JP2001115758A - ブラインド装置及びブラインド内蔵複層ガラス - Google Patents

ブラインド装置及びブラインド内蔵複層ガラス

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JP2001115758A
JP2001115758A JP29166899A JP29166899A JP2001115758A JP 2001115758 A JP2001115758 A JP 2001115758A JP 29166899 A JP29166899 A JP 29166899A JP 29166899 A JP29166899 A JP 29166899A JP 2001115758 A JP2001115758 A JP 2001115758A
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Keisuke Tanaka
啓介 田中
Masaki Mamiya
昌樹 間宮
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サッシ枠に収る薄いブラインド内蔵複層ガラ
スを提供する。 【解決手段】 左枠21に2個1組のコ字形のレール半
体37,38からなる筒形レール39を収納し、一方の
レール半体37に形成した凹部41に他方のレール半体
38の凸部42を差込むことでレール半体37,38同
士を繋ぎ、この様な筒形レール39にII字状のホルダ
プレート44を収納し、このホルダプレート44の中央
に昇降スクリュー23を納め、ホルダプレート44から
薄肉帯部45及び長円状スプリング部46を介して舌部
47を延ばし、この舌部47に羽根25を止める。 【効果】 食み出しの要因となる縦紐を廃止することに
成功したものであり、食み出しが無ければ、ブラインド
内蔵複層ガラスの薄型化を達成することができる。具体
的には、W1=10mm、T=3mm、t1=2mmと
すれば、L2=10+2×2+2×3=20mmとな
り、ブラインド内蔵複層ガラス10を既存のサッシ枠に
簡単に嵌込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラインド装置及び
ブラインド内蔵複層ガラスの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図9(a)〜(c)は従来のブラインド
装置の断面図兼作用説明図である。一般住宅のブライン
ドやオフィスビルのブラインドの大半は、(a)に示す
ような太い2本の縦紐101,102に一定間隔で横糸
103・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)を渡した
「はしごひも」に、八ッ橋(京菓子の一種)状の羽根1
04・・・を載せた構造のものであり、羽根104は正し
くは横糸103に載っており、横糸103は剛性に乏し
いので、羽根自体でたわみ剛性を保つべく0.2〜0.
4mm厚さの硬質樹脂又は軽金属で山形に形成したもの
である。
【0003】(b)において、左の縦紐101を下げ、
右の縦紐102を上げれば、横糸103・・・が斜めにな
り、これに伴なって羽根104・・・が回転する。羽根1
04・・・の傾斜を強めれば、ブラインド(目隠し)状態
になる。この様に、羽根104・・・を回して、(a)又
は(b)を任意に選択することで、非目隠し状態と目隠
し状態の何れかにすることができる。
【0004】(c)は、(a),(b)では図示しなか
った昇降リボン105を備え、この昇降リボン105
で、最下位の羽根104bを引き上げることで、複数
(この図では4枚)の羽根104b,104・・・を密着
させ、ブラインドを上昇させることができることを示
す。このときに、左右の縦紐101,102はたるん
で、こぶ106・・・になり、こぶ106,106が左右
に各3mm程度、食み出す。
【0005】図10は従来のブラインド内蔵複層ガラス
