JP2001115882A - ディーゼルエンジン制御装置 - Google Patents

ディーゼルエンジン制御装置

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JP2001115882A
JP2001115882A JP29423399A JP29423399A JP2001115882A JP 2001115882 A JP2001115882 A JP 2001115882A JP 29423399 A JP29423399 A JP 29423399A JP 29423399 A JP29423399 A JP 29423399A JP 2001115882 A JP2001115882 A JP 2001115882A
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繁哉 今野
Yoichi Komori
陽一 古渡
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ軸とガバナレバーとを連結する力伝達
部材が伸び変形を生じた場合でもエンジンを確実に停止
できるディーゼルエンジン制御装置の提供。 【解決手段】 ガバナレバー2と、ステップモータ7
と、燃料供給調整器11と、エンジン始動スイッチ13
と、エンジン1の回転数を検出する回転センサ12と、
燃料供給調整器11の操作でモータ7を駆動する信号を
出力するコントローラ14を備え、コントローラ14
が、始動スイッチ13のオフによりガバナレバー2を燃
料供給停止位置に動かす信号を出力するエンジン停止制
御手段20を含むとともに、この制御手段20の作動
後、回転センサ12の実回転数がエンジン停止とみなし
得る閾値以下かどうか判別する判別手段21と、この判
別手段21で閾値より大きいと判別されたとき、カバナ
レバー2を再度燃料供給停止位置方向に動かす信号を出
力する別のエンジン停止制御手段22とを含む構成にし
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に備えられるディーゼルエンジン制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のディーゼルエンジン制御装置と
して、従来、特許第2651571号公報、特開平5−
222961号公報に記載のものがある。これらの従来
技術は、ディーゼルエンジンの燃料供給量を調節するガ
バナレバーと、このガバナレバーを回動させるステップ
モータと、オペレータによって操作される燃料供給調整
器と、ディーゼルエンジンを始動あるいは停止させるエ
ンジン始動スイッチと、燃料供給調整器から出力される
信号に基づき、上述したステップモータを駆動する指令
信号を出力するコントローラとを備えるとともに、この
コントローラが、エンジン始動スイッチのオフ操作に伴
って、カバナレバーをディーゼルエンジンへの燃料供給
を停止させる方向へ回動させる停止指令信号を出力する
エンジン停止制御手段を含む構成を備え、このエンジン
停止制御手段から出力される停止指令信号を、ディーゼ
ルエンジンの慣性による回転が停止するまでの所定時
間、保持させるようになっている。
【0003】また、上述したステップモータのモータ軸
と、ガバナレバーとはプッシュ・プルケーブル等の力伝
達部材を介して連結されており、ステップモータの回動
に伴うモータ軸の回動をプッシュ・プルケーブル等の力
伝達部材を介してガバナレバーの回動として伝えるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて、ステップモータのモータ軸と、ガハナレバーとを
連結するプッシュ・プルケーブル等の力伝達部材は、経
年劣化に伴って伸び変形を生じることがある。このよう
に伸び変形を生じたときには、当該プッシュ・プルケー
ブル等が撓み、ステップモータのモータ軸の回動がガバ
ナレバーの回動として正確に伝えられなくなることが起
こりやすい。
【0005】このような事態を生じると、コントローラ
