JP2001112795A - 魚用注射装置 - Google Patents

魚用注射装置

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JP2001112795A
JP2001112795A JP29207499A JP29207499A JP2001112795A JP 2001112795 A JP2001112795 A JP 2001112795A JP 29207499 A JP29207499 A JP 29207499A JP 29207499 A JP29207499 A JP 29207499A JP 2001112795 A JP2001112795 A JP 2001112795A
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Japan
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fish
injection
shutter
supply chute
abdomen
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JP29207499A
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Ichiro Tanaka
一郎 田中
Teruo Miyamoto
輝夫 宮本
Kazunori Terasaki
和範 寺崎
Hiromi Yasuda
博美 安田
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Eisai Co Ltd
Yanagiya Co Ltd
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Eisai Co Ltd
Yanagiya Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的に魚に注射を施すことができるように
して、作業能率の向上を図ると共に、魚に触れる時間を
短縮して魚の弱りを極力防止し、特に、注射器に手を触
れることなく注射することができるようにして、安全を
確保した注射ができる魚用注射装置の提供。 【解決手段】 魚の供給をガイドする供給シュート2
と、供給シュートの先方で開口した排出口30と、閉鎖
位置と開放位置との間でシャッタ41を往復移動させる
魚受シャッタ装置4と、魚の頭部を受け止める頭部位置
決め部材60及び魚の腹部を受け止める腹部位置決め部
材61と、魚を保持させる魚保持装置5と、注射器83
を往復移動させてピストン85の進出により液を注入さ
せると共に、ピストンの後退により薬液を注射器に充填
させるようにした薬液注入装置Bを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養殖魚を対象と
し、この養殖魚に薬液を注射器によって注入するように
した魚用注射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に生簀内で大量に養殖される養殖魚
は、海底に堆積した餌や糞等による汚染によって病気に
なりやすく、成長して出荷に至るまでの歩留まりが低下
するという問題がある。このような病気に対処するた
め、従来、幼魚の段階で餌に薬剤を混合して投与した
り、あるいは魚に薬液(ワクチン等)を注射器によって
注入することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薬剤を混合した餌を用いると、全ての魚に対して均等に
薬剤を投与することが不可能であり、確実性に欠けると
いう問題がある。これに対し、薬液を注射器によって注
入する方法では、全ての魚に対して均等に薬剤を投与す
ることは可能になるが、従来は、この注射作業を全て作
業者による手作業で行っていた。このように、手作業に
よる注射では、片手で魚を持ち、もう一方の手で注射器
を持ち、注射することになるため、作業能率が悪い。
又、魚を手で持つ時間が長くなるため、魚が弱ってしま
うし、特に、誤って注射針が手に刺さり、薬液が作業者
の体内に注入されてしまうといった危険性を伴うという
問題がある。
【0004】本発明は上記のような従来の問題点を解決