の断面図であり、ブラインド内蔵複層ガラスは、2枚の
ガラス板111,112間に、縦紐101,102、横
糸103・・・及び羽根104・・・からなるブラインド装置
を内蔵したものであり、ブラインド装置の幅をW、ガラ
ス板111又は112の厚さをT、ガラス板111又は
112とブラインド装置との間のクリアランスをt,t
とすれば、複層ガラスの厚さL1は、W+2×t+2×
Tとなり、W=10mm、t=5mm、T=3mmとす
れば、L1=10+2×5+2×3=26mmとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】住宅用の複層ガラス用
断熱サッシの多くは、溝幅が22mmであり、板厚を考
慮するとこのサッシ枠に嵌める複層ガラスは20mm以
内にする必要がある。しかし、現状はこの様に薄いブラ
インド内蔵複層ガラスが無いので、サッシ枠から一部食
み出した様な窓ガラス構造にするしかない。そこで、本
発明の目的は薄型のブラインド装置を開発し、サッシ枠
に収る薄いブラインド内蔵複層ガラスを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1のブラインド装置は、羽根の端部にホルダプ
レートを取付け、上下に並べたホルダプレート同士を折
畳み可能な蛇腹テープで連結し、これらのホルダプレー
トを筒形レールに昇降可能に収納し、多数のホルダプレ
ートのうち最上位のホルダプレートを昇降不能とし最下
位のホルダプレートを筒形レールに収納した昇降スクリ
ューで強制移動することで複数段のホルダプレートをア
コーデオンの様に拡縮できるようにし、前記筒形レール
を羽根と直交する方向に接離できるように分割したレー
ル半体とレール半体とで構成し、これらレール半体の接
離させることでホルダプレートを回転させるようにした
ことを特徴とする。
【0008】食み出しの要因となる縦紐を廃止した。即
ち、羽根の端部に取付けたホルダプレートを、筒形レー
ルに収納して走らせることで羽根を昇降し、又、筒形レ
ールを構成する一対のレール半体を接近させることでホ
ルダプレートを傾斜させ羽根を回す。この様に縦紐を廃
止したので、ブラインド装置の薄型化が達成できる。ま
た、筒形レールに沿ってホルダプレートを走らせるの
で、このホルダプレートに掛け渡した羽根が垂れ下がる
心配はなく、この結果、ブラインド装置を傾斜窓や水平
窓に取付けることができる。
【0009】請求項2のブラインド装置は、羽根の端部
にホルダプレートを取付け、上下に並べたホルダプレー
ト同士を折畳み可能な蛇腹テープで連結し、これらのホ
ルダプレートを筒形レールに昇降可能に収納し、多数の
ホルダプレートのうち最上位のホルダプレートを昇降不
能とし最下位のホルダプレートを筒形レールに収納した
昇降スクリューで強制移動することで複数段のホルダプ
レートをアコーデオンの様に拡縮できるようにし、筒形
レールを羽根と直交する方向に接離できるように且つ上
下動可能に分割したレール半体とレール半体とで構成
し、これらレール半体の一方を上げ、他方を下げつつ両
者を接近させることでホルダプレートを水平状態から傾
斜若しくは垂直状態に回転させるようにしたことを特徴
とする。
【0010】請求項2は、請求項1に、一対のレール半
体のうち、一方を上げ、他方を下げる動作を加えた。レ
ール半体の上げ下げ動作と接離動作との双方により、羽
根の回転を一層確実に、円滑に行うことができる。そし
て、食み出しの要因となる縦紐を廃止しので、ブライン
ド装置の薄型化が達成できる。また、筒形レールに沿っ
てホルダプレートを走らせるので、このホルダプレート
に掛け渡した羽根が垂れ下がる心配はなく、この結果、
ブラインド装置を傾斜窓や水平窓に取付けることができ
る。
【0011】請求項3のブラインド装置は、羽根を左右
のホルダプレートに張力を掛けて貼った箔としたことを
特徴とする。箔は金属箔(金属膜を含む)、樹脂箔(樹
脂膜を含む)、布など、薄くて軽いリボン若しくは帯で