に含まれるエンジン停止制御手段から、エンジンの停止
に相応する位置にガバナレバーを回動させるために、本
来必要とされる値の停止指令信号をステップモータに出
力しても、ガバナレバーがエンジンを停止させる位置に
至らず、その結果、エンジンがいつまでも低速回転を続
けてしまう不具合を生じる。
【0006】すなわち、上述した従来技術では、エンジ
ン停止制御手段から出力される停止指令信号をエンジン
が停止するまでの所定時間保持させようとしても、プッ
シュ・プルケーブル等の経年劣化による伸び変形に伴う
撓みのためにエンジンの停止を実現できない事態が起こ
り得る。
【0007】このような状態にあっては、燃料が無駄に
消費されて不経済になるとともに、場合によってはエン
ジンの駆動を介して実施される作業に支障を生じてしま
う懸念が有る。
【0008】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、ステップモータ
のモータ軸と、ガバナレバーとを連結する力伝達部材が
伸び変形を生じた場合でも、確実にエンジンを停止させ
ることができるディーゼルエンジン制御装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に係る発明は、ディーゼルエンジン
の燃料供給量を調節するガバナレバーと、このガバナレ
バーを回動させるステップモータと、オペレータによっ
て操作される燃料供給調整器と、上記ディーゼルエンジ
ンを始動あるいは停止させるエンジン始動スイッチと、
上記燃料供給調整器から出力される信号に基づき上記ス
テップモータを駆動する指令信号を出力するコントロー
ラとを備えるとともに、このコントローラが、上記エン
ジン始動スイッチのオフ操作に伴って、上記ガバナレバ
ーを上記ディーゼルエンジンへの燃料供給を停止させる
方向へ回動させる停止指令信号を出力するエンジン停止
制御手段を含むディーゼルエンジン制御装置において、
上記ディーゼルエンジンの実回転数を検出する回転数検
出手段を備えるとともに、上記コントローラが、上記エ
ンジン停止制御手段が作動して上記停止指令信号が出力
されてから所定時間の経過後に、上記回転数検出手段か
ら出力される実回転数検出値がエンジン停止状態とみな
し得る所定の閾値以下になっているかどうか判別する判
別手段と、この判別手段で上記実回転数検出値が所定の
閾値よりも大きいと判別されたとき、上記ガバナレバー
を上記ディーゼルエンジンへの燃料供給を停止させる方
向へ回動させる別の停止指令信号を出力する別のエンジ
ン停止制御手段とを含む構成にしてある。
【0010】このように構成した請求項1に係る発明に
あっては、エンジン始動スイッチをオンし、オペレータ
が燃料供給調整器を操作すると、その信号がコントロー
ラに入力され、このコントローラからステップモータを
駆動する信号が出力される。これによりステップモータ
が駆動し、これに伴ってガバナレバーが回動し、ディー
ゼンエンジンの燃料供給量が調節される。つまりオペレ
ータが操作した燃料供給調整器の操作量に相応した回転
数でエンジンが回転する。このエンジンの回転に伴っ
て、所望の作業が実施される。
【0011】このようなエンジン駆動状態において、エ
ンジン始動スイッチをオフにすると、コントローラに含
まれるエンジン停止制御手段が作動して、このエンジン
停止制御手段から停止指令信号が出力される。これによ
り、エンジンを停止させるガバナ位置に相当する停止位
置となるように、ステップモータが回転する。この停止
位置までのステップモータの回動に伴って、ガバナレバ
ーがエンジンへの燃料供給を停止させる位置まで回動す
る。
【0012】ここで仮に、ステップモータのモータ軸
と、ガバナレバーとを連結するプッシュ・プルケーブル
等の力伝達部材が伸び変形を生じていると、この力伝達
部材が撓んで、ガバナレバーがエンジンへの燃料供給を
停止させる位置まで至らないのでその回動を停止し、エ
ンジンが低速で回転を続けてしまう事態を生じる。
【0013】このとき、本願の請求項1に係る発明で
は、回転数検出手段によってエンジンの実回転数が検出