するためになされたもので、機械的に魚に注射を施すこ
とができるようにして、作業能率の向上を図ると共に、
魚に触れる時間を短縮して魚の弱りを極力防止し、特
に、注射器に手を触れることなく注射することができる
ようにして、安全を確保した注射ができる魚用注射装置
を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するす
るために、本発明(請求項1)の魚用注射装置は、魚を
横倒姿勢で頭部から供給するようにガイドする供給シュ
ートと、この供給シュートの先方で下向きに開口した排
出口と、前記供給シュートに連続する状態で排出口を塞
いだ閉鎖位置と、排出口を開放した開放位置との間でシ
ャッタを往復移動させる魚受シャッタ装置と、供給シュ
ートから閉鎖位置にあるシャッタ上に供給された魚の頭
部を受け止める頭部位置決め部材及び魚の腹部を受け止
める腹部位置決め部材と、シャッタ上で位置決めされた
魚を保持させる魚保持装置と、魚保持装置によってシャ
ッタ上に保持された魚の腹部に注射針を刺す注射位置
と、注射針を魚の腹部から引き抜いた後退位置との間で
注射器を往復移動させ、前記注射位置で注射器のピスト
ンを進出して薬液を注入させると共に、注射針を魚の腹
部から引き抜いたのち注射器のピストンを後退して薬液
を注射器に充填させるようにした薬液注入装置を備えて
いる構成とした。
【0006】この魚用注射装置において、供給シュート
の先端部に、係止部材によって魚を供給シュート上に係
止させる係止位置と、その係止を解除した解除位置との
間で係止部材を往復移動させる係止装置とが設けられて
いる態様(請求項2)がある。
【0007】又、この魚用注射装置において、魚保持装
置には、魚の背部を押して腹部を腹部位置決め部材に押
し付ける背部押し部材と、魚の上側部を上から押して下
側部をシャッタに押し付ける側部押し部材が設けられて
いる態様(請求項3)がある。この場合、背部押し部材
を押し付け位置と解除位置との間で往復移動させる駆動
手段と、側部押し部材を押し付け位置と解除位置との間
で往復移動させる駆動手段が共通の駆動手段である態様
(請求項4)がある。
【0008】本発明の魚用注射装置では、まず、生簀か
ら取り上げた魚を麻酔で眠らせて手作業あるいは専用の
供給装置によって供給シュート上に供給するもので、こ
の際、魚を横倒姿勢で頭部を先方にして供給シュート上
に載置させる。この供給シュートに供給された魚は、こ
の供給シュートでガイドされながら先方に滑り、排出口
を塞いだ閉鎖位置にある魚受シャッタ装置のシャッタ上
に移行する。このシャッタ上に移行した魚は、その頭部
が頭部位置決め部材によって受け止められると共に、そ
の腹部が腹部位置決め部材によって受け止められた状態
で、シャッタ上に位置決めされ、次に、このシャッタ上
に位置決めされた魚は、魚保持装置によって保持され
る。このようにしてシャッタ上で位置決め保持された魚
に対し、薬液注入装置に設けた注射器によって薬液を注
入する。まず、注射器が後退位置から注射位置に移動
し、この注射位置で注射針が魚の腹部に刺さる。この状
態で、注射器のピストンが進出して薬液が魚に注入され
る。その後、注射器が注射位置から後退位置に移動して
注射針が魚の腹部から抜けると共に、注射器のピストン
が後退して注射器内に薬液が充填され、1回の注射作業
が完了する。そして、この注射作業が完了したのち、シ
ャツタが開放位置に移動するもので、この移動により排
出口を開口して、この排出口から魚が落下し、生簀や貯
留タンク等に戻され、同時に、魚保持装置は開放状態に
戻る。上記のようにして開放位置に移動したシャッタ
は、再び閉鎖位置に移動し、排出口を塞いだ状態で次の
魚が供給されるのを待ち、以後は上述同様の動作で、順
次に魚に注射を施していくものである。
【0009】なお、供給シュートの先端部に係止装置を
設けると、シャツタ上の魚に対して注射を施している間
に、係止位置に移動させた係止部材によって、次の魚を
供給シュートに載置して待機させておくことができる。
そして、シャツタ上の魚が排出されてシャッタが閉鎖位
置に移動した後、係止部材を解除位置に移動させれば、
時間のロスなく魚をシャツタ上に供給させることがで
き、作業能率の向上を図ることができる。
【0010】又、魚保持装置に背部押し部材と、側部押
し部材を設けると、魚体の高さ方向と厚み方向の両方向