あれば、種類は問わない。張力を掛けた箔は平坦形状を
維持するため、ブラインドの羽根に好適である。箔であ
ればごく薄くすることができ、羽根並びに装置の軽量化
が達成できる。
【0012】請求項4のブラインド内蔵複層ガラスは、
請求項1、請求項2又は請求項3記載のブラインド装置
と、前記筒形レールを収納する中空の左右枠と、これら
左右枠の上端に掛け渡した上枠と、左右枠の下端に掛け
渡した下枠と、これらの枠並びに前記ブラインド装置を
挟む2枚のガラス板と、2枚のガラス板を密封構造にす
るためにガラス板間に充填したシール材とからなる。
【0013】ブラインド装置に縦紐を採用していないの
で、ぎりぎりまでガラス板を近づけることができ、ブラ
インド内蔵複層ガラスの薄型化が達成できる。薄けれ
ば、既存のサッシ枠に直接的に嵌合できる。筒形レール
に沿ってホルダプレートを走らせるので、このホルダプ
レートに掛け渡した羽根が垂れ下がる心配はなく、この
結果、ブラインド内蔵複層ガラスは傾斜窓や水平窓とす
ることができる。
【0014】請求項5のブラインド内蔵複層ガラスは、
上枠及び下枠を中空材で構成し、そこに羽根昇降する羽
根昇降用モータと羽根を回す羽根回転用モータとを内蔵
し、羽根昇降用モータで昇降スクリューを駆動し、羽根
昇降用モータでレール半体同士を上下動しつつ接離する
ようにしたことを特徴とする。
【0015】上枠又は下枠に羽根昇降用モータを内蔵
し、この羽根昇降用モータで羽根を昇降する。下枠又は
上枠に羽根回転用モータを内蔵し、この羽根回転用モー
タで羽根を回す。この様にモータを枠に内蔵すれば、2
枚のガラス板間にブラインド装置並びにモータの全てが
収り、見栄えが良くなる。そして、モータへ給電するだ
けで羽根を昇降し回転することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るブラインド内蔵複層ガ
ラスの斜視図であり、ブラインド内蔵複層ガラス10
は、2枚のガラス板11,12の間にブラインド装置2
0を内蔵し、周囲をシール材13で塞いだものである。
14,15は配線である。
【0017】図2は手前のガラス板を外した状態の複層
ガラスの正面図であり、ブラインド装置20は、中空の
左右枠21,22に昇降スクリュー23,23を内蔵
し、左右枠21,22間に羽根25・・・を掛け渡し、上
枠26に羽根昇降用モータ27及び昇降軸28,28、
べベルギヤ29,29を収納し、これらのべベルギヤ2
9,29で前記昇降スクリュー23,23を正逆転させ
るようにし、また、下枠31に羽根回転用モータ32、
回転軸33,33及び回転カム34,34を内蔵したも
のである。12は奥のガラス板、13はシール材であ
る。
【0018】図3は図2の3−3線断面図であり、左枠
21は乾燥剤35を収納する小室36を備えた略日の字
断面の押出し材であり、この様な左枠21に2個1組の
コ字形のレール半体37,38からなる筒形レール39
を収納し、一方のレール半体37に形成した凹部41に
他方のレール半体38の凸部42を差込むことでレール
半体37,38同士を繋ぎ、この様な筒形レール39に
II字状のホルダプレート44を収納し、このホルダプ
レート44の中央に昇降スクリュー23を納め、前記ホ
ルダプレート44から薄肉帯部45及び長円状スプリン
グ部46を介して舌部47を延ばし、この舌部47に羽
根25を止める構造を採用した。48,48は掛け爪で
ある。この掛け爪48は、1個又は3個以上であっても
よい。この掛け爪48の代わりに、羽根25をホルダプ
レート44に接着してもよい。
【0019】ここで、ガラス板11又は12の厚さを
T、羽根25の幅をW1、ガラス板11又は12と羽根
25との間のクリアランスをt1,t1とすれば、複層
ガラスの厚さL2は、W1+2×t1+2×Tとなり、
W1=10mm、t1=2mm、T=3mmとすれば、
L2=10+2×2+2×3=20mmとなる。クリア
ランスt1を1mmとすればL2は18mmとなる。厚