され、コントローラに入力される。このコントローラに
含まれる判別手段は、入力された実回転数検出値が、エ
ンジン停止状態とみなし得る所定の閾値以下になってい
るかどうか判別し、所定の閾値よりも大きいと判別した
とき、コントローラに含まれる別の停止指令信号が出力
される。この別の停止指令信号により一旦、停止位置ま
で回動したステップモータが再び所定位置まで回動す
る。これに伴ってガバナレバーが一旦停止した位置より
もさらに回動し、エンジンの燃料供給を現実に停止させ
る位置までこのガバナレバーを動かすことができる。こ
れによりエンジンを確実に停止させることができる。
【0014】また,上記目的を達成するために、本願の
請求項2に係る発明は,請求項1に係る発明において、
上記別のエンジン停止制御手段が、上記ステップモータ
を所定の単位ステップずつ駆動させる別の停止指令信号
を出力するものから成る構成にしてある。
【0015】このように構成した請求項2に係る発明に
あっては、別のエンジン停止制御手段から出力される別
の停止指令信号により、一旦停止位置まで回動したステ
ップモータを所定の単位ステップずつ徐々に駆動させな
がらエンジン1が停止したかどうかを判別するようにし
てあることから、ガバナレバーが回動限界に至った状態
にあってステップモータをさらに大きく回動させるよう
な事態を未然に防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明のディーゼルエンジ
ン制御装置の実施形態を図に基づいて説明する。図1は
本発明のディーゼルエンジン制御装置の一実施形態の構
成を示す図、図2は図1に示す一実施形態に備えられる
コントローラにおけるエンジン停止制御に際しての処理
手順を示す図である。
【0017】図1において、1は制御対象であるディー
ゼンエンジン、2はエンジン1の燃料供給量を調節する
ガバナレバー、3はエンジン停止側にガバナレバー2が
回動するときの回動限界を規定する下限ストッパ、4は
エンジン最高回転側にガバナレバー2が回動するときの
回動限界を規定する上限ストッパ、5はガバナレバー2
が上限ストッパ4に近づく方向に付勢するばねである。
【0018】6はモータ装置で、このモータ装置6には
ステップモータ7が含まれている。このステップモータ
7のモータ軸8と、ガバナレバー2とは、力伝達部材、
例えばプッシュ・プルケーブル9で連結させてある。1
0はステップモータ7のモータ軸8の回動角を検出する
ガバナ角センサである。11はオペレータによってダイ
ヤル操作される燃料供給調整器、12はエンジン1の実
回転数を検出する回転数検出手段、例えばエンジン回転
センサである。また、13はエンジン1を始動あるいは
停止させるエンジン始動スイッチである。
【0019】14は、燃料供給調整器11から出力され
る信号に基づきステップモータ7を駆動する指令信号を
出力するコントローラである。このコントローラ14
は、燃料供給調整器11から出力される信号を所定の内
部値に変換する信号変換部15と、内部値とエンジン目
標回転数との関係があらかじめ設定される内部値−エン
ジン目標回転数変換テーブル16と、この変換テーブル
16から出力されるエンジン目標回転数をさらに所定の
内部値に変換する信号変換部17と、記憶部18とを含
んでいる。
【0020】記憶部18は、エンジン1を停止させるガ
バナレバー2の回動位置に相応するステップモータ7の
停止位置に相当する信号値と、エンジン1の駆動状態か
らステップモータ7が停止位置に戻され、これに伴って
ガバナレバー2がエンジン1を停止させる所定の位置に
至った時点、すなわちエンジン停止指令信号が出力され
た時点から、エンジン1の慣性による回転が停止するま
でに相応する所定時間ΔTがあらかじめ記憶されるとと
もに、ステップモータ7の微少量の回動角に相応する単
位ステップΔSと、ステップモータ7が停止位置に戻さ
れ、カバナレバー2が回動したにもかかわらずエンジン
1を停止させる所定の位置まで至らないで止まり、エン
ジン1が低速回転してしまう事態を生じ、その後に後述
のように再びステップモータ7が操作されて、ガバナレ