から魚を押さえ付けることができ、魚の跳ねを確実に押
さえた状態に魚を保持することができる。この場合、背
部押し部材の駆動手段と、側部押し部材の駆動手段を共
通の駆動手段にすると、1個の駆動手段で背部押し部材
と側部押し部材を同時に作動させることができ、部品点
数の減少によって装置の簡素化及びコストの減少を図る
ことができる。
【0011】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。図面は本発明の魚用注射装置の実
施の1形態を示すものであって、図1は魚用注射装置の
平面図、図2は魚用注射装置の正面図である。
【0012】図において、10は土台フレームで、この
上に機枠フレーム11が支持され、この機枠フレーム1
1には、魚保持ユニットAと、薬液注入装置Bが取り付
けられ、魚保持ユニットAには、供給シュート2と、排
出シュート3と、魚受シャッタ装置4と、魚保持装置5
等が組み込まれている。この場合、土台フレーム10に
固定した第1ブラケット12に第2ブラケット13が円
弧長孔14に通した締結ボルト15と支点ボルト16と
によって左右方向に回動可能に取り付けられ、又、機枠
フレーム11に固定した第3ブラケット17が第2ブラ
ケット13に円弧長孔に通した締結ボルト18と支点ボ
ルト19とによって前後方向(図1の表裏方向)に回動
可能に取り付けられている。これにより、機枠フレーム
11を左右方向及び前後方向に任意の角度で傾斜させる
ことができる。
【0013】前記魚保持ユニットAの各構成を説明す
る。供給シュート2は、魚を横倒姿勢で頭部から供給す
るようにガイドするためのもので、角樋状に形成され、
機枠フレーム11の上部手前側に先方に向けて延長する
ように取り付けられている。又、この供給シュート2の
手前側部分には、吐水ノズル20が吐水口を先方に向け
て設けられている。この吐水ノズル20は機枠フレーム
11に基端が取り付けられたフレキシブルチューブ21
の先端に取り付けられ、このフレキシブルチューブ21
の基端には給水ポンプからの給水チューブ22が接続さ
れている。従って、給水ポンプから送水された海水を吐
水ノズル20から供給シュート2上に吐水して、この供
給シュート2上を先方に向けて流水させるようにしてい
る。又、供給シュート2の先端部には、係止装置23が
設けられている。この係止装置23は、図3に示すよう
に、機枠フレーム11に取り付けたシリンダ24に、供
給シュート2の下方に延長する横腕25が取り付けら
れ、この横腕25の上面に係止部材としての3本の係止
ピン26が立設されている。そして、シリンダ24の作
動により、係止ピン26が供給シュート2に形成した貫
通孔27を下から上に貫通して、その状態で魚を供給シ
ュート2上に係止させる係止位置(図3実線位置)と、
係止ピン26が貫通孔27から退入して、その係止を解
除した解除位置との間で係止ピン26を往復移動させる
ようになっている。
【0014】前記排出シュート3には、供給シュート2
の先方で下向きに開口して、注射処理後の魚を受け入れ
る排出口30が形成されている。なお、この排出シュー
ト3は先方に下り傾斜する状態で機枠フレーム11に取
り付けられ、その先端には生簀等に延長する排出ホース
が取り付けられている。
【0015】前記魚受シャッタ装置4は、図4に示すよ
うに、機枠フレーム11に取り付けたシリンダ40にシ
ャッタ41が取り付けられたもので、シリンダ40の作
動により、前記供給シュート2に連続する状態で排出口
40の上方を塞いだ閉鎖位置(図4実線位置)と、排出
口40の上方を開放した開放位置との間でシャッタ41
を往復移動させるようになっている。
【0016】なお、前記供給シュート2から閉鎖位置に
あるシャッタ41上に供給された魚の頭部を受け止める
頭部位置決め部材60が機枠フレーム11に取り付けら
れ、又、閉鎖位置にあるシャッタ41上に供給された魚
の腹部を受け止める腹部位置決め部材61が後述する薬
液注入装置Bから供給シュート2の先方に延長して取り
付けられている。
【0017】前記魚保持装置5は、シャッタ41上で位
置決めされた魚を保持させるためのもので、図5に示す
ように、魚の背部を押して腹部を腹部位置決め部材61
に押し付ける背部押し部材50と、魚の上側部を上から
押して下側部をシャッタ41に押し付ける側部押し板5
1(側部押し部材)が設けられている。この場合、機枠