さL2が20mm以下であれば、ブラインド内蔵複層ガ
ラス10を既存のサッシ枠に簡単に嵌込むことができ
る。
【0020】なお、ホルダプレート44の幅(ガラス板
11からガラス板12に向う長さ)は、ガラス板11,
12の間隔(W1+2×t1)から、左枠21の肉厚及
び筒形レール39の肉厚を差引いた寸法とすることがで
き、安定させる上では大きいほど良い。本例では羽根2
5の幅W1と同一としたが、変更することは差支えな
い。
【0021】図4は本発明に係るブラインド装置の要部
の斜視図であり、上述の説明をまとめるとブラインド装
置20は、羽根25の端部にホルダプレート44,44
を取付け、上下に並べたホルダプレート44,44同士
を折畳み可能な蛇腹テープ49・・・で連結し、これらの
ホルダプレート44・・・を筒形レール39に昇降可能に
収納し、複数段のホルダプレート44・・・をアコーデオ
ンの様に拡縮できるようにし、筒形レール39を羽根と
直交する方向に接離できるように且つ上下動可能に分割
したレール半体37とレール半体38とで構成し、これ
らレール半体37,38の一方を上げ、他方を下げつつ
両者を接近させることでホルダプレート44を水平状態
から傾斜若しくは垂直状態に回転させるようにしたこと
を特徴とする。
【0022】図5は本発明に係るホルダプレートと羽根
の取合いを示す図であり、例えば羽根25は、0.02
〜0.04mm厚さのステンレス(SUS304)の箔
であり、この箔はごく薄いため曲げ剛性並びにたわみ剛
性は期待できない。そこで、実線で示した羽根25を想
像線で示す様に引張った状態で左右のホルダプレート4
4,44に掛け止める。ホルダプレート44に形成した
スプリング部46も引張り力を付与する作用をなす。こ
の結果、ごく薄い羽根25であっても中央が撓む心配は
なく、直線的な羽根形状を良好に維持させることができ
る。
【0023】羽根25は、ステンレス箔、アルミニウム
合金箔、チタン合金箔、炭素鋼箔などの金属箔(金属膜
を含む)が好適であるが、樹脂箔(樹脂膜を含む)、布
など、薄くて軽いリボン若しくは帯であれば、種類は問
わない。箔であれば、羽根25の軽量化、すなわちブラ
インド装置20の軽量化が容易に図れる。しかし、羽根
25はある程度の剛性を有する硬質樹脂で形成すること
ができ、この場合には、左右のホルダプレート44,4
4と羽根25とを、樹脂一体成形することが可能とな
る。
【0024】以上に述べたブラインド装置並びにブライ
ンド内蔵複層ガラスの作用を次に説明する。図6(a)
〜(d)はブラインド装置の羽根の昇降動作説明図であ
る。(a)は、図2の左枠の内部の断面図に相当する図
であり、上下に並べたホルダプレート44,44同士を
折畳み可能な蛇腹テープ49・・・で連結し、これらのう
ち最下位のホルダプレート44b(bはボトム、最下位
を示す添え字である。)をナット51に連結し、このナ
ット51を昇降スクリュー23で強制移動するようにし
ておく。ナット51はボトムプレート44bに噛み込ま
せる等して空転防止を講じる。なお、図2において最上
位のホルダプレート44t(tはトップ、最上位を示す
添え字である。)は、図4に示すレール半体37,38
又はそれに相当する部材に、止めておく。これにより、
最上位のホルダプレート44tは上下方向には動かず回
転のみ追従することができる。
【0025】(b)は前記(a)のb−b矢視図であ
り、上下に並べたホルダプレート44,44が蛇腹テー
プ49・・・で繋がっていることを示す。(c)におい
て、昇降スクリュー23を(図2の羽根昇降用モータ2
7及び昇降軸28,28の作用で)、正転させるとナッ
ト51が上昇し、この上昇距離に応じて複数個(図では
3個)のホルダプレート44b,44,44を上昇させ
たことを示す。蛇腹テープ49は、折畳むときに、内側
即ち昇降スクリュー23側へ進入するように折り癖をつ
けておく。そうすれば(c)に示す通りに、折畳んだ蛇
腹テープ49・・・はホルダプレート44から食み出すこ