バー2がエンジン1を停止させる本来の位置に至った時
点、すなわち上述のエンジン停止指令信号とは別のエン
ジン停止指令信号が出力された時点から、エンジン1の
慣性による回転が停止するまでに相応する所定時間Δt
とが、あらかじめ記憶されている。なお、上述の所定時
間ΔT、Δtは、エンジン1の大きさ、機種に応じた時
間が設定される。
【0021】また、コントローラ14は、上述したエン
ジン始動スイッチ13、信号変換部17、エンジン回転
センサ12、およびガバナ角センサ10が接続され、ス
テップモータ7を駆動する指令信号をモータ装置6に出
力するステップモータ駆動指令計算部19を備えてい
る。このステップモータ駆動指令計算部19は、エンジ
ン始動スイッチ13のオフ操作に伴って、カバナレバー
2をエンジン1への燃料供給を停止させる方向へ回動さ
せる停止指令信号を出力するエンジン停止制御手段20
を含むとともに、このエンジン停止制御手段20が作動
して停止指令信号が出力されてから所定時間ΔTの経過
後に、エンジン回転センサ12から出力される実回転数
検出値がエンジン停止状態とみなし得る所定の閾値以下
になっているかどうか判別する判別手段21と、この判
別手段21で実回転数検出値が所定の閾値よりも大きい
と判別されたとき、カバナレバー2をエンジン1への燃
料供給を停止させる方向へさらに回動させる別の停止指
令信号を出力する別のエンジン停止制御手段22とを含
む構成にしてある。
【0022】上述のように構成した本実施形態の動作に
ついて以下に説明する。なお、あらかじめコントローラ
14の記憶部18には、上述したステップモータ7の停
止位置に相当する信号値と、所定時間ΔT、Δt、及び
ステップモータ7の微少量の回動角に相応する単位ステ
ップΔSなどが記憶される。
【0023】ここで、エンジン始動スイツチ13をオン
し、オペレータが燃料供給調整器11のダイヤルを操作
すると、その信号がコントローラ14の信号変換部15
に入力される。これにより燃料供給調整器11の操作量
に相当する内部値に変換され、その内部値が内部値−エ
ンジン目標回転数変換ケーブル16に出力される。この
変換テーブル16で、燃料供給調整器11の操作量に相
当する内部値が、対応する目標回転数に変換され、その
目標回転数が信号変換部17に出力される。ここで再
び、その目標回転数に相応する内部値に変換され、その
内部値がステップモータ駆動指令計算部19に出力され
る。このステップモータ駆動指令計算部19は、信号変
換部17から出力される内部値に相当する駆動指令信号
をモータ装置6に出力する。これによりモータ装置6の
ステップモータ7が、すなわちモータ軸8が図1におい
て時計方向に回動する。このモータ軸8の回動角度は、
ガバナ角センサ10によって検出され、ステップモータ
駆動指令計算部19に出力される。ステップモータ駆動
指令計算部19は、ガバナ角センサ10から出力される
信号値が、信号値変換部17から出力される内部値に相
当する値に至ったとき、モータ装置6への駆動指令信号
の出力を停止させる。
【0024】この間、上述したモータ軸8の図1の時計
方向の回動に伴ってプッシュ・プルケーブル9が図1に
おいて右方向に移動し、これによりガバナレバー2が図
1において反時計方向に回動する。ステップモータ駆動
指令計算部19からモータ装置6への駆動指令信号の出
力値停止によりステップモータ7、すなわちモータ軸8
が回動を停止したとき、ガバナレバー2の回動も停止す
る。このときガバナレバー2によって調節されるエンジ
ン1の燃料供給量は、オペレータが操作した燃料供給調
整器11の操作量に応じたものとなる。すなわち、燃料
供給調整器11の操作量に応じたエンジン回転数でエン
ジン1が駆動する。このエンジン1の駆動により、所定
の作業が実施される。
【0025】例えば、エンジン1が装備される建設機械
が油圧ショベルであれば、油圧ポンプが、エンジン1に
よって駆動し、ブーム、アーム、バケット等を含むフロ
ント作業機を介して、土砂の掘削などの作業が実施され
る。
【0026】このようにしてエンジン1が駆動している
