JP2001111144A - レーザーダイオード励起型固体レーザー発振器 - Google Patents

レーザーダイオード励起型固体レーザー発振器

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JP2001111144A
JP2001111144A JP29047499A JP29047499A JP2001111144A JP 2001111144 A JP2001111144 A JP 2001111144A JP 29047499 A JP29047499 A JP 29047499A JP 29047499 A JP29047499 A JP 29047499A JP 2001111144 A JP2001111144 A JP 2001111144A
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JP29047499A
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Masaki Kondo
昌樹 近藤
Katsuhiro Kuriyama
勝裕 栗山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大掛かりな冷却手段を用いることなく、高出力
化と高い繰り返し周波数とを得ることができるレーザー
ダイオード励起型固体レーザー発振器を提供する。 【解決手段】808.9 nmの吸収波長を有するNd:YV
O4からなる第1の固体レーザー媒体13Aおよび808
nmの吸収波長を有するNd:YAGからなる第2の固
体レーザー媒体13Bと、第1および第2の各固体レー
ザー媒体13A,13Bの吸収波長と同一の波長のレー
ザー光を発光する第1および第2のレーザーダイオード
17,18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体レーザー媒体
を励起源としてのレーザーダイオードから出力するレー
ザー光を励起光として励起するようになったレーザーダ
イオード励起型固体レーザー発振器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、固体レーザー発振器としては、フ
ラッシュランプやアークランプを励起源として固体レー
ザー媒体を励起するランプ励起型のものに代わって、レ
ーザーダイオードから出力するレーザー光(固体レーザ
ー媒体の吸収波長を有している)を励起光として固体レ
ーザー媒体を励起するレーザーダイオード励起型のもの
が用いられるようになっている。その理由は、レーザー
ダイオード励起型固体レーザー発振器がランプ励起型固
体レーザー発振器に比較して、供給電力が少ない上に、
ランプ交換などの面倒なメンテナンスが不要であり、ま
た、発振器全体を小型化できるなどの多くの利点を有し
ているからである。さらに、現在のレーザーダイオード
励起型固体レーザー発振器では、CW(連続波)40W出
力のレーザーダイオードが実用化されたのに伴って高出
力化が促進されたり、波長変換素子、例えばKTPなど
を用いて発振波長を短波長にすることにより、銅などの
素材に孔開け加工を施すことが可能なものも出現してお
り、今後ますます多用されるものと思われる。
【0003】また、近年では、上記レーザー発振器が基
板の孔開け加工などの用途に利用され始めたのに伴っ
て、多数個の孔を短時間で加工して高い生産性を実現で
きるレーザー発振器の出現が要望されている。このよう
な要望の実現には、高出力化と高い繰り返し周波数とを
達成したレーザー発振器が必要であり、レーザー発振器
の高出力化はレーザー光の短波長化や短パルス化を図る
ときの基本技術となる。このレーザー発振器の高出力化
を得るには、固体レーザー媒体の励起源としてのレーザ
ーダイオード自体の高出力化も必要となるが、レーザー
発振器自体の高出力化には、固体レーザー媒体を複数個
用いる方式が多く採用されており、このような方式を採
用したレーザーダイオード励起型固体レーザー発振器と
しては、図4に示すような構成を備えたものが知られて
いる(米国特許5412683 号公報参照)。
【0004】このレーザー発振器は、高出力のレーザー
光を得ることを目的として、2個の固体レーザー媒体1
A,1Bを備えている。この各固体レーザー媒体1A,
1Bは、各々の両側の光照射端面に、個別のレーザーダ
イオード励起ユニット2A〜2D内にそれぞれに設けら
れたレーザーダイオード(図示せず)から出射したレー
ザー光が照射されて励起される。すなわち、各レーザー