フレーム11に取り付けられたシリンダ52の先端に基
板53が取り付けられ、この基板53に摺動可能に挿通
したロッド54の先端に背部押し部材50が取り付けら
れ、そして、前記ロッド54に装着したスプリング55
によって背部押し部材50が進出方向に付勢されるよう
になっている。又、前記シリンダ52の側面に取り付け
られたステイ56の先端部にL字状リンク57が軸着さ
れ、このL字状リンク57の上端と基板53とがロッド
58によって連結されると共に、L字状リンク57の先
端に側部押し板51が取り付けられ、そして、前記ロッ
ド58に装着したスプリング59によって側部押し板5
1が下向きに付勢されるようになっている。従って、前
記シリンダ52が、背部押し部材50及び側部押し板5
1に共通の駆動手段として用いられ、これにより、部品
点数の減少によって装置の簡素化及びコストの減少を図
ることができる。
【0018】なお、魚保持ユニットAを構成する各装置
等は、注射の対象となる魚の大きさに応じて、その取り
付け位置が調節可能になっている。即ち、供給シュート
2、係止装置23、排出シュート3、頭部位置決め部材
60、腹部位置決め部材61は前後方向に移動可能に取
り付けられ、又、魚受シャッタ装置4、魚保持装置5は
左右方向に移動可能に取り付けられている。また、この
魚保持ユニットAは、機枠フレーム11を左右方向及び
前後方向に傾斜させることにより、傾斜状態にセットし
ておくのが好ましく、この場合、供給シュート2及び排
出シュート3が先方に向けて下り傾斜するようにセット
すると共に、魚受シャッタ装置4が腹部位置決め部材6
1に向けて下り傾斜するようにセットしている。
【0019】次に、薬液注入装置Bの構成を説明する。
機枠フレーム11の下部に支持筒70が取り付けられ、
この支持筒70内に下部フレーム71の支持軸72が上
下摺動可能に嵌合されると共に、支持筒71の下端に設
けた調整ネジ73で支持軸72の下端を支えることによ
り、下部フレーム71が上下調節可能に支持されてい
る。前記下部フレーム71には、前後方向に延長したガ
イド軸74及び送りネジ軸75を介して上部フレーム7
6が支持され、この送りネジ軸75の回動により、上部
フレーム76が前後方向に調節可能となり、又、ガイド
軸74を中心として上部フレーム76が上向きに回動可
能になっている。
【0020】そして、前記上部フレーム76に、親シリ
ンダ77が取り付けられ、この親シリンダ77のロッド
に支持板78を介して子シリンダ79が取り付けられ、
この子シリンダ79のロッドに受板80が取り付けら
れ、この受板80にストローク調整ネジ81が着脱可能
に取り付けられている。又、前記子シリンダ79の支持
板78には、注射器ホルダ82が取り付けられ、この注
射器ホルダ82に注射器83が着脱可能に取り付けられ
ている。この注射器83は、シリンダ84内にピストン
85が嵌め込まれたもので、シリンダ84の先端に注射
針86が取り付けられると共に、ピストン85の基端が
前記受板80に連結されている。又、土台フレーム10
には、支持棒87が立設され、この支持棒87には上端
部に薬液収容ボトル88が取り付けられ、この薬液収容
ボトル88と滴下確認筒89が送液チューブ90で接続
されると共に、滴下確認筒89から延長した薬液供給チ
ューブ91が、シリンダ84の中程に設けたチェックバ
ルブ92に接続されている。そして、注射器83は、魚
保持装置5によってシャッタ41上に保持された魚の腹
部に注射針86を刺す注射位置と、注射針86を魚の腹
部から引き抜いた後退位置(図1の位置)との間を親シ
リンダ77の作動により往復移動し、又、子シリンダ7
9の作動により前記注射位置でピストン85を進出して
薬液を注入させると共に、注射針86を魚の腹部から引
き抜いたのちピストン85を後退させるように往復移動
する。
【0021】なお、ピストン85のストロークは、ピス
トン85を後退させた位置からストローク調整ネジ81
が支持板78に取り付けたストッパ93に当接するまで
の距離に設定される。又、前記チェックバルブ92は、
ピストン85の進出時には薬液供給チューブ91への通
路を閉鎖してシリンダ84内に充填された薬液を注射針
86から射出させ、逆に、ピストン85の後退時には薬
液供給チューブ91への通路が開放して薬液供給チュー
ブ91からシリンダ84内に薬液を充填させる逆止弁で
ある。又、初期設定の段階で、注射器83内の空気を抜