状態から、現に実施している作業を終了させるためにエ
ンジン1を停止させようとしてエンジン始動スイッチ1
3がオフ操作されると、ステップモータ駆動指令計算部
19のエンジン停止制御手段20が作動して、図2のフ
ローチャートで示すエンジン停止制御が実施される。以
下、この図2のフローチャートに基づいて説明する。
【0027】まず、記憶部18に記憶されるステップモ
ータ7の停止位置に相当する信号値がステップモータ駆
動指令計算部19に読み出され、その信号値に相当する
停止指令信号が、エンジン停止制御手段20からモータ
装置6に出力される。これによりステップモータ7が停
止位置方向に戻るように回動し、すなわち図1において
反時計方向に回動し、これと一体的にモータ軸8が回動
する。その回動角がガバナ角センサ10で検出され、ス
テップモータ駆動指令計算部19に出力される。ガバナ
角センサ10から出力される回動角すなわち信号値が、
上述したステップモータ7の停止位置に相当する信号値
になったとき、ステップモータ7及びモータ軸8は回動
を停止し、停止位置に静止、保持される状態となる。
【0028】この間、モータ軸8の停止位置方向へ戻る
回動動作と一体的にプッシユ・プルケーブル9も図1に
おいて左方向に移動し、ガバナレバー2が図1において
時計方向に回動し、つまり下限ストッパ3に近づく方向
に回動し、ステップモータ7すなわちモータ軸8の回動
停止とともにその回動を停止する(図2の手順S1)。
【0029】ステップモータ駆動指令計算部19は、停
止指令信号の出力の停止に際し、記憶部18に記憶され
る所定時間ΔTを読み出し、停止指令信号を出力した時
点からの時間の計測を開始する。そして、その計測時間
が所定時間ΔTに至るかどうか判別する(図2の手順S
2)。計測時間が所定時間ΔTに至ったとき、ステップ
モータ駆動指令計算部19に含まれる判別手段21は、
エンジン回転センサ12から出力される実回転数検出値
が、エンジン1の停止とみなし得る所定の閾値以下であ
るかどうか判別する(図2の手順S3)。ここで、通常
の場合は、ステップモータ7が停止位置に戻され、これ
に伴ってガバナレバー2がエンジン1の燃料供給を停止
する位置に保たれることから、エンジン回転センサ12
から出力される実回転数検出値は所定の閾値以下であ
り、判別手段21はエンジン1が停止していると判別す
る。この間、エンジン停止制御手段20からの停止指令
信号すなわちステップモータ7を停止位置に保持する信
号が出力され続け、判別手段21でエンジン1が停止し
ていると判別されたとき、停止制御手段20からの停止
指令信号の出力を停止させる処理がなされる。
【0030】例えば、上述したプッシュ・プルケーブル
9を含む本実施形態のエンジン制御装置が比較的新し
く、プッシュ・プルケーブル9にほとんど伸び変形を生
じない間は、上述の各動作が繰り返しおこなわれ、エン
ジン1の駆動と停止が実施される。
【0031】そして特に、本実施形態では、例えば当該
エンジン制御装置が繰り返し使用された経年劣化など
で、プッシュ・プルケーブル9に伸び変形を生じている
ときに有効である。
【0032】すなわち、プッシュ・プルケーブル9に伸
び変形が生じると、このプッシュ・プルケーブル9に撓
みを生じ、ステップモータ7のモータ軸8の回動がガバ
ナレバー2の回動として正確に伝えられなくなり、ステ
ップモータ9を上述した停止位置に保持しても、ガバナ
レバー2がエンジン1への燃料供給を停止させる正規の
位置に至らず、その手前の位置で停止してしまう事態が
起こりやすい。この場合には、上述のようにエンジン1
の燃料供給が継続され、エンジン1は低速回転を続けて
しまう。
【0033】本実施形態では、上述のように、ステップ
モータ駆動指令計算部19に含まれるエンジン停止制御
手段20から停止指令信号を出力させステップモータ7
を停止位置に復帰させた後の判別手段21における判別
(図2の手順S3)で、エンジン1が停止していないと
判別されたとき、すなわち、エンジン回転センサ12か
ら出力される実回転数検出値が、エンジン1の停止とみ