ダイオードから出射したレーザー光は、シングルファイ
バ3に導光され、このシングルファイバ3の光導出側端
部から出射したレーザー光が一対のコリメートレンズ4
により集光されたのちに、レーザーダイオードの発振波
長である808 nmの光成分はダイクロイックミラー7を
透過して固体レーザー媒体1A,1Bに励起光として入
射する。これにより、例えば、Nd:YAGを材料とす
る固体レーザー媒体1A,1Bは、入射したレーザー光
によって励起されてレーザー光をコヒーレントに増幅す
る。なお、コリメートレンズ4で集光されたレーザー光
のうちの1064nmの波長の光成分はダイクロイックミラ
ー7で反射される。
【0005】固体レーザー媒体1A,1Bで増幅された
光ビームは、光共振器を構成するリアミラー8と出力ミ
ラー9との間で正帰還されて増幅されるとともに、発振
制御素子であるQスイッチ10により出力波形をパルス
化するよう制御され、固体レーザー媒体1A,1Bによ
る利得が光共振器内の全損心を上回ったときに、レーザ
ー発振が生じる。また、各レーザーダイオード励起ユニ
ット2A〜2D内における各々のレーザーダイオード
は、電流制御部11により供給電流を制御されることに
よって一定の光強度のレーザー光を出射し、且つ温度制
御手段12により所定の一定温度にコントロールされる
ことによって固体レーザー媒体1A,1Bの吸収波長に
一致する発振波長のレーザー光を出射する。なお、固体
レーザー媒体1A,1Bとしては、吸収波長(励起波
長)が808 nmで発振波長が1064nmであるNd:YA
G、吸収波長が792 nmで発振波長が1064nmであるN
d:YLF、吸収波長が808.9 nmで発振波長が1064n
mであるNd:YVO4などが用いられている。これら
固体レーザー媒体1A,1Bの励起用のレーザーダイオ
ードとしては、固体レーザー媒体1A,1Bの吸収波長
に合った発振波長を有するものを選定して用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成としたレーザー発振器は、高出力を得ることはできる
が、多数個の孔を短時間で加工して高い生産性を得たい
場合に問題がある。例えば、固体レーザー媒体1A,1
BとしてNd:YAGを材料とするものを選定した場合
には、その上準位寿命が230 μsecであるために、繰
り返し周波数が約4KHzを超えた時点からパルスエネ
ルギが徐々に低下し始める。また、固体レーザー媒体1
A,1BとしてNd:YLFを材料とするものを選定し
た場合には、その上準位寿命が460 μsecであるため
に、繰り返し周波数が約2KHzを超えた時点からパル
スエネルギが徐々に低下し始める。したがって、固体レ
ーザー媒体1A,1BとしてNd:YAGやNd:YL
Fを材料とするものを用いた場合には高い繰り返し周波
数を期待できない。
【0007】一方、固体レーザー媒体1A,1Bとして
Nd:YVO4を材料とするものを選定した場合には、
その上準位寿命が90μsecであるから、繰り返し周波
数が約10KHzを超えないと、パルスエネルギの低下が
始まらないので、高い繰り返し周波数を得るのに最適で
ある。ところが、Nd:YVO4を材料とする固体レー
ザー媒体1A,1Bは、結晶自体の熱伝達が上述の他の
2種のものに比較して悪いため、冷却能力を上げる必要
があり、図4の例では2個の固体レーザー媒体1A,1
Bを効率良く冷却しなければならないので、冷却手段が
大掛かりとなってレーザー発振器自体が大型化し、且つ
コスト高となる欠点がある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、大掛かりな冷却手段を用いることな
く、高出力化と高い繰り返し周波数とを得ることができ
るレーザーダイオード励起型固体レーザー発振器を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレーザーダイオード励起型固体レーザー発
振器は、808.9 nmの吸収波長を有するNd:YVO4
からなる第1の固体レーザー媒体および808 nmの吸収
波長を有するNd:YAGからなる第2の固体レーザー
媒体と、前記第1および第2の各固体レーザー媒体の吸
収波長と同一の波長のレーザー光を発光する第1および
第2のレーザーダイオードと、前記各レーザーダイオー
ドから出射するレーザー光の集光手段およびレーザー光
の導光手段と、前記集光手段で集光された808.9 nmの
波長の光および808 nmの波長の光をそれぞれ透過させ