く必要があるが、この場合、注射器83を注射器ホルダ
82から取り外し、注射針86を上向きにして手作業に
よりピストン85を数度進退させることで空気抜きする
ことができるし、あるいは、ストローク調整ネジ81を
受板80から取り外すと共に、ガイド軸74を中心とし
て上部フレーム76を上向きに回動させて注射針86を
上向きにし、この状態で子シリンダ79を作動させてピ
ストン85を数度進退させることによっても空気抜きす
ることができる。又、この実施の形態では、魚保持ユニ
ットAの構成部材である腹部位置決め部材61を上部フ
レーム76から延長させた支持腕62に取り付けてい
る。これにより、上部フレーム76を前後調節すると、
同時に腹部位置決め部材61が前後調節され、腹部位置
決め部材61に形成した注射器挿入孔63と注射器83
の前後方向位置ズレを防止することができる。
【0022】なお、図中94は制御ボックスで、支持棒
87に取り付けられている。この制御ボックス94に
は、電源スイッチ、各シリンダの制御装置及び作動確認
のパイロットランプ等が組み付けられ、このほか、係止
装置23で魚を係止しているのを検知するセンサ、頭部
位置決め部材60で魚をシュート41上に位置決めして
いるのを検知するセンサ、及び滴下確認筒89で薬液が
滴下しているのを検知するセンサ95等からの信号で、
各シリンダを制御する制御回路が組み込まれている。
【0023】従って、この魚用注射装置を使用するに
は、まず、生簀から取り上げた魚を手作業(専用の供給
装置を用いてもよい)によって供給シュート2上に供給
するもので、この際、魚を横倒姿勢で頭部を先方にして
供給シュート2上に載置させる。このとき、供給シュー
ト2の先端部に係止装置23が設けられているため、シ
ャツタ41上の魚に対して注射を施している間に、係止
ピン26によって、次の魚を供給シュート2に載置して
待機させておくことができる。そして、シャツタ41上
の魚が排出されてシャッタ41が閉鎖位置に移動した
後、係止ピン26を解除位置に移動させれば、時間のロ
スなく魚をシャツタ41上に供給させることができ、作
業能率の向上を図ることができる。そして、この供給シ
ュート2に供給された魚は、係止ピン26の解除と共
に、この供給シュート2でガイドされながら先方に滑
り、排出口30の上方を塞いだ閉鎖位置にある魚受シャ
ッタ装置4のシャッタ41上に移行する。このとき、供
給シュート2の手前側部分において、吐水ノズル20か
ら海水が吐水しているため、供給シュート2上を先方に
向けて流水が生じ、この流水が潤滑液となるため、魚を
スムーズに滑らすことができる。このシャッタ41上に
移行した魚は、その頭部が頭部位置決め部材60によっ
て受け止められると共に、その腹部が腹部位置決め部材
61によって受け止められた状態でシャッタ41上に位
置決めされ、次に、このシャッタ41上に位置決めされ
た魚は、魚保持装置5によって保持される。この魚保持
装置5には、背部押し部材50と、側部押し板51が設
けられているため、魚体の高さ方向と厚み方向の両方向
から魚を押さえ付けることができ、魚の跳ねを確実に押
さえた状態に魚を保持することができる。このようにし
てシャッタ41上で位置決め保持された魚に対し、薬液
注入装置Bに設けた注射器83によって薬液を注入す
る。まず、注射器83が後退位置から注射位置に移動
し、この注射位置で注射針86が魚の腹部に刺さる。こ
の状態で、注射器83のピストン85が進出して薬液が
魚に注入される。その後、注射器83が注射位置から後
退位置に移動して注射針86が魚の腹部から抜けると共
に、注射器83のピストン85が後退して注射器83内
に薬液が充填され、1回の注射作業が完了する。そし
て、この注射作業が完了したのち、シャツタ41が開放
位置に移動するもので、この移動により排出口30が開
口して、この排出口30から魚が落下し、生簀等に戻さ
れる。上記のようにして開放位置に移動したシャッタ4
1は、再び閉鎖位置に移動し、排出口30を塞いだ状態
で次の魚が供給されるのを待ち、以後は上述同様の動作
で、順次に魚に注射を施していくものである。
【0024】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はない。例えば、魚用注射装置は、これを単独で使用し
てもよいが、2個の魚用注射装置を左右に並設し、その