なし得る所定の閾値よりも大きいと判別されたときに
は、図2の手順S4に移る。
【0034】この手順S4では、ステップモータ駆動指
令計算部9に含まれる別のエンジン停止制御手段22が
作動し、記憶部18に記憶されていた単位ステップΔS
に相当する信号値を有する別の停止指令信号がモータ装
置6に出力される。これにより、ステップモータ7及び
モータ軸は、単位ステップΔSに相当する角度だけ図1
の反時計方向に回動する(図2の手順S4)。これに伴
いプッシュ・プルケーブル9は図1の左方向にわずかに
移動し、ガバナレバー2は時計方向に、すなわち下限ス
トッパ3にさらに近づく方向に回動する。上述した別の
停止指令信号の出力に際し、ステップモータ駆動指令計
算部19は記憶部18に記憶されている所定時間Δtを
読み出し、別の停止指令信号を出力した時点からの時間
の計測を開始する。そして、その計測時間が所定時間Δ
tに至るかどうか判別する(図2の手順S5)。なお、
図2の手順S2における処理は、比較的高速のエンジン
回転からの停止に係り、また図2の手順S5における処
理は低速からの停止に係ることから、エンジン1の慣性
を考慮して、例えば所定時間Δtを所定時間ΔTよりも
あらかじめ小さく設定してある。
【0035】次に図2の手順S3に戻り、再びエンジン
1は停止しているかどうか判別手段21で判別される。
ここでエンジン1が停止していないと判別されたとき
は、再び手順S4に移り、上述と同様に単位ステップΔ
Sに相当する信号値を有する別の停止指令信号がモータ
装置6に出力される。これにより、ステップモータ7及
びモータ軸8は、さらに単位ステップΔSに相当する角
度だけ図1の反時計方向に回動し、プッシュ・プルケー
ブル9を介してガバナレバー2は下限ストッパ3に近づ
く時計方向にわずかに回動する。次に再び手順S5の所
定時間Δt待つ処理が実施される。
【0036】以下、同様の処理が図2の手順S3でエン
ジン1が停止しているとみなされるまで順次繰り返し実
施される。このように、別のエンジン停止制御手段22
から単位ステップΔSに相当する信号値を有する別の停
止指令信号がモータ装置6に順次出力されている状態に
あって、図2の手順S3の判別手段21における判別
で、回転センサ12から出力される実回転数検出値が所
定の閾値以下と判別されると、エンジン1は停止とみな
される状態に至り、それまで出力され続けていた別の停
止指令信号の出力が停止する処理がなされる。
【0037】このように構成した本実施形態にあって
は、ステップモータ7のモータ軸8と、カバナレバー2
とを連結するプッシュ・プルケーブル9に伸び変形を生
じた場合でも、確実にエンジン1を停止させることがで
き、これにより燃料の無駄な消費を抑え、経済性を高め
ることができるとともに、エンジン1の駆動を介して実
施される作業を確実に終了させることができる。
【0038】また、プッシュ・プルケーブル9が経年劣
化等により伸び変形が生じた場合に、一旦、停止位置ま
で回動したステップモータ7を所定の単位ステップΔS
だけ徐々に回動させながらエンジン1が停止したかどう
かを判別するようにしてあることから、ガバナレバー2
が回動限界に至った状態にあってステップモータ7をさ
らに大きく回動させるような事態を未然に防ぐことがで
き、これによりステップモータ7の脱調を防止すること
ができる。また、このようにステップモータ7の脱調を
防止できることから、プッシュ・プルケーブル9にほと
んど伸び変形を生じないときの燃料供給停止位置に対応
する上述した停止位置の設定ずれを生じることがなく、
安定したエンジン停止制御性能を保つことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の各請求項に係る発明によれば、
ステップモータのモータ軸と、ガバナレバーとを連結す
る力伝達部材が伸び変形を生じた場合でも、確実にエン
ジンを停止させることができ、これにより従来生じてい
た燃料の無駄な消費を抑え、従来に比べて経済性に優れ
るとともに、エンジンの駆動を介して実施される作業を
確実に終了させることができる。
