷媒回路図
【図8】 従来のその他の多室形空気調和機の冷媒回路
【符号の説明】
1 圧縮機、 2 室外熱交換器、 3 膨張弁、 4
膨張弁、 5 液側接続バルブ、 6 液側接続バル
ブ、 7 ガス側接続バルブ、 8 ガス側接続バル
ブ、 9 液側分配管、 10 ガス側分配管、 11
集合器、 13四方弁、 14 室外ユニット、 1
5 室内ユニット、 15a 室内熱交換器、16 室
内ユニット、 16b 室内熱交換器 17絞り機構側
ユニット間接続配管、 18 絞り機構側ユニット間接
続配管、 19 圧縮機側ユニット間接続配管、 20
圧縮機側ユニット間接続配管、 21 圧縮機側ユニ
ット間接続配管、 21a 出口側接続配管、 21b
出口側接続配管、21c出口側接続配管、 22 膨
張弁、 23 液側接続バルブ、 24 室内ユニッ
ト、 25 絞り機構側ユニット間接続配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 佳宏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小坂井 毅 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 斎藤 理康 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 石川 憲和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L092 GA08 HA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各室内に設けられ、各室内熱交換器を具
    備した各室内ユニットと、この各室内ユニットの前記各
    室内熱交換器の夫々とユニット間接続配管を介して接続
    され、圧縮機、室外熱交換器、及び前記各室内熱交換器
    に対応した各絞り機構を具備した室外ユニットと、を備
    え、前記ユニット間接続配管が、前記各室内熱交換器と
    前記圧縮機とを連通される圧縮機側ユニット間接続配管
    と、前記各室内熱交換器と前記各絞り機構とを連通され
    る各絞り機構側ユニット間接続配管とからなり、前記圧
    縮機側ユニット間接続配管が前記各室内熱交換器の冷房
    運転時出口側接続配管本数よりも少ない本数で前記各室
    内ユニットと前記室外ユニットとを連結して前記圧縮機
    からの冷媒を前記室外熱交換器又は前記各室内熱交換器
    へ循環させ、前記各室内を冷房又は暖房するようにした
    ことを特徴とする多室形空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機側ユニット間接続配管の総内
    径断面積が、前記各室内熱交換器の冷房運転時出口側接
    続配管の総内径断面積よりも小さい断面積で構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の多室形空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機側ユニット間接続配管の総内
    径断面積が、前記各室内熱交換器の冷房運転時出口側接
    続配管の総内径断面積の前記圧縮機側接続配管相当本数
    に対する前記各室内熱交換器出口側接続配管相当本数比
    の平方根の逆数値よりも大きい断面積で構成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の多室形空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機側ユニット間接続配管が、前
    記各室内熱交換器の冷房運転時出口側接続配管の本数に
    関わらず、1本のみで構成されたことを特徴とする請求
    項1から3までのいずれかに記載の多室形空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記各絞り機構側ユニット間接続配管
    が、前記各室内熱交換器の夫々に対応した配管本数で構
    成されたことを特徴とする請求項1から4までのいずれ
    かに記載の多室形空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015017749A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 株式会社デンソー 車両用熱交換器
JP6576603B1 (ja) * 2019-02-27 2019-09-18 三菱電機株式会社 空気調和装置

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