て前記第1および第2の各固体レーザー媒体を個々に励
起させ、且つ1064nmの波長の光を反射する複数個のダ
イクロイックミラーと、1064nmの波長の光を反射する
リアミラーと1064nmの波長の光を部分透過する出力ミ
ラーとから構成されてレーザー光を増幅する光共振器
と、前記リアミラーと前記出力ミラーとの間に配置され
てレーザー光をパルス化するQスイッチと、前記各レー
ザーダイオードの供給電流を一定に制御する電流制御部
とを備えて構成されていることを特徴としている。
【0010】このレーザーダイオード励起型固体レーザ
ー発振器では、Nd:YVO4からなる固体レーザー媒
体とNd:YAGからなる固体レーザー媒体とを組み合
わせて用いているので、高い繰り返し周波数において高
い出力パルスエネルギを得ることができる。しかも、熱
伝達が悪いNd:YVO4からなる固体レーザー媒体は
1個のみ使用するだけであるから、大掛かりな冷却手段
を必要としない。これにより、この固体レーザー発振器
は、大掛かりな冷却手段を必要とせずに高出力で高い繰
り返し周波数を有したものとなり、基板の孔開け加工な
どに用いて、多数の孔を短時間に加工して高い生産性を
実現することができる。
【0011】上記発明において、第1および第2のレー
ザーダイオードをこれらの発振波長がそれぞれ808.9 n
mおよび808 nmとなる一定温度に制御する温度制御手
段を備えた構成とすることができる。
【0012】これにより、レーザーダイオードとして
は、常温において固体レーザー媒体の吸収波長と一致す
る発振波長を有するものを選定する必要がなく、レーザ
ーダイオードの温度を制御することにより、レーザーダ
イオードの発振波長を、対応する固体レーザー媒体の吸
収波長に一致するように設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態に係るレーザーダイオード励起型固体レ
ーザー発振器の全体構成を示すブロック構成図であり、
同図において、図4と同一のものには同一の符号を付し
てある。一方の固体レーザー媒体13Aとしては、吸収
波長が808.9 nmで発振波長が1064nmであるNd:Y
VO4を材料とするものが用いられ、他方の固体レーザ
ー媒体13Bとしては、吸収波長が808 nmで発振波長
が1064nmであるNd:YAGを材料とするものが用い
られている。これに対応して、Nd:YVO4からなる
固体レーザー媒体13Aの励起源である二つのレーザー
ダイオード励起ユニット14A,14Bには、常温(2
5℃)での発振波長が固体レーザー媒体13Aの吸収波
長と同じ808.9 nmであるレーザーダイオード17を有
し、Nd:YAGからなる固体レーザー媒体13Bの励
起源である二つのレーザーダイオード励起ユニット14
C,14Dには、常温での発振波長が固体レーザー媒体
13Bの吸収波長と同じ808 nmであるレーザーダイオ
ード18を有している。
【0014】4個のレーザーダイオード励起ユニット1
4A〜14Dは、用いられているレーザーダイオード1
7,18の種類が相違するだけで、以下に説明するよう
な周知の同一構成をそれぞれ有している。すなわち、各
レーザーダイオード17,18は、図示していないが、
数10個のエミッタ領域(発光領域)がアレイ状に配列さ
れてエミッタベースに固定された構成を有している。各
レーザーダイオード励起ユニット14A〜14Dでは、
レーザーダイオード17,18のエミッタ領域から放出
されるレーザー光のうちの比較的大きな広がり角で広が
る垂直方向の光成分のみが円柱状のマイクロレンズに導
光され、マイクロレンズは入射レーザー光を平行光に変
換して出射する。
【0015】マイクロレンズから出射するレーザー光を
導光する光ファイバは、エミッタ領域と同一形状を有し
てエミッタ領域と同数だけ設けられ、それぞれ各エミッ
タ領域に相対向する配置で設けられている。各光ファイ
バには、相対向するエミッタ領域からそれぞれ出射した
レーザー光が、マイクロレンズで平行光になるよう集光
されたのちに、個々に導光される。各光ファイバは、束
ねられて、断面形状が約1mm程度の径を有する円形の
ファイババンドルとされる。各レーザーダイオード励起
ユニット14A〜14Dは、何れも以上の構成を有して
いる。これらの各レーザーダイオード励起ユニット14
A〜14Dにおけるファイババンドルの光導出側端部
は、ファイババンドルと同一の径を有する単一の筒状体
であるシングルファイバ3に対し中継コネクタ(図示せ
ず)を介して連結されることにより、光結合されてい
る。
【0016】シングルファイバ3から出射したレーザー
