JP2001113108A - 同方向に変形するディスクフイルターカートリッジ - Google Patents
同方向に変形するディスクフイルターカートリッジInfo
- Publication number
- JP2001113108A JP2001113108A JP29888499A JP29888499A JP2001113108A JP 2001113108 A JP2001113108 A JP 2001113108A JP 29888499 A JP29888499 A JP 29888499A JP 29888499 A JP29888499 A JP 29888499A JP 2001113108 A JP2001113108 A JP 2001113108A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- cell
- ring
- cells
- disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
して、セル同士が密着したり、極端に離れたりする問題
を解決したディスクフイルターカートリッジを提供す
る。 【解決手段】ディスク状濾過材の外周部をリングでシー
ルしたフイルターセルを多段に積層したディスクフイル
ターカートリッジにおいて、リングの重量を、パーティ
ングライン(前記濾過材の張り合わせ部)を中心とし、
上下で異なるようにして、フイルターの使用時における
前記各フイルタセルの変形を、同方向にコントロールし
た。
Description
変形をコントロールしたフイルターカートリッジに係
り、詳記すれば、セルが変形しても各セル間を所定の間
隙に保って、フイルター寿命を延ばし、通水量を略一定
とし、流量抵抗を少なくしたディスクフイルターカート
リッジ及び該カートリッジに使用するフイルターセルに
関する。
を多段に積層したディスクカートリッジフイルターは、
食品工業、化学工業、バイオテクノロジー等の技術分野
で広く使用されている。
用する技術分野では、古くからフイルタープレスを用い
た濾過装置が一般的に使用されていたが、フイルタープ
レスでは濾過前後の作業性が悪いだけでなく、装置がコ
スト高になる問題があった。
たディスクカートリッジフイルターが、多く採用される
ようになった。
からなる2枚のデイスク間に、液体が流れる空間を保持
するスペーサーをサンドイッチし、その外周部をインジ
ェクション成形によるリングでシールしていた。
イスク(濾紙)が液体で濡れると、紙の強度が弱くなる
ため、インジェクション成形リングの成形時の熱ひずみ
による収縮によって、ディスク状セルの変形が生じる。
ので、セル同士が密着し、セル間の濾過材がデッドスペ
ースとなり、濾過面積の減少によるフイルター寿命の低
下や流量性の低下等の問題をもたらす。
の通水によるフイルターの熱殺菌が行われるのが一般的
であるが、熱水によりセルが変形し、セル同士が密着す
る部分は、デッドスペースとなるため、熱水が均一に流
れない部分が生じるので、この熱殺菌に問題が生じる。
ルを多段に積層したカートリッジフイルターは、上記の
ようなセルの変形が上下のいずれの方向にも生じるの
で、セル同士が密着したり、極端に離れたりする問題が
生じる。
セルの変形が一定の方向にしか生じないようにして、セ
ル同士が密着したり、極端に離れたりする問題を解決し
たディスクフイルターカートリッジを提供することを目
的とする。
スクフイルターカートリッジに使用するフイルターセル
を提供することを目的とする。
うち請求項1に記載の発明は、ディスク状濾過材の外周
部をリングでシールしたフイルターセルを多段に積層し
たディスクフイルターカートリッジにおいて、リングの
重量を、パーティングライン(前記濾過材の張り合わせ
部)を中心とし、上下で異なるようにして、フイルター
の使用時における前記各フイルタセルの変形を、同方向
にコントロールしたことを特徴とする。
状濾過材の外周部をリングでシールしたフイルターセル
の該リングの重量を、パーティングライン(前記濾過材
の張り合わせ部)を中心とし、上下で異なるようにし
て、フイルターの使用時におけるフイルタセルの変形
を、所定の方向にコントロールしたことを特徴とする。
で異なるようにするには、上下の樹脂の割合を異なるよ
うにするか、或いは上下の樹脂のいずれかに、おもりを
付着させればよい。
る。
ては、図1に示すように濾紙若しくは焼成濾過材からな
る上下の濾紙1,2間に流体が流れる回路を確保するス
ペーサー3をサンドイッチし、そのディスク外周部を高
分子樹脂でリング4にインジェクション成形したフィル
ターを使用するのが好ましい。また、焼成濾過材として
は、珪藻土とパルプとを含む濾紙を使用するのが特に好
ましい。
れぞれ1〜5mmであるのが好ましい。薄すぎると濾過
材の強度が保てなくなり、また、厚すぎると外周部のイ
ンジェクション成形において、形状を保つことが出来な
くなるからである。
0mm、内径が20〜100mmが好ましい。
り、外周部のインジェクション成形によるリング4′の
形状を、パーティングライン6を中心とし、上下で非対
称構造とした例を示す。
スペーサー3を図2の様に上部濾紙1と下部濾紙2とで
挟み、その外周部を成形してリング4′を形成したセル
5を使用するのが好ましい。
いので、上下及び左右のいずれが非対称であっても良
い。
樹脂の割合(重量比)は、1.0:1.1〜3倍程度と
するのが好ましい。
非対称構造とすることによって、樹脂が多く入る側が凸
に変形し、樹脂が少ない側が凹に変形する。従って各セ
ル5を同様の非対称構造とすれば、全てのセルは同一方
向に変形するので、セル同士が密着したり、離れすぎた
りする現象を防止することが出来る。