とがない。
【0026】(d)は前記(c)のd−d矢視図であ
り、最下位の羽根25を含む3枚の羽根25・・・が上昇
したことを示す。昇降スクリュー23を回転し続けるこ
とで全ての羽根25・・・を上昇させることができる。羽
根25・・・を下げるには昇降スクリュー23を逆転させ
ればよい。最下位のホルダプレート44bが他のホルダ
プレート44・・・を強制的に引き下げるからである。
【0027】図7(a)〜(c)はブラインド装置の羽
根の回転動作説明図である。(a)は図3の要部を示す
図である。(b)は、この(a)のb矢視図であり、レ
ール半体37,38の上部同士をリンクプレート52で
連結し、レール半体37,38の下端を回転カム34に
連結することで、レール半体37,38の一方を上に、
他方を下に移動可能に且つ接近可能に構成した。このと
きの筒形レール39の内幅はd1とする。
【0028】(c)において、回転カム34を反時計回
りに回して、左のレール半体37を下げ、右のレール半
体38を上げる。すると、筒形レール39の内幅は、狭
いd2(d2<d1)となる。このd2が小さくなる
程、ホルダプレート44・・・は垂直に近づく如くに回転
する。即ち、右のレール半体38がホルダプレート44
・・・の右端を摺り上げ、左のレール半体37がホルダプ
レート44・・・の左端を摺り下げるため、ホルダプレー
ト44・・・は滑らかに反時計方向に回転する。回転カム
34を逆転(時計方向へ回転)すれば、(b)に戻る。
この様な(b)→(c)又は(c)→(b)の要領でホ
ルダプレート44・・・を回すことで、(a)の羽根25
を回す。この回転は、図2に示す羽根回転用モータ32
及び回転軸33で実施する。
【0029】なお、以上の説明で、多数段のホルダプレ
ート44・・・、44t(図2参照)及び44bを、折畳
んだり、引き伸し状態にするためには、最上位のホルダ
プレート44tを固定しておき、途中のホルダプレート
44・・・を上下にフリーにし、最下位のホルダプレート
44bを昇降スクリュー23で強制的に上下させると説
明したが、最上位のホルダプレート44tを適当なブラ
ケットを介して周囲の部材に固定すること、及び最下位
のホルダプレート44bを適当なブラケットを介して昇
降スクリュー23に連結することで、同じ作用を発揮さ
せることができる。従って、最上位のホルダプレート4
4tの固定構造や最下位のホルダプレート44bの昇降
スクリュー23への結合構造は、格別に規定するもので
はなく、図6,7の作用を発揮するものであれば任意の
構造とすることができる。
【0030】次に、別の作用を説明する。図8(a),
(b)はブラインド内蔵複層ガラスの新旧比較図であ
る。(a)は、八橋状の羽根104・・・を横糸103・・・
並びに左右の縦紐101.102で支えたブラインド装
置を内蔵した従来の複層ガラスを、明り採り窓などの傾
斜窓に適用した例を示す。この例では、ブラインド装置
が重力の作用で全体的に垂れてしまい、下方のガラス板
112に縦紐102が接触する。このままでは、羽根1
04・・・が重力でガラス板112に押付けられ、縦紐1
02の操作だけでは動かなくなってしまう。さらに、縦
紐102が摺り切れたり、ガラス板112にすり傷が付
くなどの不都合が起こる。そこで、(a)の構造の従来
のブラインド内蔵複層ガラスは、傾斜窓には不適であ
る。水平窓には一層不適である。
【0031】(b)は本発明に係るブラインド内蔵複層
ガラス10の断面図であり、羽根25・・・に図面表裏方
向のテンション(張力)をかけてあるので、羽根25・・
・が重力作用でガラス板12へ接触する虞れはない。従
って、本発明のブラインド内蔵複層ガラス10は、普通
の窓(縦置き窓)に留らず、明り採り窓などの傾斜窓や
水平窓にも適用でき、複層ガラス10の用途を大いに拡
大させることができる。この説明から明らかなように、
本発明に係るブラインド装置は、複層ガラス以外にも、
二重窓のガラス隙間や天窓などの外から力が掛かり難い
部位への使用に特に適している。
【0032】尚、請求項1のブラインド装置並びに請求
項3のブラインド内蔵複層ガラスでは、昇降スクリュー
をモータで回すか、人手で回すかは任意である。同様
に、羽根を回すためにレール半体を操作するのは、人手
であっても実施例の様にモータであってもよい。
【0033】また、一対のレール半体の距離を狭めつつ
一方のレール半体を上げ、他方のレールを下げること
で、羽根を回すことが望ましいが、一対のレール半体の
距離を狭めるだけでも、羽根を回すことはできる。従っ
て、レール半体の昇降を省いて一対のレール半体を接離
させることで羽根を回転させるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。
【0035】請求項1のブラインド装置は、羽根の端部
に取付けたホルダプレートを、筒形レールに収納して走
らせることで羽根を昇降し、又、筒形レールを構成する
レール半体を接近させることでホルダプレートを傾斜さ
せ羽根を回す。この構成により、請求項1では食み出し
の要因となる縦紐を廃止することに成功したものであ
り、食み出しが無ければ、ブラインド装置の薄型化を達
成することができる。また、筒形レールに沿ってホルダ
プレートを走らせ、このホルダプレートに羽根を掛け渡
したため、傾斜窓や水平窓に取付けることができ、取付
け姿勢が任意であるからブラインド装置の使い勝手が良
くなるとともに、用途が拡大する。
【0036】請求項2は、請求項1に、一対のレール半
体のうち、一方を上げ、他方を下げる動作を加えた。レ
ール半体の上げ下げ動作と接離動作との双方により、羽
根の回転を一層確実に、円滑に行うことができる。そし
て、食み出しの要因となる縦紐を廃止しので、ブライン
ド装置の薄型化が達成できる。また、筒形レールに沿っ
てホルダプレートを走らせるので、このホルダプレート
に掛け渡した羽根が垂れ下がる心配はなく、この結果、
ブラインド装置を傾斜窓や水平窓に取付けることができ
る。
【0037】請求項3のブラインド装置では、羽根を左
右のホルダプレートに張力を掛けて貼った箔としたこと
を特徴とし、張力を掛けた箔は平坦形状を維持するた
め、ブラインドの羽根に好適である。箔であればごく薄
くすることができ、羽根並びに装置の軽量化が達成でき
る。
【0038】請求項4のブラインド内蔵複層ガラスは、
請求項1、請求項2又は請求項3記載のブラインド装置
と、筒形レールを収納する中空の左右枠と、これら左右
枠の上端に掛け渡した上枠と、左右枠の下端に掛け渡し
た下枠と、これらの枠並びにブラインド装置を挟む2枚
のガラス板と、2枚のガラス板を密封構造にするために
ガラス板間に充填したシール材とからなり、ブラインド
装置に縦紐を採用していないので、ぎりぎりまでガラス
板を近づけることができ、ブラインド内蔵複層ガラスの
薄型化が達成できる。薄ければ、既存のサッシ枠に直接
的に嵌合できる。筒形レールに沿ってホルダプレートを
走らせ、このホルダプレートに羽根を掛け渡したため、
ブラインド内蔵複層ガラスは傾斜窓や水平窓とすること
ができ、ブラインド内蔵複層ガラスの使い勝手を飛躍的
に高めることができる。
【0039】請求項5のブラインド内蔵複層ガラスは、
上枠及び下枠を中空材で構成し、そこに羽根昇降する羽
根昇降用モータと羽根を回す羽根回転用モータとを内蔵
し、羽根昇降用モータで昇降スクリューを駆動し、羽根
昇降用モータでレール半体同士を上下動しつつ接離する
ようにしたことを特徴とし、モータを枠に内蔵すれば、
2枚のガラス板間にブラインド装置並びにモータの全て
が収り、見栄えが良くなる。そして、モータへ給電する
だけで羽根を昇降し回転することができ、ブラインドの
遠隔操作が容易に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラインド内蔵複層ガラスの斜視
【図2】手前のガラス板を外した状態の複層ガラスの正