光は、一対のコリメートレンズ4により集光されたのち
に、レーザーダイオード17,18の発振波長であって
対応する固体レーザー媒体13A,13Bの吸収波長で
ある808.9 nmおよび808 nmの光成分を透過し、且つ
固体レーザー媒体13A,13Bの発振波長である1064
nmの光成分を反射するダイクロイックミラー7を透過
して対応する固体レーザー媒体13A,13Bに励起光
として入射する。これにより、固体レーザー媒体13
A,13Bは、入射したレーザー光によって励起され
て、レーザー光をコヒーレントに増幅してレーザー光を
発する。
【0017】図の下方に図示のダイクロイックミラー7
は、入射したレーザー光のうちの波長が1064nmの光成
分を反射し、この反射光は、Qスイッチ10を通過して
リアミラー8で反射され、再びQスイッチ10を通過し
てダイクロイックミラー7で反射されて固体レーザー媒
体13Aの光照射端面に入射する。一方、図の上方に図
示のダイクロイックミラー7は、入射したレーザー光の
うちの波長が1064nmの光成分を反射し、この反射光の
一部分が出力ミラー9を透過して出力され、且つ大部分
が出力ミラー9で反射されて再びダイクロイックミラー
7で反射されて固体レーザー媒体13Bの光照射端面に
入射する。中央部の二つのダイクロイックミラー7は、
入射したレーザー光のうちの波長が1064nmの光成分を
相互に反射する。これにより、二つの固体レーザー媒体
13A,13Bで入射光を増幅して出射された光ビーム
は、リアミラー8と出力ミラー9からなる光共振器の間
で正帰還されて増幅され、固体レーザー媒体13A,1
3Bによる利得が光発振器内の全損失を上回ったとき
に、レーザー発振が生じて出力ミラー9からレーザー光
が出射される。このレーザー光は、Qスイッチ10によ
りパルス化されたものとなる。
【0018】計四つのレーザーダイオード励起ユニット
14A〜14D内の各々のレーザーダイオード17,1
8は、電流制御部11により供給電流を後述するように
制御されているとともに、温度制御手段12により後述
する所定の温度を保つよう冷却されていることにより、
発振波長を対応する固体レーザー媒体13A,13Bの
吸収波長と同じ808.9 nmおよび808 nmにそれぞれ設
定されている。これにより、このレーザー発振器は効率
の良い発振動作を行う。
【0019】図3はレーザーダイオード17,18の温
度と発振波長の関係を示す特性図である。同図に示すよ
うに、Nd:YVO4からなる固体レーザー媒体13A
の励起源である2個のレーザーダイオード17は、温度
制御手段12によって28°Cの一定温度になるようコン
トロールされて、対応する固体レーザー媒体13Aの吸
収波長である808.9 nmに発振波長を設定される。一
方、Nd:YAGからなる固体レーザー媒体13Bの励
起源である2個のレーザーダイオード18は、温度制御
手段12によって25°Cの一定温度になるようコントロ
ールされて、対応する固体レーザー媒体13Bの吸収波
長である808 nmに発振波長を設定される。これによ
り、各固体レーザー媒体13A,13Bは、各々の吸収
波長である808.9 nmおよび808 nmとそれぞれ一致す
る波長の励起光によって最適に励起されて、何れも1064
nmの発振波長のレーザー光を効率良く出射する。
【0020】また、この実施の形態のレーザー発振器の
出力レーザー光は、Qスイッチ10によりパルス化され
ており、図2は、固体レーザー媒体13A,13Bの繰
り返し周波数とパルスエネルギとの関係を示す特性図で
ある。同図において、AはNd:YVO4からなる固体
レーザー媒体13AとNd:YAGからなる固体レーザ
ー媒体13Bとを組み合わせ用いた場合の特性曲線、B
はNd:YAGからなる固体レーザー媒体13Bを2個
用いた場合の特性曲線、CはNd:YVO4からなる固
体レーザー媒体13Aを1個単独で用いた場合の特性曲
線、DはNd:YAGからなる固体レーザー媒体13B
を1個単独で用いた場合の特性曲線をそれぞれ示す。
【0021】この実施の形態のようにNd:YVO4か
らなる固体レーザー媒体13AとNd:YAGからなる
固体レーザー媒体13Bとを組み合わせ用いた場合に
は、Aの特性曲線から明らかなように、従来において採
用されていたB〜Dの特性曲線の場合と比較して、高い
繰り返し周波数において高い出力パルスエネルギを得る
ことができる。しかも、熱伝達が悪いNd:YVO4か
らなる固体レーザー媒体13Aは1個のみ使用するだけ
であるから、大掛かりな冷却手段を必要としない。これ