間に作業者が位置して、1人で2個の魚用注射装置を使
用すれば、作業能率を向上させることができる。このよ
うな2個同時使用に際し、供給シュートの先端部に係止
装置を設けると、時間のロスなく魚をシャツタ上に供給
させることができ、より能率的な作業を行うことができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明の魚用
注射装置にあっては、上述のように構成したので、従来
の手作業による注射と異なり、機械的に魚に注射を施す
ことができる。従って、作業能率の向上が図れると共
に、魚に触れる時間が短縮して魚の弱りを極力防止する
ことができ、特に、注射器に手を触れることなく注射す
ることができるため、安全を確保した注射ができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の魚用注射装置の実施の1形態を示すも
のであって、魚用注射装置の平面図である。
【図2】この魚用注射装置の正面図である。
【図3】魚用注射装置に設けた供給シュートを示す断面
図である。
【図4】魚用注射装置に設けた魚受シャッタ装置を示す
断面図である。
【図5】魚用注射装置に設けた魚保持装置を示す断面図
である。
【符号の説明】
A 魚保持ユニット B 薬液注入装置 2 供給シュート 23 係止装置 30 排出口 4 魚受シャッタ装置 41 シャッタ 5 魚保持装置 50 背部押し部材 51 側部押し板(側部押し部材) 60 頭部位置決め部材 61 腹部位置決め部材 83 注射器 84 シリンダ 85 ピストン 86 注射針
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺崎 和範 山口県宇部市大字善和189番地の18 株式 会社ヤナギヤ内 (72)発明者 安田 博美 山口県宇部市大字善和189番地の18 株式 会社ヤナギヤ内 Fターム(参考) 2B104 BA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚を横倒姿勢で頭部から供給するように
    ガイドする供給シュートと、 この供給シュートの先方で下向きに開口した排出口と、 前記供給シュートに連続する状態で排出口を塞いだ閉鎖
    位置と、排出口を開放した開放位置との間でシャッタを
    往復移動させる魚受シャッタ装置と、 供給シュートから閉鎖位置にあるシャッタ上に供給され
    た魚の頭部を受け止める頭部位置決め部材及び魚の腹部
    を受け止める腹部位置決め部材と、 シャッタ上で位置決めされた魚を保持させる魚保持装置
    と、 魚保持装置によってシャッタ上に保持された魚の腹部に
    注射針を刺す注射位置と、注射針を魚の腹部から引き抜
    いた後退位置との間で注射器を往復移動させ、前記注射
    位置で注射器のピストンを進出して薬液を注入させると
    共に、注射針を魚の腹部から引き抜いたのち注射器のピ
    ストンを後退して薬液を注射器に充填させるようにした
    薬液注入装置を備えていることを特徴とした魚用注射装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の魚用注射装置において、 供給シュートの先端部に、係止部材によって魚を供給シ
    ュート上に係止させる係止位置と、その係止を解除した
    解除位置との間で係止部材を往復移動させる係止装置が
    設けられている魚用注射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の魚用注射装置において、 魚保持装置には、魚の背部を押して腹部を腹部位置決め
    部材に押し付ける背部押し部材と、魚の上側部を上から
    押して下側部をシャッタに押し付ける側部押し部材が設
    けられている魚用注射装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の魚用注射装置において、 背部押し部材を押し付け位置と解除位置との間で往復移
    動させる駆動手段と、側部押し部材を押し付け位置と解
    除位置との間で往復移動させる駆動手段が共通の駆動手
    段である魚用注射装置。
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