ない側即ち凹状に変化する側のリングに凸部7が形成さ
れている。このように凸部7を形成することによってこ
の凸部7がストッパーとなるので、各セルが変形しても
セル間の間隔を一定に保つことが出来る。
とするのがよい。尚凸部7を形成したセルは、凸部を含
めて凸部側の樹脂の重量が小さくなるようにする。
は、フイルターセル5を縦に多段に積層したものを一つ
のカートリッジとして成形するのが好ましい。
図5に示すようになるが、図5に示すように各セルが凹
側に変形するようにフィルターハウジングへセットする
のが好ましい。
溜まるエアーが容易に抜け易くなるので、流量性及びフ
ィルター寿命等が更に向上する。
る
のディスクフィルター用濾紙1,2でスペーサー3を挟
み、直径300mmの円盤セル状にインジェクション成
形し、図2に示すフィルタセル5を形成した。このセル
を16セル縦方向に連結一体化して、1セットのディス
クフィルターカートリッジとした。
ング4の形状を図1の様に対称構造としたディスクフィ
ルターカートリッジを用意した。
ハウジングにセットした後、80℃の温水を約30分間
通水し、その後、冷却の為、20℃の常温水を10分間
通水した。
ルターカートリッジの各セル間の変形度合いを観察し
た。
造の図1のセルを使用したカートリッジフィルターは、
図3の様にセル5間の変形が不均一となり、セル同士が
密着しているところと極端に離れた所が出来た。
構造である図2のセルを使用した本発明のカートリッジ
フィルターは、図4及び図5の様にセル5間の変形が均
一となり、図3の様にセル5同士が密着することは全く
生じなかった。このことにより、セル5を構成する外周
部のリング形状を非対称とすることによって、変形する
方向のコントロールが可能であることが証明された。
ィルターの寿命試験を実施した。
造(図4及び図5)のフィルターカートリッジについ
て、下記の加速試験条件にて、初期流量性とフィルター
寿命とを測定することにより行った。
は、図5の凸形の変形と図6の凹形の変形の両方につい
ての性能差を確認した。
のフィルターは、従来の対称構造のフィルターと比べ
て、フィルター寿命を2倍以上に延ばすことが出来た。
このことにより、各セル5間の間隔を一定に保つこと
が、フィルター寿命に大きく影響していることが証明さ
れた。
て、セル間に溜まっているエアーの抜けが良くなるた
め、初期流量性及びフイルター寿命のが更に大きく改善
することが立証された。
ングラインを中心とし、上下で異なるようにしているの
で、各フィルタセルは一定の方向に変形するから、変形
によりセル同士がくっついたり、離れすぎたりする現象
を回避することが出来る。
を形成すれば、この凸部がストッパーになるので、フィ
ルタセルが異なる屈曲度合いで変形しても、各セル間を
一定の間隔に保つことができる。
に記載の発明によれば、ディスクフィルターカートリッ
ジのフィルタセルの変形による密着を防止することがで
きるという従来解決できなかった課題を解決することが
できる。その結果、フィルター寿命を延ばすことが出来
るほか、各セルへの通水量が一定となり、流量抵抗を少
なくすることができると共に温水が各セル間に均一に流
れるため、フィルターの滅菌も均一にできるという絶大
な効果を奏する。
イルターセルを所定の方向に変形させることが出来るの
で、これを使用することによって請求項1に記載のディ
スクフィルターカートリッジを形成することが出来る。
る。
側面図である。
す側面図である。
を示す側面図である。尚、図3〜図5において、積層し
たフイルタセルの枚数は、実際は16枚である。
Claims (7)
- 【請求項1】ディスク状濾過材の外周部をリングでシー
ルしたフイルターセルを多段に積層したディスクフイル
ターカートリッジにおいて、前記リングの重量を、パー
ティングライン(前記濾過材の張り合わせ部)を中心と
し、上下で異なるようにして、フイルターの使用時にお
ける前記各フイルタセルの変形を、同方向にコントロー
ルしたことを特徴とするディスクフイルターカートリッ
ジ。 - 【請求項2】使用時に前記各セル間を所定の間隙に保つ
ように、前記変形をコントロールする請求項1に記載の
フイルターカートリッジ。 - 【請求項3】前記外周部をシールするリングを、樹脂に
よるインジェクション成形によって形成してなる請求項
1又は2に記載のフイルターカートリッジ。 - 【請求項4】前記ディスクが凹状に変化する側の前記リ
ングに凸部を設け、前記セルが変形した場合に、前記凸
部がストッパーになって各セル間を所定の間隙に保つよ
うに形成してなる請求項1又は3に記載のフイルターカ
ートリッジ。 - 【請求項5】前記変形を、各セルが凹状に変形するよう
に前記リングの上下の重量をコントロールしてなる請求
項1〜4のいずれか1項に記載のフイルターカートリッ
ジ。 - 【請求項6】前記濾過材が、濾紙または焼成濾過材であ
る請求項1〜5のいずれか1項に記載のフイルターカー
トリッジ。 - 【請求項7】ディスク状濾過材の外周部をリングでシー
ルしたフイルターセルの該リングの重量を、パーティン
グライン(前記濾過材の張り合わせ部)を中心とし、上
下で異なるようにして、フイルターの使用時におけるフ
イルタセルの変形を、所定の方向にコントロールしたこ
とを特徴とするフイルターセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29888499A JP4439634B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 同方向に変形するディスクフイルターカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29888499A JP4439634B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 同方向に変形するディスクフイルターカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001113108A true JP2001113108A (ja) | 2001-04-24 |