面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係るブラインド装置の要部の斜視図
【図5】本発明に係るホルダプレートと羽根の取合いを
示す図
【図6】ブラインド装置の羽根の昇降動作説明図
【図7】ブラインド装置の羽根の回転動作説明図
【図8】ブラインド内蔵複層ガラスの新旧比較図
【図9】従来のブラインド装置の断面図兼作用説明図
【図10】従来のブラインド内蔵複層ガラスの断面図
【符号の説明】
10…ブラインド内蔵複層ガラス、11,12…ガラス
板、20…ブラインド装置、21…左枠、22…右枠、
23…昇降スクリュー、25…羽根、26…上枠、27
…羽根昇降用モータ、31…下枠、32…羽根回転用モ
ータ、34…回転カム、37,38…レール半体、39
…筒形レール、44…ホルダプレート、44b…最下位
のホルダプレート、44t…最上位のホルダプレート、
49…蛇腹テープ、L1…従来のブラインド内蔵複層ガ
ラスの厚さ、L2…本発明に係るブラインド内蔵複層ガ
ラスの厚さ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根の端部にホルダプレートを取付け、
    上下に並べたホルダプレート同士を折畳み可能な蛇腹テ
    ープで連結し、これらのホルダプレートを筒形レールに
    昇降可能に収納し、多数のホルダプレートのうち最上位
    のホルダプレートを昇降不能とし最下位のホルダプレー
    トを筒形レールに収納した昇降スクリューで強制移動す
    ることで複数段のホルダプレートをアコーデオンの様に
    拡縮できるようにし、前記筒形レールを羽根と直交する
    方向に接離できるように分割したレール半体とレール半
    体とで構成し、これらレール半体の接離させることでホ
    ルダプレートを回転させるようにしたことを特徴とする
    ブラインド装置。
  2. 【請求項2】 羽根の端部にホルダプレートを取付け、
    上下に並べたホルダプレート同士を折畳み可能な蛇腹テ
    ープで連結し、これらのホルダプレートを筒形レールに
    昇降可能に収納し、多数のホルダプレートのうち最上位
    のホルダプレートを昇降不能とし最下位のホルダプレー
    トを筒形レールに収納した昇降スクリューで強制移動す
    ることで複数段のホルダプレートをアコーデオンの様に
    拡縮できるようにし、前記筒形レールを羽根と直交する
    方向に接離できるように且つ上下動可能に分割したレー
    ル半体とレール半体とで構成し、これらレール半体の一
    方を上げ、他方を下げつつ両者を接近させることでホル
    ダプレートを水平状態から傾斜若しくは垂直状態に回転
    させるようにしたことを特徴とするブラインド装置。
  3. 【請求項3】 前記羽根は、左右のホルダプレートに張
    力を掛けて貼った箔であることを特徴とした請求項1又
    は請求項2記載のブラインド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3記載の
    ブラインド装置と、前記筒形レールを収納する中空の左
    右枠と、これら左右枠の上端に掛け渡した上枠と、左右
    枠の下端に掛け渡した下枠と、これらの枠並びに前記ブ
    ラインド装置を挟む2枚のガラス板と、2枚のガラス板
    を密封構造にするためにガラス板間に充填したシール材
    と、からなるブラインド内蔵複層ガラス。
  5. 【請求項5】 前記上枠及び下枠を中空材で構成し、そ
    こに羽根昇降する羽根昇降用モータと羽根を回す羽根回
    転用モータとを内蔵し、羽根昇降用モータで前記昇降ス
    クリューを駆動し、羽根回転用モータで前記レール半体
    同士を上下動しつつ接離するようにしたことを特徴とす
    る請求項4記載のブラインド内蔵複層ガラス。
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