により、実施の形態のレーザーダイオード励起型固体レ
ーザー発振器は、大掛かりな冷却手段を必要とせずに高
出力で高い繰り返し周波数を有したものとなり、基板の
孔開け加工などに用いて、多数の孔を短時間に加工して
高い生産性を実現することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明のレーザーダイオ
ード励起型固体レーザー発振器によれば、Nd:YVO
4からなる固体レーザー媒体とNd:YAGからなる固
体レーザー媒体とを組み合わせ用いる構成としたので、
高い繰り返し周波数において高い出力パルスエネルギを
得ることができる。しかも、熱伝達が悪いNd:YVO
4からなる固体レーザー媒体は1個のみ使用するだけで
あるから、大掛かりな冷却手段を必要としない。これに
より、この固体レーザー発振器は、大掛かりな冷却手段
を必要とせずに高出力で高い繰り返し周波数を有したも
のとなり、基板の孔開け加工などに用いて、多数の孔を
短時間に加工して高い生産性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るレーザーダイオー
ド励起型固体レーザー発振器の全体構成を示すブロック
構成図。
【図2】同上レーザー発振器における固体レーザー媒体
の繰り返し周波数とパルスエネルギとの関係を示す特性
図。
【図3】同上レーザー発振器の励起源として用いられる
レーザーダイオードの温度と発振波長との関係を示す特
性図。
【図4】従来のレーザーダイオード励起型固体レーザー
発振器の全体構成を示すブロック構成図。
【符号の説明】
3 シングルファイバ(導光手段) 4 コリメートレンズ(集光手段) 7 ダイクロイックミラー 8 リアミラー 9 出力ミラー 10 Qスイッチ 11 電流制御部 12 温度制御手段 13A 第1の固体レーザー媒体 13B 第2の固体レーザー媒体 17 第1のレーザーダイオード 18 第2のレーザーダイオード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 808.9 nmの吸収波長を有するNd:Y
    VO4からなる第1の固体レーザー媒体および808 nm
    の吸収波長を有するNd:YAGからなる第2の固体レ
    ーザー媒体と、 前記第1および第2の各固体レーザー媒体の吸収波長と
    同一の波長のレーザー光を発光する第1および第2のレ
    ーザーダイオードと、 前記各レーザーダイオードから出射するレーザー光の集
    光手段およびレーザー光の導光手段と、 前記集光手段で集光された808.9 nmの波長の光および
    808 nmの波長の光をそれぞれ透過させて前記第1およ
    び第2の各固体レーザー媒体を個々に励起させ、且つ10
    64nmの波長の光を反射する複数個のダイクロイックミ
    ラーと、 1064nmの波長の光を反射するリアミラーと1064nmの
    波長の光を部分透過する出力ミラーとから構成されてレ
    ーザー光を増幅する光共振器と、 前記リアミラーと前記出力ミラーとの間に配置されてレ
    ーザー光をパルス化するQスイッチと、 前記各レーザーダイオードの供給電流を一定に制御する
    電流制御部とを備えて構成されていることを特徴とする
    レーザーダイオード励起型固体レーザー発振器。
  2. 【請求項2】 第1および第2のレーザーダイオードを
    これらの発振波長がそれぞれ808.9 nmおよび808 nm
    となる一定温度に制御する温度制御手段を備えている請
    求項1に記載のレーザーダイオード励起型固体レーザー
    発振器。
JP29047499A 1999-10-13 1999-10-13 レーザーダイオード励起型固体レーザー発振器 Pending JP2001111144A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006147986A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Keyence Corp レーザー加工装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006147986A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Keyence Corp レーザー加工装置

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