【0040】また特に、請求項2に係る発明によれば、
ステップモータの脱調を防止することができ、これによ
り力伝達部材にほとんど伸び変形を生じないときの燃料
供給停止位置に対応する停止位置の設定ずれを生じるこ
とがなく、安定したエンジン停止制御性能を保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディーゼンエンジン制御装置の一実施
形態の構成を示す図である。
【図2】図1に示す一実施形態に備えられるコントロー
ラにおけるエンジン停止制御に際しての処理手順を示す
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 ガバナレバー 3 下限ストッパ 4 上限ストッパ 5 ばね 6 モータ装置 7 ステップモータ 8 モータ軸 9 プッシュ・プルケーブル 10 ガバナ角センサ 11 燃料供給調整器 12 エンジン回転センサ(回転数検出器) 13 エンジン始動スイッチ 14 コントローラ 15 信号変換部 16 内部値−エンジン目標回転数変換テーブル 17 信号変換部 18 記憶部 19 ステップモータ駆動指令計算部 20 エンジン停止制御手段 21 判別手段 22 別のエンジン停止制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3G060 AA08 BA03 BA16 CB09 CC09 DA00 GA00 GA03 GA19 3G301 HA02 HA28 JA08 JA15 KA28 LA00 LC04 MA11 NA08 NE23 PE01Z PF00Z PF16Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの燃料供給量を調節
    するガバナレバーと、このガバナレバーを回動させるス
    テップモータと、オペレータによって操作される燃料供
    給調整器と、上記ディーゼルエンジンを始動あるいは停
    止させるエンジン始動スイッチと、上記燃料供給調整器
    から出力される信号に基づき上記ステップモータを駆動
    する指令信号を出力するコントローラとを備えるととも
    に、このコントローラが、上記エンジン始動スイッチの
    オフ操作に伴って、上記ガバナレバーを上記ディーゼル
    エンジンへの燃料供給を停止させる方向へ回動させる停
    止指令信号を出力するエンジン停止制御手段を含むディ
    ーゼルエンジン制御装置において、 上記ディーゼルエンジンの実回転数を検出する回転数検
    出手段を備えるとともに、 上記コントローラが、 上記エンジン停止制御手段が作動して上記停止指令信号
    が出力されてから所定時間の経過後に、上記回転数検出
    手段から出力される実回転数検出値が、エンジン停止状
    態とみなし得る所定の閾値以下になっているかどうか判
    別する判別手段と、 この判別手段で上記実回転数検出値が所定の閾値よりも
    大きいと判別されたとき、上記ガバナレバーを上記ディ
    ーゼルエンジンへの燃料供給を停止させる方向へ回動さ
    せる別の停止指令信号を出力する別のエンジン停止制御
    手段とを含むことを特徴とするディーゼルエンジン制御
    装置。
  2. 【請求項2】 上記別のエンジン停止制御手段が、上記
    ステップモータを所定の単位ステップずつ駆動させる別
    の停止指令信号を出力するものから成ることを特徴とす
    る請求項1記載のディーゼルエンジン制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476229B1 (ko) * 2002-12-13 2005-03-10 현대자동차주식회사 엔진 시동시 역화 방지장치 및 방법
CN115263567A (zh) * 2022-08-17 2022-11-01 北京雷神博峰信息技术有限责任公司 一种电子式手自一体调速器

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