JP4439634B2 JP4439634B2 (ja) | 2010-03-24 |
Family
ID=17865425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29888499A Expired - Lifetime JP4439634B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 同方向に変形するディスクフイルターカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4439634B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014140822A (ja) * | 2013-01-24 | 2014-08-07 | Akechi Ceramics Co Ltd | 除菌フィルター |
-
1999
- 1999-10-20 JP JP29888499A patent/JP4439634B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014140822A (ja) * | 2013-01-24 | 2014-08-07 | Akechi Ceramics Co Ltd | 除菌フィルター |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4439634B2 (ja) | 2010-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0508645B1 (en) | Filters and filter units | |
US4956089A (en) | Forming an end-cap on a filter cartridge | |
US6764653B2 (en) | Method of forming well(s) containing filtration devices | |
JPS62168511A (ja) | 外部セルセパレ−タを有するフイルタカ−トリツジ | |
JP3253961B2 (ja) | 無機ろ過ユニット | |
US4680118A (en) | Pleated and sealed filter cartridge with connected film | |
EP1146945B1 (en) | Edge seal for filter cartridge | |
US20050279693A1 (en) | Ceramic filter | |
TW200948452A (en) | Retainer for filter | |
JPH0214721A (ja) | 膜アセンブリーのための排液ディスク | |
JPH084720B2 (ja) | 平板状多孔性薄膜積層型フイルタ−及びその製造方法 | |
JP2001113108A (ja) | 同方向に変形するディスクフイルターカートリッジ | |
JPS62155912A (ja) | 精密濾過用フイルタ−エレメント | |
EP2152392B1 (en) | Filtration device and process of forming the same | |
US4191654A (en) | Device for holding membrane filter | |
JPS5831205B2 (ja) | エキタイオヨビ キタイロカソウチ | |
CN100563775C (zh) | 一体式聚丙烯隔膜滤板结构及成形工艺 | |
JPH0565202B2 (ja) | ||
JPS5898112A (ja) | 弗素樹脂製積層型フイルタユニツト | |
JPS6372305A (ja) | フイルタ−カ−トリツジの濾過膜接着方法 | |
US4419166A (en) | Method of assembling a filter holder | |
JPS5916512A (ja) | フイルタが磁力でクランプされたろ過装置 | |
JPS63107707A (ja) | フイルタ−カ−トリツジ製造方法 | |
JPH03143512A (ja) | バイパスのない端封を有する濾過装置 | |
JPH0372908A (ja) | エアフイルタ用濾材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090421 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090616 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091202 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100106 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4439634 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140115 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |